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唯「みんなで1レス投下をしようよ!」

382いえーい!名無しだよん!:2015/03/01(日) 11:43:48 ID:zDU1guUk0
毎回面白い。いつも楽しみにしてます。

383いえーい!名無しだよん!:2015/03/06(金) 03:20:37 ID:gxF.G8Dg0
何気に一番充実してるかも。

384いえーい!名無しだよん!:2015/03/08(日) 11:30:04 ID:50Mh7FLw0
憂「白あげて」

唯「」白スッ

梓「」白スッ

憂「白さげて」

唯「」サッ

梓「」サッ

憂「白あげないで赤あげて」

唯「ん、あずにゃんあげる」

梓「なんですかそのルール」赤赤

憂「お姉ちゃんあげてない! 敗者必滅!」

唯「あー、負けちゃった」

梓「私勝ったの?」赤赤

唯「では敗者から勝者へ、賞品の白旗が贈られます。どうぞ」

梓「このゲームなんなんですか?」赤赤白白

憂「いらない旗押し付けゲーム」

385いえーい!名無しだよん!:2015/03/08(日) 11:30:47 ID:50Mh7FLw0
唯「あ、あずにゃんと憂! やっほー!」

梓「唯先輩と憂。こんにちは」

唯「かわいいねえ、この憂。あずにゃんの憂?」ワシャワシャ

憂「あはは、くすぐったーい」

梓「たぶん迷い憂です。さっきそこで、お腹空かせてて」

憂「迷い私なら、リボンにお姉さんの連絡先とか書いてありませんか?」

梓「リボンに……ないっぽいけど、じゃあ野良ってこと?」

憂「かもしれません。一応妹にする時に、そういうことになってて」

梓「えー? こんなに懐っこいくせに野良なの?」

憂「えへへ」

唯「憂は大体そうだよ。で、どうするの? 妹にするの?」

梓「そんな急に……私、ごはんだけのつもりで……」

憂「……無理ならいいよ。ごめんね、梓お姉ちゃん」

梓「お姉ちゃんて、もう妹になる気満々じゃん……」

唯「あずにゃんと憂なら、憂のほうがお姉ちゃんっぽいよね」

梓「なんか、なんかそれ唯先輩には言われたくないです」

386いえーい!名無しだよん!:2015/03/08(日) 11:31:37 ID:50Mh7FLw0
澪「どうするって……ひとつしかないんだ、取りに行かなきゃ」

律「うわ冷てっ! 冷たいよ澪ー」

澪「早く見つけて帰ろ……あ、なんかキラキラした人出てきた……?」

紬「あなたが落としたのは金の斧ですか? それとも銀の斧ですか?」キラキラ

澪「知ってるこれ。正直に答えると全部貰えちゃうやつだ」

律「ピンチはチャンスってか」

澪「私たちが落としたのは金とか銀じゃないやつです!」

紬「それではこの壊れた扇風機ですか? 閉まらない冷蔵庫ですか?」

澪「え、いや、斧……」

紬「回らない洗濯機ですか? Pentium4搭載パソコンですか?」

律「やばいぞこれ。正直に答えたら廃品回収させられちゃうぞ」

澪「あの、すいません、勘違いでした何も落としてません」

紬「あなたがたの名前と住所と電話番号は既に調べがついていますよ」

澪「どどどうしよう律ぅ! おうちがごみ屋敷にされちゃうよ!」

律「チャンスがピンチに!」

387いえーい!名無しだよん!:2015/03/10(火) 23:26:20 ID:x4dmttSs0
迷い憂、野良憂に和んだ。

388いえーい!名無しだよん!:2015/03/14(土) 11:16:49 ID:Ps9hIGSk0
唯「そろそろ澪ちゃんが時計見る時間かな」

澪「ああ、そろそろ梓が練習したくなる頃合いだからな」チラ

梓「でも、そろそろムギ先輩がお茶のおかわりを用意しちゃうんです」

紬「そろそろりっちゃんのお茶が残り少なくなっちゃうから」

律「そろそろさわちゃん来るし、ちょうどいいだろ」

さわ子「やってる?」ガチャ

澪「やります。唯、携帯鳴るぞ。憂ちゃんが教室に忘れ物したってさ」

唯「あずにゃんがノート借りたまま忘れてたんだって。今預かっとくね」ピロリン

梓「どうぞ。『ノート確保!』ってメールするんですよね」

唯「先生メガネ曇るよ」

さわ子「え? あらあらあら……」

紬「あ、ごめんね、澪ちゃんがくしゃみしてりっちゃんがからかうけどいい?」

律「あーら澪ちゃんったらかわゆいくしゃみですこと! さわちゃん無理すんな」

澪「はっぷしゅ!」クシュン!

さわ子「へくちっ☆」

389いえーい!名無しだよん!:2015/03/14(土) 11:17:39 ID:Ps9hIGSk0
唯「そろそろホワイトデーだよ、クッキー3倍返しの日だよ!」

律「後輩だし、そこから2倍くらいしないとフェアじゃないよな」

澪「先生の分も含めて5人分作ってきてたし、さらに5倍すべきじゃないかな」

紬「梓ちゃんツインテールだし、もう2倍上乗せしてもいいかも」

唯「ギターが6弦だし、おまけに6倍しようよ」

澪「あとは、誕生日が11月……11日か。11倍する? やりすぎかな?」

律「いや、11倍だ。こういうのはやりすぎるくらいでちょうどいいんだ!」

紬「ということは、3の2の5、2、6で11……3960倍で、先生含めて一人頭792倍返しね」

唯「それって、クッキーの大きさがこれくらいだとして、何枚くらい焼けばいいの?」

澪「ケーキがこれくらいだったから、1ケーキが25クッキーくらいかな。で、792倍……」

紬「……19800クッキー。あの水槽で多分20杯くらい、全員分でちょうど100杯ね」

唯「おお! それだけ返せばあずにゃんもピッチリバッチリ大満足だね!」

律「あ、そういえば、さわちゃんが『私の分も返しときなさいよ』だって」

唯「代わりにお返しした分のお返しって貰えるかな? 何倍返しで貰えると思う?」

澪「さわ子先生は先生だしメガネ掛けてるし、8倍くらい期待できるんじゃないかな」

390いえーい!名無しだよん!:2015/03/14(土) 11:18:22 ID:Ps9hIGSk0
憂「お姉ちゃん、そろそろ起きないと」

唯「ん……うん……」モソ…

憂「朝ごはん食べる時間なくなっちゃうよ、ね」

唯「うん……」ソローッ

憂「そうそう、ゆっくりだよ、少しずつ体を起こして」

唯「んん……んおおお……」ノソーッ

憂「焦らないで、ちょっとずつ、もっとゆっくりだよ」

唯「つ、つらい……ぅう、ゆっくりつらい……」ユラーッ

憂「いいよ、そっとだよ、そう! そっと! そーっとベッドから下りて!」

唯「ふんんん……くっ、くうっ……」ノローッ

憂「ゆっくり立って! いっぱい時間かけて! いいよ! ゆっくりだよ!」

唯「んんんんんんんんっ!! はいっ!」テッテレー

憂「お姉ちゃんおはよう! 今日もそろそろ起きられたね!」

唯「おはよう憂。毎日言ってるけどそろそろの意味が違くない?」

391いえーい!名無しだよん!:2015/03/15(日) 23:51:15 ID:eumco2wI0
いつも同じ人が書いてるの?
面白いので他に書いた作品があったら教えて欲しい。

392いえーい!名無しだよん!:2015/03/16(月) 18:39:19 ID:tj504xrE0
申し訳ないんですけど>>338以降の、>>346以外を全部書きました。
他に書いたもの、と言われても申し訳ないんですけど、
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1306645889/
と、あとはVIPの1レススレくらいで本当に申し訳ないです。

393いえーい!名無しだよん!:2015/03/20(金) 00:00:07 ID:iA8w/5r20
これからも、可能なペースでよろしく!

394いえーい!名無しだよん!:2015/03/22(日) 12:44:14 ID:51AWihNY0
K-ON!

唯「……あ、もしもし憂ー? もうすぐ帰るよ。いるものある?」

憂「えっと、串に、きな粉が切れてたような。でもこれは明日買いに行くよ」

唯「そう? 一緒に行く? あ、晩御飯なに?」

憂「魚、今カレイ煮てるよ」


K-OFF

唯「……あ、もしもし憂ー? もうすぐ会えるよ。いるものある?」

憂「えっと、牛に、稲尾が入れてたような。でも俺は明日愛に言うよ」

唯「そう? 一緒に言う? あ、晩御飯なに?」

憂「さあな、今あれ煮てるよ」

唯「どれ?」

395いえーい!名無しだよん!:2015/03/22(日) 12:45:10 ID:51AWihNY0
律「王様だーれだ!」

さわ子「あ、私だわ! うふふふ、なにしようかしら」

紬「王様、こちらは王様のために用意した特別なシュークリームです」

さわ子「あら、いいの?」

澪「王様、ウェットティッシュどうぞ」

さわ子「気が利くじゃない」

唯「王様、どうぞこの王冠を」

さわ子「どう見てもネコミミだけど……着ければいいの?」スチャ

梓「とてもお似合いでいらっしゃいます。次は一発芸お願いします」

紬「王様、あのもみじもう一回見たいです」

さわ子「もう、仕方ないわねえ、普段やんないわよ?」パチィン!!

