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雑想 【CP色々】

1:2011/04/29(金) 09:06:03 ID:???

サタンより引越させて頂きました。

酉想というものを書いていた たこ(現:凧)と申します。
酉想の続きやら、思い付いたCPでの妄想話を載せようと思っています。

場所をお借り致します。

2:2011/04/29(金) 09:12:50 ID:???

サタンで書いていた酉想やこれから書くものの倉庫を作っております。
もし知りたい方がいたら、ご連絡があればお教え致します。
アドレスは上のです。

3:2011/04/29(金) 09:18:44 ID:???

>>2 の名前の【凧】をクリックするとアドレスが現れます。
まだ未公開ですが、公開できるようになれば、公開と書きます。
ランク等には入れるつもりもないです。
ただの倉庫となります。

4:2011/04/29(金) 09:19:59 ID:???


【酉想続き SKAなれそめ編】


人を愛することは、とても大切なこと

とても必要なこと

家族への愛
仲間や友への愛
触れ合った子供たちへの愛

大きく願えば人類への愛

更に大きく願えば地球そのものへの愛


どんな愛でも、詩へと形をかえて表現してきた

様々な愛を詩の中に凝縮する

書き留めているノートは開く度に記憶と温度を蘇らせる

それぞれの詩が、おのおのの温度や景色、リズムで頭の中を響き渡る



この詩はどんな温度になるだろう
この先どんな景色でリズムで響くのだろう

まだ題名さえも付けることができないこの曖昧な詩は…

5:2011/04/29(金) 09:21:08 ID:???

人に思いを伝えるのは難しい


将吉の力のある瞳や野性味を感じさせる容貌
素直で優しく少し天然な性格
思ったことがすぐに出る、コロコロ変わる表情

ずっと見ていたくなった

最初は仲間よりも弟的な気分

それから、違う感情が現れ出した

もっと近くにいて欲しい
自分だけを見て欲しい
触れてみたい
触れ合いたい

これは単なる独占欲だと分かっている
けど、そう思い始めたら、止まらない


だから、告白した


「将吉、好きだ」
「はいっ!俺も篤志さんのこと大好きです、相思相愛ですね」
「…うん」

だが、これは伝わっているのだろうか?

告白をした、その瞬間から悩んでいる
本当の意味で、受け取ってもらえているのか?

将吉のニコニコとした表情に、伝わっている?と問うことが出来なかった

6:2011/04/29(金) 09:21:58 ID:???


「あーつしさん、お昼何食べます」
「あっ、今日はお弁当作ってきたんだ」

一瞬シュンとした表情は、すぐにパッと明るいものに変わった
「あっ、そうだ!お願いしてもいいですか?」
「なに?」
「俺にも、お弁当作って欲しいです」

…………

周りの空気が止まった気がして、将吉から視線を外すと、スタッフが数人固まっていた

「「「すいません」」」

なぜか、何もしていないのに、会釈と小声での断りをおいて、そそくさと去っていった


「篤志さん?」
再び視線を戻すと、まるで待てをさせている犬のようなキラキラした瞳

「あっ…でも将吉には少ないでしょ」
「ん〜、じゃあ!篤志さんのお弁当とセルフのお弁当食べる」
「セルフのお弁当の方がちゃんと栄養管理されて…る、よ」

シュンっとした表情とはこのこと、もし彼に耳があったら確実に垂れてる

そんな表情がまた可愛くて、結局、承諾してしまう

「…分かった、明日作ってくるよ、けど味付けも薄くしてるからね、文句はなしだよ」

7:2011/04/29(金) 09:22:30 ID:???

またパッと明るくなった将吉が抱き付いてきた
「ちょっ…」
「ありがとうございます、篤志さん大好き」

先程皆様が去ったおかげで、ボッと赤くなった顔は、誰にも見られずに済んだ

「将吉、ちょっと、離して」
「んっ?はーい」

離してくれたはいいが、不服そうな表情

これは先に言っておかないと危ない

「事務所とか、人のいる場所で抱き…ついたりはよくない、あと軽はずみにこういう所で、大…す…とかも言わないの」
「…はぁーい、…でも抱きしめたりとかしたいときは?」

どっちの意味だろう
余りにも変わらない将吉の言動に分からなくなる

それは、恋人として?仲間として?

これは自分から仕掛けていくしかないのかもしれない

「家…とか」
「じゃあ、今日篤志さんの家に行っていいですか?」
「きょ…う…、あっ今日は友達のイベントに顔出さないといけないから無理だ」
「そっかー、じゃあ明日」
「う、うん」
「やったーっ」


将吉の好きは、自分と同じものなのか、それとも仲間としてのものなのか、今一つ計り知れない

けど、彼の笑顔が曇るようなことにならなければ、どちらでもいい

あの時は勢いで言った、けれど、もし仲間としての意味でとらえているなら

淋しいけれど、仲間として彼を愛し続けていくしかない

この醜い独占欲に蓋をして

8:2011/04/29(金) 09:23:07 ID:???


「敬浩君、アレはナニかな?」
「う〜ん、仲良く弁当を食べてる篤志さんと将吉ですねぇ、しかもアレは篤志さん手作り」
「だよねぇ…」

翌日、仲良く弁当を食べてる二人を見つけたのは、大輔と敬浩
最初、二人に見つからないようにと遠目に観察
だが、気付かれないと二人の裏側に移動し聞き耳を立てる

「これ、うっまーい」
「口に合って良かった」
「そういえば、将吉はお弁当って言えば何だった?」
「う〜ん、肉が多かったっすねぇ、カツとか生姜焼きとか」
「次は肉も入れてくるよ」
「やったーっ、俺にも篤志さんの味付け教えて下さいよ、一緒に作りたい」
「将吉も作れるんだったね、じゃあ、今度は将吉の手料理をご馳走になろうかな」
「マジっすか、う〜ん、いいっすよ、がんばります」

そーと離れた二人は互いに思案する
「微笑ましいってこうゆうのを言うんだろうな」
「そうっすねぇ〜、しばらく様子見っすね」
「決定打はまだないしな」

二人のエセ探偵は、そのまま蕎麦屋へと流れていった

9:2011/04/29(金) 09:24:05 ID:???



「いらっしゃい」
「おっじゃましまぁ〜す」

元気よく笑顔で表れた将吉、一瞬にして部屋の中の空気が明るくなる

靴を脱ぎながら、クンクンっと鼻を鳴らした将吉が更に笑顔になった

「おっ!美味しい食べ物の匂い」
「美味しいって、まだ食べてないのに」
「美味しいものは食べる前に分かるんです、篤志さんが作ったなら確実に旨い」
「そんなお世辞言っても何も出ないよ」
「お世辞じゃないのに、けど一番おぃ……」

語尾は小さくなり聞き取れない

「んっ?何か言った?」

聞き返すと、笑顔で紙袋を差し出す将吉に、こちらまで笑顔がうつる
「これ、篤志さんに似合いそうだったから買ってきました」

「気を使わなくていいのに。ありがとう、見ていい?」
「あっダメ!まだ見ちゃダメ、篤志さんの手料理が先」
「そう?開けていいってゆうタイミングが来たら教えてよ」
「うん!食べよ、食べよ、篤志さんの手料理食べましょうぅ〜」

飛び跳ねかねない将吉のテンションに自然と笑みが増えてゆく

将吉は言わば太陽
みなを明るく照らす太陽
たまに熱くなりすぎる時もあるが、平等に光を当てる太陽みたい

俺はなんだろう?
将吉にとってどんな存在なのだろう

10:2011/04/29(金) 09:24:44 ID:???

美味しいと連呼する将吉と音楽の話題やメンバーの話などと他愛のない会話
笑いの絶えない楽しい夕食は、かなりの確率で将吉の胃袋に収まった

「ごちそうさまでした」
「将吉、食べたねぇ」
「だって、美味しいんだもん、篤志さんの手料理は世界一美味い」
「ありがとう、そう言ってもらえると、お世辞でも嬉しいよ」
「だーっ、もうお世辞じゃなくて、本当に世界一美味いんですって!」

頭をクシャリとかき混ぜた将吉が、怒ったような眼力で見つめる
「篤志さんが俺の為だけに作ってくれた料理なんすよ!美味いに決まってるじゃないっすか」
「あっ、ありがとう」

気圧された篤志だがすぐに、将吉が放った言葉に後から笑いがこみ上げてくる

「…くっくっ…すごい誉め方」
「…そうっすか?まぁいっか。あっ!皿洗い得意なんで俺やります、篤志さんは休んでて」

断る間なく、そそくさと皿を片づけ始めた将吉
「あっ…じゃあお願いしようかな、洗うだけでいいよ」
「うんや、ちゃんと棚に戻すまでが皿洗いなんです」

しばらく見ていた篤志だが、隙を持て余すならと、将吉が洗い始めた将吉の横に立つ
「じゃあ、拭くのをやらせて、そしたら早く終わるし」
「はいっ、お願いします」

流しで二人で立って食器を片付けている光景は、篤志の中には思い描いていなかった

だが、これはこれで嬉しい

二人は何気なく出てきた曲をハモらせたりしながら、仲良く皿洗いを楽しんだ

11:2011/04/29(金) 09:25:55 ID:???

「かんぱーい」
皿洗いを終え、リビングのソファーへと移動した二人は、カチンとグラスを合わせた

「そうだ、あれまだ開けちゃダメ?」
「あっ、忘れてた!いいですけど、笑わないで下さいよ」
「笑っちゃうもの?」

小ぶりな紙袋を覗いてみると、更に小ぶりな箱

開けてみると、ネックレスとピアスのセットが並んでいた

「篤志さんに似合いそうだなぁって思って、男同士だから結婚とかできないけど、その位の気合い入りです」

篤志は将吉と箱を何度も見直した
将吉の熱い瞳には篤志の姿しか映っていない

将吉の好きは自分とは違うものかと思っていた
だけど、これは紛れもなく、同じ意味合いが込められている

「あ…ありがとう」

ニコッと笑んだ将吉が、ギュッと力強く抱き締めてきた
「ここには誰もいないですよ、いっぱい抱き締めていいし、大好きだって言っていいですよね」

コクコクと頷くばかりの篤志

数日ネガティブな考えでいっぱいになっていたせいで、嬉しさのあまり言葉が出ない

12:2011/04/29(金) 09:27:03 ID:???

「クンクンっ…やっぱり篤志さんが一番美味しそう」

美味しそう?

先程の聞き取れなかった言葉がようやく繋がった

「美味しそうって…ちょっとくすぐったい」

将吉に首筋に顔をうずめられ、匂いを嗅がれる
将吉を離そうとするが、ビクともしないどころか、ズリズリとソファに押し倒された

「篤志さん、大好きです」

初めての将吉とのキスは、ソファに押し倒された状態

触れ合った唇は、すぐに深く長く絡み合う


「ちょ…っ…ん…」
全てを貪られるかのような深い口付けが、篤志を襲う

いつもの暖かい太陽ではなく、全ての水分を奪い取るかのような灼熱の太陽のよう

13:2011/04/29(金) 09:27:56 ID:???

やっと、離れたが、お互いの呼吸が荒い

「篤志さんエロい」

篤志の濡れた唇がグロスを塗られたかのように光を反射し、息を荒く吐く様は誘うようにしか見えない

更に覆い被さろうとする将吉に、篤志はニコリと微笑む

「将吉、ストップ」
「…はいっ」

パチクリと瞬きをした将吉は、そのまま固まると、篤志に肩を押され体を起こした

篤志はまた笑み、倒されたままの状態から、腕を伸ばす
「起こして」
「あっ、はいっ」

引き起こされ、やっと座ることが出来た篤志
ふーっと息を吐くと将吉の耳元に顔を寄せ囁いた

「ソファよりベッドがいいな」
「…えっ…っ…」

篤志の誘い文句に、若い将吉の雄は反応してしまう

だが、そこは王(女)様の言うことを聞かないと後が怖い

精一杯の我慢を動員した将吉が固まっている間に、篤志はソファから立ち上がると、寝室のドアを開けた

「将吉、おいで」
「はいっ!」

寝室からは、二人の荒い息は何時までも続いた

14:2011/04/29(金) 09:35:28 ID:???
>>4-13 酉想続き【SKA馴れ初め編】

改めて、こちらで妄想を記載していこうと決めました凧と申します。
書き間違い等あると思いますが、お邪魔させて頂くことに決めました。
何か、間違い等がありましたら、教えて頂けると助かります。

こちらでは、酉想だけでなく思い付いたCPの妄想を書いていこうと思います。
亀更新ですが、よろしくお願い致します。

スレ名をどうしても変えたくて、変えさせて頂きました。
こんな凧ですが、末永く見守って頂ければ幸いです。

ちなみに、こちらではR18以下で書くつもりです。
それ以上は、倉庫の方でと決めましたので、読みたい方は、 >>2-3 をお読み下さい。

15名無しさん:2011/04/29(金) 09:36:30 ID:???
凧様、初めまして!
素敵なお話ありがとうございます!
SK×Aいいですね///
もうのめり込んでますw
続きも楽しみにお待ちしています!

16名無しさん:2011/04/29(金) 09:37:13 ID:???
凧様、SKA嬉しいです、ありがとうございます!!

お弁当とか食器のお片付けとか微笑ましくて可愛くて、プレゼントからの告白と押し倒されちゃうキスシーン最高でした。
あっちゃん良かったねと親のような気持ちで(笑)

次の更新、楽しみにお待ちしております!!

17:2011/04/29(金) 09:43:29 ID:???
>>15
初めまして、こちらこそコメントありがとうございます。
SKAにのめり込んで頂けて嬉しいです。
また、お越し下さるよう頑張ります。
コメントありがとうございました。


>>16
コメントありがとうございます。
馴れ初めはこんな感じになりました。
自分でも不思議な流れですが、結構好きですw
プレゼントは絶対なイメージがあったのと、押し倒されるのはSKらしいという感じでw
親のような気持ちで、喜んで頂けて嬉しいです。
また、立ち寄って頂けると嬉しいです。
コメントありがとうございました。

18:2011/04/29(金) 10:58:52 ID:???

【HealingMan 1】

UとATのとある一日

19:2011/04/29(金) 10:59:50 ID:???

この男ほどいつでも踊っている奴はいないだろう

音があったら、どんな音でも踊り出す

だが、音がなくても、踊り出す時がある

ただ歩いてる時にも、何かのリズムに乗ってる

大地のリズムを感じてるかのようにいつでも踊っている

大地からのリズムを受け取っている宇佐は穏やかでいつも笑っている

彼の横にいるとパワースポットにいるかのような安らぎが得られる

20:2011/04/29(金) 11:00:52 ID:???


歌のことになったら人が変わったようになる

何かの拍子に思い付いたら、すぐに書き留める

音が下りてきたら、すぐピアノの前に座る

歌に音に包まれている時の彼はイイ顔をする

歌の神様は彼を愛しているだろう


俺は音が見える時がある

それを跳ね返したり、避けたりしながらのダンスは最高に気持ちいい

彼はその音を生み出し、包まれ弾けさせる

どんなに歌っても俺は包まれることはない

あれは、歌の神様に愛された者だけなんだろうなって思う

それはパワースポットのような感覚に似て気持ちが良い

だからか、俺は篤志の横にいるのが好きだ

21:2011/04/29(金) 11:01:38 ID:???


そして今日も二人はソファーに並び座り、知らずにお互いをお互いで癒し合っていた

「うっさん、見た?」
「今日見た、あのイチョウのとこはまだ行ってない」
「あれ凄そうだったね」

パワースポット特集をテレビで放送すると、宇佐に教えたのは篤志
その番組を録画し、朝方の移動中にやっと見た宇佐は、行きたくてしょうがない

「今日、午後空くから行こうかと思ってるんだけど、うっさんも行かない?」
「行こう行こうよ、都内だからすぐでしょ」

篤志は前からマネージャーから、宇佐の空き時間を聞いていた
今日の朝移動の車の中、二人共同じ時間が空いてるとを伝えられ、朝一から二人で行きたいと思っていた

パワースポットを連れて、パワースポットに行くのは倍以上の癒しとパワーを受け取れるに違いないと

宇佐も同じようなことを考えていた
しかも、そこでハミングでもして貰った日には最高だろうと

22:2011/04/29(金) 11:02:30 ID:???

午後、二人はマネージャーの車ではなく、タクシーに乗り向かう
辿り着いた二人は、キョロキョロと辺りを見回しながら歩くが、目的の物はすぐに見付けることが出来た

「でっけぇ」
「でかっ」
目の前に来て呟いた後は二人共無言でそれを見上げた

「あっレストランある、篤志行こう」
しばらく佇んでいた宇佐は、目の前に大きくあるレストランにようやく気が付いた
篤志の手首を掴みレストランへと連れていく
座ると近付いてきたスタッフに、飲み物を二つ頼む

テレビで紹介されたのだから、多く客がいそうなのに周りを見渡すと数客しかいない
これは周りを気にせず、話ができると二人は微笑み、イチョウを見上げた

23:2011/04/29(金) 11:03:53 ID:???

「これって、あそこの近くにあったからすげえみたいなこと言ってたな、やっぱあそこってすげえよな」
「ライブしたあの場所もなんかすごかったよね」
「けど一番は、あそこで歌った篤志ってやっぱすげぇ」

あの時はいつもとは違う感じ音が、彼を包んでいたのを思い出す
厳粛なという言葉が合いそうな会場
穏やかな笑みを讃えながらご覧になられていたお二方

「確かにあの場所は緊張した、全体的にピリッとしてたし」
「けど、いい感じに包まれてたなぁ」

「そう?俺もうっさんみたいに見てみたいな…音」
「今も…やっぱ篤志は神様に愛されてるね」

目の前のパワースポットよりも温かな何が篤志から流れてくる

「…すっげぇーっ」
「んっ?」

「篤志ってパワースポットだよねぇ」
「それって逆だよ、うっさんだよ」
「俺?何が?」
「うっさんがパワースポットみたいなんだって、癒される、この目の前の木よりも」

「俺?そんなんないよ、篤志だって」
「違うよ」
「今だって何かすっげぇ温かい」

宇佐は、篤志の手を両手で包み持ち上げると、祈りを捧げるかのように額を付け瞳を閉じた

篤志は包まれている手を伝い、こちらへ流れ込んでくるものを感じる

24:2011/04/29(金) 11:04:27 ID:???

「…絶対、うっさんだって、こんなに安らげるのうっさんの横にいるときだけだもん」
「いんや、篤志だね、マジ気持ちいい…」
「…んっ?」

「なんでだろ?何かドキドキしてきた」
「…っ…確かに…もしかして、これってパワー受け過ぎ?」
「ありえそぉ〜」

笑いながら手を離し、丁度良く届いた飲み物を飲みながら、大きなイチョウを見上げる


「篤志また来ような、ってか、色んなとこに行こう」
「そうだね、MCの彼も言ってたけど、世界一パワースポットがある国に生まれたんだ、色々見ないと」

「敬将に真似て、篤宇で…言いにくぅ」
「宇篤も言いにくね、これもダンスアースでいいんじゃない、踊ってないけど」
「歌って、ソングアースにしちゃうとか」

二人の間に流れたソレが何かは、分からない

お互いを癒せる存在が身近にいる幸せを感じながら、ゆるりとした時を過ごす

長き年月を生きたイチョウは、そんな二人を見下ろしユラリと揺れた

25:2011/04/29(金) 11:05:30 ID:???


テレビで紹介されてから、大盛況なイチョウ前のレストラン
二人の男性客が来る前、一斉に店から客がいなくなる珍事が起こった

けど、スタッフはそのことを覚えていない
二人が帰るといつも以上に盛況し、あまりの急がしさにその記憶など消え去ってしまった


もしかしたら、その静かに緩やかに過ぎたその時間は、イチョウからのささやかなプレゼントだったかもしれない

26:2011/04/29(金) 11:15:56 ID:???
>>17 コメントのお返事
>>18-25 今回の更新【HealingMan 1】UとATのとある一日

今回のCP…CPではないかもしれませんが、UとATのとある一日を妄想してみました。
HealingMan 1としているので、この二人には脳内であちこち巡らせよう!
とか思っていますが、2が出来るのはいつになるやら…
ゆっくりとお待ち頂けると嬉しいです。
目を留めて下さり、ありがとうございました。

27名無しさん:2011/04/30(土) 00:24:02 ID:???
凧様、更新ありがとうございます!
UっさんとAT、この2人大好きなので非常に嬉しいです。2人並ぶと最高峰の癒しパワースポットですね
(*^_^*) 凧様の、情景が浮かび上がるような素敵な文章に和ませて頂きました♪次回も楽しみにお待ちしております(^▽^)

28名無しさん:2011/04/30(土) 23:06:12 ID:FFhwn/ME
凧様 新スレおめでとうございます!
あちらの390でコメした者です。
HAK以外のカップルの馴れ初めとか、日常とか、気になっていたので
とっても嬉しいです//
更新お待ちしています。

たこ様は、凧様だったのですね
。ひっそりと、蛸かと思っていました、失礼しました!

29MAKIRA:2011/05/01(日) 17:48:49 ID:gVJHw.Sg
凧様。更新していただき、ありがとうございます!サタンの酉想からのファンですが、書き込みは初めてです。
これからも楽しみにしておりますので、頑張ってください。

30:2011/05/20(金) 21:22:34 ID:???
倉庫公開しました。

31<削除>:<削除>
<削除>

32:2011/06/23(木) 11:15:10 ID:???
≫27様
コメントありがとうございます。
UさんATさんのHealingManを気に入って頂けたようでよかったです。
踊るHealingManと歌うHealingManには、これからあちこち旅させようと思っています。
コメントありがとうございました。

33:2011/06/23(木) 11:21:20 ID:???
>>28
コメントありがとうございます。
なれそめ編を気に入って頂けたようでよかったーと胸を撫で下ろしています。
空に昇っていけるのいいなと凧にしてみました。
ちなみにサタンでは、takoと書きながら頭の中では蛸でしたw
なのでコメント読みながら蛸踊りをよくしてましたw
失礼ではありません、当たっていましたよ!!

34:2011/06/23(木) 11:23:40 ID:???
>>29 まきら様
こちらへも倉庫へも書き込みありがとうございました。

35:2011/06/23(木) 11:31:26 ID:???
雑想を読んで下さっている方へ

何らやアラシがいたようで、どなたかはわかりませんが、削除依頼ありがとうございました。
全然更新していなくて、すいません。
少々…というより、かなりスランプにおちいりまして、打つ手が動きませんでした。
昨日の夜、ようやく案が浮かんできまして、ここを久しぶりに覗いたら削除とあり、まずはお礼をと書きこみました。
これから練っていきますので、また読んで頂けるようがんばります。
コメント&削除依頼等ありがとうございました。

36名無しさん:2011/07/05(火) 22:56:48 ID:???
凧様お久しぶりです。お元気ですか?
すっかり暑くなりましたね。お変わりないとよいのですが。

夏に近づいて昨年の今頃、凧様のお話に出会ってワクワクドキドキ…いや、ゾクゾク?しながら読み進めたのを思い出しました。
今もこちらでお逢いできるのはとてもありがたいです。

凧様のペースで構いませんので、作品が浮かんだらぜひぜひよろしくお願いします!
次はどんなお話かなぁなんて想像(妄想?)しながらこっそりひっそりお待ちしてます。

38:2011/08/22(月) 15:10:35 ID:???
>>36 名無し様
お久しぶりです。
もう一カ月も前になってしまいますが、コメントありがとうございました。
ここ三日間、寒さがやってきていますが、大丈夫でしょうか?
凧は、元気にスランプ中ですw

そういえば、昨年の今頃は妄想の旅によく行ってました。
今年もゾクゾクして頂けるようなモノを書こうと頑張っていますが…なかなか…

ですが、ちょっと思い浮かんだのを気長に載せてみようと思いました。
載せて、自分でちょっとプレッシャーをかけてみるやり方で!!

また楽しんで頂けるよう頑張りますので、またいらして下さい。

39:2011/08/22(月) 15:40:16 ID:???

『stage』(※表題が決まらないので仮の表題です)

いつも彼の笑顔につられていた

笑いかけられると、つい笑ってしまう

だけど今では、笑っているのが辛くなる

なぜ、こんな思いをしないといけない

なぜ、あの時…

分からない
分からない

いや、原因は分かっている

この状態が辛くて嬉しい

けど、今のこの状態を保っていたい

そう思ってしまったのが原因

40:2011/08/22(月) 15:43:31 ID:???
この前…いやっ、もう3ヶ月以上も前の夜

もう3ヶ月も経っている

けど、ほんの数日前にさえ感じてしまう

濃密で薄っぺらい3ヶ月


実質的に言うと濃密だ

番組やライブの打ち合わせ、リハ、トレーニング等

毎日、忙しく動き回って、家に帰る

けど、充実している中に薄っぺらいモノが精神を占めている

薄っぺらいのに、無視することもできない

そんな大きな存在…にしてしまったのは、誰でもない自分自身

41:2011/08/22(月) 15:44:40 ID:???

こんな感情を持ってしまうなら、あの時誘いに乗るんじゃなかった

最初は流れに身を任せて、途中から普通…それ以上に自分も楽しんだ

気持ちいいことは好きだし

めちゃくちゃ良かったし

ある種ハマるかもって感じ

そっちもいいかもって

42:2011/08/22(月) 15:45:37 ID:???

そのただ楽しむ状態を続けていれば、なんの問題もなかった

しばらくしたら、ちょっとした仕草が気になった

見てる方向が気になった

話してるのはダレだろう?
笑い合っているのはダレだろう?
隣に座っているのはダレ?

最初は何気なく見ていたんだと思う

けど、忙しさが増して会える時間が少なり

ある時ふっと、感じた嫉妬心

メンバーに対して
スタッフに対して
所属アーティスト達に対して

43:2011/08/22(月) 15:46:56 ID:???

あの人はそんなのはない

アレは単なる楽しみの一つ…だと思う

楽しんでいる感じがするから、そう思っているだけだけど、多分楽しみ優先な感じ


俺もそのまま、楽しんでいたら良かった

こんな感情を持つなんて

気付かなきゃ良かった

44:2011/08/22(月) 15:48:28 ID:???


さっき、メールが来たからそろそろ来るはず

『ピンポーン』

来た

ディスプレイに映し出された顔は、いつものように笑顔

『開けてぇ』
「どうぞ」

オートロックを解除すると彼はディスプレイからいなくなる

ものの数分でやってくる

45:2011/08/22(月) 15:49:14 ID:???

