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90's バトルロイヤル
322
:
放たれた怪物
◆uuM9Au7XcM
:2017/05/29(月) 01:01:28 ID:7iJnnJiA0
病院というものは人の命を救う場所であるが、必然的に死が発生してしまう場所でもある。
そのため怪談の舞台になることも多く、どこか居心地の悪さを感じるものも少なくはないだろう。
夜間の大病院ともなれば、その広大さと昼間の喧騒から一転しての静けさにより不気味さはさらに増すことになる。
命を奪い合うバトルロイヤルの会場に設置された施設の一つ、大凶病院。
ゲームが開始され、この無人の病院に飛ばされた男が一階の待ち合いフロアの椅子に腰かけている。
彼の名前はチョコラータ。
「素晴らしいっ!!なんと心躍るイベントだ!」
その口から発せられたのは主催者への恨み言や嘆きではなく、最大限の賞賛の言葉。
彼の手には支給された名簿があり、そこに記された67人の名前を喜色をあらわにしながら眺めている。
それはまるで、腹ペコの子どもがご馳走の並んだメニューを手渡され、どれを食べようか迷っているかのようであった。
「この名簿に載っている者たちが殺し合うのか。
くくく……私が主催者となってそのすべてを観察したいところだが、自ら好きに殺して回るのも悪くない」
舐めるように名簿に目を通していたチョコラータだが、ふと見覚えのある名前に目が留まった。
「ブチャラティとジョルノ・ジョバァーナ。……そしてリゾット・ネエロか」
彼らがこのゲームに参加していようと、チョコラータの行動方針に影響を与えることはない。
知った名前ではあるが、顔見知りでも親しいわけでもなく、むしろ積極的に殺しておきたい人物だといえるだろう。
ここに呼ばれる直前、チョコラータが始末しようと動いてた標的がブチャラティとその部下たちなのだ。
報告にあった人数はボスの娘を入れて5人だったはずだが、名簿に記されているのは2人だけ。チョコラータの相棒であるセッコがゲームに参加していないのと同様に、ブチャラティたちも全員が参加しているわけではないようである。
ボスから裏切り者たちを始末しろとの指令が下り、与えられた情報にはブチャラティたちの能力も含まれていた。だが、新入りのジョルノだけは能力が不明のままであった。
よりにもよって……と思わず顔をしかめそうになる。
だが、所詮は新入り。自分のスタンド、グリーン・デイに敵うはずはないと高を括り心の中で問題はないと断じる。
唯一注意すべきはリゾット・ネエロ。
同じく組織の裏切り者であるが、組織では暗殺を専門としており、手練れであるのが容易に想像できる。
また、その能力も不明なため、いくらグリーン・デイが強力なスタンドであろうとも慎重にならなければいけない。
「まあいい……能力がわからずともやりようはいくらでもある」
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