律「素晴らしいです王様。語尾に『にゃん!』ってつけてください」

さわ子「あさめしまえにゃん!」

梓「王様、パン買って来いよ」

さわ子「行ってきますにゃん!」

396いえーい!名無しだよん!:2015/03/22(日) 12:45:54 ID:51AWihNY0
澪「ピッチは外す、ピックは落とす。やっぱり私はだめなんだよ……」

律「そんな気にすんなって」

唯「安いよ安いよ! 同情が安いよ!」

律「お、ちょうどいいや。こいつに同情ひとつ」

唯「あいよ!」

澪「安い同情なんていらないよ……」

律「まあそう言わずにさ、な?」

唯「ええ、お気持ちは痛いほどわかります」

澪「ほんとう……?」

唯「あまり自分を責めないで、次はきっと大丈夫ですよ」

澪「そう、そうかな……。ちょっと気持ちが楽になってきた気がする」

律「よかったよかった。じゃ、これ代金ね」

唯「まいど!」

澪「安いよ安いよ! 落ち込みやすいよ!」

紬「ひとつください」

397いえーい!名無しだよん!:2015/03/22(日) 23:24:49 ID:NM.nInvU0
さわちゃんちょろいな(笑)

398いえーい!名無しだよん!:2015/03/23(月) 21:30:41 ID:xu0nx2RY0
>>392
読みました。おもしろかったです。
これだけ何本も書いて、クオリティ保ってるのすごいね。
これからもたのしみにしてます!

399いえーい!名無しだよん!:2015/03/23(月) 22:10:00 ID:2I6xLcTY0
>>394
これセンスあるわ

400いえーい!名無しだよん!:2015/03/29(日) 11:20:41 ID:icM0ZE.M0
紬「今年度の軽音楽部最優秀新人部員に選ばれたのは……」

律「」ダララララララ…ダン!!

紬「中野梓ちゃんです!」

梓「やったー!」

澪「はい、トロフィー」

梓「ありがとうございます! お部屋に飾ります!」

澪「おめでとう」

梓「去年は誰だったんですか? 澪先輩ですか? あ、ムギ先輩かな?」

澪「唯だよ」

梓「へ?」

唯「私」

梓「最優秀、新人……」

唯「私」

梓「これ辞退ってできます?」

唯「ひどい!」

401いえーい!名無しだよん!:2015/03/29(日) 11:21:24 ID:icM0ZE.M0
唯「あなたの風邪はどこから?」

律「私は喉から」ゲホゲホ

澪「私は和から」ゴホゴホ

紬「私は梓ちゃんから」ゼエゼエ

梓「私は純から」ハアハア

純「私は憂から」ゲロゲロ

憂「私は和さんから」ゴホゴホ

純「つまり私も生徒会長から」ゼエゼエ

梓「それなら私も和先輩から」ハアハア

紬「ということは私も和ちゃんから」ゲホゲホ

律「じゃあ私も和から」ゴホゴホ

唯「そっかー」

憂「お姉ちゃんは?」ゼエゼエ

唯「私は……これから?」

憂「そっかー」ハアハア

402いえーい!名無しだよん!:2015/03/29(日) 11:22:08 ID:icM0ZE.M0
梓「あ、財布が落ちてる」

律「これはありがたくいただいておこう」デロローン

梓「うわー、私の中の悪魔が誘惑してくる……」

紬「」キラリーン

梓「あっ、天使! 助けて私の中の天使!」

紬「ただいま留守にしております。ピーッという発信音のあとに……」

梓「なんで不在!」

唯「お金だけ貰って、財布は捨てておこう」デロローン

梓「うう、さっきと違う悪魔の囁き……」

澪「免許証のコピーを取って銀行に口座を作ろう」デロローン

梓「私の中悪魔ばっかりだな……詐欺臭いし……」

紬「」キラリーン

梓「天使帰ってきた!?」

紬「ただいま留守にしております。ピーッという発信音のあとに……」

梓「いないなら出てこないでよ!」

403いえーい!名無しだよん!:2015/03/30(月) 01:22:07 ID:wIbc8ps20
風邪のリレーもいいけど、新人賞での梓の辛辣さがいいな。

404いえーい!名無しだよん!:2015/03/31(火) 07:23:18 ID:i9KoDQ5s0
いい感じな4コマ漫画みたいな心地よさ

405いえーい!名無しだよん!:2015/04/05(日) 12:55:32 ID:fAaPVD/s0
律「もう四月もあと一週間……」

澪「バンドも組めずに廃部か」

律「それはやだ! 誰かいないか誰か!」

澪「さっきからカタログ見てるけど、もうわけあり新入生しか残ってないよ」

紬「わけあり新入生でよろしければ、こちらの方はいかがでしょう?」

律「どれどれ……なんか名前はすごそうだぞ」

紬「頭脳明晰、成績優秀、品行方正、面倒見の良い才媛だが視力に難あり……」

澪「どうしてそんな優良物件がわけありに……?」

紬「……の幼なじみを持ち、」

律「本人じゃないのかよ」

紬「また本人も、真面目で礼儀正しく家事や料理が得意……」

澪「本人もすごいじゃないか」

紬「……な妹を持ち、」

律「本人じゃないのかよ」

澪「なんなんだ平沢唯」

406いえーい!名無しだよん!:2015/04/05(日) 12:56:30 ID:fAaPVD/s0
紬「どうぞ召し上がって。お名前はなんていうの?」

梓「あ、中野梓です。あの、いいんですか、ケーキって? おいしいですけど」

律「パートはなにやってんの?」

紬「このケーキが好きな人は、こんなお菓子も好きみたいなの。どれがいい?」

梓「ギターを少しと、そうですね……この中ならベリータルトが好きです」

唯「好きな食べ物は?」

紬「この五種のミックスベリータルトが好きな人はこんなお菓子も好きなの」

梓「え? 好きな……えっと、プリンで」

律「プリン好きなんだ。家どのへん?」

梓「あ、いえ……」

紬「名古屋コーチンプリンが好きな人はこんなお菓子も好きなの」

律「名古屋から通ってんの?」

梓「いえ違っ、あの、ちょっとわんこそばやめてもらっていいですか?」

紬「でも、このデータには私たちの一年間がぎっしり詰まってて……」

梓「でもと言われましても……」

407いえーい!名無しだよん!:2015/04/05(日) 12:58:14 ID:fAaPVD/s0
律「入部希望者がきたぞ! お茶の準備だあ!」

唯「あ、あの私……あ、どら焼き?」

紬「いえ、マドレーヌです」

唯「ま、どれ……ふうん……?」

紬「さあ、お茶どうぞ」コト

唯「どうも……なにこのお茶!? すっごくいい香り!」

紬「え? お茶、紅茶です」

唯「へええ、紅茶……私、お茶は緑茶しか知らなくて……おいしい!」ずず…

澪「紅茶知らないの……?」

唯「わあ、この最中かわいいですね、色とりどりで」

律「ああ、マカ、いや、食べていいよ」

唯「なんじゃこりゃあ!? さふさふする!?」さふっ

紬「マカロンです」

唯「摩訶不思議じゃあ!?」もがーっ

律「こいつおもしれえな」

澪「次これ、このクッキー食べてみてよ」ワクワク

唯「これ湯呑の蓋じゃなかったの!? お菓子!?」

紬「クッキーです」

唯「あ、ラング・ド・シャに似てますね」サクサク

澪「お前には失望したぞ」

408いえーい!名無しだよん!:2015/04/06(月) 17:10:25 ID:Z1kuBi8Y0
かわいいな…

409いえーい!名無しだよん!:2015/04/06(月) 21:02:16 ID:aDJgc2/60
唯の紹介も可愛いが、さふってる唯がすごく可愛い。
餌付けしたくなるのもわかる。