今日も、唱えておこう

「俺は、俳優俳優俳優。シーン14…」


ドアを開ける音が、カチンコ代わり

ガチャッ『カチンッ』

「直人、遊びに来たよぉ」
「いらっしゃい、哲也さん」

いつもの満開な笑顔で入ってくる哲也に直人は、負けない位の笑顔で返した

46:2011/08/22(月) 16:12:02 ID:???
>>32-34 >>38 お返事
>>39-45 新しい雑想

お目に止めて下さり、ありがとうございます。

お久しぶりです。
結局四か月もの間、スランプという情けない状態で…
申し訳ありません。
ちょっと、思い付いたモノを載せて、自分自身にプレッシャーをかけようかと載せています。

酉ともhealingとも違う、新しいモノです。
もしかしたら、いつかは同じ土俵にとか…まず今は未定です。

相変わらず、雑食気質で本当に申し訳ありません。
次はこのCPとなります。
ですが、この話、小さく思いついたCPのを膨らまして書いています。
なので、まだまだ未完成…どう転んでいくのかサッパリ…

凧ペース更新となるやもしれませんが、自分なり頑張ります。
今回も読んで下さり、ありがとうございました。

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50名無しさん:2011/08/30(火) 13:41:27 ID:???
凧さまおかえりなさい!!
気づくのが遅れてしまい大後悔・・
そして私の大好きなCPのようで!
NTスキーとしてはこの先どうなるのかとても楽しみです♪

51名無しさん:2011/08/31(水) 10:58:22 ID:???
凧様、新しいお話ありがとうございます。
個人的には同じ土俵に、という所にドキッとしました。全然いいww
悩めるNTさん、何があったんでしょうか??
TEはなにを??
これからの展開心待ちにしています。

52:2011/09/02(金) 15:27:46 ID:???
>>50 名無し様
コメントありがとうございます。
かおえりって…言って頂けるとは、凧は幸せ者です。
気付くの遅くなんかないですよ、ageなかったのは凧ですし、実際アラシのおかげで50様の目にとまったり。
ないようにしますが、次に下に行き過ぎた時のは、age更新しますね。
あらっ、大好きなCPだったのですか、よかったー。
楽しんでもらえるよう頑張ります。
またいらしてくださいね。

53:2011/09/02(金) 15:35:54 ID:???
>>51 名無し様
コメントありがとうございます。
新しい話が気に入って頂けるよう頑張ります。
同じ土俵にするかは、今後の展開に…ってまだ何にも決まってません。
相変わらず思いつくままの書き込みで…
今日の更新なんて、いるのか?と思いつつ出来たので載せちゃいます。
TEが何をしでかしたのかは、まだ次回…多分次回となります。
こんな凧の話ですが、またいらして下さい。

54:2011/09/02(金) 15:37:47 ID:???
「すいませーん。ここって持ち込みOKですかぁ?」
「えーっと、店長に聞いてみますね、店長ぉー…って、ココ俺んちっ」

早速、玄関先で軽くボケると、哲也が笑いながらナイスと手を上げ、ハイタッチ

直人は、差し出された袋を受け取り、部屋の中に入った

55:2011/09/02(金) 15:38:48 ID:???
「あっ、キッチン使うよ、ちょっと手加えたいから」

バックと上着をソファに投げかけると袋を持ち上げた哲也

「おっ、テツヤズ キッチンっすか、何作ってくれんすか?」
「ナイショ、出来てからのお楽しみーって、対したモン作らないし」
「じゃあ、手伝います?」
「ん〜…ダメっそこで待ってなさい」
「はぁ〜い」

直人はほとんど使っていない、もう哲也にとっては、使い慣れたキッチン

用具が全くなかったこのキッチンにキッチン用品が着々と増えていることに、直人はまだ気付いていない

今日も買ってきた用品を袋から取り出した哲也は、満足気な表情でまな板をセット

56:2011/09/02(金) 15:40:17 ID:???
手伝いを断られた直人は、手持ちぶさたにソファ周りを片付ける

それでも手が余るとソファに座りリモコンを操作、CSの音楽専門番組に切り替えた

哲也の様子をチラチラと見ながら洋楽ヒットチャートを流し見る

ニコニコと楽しそうな哲也

カウンターに隠れて見えない手は、手際良く動いている感じの音がする

57:2011/09/02(金) 15:41:21 ID:???

「哲也さんも啓司さんも料理できていいっすよねぇ」

「あっ、また『さん』付けた『てっちゃん』って言わないとお預けするよ」

「さっきは何にも言わなかったじゃないっすか」

「あれ?そうだった。じゃあ、今から『てっちゃんタイム』ね、てっちゃんって言わなかったら罰あり」

「ふぇ?マジっすか、しかも罰って、何すか?」

「教えなぁい、ちなみに十回超えたら大変なのにするから」

「え゛ーっ、マジっすか」

「マジ、はいっリピートアフタミー、てっちゃん」

「てっちゃん…って俺んちなのに休めねぇ」

「じゃあ、その代わりに美味しいつまみとお酒に俺、的な」

58:2011/09/02(金) 15:42:49 ID:???

ラストの言葉に、ドキリと振り向くと皿を両手に持った哲也が近付いてくる

「ほい、前に食べたがってた、アジのたたき」

「おーまじっすか!だって敬浩君がマジうまいって自慢してたんっすよ、食いたくなりますって、うわっマジでうまそう」

さっきの言葉にまだドキドキしてる心臓をひた隠し、出てきた皿に目を向けた

テーブルに置かれたのは、アジのたたきとから揚げの南蛮漬け

59:2011/09/02(金) 15:43:52 ID:???

「これ今作ったんっすか?」

「たたいて味付けただけだし、こっちは野菜と一緒に漬けただけだし」

「すげーっ、俺だったら、そのまま食っちゃいますよ」

「ちょっと手加えたら、もっとウマくなんだって、なんだって」

「へーっ、あっ飲むのどれからっすか?こっち?」

「俺はこれからって買うときから決めてたんだ、新発売」

「あっ、俺にも飲ませてくださいよ」

「って言うと思って、もう一本買ってきたし」

「さすが、て…てっちゃん」

「おーっ、直ちゃんエライ」

60:2011/09/02(金) 15:44:31 ID:???

早速言い間違えるところだった直人の頭をクシャリとかき混ぜた哲也

音楽番組をBGMに哲也の手料理をつまみに酒盛りが始まった

61:2011/09/02(金) 15:50:23 ID:???
>>52-53 コメントのお返事
>>54-60 今回の更新分

こんにちわ。
お目にとめてくださり、ありがとうございます。
なぜ今回のを書いたのか…こんなに微妙なのを書かなくてもいいではないかと思いながら、思いついたので載せています。
前回の三か月前のとか、書けばよかったのに、なぜかこんなんできました。
しかも、TEが昼で作った料理まで調べてwww
凧の頭の中はよくわかりませんw
でも、今回も楽しく書けました。
次のはさっぱりですが、なるべく早く更新したいと思います。
読んで頂き、ありがとうございました。では、また

62名無しさん:2011/09/06(火) 17:56:42 ID:???
凧さま更新ありがとうございます!
読んでるだけで可愛いよぅ〜///とデレてしまうTENT^^
ふぇ?とか言っちゃうちっちゃい人に萌えたぎります^^←

63:2011/09/27(火) 13:57:50 ID:???


哲也の手料理と程よいアルコールが回ってきた頃
テレビから聞きなれた音が聞こえてきた

『今週のセレクト、三代目ブラザーズ、デビューイベントでは異例の一万六千人を動員…』

64:2011/09/27(火) 13:59:09 ID:???


何故か、イントロで気恥ずかしさを感じた直人はリモコンに手を伸ばす

「コラコラ、なに変えようとしてんのさ」

すかさず手首を捕まえられ、リモコンを奪われた

「いやっ…なんか、いいっすけど、なんか…」
「あれぇ〜、直人が珍しく照れてる」
「照れてなんてないっすよ、てっ…ちゃん、もう酔ってんっすか」
「んな、訳ないじゃん。あっ、ここのDIGIT気に入ってんだよね」
「これ?」

今、映っていたDIGITを哲也に見せる

「そう、これこれ。これって誰案?直人?」
「これは、俺っすね」
「だよねぇ、こんなエロいDIGITは直人だよねぇ」
「えっ、そっち?」
「そっち」

65:2011/09/27(火) 14:00:10 ID:???


笑い始める哲也に、少々面白くない直人は哲也からリモコンを奪い返す

「あっ、ダメだって」
「だって哲也さん笑う」
「イジけた?違うって、それ見るとなんか、クルって感じでさぁ」

哲也が直人の頬に口付けた

「やりたくなるんだよねぇ」
「それ、単にヤリたいだけじゃん」
「キッカケ的な、もうアルコールもいい感じだし、お腹も満たされたし、ヤろう」

66:2011/09/27(火) 14:02:00 ID:???


直人を床に押し倒しながら、口付けを深くする

「ちょっ、ここで?」
「どこでもいい、ヤりたい」
「せめてベッド行かない?ここじゃぁ、確実に背中痛めるって」
「聞こえませぇん」
「だから、アザとかになったら大変だしさ、待っててっストップ」
「直人、じらすねぇ」

67:2011/09/27(火) 14:02:54 ID:???


覆いかぶさる哲也を引き起こし、背を起こした直人

「アザとか作ったら、後で色々言うじゃないっすか」
「直人に傷物にされたー、なんて…面白そう」
「俺がイヤなんですって」
「分かったよ、そういうとこ変に頑固だよねぇ」
「哲也さんは、そこ緩過ぎ」

68:2011/09/27(火) 14:03:38 ID:???


立ち上がった直人は、哲也の腕を掴み立ち上がらせた

「ちなみに今、二回も言ったからね」
「あっ…忘れてた、そういうとこ抜かりない…」
「いい性格してるって、知ってる」
「言ってないっすよ」

69:2011/09/27(火) 14:08:58 ID:???


「あっ、ちょっと待って」

寝室へ行こうとした直人は、テレビが付いてることに気付き引き返し、テレビを消す
飲み残していた缶を一気に飲み干した

そして、心の中でもう一度、念の為唱えなおす

『俺は俳優、俳優、俳優』

70:2011/09/27(火) 14:14:00 ID:???
>>62 名無し様
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
なかなか更新しなくてすいません。
ミニーズ可愛いですよね、他メンはまず『ふぇ』似合いませんwww
カメ更新ですが、気長にお待ち頂けると嬉しいです。

71:2011/09/27(火) 14:21:38 ID:???
前回のお返事>>70
本日の更新>>63-69

お立ち寄りありがとうございます。
またまた『いるの?』と思われるような更新内容ですいません。
なぜか、ここ書きたかったんです。
次は、R指定となりますので、こちらでは省略とさせて頂きます。
R過ぎからのを書き進めていますので、またまたお待ちください。
短い更新ですか、なんとなく楽しんで頂ければ、嬉しいです。
ありがとうございました。

72名無しさん:2011/09/27(火) 15:41:24 ID:???
凧さま更新ありがとうございます!
えぇ〜私こういうシーン好きですよ〜^^
またこの独特の描き方が凧さまらしさがすごくでてる気がして嬉しくなったんですけど///
最近NTが可愛すぎてTENTもおいしくもぐもぐしたい私w
2人わちゃわちゃしてるだけでも萌えあがります♪

73名無しさん:2011/09/27(火) 23:00:43 ID:y6gz.Bi6
凧様 お久しぶりです、更新ありがとうございます
いいっすねー、ミニーズ!
可愛く飲むだけかと思ったら、おいしいつまみに
美味しいテツヤつきの夜に突入とは、続きが楽しみです//
凧様のR部分、遣り取りがリアルぽくて大好きです
更新をお待ちしています

74:2011/10/05(水) 20:53:48 ID:???
>>72
コメントありがとうございます。
そう言って頂け、すっごい勢いでホッとしていますw
凧らしい書き方なんてあったんですね。
いつまでもこんな感じで自分の楽しみが72様の楽しみになるよう頑張ります。
コメントありがとうございました。


>>73
お久しぶりです。こちらこそコメントありがとうございます。
ミニーズ気に入って頂けてうれしいです。
凧のRを大好きだとは、ありがとうございます。
仕入れた情報をフル稼働させて妄想しまくっていますw
『アレ?』と思う部分があるかもしれませんが、そんな時、指摘して頂けると倉庫の編集時に助かりますm(_ _)m
楽しんで頂けるよう頑張ります。
コメントありがとうございました。

75:2011/10/05(水) 20:55:13 ID:???

「んっ…」

ゴムとローションの滑りにより、ゆっくりと侵入していく

女性相手のように勢いよく入れ込むのは、そこを痛めやすいのだと教えてもらった
教えてくれたのは、今、俺をゆっくりと飲み込んでいる哲也さん

「っ…んっっ…」

女の人の分かりやすい声とは違い、それが痛いのか好いのか、まだ完璧には分からない
確実に女性よりもキツい

初めての時は、入れただけでイきそうになるくらいの締め付けに驚いた

76:2011/10/05(水) 20:56:03 ID:???


全てを埋め込んだ直人、しばらくじっとしていると哲也の眉間の皺が取れて、かすかに光る瞳が開いた

「ふぅーっ、いいぞ」

前に間髪入れずに動いて怒られた
それからは、了承が取れてからにした

77:2011/10/05(水) 20:57:12 ID:???


その間、結構いろいろと我慢しているが、顔には出ないように演じる

「んっ、なんかっ…なおっと、かわいっ…くない」

前に我慢しているのがモロ顔に出て、最中にずっと可愛いと言われたのを根に持ってるなんて言わない

「こんっな時、かわっいい、なんて、言われたく、ないっすよっ」
「なっおとのっ、くせっに、っ…」

78:2011/10/05(水) 20:58:36 ID:???


待っている間の眉間の皺、ライトで反射する瞳、蠢いている内部
それらを含めた最中の哲也さんの姿に持って行かれそうになるのを堪えているなんて、絶対に教えない

そのせいでリハやトレーニングの時の荒くなった息に、気を緩めると意識してしまう自分がいるなんて絶対に教えない

79:2011/10/05(水) 20:59:31 ID:???


これは楽しみ、遊び、戯れ、呼び方は何でもいい
そのひとつ

意味も何もない、遊び

そうだと自己暗示をかける直人は、もう何も考えないと思考するのを止めて動きを強めた

80:2011/10/05(水) 21:10:55 ID:???
>>74 コメントの返事
>>75-79 今回の更新(Rチックな描写あり)

まずは、申し訳ありません。
こちらにRは書かないと決めていましたが、Rちっくなのを載せています。
苦手な方はスルーでお願いします。

倉庫用に書いていたら、こちらに載せないとダメじゃんな内容になってしまいました。
そんな時に考え事なんてするなよって思いますが、これがないと次がどうしても続かないので載せています。
Rがダメな方でも大丈夫なようハッキリした描写は書いていません。
こんな決意の薄い凧の妄想にこの度もお付き合い下さり、本当にありがとうございます。

81:2011/10/06(木) 14:49:58 ID:???

あらかたの処理も終わり、背伸びをした直人
脱ぎ散らかしている服の中からTシャツに手を伸ばした
Tシャツを持ち上げ立ち上がると、ジッとこちらを見る哲也の瞳とかちあった

「んっ?どうしたんっすか?」
「直人の背中っていいよねぇ」
「背中?」

横たわっていたベッドから起き上がり、直人の腕を掴み、引き寄せる

「そっち向いて座って」

82:2011/10/06(木) 14:51:52 ID:???

哲也に背を向ける形に直人を座らせた哲也が、ピタリと直人の背に抱き付く

「哲也さん?」
「言ったね。罰決行しまーす」
「えっマジっすか?」

直人の背に舌を這わせた

「ちょっ、なに?なんっすか?」
「罰だから逃げちゃダメ、それに十回は言ったはず」
「はずってっ、ちょっと」

直人を背中から抱きしめるように、ホールドし背中を舐める

83:2011/10/06(木) 14:52:42 ID:???

先ほどの激し過ぎる運動の汗が冷え、少々しょっぱさのある背中を味わう

「ぬっ…てってっちゃん、もっもう、いいしょっ…くすぐったいって、まじギブ、ギブ」
「そう?こっちが元気になってるみたいだけど」

前に手を伸ばすとちゃっかりと元気を取り戻している直人

「あ゛ーっ、だからギブって、これ以上したら、てっちゃんが明日キツイって」
「鈍いなぁ、まだヤリたいってことなんだけど」
「…だって明日、収録っすよ」
「知ってるよ、けど直人やろうっ」
「って、てっちゃんモロ立ってるし」

ピタリと張り付いた腰の部分が熱く固くなってるのがハッキリとわかる

84:2011/10/06(木) 14:53:19 ID:???

「直人の汗にキちゃって」
「舐めたのてっちゃんじゃん、ったくっ、明日ってもう今日か、文句言わないで下さいよ」
「言うよ、直人の可愛い顔見れるし」
「あーっ、この悪趣味っ悪魔ーっ」

85:2011/10/06(木) 14:53:56 ID:???

直人は哲也のホールドしていた腕を外すと、哲也を再びベッドに寝かせ、覆いかぶさる

「今の顔もいいねぇ、あっ今日寝ないで収録行く?」
「それは無理、俺寝たい」
「そっか、若い子は寝ないとね」
「ったく、もう口閉じてよ」
「塞ぐって方法知らないの?」
「…負けた」
「俺に勝とうなんっ…っ」

直人は言われた通り塞ぎ、言葉を終わらせた

86:2011/10/06(木) 14:59:28 ID:???
>>81-85 今回の更新

お目にとめて頂きありがとうございます。
勢いで書いたら、珍しく二日連続で更新できました。
しかも倉庫用のRもばっちりw
昨日、ちょっと凹みつつ、楽しんだおかげか、本日の更新分は凧なりのいいのできました。
楽しんで頂ければ嬉しいです。
では、読んで頂きありがとうございました。

87名無しさん:2011/10/07(金) 21:25:51 ID:???
凧様更新ありがとうございますv
ミニーズ可愛いですー//
どっちがどっちでも、つまりリバでもいけそうな雰囲気でw
精神的にはTE攻めな強さですがw

88:2011/10/12(水) 17:37:09 ID:???
>>87 様 コメントありがとうございます。
うちのミニーズ可愛いですか!よかったーホッ。
TEの強さがどう出るのか…いまだによくわかりませんw
ですが、楽しんで頂けるよう頑張ります。

89:2011/10/12(水) 17:38:14 ID:???

「…てない?」
「ネスって、そういうのよく気付くよねぇ」
「てっちゃん、誤魔化してないの、俺でよかったら聞くよ」
「まぢでぇ、そんなん言うと甘えちゃうよ」
「そんな言い方して、俺の前でそんなんしなくていいよ、肩の力抜いてよ」
「はぁ〜、ナニ?俺ってそんなにバレやすい?」
「さぁ、俺は分かったけど、バレやすいって感じではないよ」
「だよねぇ、ほかにはバレてないし、あっ、ネス千里眼的なの…」

90:2011/10/12(水) 17:40:46 ID:???

二人の声が聞こえなくなる
ようやく直人は息を大きく吐き出し、隠れていた物陰から出ると二人が向かった場所へと視線を向けた

廊下を歩いていたら、聞こえてきた声に何故か足が止まって、見つからないように物陰に隠れた

91:2011/10/12(水) 17:43:00 ID:???


ちゃんとは聞こえなかったが、ネスは無理してない?と言っていたと思う
そのあとの話もそんな感じの内容だった
昨日、やっぱりヤリ過ぎた?
けどそんな感じの話ではなかった
朝も普通に起きてたし、肉体的なものではないと思う

92:2011/10/12(水) 17:43:43 ID:???
ということは、精神的な方?
何か悩んでいる感じはしなかった
けど、俺には分からなかった、哲也さんの何かをネスだけが感じ取った
確かにネスと哲也さんはよく一緒にいる
だから、ネスだけが気付けた?

93:2011/10/12(水) 17:44:15 ID:???
某女芸人さんではないが、なんだかイライラする
もし…もしも、哲也さんが、もしネスと自分と同じように寝ていたとしたら?
俺よりも前から寝ていて、それで哲也さんの不調に気付けたとか?
哲也さんとネスが…
そうなると俺、ネスと兄弟?

94:2011/10/12(水) 17:45:19 ID:???

「だぁーっ、ナニ考えてんだ俺!ヤバいだろっそれは完璧にヤバいって」
「うおっ、直人どうしたの?」
「な゛っ!!ネスぅ?なんで、こっちに?あっイヤ」
「ん?どうした?いきなり大声上げて」
「あっ…いや…なんでもない…」
「って言うと思った、直人さんも言わない人だし」
「…もっ?」
「てっちゃんもさぁ、あーっいいや、聞かなかったことにして」

95:2011/10/12(水) 17:46:20 ID:???

ゴクンと唾を飲み込んだ直人は、先ほどのおかしな妄想を精一杯の気合いで跳ね除けた

「哲也さん、何かあった?」
「直人、この頃てっちゃんと仲いいから直人の方がいっか」
「そっそう?」
「なんかさぁ、悩んでるっていうか、なんか無理してるって感じなんだよね」
「哲也さんが?」
「うん、だからさっき聞いたんだけど、誤魔化して先行くねぇーとか言って走って逃げた」
「逃げた?」

96:2011/10/12(水) 17:47:16 ID:???

「だから直人はてっちゃんの話を聞いてあげる、んで、直人はてっちゃんに聞いてもらう」
「はぁ?」
「二人共、ナニ悩んでいるか知らないけど、人を頼っていいと思うよ」

ネスの目線が自分を通り抜けた後ろに向いているのに気が付いた直人
振り向くとバツの悪そうな顔をした哲也

97:2011/10/12(水) 17:48:22 ID:???

「てってつやさん?」
「走って逃げたって言ったじゃん、追いかけようとしたら悶えてる直人がいた」
「あっそう…」
「そういうことだから、直人、てっちゃん任せた、てっちゃんは直人を任せた、じゃあね」
「「ネスっ?」」

歩き出したネスにハモった二人は、しばらく去ってゆくネスの後ろ姿を眺めた

98:2011/10/12(水) 17:49:28 ID:???

ネスの姿が廊下から消え、どちらともなく視線を合わせ苦笑い

「任せられちゃいましたね」
「任せられたねぇ…直人、この後は?」
「えっ、ああ…ジムでも行ってから帰ろうかと」
「じゃあ、予定はない訳だ」
「ないっす…」
「ジムは明日ということにして、直人帰るよ」
「ぬぇ?えっマジっすか?」
「予定ないんでしょ、それとも断る?」
「いやっ、はい帰ります」
「よろしい」

99:2011/10/12(水) 17:57:05 ID:???
若干、ふっきれたような感の哲也は荷物を取りに歩き出す
複雑な心持ちで直人は、哲也の後を追いかけた

「今日は俺んちね」
「あっ、哲也さん家なんか久しぶり」

哲也の家は三か月前のあの時以来と思い出した直人は、腹に力を入れる
そんな直人の気合いも知らず、哲也が小さく零した

「三か月ぶりだからな」
「えっ…」

聞き取れなかった直人が聞くが、哲也は話をそらした

100:2011/10/12(水) 18:06:00 ID:???
>>88 コメントのお返事
>>89-99 今回の更新分

お立ち寄りありがとうございます。
今回の更新、こんなんできあがりました。
なんでだろう、またこんなんですいませんm(__)m
けど、物陰で悶えるNTさん好きだったりしますw
だーって騒いだ時はいいリアクションしていると妄想したりw
今回も読んで頂き、ありがとうございました。

101名無しさん:2011/10/13(木) 12:29:21 ID:???
凧様 まだこの二人のお話続くのですね、ありがとうございます!
お互いかなり好き同士で
素直になれない感がもどかしいです

三か月前の出来事が気になりすぎます!
Rな部分もてっちゃん色っぽくて素敵でした//

凧様のお話の空気感が好きです
ゆっくりで結構です、更新をお待ちしています。

102:2011/10/18(火) 00:43:11 ID:???
>>101
コメントありがとうございます。
楽しんで頂けているようで嬉しいです。
TE素敵でしたか!よかったーっ。
凧の空気感が好きとは…ありがとうございます。
そのお言葉を糧にこれからもがんばります。
ありがとうございます。

103:2011/10/18(火) 00:44:14 ID:???



他愛のない会話で、何かをお互いに誤魔化しながら、タクシーで哲也の家に辿り着いた

部屋に入り、哲也の自宅ストックのアルコールを開け、まずは乾杯と喉を潤す

「つまみ…なんか作ろっかなぁ」

哲也が席を外すと、直人はテレビのチャンネルをカチカチと押し、適当な番組を映した

104:2011/10/18(火) 00:45:23 ID:VY41Ttjg
テレビに目を向けながら、頭の中は直人はネスが言っていたこと

『悩んでるっていうか、なんか無理してるって感じなんだよね』

俺は、哲也さんが悩んでいたなんて、分からなかった
そんな俺が、何を聞く?
ネスがあのまま聞いてくれたら…
って、どうして俺に任せた?
逃げた哲也さんを追いかけてって言ってけど…
あれ?いつの間に哲也さん、俺の後ろに?
気付かない内に俺を通り抜けてた?
考え事してたとはいえ、気付かないほど…
変な方向に考えてたのは認めるがそんなに周りが見えなくなるくらい…

105:2011/10/18(火) 00:46:31 ID:???
「…なおと」
「はっはい?」

皿をテーブルに置くまで来ていることに気が付かず、驚く
驚きを誤魔化すように、顔に笑みを張り付けながら顔を向けるとこちらをジッと見る眼にぶつかった

「…何がヤバいの?」
「えっ…?何っすか?」
「廊下で大声で喚いてたじゃん」
「あ〜…まぁ、えーっと…」
「話せない?」
「いやっ、アレはまた…ねぇ」

ネスと俺が兄弟なんて、突飛もないこと考えてたなんて…言えねぇ
誤魔化すか、言う…それは無理

106:2011/10/18(火) 00:47:14 ID:???
言うに言えずにいると哲也は直人から視線を外し、ソファに腰を下ろした
哲也はアルコールを一口飲み、缶を弄ぶ

「ネスにね、言われたんだけど」
「ネスに?」
「直人がなんか悩んでるみたいって」
「っっ!!」
「それってさぁ…俺のことだったりする?」
「なっなんで、哲也さんのこと悩むんですかっていうか、悩みなんかないっすよ」

一気に巻いて、持っていた缶を持ち直すフリで誤魔化す
哲也はそんな直人を見ずにふぅっと息を吐いた

107:2011/10/18(火) 00:48:02 ID:???
「そっか…俺は悩んでるんだけどね」
「えっ?」
「なんかさぁ、こんなんだし、どうしたもんかって」
「あの…意味が…」
「だから、お前のことが好き過ぎて悩んでんの」

…なんて言った?俺のことが好き?
哲也さんにとって…遊びじゃなかった…
まじで?なんだこれ?ドッキリか?

