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それ以上は不要だった。
ワムウは跳躍すると、二人に向かって弾丸のように迫っていった。
ジョセフが前に構え、仗助が後ろに回る。波紋を身にまといながらワムウを跳ね除けるようにいなす。
追撃とばかりに攻撃を重ねる。クレイジー・ダイヤモンドが軌道の逸れたワムウめがけ、思い切り拳を振るった。
「仗助、攻撃は俺に任せな! 柱の男に触れるとやばいぜ!」
「問題ないぜ、じじい……! 触れるからこそ『イイ』んだ。触れるからこそ……」
パワーAのスタンドに殴り飛ばされ、ワムウは壁へと叩きつけられた。
洞窟が揺れるほどの衝撃、一度の交戦で瓦礫が降ってくるほどの寸劇。
ジョセフの忠告に仗助は落ち着いた様子で返す。手についた肉片をなんの感慨もなく見つめ……
「『なおす』ことができる」
吹き飛んだワムウのもとに、肉片が戻っていく。状況はワムウにとって圧倒的不利だった。
仗助とジョセフ。ともに実力は折り紙つきの二人。簡単な傷ならば治癒可能。時間をかけて戦ったならば、増援が駆けつける。
だがワムウはこれ以上ないほど愉快だった。今まで生きてきた中でこれほどまでに生きている、と実感したことはなかった。
死者を愚弄し、勝者を嘲笑ったスティーブン・スティールのことはもはやどうでもいい。
あえて言うならば……感謝するほどかもしれない。
これほどまでに愉快なことがあるか。これほどまでに素晴らしいことがあるか。
二人のツェペリ、波紋と鉄球。
二人のジョジョ、波紋とスタンド。
楽しい……・楽しいッ! 心の底から、腹のそこから笑えてくるほどに! ワムウは戦いを楽しんでいるッ!
「フフフフ……ハハハハハハ、ハァアアアハハハハハハッ!!」
がれきの山から体を起こし、高笑いとともにワムウが仗助とジョセフに突っ込んでいく。
仗助もジョセフも、隣に立つ男を頼りになると感じながら、拳を振るう。
戦いは始まる。血肉湧き踊る、最高で至高の戦いだ……!
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