410いえーい!名無しだよん!:2015/04/12(日) 06:15:43 ID:9QTPxLBQ0
梓「あ、私今日はミルクいいです」

紬「今日のケーキはいちごのミルフィーユですー」

唯「……おお」

澪「どうした?」

唯「今日ね、あずにゃんがミルクティー断って、

  ムギちゃんがミルフィーユ持ってくる夢を見たの」

澪「へえ、正夢か」

紬「そのあとはどうなるの?」

唯「りっちゃんがあずにゃんにケーキ取られてた」

梓「それじゃ遠慮なくいただきますし」

律「正夢じゃしょうがないな」

さわ子「あ、そういえば私もみんなからケーキ分けてもらう夢を見たわ」

澪「へえ、変な夢ですね」

紬「その夢の話がどうかしたんですか?」

さわ子「まあ期待してなかったけどね」

411いえーい!名無しだよん!:2015/04/12(日) 06:16:32 ID:9QTPxLBQ0
憂「お姉ちゃん! そろそろ起きたら?」

唯「ぐー」

憂「ていうかそれ、私のパジャマじゃん」

唯「すやー」

憂「ていうかそこ、私のベッドじゃん」

唯「くかー」

憂「ていうことはここ、私の部屋じゃん」

唯「むにゃー」

憂「私の部屋の私のベッドで私のパジャマ着て、じゃあ寝てるのは私……?」

唯「んんー」

憂「寝てるのが私なら、つまり私がお姉ちゃんじゃん!」

唯「あー、ういー、おはようー」

憂「起きてよ憂ー、ごはんー」

唯「……え? な、なに?」

412いえーい!名無しだよん!:2015/04/12(日) 06:17:32 ID:9QTPxLBQ0
唯「おだんご屋さんといえば、向かい側が空き地になっちゃってたんだよね」

紬「そうなんだ」

澪「向かいって……なにがあったっけ?」

唯「それが思い出せないんだよ。ムギちゃん覚えてる?」

紬「私も……」

唯「不思議だよねー、なんでだろ?」

紬「何度もあの道通ってたのにね」

澪「逆に、いつの間にか新しいお店ができてたり」

紬「そうそう、久しぶりに遠出すると街並みがガラッと変わってて」

唯「それで迷子になっちゃうんだよ」

紬「ところでこの空席のことなんだけど……」

澪「それが思い出せないんだよ。唯は覚えてない?」

唯「私もわかんない。だれか座ってたっけ?」

紬「不思議なことに、片付ける気にはならないのよね」

413いえーい!名無しだよん!:2015/04/16(木) 01:31:06 ID:jVtqxUVE0
唯=憂、顔もリアクションも同じか。
にしてもりっちゃん・・・

414いえーい!名無しだよん!:2015/04/19(日) 11:23:52 ID:DfloHES.0
唯「……あ。ねえういうい、見ててこれ携帯、鳴るから」

携帯「」ハムハム…

唯「ね?」ぐー

憂「ほんとだ……どうしてわかるの? お腹も鳴ったけど」

唯「なんかね、携帯鳴るときにお腹も鳴りそうになって、鳴るんだよ」

憂「へえー、お姉ちゃん連動してるんだあ」

唯「憂の携帯でも鳴るんじゃないかな」ピッ

憂「ほんと……?」

携帯「」ピヨピヨ…

唯「」ぐー

憂「わあ! 鳴ったよ! すごいね、お姉ちゃんすごい!」

唯「腹の虫の知らせってね」ぐー

憂「あ、また鳴った! メールかな? 電話かな?」

唯「それともお腹が空いたのかな?」ぐぐー

憂「……戸棚にようかんがあったかな」

415いえーい!名無しだよん!:2015/04/19(日) 11:24:35 ID:DfloHES.0
律「帰りにアイスでも行くか」

澪「私、たまにはダブルにしてみようかな」

唯「ん、あれ? あれれれ? 落としたかな、金銭感覚がない……」

梓「え、大変じゃないですか」

澪「さっきまで持ってたよな」

紬「長椅子の下にも落ちてない?」

唯「ないー……」

律「アイスやめとくか? 在庫全部買うとか言い出しそうだし」

唯「どうしよ……貯金なくなっちゃう……」

澪「あそこフランチャイズだろ。本部から工場から全部買い上げたりとか」

紬「一社だけでは飽き足らず、アイス業界のすべてを牛耳ろうとしたり」

梓「私の金銭感覚で良ければ半分貸しますよ」

唯「うう、ありがとう……そうだ! アイスやめて不動産屋行こうよ!」

梓「私、たまには庭付きにしてみます」

律「患者が増えたぞ」

416いえーい!名無しだよん!:2015/04/19(日) 11:25:13 ID:DfloHES.0
紬「唯ちゃん半歩左で、澪ちゃんもうちょっと前……そこ、少し右向いて、そう」

澪「バミリがずれてるな……」ベリベリ

梓「私の立ち位置ここで大丈夫ですか?」

紬「梓ちゃんは……ちょっとだけ髪伸ばせない?」

梓「ええ!? いえそんな急には……」

律「ムギ、こっち頼む」

紬「はーい」

梓「……あの、律先輩ってこういうのチマチマしてて嫌いそうですけど」

澪「最初はそう言ってたけど、ムギに調整してもらうとドラムが叩きやすくなるんだって」

唯「すごいんだよ! 猫背と首の痛みも治ったんだって!」

澪「慢性的な睡眠不足も解消されたらしい」

梓「もう完全に整体じゃないですか」

唯「私も銀座に店を持つっていう夢が叶ったんだよー」

澪「パパが宇宙飛行士になったんだ」

梓「もう完全に魔法の類じゃないですか」

417いえーい!名無しだよん!:2015/04/21(火) 02:17:27 ID:SO9cJOro0
唯憂と携帯の話が凄く可愛い。

418いえーい!名無しだよん!:2015/04/26(日) 12:22:34 ID:Riq.HUng0
唯「うまー」ペロペロ

憂「あっ、またアイス食べてる」

唯「だっておいしいんだもん! これもう止まらんよ!」

憂「止めてよ! アイスはごはんのあとにひとつだけ! わかった?」

唯「ええー? うーん、ごはんの……よし、わかったよ、まかせて」

憂「うんうん、お姉ちゃんはやればできるお姉ちゃんだもんね」

唯「じゃあ早速ごはんにしよ」

憂「え、うん、でもちょっと早くない?」

唯「一時間に三食ペースで、ごはんアイスごはんアイスごはんアイス! アイス!」

憂「そうやってルールの穴見つけるのやめてよ!」

419いえーい!名無しだよん!:2015/04/26(日) 12:23:21 ID:Riq.HUng0
梓「あの、澪先輩澪先輩、これ」

澪「どうした?」

梓「これ、あれです、十徳ナイフです。買ったんです」

澪「どうして?」

梓「これ買うと送料無料になって、悩んだんですけど買っちゃいました」

澪「どうして私に?」

梓「いえ違いますよ! あげません! 違うんです、私、あれやりたいんです。

  『こんなこともあろうかと』っていうやつ、やってみたいんです」

澪「そ、そうか……なんだか律か唯みたいになってきたな……」

梓「でも『こんなこと』なんて全然起きなくて、困ってて、

  ほら、プラスドライバーとかどうですか? ゆるんでませんか?」

澪「ゆるんでないけど、なに? つまり、うまいこと『こんなこと』を用意すればいいの?」

梓「そうですそうです! お願いです! もう頼れるのは憂かムギ先輩か澪先輩だけなんです!」

澪「こんなことで頼られたの初めてだよ……」

梓「わあ! こんなこともあろうかと……?」

420いえーい!名無しだよん!:2015/04/26(日) 12:24:13 ID:Riq.HUng0
唯「なんか突然すごい練習したい気分」

律「唯もか? なんか私もだ」

澪「ふふふ、計画通り」

梓「早速お茶の効果が表れましたね」

律「なんだよ、なにかしたのか?」

梓「お二人のお茶に、私たちの練習したい思いを込めたんです」

澪「だからそのお茶を飲んだら練習が始まる……はずなのに……」

梓「なんだか急に全然練習したくない気分です……」

澪「梓もか? なんだか私も……」

唯「ふふふ、ようやくお茶の効果が表れたみたいだね」

律「ああ、私たちの練習したくない思いを二人のお茶に込めたんだ」

唯「だからそのお茶を飲んだらお茶の時間が延長される……はずだったのに……」

律「早く音合わせしようぜ!」

梓「まあまあ、もうちょっとのんびりしましょうよ」

澪「結局入れ替わっていつも通りか」

421いえーい!名無しだよん!:2015/04/26(日) 12:28:04 ID:Riq.HUng0
ゴールデンウィーク前なので、お題の代わりに導入部分を三つ用意しました
誰か続き書いてください