108:2011/10/18(火) 00:49:38 ID:???

「なんか言え…おい、直人?」

何も言わない直人に哲也が業を煮やし身体ごと向くと、俯き額を抑えている直人に驚く

「直人?」
「…えーっと…俺っ嘘吐きました」
「うそ?」
「俺も哲也さんのことで悩んでたんですけど、これってまじっすか、ドッキリじゃないっすよね」
「…あー…やべぇ、可愛いぃ」

不可解な言葉に顔を上げると、いつもつられてしまう満面の笑み、以上の笑みが目の前

「直人、可愛すぎるっ」
「なっなんっす…」

顔の両脇を掴まれ、引き寄せられると直人の口を塞ぐ
直人は驚きながらも入ってきた舌を受け入れた

109:2011/10/18(火) 00:51:03 ID:???
「…っ…っ……」

互いに腕を回し抱きしめ、漏れる息がどちらのかさえ分からなくなるほど深く口付ける

ゆっくりと離れる唇は唾液で妖しげに光る

「直人、なんでそんなに可愛い訳?」
「俺がっ?可愛くないっすよ、ってか可愛いのは哲也さんじゃないっすか」
「へぇ、俺って可愛いんだ」
「なっ…あー…まぁ」
「直人に言われると嬉しいねぇ…っで、直人も俺のことが好きってことだよね」
「あぁ…はぃ」

110:2011/10/18(火) 00:51:50 ID:???
哲也がぎゅっと音がなるのではないかと思うほど、強く直人を抱きしめる

「はぁーっ安心した」

俺も安心した
なにがどうっていうより、安心した
俺たち、両想い…

「あの…っ哲也さん?」

抱きしめたままの恰好で、哲也が直人の首筋に唇を這わす

111:2011/10/18(火) 00:52:31 ID:???
「ナニ?止めるの?」
「いやっ、あの…あっ、せっかくの哲也さんの手料理が…」
「何も作ってない、見てなかった?」

テーブルに目線を送ると皿には菓子が盛られているだけ

「考えすぎて何も作る気しなかった」
「そうだったん…ですか」

どうしよう…
気持ちに気付いてから、いつも演じてたせいか
なにしていいか、分からない

112:2011/10/18(火) 00:53:11 ID:???
「あのっ、そうだ。シャっシャワー使っていいっすか」
「…直人?」
「借りまっっ」

直人が立ち上がろうとするのを哲也が止め、そのままソファに押し倒す

「直人、もう一度聞くけど、まじで俺のこと好き?」
「えーっと、それは…好きっすけど…」
「けど?」
「…なんだか、心の整理がついてないって言うか…」
「あーっ、もう無理、直人っ可愛い過ぎ」

113:2011/10/18(火) 00:53:58 ID:???
直人に覆いかぶさり、口付けると舌を入れ口内を貪る

「んっ…てつ…さん…まっ…てって」

哲也の身体を押し上げると、ツーっと糸を引き離れる
逃げられないよう直人に馬乗りになった哲也

「ちなみに、俺、ネコじゃないから」
「はぃ?」
「男の子は入れるのが好きっしょ、初っ端で直人をヤッたら引くの確実だから、我慢してたけど」
「えぇーっ、アレっ我慢だったんっすか、あんなにヨガってたのに?」
「ヨガってた言うな、気持ちいいんだからしょうがないって、ナニ言わせんだ」

直人の頭をパシッと引っ叩き、驚いて目を丸くする直人から目を逸らす

114:2011/10/18(火) 00:54:41 ID:???
「…あのーっ、哲也さんは俺を抱きたいんすか」
「当たり前だろう」
「…無理っ俺ソッチ無理」
「俺は三か月、我慢したんだ、抱かせろ」
「そんな未体験ゾーンに踏み入れる気ないっす」
「俺のこと好きならヤらせろ、俺だってお前が初めてだったんだから」
「…えっ?」
「あーっ、なにハズイこと言わせんだ、直人のくせに」
「初めて…アレ…そうだったんすか」
「ああ、初めてだってばれない様に精いっぱい演技しまくって…ってまた何言わせんだ」

115:2011/10/18(火) 00:55:31 ID:???

哲也さんも演技してた
俺の為…
俺は自分のことしか考えてなかった
ゲイのダチに男同士は止められないって聞いてたから、興味本位でいいっかって…
それに三か月前の時、哲也さん

116:2011/10/18(火) 00:56:03 ID:???
「でも、バイって」
「やったことはあるけど、やられたのはお前が初めてだ」
「まじっすか…」
「それにガキの頃の話だし、ガチでバイだったらあのグループいられるかっての」

そう言えば、ゲイのダチが言ってた
『お前んとこ、どこでも脱ぎまくるじゃん、目の保養を通り過ぎて困る』

「あぁ…俺のダチもそんなこと言ってました…」
「だろう、まあお前を好きになったってことは、最終的にはバイってことになるけど」
「はぁ…」
「ってことで、ヤらせろっ」

117:2011/10/18(火) 00:58:46 ID:???
再び顔を近づける哲也に、直人は精いっぱいの抵抗

「それとこれとは、無理っまじっ無理」
「…ムカつく…」
「あっ、すいません」
「ふぅーっ今日はイイや、ヤろうぜ、そんかし次は俺にヤらせろ」
「えーっと…いつかってことで…」
「言ったな、もう撤回は受け付けないからな」
「あーっ、えーっと…」

哲也は直人の上から退くと、寝そべっている直人に手を伸ばし、立ち上がらせる

「早く決心付けないと、俺も何すっか分かんないから」
「…こわっ」

ビビる直人に今日一番の笑顔を向けると哲也は寝室へと直人の腕を引いた

118:2011/10/18(火) 00:59:46 ID:???
どうしよう…
俺が…あーっ…けど…哲也さんだし…
けど、どうしよう


ベッドに着くまで気のそぞろだった直人だが、始めてしまえばもう考える暇もなくなった
お互いの気持ちを知り、初めての夜

もうそこは直人にとって演じるべきstageではない

119:2011/10/18(火) 01:06:55 ID:???
>>102 コメントのお返事
>>103-118 更新分

こんばんわ。
目を止めて下さり、ありがとうございます。
これで一応stageは終わりました。
仮でstageと付けたのに、意外と最後にオチのように付けれてよかったです。

次は、三か月前…か、哲也サイドを載せようと思っていますが、まだ未定です。
いきなり酉とかに行ったり…
気長に待って頂けると嬉しいです。
見て下さり、本当にありがとうございました。

120:2011/10/18(火) 01:20:02 ID:???
雑想リスト

【酉想続き SKAなれそめ編】>>4-13
【HealingMan 1】>>18-25
【stage】>>39-118

121名無しさん:2011/10/23(日) 14:55:27 ID:???
凧様 更新ありがとうございます!
お互い演技してたんですね、本気だと引かれるか
とか、思い込んで…
素直なカミングアウトでこれからも仲良しカップルでいられそうで
安心しました//

三ヶ月前も、TEサイドも読みたいです!
もちろん、酉年の二人も。

なにするかわからないTEはどんなリバ狙いなんでしょう
色々起こりそうで楽しみです
これからも更新をお待ちしています!

122名無しさん:2011/10/23(日) 16:01:06 ID:???

凧様こんにちは。
悩んでいるのはNTだけとおもいきや、TEも真剣すぎた結果でしたか。
NTはめんばの中では小柄ながらもオラオラな気質をお持ちかなと感じているので、凧さまの左NT、新鮮かつかっこよくて好きです。
また続きあったら読みたいです。
酉の人達もまたお目にかかりたいです。楽しみにしてます。

123:2011/10/30(日) 00:45:05 ID:???
>>121
コメントありがとうございます。
そうみたいですw
そんな展開になって、驚きながら楽しんでおりますw
ご要望頂きました、三か月前、できました
お楽しみ頂けるのかと、心配です。大丈夫でしょうか?
TEのリバが叶う日が来るのか…は、未定です。
頭の中でワキャワキャしているミニーズがどう動くのか、サッパリw
これからも楽しんで頂けるよう、頑張りますので、よければまたいらして下さい。

>>122
コメントありがとうございます。
こんなTEどうでしょうw楽しんで頂けましたでしょうか?
そうなんです。もっぱら可愛がられるNTですが、何か違うと思っていたのが、ようやくまとまりました。
三代目でリーダーしている姿を見て、やっと明確にできました。
そんな左NTを気に入って下さるとは、ありがとうございます。
これからも、目を通して頂けるよう頑張ります。
コメントありがとうございました。

124:2011/10/30(日) 00:46:51 ID:4ZPcGxiU


 stage 〜opening night〜

哲也と直人が互いの思いを打ち明けた日から、約三か月前のとある日の出来事



「んっ、なっ、なーっ、何やってんすかっ」
「ん?何ってフェ○」

直人が驚きのあまり、動くこともままならず、足の間を陣取る哲也を見下ろした

125:2011/10/30(日) 00:48:51 ID:???


数時間前、直人は哲也の家に遊びに来ていた
よくお互いの家を行ったり、来たり泊まりあい

いつもは、食べて、飲んで、話して、テレビを見たり、踊ったり、時にはDVD観賞

そして、疲れたら、眠くなったら、寝る
いつもそんな時間の過ごし方


この日も哲也の手料理とお菓子、アルコールで楽しく時間を過ごしていた
先に眠くなったのは、直人
ソファでいいとごねる直人をいつものように強引にベッドに寝かせ、自分も隣に潜り込む

ダブルベッドにアキラとナオキが寝ていたら、確実に小さくどちらかが落ちるだろう
だが、ダブルベッドに哲也と直人、ちょどいいとしかいいようがない
ダブルベッドの本来の使われ方でもある


かすかな直人の寝息を聞きながら、哲也も眠りについた

126:2011/10/30(日) 00:49:39 ID:???


ふっと目が覚めた哲也は、目を覚まし時計を仰ぎ見る
まだ時間的に余裕と寝返りを打った

ドキッ
哲也の心臓が高鳴る
数センチ前に、無防備な寝顔の直人
少しでも動けば、直人の顔に触れてしまうほどの近さ

哲也の好奇心が湧きあがる
そして、ゴクリと唾を飲み込んだ

哲也は、首を少しだけ伸ばす
すぐに離れた唇だが、確かに触れ合った
一瞬、ピクリと動いた直人は、それでも目を開くことはない

もう一度、哲也の首が伸びる
かすかに触れ合う唇

ギクリっと、また心臓を揺らした哲也が急いで目を閉じる
直人が寝返りを打ったのだ

127:2011/10/30(日) 00:50:09 ID:???


そっと目を開ける哲也が、直人を見ても起き上がる素振りはない


哲也はふーっと息を吐いた
だが、深呼吸で治まるはずの心臓がどんどんと高鳴っていく
本人にも分からない鼓動の昂り
それは、徐々に下半身からの合図と気が付く
起床時の条件反射だけではない
それがナニを欲しているかは、考えるまでもない


哲也は数秒考えたのち、もう一度息を吐き、動き出した

そーっと布団の中に潜り込み、直人のズボンへとゆっくりと手をかけた

128:2011/10/30(日) 00:51:18 ID:???


「んっ、なっ、なーっ、何やってんすかっ」
「ん?何ってフェ○」

直人が驚きのあまり、動くこともままならず、足の間を陣取る哲也を見下ろした

哲也は、直人の息子を咥えたままの状態で答えた

「なっ、待って、ちょっ、タンマ」

直人が哲也の肩を掴み、そこから引きはがす

「何?気持ち良くなかった?俺下手?」
「うっ、そんっなこと…って何やってんすか?」
「フェ○、何回聞くの?」
「じゃなっくてっ、哲也さんソッチいけたんすか」
「…ああ、そっか言ってなかっけ、俺バイだって、んでっヤらないの?」

直人自身を掴んだままで止まっていた指先を動かしだす

「うおっ…って、まじっすか」
「ヤりたい気分なんだ、手伝ってよ」

動いた指先に力が抜けた直人の手から離れ、再び咥え刺激する

129:2011/10/30(日) 00:51:58 ID:???


寝起きのまだ思考が機敏に働かない頭が、確実に気持ちいい箇所を刺激され、枷が緩くなる

「っ…ふっ…、っ…、哲也さんっ…」

もう抗議が落ちてこないのを良しとした哲也は一度、口を離す
そして、直人の顔の前まで顔を近付けた

「もちろん、手伝ってくれるよね」
「なっ、あっ、えーっと」
「その答えはイエスだね、絶対に気持ちいいから保証する、だから手伝って」

先ほどの掠るものではなく、本気の口付け
すかさず舌を入れ口内を刺激すると、直人の舌もゆっくりと、でも確実に応え始めた

130:2011/10/30(日) 00:53:24 ID:???


久しぶりだからと言う哲也の言葉に、直人は哲也の指示通りに動く

色々な意味でのドキドキと高鳴る直人の鼓動
完全に目覚めているのに、止めることが出来ないのは、直人の好奇心
そして、見たこともない哲也の艶やかな姿態と漏れる吐息が直人の自制心を崩してゆく

やることは、女性と変わりない、場所が数センチ違うだけ
濡れないソコは、手近にあった軟膏を活用
じっくりとゆっくりと哲也のソコを解してゆく

哲也の漏れる息に、直人は考えることを止めた
狭いソコがゆっくりと、だが確実に解れていくのを刺激しながら待つ

ある箇所をこすった時、哲也の身体が跳ねた
痛いのかと、動きを止めた直人に、違うと頬を染め潤んだ瞳で教える哲也
なんとか保っていた、直人の自制心が壊れた

哲也の両足を掴み広げた、己を埋め込もうとする直人
ぎりぎりのところでかわした哲也は、ゴムを手渡し、もう一度自分で軟膏をソコに塗りたくった

そして、ゆっくりと教えながら、今度こそ直人を飲み込んだ

131:2011/10/30(日) 00:54:18 ID:???


ラウンドを終えた二人は、汗だくの身体を横たえた
哲也は鈍さの残る腰を動かし、直人へと身体を向かせた

「っでどう?」
「ヤバいっす」
「でしょう、だからこれからも手伝ってよ」
「…あーっ、えーっと」
「おっ、そんなに俺の身体よかった?」
「そっちっ?」
「俺は気に入ったよ、直人っめっちゃイイ、相性良過ぎて逆にもうナシとか俺がイヤ」
「なっ、でもっ」
「いいじゃん、お互いにいい遊びが増えたってことで」
「えーっと、そうっすけど…」
「ねっ、さて今日はオフだし、もう一回位スル?」
「もう一回って、哲也さんキツクないっすか」
「昼飯、直人が用意してよ、多分動けないから」
「まじっすか?」
「ってか、動けなくして欲しいんだけどね」

哲也は直人の首を引き寄せ、唇を塞いだ

132:2011/10/30(日) 00:55:29 ID:???


その日の昼食は、直人が近くのコンビニまでひとっ走りして用意した
もちろん、ベッドから動けない哲也の分も一緒に


お互いに、好奇心で始まったコト
だが、それが本当に好奇心だけだったのか、それは三か月の月日を要する

そして、本日の二人の為だけの舞台
そのopening nightが幕を閉じた

133:2011/10/30(日) 01:11:01 ID:???
ミニーズのstage、三か月前の夜、opening nightとなります。
ギリギリ描写でRにはなっていないようにしています。
ですが、読むと分かりますので、苦手な方はスルーでお願いします。

>>123 コメントのお返事
>>124-132 更新分

次はTEサイドとなると思います。
またお待ち頂けたら嬉しいです。
今回も目を止めて頂き、ありがとうございました。

134:2011/10/31(月) 18:05:53 ID:???
凧様 更新ありがとうございます!
先日は倉庫のURLを送っていただきありがとうございました^^
近々、あちらにも遊びに行かせて頂きます!!

って、や〜〜〜〜んTEっちゃんてば積極的〜!
3か月前の夜にそんなことがあったんですね。
混乱しながらもしっかりいただいてしまったNTさん、流石です!
色っぽいTEちゃんと、左(この時点では)なのに可愛いNTさん、大好きです。

次の話も楽しみにお待ちしています^^

135名無しさん:2011/11/03(木) 18:59:02 ID:???
凧様 三ヶ月前更新ありがとうございます!
てっちゃんから誘ってたのですね//

受け初めてなのに、慣れた風に誘うなんて
どんだけせっぱつまった思いを持っていたのか…切ねぇ
そして、かわいい///

そんな心を次のTEサイドで読めるのを楽しみにお待ちしています!

136:2011/11/03(木) 22:11:43 ID:???
>>134 紀様
コメントありがとうございます。
あちらと合わせて、楽しんで頂けたら嬉しいです。
TEサイドを始めますので、また楽しんで頂けるよう頑張ります。
短いですが、本日の更新を載せますので、ご覧頂けたら嬉しいです。
メール、コメント本当にありがとうございます。


>>135
コメントありがとうございます。
お待ちして頂きましたのTEサイドです。
といっても、今回の更新は短いですが…すいません。
これから、どんな思いで三か月前に至ったのかを書いていきます。
今回の更新はTEサイドの冒頭として楽しんで頂けたら嬉しいです。
コメントありがとうございました。

137:2011/11/03(木) 22:14:59 ID:???


【stage -side stage-】

遊びのはずだったはずなんだけど

好奇心

その延長線だったはずなんだけど

いやっ違う、そんなのであんなに決意なんてしなくていいはずだ

138:2011/11/03(木) 22:16:03 ID:???


元々、年下のくせにアンダーグラウンドのみならずダンスをかじっている人間には超有名

あいつのダンスは好きだ

けど、スタイルが違うから、傍観者で楽しんでいたが、それが仲間となった


最初はいろんなものを感じた

自分たちだけでは物足りないと思われたような

そんな感情もあったのも事実

139:2011/11/03(木) 22:16:46 ID:???


メジャーでの場数が違う

有名歌手のバックダンサーでもあったし、バックダンサーにも関わらず、ライブではソロダンス

振付師もやっていたから、ボーカルを中心にしたダンスの振付もあいつのセンスの方がが上だ


最初は、年下のくせにっと何度思ったか


けど、それは徐々にというかすぐにそんな気持ちはなくなった

結局、一緒に仲間として同じグループにいることが誇らしくなっていた

140:2011/11/03(木) 22:17:49 ID:???


いつからだろう

真剣な目に引き寄せられると思ったのは

八重歯を見せて笑う笑顔が可愛いと思うようになったのは

直人のいろんな表情に心がざわつくようになったのは

仲間としての心境を超えてると気付いたのはいつだろう


けど、もういつかなんて関係ない

これが肉欲へと繋がっていると気付いてしまった

下半身に集まる血のざわめきが、そうと教えている

141:2011/11/03(木) 22:18:24 ID:???


そして、どう転ぼうと真剣になってはいけない

それが、ソレだと気付いてはいけない


けど、欲しい

直人が欲しい


だから、あんな…

142:2011/11/03(木) 22:21:39 ID:???
>>136 コメントのお返事
>>137-141 今回の更新分

お目に止めて頂き、ありがとうございます。
短いですが、今回の更新となります。
TEサイドの冒頭ができましたので、いきおいで載せちゃいました。
この後の展開をこれから考えますので、お待ち頂けたら嬉しいです。
読んで頂き、ありがとうございました。

143名無しさん:2011/11/05(土) 14:19:42 ID:???
凧様 更新ありがとうございます
てっちゃん、結構思い募っての行動だったのですね
真剣に好きなとこを見せない決心
切なくて良いです!

続きもお待ちしています

144:2011/11/06(日) 01:26:07 ID:???
>>143
コメントありがとうございます。
うちのTEはこんなこと考えていました。
自分の頭のTEなのに、よくわかっていなかったりw
切ないですか!よかったー通じて!!
これからTEを分解していてきますので楽しんで頂けたら嬉しいです。

145:2011/11/06(日) 01:27:12 ID:???
ふっと目が覚めた哲也は、目を覚まし時計を仰ぎ見た

まだこんな時間かよ、寝よ…

ドキッ

寝返りを打った哲也の数センチ先に無防備な寝顔の直人
少しでも動けば、直人の顔に触れてしまうほどの近さ

びっくりしたーっ
あっ、そうっか今日も来てたんだった
それにしても、直人の寝顔、やっぱ可愛いー
口とか…
キスしたら、起きるかな?

哲也の好奇心が湧きあがり、ゴクリと唾を飲み込む
哲也は、首を少しだけ伸ばす
すぐに離れた唇だが、確かに触れ合った
一瞬、ピクリと動いた直人は、それでも目を開くことはない

スリルまんてーん、もう一回くらい…いいかな…

146:2011/11/06(日) 01:27:48 ID:???


哲也の首が伸び、かすかに触れ合う唇
ギクリっと、また心臓を揺らした哲也が急いで目を閉じた
直人が寝返りを打った
そっと目を開ける哲也が、直人を見ても起き上がる素振りはない

ビビったー、起きない直人がまた可愛いー…アレ?

哲也はふーっと息を吐く
だが、深呼吸で治まるはずの心臓がどんどんと高鳴っていく

なんで…あっ、そりゃあ、そうだよなぁ
コイツにこんなことして、そりゃあ元気になるって
俺がこんななんて、コイツ考えたことないんだろうなー
可愛い顔で遊びに来て、俺のベッドで寝て
俺が、お前をなんて、考えたことないだろう

起床時の条件反射ではない昂り
それは冷めることはなく、逆に無防備な寝顔に刺激される

ヤリタイ…
けど、引くよな
あっ、俺が…けどそっち初めてだし
どうする…賭るか…
直人が乗りやすくするには…どうする…

哲也は考えたのち、もう一度息を吐き、動き出した
そーっと布団の中に潜り込み、直人のズボンへとゆっくりと手をかけた

147:2011/11/06(日) 01:28:28 ID:???


「んっ、なっ、なーっ、何やってんすかっ」
「ん?何ってフェ○」

直人が驚きのあまり、動くこともままならず、足の間を陣取る哲也を見下ろす
哲也は、直人の息子を咥えたままの状態で答えた

「なっ、待って、ちょっ、タンマ」

直人が哲也の肩を掴み、そこから引きはがす

「何?気持ち良くなかった?俺下手?」
「うっ、そんっなこと…って何やってんすか?」
「フェ○、何回聞くの?」
「じゃなっくてっ、哲也さんソッチいけたんすか」
「…ああ、そっか言ってなかっけ、俺バイだって、んでっヤらないの?」

俺ってスゲーっ、心臓バクバクなのに言えてるよ
バレてない?
よしっ!

148:2011/11/06(日) 01:29:04 ID:???


直人自身を掴んだままで止まっていた指先を動かしだす

「うおっ…って、まじっすか」
「ヤりたい気分なんだ、手伝ってよ」

動いた指先に力が抜けた直人の手から離れ、再び咥え刺激する
寝起きのまだ思考が機敏に働かない頭が、確実に気持ちいい箇所を刺激され、枷が緩くなる

「っ…ふっ…、っ…、哲也さんっ…」

おしっ!!
寝起きでフェ○されたら、ヤバいもんなー
お前の気持ち分かるぜー
まだ頭動かないうちに…

哲也は一度、口を離し、直人の顔の前まで顔を近付けた

「もちろん、手伝ってくれるよね」
「なっ、あっ、えーっと」
「その答えはイエスだね、絶対に気持ちいいから保証する、だから手伝って」

149:2011/11/06(日) 01:29:37 ID:???


先ほどの掠るものではなく、本気の口付け

応えて…お願いだから…

ビクッと震えた直人
頭を抱き寄せ、舌を入れ口内を願いを込めて、刺激する

あっ

直人の舌がゆっくりと応え始めた

よかったーっ、涙出そう
泣くなよ、俺
まだ始まったはっかりなんだから

戸惑いながら、応える直人を抱きしめながら、初めての本当のキスを味わう哲也

150<削除>:<削除>
<削除>

151:2011/11/21(月) 20:23:30 ID:ovpVWFTg
>>144 コメントのお返事
>>145-149 今回の更新分

今回の更新も短いですが、三か月前の時からのTEサイドとして書いております。
記載がなく、分かりにくくて、すいません。
少しでも、楽しんで頂けたら嬉しいです。
目を止めて頂き、ありがとうございました。

152:2011/11/21(月) 20:32:29 ID:ovpVWFTg


あれから三か月余りの時が過ぎた

忙しくても、三代目と並行している直人よりは、こちらは時間の余裕がある
忙しい直人のオフに合わせ、休みを取り
直人が早く終わったと分かれば、誘う
その繰り返しで、もう三か月
その間、もう何度身体を繋げたのかのさえ、数えきれなくなって数えるのを止めた

身体だけでもと思い、始めたこのセフレのような関係

153:2011/11/21(月) 20:33:52 ID:???


冷静に考えれば、そろそろ終わらせないとヤバいと直人が思い始める頃だ

けど、それとは全く逆に、欲が溢れてくる
身体だけではなく、思いも欲しい
俺が直人を好きなのは、もう自分に嘘を付けない位、昂るっている

それだからこそ、直人にも俺の十分の一でも、同じ思いをと…
でもそんなこと、天地がひっくり返ってもない
だからそろそろ…

154:2011/11/21(月) 20:34:32 ID:???


今日もラウンドを終え、あらかたの処理も終わり、直人は背伸びている
その背に自分が付けた爪の跡を見つけた
Tシャツを手にした直人と目が合う

「んっ?どうしたんっすか?」
「直人の背中っていいよねぇ」
「背中?」

ベッドから起き上がり、直人の腕を掴み、引き寄せた
「そっち向いて座って」

こんなにハッキリと跡になっちゃった、痛いかな

直人をベッドに座らせ、ピタリと直人の背に抱き付いた
「哲也さん?」
「言ったね。罰決行しまーす」

俺って機転きくぅ
そういやぁ、直人と寝てから、俺の頭回転増した?

