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カオスロワ避難所スレ2

959第二次魔界大戦:2015/04/01(水) 22:15:00 ID:SfPaEuB20
それは、一瞬の出来事。
魔神皇の力によって、都庁地下に隠されていた峰津院の龍脈召喚の陣が起動した。
直後に召喚陣から飛び出してきたのは、三竜や神樹すら凌駕する……否、巨大な樹となった都庁をも超える大きさの異形の龍。
頭部のみの姿、自身で自身に噛みつく形で無限とも思える程に長大に連なった龍脈の龍。
一度天を衝き、やがて先端の頭部が狙ったのは世界樹の頂上にぶらさがり続けていたセプテントリオン、ミザール。

「ΩΩΩ、Φθ$ё……!」

突然の攻撃に、ミザールはまるで反応が間に合わず、龍脈の龍に思い切り噛みつかれてしまう。
しかしぶら下がり続け健康になった今の自分は以前とは違う、何しろ触手が増えているのだと果敢に反撃を試みる。
二本の触手で世界樹にしがみつき、新たに生えた4本の触手で龍脈の龍へ高速の突きと全てを粉砕する主星の圧撃を叩きつけた。
驚異的な増殖能力に加え、この触手を用いた強力な物理攻撃こそがミザールが持つ能力だ。

「ЁЁ……!?」

だが、ミザールは知らなかった。
龍脈の龍が持つ能力の一つは、物理攻撃の吸収。どれだけ攻撃しようとも、全て吸収されて逆に相手の傷を癒してしまう。
さらに本来の龍脈の力に加え、峰津院大和が独断で流し込んだクラウザー成分により、龍脈の龍は殺意全開。
必死の抵抗を嘲笑うかのように、龍脈の龍はミザールを噛みちぎり、分裂を許さない速度で次々に飲みこんでいった。

【セプテントリオン・ミザール@デビルサバイバー2】増殖不能、死亡確認

「な……」

そのあまりの光景に、レスト達は全く動くことができなかった。
いやもし仮に動けたとして、龍脈の龍を止めることなどできなかっただろう。

「いいぞ、そのまま――世界樹もレイプしろ」

大和が龍脈の龍へと指示を出す。
既に召喚時から龍脈の龍の巨体は世界樹全体へと巻き付いており、三竜が施した結界を破り世界樹そのものを締めあげている。
そしてミザールを食べ終えた頭部は、手頃に齧りつけそうな世界樹の幹へと噛みつく。

べき、べきべき、ばきりと、樹が噛み砕かれていく嫌な音が響き渡った。
その音はおそらく、関東全域に広まったことだろう。そもそも龍脈の龍があげた咆哮で、手の空いていた参加者の多くが世界樹を見ていた。
巨大な龍が、紫色の怪物を捕食し、魔物の巣窟である世界樹を喰わんとしている。
――怪獣大戦争。モブ参加者の頭の中には、そんな言葉が浮かんできたという。


「行って、セルちゃん!」
「神樹、お相手をしてさしあげて」



「 に し ゃ あ あ あ あ あ ! 」
「 シ ン ジ ュ ― ッ ! 」




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