紬「ここにしょう油を少々」

梓「これで完成ですか?」



唯「はいはーい、あ、りっちゃん。いらっしゃーい」

律「よっ、憂ちゃんいる?」



紬「それなに?」

澪「幸運のおまもりで、持ってるといいことがあるんだ」

422いえーい!名無しだよん!:2015/04/29(水) 11:52:50 ID:G1PaDpYE0
唯「大阪名物ロシアンたこ焼き」

梓「一個だけ辛いやつが入ってるあれですか?」

紬「お水用意するね」

唯「辛いやつは唐辛子マーク五つ分の辛さになっております。さあどうぞどうぞ」

澪「見た目じゃわかんないな……五つ分ってどれくらい辛いの?」

律「私これでいいや」

澪「唯、先に食べてよ」

唯「いいよー……わあああああ!! か、辛っ!!」

梓「うわー、自分で……ベタですね」

澪「でもこれで安心して食べられる」

律「だな……ぎゃああああああああああ!? や、焼けるでしかし!!」

紬「ええ!? ねえ、辛いのって一個じゃなかったの?」

唯「か、辛いのが一個とぉ、すごく辛いのが四個だよ」ハヒー

梓「それもベタですねえ」

律「ばかじゃねーの! ばかじゃねーの!」

423いえーい!名無しだよん!:2015/04/29(水) 11:53:30 ID:G1PaDpYE0
唯「下は大火事、上は大水、な〜んだ?」

澪「なんだろうな」

梓「なんでしょうね」

紬「本当になんでこんなことに」

律「ごめんみんな……ほんとごめん……」

唯「下は大火事、上は大水、な〜んで?」

澪「なんでだろうな」

梓「なんででしょうね」

紬「本当になんでこんなことに」

律「なんでこんな……ほんとごめん……」

唯「下は大火事、上は大水、なにしてんの?」

澪「なにやってんだろうな」

梓「なにやったんでしょうね」

紬「本当になんでこんなことに」

律「ほんとごめん……ほんとごめん……」

424いえーい!名無しだよん!:2015/04/29(水) 11:54:28 ID:G1PaDpYE0
梓「宇宙人ですこんにちは」

唯「わああ! あずにゃんに似た宇宙人がUFOからこんにちは!」

梓「まずはそのへんの地球人で適当に腹ごしらえしてやるです」

唯「ひいい! 人を食べるんですか!? 私はおいしくないです!」

梓「では地球人はどんな地球人をおいしそうと思うんです?」

唯「えー、ええっと、澪ちゃんなら頭いいし運動できるしかわいいし、」

梓「澪ちゃんて誰です」

唯「ムギちゃんも勉強できるしやさしいしあったかいしかわいいし、」

梓「ムギちゃんて誰です」

唯「りっちゃんもあずにゃんもさわちゃんも和ちゃんも憂も頼りになるしかわいいし、」

梓「それら誰です」

唯「それに比べて私は勉強だめだし運動だめだしドジでノロマでどんくさくて失敗ばかりで、」

梓「おい、地球人、おい」

唯「すぐ人に頼って迷惑かけて子どもっぽくていつもゴロゴロしててなのに見栄っ張りで、」

梓「そんな、一個くらいなにか、ほら、ですよね? ですよね?」

425いえーい!名無しだよん!:2015/05/03(日) 02:11:38 ID:DFhW9XNM0
梓「うーんうーん」

純「どーしたの」

梓「MCのメンバー紹介どうしようかと思って」

純「ぱっと思いつくのでいいんだよそんなの。はい、憂といえば何!」

梓「えっ…、き、綺麗好き?」

純「スミーレは!?」

菫「え、えっと、、飲み込みが早い、とかでしょうか」

純「奥田さん!」

直「ロボ!」

純「ふむ……そういうことだ梓」

梓「いやどうしろと」


ライブ当日。


梓「……ここでメンバー紹介です!」

純「イェーイ!」

梓「軽音部のルンバこと、ギター平沢憂!!」ジャーン

憂「えっ?」

426いえーい!名無しだよん!:2015/05/03(日) 06:39:55 ID:DR/spEsQ0
ひどい!

427いえーい!名無しだよん!:2015/05/03(日) 17:33:34 ID:DR/spEsQ0
唯「朝だねー」

憂「登校中だよねー」

律「おっ、お二人さんペアルックか?」

唯「もー、なに言ってんの」

憂「制服ですよ」

梓「あ、憂と先輩たち」

唯「あ、あずにゃ……」

憂「おはよう」

唯「ペ、ペアルック! 憂とあずにゃんペアルック!」

梓「なにアホ言ってんです」

憂「制服だよ」

唯「だって、だってタイの色まで一緒じゃん!」

梓「そりゃ学年が一緒ですし」

憂「制服だし」

唯「あずにゃんと憂の浮気者ーっ!! ばかーっ!!」

428いえーい!名無しだよん!:2015/05/03(日) 17:34:28 ID:DR/spEsQ0
梓「あの、私のラーメン……」

紬「私はカップラーメンの精です」

梓「なにそれ、願いでも叶えてくれるの?」

紬「その通り、どんな願いでもひとつだけ叶えてあげましょう」

梓「うそ!? どんな願いでもって、本当に!? でもひとつ、ひとつかあ……」

紬「ひとつだけです」

梓「じゃあそれ100個、願いを100個に増やすとかでも……」

紬「いいですよ」

梓「いいですの!? ガバガバじゃん!」

紬「やめますか」

梓「あ、待って、えっと、じゃあまず私のラーメ」

紬「では制限時間三分以内で願いを100個。よーい」

梓「えっ」

紬「スタート」

梓「えっえっえっ」

429いえーい!名無しだよん!:2015/05/03(日) 17:35:13 ID:DR/spEsQ0
梓「本当に大丈夫ですか? 生き物飼うって大変ですよ?」

澪「大丈夫、ちゃんと、しっかり面倒見るよ」

梓「まあ律先輩や唯先輩よりは安心ですけど」

澪「ごはんの用意だって、運動も、寂しがらせないようにもするし」

梓「構いすぎはストレスになるかもしれません」

澪「そのへんは、様子見ながらなんとか……」

梓「あと、これ大事なことなんですけど、生き物って死にますよ?」

澪「……わかってる」

梓「飽きたらポイなんて、いやですよ?」

澪「私が梓に飽きるわけないだろ」

梓「……わかりました。これからお世話になります」

澪「いいの、ほんと……? わっ、うわーっ! やった、梓! 梓!」

梓「役所で登録の書類出すんですけど、ハンコって今あります? あと身分証と、戸籍の」

澪「うん! うん! ねえ、登録旅行どこ行く? やっぱりハワイかなあ」

梓「国内ってどうですか? 北海道とか」

430いえーい!名無しだよん!:2015/05/06(水) 12:29:17 ID:mqnhWAqg0
律「すいませーん、トイレってどこだかわかりますか?」

梓「えっと、この裏の角から狭い路地みたいな、わかりにくいですから一緒に行きますよ」

律「いやー、すいません」

梓「あの案内板間違ってますから、無視して、ここ左の狭いとこです」

律「はー、こりゃわかんないわけだわ……。あ、どうも、助かりました」

梓「いえ……あっ、あの、そっち女子トイレですよ」

律「えっ、いや、えっと、はい……女子です、私」

梓「え! すみません! あの、かっこいい人だな、って思って、本当……」

律「ああ、いいんです、たまに間違われて……あの、じゃあ……」

梓「えっ、えっ!? ちょっと、そっち男子トイレですよ!」

律「いやでも、あなたにも間違われるくらいだしこっちでもいいかなって……」

梓「それはだからすみませんです、ごめんなさいですよ。違うんです」

律「いやでも、『りっちゃんが男の子だったらモテモテね』とか友だちにも言われちゃうんで……」

梓「大丈夫、女の子! りっちゃんは女の子です!」

431いえーい!名無しだよん!:2015/05/06(水) 12:30:08 ID:mqnhWAqg0
おい! 私たち映ってないぞ!」
                                             壁
だろ? カメラ右に振りすぎだよ」

            律「そうそう、もうちょっと」

      澪「ちょっと左に振りすぎかな……」

                                        紬「え、唯ちゃん……?」

                窓                      澪「空じゃなくて私たちを撮っ

                                             律「私なんかはみ出

澪「いいよ、ストップストップ」

紬「さあ、お茶にしましょう」

                                  澪「空がきれいなのわかったから!」
         窓
                                  紬「え? 鳥がいたの?」 -:. :ヽ:. :. :.:.:.:.::
                         ,:. :. :. :.{\ \;,/  !:. :.:! :. :.:.:.:.:.|:.:| '´  \:.:ヽ \:. :ヽ:. :.:.:.:.:.
      律「ゆっくり右に振って、そう、そのへん」 \./  _.⊥、:. ',:. :.:.:.:.:.ヽl     \ ゝ `ー\:. :.:.:.
                       ,:./:. :. :.::.!\\j/   ヽ:. :.ヽ:. :.:.:.:..l!   ,z=≠云㍉、  }:ヽ:.:.:.
澪「ほらほら、レンズ覗かない」    /:.!:. :. :.:.:.:!:. :.\!     \:. :\:.:.:.:', 〃  斥三㍉ ヽ j:.∧:.:.:|
                      ! :.!:. :. :.:.:.:|:. :. :.:|   z=云ミ\::j\:. {    ト―ヘ;刈 }リ 〉:. }:. :!
紬「ええ、ちゃんとできてるから大丈夫」|:. :. :. .ハ:. :. ::},  // ん㌃㍉   ヽ    弋 乍 刋  /:. :.l:./:
                      ヽ:j\:. :. :. :\:.小. {l! ト―ヘハ         ` = '  /:. :. :j':. ノ
      律「ていうかレンズ覗いてもわかんないだろ」ヘヾ V 乍刋          /l/l/:. :. :. :. /:.:
                           ヽ /:. :.|:. :.ハ  ヽ = '    ,           /:. :.:.:.:.::./:.:.