155:2011/11/21(月) 20:35:02 ID:???


「えっマジっすか?」

直人の背に舌を這わせる、自分が付けた跡に治れと祈りながら

「ちょっ、なに?なんっすか?」
「罰だから逃げちゃダメ、それに十回は言ったはず」
「はずってっ、ちょっと」

直人を背中から抱きしめるように、ホールドし背中を舐める

早く、治って…いや…ずっと残って
すげぇ、矛盾してんなぁ俺

「ぬっ…てってっちゃん、もっもう、いいしょっ…くすぐったいって、まじギブ、ギブ」

あれれ?可愛いーっ、元気になってる、ますます可愛いー

「そう?こっちが元気になってるみたいだけど」

156:2011/11/21(月) 20:35:39 ID:???


「あ゛ーっ、だからギブって、これ以上したら、てっちゃんが明日キツイって」

それって、まだしてもいいってこと、なら乗るよ
こっちはいつまでもしていたい
限りが訪れるまで

「鈍いなぁ、まだヤリたいってことなんだけど」
「…だって明日、収録っすよ」
「知ってるよ、けど直人やろうっ」
「って、てっちゃんモロ立ってるし」

当たり前じゃん、俺は直人に惚れてるんだから、素直に舐めさせる直人が悪い

「直人の汗にキちゃって」
「舐めたのてっちゃんじゃん、ったくっ、明日ってもう今日か、文句言わないで下さいよ」
「言うよ、直人の可愛い顔見れるし」
「あーっ、この悪趣味っ悪魔ーっ」

157:2011/11/21(月) 20:36:40 ID:???


直人にホールドしていた腕を外されると、ベッドに寝かせられる
覆いかぶさる直人の瞳が、真剣さを増して、それが哲也のを刺激する

「今の顔もいいねぇ、あっ今日寝ないで収録行く?」
「それは無理、俺寝たい」
「そっか、若い子は寝ないとね」
「ったく、もう口閉じてよ」
「塞ぐって方法知らないの?」
「…負けた」
「俺に勝とうなんっ…っ」

直人に口を塞がれ、言葉が途中で終わってしまう

158:2011/11/21(月) 20:37:17 ID:???


直人、俺はお前が好きなんだよ

絶対に言わないけど、もうそろそろ俺も限界
色々、キツイ…
自分の嘘が表に出てしまう前にどうにか終わらせないと

そう思ってはいても、自分から行動を起こす勇気がないと分かっている哲也
直人の背に腕を回し、離れたくないという思いを口付けに乗せた

159:2011/11/21(月) 20:39:29 ID:???
>>152-158 今回の更新分

お目に止めて頂き、ありがとうございます。
ようやく更新分が出来ました。
楽しんで頂けたら、嬉しいです。

160:2011/11/25(金) 01:33:21 ID:???


収録が終わり、何人かと事務所に戻ってきていた
ネスにジムに行かない?と誘われ、向かう途中、ネスが呟いた
「…直人がさあ、何か悩んでる感じするんだよね」


ネスにそう言われ、色々な感情で心臓が高鳴る

それって、俺のこと?
いやいやっ、三代目とか色々あるし、俺のことじゃない…
自分で思って、傷ついてるし、こんなにナイーブな性格だっけ
顔に出るなよ、俺

「…そう、分かんなかったな」
「それにてっちゃんも、何か悩んでない?」

なぬっ、顔出ちゃってる?
誤魔化さないと

「ネスって、そういうのよく気付くよねぇ」
「てっちゃん、誤魔化してないの、俺でよかったら聞くよ」

ヤバい、ネスに何か気付かれた?
やっぱり、そろそろな時期?
けど、騙さなきゃ、まだ心の準備が…

161:2011/11/25(金) 01:34:10 ID:???
「まぢでぇ、そんなん言うと甘えちゃうよ」
「そんな言い方して、俺の前でそんなんしなくていいよ、肩の力抜いてよ」
「はぁ〜、ナニ?俺ってそんなにバレやすい?」
「さぁ、俺は分かったけど、バレやすいって感じではないよ」
「だよねぇ、ほかにはバレてないし、あっ、ネス千里眼的なのあるんじゃない?」
「俺には言えない感じ?」
「さて、どうだろう」

どうしよう、どうしよう
ネスに何かバレてる
どうする…逃げろっ

「俺、用思い出した、先行くねぇー」

クルリとターンした哲也は走り出した

「っ…てっちゃん?」

ネスの声から逃げた哲也は、走り出した
とたん、今通り過ぎた物陰からいきなりの大声にビックリして立ち止まった

「だぁーっ、ナニ考えてんだ俺!ヤバいだろっそれは完璧にヤバいって」

ぬわっ?ビックリしたってあれ?直人?

「うおっ、直人どうしたの?」

俺を追いかけてきた?ネスが、同じく大声に驚き、立ち止まり、話しかけている

162:2011/11/25(金) 01:34:41 ID:???
「ん?どうした?いきなり大声上げて」
「あっ…いや…なんでもない…」
「って言うと思った、直人も言わない人だし」
「…もっ?」
「てっちゃんもさぁ、あーっいいや、聞かなかったことにして」
「哲也さん、何かあった?」
「直人、この頃てっちゃんと仲いいから直人の方がいいっか」
「そっそう?」
「なんかさぁ、悩んでるっていうか、なんか無理してるって感じなんだよね」
「哲也さんが?」
「うん、だからさっき聞いたんだけど、誤魔化して先行くねぇーとか言って走って逃げた」
「逃げた?」
「あっ、ということで、直人はてっちゃんの話を聞いてあげる、で直人はてっちゃんに聞いてもらう」
「はぁ?」
「二人共、ナニ悩んでいるか知らないけど、人を頼っていいと思うよ」

ネスの直人ではなく、自分に向いてる
バッと振り返った直人が、驚きの顔でこちらを見ている

「てってつやさん?」
「走って逃げたって言ったじゃん、追いかけようとしたら悶えてる直人がいたって訳」
「あっそう…」
「そういうことだから、直人、てっちゃん任せた、てっちゃんは直人を任せた、じゃあね」
「「ネスっ?」」

歩き出したネスにハモった二人は、しばらく去ってゆくネスの後ろ姿を眺めた
ネスの姿が廊下から消え、どちらともなく視線を合わせ苦笑い

163:2011/11/25(金) 01:35:18 ID:???

ネス、なんでこんなことするんだ…って、そうだよな
もう潮時って感じだし
悩んでウジウジしてるより、ハッキリ、振られた方が立ち直りも早い
直人が悩んでいるかなんて、分からなかった俺が直人とこのまま続けていける訳ない
この先、グループで仲が悪くなったって、ありがたいことに12人もいる
直人も仕事だけなら、どうにか我慢してくれるだろうし
振られよう、今すぐに

哲也がそう結論付けると同時、不自然な沈黙を破ったのは直人

「任せられちゃいましたね」
「任せられたねぇ…直人、この後は?」
「えっ、ああ…ジムでも行ってから帰ろうかと」
「じゃあ、予定はない訳だ」
「ないっす…」
「ジムは明日ということにして、直人帰るよ」
「ぬぇ?えっマジっすか?」
「予定ないんでしょ、それとも断る?」
「いやっ、はい帰ります」
「よろしい」

これで時間をおいたら、せっかくの決心が鈍る

決めることを決め、ふっきれた哲也は荷物を取りに歩き出した

164:2011/11/25(金) 01:35:49 ID:???
「今日は俺んちね」

始まりも終わりも俺の家
それを記憶に残し、終わらせよう

「あっ、哲也さん家なんか久しぶり」
「三か月ぶりだからな」

そう三か月、もう十分
これ以上望めない

「えっ…」

直人が複雑な顔で哲也を見ていることに気付かず、哲也は歩く

165:2011/11/25(金) 01:36:22 ID:???

他愛のない話をしながら、どこかギコチナイと分かりながらも部屋にたどり着いた

アルコール缶を渡し、何の乾杯かは分からないが、いつも通り乾杯と缶をぶつけ、水分を流し込んだ

うわっ、こんなに喉カラカラだったのか、美味いっ
けど、どうすっかな、どう切り出すか

「つまみ…なんか作ろっかなぁ」

作戦を立てようと直人から離れ、キッチンへ向かう
途端、直人ではない話し声が聞こえ、目を向けると、直人がテレビに向け、リモコンを操作していた

どういく?直球?

ふっと、先ほどの直人の姿が浮かんできた
いきなりの大声、それと同時にネスとの会話

哲也はまとまらない頭を振り、一度息を吐いた

ダメだ、どうもいい案が思いつかない
もういいや、思いつくもんを言って、そこからにしよう

作ろうと思ってはいたが、動いたのは頭ばかり、結局ツマミと菓子を手にソファに戻った

166:2011/11/25(金) 01:36:57 ID:???

「…なおと」
「はっはい?」
「…何がヤバいの?」
「えっ…?何っすか?」
「廊下で大声で喚いてたじゃん」
「あ〜…まぁ、えーっと…」
「話せない?」
「いやっ、アレはまた…ねぇ」

アルコールを飲む直人の横顔を見つつ、哲也はソファに腰を下ろした
話しても話さなくても、乾く喉にアルコールを流し込み、ネスの言葉を思い出す

「ネスにね、言われたんだけど」
「ネスに?」
「直人がなんか悩んでるみたいって」
「っっ!!」
「それってさぁ…俺のことだったりする?」
「なっなんで、哲也さんのこと悩むんですかっていうか、悩みなんかないっすよ」

そっか、俺のことか
そろそろ、こんな関係ヤバいって思い始める時期だよな
でも、俺もう限界、悩んでる自分が嫌だ

167:2011/11/25(金) 01:37:28 ID:???

限界、その言葉の通り、哲也の頭はもう思考を止めた
そして、自然と自分の感情が口からあふれ出る

「そっか…俺は悩んでるんだけどね」
「えっ?」
「なんかさぁ、こんなんだし、どうしたもんかって」
「あの…意味が…」
「だから、お前のことが好き過ぎて悩んでんの」

えっ、俺、今なんて言った?
ヤバいっ言っちゃった!どうする?
ってか、直人なんか言えよっ

「なんか言え…おい、直人?」

哲也が自分が無意識に言ったということにキレながら横を向くと、俯き額を抑えている直人

168:2011/11/25(金) 01:38:01 ID:???

「直人?」
「…えーっと…俺っ嘘吐きました」
「うそ?」
「俺も哲也さんのことで悩んでたんですけど、これってまじっすか、ドッキリじゃないっすよね」

なんだコレ?
この反応、これっていい方に考えていい感じ?
っていうか、可愛い…

「…あー…やべぇ、可愛いぃ」

また無意識に出た言葉に直人が顔を上げると、若干赤い頬に気付く

あーっ、んな顔すんなよ、もう無理

「直人、可愛すぎるっ」
「なっなんっす…」

強引に直人の頬を挟み、口付ける
すぐに舌を入れると直人が応えてくれる事実に喜びが溢れる
口付けが深く濃く、互いの息が乱れるのに時間はかからない

169:2011/11/25(金) 01:38:31 ID:???

「…っ…っ……」

つーっと糸を引きながら唇と離し、直人を見つめるとゆっくりと直人の瞳が開く

「直人、なんでそんなに可愛い訳?」
「俺がっ?可愛くないっすよ、ってか可愛いのは哲也さんじゃないっすか」
「へぇ、俺って可愛いんだ」
「なっ…あー…まぁ」
「直人に言われると嬉しいねぇ…っで、直人も俺のことが好きってことだよね」
「あぁ…はぃ」

哲也は直人を力一杯抱き締め、安堵の溜息

「はぁーっ安心した」

抱き締めたまま、直人の香水の混じった体臭を吸い込むとそれがズキンと腰を刺激する
目の前にある首筋が美味しそうに薄っすらと赤みを帯びている

美味しそう…食いたいな…

「あの…っ哲也さん?」

哲也が直人の首筋に唇を這わすと直人があわてる

「ナニ?止めるの?」
「いやっ、あの…あっ、せっかくの哲也さんの手料理が…」
「何も作ってない、見てなかった?」

すぐに目をテーブルに向ける直人

170:2011/11/25(金) 01:39:02 ID:???

「考えすぎて何も作る気しなかった」
「そうだったん…ですか…」
「あのっ、そうだ。シャっシャワー使っていいっすか」
「…直人?」
「借りまっっ」

一気に不安になる心をどうにか押しとどめ、視線の定まらない直人をそのままソファに押し倒す

「直人、もう一度聞くけど、まじで俺のこと好き?」
「えーっと、それは…好きっすけど…」
「けど?」
「…なんだか、心の整理がついてないって言うか…」

なんだ、俺と一緒
ってか、こいつこんなに可愛かったけ?
そうだっ食っちゃおう

「あーっ、もう無理、直人っ可愛い過ぎ」

直人に覆いかぶさり、口付けると舌を入れ口内を貪る

「んっ…てつ…さん…まっ…てって」

171:2011/11/25(金) 01:39:32 ID:???
逃げようとする直人をどうにか逃げられないよう留め、ふっと思いつた言葉を舌に乗せる

「ちなみに、俺、ネコじゃないから」
「はぃ?」
「男の子は入れるのが好きっしょ、初っ端で直人をヤッたら引くの確実だから、我慢してたけど」
「えぇーっ、アレっ我慢だったんっすか、あんなにヨガってたのに?」
「ヨガってた言うな、気持ちいいんだからしょうがないって、ナニ言わせんだ」

直人から見た自分の感想という、初めての告白に動揺しながら、直人の頭をパシッと引っ叩く

「…あのーっ、哲也さんは俺を抱きたいんすか」
「当たり前だろう」
「…無理っ俺ソッチ無理」
「俺は三か月、我慢したんだ、抱かせろ」
「そんな未体験ゾーンに踏み入れる気ないっす」
「俺のこと好きならヤらせろ、俺だってお前が初めてだったんだから」
「…えっ?」
「あーっ、なにハズイこと言わせんだ、直人のくせに」
「初めて…アレ…そうだったんすか」
「ああ、初めてだってばれない様に精いっぱい演技しまくって…ってまた何言わせんだ」

だーっ、俺の舌がどんどん支配できなくなってる
こんなこと言う気、絶対なかったのにー

172:2011/11/25(金) 01:40:02 ID:???
視線を外しても、直人がこちらをジッと見ているのが伝わってくる

「でも、バイって」
「やったことはあるけど、やられたのはお前が初めてだ」
「まじっすか…」
「それにガキの頃の話だし、ガチでバイだったらあのグループいられるかっての」

そういやあ、先輩らの身体見ても、んなこと考えなかった
直人だけ、けど、それって結局…

外していた視線を戻すと直人も視線を彷徨わせていた

「あぁ…俺のダチもそんなこと言ってました…」
「だろう、まあお前を好きになったってことは、最終的にはバイってことになるけど」
「はぁ…」

もういいや、考えるのめんどくさい

「ってことで、ヤらせろっ」

173:2011/11/25(金) 01:40:32 ID:???
再び顔を近づけると直人は精いっぱいの抵抗を始めた

「それとこれとは、無理っまじっ無理」
「…ムカつく…」
「あっ、すいません」
「ふぅーっ今日はイイや、ヤろうぜ、そんかし次は俺にヤらせろ」
「えーっと…いつかってことで…」
「言ったな、もう撤回は受け付けないからな」
「あーっ、えーっと…」

哲也は直人の上から退くと、寝そべっている直人に手を伸ばし、立ち上がらせる

「早く決心付けないと、俺も何すっか分かんないから」
「…こわっ」

俺、何すんだろ?
ってか、直人と寝る様になってから、舌がいいように回る
三か月も演技しまくって、これからは本当の俺でいいんだ
アレ?けど本当の俺ってどれだ?
まあ、いいや
直人が俺のこと好きだって言ってくれているその事実があれば

哲也の前に広がっていたstageは幕を下ろした
これからは、哲也と直人のリアル

174:2011/11/25(金) 01:50:00 ID:???
>>160-173 今回の更新分

お目を止めて頂き、ありがとうございます。
これでside stage終わりです。
読んで頂き、ありがとうございました。

175名無しさん:2011/11/29(火) 22:51:30 ID:???
凧様ありがとうございます〜
カワイイ同士がわちゃわちゃしてて、和みますね
TEさんのお願い、いつかNTさんは受け入れてくれるんでしょうか?気になるところです
「ヤらせろ」を連呼するTEさん、直球勝負だな〜と笑っちゃいました♪

176:2011/12/10(土) 18:06:36 ID:???
>>175
コメントありがとうございます。
和んで頂けたようで嬉しいです。
なぜか、うちのTEっちゃん、女王様気質になってしまい困っていますw
NTが、受け入れてくれる日がくるのか!?
それは、脳内に任せますw
またいらして下さい。ありがとうございました。

177:2011/12/10(土) 18:08:07 ID:???
互いに恥ずかしくも告白というイベントを終え、一緒に笑顔で事務所入りした哲也と直人
事務所に入ってきた二人に気が付いたネスが片手をあげて近付く

「おはよう」
「ネス、おはよう」
「おはよう」

哲也と直人は顔を合わせると、ネスの両脇を陣取り、腕を捕まえる

「なっに?」
「ちょっと、時間ちょうだい」
「ほんのちょっとでいいから」

ネスのNOを受け付けないというばかりに、ネスを引きずるように連れ去る

その光景を我らがエセ探偵、大輔と敬浩が偶然?見ていた

「おっ、両手に花ならぬ、両手にチビッ子」
「逆エイリアン」
「あっ…あぁー、ってソレいい」

笑い出した大輔がニヤッとしてりやった顔の敬浩にハイタッチ

178:2011/12/10(土) 18:09:18 ID:OM5jBIn6
一方、連れ去られたネスは、人のいない部屋を探している二人に溜息をもらした

「なに?どうしたってのさ、俺なんかした?」
「違う、ちょっと…あっ、てっちゃん、ココは?」
「そこにしよう」

誰もいない部屋に連れ込まれたネスは、困惑気味の表情で二人を見比べた
そして、ふっと気付く
二人共、昨日までの不自然さみたいなものが消えている

「あれ?」
「ネス、いきなりごめんな、なんて言うか礼が言いたかったんだ」
「礼って、俺なんかお礼されるようなことした?」
「昨日、ネスに背中押してもらったって感じでさぁ」
「昨日?なんだっけ?」
「あーそうだよな、まあいっか、ネスありがとう」

直人はぺこりと頭を下げる

「ありがとう」

そんな直人を可愛いと思いつつ、哲也も礼を述べた

179:2011/12/10(土) 18:10:40 ID:OM5jBIn6
笑顔の二人に、考えを巡らせている風のネスには、なんのことか分かっている
それを受け取ってしまうと、なんだかこそばゆい気がして誤魔化していた

「なんだか、よく分からないけど、二人が元気になってくれたからいいよ」
「って、分かってますって、顔に書いてるし」
「えっ?そうなの?」
「だって、ネス、頭かいてる」

ネスの無意識に出てしまう照れのしぐさ
それを哲也に指摘されて、始めて自分が頭に手を伸ばしているのに気が付いたネス

「あっ…」
「なんだよ、ネス、素直じゃねぇな」
「素直に受け取っていいのに、ネスって面白いよね」
「いや〜なんか、照れるじゃん、こういうの」
「んで、それと聞きたかったんだけど」
「何?」

笑顔から真剣みを帯びた表情に変わった哲也に、ネスが笑顔を改めた

180:2011/12/10(土) 18:11:53 ID:OM5jBIn6
「どこまでわかってる感じ?」
「えっ?何を?」

いきなりの哲也の謎の問いかけに、ネスではなく直人が困惑する

「いや〜、なんとなくだったんだけど、今のではっきりしたって感じかな」
「そっか、自分たちでバラしちゃったか」
「なに?なんなの?」

二人の空気についていけてない直人は、二人を見比べる

「…直人、ネスとタメだったよね」

直人の顔の前に自分の顔を近づけた哲也が、にこやかに聞く

「そう…だけど」
「やっぱり、可愛いなぁ〜直人は」

チュッと直人の唇を奪う

「なっ、てっちゃん」
「ちょっとぉ、それはなし、俺のいないとこにして」
「あっ、ネス」

当てられると部屋を出ようと足をドアに向けたネスを哲也が呼び止めた

「ネスは俺たちのキューピットだから、なんかあったら手伝うよ」
「今度飯でもおごってくれればいいよ、あっココ使用中にする?」
「これ以上は、歯止めがきかない」
「はいはい」

ネスが部屋から出ると、扉の前で立ち止まり、プレートを使用中に変えた

「あぁ〜、よかったのか、俺?…はぁ」

溜息を着いてネスは、そこから立ち去った

181:2011/12/10(土) 18:12:35 ID:OM5jBIn6
扉の向こうにネスが消え、扉の閉まる音で我に返った直人は、哲也の肩を掴んだ

「何?どういうこと?」
「ネスって、ちょっとウっさん的なとこあるよね」
「話が見えないんですけど」
「気付いてたんだよ、ネスは俺たちのこと」
「まじで、っていいの?」
「まあ、いいんじゃない」
「そうなの?いいの?」
「でもいいじゃん、俺今幸せだし」
「っ、てっちゃんってさぁ…」
「何?」

自他ともに認めるロマンチスト、こちらが照れるような言葉ばかりが出てくる

「ううん、何でもないって、ってっちゃん近い」

そんな男を好きになってしまったのだと、諦めて慣れようと思った直人の目の前には、近過ぎる満面の笑み

「さっきのじゃあ、ちょっと足りないので、改めて」

直人の制止の言葉を、昨日のお返しとばかり口付けで止めた哲也

哲也の濃厚過ぎる口付けに応えながら、早々にどうにかしないと、ネス以外の前まえでもコトを起こしそうな哲也をどうするか、考え悩む直人であった

182:2011/12/10(土) 18:21:01 ID:OM5jBIn6
>>176 コメント返し
>>177-181 今回の更新(stageの後日談)

なぜか、NSに礼を言いたいという脳内のチビッ子達に背を押され、後日談…次の日の話を書いてみました。
そしたら、なぜかNEのを思いついたので、次はNS…NE…どっちでもいいや
NEとの話となります。
またありえない雑食CPが湧きあがりましたので、それはまた。
目を止めて頂き、ありがとうございました。

183:2011/12/11(日) 21:33:24 ID:???


【near and far】

なんで?どうして?何が?

ネスミスは、状況に心の中で叫び声をあげていた

184:2011/12/11(日) 21:35:14 ID:???
慌てて逃げ出そうする自分を落ち着けと叱咤し、隣の人物を起こさないように、スルリとベッドから抜け出した

また叫びそうになる口を押える

何も着ていない

さきほど見えた彼の布団から出ている肩口も、同じく肌が見えている

そして、ベッドの周りには自分の服と、まだ寝ている彼の服

慌てそうになる自分をどうにか収めて、自分の服をかき集めると、ここで着ては起きてしまうと、寝室を抜け出した

寝室のドアを、注意深く音を立てないように開け、抜け出し、ゆっくりと閉めた

185:2011/12/11(日) 21:36:36 ID:???

まるでショールームのように綺麗に片付いている部屋は、紛れもなく彼の部屋

ドアから極力離れると、急いで胸に抱いた服を身に着け、音を立てないように玄関へと向かう

玄関に着いてから、不用心にも彼のバッグと共に玄関に置かれていた自分のバッグを見つけた

「どうしよう」

呟いてしまった言葉を閉じ込めるように口を押え、耳を立てる

しばらく固まって耳を澄ませていても、幸いにも物音一つ聞こえない

出るにも、ここに彼のバッグを置いたままというのは、と考えたのち
ネスミスは彼のバッグを手に居間へと戻り、そっとソファにバッグを置いた

その間も耳は、どんな音も漏らさないと聞き耳を立てる

走って逃げたいと思っても、それで起こしてしまってはと、深呼吸で収める

ようやく玄関に戻ると、バッグをゆっくり持ち上げ、玄関の鍵をゆっくり開ける

これは防ぎようがないガッチっと鳴った鍵に、背筋に冷や汗が出る

なんの音も聞こえないことに、溜息を吐き、玄関から出る

誰かに見られたらと周りを見渡すが、幸いに誰もいない
また息を吐き、玄関のドアをまたゆっくりと閉めた

186:2011/12/11(日) 21:37:28 ID:???

ドアを閉めると、一目散に駈け出した

エレベーターを待っている間も、彼が出てこないかとヒヤヒヤと彼の部屋を何度も振り返る

チンッと音を鳴らしたエレベーターの到着音にビクリと肩が震える

開いたドアには誰も乗っていないのを、ふーっと息を吐き、乗り込む

1Fのボタンを押し、閉めるボタンを連打

「早く、閉まれって」

ゆっくり閉まるエレベーターのドアに無謀と分かりながら呟いてしまう

瞬間、彼のドアが動いたようにも見えたが、それを確認することはできなかった

187:2011/12/11(日) 21:38:36 ID:???

自分の部屋に戻ると、マロが足元にじゃれ付いてくる

「マロ、ごめんな、今ご飯あげるから」

しゃがみ込みたい気持ちを抑え、マロのご飯を用意するために、キッチンに立った
マロのご飯を皿に盛りながら、頭の中には疑問符ばかり

「ゆっくり食べなよ」

皿を出すと待ってましたとばかりに、皿に飛びつくマロ

その背を撫でながら、なぜ彼の部屋にいたのかと思い巡らす

188:2011/12/11(日) 21:39:49 ID:???

最初に思い出すのは、哲也と直人の告白というか、見せつけられた状況

先日までの悩みは、二人共、お互いのことだったのだ

それが自分のお陰で解決したと礼を言われた

よかったのと思うのと、ちょっと複雑な気分

イイのか悪いのか、男同士でしかもメンバーをくっつけてしまった

結果的には、二人の幸せだという気持ちが伝わってきて、良かったのかもしれないが複雑なのは、変わらない

189:2011/12/11(日) 21:41:09 ID:???

それから、ジムで鍛えて、帰りにメンバーに誘われて飲みに行った
途中で彼も参加してきて、飲んだのは覚えている

それから、記憶があいまいだ
断片的には、ある

誰か分からないが、部屋に行った気がする
結果的には、彼の部屋だったのだが、記念日でもないのに酔い潰れたことが不思議だ

それからは、まったくといって記憶がない

服が脱がされて…?脱いだ?

