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カオスロワ避難所スレ
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初音ミクの姿が消えた後、物陰から現れた幾人かの人影が、横たわったままの弱音ハクへと駆け寄っていった。
「まだ生きてるぞ!体は滅茶苦茶にされてもう使い物にならんが……」
「とにかくこいつを運ぼう。場所は――――」
◆◆◆◆
超大企業が有する研究所の一室……
巨大な培養液の水槽に、一体の男が漬かっていた。
しかしそれは普通の人間ではない。そのボディには両手、そして下半身を繋げた痕跡がハッキリ残っていた。
そして何より特徴的なのは……その額からカブトボーグっぽい角が生えていることである。
その水槽を、三人の男が眺めていた。
彼らの共通点は唯一つ。主催者と連合によりカブトボーグを奪われたボーガーだということだった。
「諸君!ついに我らボーガーの反撃の時が来た!」
白米を片手に持った男が叫ぶ。彼の名は米田稲造、米とカブトボーグを愛する某市市長兼ボーガーである。
「その水槽に入っている死体が切り札なの? 俺はどっちでもいいけど」
そう言った男は村正彦。この研究所の持ち主であるハードキャッシュ社の社長兼ボーガーだ。
彼らは幸運にもKBウイルスに感染せず、連合によるボーグ狩りからも逃げおおせた。
そして今まで復讐の機会を狙っていたのである。
「市長である私の権力!そして社長である村さんの財力を使い、我々は連合を滅ぼす最終兵器の開発を進めていた。
幸いにもいろいろと組織が多すぎたせいで連合は我々には気づかなかったようだな。
我々は涅ネムさんの協力により、マユリ博士が生前研究していたリビングデッドの資料を手に入れることが出来た。
さらに撒き散らされていたリビングデッドの残骸を回収し、そこにいるマッドサイエンティスト兼ボーガーの望月先生に
それらの優れた部分を合成したボディーを作らせた。
再生6/の上半身に再生素晴らしきヒィッツカラルドの両腕、再生アーカードの下半身、そして相川始の不死性を付加した!
さらに我らが盟友ビッグバン氏が北朝鮮で討ち取った怪物から採取したT−アビスとGウイルスも注入してある。
そして最後に頭部にカブトボーグっぽい角を生やしておいた。
こいつこそ我らボーガーが最も憎むべき敵、連合を滅ぼす最終兵器・人造人間カブトボーガロイドだ!」
「オウスゴイデース、ロイドデダレカヲオモイダシマーシタ。俺はどっちでもいいけど。
でももう死者の蘇生はできないんじゃないの?俺はどっちでもいいけど」
「だからこそ、このまだ生きている弱音ハクの脳が必要になるのだよ」
そう言いつつ、市長は元の身体から取り出されたハクの脳を望月に渡す。
「こうして生きた脳で体を操らせれば、死体は生きた参加者として復活する!
それもこの、連合への憎しみが詰まった弱音ハクの脳髄でだ!」
移植が終わり、生まれ変わった弱音ハクは水槽の中から出てくる。
その朦朧とした思考でも、今自分が何をすべきかはわかった。
即ち、連合とその協力者の抹殺
「すでに連合の本拠地、そして現在までの構成員はわかっている。
行け!アシュラ・アヴェンジャー・トゥーセイダーイ(カブトボーガロイド名)!
憎き連合を滅ぼすのだ!」
市長の声を背に受けながら、ハクは殺戮へと駆け出していった。
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