432いえーい!名無しだよん!:2015/05/06(水) 12:31:06 ID:mqnhWAqg0
憂「忘れ物ないよね」ガチャリ

唯「うん、平気。行こ」

憂「……あれ? 鍵したっけ?」

唯「掛けてたと思うけど……見てこよっか」

憂「ごめんね、なんか習慣づいちゃって、わかんなくなっちゃって」

唯「……よし、大丈夫だよ」ガチャガチャ

憂「よかったあ。行こう、遅くなっちゃう」

唯「……あれ? 戸締まり確認したっけ?」

憂「してたと思うけど……そうだ、録画しようか」

唯「ごめんね、なんか習慣づいちゃって、わかんなくなっちゃって」

憂「待ってね……はい、いいよ」ピッ

唯「えっと今日は……5月6日、戸締まり確認!」ガチャガチャ

憂「確認完了っと、撮れたよ」

唯「ほな行こかー」

憂「……あれ? 戸締まり確認の録画したっけ?」

433いえーい!名無しだよん!:2015/05/10(日) 12:28:17 ID:fDNUFGmA0
律「じゃ、ギターでわからないことがあったらなんでも聞いて」

唯「はい!」

律「澪に」

澪「丸投げ!?」

唯「澪ちゃん先生! お世話になります!」

澪「もう、わかったよ、わかる範囲で教えるし、私も勉強するから」

唯「ありがとー!」

律「ギター以外のことでも聞けば大体教えてくれるぞ」

唯「本当!? じゃあ、えっと、えっと、今日の晩ごはん!」

澪「知らないよ! それは帰って親に聞きなよ」

唯「親、いないから……」

澪「あっ、ご、ごめ……」

律「このばか」

唯「今日は出かけてて……」

澪「ばか!」

434いえーい!名無しだよん!:2015/05/10(日) 12:29:15 ID:fDNUFGmA0
紬「あ、ケーキが余ってる」

澪「じゃあ、じゃんけんで」

梓「私じゃんけん弱いですけどがんばります」

唯「よーし、最初はグー!」

律「待って、ムギじゃんけんいいの?」

紬「私はいいから、ほら、最初はグー」

唯「え、あ、じゃんけんぽん!」

梓「あう、一人負け……」

紬「じゃあ梓ちゃんに残念賞のケーキ」

唯「なんと! そういうシステムだったとは!」

梓「えっと、いいんですかね、貰っちゃって」

紬「まだ余ってるから大丈夫よ」

唯「よーし二回戦! 最初はグー!」

澪「待った。ケーキいくつ余ってるの?」

紬「五つ」

435いえーい!名無しだよん!:2015/05/10(日) 12:30:07 ID:fDNUFGmA0
唯「スプーンどこ?」

律「お湯沸いたぞ」

澪「ポットに湯通し……」

唯「まだ茶葉入れてないよ!」

梓「これは温めてるだけだからいいんですよ」

律「スプーンこっちにあった」

澪「勢いよくお湯を注ぐ……わああ! こぼした!」ドボボ

律「ふた! 早くふた!」

唯「混ぜて! ポット混ぜて!」

澪「茶こしー!!」

唯「やっと終わった……お茶の準備って大変だね……」

律「これやり方の問題だと思うわ」

唯「だってあずにゃんがみんなでやろうって言うから」

梓「そうじゃなくて、みんなで、交替で」

澪「ごめん、なにか間違ったかな……」

436いえーい!名無しだよん!:2015/05/10(日) 23:11:44 ID:X89O6E4I0
>>434

ムギちゃんはほんとうにいいこだなぁ…

437いえーい!名無しだよん!:2015/05/17(日) 13:16:01 ID:8BCuZfak0
唯「この雑誌の束どうするの?」

澪「とりあえず入口の脇にまとめといて」

紬「重いから気を付けてね」

唯「おっけー……へぐっ」グキッ

律「なんかすごい音したぞ……」

紬「湿布、湿布が確か……」

唯「だ、大丈夫大丈夫、ちょっとあの、スイッチ入った音……」

澪「そっちで休んでなよ。あとの掃除は私たちでやるから」

紬「大丈夫? 腰? このへん?」

唯「だ、大丈夫大丈夫、今のはあの、携帯のアラームだから……」

律「なに言ってんだお前。ほら楽にしてろって」

紬「クッションいる?」

唯「だ、大丈夫大丈夫、さっきのはあの、アキレス腱が切れた音だから……」

律「それ大惨事だろ」

澪「どうして無駄に強がるんだ」

438いえーい!名無しだよん!:2015/05/17(日) 13:16:37 ID:8BCuZfak0
唯「あ、かわいい服売ってる」

律「ちょっと覗いてく?」

唯「いいねえー」

律「このへんから見えそうだぞ」

唯「うわー見える見える」

律「お、あの人あれじゃね? 試着じゃね?」

唯「あっあっ試着する試着する!」

律「着てんのかな、今……」

唯「サイズ合うかな……」

律「……あ、出てきた」

唯「買うみたいだね」

律「そうだな……じゃあそろそろ帰るか」

唯「っはー、覗いた覗いた」

律「堪能したー」

439いえーい!名無しだよん!:2015/05/17(日) 13:17:41 ID:8BCuZfak0
唯「部室に冷蔵庫とかほしいよね」

梓「勝手にそんなの持ち込んだら怒られちゃいますよ」

律「これは秘密なんだが、あそこの食器棚は勝手に持ち込んだものでな」

梓「……私、なんだかいける気がしてきました」

唯「こうして部室改造計画が始まるのです。まず今の部室がこうで……」カキカキ

紬「冷蔵庫は食器棚の横で……」カキカキ

澪「冷蔵庫があるなら電子レンジとかコンロとか……」カキカキ

唯「ホットプレートと炊飯器も……」カキカキ

律「この辺に洗濯機と洗面台……」カキカキ

紬「和室と広いお庭が……」カキカキ

律「風呂トイレ別……」カキカキ

唯「憂……」カキカキ

梓「これもう住めそうですね」

紬「じゃあここに梓ちゃんの部屋……」カキカキ

梓「すみません住みません」

440いえーい!名無しだよん!:2015/05/19(火) 00:38:58 ID:QJu/4XEk0
唯「憂…」カキカキ
 
これ良いなこのセンス大好き

441いえーい!名無しだよん!:2015/05/24(日) 12:11:02 ID:owBAVbkU0
澪「なに見てるの?」

紬「見て、あそこ。ハトが豆食べてるの」

澪「ほんとだ」


澪「なんだその顔」

唯「ハトが豆鉄砲食らった瞬間を目撃しちゃって……」

澪「あるんだ、実際……」


澪「なにしてるの?」

律「あそこのハトに澪って名前付けて、でもどれが澪だかわからなくなった」

澪「なにしてんだ」


澪「どうした?」

梓「ハトがいて……」ジュルリ

澪「……うん?」

442いえーい!名無しだよん!:2015/05/24(日) 12:12:02 ID:owBAVbkU0
梓「お姉ちゃん、さっきのタブ譜って」

澪「ああ、ここに……ん、お姉ちゃん?」

梓「あ、すみません……」

律「あるよな、先生をお母さんて呼んじゃうやつ」

梓「間違えちゃいました……」

澪「……ねえ、梓ってひとりっ子じゃなかった?」

梓「そうですよ」