彼は寝る時は裸族だと聞いたことはあるが、自分は裸族ではない
だから寝る時に脱ぐ訳がない
上半身は、もしかしたら脱いだかもしれないが、下着まで脱ぐことはまずない

それが、全裸で彼のベッドで目覚めた

190:2011/12/11(日) 21:42:26 ID:???

そこまで考えたネスミスは、考え過ぎだとふーっと息を吐いた

全裸で寝ていたとしても、普通はそれ以上などないのだ
哲也と直人が付き合ったという事実が、気を動転させていたのだ

「なに考えてんだろ、あいつらに当たり過ぎたんだな、あーびっくりした、マロー俺、勘違いしちゃったよ」

マロはもう餌を食べつくし、ネスミスにじゃれ付いている

「あっ、風呂入ろう、昨日入ってないし」

マロと少し戯れてから、浴室へと向かう

191:2011/12/11(日) 21:43:11 ID:???

「なんだこれ?」

シャワーを出しながら、ふと鏡を見たネスミスは、シャワーヘッドを落とした
シャワーヘッドからの冷たい水が足に当たるのも、ネスミスは気にならない

色黒の自分の肌に、ポツポツと少し大きめな吹き出物のような跡が付いている

「なっ…うそだろう…」

ようやく温かくなったお湯が、ネスミスの足を温めていた

192:2011/12/11(日) 21:44:14 ID:???

それからの自分の行動は覚えていない
いつの間にか、事務所に来ていた
ぼんやりと廊下を歩きながら、鍵を閉めたかな?と、ネスミスは思いを巡らせていた

「おはよう」

ポンと肩を叩かれ、ネスミスは振り向いた

「おはよう…ネス?」

そこには、哲也と直人が不思議そうに覗き込んでいる

「…ああ、てっちゃん、直人、おはよう」
「ネス?」
「どうした?」
「んっ?なに?」
「ぼーっとしてるから、どうした…あっ」
「あっ」

二人で驚いた顔をしてから、二人が顔を見合わせた

「直人、部屋探して」
「おう」

テキパキと昨日のように二人に連れ去られた

193:2011/12/11(日) 21:45:37 ID:???

空いた部屋に連れ込まれると、哲也に椅子に座らされた

「てっちゃん、どうしたの?」
「どうしたって、それお前の方、昨日と服は一緒だし、それに」

哲也が首の付け根を指さした
はっとしたネスミスが首を押えた、そこにもあったのかと慌ててしまう

「いやっ、これはあの…」

しどろもどろのネスミスに、ニコーッと哲也が笑顔になる

「昨日遊び過ぎた?」
「いやっ違うんだ、あの…」
「じゃあ、何?」

哲也が、自分も椅子に座り、聞きますよってニコニコと笑っている
その横に直人も座り、こちらもニコニコ顔

「…あの…記憶がないんだ」
「「へっ?」」

笑顔から一遍、口をへの字に曲げた哲也と直人が顔を見合わせる

194:2011/12/11(日) 21:46:21 ID:???

「…ネス、昨日言った通り、俺らはネスに借りがある、だからどんな話でも聞くし、もしかしたら解決できるかもしれないし」
「そうそう、話してみたら記憶も戻るかもしれないじゃん」
「色黒だから分かりにくいけど、昨日今日で、肌が荒れたって感じでもないし、それはキスマークだよね」
「…だぶん…」
「誰?」
「分からない、けど…」
「けど?」
「起きたら彼がいて、服は着てないわ、服は散らばってるし」
「っ…」

聞きだすのは哲也の方が上手いと直人は、声を出しそうになった口を押えた

「うん、それで?」
「けど、もしかしたら違うかもって思ったんだけど、なんとなく、けどそんなことはあるはずないし、混乱してるだけだと思う」
「うん、そっか、けどそいつかもって感じはあるんだ」
「所々で記憶はあって、けどソレの記憶はなくて」
「うんうん」
「けど、こんなんがあちこちに付いてるし」

首のソレをギュッと掴むネスミスに、これはもしかしたらと哲也は、突っ込んで聞いてみる

195:2011/12/11(日) 21:47:15 ID:???

「ネス、他に違和感とかある場所ある?」
「それは…ない」
「そっか、良かった、じゃあ未遂ではあるね」
「未遂…って?」
「いいから、それで起きた時にいた彼って誰?」
「…君」
「はい?もう一回言って」

二人は聞き間違いかともう一度、聞き直した

「イヤっ、これは記憶違いかもしれないし、これだって敬浩君が付けたんじゃないかもしれないし…」
「たっ…えーっ」
「なぬーっ」

声を出すのを押えていた直人と一緒になって、声を上げた

196:2011/12/11(日) 22:02:27 ID:???
>>183-195 更新分 【near and far】

stageの新章となります。
これで凧は本物の雑食なのだと確信しました。
ありえないCPですいません。
これもアリかなっと思って頂けるよう、頑張ります。
読んで下さり、ありがとうございました。
明日のドーム参戦してきます。
こちらに還元できるよう、色々と補給してきます。

197名無しさん:2011/12/12(月) 12:57:26 ID:???
凧様 更新ありがとうございます
うわー、続きが気になります!

かわいい2人が落ち着いたと思ったら
次はまれにみるCPですね

私は超雑食、リバOKなので
新しいお話も楽しみです//

本日ドーム参戦なのですね
楽しんできてください!

198:2011/12/18(日) 14:22:39 ID:???
>>197
コメントありがとうございます。
よかったー、アリと思って下さる方がいて。
197様も凧と雑食道突き進みましょうねw
今回の更新は、ミニーズとNEの語りばかりですが、楽しんで頂けたらと思います。

ドーム最高でした!!197様は行かれましたか?
やはり凧はマサイにはなれません。マサイの方々は本当にすごいと感心しました。
サタンと違い、もうマサイの方々の語りを見れないのが残念ですが…
還元できるようなことがなかったので、妄想に突っ走りますw
またいらして下さい。
コメントありがとうございました。

199:2011/12/18(日) 14:25:04 ID:???

二人の驚いた声にビクリと肩を震わせ、自分が言った言葉に慌てるネスミス

「あっ、いや…、あの…」

めったに見ることのない慌て様のネスミスに気が付いた哲也
自分自身に落ち着けと、咳払い
そして、目を丸めている直人の腿を軽く叩き、落ち着けと促した
我に返った直人は、ごめんと手を合わせる

「ごめん、ネス」
「ごめんな、ネスの話聞くって言ったの、俺たちなのに、けどもう大丈夫、ちょっと驚いただけだから、それでネスは敬浩君から何か言われた?」
「うん…起こさないで出てきたから、何も」

この三人の中で一番でかいネスミスが、小さくなりないとばかりに小さく項垂れる

「その前とか」
「記憶がないんだ」
「そっか…それで聞きたいんだけど、ネスは敬浩君に気持ちはない?」
「気持ちって?」
「メンバーとしてのじゃなくて、恋愛対象としての気持ち」
「そんなの考えたことない」
「そっか…」

200:2011/12/18(日) 14:26:32 ID:???

腕を組み考える哲也、直人はその姿に、何も言わず哲也のバッグを勝手に開きと水筒を取り出した
水筒に付いているカップに哲也特製のコーヒーを注ぐとネスミスに差し出す

「今日は、コロンビア産のコーヒーだって」
「いいの?」
「あっ、いいよいいよ、飲んでて」
「ありがとう」

勝手に動いた直人に、ナイスと笑顔な哲也を見ていると、いいのだとストンと落ちる
改めて、二人が付き合っているのだと、確認してしまった
昨日、キス場面を見せつけられたが、それとは違う感じがする
本当に恋人同士なのだと、今の一連の行動を見て思う

それが昨日からとは知らないネスミスは、素直に感嘆する

「いい感じだね、本当によかった」

その言葉に哲也と直人は、顔を合わせた

「ちょっと、作戦会議、ネスそれ飲んでて、直人」
「お代わりしてもいいから」
「ありがとう」

201:2011/12/18(日) 14:27:26 ID:???

ネスから少し離れると、哲也と直人は顔を合わせた

「どう思う?」
「どうって、けどもうちょっと突っ込んで全体聞いた方が良くない?なんて言ったっけ、あっ時系列的な」
「おー、直人冴えてるぅ、まずはそれで流れを聞き出して、それから?」
「それからは、また考える」
「おっと、そこまでか…ってそれしかないね、本当なのかもまだ分からないし、ネスの言う通り記憶違いなら、今度こそ誰ってなるし」
「あとさ、ネスのあの服だと見えるから、ジャージでも持ってこようかと思うんだけど」
「いいね、絆創膏なんて見え見えだし、フード被ってもらってタオルを首に巻いてもらおう」
「じゃあ、俺持ってくる」
「あっ紙コップも二つ持ってきて」
「分かった」

直人がバッグを置いて、部屋を出ていく様をぼんやりと見ていると、哲也が戻ってきた

202:2011/12/18(日) 14:28:42 ID:???

「ジャージ取りに行ってもらったから、昨日と同じ服だし、着替えた方いいよ」
「あっ、気が付かなかった、風呂場で脱いだやつ、そのまま着ちゃった」
「今日の美味しいでしょ、直人にも教えてるんだ」
「うん、美味しい、てっちゃんも飲む?」
「大丈夫、コップも持ってきてもらってる」
「準備いいね」

哲也が水筒を持ち上げ、傾けるのを受け取り、もう一杯飲む

このコーヒーは香りが深くて酸味がいいのだと、ちょっとした小話をしているとトントンとドアが叩かれた

「持ってきたよ」

入ってきた直人の手には、ジャージ一式と紙コップとお菓子

「これじゃあ、お茶会じゃん」
「差し入れ持ってきた、それと今日、敬浩君は他で撮影だから、いつ帰ってくるか分からないらしい」
「そうか、直人はまだ平気?」
「打ち合わせがあるけど、14時だから大丈夫」

受け取った紙コップにコーヒーを注ぐ哲也は、ネスミスにも、もう一杯と水筒を傾けた

203:2011/12/18(日) 14:29:48 ID:???

「ネス、この際だから、記憶にあるだけでもいいから、最初から話してくれる?」
「ここまで聞いちゃったし、もしソレが敬浩君じゃなかったら、それはそれで問題だし」
「あぁー…うん」

先ほどの、支離滅裂な話を聞いてくれた二人に、恥ずかしいと思う余裕が出てきた
だが、すぐに敬浩と顔を合わせる状況ではないと分かりが、ネスミスを落ち着かせていた


ネスミスは、思い出しながら昨日の出来事を二人に話した

「…という感じ」
「う〜ん、そっか」

哲也のいい感じに打つ相槌のおかげで、多少は詰まりながらも話終える
話を聞いた哲也は、ネスミスの話を頭の中で簡易的にまとめてみる

204:2011/12/18(日) 14:30:30 ID:???

ケンチとアキラとネスで飲んでいた所に敬浩が来て、四人で飲んだ
最後に時計を見たのは23時
それからネスの記憶はあいまいになる
誰かと車に乗った
誰かの部屋にいった気がする
それは両方とも敬浩ということになる
それから朝まで記憶はない
起きたら、敬浩の部屋で隣には敬浩がいて、二人共何も着ていない状況
気が動転して、こっそりと何も言わずに抜け出してきた

205:2011/12/18(日) 14:31:27 ID:???

その状況では、キスマークを付けることができたのは、敬浩以外の可能性がないのではないかと腕を組みなおした

一緒に聞いていても、第三者的に聞いていた直人とふっと、気が付いた

「ネス、昨日記憶なくなったって、今日は平気?二日酔いとか」
「あっ、それは平気かも」
「記憶がなくなるまで飲んだのに?」
「あれ?そう言われれば」

その言葉にぎょっとした二人は、動揺した様子を隠し、また作戦会議とネスから離れた位置に移動した

「まさか薬とかないよね?」
「ありえるけど、もし仮に、そうだとしても状況から見て、ヤバいのではないと思う」
「合法でも、ヤバいって」
「それはない…と思う、朝普通に起きたみたいだし、多分だけど眠剤じゃないかな」
「そっか…眠剤か、そっちか〜安心したー…って、もし敬浩君だったとして、眠剤だとしても使うと思う?」
「それはないでしょ、一緒に飲んだのもあいつらだし、眠剤でも知らない内に他人に飲ませるような奴ではない」
「だよね、ってことは店の人とか、話が大きくなってるー」
「あいつらに話聞いた方が早い」
「そうしよう、それと敬浩君の方はどうする」
「それは…」

206:2011/12/18(日) 14:33:30 ID:???

「あっ」

ネスミスの驚いた声に振り向くと、携帯をチェックしている
メールのようだが、泳ぐ視線で誰のからなのか分かってしまった
作戦会議を一時中断させて、ネスのもとへと戻る

「なんだって、敬浩君」
「えっ、あっ、大丈夫かって」

あきらかに動揺しているネスミスだが、先ほどとは違い落ち着いている

「そっか、他にネス疑問に繋がるようなこと書いてる?」
「今日、時間とれるかって」
「見ていい?」

迷ったあげく携帯を差し出し、二人は、顔を近付け画面を覗き込んだ


『おはようございます。
朝、いなくて心配しました。
体調は大丈夫ですか?
よかったら、今日時間とれってもらえますか?
返事待ってます。』

207:2011/12/18(日) 14:34:25 ID:???

少々他人行儀な文面に、それを見た二人は顔を見合わせた
この文面では分かりにくいが、薬の線は敬浩が犯人ではないとなんとなく確信し、頷き合う
携帯をもう一度見たネスは、返事をしようかと迷っている

「ネス、今日会える?」
「えっ?」
「無理なら無理って言わないと、それか…」
「ん?」
「俺、でしゃばってもいい?」

哲也は、返信ボタンを押すのを迷っているネスに提案する

「どういうこと?」
「敬浩君に俺が聞いてくるってこと、記憶違いかもそれで分かるし」
「でも…」
「今日はどうにかできても、このままじゃ収録なんか出来ないじゃん」
「あっ…」
「自分でどうにかできるって言うんなら、いいけど、どうする?」
「えっ…あっどうしよう、けど迷惑じゃ」
「ここまで来たら、迷惑も何も関係ないし、その先のことだって、俺らには相談しやすいでしょ」

208:2011/12/18(日) 14:35:57 ID:???

男同士という観念は、ネスの頭の中にはない
それを補えるのは、自分たちだという哲也にネスミスは悩む

いきおいで言ってしまったが、本当ならこれは自分ひとりで解決させなきゃいけないこと
敬浩も第三者の哲也が出てきたら、イヤな思いをするのではと、落ち着いてきた頭で考える

「いや、大丈夫。話したら落ち着いてきたし、どちらにせよ、俺が解決させなきゃいけない問題だから」
「そっか、ネスがそれだけ言えるなら大丈夫かもね」
「結果教えてな、それ付けたのが敬浩君ならそれはそれで安心だし」
「そこ、安心するとこじゃない」
「あっそっか」

哲也にたしなめられ苦笑いの直人に、おかしくてネスが笑う

「ショウテン、見てるみたい」
「そうか?」

ようやく笑顔が出てきたネスに安心する二人

ネスは哲也の特製コーヒーの残りを飲むと、携帯を打ち始めた

その様子にもう一つの問題はどう調べていくかを考えるミニーズであった

209:2011/12/18(日) 14:47:09 ID:???
>>198 コメントの返事
>>199-208 更新分

こんにちわ。目を止めて頂き、ありがとうございます。
今回のは脱線しまくりで、修正が大変でした。
どんどんとおかしな方向に行ってしまいましたが、なんとか書き終えました。
次にはTKが出てくるかと思います、というか、出てもらいます。

ドーム参戦してきましたが、やはり凧はマサイにはなれませんでした。
還元できない分、妄想で還元できるよう頑張ります。

あっ、段差につまずきそうになったKCをMKが手を差し伸べたのは見ましたw
そのあとのKCの笑顔が可愛かった!!
ATのグラサンなしの笑顔も可愛かったです。
DVD撮影日だったので、買う皆様もグラサンなしのATだけでも見れるかと。

今回も目を止めて頂き、ありがとうございました。

210名無しさん:2011/12/19(月) 10:08:16 ID:???
>>209
凄く凄く凄く続きが気になります…
面白過ぎて−−NSさんがこんなに可愛いとは…予想外でした…外野なイメージが消え…まさに旬に… ありがとうございます!!
新たな扉が開いてしまいました〜。。。 KCがつまずきそうになって手を差し延べるMKさん見逃しましたあーあ。。。 嫁をいたわる旦那っぽいですねw
見たかったぁ−−− 貴重なお話ありがとうございま−す。
テンション
TKになりました☆

211:2011/12/22(木) 22:55:33 ID:DEeZZKfE
>>210
キリ番&コメントありがとうございます。
よかったーっ!気に入って頂けてうれしいです。
そうなんです、実はNSさんってどう見ても可愛いんです!!
210様の開いた扉を満足させられるよう、なんとか頑張ります。

メンの移動時の並びがHさんの次がAKが多くて、一人で萌え上がってましたw
210様も何か萌があったら教えて下さると嬉しいです。
またいらして下さいね。
コメントありがとうございました。

212:2011/12/22(木) 22:57:12 ID:???

哲也達との会話により、落ち着きを取り戻したネスミス
椅子から立ち上がり、直人に持ってきてもらったジャージに着替えようと服に手をかけた

「っ…」
「あっ」

上着とTシャツを脱ぎ、上半身裸になると二人がクルリと背を向けた

「あっ…」

すっかり忘れていたが、そこにはあちらこちらに散らばるキスマーク

「ごっごめん」
「いやっ、それ俺らだから、ほら直人行くぞ」
「うっうん」
「今日でも明日でもいいから、結果報告だけはしてよ」
「っうん、ごめんね、朝っぱらから」
「それは敬浩君にいいな、奴が犯人だったらだけど」
「…分かった」

こちらを見ないように去ってゆく二人に、溜息を吐きながら、もう一度自分の身体を見る
胸、腹、あちらこちらに付いているソレに、恥ずかしくなる
もしやと、急いで上着を着ると、恐る恐る下半身を見た

「はあ〜よかったー…んっ?」

安堵の溜息を吐いて、ジーパンを下ろすと、内股に二つのソレ

「…なっ、なぬーっ」

213:2011/12/22(木) 22:57:58 ID:???

ドアの向こうでは、ネスのかすかに聞こえた叫び声に犯人が敬浩と決めつけた二人
その独占欲丸出しな跡を思い出し、溜息を吐いた

「どこだと思う?」

こうなっては、楽しむしかないと笑顔で直人に聞く

「内股じゃない?そこしかないでしょ」
「奴、以外と…」

ニタニタとこれが解決したら、イジル口実ができたと悪趣味な笑みの哲也

「あの人、ドSだから負けるよ、てっちゃんドMだし」
「なっ…う〜ん、負けそう…かも、じゃあさ、直人に付けさせて」
「じゃあって何?それ違う」
「いいじゃん、あんな風に、俺の〜って感じにしたい」
「却下…」

214:2011/12/22(木) 22:58:44 ID:???

ガチャッとドアノブの音に二人は、話を止めた

「おっ、出てきた」
「びっくりしたー、まだいたの?」
「ネス、今日一緒にいよう、俺ほぼフリーだし、直人は三代目で忙しいから」

歩き出したネスに付いて、二人も歩き出した

「あっそっか、いいよ」
「あれ?意外と落ち着いてるねぇ」
「なんだか、もう考えても分からないから、考えるの止めた」
「ああ、なるほど、それがいい」

「あっ、おはようございます」
「おはようございます」

すれ違うスタッフに挨拶しながら、三人はスタジオへと移動した

215:2011/12/22(木) 22:59:44 ID:???

一日、哲也と行動を共にしたネスミス
直人はリハやインタビューと三代目の連中と一緒に動きまくっている

「てっちゃんさ、こんなこと言うのは変かもしれないけど、直人忙しいじゃん、寂しいとかないの?」
「そりゃー、こっちもあっちも抱えてるから、時間合わないけど、それでも合わせてきたし、ネスは勘違いしてるようだけど、俺らが付き合いだしたのって昨日からなんだよね」
「えっ?でも…」
「その前はなんてゆうの…セフレみたいな感じでさー、調子のってヤっちゃって、気付いたらお互いに好きになってたってやつ、まあ三か月もヤッてたら、情とか湧くじゃん、そんで昨日…一昨日?どっちでもいいや、ネスに背中押されて告白して、されてって感じ」
「へぇ…」
「だから、ネスは俺たちのキューピッドなワケ、あん時背中押されなきゃ、多分終わってた」
「そうだったんだ、あっごめん、なんか余計なことまで言わせちゃって」
「違うって、ネスのおかげなんだって、だからどんな形でもネスには恩返ししたいし、ネスにも幸せになって欲しい訳」
「うっ、うん」
「あっ、脱線しちまった、寂しいって話だっけ、極端に言えば俺が直己になりたいってくらいに寂しい」
「うん」
「けど、あいつの為にはそれは言っちゃいけないことだからね、こっちにはできないことをあっちではやれる、それに違うとこで頑張ってる直人を見てるのがまたイイのよ」
「そう…」
「PV見た?あのドヤ顔、カッコいいじゃんってこれは奴には言わないことだけどね」

笑顔の哲也からは、本当に幸せそうな雰囲気しか伝わってこない
自分にもそんな存在が、歌だけではなく、いつかできるのだろうかと少し羨ましくもなるネスであった

216:2011/12/22(木) 23:00:37 ID:???

「んで、メールなんて返したの?」
「撮影が終わったら、連絡くれって返した」
「ふ〜ん、どこで会うの?」
「キジマがいいかなって、…あっ来ちゃダメだからね」
「残念、先に念を押されちゃった」

いたずら小僧のような苦笑いの哲也に、念を押しとかなければと気が付くネス

「来ないでよ」
「けど、キジマは他のメンツも行きそうじゃない?」
「そっか、どうしよう」
「いい店知ってるよ」
「あっ、前に敬浩君が誘ってくれた店にする、あそこは多分てっちゃんも知らないとこだし」
「えーっ、そんな予防線張っちゃうの?って敬浩君とよく飲みに行ってるんだ」
「うん、ちょくちょく」
「ふ〜ん」

改めてネスのキスマークは敬浩と決めつけた哲也は、仕方がないと言いながらも帰りに付ける気まんまんであった
またイタズラ小僧顔になった哲也に、帰りをどうするか一つ悩みが増えたネスであった

そして、哲也の狙いは外された
哲也がシャワーを浴びている間に、帰り支度したネスミスが事務所を出てすぐ帰ってしまったのだ
全てを終え、帰ってきた直人は、まず最初にしたことは、悔しがっている哲也をなだめることとなった

217:2011/12/22(木) 23:01:43 ID:???

敬浩からのメールをもらったのは、21時過ぎ

『遅くなってすいません。
今からでも大丈夫ですか?』

大丈夫、今から向かうとメールを返すと、すぐに敬浩から返事が返ってきた

『今、ネスさんの家の前にいます。
あがってもいいですか?』

「はっ?まじで?」

もしかしてとベランダに出て下を覗くと、こちらを向く敬浩を目が合った気がして、すぐに戻る

「どうしよう…ここまで来たら、帰す訳にもいかないじゃん」

ネスミスは、携帯を片手にもう一度下を覗きこんだ
先ほどとは違い、敬浩が下を向いているように見えた
あれっと思うのと同時に携帯が震える

『すいません、こんな時間に失礼ですよね。
今日は帰ります。
また明日でもいいので、時間取って下さい。』

「ーっ、もうっ」

すぐに、上がってきてとメールを返した
それが敬浩の思惑通りとは、気が付かないネスミスであった

218:2011/12/22(木) 23:11:30 ID:???
>>211 コメントのお返事
>>212-217 更新分

お目を止めて頂き、ありがとうございます。
TEとNSの会話が楽しくて、TKがなかなか出てこなくて参りました。
やっと出てきたら、そこから先が長くなってしまったので、一区切りで載せています。
TK出てきましたが、豆出演ですw
次からは、ちゃんと出てきますので、また目を止めて頂けると嬉しいです。
ありがとうございました。

219:2011/12/24(土) 00:28:42 ID:???
倉庫をご覧頂いている方へ

更新日ごとに見れるよう、更新日リンクを作りました。
次からは読むのが楽になると思います。

しおり機能がないサイト様を使い、すいませんでした。
他のを探してみましたが、一番使いやすいと、変えずにしおり代わりに更新日リンクを作りました。
これからも、雑想、倉庫と楽しんで頂けるよう、頑張らせて頂きます。

220長いです:2011/12/25(日) 10:29:48 ID:???
二人のやり取りが
会話だけなのに
ドキドキします...ベランダから覗くNSにキュン..策士なTKに..ズキューンです(笑)
最高〜に良い感じ〜な二人です!!!
もっともっと、二人を…と...萌えをということなので…ちなみに萌えはKJKCです!!真逆な性格で...意外にこだわりなKJと別にそんなにこだわらなくてもいいじゃん...な、二人が好き(笑)
バチバチ→←感
普段ベタベタしないけど…ひる番組で抱きついた時のなんだよーって感じにツンしながら嬉しそうなKJが忘れられないし…ツンとされてビクッとなるKCが…見たことない怯え反応で…萌えました…

KCにも怖いものがあったんだーと発見
スマートにかわす男が…KJには熱い?素みたいな...

KJに対して
「逆に同じことされたらマジになって怒るし…」みたいな
台詞言ってた時です

しかし...同じくらい萌えますこのCP〜〜

221名無しさん:2011/12/28(水) 21:48:25 ID:???
凧様 更新ありがとうございます

TKいいわー
黒い味出してますね
NEさんじゃ太刀打ちできないでしょう。

今晩正式におとされちゃいますか?

続きすごく気になります!
更新をお待ちしています

222:2011/12/31(土) 16:11:50 ID:???
こんにちは。
年内の決着と考えていましたが、なかなか進まず、来年へ持ち越すことになりましたことをご報告致します。
今年は、震災や、サタンからの引っ越しなどなど、色々ありました。
こちらへの引っ越しを決意したのも、今も続けていられるのも、読み手様の温かいコメントのおかげです。
本当にありがとうございました。
来年も拙い妄想を続けますので、よろしくお願い致します。
良き新年を迎えれますように願っています。

223名無しさん:2012/01/10(火) 21:16:36 ID:???
NEっさん可愛いですよね。
ハーフだから、目がクリクリしてて黒目がちなんですよね。
私の中では、ドレッドの頃で再生されています。
続き、楽しみにしていますねー!

