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中学生バトルロワイアル part6

2247th Direction 〜わたしたちの■■■部〜  ◆j1I31zelYA:2014/05/14(水) 23:29:39 ID:xbfq8oaU0

船見結衣が死んだという予知を聞いて泣きそうになって。
次にレナが思ったことはそれだった。

戦闘によって歩く力をも使い果たしていた竜宮レナが、それでもできること。
それは、言葉を発して伝えることだ。

幸いにして、船見結衣が駆けつけた時に残していった『正義日記』がある。
契約者はあくまで竜宮レナだから、殺人者に壊されてレナを殺してはたまらないという判断だったのだろう。

ボイスレコーダーは契約によって『正義日記』となったけれど、しかしボイスレコーダーとしての機能を喪ってしまったわけではない。
だから竜宮レナは、七原たちに言葉を残すことができる。

『えっとね……本当なら、秋也くんが黒子ちゃんと一緒に戻ってきた時に、言おうと思ってたことがあるの。だから』

そして。
竜宮レナは、七原秋也と悪魔との口論を聞いてしまったのだから。
最初は、『正義日記』によっておおよその内容を。
途中からは、七原秋也を助けに入るタイミングを見計らっている最中に、立ち聞きして。

『秋也くんは、すごいね』

だから、伝えたい。
『許されない』なんて、絶対にないと。





「は……?」

七原の口から、乾いた疑問符が漏れる。
その言葉は、否定ではなく。
その言葉は、同情ではなく。
その言葉は、慰めでさえなく。


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