澪「あ、じゃあ、いとこか誰か、お姉ちゃんって呼んでたの?」

梓「いえ、そういうのは」

澪「……なんでお姉ちゃん?」

律「だから間違えたんだろ」

澪「でもひとりっ子なのに」

律「ひとりっ子でも間違えるだろ」

梓「もしかして嫌でしたか……?」

澪「そうじゃなくて! ほら、ひとりっ子なんだってば!」

443いえーい!名無しだよん!:2015/05/24(日) 12:13:00 ID:owBAVbkU0
唯「あれ携帯……教室かな、ちょっと見てくるね」

梓「はい」

澪「唯、教室に携帯……あれ」ガチャ

梓「あ、さっき気づいて教室に行っちゃいました」

澪「なんだ、入れ違いか。私ちょっと図書室行ってくるから、これ預かっててくれない?」

梓「わかりました」

憂「大変だよ梓ちゃーん!」ガチャ

梓「憂?」

憂「教室にハトがいっぱいきて、梓ちゃんの机荒らしてるの!」

梓「なんだそれ!」

憂「とにかく来て!」

梓「えー、でも携帯、どうしよ律先輩……は不安だからムギ先輩来ないかな……」

唯「教室にもなかったやー」

梓「いいところに! これムギ先輩に渡しといてください!」

唯「えっ、携帯、えっ?」

444いえーい!名無しだよん!:2015/05/24(日) 22:33:45 ID:GT4PQ.rM0
ハトおもしろすぎるw

445いえーい!名無しだよん!:2015/05/31(日) 12:11:35 ID:TSSnDPio0
律「ここ曲がるんじゃない?」

澪「どうだろ、まだ真っ直ぐだと思うけど」

律「じゃ、こいつで決めるか」

澪「百円? コイントスか」

律「表なら真っ直ぐ、裏なら曲がる」

澪「両面とも裏だったりして」

律「そんなわけないだろ、しっかりさんめ。ほら確認しな」

澪「……うん、普通の百円玉」

律「よーし、行くぞっ」ピィン…パシ

澪「……どっち?」

律「……消えた」キョロキョロ

澪「消え、え? 落としたのか?」キョロキョロ

律「澪の右ポケット」

澪「えっ? うわ、ほんとだ! いつ!?」

律「ははは」

446いえーい!名無しだよん!:2015/05/31(日) 12:12:32 ID:TSSnDPio0
唯「軽音部かるた!」

紬「あ!」

律「秋山澪ちゃん!」

澪「ええ!? やだ、やめろ! ほら、もっと別の」

唯「秋山澪ちゃん!」

紬「秋山澪ちゃん!」

澪「ムギまで! ねえ梓はなにか……あ! 梓!」

梓「秋山澪ちゃん!!」



唯「軽音部かるたー」

紬「わ」

澪「わ……」

梓「わ……?」

唯「わーい」

律「決定、完成」

唯「わーい」

447いえーい!名無しだよん!:2015/05/31(日) 12:13:24 ID:TSSnDPio0
唯「軽音部でーす! ビラどうぞー!」

律「軽音部いかがですかー!」

紬「誰も来ない……」

唯「この着ぐるみが悪いのかな……」

律「このままじゃ来年は廃部かー?」

唯「だめだよ、あずにゃんがひとりになっちゃう」

豚「ブヒッ、ブッ、ブオッ」フンフン

唯「こんなになりきってやる気満々なのに……」

豚「フゴッ」ムシャムシャ…

紬「ほら梓ちゃん、ビラ食べちゃだめよ」

唯「どうしよう、澪ちゃん」

馬「ブルルルッ」フスーッ

律「馬のマネじゃなくてさ」

馬「ヒヒン」モッシャモッシャ…

紬「ほら澪ちゃんも、ビラ食べちゃだめよ」

448いえーい!名無しだよん!:2015/06/07(日) 11:29:34 ID:qyf.QwXQ0
唯「お、りっちゃんとあずにゃん。珍しい組み合わせだねえ、なんの話してたの?」

梓「いえ、えっと、その、なんでもないですよ……」

唯「えー、教えてよー」

律「よしわかった。じゃあ内緒だから誰にも言うなよ」

梓「え、え、ちょっと」

唯「あ、待って、内緒ならいいや」

律「え、いいの」

梓「絶対聞きたがると思ってました」

唯「だってほら、私そういうの言いふらしちゃうし」

梓「ああ、まあ、言いそうですけど」

律「よしわかった。じゃあムギには言っていいから」

唯「無理無理、憂とか和ちゃんとか、なにかの弾みで喋っちゃうもん。ほらごはんの時とか」

律「じゃあそこもセーフでいいから、な!」

唯「えー、そんなに内緒じゃないならもう興味ないや」

律「いやもうこれめっちゃ内緒! 聞いてくれ頼む!」

唯「いいってー」

449いえーい!名無しだよん!:2015/06/07(日) 11:30:16 ID:qyf.QwXQ0
梓「あのー、入部希望なんですけど」

唯「ひぃっ! 五人目!」

梓「な! えっ!?」

律「あー、ごめんごめん。あの、中野梓さん?」

梓「はい、そうですけど……」

律「両親がジャズバンドやってて……」

澪「その影響で小4からギターを初めて……」

紬「愛用しているギターはフェンダー・ムスタング……」

梓「え、どうして知って……?」

律「よくわかんないんだけど、中野さんがもう四人来てて、あっちでほら、お茶飲んでる」

梓「なにあれ、嘘……ドッペルなんとか!?」

澪「その反応もみんな同じだった」

梓「いやー!?」

梓「あのー、入部きぼドッペルなんとか!?」

梓「ぎゃー!!」

450いえーい!名無しだよん!:2015/06/07(日) 11:31:21 ID:qyf.QwXQ0
唯「ごめんなさーい!」スタコラー

律「こらー! ケーキ返せー!!」

梓「待ってください律先輩、これを」

壺「おねえちゃ〜ん……」

律「なんだこの壺」

梓「これは唯壺といって、大事な妹が姉を呼ぶ声で唯先輩がホイホイってわけです」

律「じゃあこれ憂ちゃんが入ってんの?」

梓「さっき電話で呼び出してぶち込んで、もちろんあとで謝ります」

律「謝ればいいってもんじゃないだろ」

憂「あのー、梓ちゃんに呼ばれて来たんですけど」

律「お、憂ちゃん……憂ちゃん?」

梓「……あ、唯先輩だ! 憂に変装した唯先輩だ!」

律「え! 唯!?」

梓「そうですよ! 唯先輩が妹のピンチに駆けつけたんですよ!」

憂「あの、お姉ちゃんならさっきそこで合流して」

唯「お詫びにメロンパン買ってきた」

律「……んん?」

壺「おねえちゃ〜ん……」

律「なんだこの壺……」

451いえーい!名無しだよん!:2015/06/07(日) 14:41:26 ID:XyL/tle.0
唯「けいおン!」が完結してしまった今、新作を除けばこのスレの更新だけが楽しみ

452いえーい!名無しだよん!:2015/06/07(日) 20:36:50 ID:jPWcVuWI0
>>450
壺おもしろすぎる。

453いえーい!名無しだよん!:2015/06/07(日) 21:50:57 ID:auOLP4JM0
神スレだわ

454いえーい!名無しだよん!:2015/06/08(月) 11:37:06 ID:G3j9zIkE0
壺とか何故か梓の机を荒らす鳩とか、微笑ましい癒し系カオスだよね