224名無しさん:2012/01/11(水) 14:48:45 ID:???
今年も宜しくお願いします!!
ネッサンのいじられキャラ可愛さ抜群ですよねぇ〜★★★

こちらのネッサンの困ったように戸惑う表情が浮かんで.どことなく色気を感じます。黒いTKと絡むとこんなに色気がでるなんて…本当にびっくりしました。
楽しみにお待ちしております〜☆
震災など忘れる事が出来ないこともありましたが.笑顔の素晴らしさを感じます前を向いて生きたいですね。勇気づけられます

225:2012/01/14(土) 00:59:26 ID:???
>>220
今年も凧の妄想書き物をよろしくお願い致します。
改めて、コメントありがとうございます。
吸収Voコンビ、喜んで頂けてうれしいです。
ありましたね、某アンテナショップのやつですね!
確かにあのKCには萌ました!
KJのツンな態度に凧はオイオイ苛めるなよって突っ込んでましたw
それのCPに負けないと!ありがたいお言葉、ありがとうございます。
これからも試行錯誤しながら頑張りますので、また見に来てください。

>>221
今年も凧の妄想書き物をよろしくお願い致します。
改めて、コメントありがとうございます。
いや〜こんなTAになるとは思わず、けどそれを喜んで頂けたようで嬉しいです。
このTA、なかなかの曲者で、ようやく続きが書けました。
まだ続きますので、楽しんで頂けたら嬉しいです。
また読みに来て下さい。

>>223
今年も凧の妄想書き物をよろしくお願い致します。
改めて、コメントありがとうございます。
そうなんです、NEさんクリクリの目が凄く可愛いんです!
ドレッドのNEさんで再生とは、あれ可愛いですよね!
ドレッドしてるがまた、逆に幼く見えたりw
そんな可愛いドレッドのNEさんでの再生で楽しんで頂けて嬉しいです。
また読みに来て下さい。

>>224
今年も凧の妄想書き物をよろしくお願い致します。
改めて、コメントありがとうございます。
NEさんって意外にいいイジラれキャラですよねw
あの目をクリクリさせて戸惑う姿が可愛いんです。
うちのNEに色気を感じて下さったなんて、ありがとうございます。
これからも224様の笑顔の要因の一つになるように頑張りますので、また見に来て下さい。

226:2012/01/14(土) 01:00:36 ID:???


息を吐いて、自分自身を落ち着かせたネスがドアを開けると、そこには敬浩がいつものキラースマイルで立っていた

「失礼しまーす」
「どうぞ、…っ打ち上げ?」

ふっと香ったアルコール臭に気付くと、微笑み少しと指先で表す敬浩

「スタッフさんに誘われて、ちょっとだけですけど参加してきました」
「そっか、あっなんか飲む?大したものないけど」

敬浩を居間に通し、平常心平常心と心の中で唱えキッチンへと向かうネス

「マロー、あっネスさんが飲みたいものでいいですよ」

上着とバッグをソファに置いた敬浩は、マロを抱き上げると対面式キッチンカウンターへと移動した
抱き上げられ、敬浩の愛撫にゴロゴロと喉を鳴らすマロ

「マロは今日も可愛いねー」

敬浩君がマロをあやす声はいつもよりも甘えのある優しい声音となる
それは結構好きだ、けどそれはアレとは違う訳でと、もんもんとしてしまうネスは無意識の内に頭をかく

227:2012/01/14(土) 01:01:45 ID:???
「マキさんが、美味しいって言ってたチュウーハイあるけど飲んでみる?これなんだけど」

振り向くとマロを優しく撫でている敬浩が、目線をマロからこちらへと移す

「それ初めてみた、いいっすね、いただきます」

にこやかな笑顔はいつもと変わらない、こちらの心境が違うだけ
だからドキドキなんてしてしまうのだと、ネスは溜息を吐いた

228:2012/01/14(土) 01:02:31 ID:???
「あっ、マロへのお土産買ってきたんですよ」

カウンターから離れ、ソファに戻りバッグを漁る敬浩
ネスが飲み物とつまみを持って、そちらへ移動するとビニール袋を差し出される

「先にネスさんが見て、よかったらあげて下さい」

テーブルに持っていたものを置き、袋を受け取り、中を覗く

「これ、猫草?」
「知り合いに聞いてみたら、これが一番いいって評判らしくて、丁度今日のスタジオの近くにペットショップがあったんで買ってきました」
「お土産なんていいのに、けどありがとう。マローっ敬浩君からのお土産だって」

まだ敬浩の腕の中のマロの鼻先にもらった猫草を近付けると、マロはくんくんと匂いを嗅いだ
愛らしいマロの姿に自然と微笑みが零れる

「気に入ってくれたみたい、ありがとう…」

顔を上げると、こちらを見る笑顔の敬浩との近さにネスの言葉が詰まってしまった

「あっ、ありがとうね、それで今日はどうしたの?」

敬浩から離れるように一歩下がり、視線を外す
猫草が遠ざかったと、マロが敬浩の腕の中から抜け出てきた

「おわっ、分かったから、んーっと…ここに置くから、ねっ」

適当な場所を選び、猫草を置くとさっそくマロの確認が入る
ギッと鳴ったソファの音で、愛らしいマロの姿に敬浩がいることを忘れてしまいそうになったネスの意識が戻る

229:2012/01/14(土) 01:03:44 ID:???
「よかった、体調良さそうで、心配したんです、朝起きたらいなくて」

ドキリと音を立てる心臓、だが敬浩の声音がいつもと違うことに気が付き、目を向ける
どこか辛そうな顔付きで、テーブルの方を見ているが、どこか定まっていない目線

「あの…大丈夫?」

心配になり、敬浩の横に座ると、口元だけの笑みが刻まれる

「今日…なんで、いなくなったりしたんですか?」
「えっと…あの〜」
「昨日の返事だって、起きたらって言ったのネスさんですよ、それなのに…」

昨日の返事?何かの約束をしてしまったようだが、ネスには全く身に覚えがない

「…ごめん、敬浩君、実は店から出たのも殆ど覚えてないんだ」

両ひざに手を付き、頭を下げるネス

「えっ…」

敬浩がこちらを見ている気配はするが、頭を上げようにもそんな雰囲気ではないような気がして、頭は下げたまま

「覚えてないことに関しては、本当にすまないと思ってる、だからよかったら何の約束をしたのか、教えて欲しい」

230:2012/01/14(土) 01:04:15 ID:???
意を決して頭を上げ、敬浩の顔を見たネスは、目を見開いた
薄っすらと涙が溜まった瞳がまっすぐにネスを見ていた

「っ…」
「…そう…ですか、…そうだったんですね、ああ…それでっ…」

何が分かったのか、納得したと敬浩がネスから視線を逸らす

「あの…」
「いやっ、いいです、分かりました。今日、急に押しかけてきてすいませんでした。遅いので今日は帰ります」
「えっ、来たばっかり…」
「今のは変でしたね、ちょっと落ち着きたいので、今日は帰ります、すいません」

敬浩は立ち上がると、脱いだばかりの上着とバッグに手を伸ばし、少々乱暴に掴みあげた

「えっ…敬浩君?」

驚くばかりのネスを置いて、早々と玄関に歩いていく敬浩を追いかけ、ネスも動く

231:2012/01/14(土) 01:06:13 ID:???
ネスが追いついた時には片方の足は靴の中に納まっていた

「敬浩君」

待ってと敬浩の肩に手を置くと敬浩の動きが止まった

「本当にごめん、俺…」
「覚えてないのなら、仕方がないですよ」
「あの…教えて欲しい、俺…なんて約束したの?」

肩に置かれた手を下ろさせると、敬浩がようやくネスに向き直ると敬浩の頬を涙が一筋流れた
驚くネスに、ニコリっと微笑んだ敬浩は、ネスの肩を押し、そのまま壁へ押しつけた

「えっ…」

一瞬にして目の前に敬浩のドアップが迫り、近過ぎて見えなくなると同時に唇に圧を感じた

「なっ…」
「っすいません…あっ…」

ドンっと押し返すと、謝りながら抵抗もなく離れた敬浩の視線が、ネスの首元へと移る
それを見つけた敬浩は微笑み、視線を上げた

「それが残っている間だけでいいので、俺のこと考えてください」
「あっこれって、やっぱり敬浩君?」

232:2012/01/14(土) 01:06:46 ID:???
すると、敬浩が自分の胸元のシャツを引っ張り、鎖骨を見せた

「俺もこれがなくなるまでには、忘れるようにします」
敬浩の鎖骨の下に、キスマークのような跡

「えっ、それって…俺?」

敬浩は、泣き笑いのような微笑みをし、もう片方の靴を履くと、ネスに軽く頭を下げた

「夜分すいませんでした、お邪魔しました」

ネスへ背を向け、ノブを掴む敬浩に、声をかけようとするがどんな言葉をかけていいものかと言葉が出てこない

「あっ…」
「おやすみなさい」

手を伸ばすネスの前で扉は閉まり、敬浩がいなくなる
急いでノブを掴み、開けようとするが扉が少ししか開かない

「あれっ?」
「開けないで下さい」

隙間から敬浩の声、敬浩が扉を押えていた

「でも…」
「お願いします」

その言葉に扉を押す力が弱くなり、扉が音を立てて閉まる

騒ぎを聞きつけてやってきたマロが、ネスの足元で短く鳴いた

233:2012/01/14(土) 01:37:54 ID:???
>>225 コメントのお返事
>>226-232 今回の更新

改めまして、昨年はありがとうございました。
そして、本年もよろしくお願い致します。

OKさんのNEさんイジりに変な風に口元が緩んで、アレは一人じゃないと見れない代物ですw
NEさんの指と耳を食べてしまうなんて、OKさん最高です!それのNEさんの反応がまた最高!!
KCとのハイタッチがガッチリ過ぎるNKとか
モグモグと咀嚼しながらOKさんを軽々運ぶNKとか
Uさんの絨毯の上での月歩きが素晴らしいとか、いろんな意味でOKX最高でした。
21日の全部見せますが待ち遠しいです。

それにアルバムのメーキングでのNEさんを見るTKに萌ました。
それを誤魔化すかのようにカメラに変顔するNEさんにも!!
あの二人のツーショットはなかなかないので、あれは最高でしたw

と…いきなり、小話?感想?萌?から話してしまいましたが、本題に移ります。
新年最初の投稿が半月近くになりすいません。
TKがなかなかシックリこなくて、ようやくイイのが思いつきました。
去年書いていたTKのセリフや状況を総替えでこんなんできました。
これからどうなっていくのか…ってまだサッパリですw
ですが、少しでも楽しんで頂けるよう頑張ります。

そして吸収Voコンビだけでなく、雑想が今年も少しでも読み手様の楽しみの一つとなれるよう、頑張って妄想しまくります!!
いつもコメントや応援、ちら見等、本当にありがとうございます。
改めて、今年もよろしくお願い致します。

234名無しさん:2012/01/14(土) 22:41:20 ID:???
凧様 更新ありがとうございます

おおっ!
TKNEと思いきや、ひょっとしてNETK?

しかも、TK可愛さ全開ではないですか

二人の会話の光景は
緊迫感と、透明感があって
まさに「凧様ワールド」と言う感じで
読んでいて心地よかったです

昨日の夜を覗きたいー!
凧様、更新をお待ちしています

235名無しさん:2012/01/18(水) 01:51:39 ID:???
果たしてこの健気?なTKは素なのか、計算なのか?かなり気になります(笑)
でも部屋に上がるのにも策を弄したTKだからなあ…ww

ところで、お話の中に猫草というものが出てきますが、
マロって犬じゃありませんでしたっけ?
それとも、猫草は名前に猫と付くだけで、犬猫関係ないのでしょうか?
生まれてこの方金魚以外飼ったことがないので、物知らずですみません!

236名無しさん:2012/01/22(日) 03:04:27 ID:???
始まって三回目にして、ANN聞き忘れました…orz
NEっさん眼がくりくりしてて黒目がちで可愛い!とか言ってたから、
二十代後半男性としては許せなかったのでしょうか?←責任転嫁

嘆くところがなかったので(聞いてくれるファン友達もいない…orz)、
申し訳ないと思いつつこちらで吐き出させていただきました。

237:2012/01/26(木) 22:23:11 ID:MoEOiesc
>>234 様(これもキリ番になるのでしょうか?分かりませんが、おめでとうございます)
コメントありがとうございます。
凧ワールドですか、なんだか背中がむず痒くなりながらも、嬉しいお言葉、ありがとうございます。
そのお言葉に応えられるよう、頑張って妄想しまくります!!
先月の月刊のTKの綺麗さにはやられました。
なんですか、あの女性にも負けない妖艶さ…あれは危険です、色々な意味で。

>>235
コメントありがとうございます。
NEさんのペットは、マンチカンという猫です。
先日二歳になったと写メと一緒にモバに載ってました。
マロを抱いているNEさんがまた可愛いので、おススメですw
MTさんとMKさんは犬を飼っていらっしゃいますので、そちらと混同したのかも。
猫草というのは、猫が食べてもいい草で、ペットショップに売っていたのを思い出し使いました。
TKがどんな風になっていくのか、まだ手探り状態ですが、楽しんで頂けるよう頑張ります。

>>236
コメントありがとうございます。
凄いリアタイで聞いていらっしゃるのですね。
凧は、ANN全て聞き逃して、ようつべ等で後聞きしてます(+o+)
凧の周りにファン友は一人はいますが、ヲタではない普通のファン。
番組等も見てないし、萌を吐き出せるのはここだけなんです。
なので、236様も嘆き等も受け付けますので、ここに色々と吐き出して下さい。
凧の吐き出しは、もう見て下さっているので、どしどし聞きますよ!!

238:2012/01/26(木) 22:26:07 ID:???

「あっ、いた」
「みっけ!おはよう」

後ろからの元気な二人の声に、なんだか溜息が漏れた
両脇にネスよりもわずかばかり小さな二人に囲まれて、早速両腕を取られ連行される

「おっ、おはよう」

弱々しい戸惑い気味の挨拶に二人の掴んだ両腕に力が入った

「さて、昨日の場所は空いてるかな〜あれ?先客…じゃあ、こっちっ」

昨日の部屋には、使用中の札があり、哲也はその隣の部屋をノックした
返答がないのを確認してから、ドアノブを回して、ネスを連れ込んだ

239:2012/01/26(木) 22:27:20 ID:???

ネスを椅子に座らせ、鞄の中から水筒、紙コップと取り出した
今日のコーヒーについて話し始めた哲也が、直人と一緒にコーヒーの準備
三人分のコーヒーを次ぐと、自分たちも椅子をネスの前に引き寄せた

「最初に結果だけでもいいから、聞かせて?」
「犯人はやつ?」

ここで面白がって聞いていたなら口を割らないという選択肢も出てきただろう
だが、二人の笑顔の口元とは、違い目は真剣に聞くと物語っていた
ネスは、言葉にせずに首を縦に振った

「そっか…」

哲也の入れたコーヒーからいい匂いが漂って、喉が渇いていたのに気が付き、湯気の立つコーヒーに口を付けた

「……昨日、ネスが先に帰ったじゃん、それを知ったてっちゃんが撒かれたって、帰ってから大変でさー」
「だって、俺がシャワー浴びる時にいなくなってたんだよ、それってズルくない?」
「昨日何回も聞いたって、だから昨日言ったじゃん、てっちゃんが同じことされたらイヤしょ」
「それはいや、でもさーっ」
「分かったから、ほらっ特製のコーヒー冷めちゃうって」
「そうそう、今日はイタリア産のコーヒーで、この間海外ドラマでこのコーヒーを…」
「それはさっき言ってたし」
「そうだっけ?」

ネスの話し辛そうな雰囲気に、哲也と直人は別の話をしてみるが、ネスは苦笑いでしか応えられない
そんなネスに内心は聞きたいのを我慢しているが、こればかりは無理に聞き出すものでもない
話しやすいようにと、場を和ませているのは分かるが、ネスの頭でも整理が付いていない事態だ
どう話していいのか、見当も付かない

「…ネス、落ち着いてる?」

哲也の問いかけにネスは首を斜めに傾げた

「そっか、直人ちょっとひとっ走りして、やつの今日の行動を探ってきて」
「はいよっ」

持っていたコーヒーを哲也に渡し、直人が動いた

「そうそう、このコーヒーが出てきたドラマさ、前に見たドラマの特典に一話しか入ってなかったやつだったんだけど、それが結構面白くて…」

直人が帰ってくるまで、哲也は相槌のみのネスにドラマの面白さを伝えていた

240:2012/01/26(木) 22:27:55 ID:???

「ただいまー、今日も敬浩君は事務所外だって」

椅子に戻ると少々冷めているコーヒーを一気に飲み干し、新しく温かいコーヒーを注いだ

「そっか…」

二人が話している内容がよく頭に入ってこない
そんなネスを見かねて、二人は聞くのを止め、とりとめない話に切り替えた
結局二人は何も聞き出すことができなかった


ネスも何をどう話していいのか、なぜ敬浩に跡を付けるようなことをしたのか分かっていない
二人の話を上の空に、敬浩の肌に付いていた跡が頭から離れなかった

241:2012/01/26(木) 22:28:50 ID:???

「おかえりー」

どこかで誰かが挨拶している

「ただいま」

その声に、ネスはドキリと肩を震わせた
敬浩の声、見なくても彼の声と分かってしまう
そして、こちらに近付いてくる敬浩に視線が吸い寄せられる
ネスに気付いた敬浩は、瞳を一瞬見開いてから、微笑んだ

「…ネスさん、ただいま」
「あっ、おっかえり」

気まずさに視線を泳がせると、目の端に敬浩が泣き笑いのような表情をしたような気がして、視線を戻す
見るとそれは気のせいだったと言わんばかりに、他のメンバーと微笑み話をしていた
それからは、敬浩からは声をかけられることもなく、時間が過ぎて行った

事務所にいる間、ネスは目の端に敬浩を見かけると、昨日見せてきた場所をつねるようなしぐさを何度も見た
それは、ネスの心臓を何度も震わせた

242:2012/01/26(木) 22:37:09 ID:???
>>237 コメントのお返事
>>238-241 今回の更新

お目に止めて下さり、ありがとうございます。
先月の月刊のTK見ました?あの妖艶さはなんなんですか!!
連載している同事務所の某モデルさんよりも綺麗ってどういうことなんですか!!
と、先月の月刊のTKにぼやいてましたw
ANNも聞き逃したのをようつべで後聞きしたら、TKがSっぷりたっぷりで自分からTELなんて!
凧のTKにいい刺激をくれましたw

と、また萌からですいません。
しかも、今回の更新は中途半端ですいません。
遠回りしておりますが、ラストは固まりつつあります。
それに向けて色々と準備でこんな感じの更新となりました。
少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。
今回も読んで頂き、ありがとうございました。

243名無しさん:2012/01/27(金) 22:17:26 ID:ipRFIMeo
先月の月刊T、すごかったですよね〜!!
今月の月刊、Tの着ている赤シャツはAKからの誕生日プレゼントだそうです。
あと、会社モバの最新ムービーで、AKがTのほっぺにチューしてます。
ここのNETK話を読ませていただいてから、急に二人が気になってきまして(笑)
AKをNEさんに置き換えて想像して、一人にやけています。←
続きが気になります、楽しみにしてます^^

一つ気になったのですが、文中にでてくる、TEとNTが言ってる「やつ」とは、Tのことですか?
また、どうしてTは「やつ」なんでしょう?すみません、気になったもので;

244名無しさん:2012/02/02(木) 06:25:55 ID:???
最後の、キスマークの部分を意識させるっていうのは、TK、うまいことやりますよねー!
上手いっていうより、巧いって感じです。
これでますますNEはTKのことを意識していくわけで。気が付いたら罠の中よー!
とか、1人でウハウハ言っていますwww

さて、そんなこんなで、ワタクシ>>235-236 でございます。
そう、マンチカンでしたね。某賞金女王がゲストで出ていた時に話していたのを、
物凄い雑に記憶していたみたいです。←酷

そんでもって、今日もANN聴きそびれました〜。・゜・(ノД`)・゜・。!!!
具合悪くてサクッと寝てしまい、起きたら4時過ぎ…orz
バレンタイン企画とかも始まって楽しく聴いていたのに…。なんならハガキ職人目指していたのに…
ようつべ探します…(´・ω・`)

245:2012/02/07(火) 01:24:59 ID:???
>>243
コメントありがとうございます。
AKのプレゼントで月刊に載るなんて//
モバ見ました!AKのチューにTが以外と喜んでいたように見えて、吹きましたw
なるほど!AKをNEに変換しちゃうと!最高です!!
243様のコメントを見て、今回の更新分を思いつきました。
またNEとTは出てこないですが、楽しんで頂けたら嬉しいです。
243様の疑問がこれで晴れると思います。
違う問題も作ってしまいましたがw
それもどうなるか、楽しんで頂けたらと思います。


>>244
コメントありがとうございます。
うちのTK、なんか黒いと思われますw
これからどう動いてくれるのか、凧も楽しみでなりませんww
あっ、そうだ!某賞金女王の回でしたね!
というか、二つもコメントありがとうございました。
あの回の最後のベンチの時のTKがまた楽しそうでしたね、色々とw
それを止めようとする周りがまたw
ANN本当に聞きそびれてます(+o+)
けど毎日動作?さんの方で、載せて下さっている方がいたので、なんとか全部聞きはしてます。
三回目以降はようつべで見つからないので、見つかっていなかったら、そちらをおススメします。
しばらくはそちらにお世話になる感じです(=_=)
本当なら凧もNEと話したい…本当に話したら心臓がヤバくなると思いますがw
ハガキ職人目指しちゃって下さい!もしNEが読んだら、こっそり教えて下さいねw
今回は、NEもTKも出てきませんが、楽しんで頂けたら嬉しいです。

246:2012/02/07(火) 01:26:57 ID:???


ようやく本日の仕事を終えた直人は、ネスを帰した後、事務所に残っていた哲也と合流

「お疲れ、どうだった?」
「おっつーってか、もうずっとヤツを意識した感じでさぁ、ホント何があったのか知りたい」
「こっちも聞き込んでみたけど、変なのも見たことないのはいなかったって」
「まじで!じゃあ、アレもヤツの仕業?」
「それはないとは、言えなくなった」

帰り支度を始める哲也にくっ付いて事務所から移動する

「ってことは、アレも確信犯か?」
「アレって?」
「今日さぁー、ずっとくっ付いてたんだけど、ヤツを見かけると毎回、ココをイジっ…」

ココと鎖骨下を指差す哲也は、言葉を詰まらせた

「哲也に直人、オツーって、哲也まだいたの?」

会社一の地獄耳大王、大輔が前から歩いてきた

「直人と買い物の約束してたんすよ」
「へぇーっ!んで、ヤツって誰?」

冷や汗が二人の背中を流れる

247:2012/02/07(火) 01:28:07 ID:???

「何のことっすか?」
「またまた、って誤魔化すってことは俺には言えないってことぉー」

にこやかな笑顔だが、目が怖いと二人はチラリと視線を合わせた

「マキさん、すいません、聞かなかったことに」

直人がぺこりと頭を下げると、そんな直人の肩に手を回した

「エーッ、じゃあ俺も買い物付いてく」
「えっ?」

大輔の強引な腕に出口の方に押されてしまう直人に、哲也は溜息を吐いた

「マキさん、ほんとこれだけは言わないんで、本当にすいません」
「なんだよ、二人して…じゃあ、仕方がない自力で」
「それもなしで、お願いします」
「じゃあ、仕方がないっか」
「ホントにまじで、忘れてください。メモるものなしで。あっマキさんが欲しがってたあのサイン入りのレコードプレゼントするんで」
「えっ、アレくれんの、そこまで言われちゃあ、忘れるしかないじゃん」

248:2012/02/07(火) 01:29:24 ID:???


大輔は、作ったような微笑みを消すと、真剣な先輩面になり一言忠告

「内緒話は場所を選びな、俺みたいのいるし。俺はアレに免じて忘れてあげるけど、明日持ってきてな、じゃっお疲れーっ」
「あっ、マキさん、どの辺を聞きました?」

歩き出そうとした大輔を哲也が呼び止めた

「…ヤツを見かけるとから」
「他には?」
「いやっ、そんだけ」

真意を確かめよう大輔を見るが、確かめることは困難と哲也は息を吐いた
そんな二人に背を向けて、片手をあげた大輔は、出口へと歩いて行った

「「お疲れ様です」」

二人は、ぺこりと頭を下げ、上げると同時に大きく息を吐いた

「いいの?アレって、アレでしょ、プレミア付だって」
「俺たちのせいで他から引っ掻き回されたら、それこそ最悪じゃん、あーあ…もったいないけど」
「探偵ってムズっ…」
「名前出さなきゃ大丈夫なんて言ってられないな、これからは毎回家での報告しあうってことにしよう」
「それがいい、今日は?」
「ん〜、昨日はお前んとこだったから、今日は俺んちな、明日はこの間手に入れた豆で美味しいコーヒー作ってやりたいしな」
「じゃあ、どっかで買い出ししよう」
「そうしよっ」

249:2012/02/07(火) 01:30:39 ID:???


そんな微笑ましいミニーズを帰るふりで隠れていた大輔は、デンジャラスノート略して『デスノート』に早速何かを書き込んだ

『哲也 直人
 二日続けてお泊り
 ○/○は直人宅、翌日哲也宅
 半同棲?』

狙われていたのは、哲也と直人の方であった
二人が大輔に気付かず、歩いていくのをニヤニヤと見送る

「自分たちが一番、気を付けなきゃいけないんだぞーっ」

聞こえないよう小声呟いた大輔は、二人が歩いて行った方向をもう一度覗き見てから今度こそ出口へと足を向けた

250:2012/02/07(火) 01:47:47 ID:???
>>245 コメントのお返事
>>246-249 更新分

お目に止めて頂いたのに、短い更新ですいません。
243様のコメントを読み。
TEにココにちょっと出で、それはねっ的な会話とか色々と考えていたら、膨らみに膨らみ
最終的にはこんなんできちゃいました。
今回もNEとTKが出てきてません。
言い訳…これってstageのサイドなんですよワハハハ…すいません。
次回からは、NEとTKを中心にと考えているのですが、うちのミニーズ出しゃばりたがりで。
考えても考えても二人のどちらかは、絶対に出てきます。
いい緩和剤とでも考えて頂けたら嬉しいです。

凧ごときことですが!抽選に当たりました!!
本当は電子チケットにしたかったのですが、諸事情により電話となり。
あんなに繋がらない電話を体験したのは初めてです。
読み手の皆様にちょっとでも凧萌を載せれるように頑張って見てきます。
っと言って、前回も前々回も見つけれませんでしたが…(+o+)
春が来るのが、一段と楽しみになりました!
それまでには、もう一CP位作れたらなっと、更新頑張りますので、またいらして下さいね。
今回も読んで下さり、ありがとうございます。

251名無しさん:2012/02/09(木) 22:21:10 ID:???
凧様 更新ありがとうございます

ミニーズキャイキャイ仲良くて微笑ましいです
でも、大人なおつきあいなのね
で、いずれMKさんに
覗かれちゃうのね//(←違う?)

