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パラレルワールド・バトルロワイアル part2

84闇の実験室 ◆Z9iNYeY9a2:2011/10/23(日) 18:27:17 ID:mfS682sw
「これは…どういうことなんですか?」
「分からないわ。でも…」

懐中電灯を片手に先頭を歩く真理。
やがてある一つの扉に手をかける。
中は机や椅子が積み重ねられており、床には色々なものが散らかっていた。
足元に気を付けながら、部屋の奥、絵が貼られている壁の前に立つ真理。

「間違いないわ…」

そこには様々な絵があった。多くの人が描かれた絵。男の子と女の子の二人が手を繋いでいる絵。
絵を描いた者の名前はこう記されていた。「園田真理」「草加雅人」

「ここは、流星塾よ」





ナナリーは流星塾へと向かうために洞穴へと向かっていた。
幸いにもすぐ近くに山道があったようで、そこまでの道もネモの導きのおかげで転んだりすることなく行くことができた。
だが、洞穴内はかなりデコボコしており、車椅子での移動はなかなか困難だった。
時間をかけながらもどうにかたどり着いた奥にあったのは一つの扉だった。

「中には誰かいる?」
『探知機を見る限り、この中にはいないようだ。この山の上に二人いるみたいだな。
 まあ気にすることはないだろうな』

マップ上では山の上にいるようだった二人の参加者の反応。確かにこの場から気にする物ではないだろう。
そうナナリーも考える。ただ、念のためにこまめにチェックはするようにしておく。

扉を開けて中に入るナナリーとネモ。
目の見えないナナリーには辺りの視覚情報を得ることはできない。
よってそれはネモに任せる。

「この中の様子ってどうなってるの?」
『確かここは流星塾と言う名前から教育施設とは考えていたが…、どうやらここは学校のようだな』
「学校?」
『ああ、どちらかと言えば昔日本にあった物に近いな。だがそれはかなり前の話のようだが』

辺りに無造作に積み上げられている机こそあるものの、廃校にしては随分と綺麗な廊下である。


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