455いえーい!名無しだよん!:2015/06/14(日) 12:37:06 ID:zGNAbxR.0
律「これ昨日言ってたくるみ割り人形、梓に似てるやつ」

梓「そうですか? 似てますか?」

澪「うーん、言うほど似てないような……」

律「いやいや、これがくるみ割らせるとそっくりなんだって」

唯「ほほう、では早速」

くるみ割り人形「ぐぬぬぬ……」ググ…

律「ほら! この感じ、な!」

唯「おお……」

梓「そうですかね……?」

紬「梓ちゃんがんばって!」

梓「えっ?」

澪「がんばれ梓! がんばれ!」

律「梓がんばれ!」

唯「いったれあずにゃーん!」

梓「が、がんばれ……私?」

456いえーい!名無しだよん!:2015/06/14(日) 12:37:42 ID:zGNAbxR.0
梓「駅の近くに変な喫茶店あるの知ってます?」

律「リズム喫茶か?」

梓「それです。今度の土曜日行ってみませんか?」

律「そうだな……みんなは?」

唯「ちょっと待って、今度の土曜日?」

梓「なにか用事ありました?」

唯「今度の土曜日、こんどのどどっど、ドンドコドドッドドンドコドドッド」

梓「え……?」

律「トントンタントントントンタントン」

梓「あの……」

紬「ピーピーピピーピッピッピピッピー」

澪「リンリンロロンリンリンリロンロン」

梓「ガンガンギギーンギンガマーン」

律「梓」

梓「はい」

457いえーい!名無しだよん!:2015/06/14(日) 12:38:51 ID:zGNAbxR.0
唯「澪ちゃんの最近の歌詞には甘さが足りないと思います」

律「そうか? この作詞ノートなんてどこ開いても甘いぞ」ペラララ

澪「勝手に見るな!」

唯「甘い甘い! 全然甘くありませんですな!」

律「どっちだよ」

唯「ちょっと前の歌詞はほら、マシュマロにバニラにコーンフレーク、とってもいい……」

澪「そ、そうかな……」

律「甘さって味覚的な意味でか」

唯「すあま、ガムシロ、肝油ドロップ……」

澪「それは書いた覚えない」

紬「梓ちゃんはどう思う?」

唯「あずにゃんも甘いお歌詞がいいよねー?」

梓「はあ、甘いというと、登録料無料の簡単在宅ワークで誰でも月数万円の」

紬「甘い言葉だけどそうじゃなくて」

梓「はあ」

458いえーい!名無しだよん!:2015/06/15(月) 23:20:57 ID:BfKu3OBs0
あずにゃんって通信教育詐欺に引っかかりそう。

459いえーい!名無しだよん!:2015/06/21(日) 12:24:00 ID:WIJzXraw0
紬「クッキーもどうぞ」

唯「はっ! クッキー・ビジネスチャンス!」

律「なんだ急に」

紬「クッキーでどうするの?」

唯「このクッキーに澪ちゃんの写真を添えて、さらにおまけをつけます」

律「どうやらファンクラブをロックオンしたようですね」

梓「搾り取る気満々ですね」

紬「おまけっていうのは?」

唯「小さな布」

梓「布? 澪先輩で布……というと」

唯「青と白の不思議な布を細切れに」

律「ははあ、なるほど」

紬「でもクッキーは食べ物だし、そういうのとセットはちょっと……」

梓「ここで本人に意見を聞いてみましょう」

澪「食べ物じゃなくてもだめ!」

460いえーい!名無しだよん!:2015/06/21(日) 12:24:36 ID:WIJzXraw0
律「うめーなこの水ようかん」

澪「水ようかんがおいしいそうです」

紬「まだありますよ、よかったらどうぞ」

澪「おかわりもあるそうです」

律「じゃもう一個もらっていい?」

澪「今度はあんみつが食べたいそうです」

紬「すぐ持ってきますね」

律「彼女はどこへ?」

澪「トイレだそうです」

律「この水ようかんもトイレから持ってきてたな」

梓「今のやり取りは?」

唯「家事に疲れたので実家に帰るそうです」

梓「さっきもそう言ってすぐ戻ってきましたね」

461いえーい!名無しだよん!:2015/06/21(日) 12:25:39 ID:WIJzXraw0
唯「南通りにクレープ食べに行こうよ」

澪「じゃあ西通りのフレッシュジュース屋も回ろうか」

唯「私そっちのほう行ったことないや」

律「ついでに西通り北の文房具屋寄っていい?」

澪「文房具なら西西西通り西北のほうでセールしてるよ」

律「なら帰りに西西西通り北東の本屋に寄れるな」

紬「西西西の、北で、東……え、えっと?」

澪「本屋なら南西西西通り北東にもあったよな」

律「それ古本屋じゃね? あれ西西通りだっけか」

紬「みなみにしにし……それ同じ通りじゃない?」

澪「よく猫が集まってるのって……第二南西西通り北南あたりだっけ」

紬「第二!」

澪「あ、南西西通り北南裏のほうか」

紬「裏!」

律「んじゃ、まずはクレープから行くかー」

唯「ねえムギちゃん、どうしよう」

紬「なんだかすごいことになっちゃったね」

462いえーい!名無しだよん!:2015/06/28(日) 11:27:25 ID:R0OjM17Q0
律「じゃ、十一時に商店街な」

澪「遅れるなよ?」

唯「大丈夫! 九時に起きれば大丈夫!」

紬「じゃあ九時に電話するね」

唯「モーニングコール!」

律「九時五分に電話するわ」

唯「スヌーズ!」

澪「この紙に『起きろ』って書いておくから九時十分になったら見て」

唯「セルフ!」

463いえーい!名無しだよん!:2015/06/28(日) 11:28:04 ID:R0OjM17Q0
唯「澪ちゃん、そわそわしてどうしたの?」

澪「うん、なんか視線を感じて……」

紬「澪ちゃん人気者だから」

澪「そういうのじゃなくて、監視されてるみたいな」

律「自意識過剰なんじゃないの?」

澪「ほんとなんだって! どこからかこっちを見てるような視線を……」

さわ子「だーれだ?」

澪「最近ずっとそんな感じで、それこそおはようからおやすみまで、」

さわ子「え、ちょっと、ねえ……」

澪「今も誰かに後ろから忍び寄られて目隠しされてる気がするし、」

さわ子「気がするだけなの?」

澪「メールの内容とかも見られてるんじゃないかって不安になるし、」

さわ子「この子病院に連れてったほうがいいんじゃないの?」

律「まず目隠しやめてやれよ」

464いえーい!名無しだよん!:2015/06/28(日) 11:28:39 ID:R0OjM17Q0
唯「プロテイン茶おいしいねえ」

紬「今日のおやつは豆腐とささみよー」

唯「ささみー!」

澪「いつもごめんな」

紬「いいのよ」

律「最近さ、なんか力強くなったなーって感じしない?」

澪「するする、ベース弾いてても疲れにくくなった」

唯「そういえば憂が軽くなった気がする」

律「なんか食べる量も増えたし腹筋も割れたし、なんだろうな?」

紬「きっと成長期だからよ」

律「そうか、成長期か」

唯「大人な自分が近づいてくるやつ!」

紬「さあ、ダンベルよー」

唯「ダンベルー!」

澪「ダンベルは練習の後だろ」

465いえーい!名無しだよん!:2015/07/02(木) 05:59:21 ID:Q9YjbKWw0
和「ここのおみくじ、よく当たるって評判なのよ」

澪「そうなんだ」

和「噂を聞いて、私も引いたわ」

澪「へえ、どうだった?」ジャラジャラ

和「引いたわ」

澪「うん? えっと、桜が丘女子高校、二年一組、軽音楽部、左利き……?」

和「どう?」

澪「なななななに? なにこれ……?」

和「当たってなかった?」

澪「当たってるけど……」

和「引くぐらい当たってるでしょう?」

澪「引いたけど……」

466いえーい!名無しだよん!:2015/07/02(木) 06:00:44 ID:Q9YjbKWw0
唯「たなばたたなばたー♪」

紬「唯ちゃんは短冊になんて書いたの?」

澪「ケーキ? アイスか?」

唯「あのね、新入部員!」

澪「ん?」

唯「新入部員がほしい!」

澪「でも新入部員なら、ほら、もう梓がいるじゃないか」

梓「にゃあ!」

紬「ね、他のにしよう?」

唯「やだ! もっと新しい新入部員がいい!」

澪「またそんなワガママ言って……」

紬「困ったわねえ……」

梓「にゃん……」

467いえーい!名無しだよん!:2015/07/02(木) 06:01:19 ID:Q9YjbKWw0
紬「……」

澪「まずどうするの? 飲み物開ける?」

律「最初はケーキじゃないか?」

唯「ねえねえ、クラッカーは?」

紬「クラッカーがあるなら、ケーキを用意する前に鳴らしたほうがいいんじゃない?」

澪「そうだな、ごみも出るし」

律「なるほど。じゃプレゼントはいつ?」

紬「このローソクはケーキに立てるのよね? それを消した後とか」

律「へえ、さすがパーティー慣れしてらっしゃる」

唯「バースデーパーティー奉行様……」

澪「バースデーパーティー奉行様!?」

律「万歳! バースデーパーティー奉行様万歳!」

澪「お、おい!」

紬「いえいえそんな、奉行だなんて恐縮です」

澪「喜んでらっしゃる!?」

468いえーい!名無しだよん!:2015/07/12(日) 11:17:45 ID:nRhEIFvE0
唯「昨日のドラマ見た?」

梓「はい」

律「見た見た」

澪「うん」

紬「私は……」

唯「ムギちゃん見てないの?」

律「そんなんじゃ流行に乗り遅れちゃうぞー?」

唯「えー!? 私も見てないよどうしよう……」

梓「見たから話題振ったんじゃないんですか?」

唯「見てないからどんなだったか教えてもらおうと思って」

澪「ごめん、実は私も見てない」

梓「正直に言うと私も見てません」

唯「みんな見てないってことは、ここではドラマ見ないのが流行?」

紬「りっちゃん、ドラマを見てると流行に乗り遅れちゃうのよ」

律「……腑に落ちねー」

469いえーい!名無しだよん!:2015/07/12(日) 11:18:21 ID:nRhEIFvE0
紬「見て唯ちゃん! ここの窓ガラスすごいきれい!」

唯「すごいね! なにもないみたい! あ、携帯携帯」

紬「どうするの?」

唯「写真撮って憂に見せびらかすの」カシャ

紬「これ、触っても大丈夫かな」

唯「はじっこにしとこう。指先……やっぱ小指で」

紬「よーし、せーのっ」スカッ

唯「あっ」スカッ

紬「あれっ」スカスカ

唯「なにもないみたいっていうか、なにもなかったね」

紬「さっきの写真どうする?」

唯「消す」

紬「なにもなかったことにするんだ」

唯「なにもなかったからね」

470いえーい!名無しだよん!:2015/07/12(日) 11:19:19 ID:nRhEIFvE0
律「ふふっ」

梓「どうしました?」

律「いや、思い出し笑い」

唯「あはははははは!!」

律「え、なに? どうした?」

唯「私も思い出し笑い」

律「すげえな。大丈夫か」

澪「ひやあああああ!!」ガタン!!