私も同行者が登録できず、今回電話です
でも、メールとかどんなの来るんだ?
と電チケに憧れいっぱい
ま、でも参加できることが嬉しいですね!

TKの出方に目が離せません
更新をお待ちしていますね

252:2012/03/10(土) 13:23:51 ID:???
>>251
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
ミニーズの会話は本当に楽しく書けた覚えがありますw
時間空きすぎて、うる覚え状態ですが…

本当は電子チケットしたかったです!
メールとか本当に残念…
そうですよね、参加することに意義がありますもんね!!
参戦の際には、いい萌などありましたら、教えて下さいね!
コメントありがとうございました。

253:2012/03/10(土) 13:25:12 ID:???


あれから、特に何もなく数日が過ぎた
敬浩君からも何を言われるでもなく、普通に戻った…と思う

自分からあの日の夜のことを聞き出す勇気はまだない
忘れて下さいと言われたから、忘れようとは努力している
けど、あのドアが閉まる前に見た悲しげな瞳と「忘れて下さい」と消えそうな声で言った言葉がどうしても離れてくれない

てっちゃんも直人も、あれから何も聞いてこない
よくてっちゃんとは一緒にいることが多かったが、あれから増えた気がする
朝は、空いている部屋や座っていないスタッフさんの椅子を借りて三人でモーニングコーヒーを飲むようになった
こちらではなく、あちらのメンバーとリハや仕事に翻弄している直人がいない時は二人
二人のおかげで、気鬱にはならなくなった
一人でいる時は、どうしても考えてしまうから、誰かが一緒にいてくれるのは、ありがたい

ただ一つ、気になるのが、敬浩君のあのしぐさ
未だに、たまに見る
それがなんとなく、あの後が消えない様にするため、そんな気がしてならない

254:2012/03/10(土) 13:26:09 ID:???


「あれ?ここってこうだっけ?」
「ごめん、どこの?」

ヴァーカル4人で一部屋でのリハ
大抵は二人が歌っているから、後ろの方で将吉とネスは、後ろで聞いていたり、合わせて歌ってみたり、頭の中や腕だけでフリの確認
たまにフリの不安なところや気になるところを、軽く踊ってみる
余り埃を立てすぎるといけないから、本当に確認という感じ

将吉は椅子から立って、不安なところをもう一度踊る
二人の声に邪魔にならないよう小さな声でリズムもゆっくりで歌いながら、将吉は踊った

「…うん、大丈夫」
「よかったーっ、度忘れしちゃって、これがこっちだったか分からなくなった」

椅子に座って、今のフリの腕の動きを示して見せる将吉

「大丈夫だって、分からなくなったら宇佐さん式で乗り越えるっていう手があるし」
「確かに…」

将吉の癖丸出しで笑う
口の前にコブシを作り、笑いを押える様に笑う癖にツラれてネスも笑ってしまう

255:2012/03/10(土) 13:27:55 ID:???


「ちょっとソコ、遊んでないの」

丁度、歌終えた敬浩君がこちらに注意する

「あっ、すいません」

素直に謝る将吉に、部屋にいた全員が笑った

「って、本気じゃないし」
「敬浩君、驚かさないでよー」

笑顔の敬浩に、将吉が目力の抜けた瞳でビックリしたーっと、胸を押えた
その姿に笑っていたネスは、視線を感じた

そちらを見ると敬浩を目が合い、すぐに逸してしまう
さっきから時折、ガラス越しの敬浩の視線が、ネスに向いているような気がしていた
それは違うと言い聞かせていたが、直接見られるとやはり逸らしてしまう
ネスは、自分に叱咤し、敬浩を見たが、敬浩はもうこちらを見ていなかった

「篤志さん、ここって…」

もう敬浩は篤志へと視線を移していた
ホッと息を吐いたネスに、将吉が気付いた

「ネッサン、どうした?」
「ううん、なんでもない、ちょっとトイレに行ってくる」
「そう?いってらっしゃーい」

ネスは立ち上がり、スタッフに声をかけると部屋を出て行った

256:2012/03/10(土) 13:29:33 ID:???


手を洗っていると、先ほどの敬浩の顔が頭をちらついた
記憶にある、あの悲しげな瞳に近い瞳でこちらを見ていた
あの悲しげな瞳は、あの後のコトも思い出させる
その時、ネスは唇に冷たい感触を感じた

「んっ?」

無意識の内に唇に指を触れさせている自分が鏡に映っていた

「何やってんだ、俺…っ…」

呟いたネスは、鏡越しに見えた人影に驚く

「たっ、敬浩君…」

振り向いたネスに、微笑みながら敬浩は近付いてゆく

「…俺もトイレに…」
「あっ、そっか、じゃあ俺は先に戻るね」

乾いた笑いが顔に張り付いているのが分かる
けどそれを直すにも敬浩の前では無理だと、ネスは足早に去ろうと出口に足を向けた

257:2012/03/10(土) 13:30:37 ID:???


「…ネスさん」

すれ違う瞬間に気弱な声に呼ばれ、ネスの足が止まる

「なに?」
「…いいえ、なんでもないです、すいません」

敬浩の顔を仰げず、敬浩のジャージの胸元までで止まる
それ以降、何も言わない敬浩に、耐え切れず歩き出す

「…先行くね…えっ…」

腕を掴まれ、ネスは敬浩の顔を仰いだ
泣き笑いのような顔で、ネスを見つめる敬浩にネスの心臓が音を立てる

「…今日、時間取ってもらえますか?」
「えっ、あの…」
「お願いします」

掴んだ手を離し、頭を下げる姿に戸惑う

「…でも…」
「お願いします」

あの時の扉の向こうで聞いた声とは違う懇願

258:2012/03/10(土) 13:31:39 ID:???


確かに今のままでは、色々と支障が出てきてしまう
敬浩もそうなのだろうとネスは腹をくくった

「分かった」
「ありがとうございます」

敬浩は頭を上げると、そこにはキラースマイルと言われる満面の笑顔

「この後、ちょっと仕事が入っているので、それが終わったら連絡します」
「…うん」

今度こそとネスは、敬浩に背を向けた

走り出したい衝動を何とか堪え、高鳴る心臓に困惑しながら歩き出した

259:2012/03/10(土) 13:40:36 ID:???
>>252 コメントのお返し
>>253-258 更新分

お久しぶりです。
ある日、更新分を書いていましたら、wordがいきなり閉じて、しかも復元できず…
それに愕然としてしまい、妄想が止まってしまい、こんなに亀になってしまいました。
いきなりのアクシデントに弱いらしいです…
本当は今回の更新分はもっと長いものでしたが…
って、愚痴からはじまり、すいません。
間を空けないよう、なんとか妄想して、早くこの吸収CPを終わらせて、あのCPに移りたいと思っております。
また変なCPを思いついてしまいましたwww
こんな凧ですが、これからもよろしくお願い致します。
お目を止めて頂き、ありがとうございました。

260名無しさん:2012/03/20(火) 22:12:21 ID:???
復元できないワード…ヒイィィィ!
同じものは二度書けないし
最初のテンションには戻れないし
へこむし…大変でしたね!

そんな苦難を乗り越えての今回の更新ありがとうございます!
TK動き出しましたね
先日、オーデ出身者ライブのビューイングに行って来て
左なSKやNEを仕入れたい、と思っていたのですが
帽子&蝶タイが可愛かったせいか
右位置なネッさんを受信

思惑は外れましたが、それはそれでいいもの観ました。

楽しく歌う6人がとっても素敵な夜でした///

続きをお待ちしています!
楽しみです!

261:2012/04/19(木) 22:20:21 ID:???
>>260
コメントありがとうございます。
分かって頂けて良かったです。
もう、あれのせいか、サッパリ進まずこんな亀更新になってしまい、すいませんでした。
ようやく、ひと段落致しましたので、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。

ビューイング行かれたのですね!!羨ましい限りです。
凧は行けなかったので…見たかったです。
それもDVD出るのか、出たら確実に買います。
帽子に蝶ネクタイNE…どうやっても可愛いです。
モバの方で画像は見ましたが、本当は生で見たかった。

260様は、もうライブは行かれましたか?
凧は西武初日です。
そこで何を受信できるのか!できないのかw
萌等がありましたら、こそっと教えて下さいね。

また、お立ち寄りくださるのをお待ちしています。

262:2012/04/19(木) 22:21:29 ID:???


トレーニングも終わり、シャワーを浴び終わったネス
着替えていると哲也が近付いてきた

「飯食いに行こうぜ」
「ごめん、今日はちょっと…」
「そっか…ネス、なんでそんな微妙な顔してんの?」
「えっ?」

自分の顔に手を当ててみても、どこが微妙なのか分からない

「…ふ〜ん、そっかっ、じゃあ仕方がない。直人もまだだし、ケンチでも誘うか」

何かを納得し、ネスに背を向ける哲也

前も報告してと言われていたが、何も報告もできないでいる
けど、無理強いする訳でもなく、そばにいてくれる哲也と直人にいつか何かお礼でもしなくてはと考えたネスは、帰り支度を始めた

263:2012/04/19(木) 22:22:44 ID:hUgP4Acw


結局、またどこかの店で待ち合わせるにも、人の目が気になり、自宅で待つことにした
マロの可愛らしい仕草に癒されながら、時間の過ぎるのを待つ

『ピンポーン』

来たっ!
急ぐことでもないのに、慌ててインターホンを押す

「はいっ」
「遅れてすいません、敬浩です」
「どっどうぞっ」

ロック解除ボタンを押す指が震えていたことは、マロしか見ていない

264:2012/04/19(木) 22:24:52 ID:hUgP4Acw

「自分からお願いしたのに、遅くなってすいません」
「いやっ、大丈夫…」
「おじゃまします。マロ久しぶりーっ」

近付いてきたマロを愛撫する敬浩は、思い出したように立ち上がるとネスに袋を渡した

「これ、マロのお土産とこっちはネスさんに」
「…ありがとう、あっ何か飲む?大したものないけど」

目を合わせられないネスは、袋を受け取るとキッチンへ逃げるように進んだ

「あの…それネスさんが前に好きだって言ってた焼酎なので、それ飲みませんか?」

意外と小ぶりな袋でズッシリと重さを感じたのは、そのせいだったらしい
中身も見ずに受け取り、キッチンに逃げ込んだネスは、落ち着けと大きく深呼吸
袋を開くと、前に敬浩の自宅で頂いたことのある長崎の焼酎とネスのおやつが入っていた

265:2012/04/19(木) 22:25:35 ID:hUgP4Acw

「あっ、ありがとう…あっ、用意するから、これは敬浩君がマロにあげて…あれ?」

おやつを手にキッチンを出ると、居間には敬浩の姿はなく、振り返るとまだ廊下でマロと遊んでいた

「そっちじゃあ、寒いでしょ入りなよ」
「あっ、すいません…マロ、あっちでおやつ食べよう」

マロを抱き上げ、ネスにニコリと微笑んだ敬浩にネスはおやつを渡す

「…っ、なんか…食べる?って、前に、てっちゃんが置いてったお菓子くらいしかないけど」

不意の笑顔にネスの心臓は跳ね上がる

「…つまめるものならなんでも」

敬浩はネスの差し出したおやつを受け取り、ソファへ移動した
その様子にネスは、溜息が出る
マロのように無条件で接することが出来ない
ふとした表情に、仕草に身構えてしまう
不自然さをどうにか消そうと、ネスは大きく伸びをして意識を切り替えた

266:2012/04/19(木) 22:26:21 ID:hUgP4Acw


ネスの溜息が敬浩の耳に届き、無意識に敬浩のマロに向ける視線が沈み、撫でる手が弱くなる
その変化に気付いたマロは、もっとと敬浩の手に頭を擦りつける

「おっと、マロありがとう、今から沈んでちゃいけないよな」

マロにしか聞こえない声で、礼を言い、撫でてからおやつを与えるとマロを下ろし、立ち上がった

「ネスさん、手伝います。運ぶものとか渡して下さい」
「あっ、そう?じゃあ、コレとこっちも持ってて」
「コップはいつものでいいっすよね」
「うん、お願い」

何度も訪れているネスの家、勝手も知っているが、ネスの普段使い用のコップと飲み用の違いまで覚えた敬浩
二つコップを取り出し、テーブルまで運んでいく
そのいつもと変わらない光景にネスの張っていた肩の力が抜けていった

267:2012/04/19(木) 22:27:59 ID:hUgP4Acw


飲みつつ、他愛のない話で時間が過ぎていく
いつの間にか、マロはネスの足の上で体を丸めて目を閉じていた


敬浩は、ふっと息を吐き、コップのアルコールを飲み干した

「ネスさん、少し俺の話聞いてくれますか?」
「あっ、うん…」

ネスは敬浩の顔を仰げず、手元のコップに視線を落とした

「俺、どうしても欲しくて得ることのできないものがあるんです」

予想とは違う言葉に思わず視線をあげると、真剣な眼差しに目が離せなくなる

「それはあなたの声です」
「えっ?」
「篤志さんの声でも、将吉の声でも、他の誰の声でもなく、あなたの声が、歌声が欲しかった」

ネスは、突然の告白に頷くことさえ忘れる

「最初は篤志さんの声に近付こうとしました、けどあなたの歌声を間近で聞いていたら、この声が欲しいって」

辛そうに喉に手を当てる敬浩は、雰囲気も声もいつもとは違う

「けど、俺には出せない、どんなに頑張っても出すことができない声で歌うあなたが羨ましかった」

どう答えていいのか分からず、ただ敬浩の視線を受け止めることしかできないネス

268:2012/04/19(木) 22:29:14 ID:hUgP4Acw


「オーディションで選ばれて、けど影では色々と言われて、その原因が俺の声だってことは分かってます」
「っそれは…確かに色々とあったけど、敬浩君の歌が好きだって人は多い」

あまりに自分を卑下する敬浩に慰めのような言葉をかけるが、それが慰めにもならないのは分かっていた

「俺の外見のおかげです、この顔に生まれてよかったって思ってますよ、じゃなきゃココにいることはできなかった」
「…っ」
「自分なりに勉強して、けどネスさんの本物の声を聞く度にどうしても…最初はずっとあなたの声に嫉妬してました。あんな声になりたいって、でもそんなことはできなくて、欲しい欲しいってずっと思ってました。そうしたら、声だけでなく全て欲しいって思うようになって、それが恋愛感情だって気付いたんです。それでこの間寝ているあなたを見て、どうしても我慢ができなくなって…」
「っ…やっぱりアレは敬浩君…?」
「…はい…、気が付いたら服を脱がして跡付けて…」

やっぱりと思う反面、どう反応していいか分からず、目線を彷徨わせた

「あの時のことを覚えてないでしたよね、なのでもう一度言います。俺は、あなたが好きです」

真摯なまでの視線と声が、ネスに突き刺さる

269:2012/04/19(木) 22:30:12 ID:hUgP4Acw
「っ…言ってたんだ…俺、その時のこと本当に何にも覚えてなくて…」
「あの時、結構酔っていたのにそれを忘れて、責めるようなことを言ってしまい、すいませんでした」
「いやっ、あれは俺が覚えてなかったから…」

「覚えてないのは、仕方がないです。色々と順番とかおかしくなってしまいましたが、俺やっぱりネスさんが好きなんです。何度も忘れようと思いましたでも、気持ちが変わらなかった。俺はネスさんが好きです、…この気持ちを受け取ってもらうことはできませんか?」

270:2012/04/19(木) 22:31:24 ID:hUgP4Acw


ここ数日、敬浩の見たこともないような表情を色々と見たが、これはまた次元が違うような言葉にし難い表情で見つめられ、ネスはなぜか頬に熱を感じた

「…あの…俺も敬浩君も男でして…あっ…そういう人がいるのは知ってるけど…えっ?」

しどろもどろに言葉が出てこないネスはふっと影と気配を感じ、顔を上げた
デジャブのように敬浩の顔が近付いてきて、焦点が合わなくなると唇に圧がかかる
ネスが反応するよりも早く敬浩が離れ、ニコリと微笑む

「前も思ったんですけど、ネスさん嫌がってないですよね」
「…はっ?えっ…なっなんでそうなるの?」
「じゃあ、イヤでした?」
「そりゃ…あ…?」

敬浩に言われて気が付く
それはある意味、嫌悪感が出てきてもよい行為であるのに、それが嫌悪感とは違うような気がする

「だからどんなに諦めようと頑張っても無理だったのは、諦めなくていいって本能が言ってたんですね、これでスッキリしました」
「えっ?あ…あの、自己完結されても…」
「俺、ネスさんが分かるまで待ちます。この間のように暴走はもうしないと思うので、けどなるべく早く分かって下さいね」
「なに?えっ?っど…どういうこと?」
「飲みましょ飲みましょ、あっマロ起こしちゃったね、ごめんねぇ」

膝の上のマロが敬浩に抱き抱えられる

敬浩はそれ以上聞いても答えてくれず、焼酎の瓶を差し出し、杯を進めてくる
結局、早い内に瓶は空になり、敬浩は勝手にネスのストックアルコールを持ってくると、更に杯を進めさせる

271:2012/04/19(木) 22:33:44 ID:???


朝目覚めたネスは、また言葉にならない叫びを押し殺した
そして、すぐにほっと息を吐く
前回のように何も着ていない状態ではなく、ちゃんと寝間着に着替えている

そして瞬間女性のようにも見えてしまうくらい綺麗な面立ちの敬浩がネス側に顔を向けて寝ていた
また静かにベッドを抜け出そうとすると、敬浩の瞼がパチリと開き、ネスを仰ぎ見て微笑む

「おはようございます」
「…おっおはよう」

赤くなる必要はないのに、頬に熱を感じたネス
敬浩は、起き上がるとすっと身体を前に倒し、ネスの唇を奪う

「なっ…たっ敬浩君!」
「すいません、あまりにも可愛い顔で、今日はもうしません」
「…かわいいって…んっ?今日は?はい?」
「ほら、起きて飯食いましょう」

敬浩にペースを乱されっぱなしのネスは、もうどうしていいのか分からず、結局諦めた

「朝飯買ってないよ」
「あっじゃあ、ちょっと時間ずらして会社の近くに数日前にオープンした店があるんでソコ行きません?」
「また?ホントあの辺、新店多いね」
「今月開店したの、もう三軒目ですし」
「それに、よく知ってるよね」
「あの周りは把握しときたいじゃないですか」
「確かに」

ネスが、色々なことに気付くにはもう少し時間が必要
けど、それは遠くない

272:2012/04/19(木) 22:41:47 ID:???
>>261 コメントのお返事
>>262-271 更新分

こんばんわ。お目に止めて頂き、ありがとうございます。
ようやくひと段落させることができました。
読んでお分かりのように、正式CPにはなっておりません。
NEには、急展開は無理かと思いまして、悩みに悩みこんなんできあがりましたが、
少しでも楽しんで頂ける内容になっているかは…凧は楽しんだんですがw
なんだかんだと、もう少し続きます。
やっぱり、ちゃんとCPにしないと!

読んで頂き、ありがとうございました。
毎回楽しむだけで終わていますが、西武初日で諦めず萌探ししてきます!

273:2012/04/25(水) 04:29:12 ID:???


【 酉想 〜六〜 】

『アキラ熱愛発覚』
その見出しをデカデカと掲げた週刊誌が発売された


マネージャーに電話で地下駐車場に降りてくるように言われたアキラは、車に乗り込むとすぐ週刊誌を渡された

「えーっと、事実確認するよ。これはアキラ君?」
「…なんすかコレ?…有り得ないっすよ」
「じゃあ、これはナニ?」
「俺が聞きたいっす」

望遠レンズで撮ったと思われる少々荒い写真には、サングラスをかけたアキラっぽい男が女性の肩を抱いていた

「そうっか、事務所の前に記者さん達が来てるから、事務所に寄らないから」
「行って、それ俺じゃないって言えば済むんじゃないんすか?」
「それが、その写真の女性がアキラと付き合ってるって、言いまくってるらしい」
「はっ?」
「アキラ君が浮気するタイプじゃないのは知ってるけど…」

274:2012/04/25(水) 04:30:33 ID:???


その時、携帯が震え、画面を見てみると広からの着信

「広さん、コレ俺じゃないっす」

通話ボタンを押してすぐに、一番に信じて欲しい人に自分の無実を伝える

『おっそうか。でも状況が悪い、今日はホテルに籠ってろ』
「えっ?でもっ」
『幸いなことに今日の仕事は、替わりがきくから他の奴に回す、だからホテルに…』
「っ…広さん家じゃダメですか?」
「…分かった。今日付いてるの誰だ?まあいい、替わってくれ」
「広さん、替わってって」

マネージャーは、アキラから携帯を受け取り話し始めた

「はい、替わりました。…はい…はい…分かりました。…はい…」

少しの会話で、携帯を返されアキラは携帯に耳を付ける

「広さん…」
「鍵は持ってるな」
「はい、持ってます」
「玄関ホールは通らずに地下から直で来い」
「あっ、はい」
「アキ…キャッチだ、切るぞ」
「はいっ」

切れた電話を眺めると同時に溜息が漏れた
発進した車が地上に出ると、そこには何人もの記者の姿
スモークを張っていても見えてしまうからと、後部座席で寝そべる形でマンション前をやり過ごした

275:2012/04/25(水) 04:32:20 ID:???


アキラは広の家に着くと、安堵からか何からのか分からない溜息が出た
玄関を開け入ると、かすかに聞こえる話し声
進むとそれは、この家の主の声
ドアを開けると携帯で何かを話している最中だった

「ああ、そうしてくれ…それはない…ああ、おっ来たな…ああ、アキラはこっちに着いた…じゃあ、頼んだぞ」
「…広さん、なんでいるんっすか?」
「ここは俺んちだぞ」
「それはそうっすけど…」

嬉しい気持ちと、デマを書かれた苛立ちとが、ごちゃまぜにアキラを襲う

「…あれは、アキラじゃない」
「俺じゃないっす」
「じゃあ、気にすんな」
「でも…」
「知り合いに調べさせてる、そうだな…うまくいけば、今日中には片が付くんじゃないか」
「えっ?」
「専門外は専門家に頼んだ方がいいだろう」
「あのっ…」
「それで、ホテルよりここを選んだのはなぜだ?」

いきなりの方向転換な質問に、一気に心臓の音が早くなる

276:2012/04/25(水) 04:33:40 ID:???


「えっ、いやっ、広さんにはちゃんと言いたくて、俺じゃないって」
「それで?ベッドも一つしかない俺のとこに来たってことは?」

広は、アキラの前まで進んできた

「いやっそれは、あのっ」
「朝一でトレーニングのつもりだったんだか、予定が替わった。手伝ってくれるか?」
「えっ、それって…」

広は、アキラの後頭部を引き寄せ、アキラに口付ける

「っ…ひ、ろ…さん…っ…」

抗議しようとするアキラを更に引き寄せ、唇を貪るとアキラも応え始める
思う存分、互いに互いを貪り、唇を離す

「広さん、こんな時にこんなことしちゃって、いいんすか?」
「そう言う割には、お前の息子は元気なようだが?」
「…だから、聞いてるんすよ」
「俺らが動けるわけじゃねえんだし、後は専門家に任せて、報告を待つだけだ」
「いいんすか?」
「俺は社長で、社員の安全は守らなきゃならない。それ以前にお前の無実は晴らさなきゃ気が済まない」
「広さん」
「それに、ただ待ってるのもつまらないだろう」

広は、アキラから離れ寝室へと歩き、ドアを開けた

「どうする?」

アキラは考えるよりも先に、足が動いていた

「…頂かせていただきます」
「ばーか、食わせっかよ、俺が食うんだ」

冗談も出てきたアキラに、広はニヤリと口端を上げ、アキラを通すと自分も寝室へと入っていった

277:2012/04/25(水) 04:51:02 ID:???
>>273-276 更新分

こんばんわ。
目を止めて頂き、ありがとうございます。
吸収CPを少々お休みし、とある読み手様からリクエストにお応えして、書いてみました。
久しぶりの酉想!!
ちょうど、九州CPの今後の展開に煮詰まっていたので、
本当に良いタイミングでリクエスト頂き、ありがとうございます。

ご存じない方もいると思いますので、ちょいと説明します。
酉想は、主体はHとAKのCPです。サブCPに、SKATとNKKCがいます。
社内でちゃんと報告しているので、主な社員はCPだと知っています。
…という設定の話です。
それを念頭に見て頂けると良いかと思います。
本編を知りたい方がいましたら、>>2-3をお読みください。

読んで頂き、ありがとうございます。

278名無しさん:2012/04/25(水) 11:53:50 ID:???
お帰りなさい酉想ヽ(´ー`)ノ
凧様更新有難うございました!リクに答えていただけて幸せです。
懐かしさもありつつ変わらないH+AKの雰囲気ににこにこしました。
Hさんの対応の冷静ぶりやらAKのぷんすか不貞腐れぶりが目に浮かびました。
ちょっと波乱かな?と思いきや堂々の安定感がまたらしくて良いです。
酉CP達はそれぞれの付き合いに強く自覚と責任(笑)を持っている感じが素敵ですね。
正部D行かれるとのことで!楽しまれて来てください。

279名無しさん:2012/05/05(土) 17:11:10 ID:???
お久しぶりの酉CP
二人の関係はどっしり安定して、夜の生活も楽しく過ごしてそうで
頬が緩んでます〜

せえぶはいかがでしたか?
お話への萌えがありましたか?
また、よろしければお話を聞かせてください。

280:2012/05/15(火) 10:20:00 ID:???
>>278
コメントありがとうございます。
そして、改めてリクエストありがとうございました。
久しぶりに書いたら、それはまた楽しく書けましたw
今回の更新で、またちょっと楽しんで頂けるように色々と書き足しました。
それが、278様の予想と反してたら、これまた嬉しいですw
倉庫に少々Rも書きましたので、合わせて楽しんで頂けたらと思います。
もう少し続きますので、またいらして下さいね。


>>279
コメントありがとうございます。
久しぶりに酉を書いてみました。
楽しんで頂けたようで、うれしいです。
更に頬が緩みそうなRを少々倉庫の方で書きましたので、
良かったらそちらも読んでみてくださいね。
まだ、話は続きますのでまたいらして下さい。
コメントありがとうございました。

281:2012/05/15(火) 10:21:26 ID:???


