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カオスロワ避難所スレ2
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『翼折れた。少し遅れそう』
「了解、返信っと」
スマホを鮮やかに使いメールを返す明智光秀。
何故彼がスマホを扱えるかは知らないが、ともかく彼はスマホが使えたのだ。
「随分と集まってきましたね」
「ああ、早くクラウザーさんを生き返らせたいんだろう。
俺達もとっとと生贄を殺さなきゃな!」
息巻く蟹座のデスマスクだが、光秀はある種の不安を覚えていた。
それは戦力の事だ。
今でこそ人海戦術、ごり押しが効くがこのままではこちらが殲滅されてしまうのではないか?
現にハラサン、キンタローといった者達に数百人殺されている。
確かに、血が流れる事はクラウザーさん蘇生に近づくことになる。しかし、その蘇生を完遂させるDMC信者が居なければ意味が無い。
(強者をスカウトすべきですかね……。
取り合えずビラ配りしつつ、街頭にクラウザーさんの曲でも流しましょうか?)
「あの……」
その時、右手にカギ爪を着けた老人がビッグサイトへと足を踏み入れた。
「私、クラウザーさんの歌に感動しまして……」
「ほう、なるほど私達と同じですね。良いですよ、共にクラウザーさんへの生贄を……何?」
光秀は老人にだけ気を取られていたが、良く見れば老人以外にも人が居た事に気付く。
「彼らは……?」
「ああ、ここに来る途中、お友達になったんですよ」
「僕はね正義の味方になりたかったんだ。一度は諦めたその夢を同志は認めてくれた。
同じ夢を見ようと共に歩んでくれる。だから僕はクラウザーさんとやらを生き返らせるのに協力するよ」
「同志のお陰でマスターとの不仲が改善しました」
「同志の話を聞くとうわぁ頑張ろうって思えるんです」
「逃げちゃ駄目だって同志は教えてくれたんです」
クラウザーさんの信者かと言われれば微妙だが決して使えないわけではない。
むしろ利用価値は大いにある。
(なるほど、人を惹く力のあるこの老人。中々使えるかもしれませんね)
「あの、それで……」
「構いませんよ。貴方は今から私達の同志です」
「ああ、良かった……! 私、これから頑張りますよぉ。
皆が幸せになれるように!」
光秀はほくそ笑む。
思わぬ掘り出し物を見つけたと。
果たして、彼が抱え込んだ爆弾はどのように機能するのか。
今はまだ誰も知らない。
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