律「うお、なんだよ、なんかいたか?」

澪「ごめん、思い出しびっくり」

律「まじで? 思い出してそんなにびっくりできんの?」

紬「にゃ〜ん」チッチッチ

律「今度はムギかよ」

紬「あ、ごめんなさい。その譜面台の下に思い出し猫がいて……」

律「それもう幻覚だろ!」

唯「あはははははは!!」

律「……はっ」

梓「どうしました?」

律「ああ、うん……思い出し軽音部員」

梓「またですか、しっかりしてくださいね」

471いえーい!名無しだよん!:2015/07/19(日) 12:50:14 ID:6qAwK7Xg0
和「廃部の危機を伝えに来たわ」

唯「帰って!」

紬「和ちゃんが帰っても廃部の危機なのは変わらないんじゃ……」

律「で、今度はなんでだ?」

梓「前科があるんですか」

和「去年と同じで、活動の実態が見えないからよ」

梓「なるほど……」

澪「ちょっと言い逃れできないよな」

梓「今もお茶飲んでますしね」

律「軽音部っていうか、ほぼ軽音部みたいなな」

唯「お茶してる時間のほうが長い日もあるし、やや軽音部みたいなね」

澪「軽音部もどきみたいな」

梓「軽食部ですかね」

唯「じゃあ私たちは軽食部だから軽音部じゃないから廃部じゃないよね! ね?」

和「じゃあここは軽音部の部室なので軽音部員じゃない人は帰ってください」

472いえーい!名無しだよん!:2015/07/19(日) 12:51:09 ID:6qAwK7Xg0
紬「あっ、澪ちゃんだ」

律「やべっ、死んだふり死んだふり! 澪は死体を怖がって逃げてくはずだ!」

紬「」

律「」

澪「……ん? な、なんだこれ! 死んでる……!?」

澪「どうしたの?」

澪「人、人ぉ! 人が死んで……!」

澪「わあああ!! なにこれ人!? 二人も!」

澪「なんだなんだ」

澪「どうしたどうした」

澪「ひやあああああ死体!!」

澪「悲鳴が聞こえた」

澪「集まってなにしてるの?」

澪「死体だって」

澪「怖い死体! 怖い死体の最後尾こちらです!」

澪「お弁当ー! 死体弁当いかがですかー!」

澪「ひとつください」

澪「いい天気だ……死体日和だな」

律「逃げろや!」

澪「ひやあああああ生きてる!!」

473いえーい!名無しだよん!:2015/07/19(日) 12:51:56 ID:6qAwK7Xg0
唯「憂ー、ちょっと鬼ヶ島で鬼退治してくるねー」

憂「ちょっと待って、おやつにきびだんご三つ包んであげる」

唯「憂のきびだんご! わーい!」

憂「晩ごはんまでには帰ってきてね」

唯「はーい、いってきまーす」

律「へへへ、唯さん唯さん、鬼退治手伝うからきびだんごちょーだいっ」

唯「うーん……保留で」

律「ねえよそんなシステム」

唯「だって、あとでりっちゃんよりタフでハードでマッシヴな人が来たら損じゃん」

律「なんだよいいじゃん一個くらい! 三つも貰ったんだろ?」

唯「もう二つ食べちゃったからあと一個しかないもん」

律「なに家出て即食ってんだよ!」

唯「最強お供決定戦“血みどろバトルロイヤル”で最後まで勝ち残った人に

  この憂のきびだんごあげようと思うんだー」

律「やめろよそんな蠱毒みたいなシステム!」

474いえーい!名無しだよん!:2015/07/26(日) 05:48:24 ID:9MZdjhmw0
澪「どうかな……?」

律「これ今までの歌詞で一番じゃねーの……」

紬「すごくいい……」

澪「本当!?」

梓「私、生徒手帳にメモっておきます……」メモメモ

唯「みんなにメールしよ……」

律「これ内輪だけに置いとくのもったいないし、コピーして掲示板に貼ってくるか」

唯「回覧板に挟んで町内に回すね」

梓「詩のサイトに投稿します」

紬「英訳して瓶に詰めて海に流しましょう」

律「石板に彫ってどっかの遺跡に置いてこよう」

梓「どうにかして月に刻み込むべきですよ」

唯「やったね澪ちゃん! 宇宙レベルだよ!」

紬「……澪ちゃん?」

律「だめだ、気を失ってる……」

475いえーい!名無しだよん!:2015/07/26(日) 05:49:11 ID:9MZdjhmw0
唯「日光……暑い……」

律「暑いよなー」

紬「では私が日除けに」

唯「日陰……涼しい……」

梓「よかったですね」

唯「生ぬるい風……生ぬるい……」

律「じゃあ私が前方の風除けに」

澪「それなら私は後方の風除けに」

唯「照り返し……暑い……」

梓「余った私が足元に」

律「どうだ?」

澪「涼しいか?」

唯「暑いから離れて……」

律「そうなるよなー」

476いえーい!名無しだよん!:2015/07/26(日) 05:49:49 ID:9MZdjhmw0
律「梓テストどうだった?」

梓「私ですか、まあ、そこそこ」

律「はー、まったく素晴らしいですわね。澪にムギに、梓もできる組かよ」

梓「律先輩はできない組ですか」

律「私と唯で足引っ張ってバランス取ってんのさ」

澪「学生なんだし、勉強もちゃんとやれよ」

律「できるかそんなもん」

梓「勉強と部活の両立ですね」

紬「両立といえば唯ちゃんがすごいのよ」

唯「ぐー」モグモグー…

紬「ほら、寝ながらケーキ食べてる」

澪「おやつと昼寝が両立できてるんだ」

律「梓もやれよ」

梓「できるかこんなもん」

477いえーい!名無しだよん!:2015/08/02(日) 12:33:56 ID:62e2Ra7o0
憂「ねえ純ちゃん、あそこ、澪さんと」

純「待って!」

憂「え?」

純「澪先輩はわかるけどもうひとりが思い出せない……」

憂「ああ、り……」

純「待ってってば! 思い出すから!」

憂「うん、ほら、いつも一緒で、ドラムの」

純「えー、いつも、あー、うーん……」

憂「がんばって!」

純「んー……澪先輩じゃないほう!」

憂「じゃないほう」

梓「なにしてんの?」

純「あ、ゆいあずの唯じゃないほう」

憂「じゃないほう」

梓「これ怒っていいの?」

478いえーい!名無しだよん!:2015/08/02(日) 12:34:32 ID:62e2Ra7o0
紬「あ、間違ってさわ子先生の分も持ってきちゃった」

澪「今日来ないんだっけ」

律「唯、においだけで今日のお菓子当てたら余った分も食べていいぞ」

唯「いいの!? 当てる当てる!」

律「じゃあまず目隠しと、あと手も縛っとくか」

唯「よーし、当てるぞー!」フンフン

澪「待って、なんか待って、ちょっと」

律「ああうん、なんか、うん」

紬「うっかり食べないようにハンカチを噛ませましょう」

律「それだ」

唯「えー? 大丈夫だよー」

紬「いいからいいから、足も縛っちゃおうね」

唯「むーむー」ジタバタ

律「やっぱいいわ……」

澪「ああ、縛られてる唯は最高だな……」

479いえーい!名無しだよん!:2015/08/02(日) 12:35:14 ID:62e2Ra7o0
律「この暑さを有効活用して我慢大会でもするか」

澪「暑いからいやだ」

紬「ええ、急に言われてもどてらと鍋焼きうどんくらいしか用意できないし……」

梓「パーフェクトじゃないですか」

唯「おいしっ! おいしい!!」ズゾゾ

律「だめだすごい喜んでる」

澪「これじゃ我慢大会にならない」

唯「え、あ、そっか。じゃあ食べずに我慢する」

紬「新しい解釈の我慢大会ね」

梓「私も汗で濡れたブラウス見られるの恥ずかしいですけど我慢してどてら脱ぎます」

澪「私も冷たいの我慢してかき氷食べる」

紬「私もなにか我慢したいところだけど我慢するの我慢する」

律「どんどん我慢大会から遠ざかっていく……」

澪「我慢しろよ」

律「くそぉ……」

480いえーい!名無しだよん!:2015/08/09(日) 06:17:03 ID:Pf6PHQCE0
紬「そうだ、講堂使用届、早めに書かないと」

律「あー、じゃあ梓、書記な」

梓「え、私……? まあいいですけど、今までいなかったんですか?」

澪「あ、まあ、うん」

梓「律先輩が部長で、そういえば副部長って澪先輩ですか?」

澪「ううん、ムギ」

紬「最初は澪ちゃんが書記だったの」

律「ちょっとこれ見て」

梓「……なんですかこの、カラフルでパステルでメルヘンな」

律「講堂使用届、去年の」

澪「あっ、それ! 捨てたんじゃ!?」

律「この通り、見事に書記の才能を発揮してクビになったんだ」

梓「あの、もう一人……」

唯「ほえ?」

梓「いえ、その……なんでもないです」

481いえーい!名無しだよん!:2015/08/09(日) 06:18:08 ID:Pf6PHQCE0
澪「ごめん、遅くなって……」ガチャ

唯「澪ちゃん! ほら携帯!」

澪「え、うん、携帯」

紬「携帯って離れた人と会話できる機能があるらしいの!」

澪「そんなわけないだろ、トランシーバーじゃあるまいし」

梓「でもさっき唯先輩と律先輩が二人で話してたんですよ」

律「見てろよ、こう携帯に話しかける感じで……唯聞こえる?」

唯「聞こえる聞こえる!」

律「こっちも聞こえた!」

紬「ほら!」

澪「でも、携帯っていうのはメールとかネットとか、でも……マ、ママ?」

梓「ママ?」

澪「話せないじゃないか!」

梓「こっちはもうそんなのよりママに夢中ですよ」

紬「うん、みんなもう澪ちゃんのママに夢中よ」


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