互いに存分に満足しあうまでラウンドこなし、ようやく一息付いた時には、トレーニング後のように息荒く汗だくとなっていた
バタリとベッドの上に寝そべり、髪をかきあげ息を整えていく

「ふぅ〜…あっつー、エアコン付けてもいいっすか?」
「ああ、好きにしろ、シャワー浴びてきてもいいぞ」
「そうっすね、先いいっすか?」
「ああっ」

アキラはベッドから起き上がると、裸体のまま違和感の残る腰を押えながら寝室から出て行く

282:2012/05/15(火) 10:24:25 ID:???

広はぐっと腕を高く上げ背を伸ばし、ふっと今朝の一連を思い出した

記事の話を聞いた時点では、来たかと多少の諦めのような複雑な心地になった

そして、朝のかけた電話での開口一番が、『広さん、コレ俺じゃないっす』それで、違うかもしれないと息を吐いた

ホテルに行けというと、『広さん家じゃダメですか?』の言葉で、完全に違うのだと分かった

そして、家に来たアキラの表情で、あの記事の当事者達に対して憤りを感じた

283:2012/05/15(火) 10:25:13 ID:???

それに先ほどアキラの言葉

『ひっ、ひろ、さん、なんか、いつもよりでかく、っないっすか?』

驚きと衝撃に眉間に皺を寄せていたアキラを思い出すだけで、ツキンと腰に疼きが走る

諦めから始まり、憤りにまで達した精神の変化
それらが、アキラに分かられてしまうほどの正直に下半身に表れたことに笑みが零れた

「俺もまだまだ、だなっ」

広は、携帯を掴むと、立ち上がりもう一度伸びをした
携帯の着信がないことを確認してから、広は電話をかける

「お疲れ、食事頼めるか?…ああ…頼む…そうだな、そうしてくれると助かる…ああ、ありがとう」

早々と電話を終え、散らばっている二人分の衣服の中から自分の服を拾い上げ、ふっと思い留まる

「…俺も浴びるか」

持ち上げた服をその場に落とすと、全裸のまま浴室へと歩き出した

284:2012/05/15(火) 10:26:39 ID:???

「えっ…びびったーっ、広さんどうしたんすか?」

いきなり開いたドアに、浴槽に座っていたアキラはビクリと肩を震わせ、広を見上げた

「これで服着たくないしな、風呂も入ってるのか」
「…なんとなく」

そういうと、視線を逸らしたアキラに広は首をかしげた

「腰キツいのか?」
「…ちょっと…ダルいっす」

明らかに照れているようなその表情に、広まで照れてしまうが、浴槽のお湯を見ていたアキラには気が付かれなかった

「針でも呼ぶか?」

コックを捻り、お湯を浴びながら聞く

「いいっす…あっ、そういえば、広さん今日仕事は?」
「ああ、お前がこっちに来るって言ったら、休みにされた」
「へっ?いい、んすか?」
「あいつらが休めって言ったんだし、いいんじゃないか。それにここでもできることがあるしな」
「それって、さっきの電話?」
「ああ、逆上せるなよ」

広は、体を一通り流すと、コックを閉めるとドアを開けて出ようとする

「入らないんすか?」
「腰がダルイやつに無理させるのは目に見えてるから、やめておく」

その意味に、一瞬間をおいてから気が付いたアキラは口を開けた
だが、閉じられた扉のスモーク越しの広のシルエットに見とれ、言葉は湯気と共に消えていった

285:2012/05/15(火) 10:28:05 ID:???

アキラが脱衣所から出て、リビングに戻るとまた広は通話中

「そうか…分かった…」

広は、戻ってきたアキラに気付くと話しながら、キッチンへと移動し、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す
それをアキラに投げ、受け取ったアキラはぺこりと頭を下げ小声で礼を言った

キャップを外し、飲みながら寝室へ入ると、落としたままだった服を拾う

だが、このままここにいるのだと、クローゼットを開けアキラ用となった一角から部屋着にしているジャージを取り出し着替えた

286:2012/05/15(火) 10:29:22 ID:???

リビングに戻ると広の電話は終わっていた

「アキラ、今ノリが玄関に来るから受け取ってくれ」
「えっ?あ、はい。なんすか?」
「昼飯」
「ああ〜って、もうそんな時間っ」

広の家に着いてから、もう数時間も経っていることに驚きと共に、恥ずかしさも出てくる

「?」
「いやっ、なんでもないっす」

赤くなっているだろう顔を隠すように、両手で抱えた洗濯物を抱え直し、脱衣所へと逃げると息を吐いた

「そりゃあ、んな入ってたんだから、まだ広さんが入ってる感じするよなぁ」
「なんだっ、そんなことか」
「えっ!!」
「変な顔してっから、何事かと思った」

そう言って、驚くアキラを残してリビングに戻っていく

「気配ないしーっ…ああ〜余計にハズい…」

アキラが大きく息を吐き、驚いた瞬間に落ちてしまった洗濯物を洗濯籠に入れた

「あっ、広さーん。広さんのも持ってきたんですけど、良かったっすか?」
「ああ、助かる」
「洗っちゃいます?」
「どっちでもいいぞ」

287:2012/05/15(火) 10:30:11 ID:???

その時、玄関のチャイムが鳴り、アキラは玄関の鍵を開けた

「はいは〜い…お疲れさまでーす」
「おっアキラ君っ、広さんが出てくるもんだと思ってたからびっくりしたよ」
「貰ってこいって広さんが」
「そっか、ちょっと広さんに聞きたいことあるから、呼んでもらってもいいかな」
「広さーん、ノリさんが聞きたいことあるってー」

アキラの声に、かすかに応えた声が聞こえ、広が玄関に出てきた

「ノリさん、コレありがとう」

そう言うとアキラは、広と入れ違うようにリビングに戻って行った

「どうした?」
「えっああ…まずはコレと…」

288:2012/05/15(火) 10:31:15 ID:???

広との話が終わり、玄関の扉が閉まると、ノリは大きく息を吐いた

二人が付き合っていることは知ってはいたが、分かってはいなかった

それを見せつけられるように、アキラが玄関口に出てくるわ
メンバー同士は親しいが、それを超えて親しげに広を呼ぶアキラ
広が玄関に来ると、入れ違いに離れるアキラが、奥さんかと突っ込みを入れたくなった
そして、アキラだけかと思ったら、明らかに広も風呂上り様子を見て、うろたえてはいけないと活を入れていた

「あー、見てはいけないものを見てしまったような、良いものを見たような…複雑な気持ちだぁー」

そう呟きながら、広宅をあとにした

289:2012/05/15(火) 10:48:11 ID:???
>>280 コメントのお返事
>>281-288 更新分

こんにちわ。
今回もお目に止めて頂き、ありがとうございます。
残念ながら、西Dで確実な萌を見つけられなかった凧でございます(+o+)
Hの横はAKの確立が高くて嬉しいかったことと。
移動途中にTAがNKに何かを言い、それに対しての笑いながらTAの肩を叩くNKが可愛かったこと。
くらいしか、見つけることができませんでした。
それにしても、NKが所々可愛く見えてしまうのは、凧眼のせいなのかw
あの全開の笑顔のせいですよねw
行かれた方がいらっしゃれば、ここで萌投下してくださってもOKですので。

P.S.
メールを下さった方、ありがとうございます。
R指定は、あちらで書きますので、その時はRありますと書きますので、覗いてみて下さい。
ちなみに、今回少しですが、R書きましたので楽しんで頂けたら嬉しいです。

290:2012/05/15(火) 11:08:43 ID:???
【倉庫へのお知らせ】

表示されているE-mailアドレスに連絡下されば、倉庫のアドレスをお送りします。
PC等の場合、>>290の凧の名前をクリックすれば、E-mailアドレスが出てきます。
R指定は、こちらでは書かないと決めていますので、ご了承下さい。
倉庫にRを書いた時は、こちらに一言書きますので、お手数ですが倉庫までお越し下さい。
ランキング等には入れていませんし、加入もしていません。
凧単独のHPとなりますので、他の方のHPへのリンク等もございません。
ご承諾の上、ご連絡頂けると嬉しいです。
凧倉庫のお知らせでした。

291:2012/05/17(木) 22:23:17 ID:???


アキラは、携帯を見てウンザリと溜息を吐いた

「どうした?」

リビングのテーブルの上で、仕事の資料を読んでいた広は、その溜息に気が付き目線を上げた

「あ〜、微妙な知り合いの人からあの記事は本当かって」
「今日は誰にも何も返すなよ」
「はい…」

大きく溜息を吐いたアキラの携帯ではなく、次は広の携帯が震えた
今度はメールだったらしく、すぐに打ち始める

「それも、俺がらみっすか?」
「んっ?これは違う」
「…そうっすか」

アキラの携帯もいつも以上に鳴っているが、広の携帯もアキラよりは少ないがいつもよりは多い
それも明らかにアキラがらみの案件が多いことに、アキラは情けなくなってくる

「ホント、すいません」

今日は、何度も謝っているなと、アキラは頭を下げた

292:2012/05/17(木) 22:24:04 ID:???

一度伸びをしてから、椅子から立ち上がった広は、アキラの座っているソファに腰を下ろした

「…知ってるか、アキラ」
「はい?」
「俺が解決させたいんだよ」

持っていた携帯をソファに置き、アキラを見る広の目が少し苛立っているかのよう
その言葉と強い瞳にドキリと心臓が高鳴るアキラ

「これが本物だったんなら、俺は何も言わないがデマをこんな風に書かれるのはムカつく」
「本物って、俺っ広さんと…その…付き合ってるんすよ」

広はその照れながらも反論するアキラに、広は頬がやけていくのが分かる
それを隠すように、アキラの後頭部をかっさらうように引き寄せ、口付けた

驚いたアキラも、すぐに瞼を閉じ、口内に入ってきた舌をこちらからも巻き込むように舌先を動かした

そして、たっぷりとお互いを味わう

広は離れた瞬間に引いた糸を舌先で切り、アキラを離す

「可愛いこと言ってっと、歩けなくするぞ」
「…それ、ありそうで怖いっす」

どちらともなく笑いだし、場の雰囲気が和らいでゆく

293:2012/05/17(木) 22:25:33 ID:???

その時、アキラの携帯が震えた

せっかくの笑顔もたちまち消え、ウンザリと携帯を見下ろすと仲のいい友人からのメールと分かり、すぐに携帯を持ち上げた

「んっ?」

文章を読み、口をパクパクさせながら広を見た

「どうした?」
「っ、えっとこれっ読んで下さい」

広に携帯を渡し、広は怪訝な顔でメールに目を通した

『この間、クラブでアキラに声かけたのにシカトされたって言ったじゃん。
アキラは行ってないって言ってたから、違うやつかと思ってたんだけど、あれ、あの記事のやつかも。
しかも、そいつっぽいのが近くにいるんだけど。
どうする?シメッか?』

294:2012/05/17(木) 22:26:22 ID:???

目を見開いた広は、すぐにアキラに携帯を返す

「アキラ、こいつに電話かけてくれ、話がしたい」
「あっ、はいっ」

アキラは言われるまま電話をかけた

「もしもし、俺っアキラだけど…ちょっと広さんが話したいって…うん、その広さん…変わるよ…」

「突然すまん…ああ、そうだ。まだシメないでくれよ…ああ、そうだな、今いる場所を教えてもらえるか?…近いな、そいつは動きそうか?…そうか、知り合いに君の電話番号を教えてもいいだろうか?…ああ、すまない。田中というやつから電話させる…ああ…では、切るが、アキラに何か言うことあるか…そうか、アキラはいい友人を持ったな…」
アキラに切れた携帯を返し、広は自分の携帯を取り出すと、どこかにかける

「彼の電話番号出してくれ」

アキラは、番号を表示させ、広に見せる

「アキラの友人から情報が入った、近くにそれっぽいのがいるらしい、彼と連絡を取りつけてくれ…ああ、頼む…言うぞ。080……」

295:2012/05/17(木) 22:27:10 ID:???

広は田中に伝え終わると、広は大きく伸びをした

「よっしっ、これで後は待つだけだな」
「あの〜、田中って誰っすか?」
「んっ?知り合いの専門家だな、ヤバい奴じゃないから安心しろ」

それでアキラはホッと息を付いた

「探偵っとかっすか?」
「…まあ、そんなもんだな」

ホッとしていいのかと一瞬迷ったが、広が危ない橋をわざわざ渡る人ではないことは重々承知だ

296:2012/05/17(木) 22:28:00 ID:???

「ホントっこれが解決したらなんでも聞きますんで、何でも言ってください。仕事増やしてもいいんで」
「…そうだな、考えておく」

頭の中で思い付いたことに、ニヤリとしそうになったが、どうにか押える広

立ち上がるとキッチンへと向かい、冷蔵庫を開けるとアルコールを持ち上げた

「飲むか?」
「えっ…あーっ…はいっ」

飲んでいいのかと思いつつ、広が飲むと言っているのだから飲もうとアキラもソファから立ち上がった


しばらく飲んでいると、アキラの携帯に先ほどの友人からのメールが来た

「『あとは任せろって言われたから、帰る。どうなったか、あとで教えろよ』って言ってますけど」
「ははっ、そうか。今度お礼しなきゃな」

笑う広の横で、アキラはメールを打った

自分こそ、どうなっているか知りたいが聞いても、教えてはくれなそうと友人にメールを返した

297:2012/05/17(木) 22:33:29 ID:???
>>291-296 更新分

こんばんわ。
目を止めて頂き、ありがとうございます。
昨日思いついたことを書いてみたら、結構書けましたので載せてみました。
話が進んだだけですが、少しでも楽しんで頂けたらと願っています。
お立ち寄り、ありがとうございました。

298:2012/05/18(金) 21:33:05 ID:???


テレビを見ながら、アルコールを干してゆく

アキラへのメールは返信がないことで徐々に数を減らしていた
広の携帯は絶えずメールが届いているが、いつの間にか広の苛立ちはどこかに消えていた
その変化に気が付いたアキラは、伺いを立てる

「…広さん、そろそろ聞いてもいいっすか?」
「いやっ、まだだ」
「むーっ…」

そう笑顔で返されて、アキラは手元のグラスを空にした

299:2012/05/18(金) 21:34:21 ID:???

今見ているのは、関西の有名アナウンサーの情報番組
アキラもこのアナウンサーが好きでタイミングが合えばよく見ているが、こんな形で自分を報道されることに溜息が漏れる
そんなアキラを横目に、広は楽しそうに口元を緩めた

『…アキラ君の事務所からは、そのような事実はないと…なに?…今、速報が入ったようです。えっ?これホンマ?』

アナウンサーが動揺したように、スタッフに目線を送った

『たった今、アキラさんの熱愛発覚をお伝えしたばかりですが、この報道に新事実です。先ほどの報道はアキラさんとは全く違う一般男性だったとのこと。その男性により、あれは自分でアキラさんではないとの証言が入っているとのことです』

300:2012/05/18(金) 21:35:04 ID:???

「えっ?」

広を見るとニヤニヤと意地の悪い笑みで迎えられた

『男性によると、その写真は紛れもなく自分であり、なぜアキラさんとして記事にされているのかと困惑していると。女性についてはその日初めて会い、ホテルに入ったことも証言しています…』

「…どっどういう、ことっすか?」
「そいつ、大のアキラファンらしくてな、見た目も似てるからって髪型も真似ているらしいぞ」
「はぃぃ?」

開いた口が塞がらないとはこのことと、広がようやく話し始めた事実にまともな返事も返せない

「事情を話したら、喜んで手伝ってくれるってさ」

301:2012/05/18(金) 21:36:28 ID:???

『…えっ、その男性と電話も繋がってんの?…どうも、みっ』

『アキラさん、すいません。紛らわしい恰好して、アキラさんに迷惑かけました』

繋がるとすぐにアナウンサーの挨拶も潰す勢いで話し始め、アナウンサーが動揺する

『…ちょっ、アキラ君が見てるか分からんって…』

『見て欲しいって、事務所に連絡入れてもらいましたから、多分見てくれているはずです』

『っそう…なん?』

『アレは俺です。逆ナンされて、ホテルに行きました。記念にと思って彼女を隠し撮りした写メもあります。アキラさんは無実です。アキラさん、本当にすいませんでした』

『タンマっタンマ。あれは、アキラ君ではないと、アキラ君見てますかーっ…』

予想外の展開に、アナウンサーもゲストも苦笑してしまっている
まだ話し足りないと必死にアキラの無実を伝えようとする男性の声は、アナウンサーとスタッフの配慮で切られ、仕切り直しとCMへと移行していった

302:2012/05/18(金) 21:37:08 ID:???

「アキラのファンって、熱度高いな」

笑っている広に、何かを言おうと思うが混乱した頭では舌が動いてくれない

「どうした?これで解決だぞ」
「…はぁ…」
「大丈夫か?」
「…なんっか、一気に力が抜けたって感じっす」
「彼が隠し撮りなんて最高の証拠残してくれて助かったな、女性の方はまだ見つかってないが、証拠の写メですぐに見つかる、しばらく今日とは違った意味で騒がしくなると思うが、こんなんめったにないんだから、楽しめよ」

303:2012/05/18(金) 21:37:47 ID:???

広の笑顔の意味がようやく分かる
アキラへのドッキリもかねて、この番組を見せていたのだ
鬱々としていた気分もどこへやら、広の笑顔につられ、いっそ笑えてくる

「…広さん、分かった時点で教えて下さいよ…」
「それじゃあ、面白くないだろうが」

そう笑う広に、吹っ切れたとアキラも一緒に笑い出す

「俺っ、彼に会ってみたいっす」
「俺もどんだけ似てんのか、見てみたいっ」

広はグラスを上げ、アキラも笑いながらグラスを合わせた

304:2012/05/18(金) 21:39:17 ID:???

芸能人のニセモノにされた人物からの釈明を生電話で生放送
前代未聞の、この放送はテレビ史に刻まれることとなるが、それはまた別のこと


そして、アキラへのメールの内容が変わった
大抵が、今回の記事になにも触れなかった親しい友人達
そのメールの内容のほとんどが、『面白かった』と
アキラは、携帯を買い替え、アドレス帳を整理することにした

305:2012/05/18(金) 21:47:41 ID:???
>>298-304 更新分

こんばんわ。
目を通して頂き、ありがとうございます。
こんなにスムーズに打てたのは、初めて…酉を書き始めた時以来くらいな気がします。
今回はまた楽しかったーっ!
自分で書きながら、脳内のHさんと一緒にニヤニヤしてました。
少しでも楽しんで頂けたら、嬉しいです。
読んで頂き、ありがとうございました。

306:2012/08/10(金) 23:01:12 ID:???

先ほどの放送を話の肴にアルコールを重ねていく
全く酔えなかったのが嘘だったように、いつもよりもアルコールが美味しく感じるアキラ

「俺、いつか広さんにドッキリしかけたい」
「ふ〜ん…」
「何すかっ、ニヤニヤして…あっ、まだ何か起こるとか?」

広のニヤけた表情に、急に背筋がヒヤリと周りを見回す

「もうこの件に関しては、ねぇよ」
「本当っすかー?」
「疑うのか?」
「だってー、広さんドッキリ大好きっじゃないっすかー」
「それは否定しないな」

笑う広に、瞳を細く疑う表情で見るアキラだが、すぐに笑顔になる

「それにしても、生放送でアレってすごくないっすか?」
「前代未聞だろうな」
「アレ、みんなも見たっすかねぇ」
「見れる奴は見たんじゃないか?伝えといたから」
「まじっ、あ〜…明日行ったら、絶対にイジられるー」
「だろうな」

広はニコニコが止まらないとばかりに、始終笑顔だ
その笑顔に言葉を返そうと口を開くが、思うような言葉が出ずにアルコールで誤魔化した

307:2012/08/10(金) 23:03:18 ID:???
そんなアキラに、広は笑顔のまま零す

「まあ、それでアイコってことにしといてやる」
「えっ?アイコって?」
「んっ…ああ…まあ、アイコはアイコだ」

言葉を濁し、バツの悪いような表情になった広にアキラは詰め寄った

「なんっすか?言って下さいよ、気になるじゃないっすか」
「…教えねぇ」
「えーっ、なんだろ?アイコって…今回のことっすよ、ね?」

知らんぷりを決め込んでアルコールを飲む広の顔色を見ながら、アキラは、ふっと頭に出てきたことをまさかっと思いながら呟く

「まさか、アレ真に受けたんっすか?」

ピクリと動いた眉毛に、アキラは畳み掛けた

「俺が、あの女とホテル行ったと思ったんっすか?…そりゃあ、あの写真はパッと見は似てますけど、俺には広さんがいるのに女とホテル行くような奴だと思われ…」

言っている内に、悔しさと苛立ちとでアキラは、口を噤んだ

「アキラ?」
「…俺、嬉しかったんっすよ。ここに来たとき、真っ先に『あれは、アキラじゃない』って言ってくれて」
「…分かった、言うから泣くな」
「泣いてなんて…っ…」

言われて瞬きした瞬間、溜まった涙が頬を伝った

308:2012/08/10(金) 23:04:02 ID:???
それを恥ずかしいと拭うアキラに苦笑しながら、広は吐息と共に口を切った

「はーっ…ちょっとは思ったことは認める。とうとう来たかってな」
「そんなっ…」
「それも、お前が電話に出た時『俺じゃない』って言われるまでの間だ。その後、俺んちに来るって言うし、違うのかって正直ホッとした」
「広さん…」
「それほど、俺の中でお前がでかくなっているのも確認したし、アキラをこんな情けない顔させた奴らにムカついた。それらをひっくるめて、あいつらにイジられるお前を見たいって気になるだろう」
「…んっ?なんか、最後のおかしくないっすか?」
「そうか?おかしくはないだろう」

イジられるところが見たいなんて、ドSな敬浩君のようだと思ったが、それは言わずに腹に収めた

「…俺。広さんに愛されてるんすねぇ」
「っ…バカかっ」

少し照れているような広のそぶりに、アキラの腰に甘い疼きが走る

「…広さん…」

アキラの声音が変わったと気付いた広がアキラを見ると、目に欲情の色
広は、アキラのその目が気に入っている
フッと、口の端で笑った広は、アキラの後頭部に手を回し、引き寄せた

唇を触れ合わせる瞬間に変わった広の目の色を見たアキラは思う
広さんのこの目が好きだ

309:2012/08/10(金) 23:04:39 ID:???

数日後には、事の真相が明らかになった

女性は、アキラ似の男性を逆ナンし、その日の内にホテルへと行った
それを女性の知り合いの男性がホテルに入る所を見て、完全にアキラと勘違いしコッソリと写真を撮った
そして写真を撮ったことを隠し、女性にアキラと歩いているところを見たと聞くと、女性は勘違いされていることが嬉しくて、それはアキラだと嘘を吐いた
確証を得た男性は、電話だと一端話を切り、スマホを取り出し録音機能を起動させた
それを知らずに女性は、ホテルに行った、ダンサーってやっぱり凄いなどと、嘘を重ねて吐いた
男性は、それらを小金欲しさに雑誌社へと持ち込んだ

それが今回のことの発端

その事実が雑誌に載ると、また昼過ぎの情報番組で取り上げられ、今度はアキラが電話で出演という珍事が起きた
司会者が広のメル友だった為、出演を広を通して依頼してきたのだ

そして広は、電話しているアキラを真横で見て楽しんだのは言うまでもない

アキラは脳内で、グループ内のドSランキングを書き換えた

310:2012/08/10(金) 23:08:41 ID:???
>>306-309 更新分

お久しぶりです。
ようやく、酉六は終了となります。
なかなか終わらず、すいませんでした。

次は、あちらにかかりたいと思います。
あちらこそ進めないと…

お立ち寄り、ありがとうございました。

311名無しさん:2012/08/11(土) 00:31:57 ID:???
凧さま、更新ありがとうございます。

凧さまの酉六が大好きです!エンディング楽しみにしています。
ずっと応援します♪

次回の更新、お待ちしています。

312:2012/08/11(土) 12:21:37 ID:???
>>310

こちらの掲示板からすいません


凪さん、こんにちは

私は酉想の最初が読みたくて2度ほどメールさせていただいたのですが、返事が無く教えてもらえないんでしょうか?

313:2012/08/11(土) 16:03:58 ID:???
>>312 友 様

申し訳ありません。
凧のところには、友様のメールは一度も届いておりません。
お手間と思いますが、今一度、メールを送って頂けますでしょうか?
お待ちしています。

314:2012/08/11(土) 22:40:41 ID:???
>>313

メールをもう一度送らせていただきました。

ちゃんと届いたでしょうか?

315<削除>:<削除>
<削除>

316:2012/08/11(土) 23:36:21 ID:???
>>315

送りました。

どうでしょう?

携帯ではダメなのでしょうか?

317:2012/08/11(土) 23:38:59 ID:???
>>315

届きました。

何度もすいませんでした。

ありがとうございます

318:2012/08/11(土) 23:54:30 ID:TOI8ZrDk
友 様

何度もお手間をかけさせてしまい、申し訳ありませんでした。
メールありがとうございました。

319:2012/10/17(水) 15:30:06 ID:???
>>311 名無し様
コメントありがとうございます。
酉六は、いったん前回の更新で終了となります。
酉CPは、何があっても凧の中ではまだ続きます。
次回、いつになるか分かりませんが、酉七でまた楽しんで頂けるよう妄想します。
読んで下さり、ありがとうございました。

320:2012/10/17(水) 15:35:06 ID:???
    
     『 near and far 2 』

心地よい揺れが身体を熱くする

暗闇だと思っていた視界が、体の上で揺れ動く身体がぼんやりと捉える

白く、しなやかな姿態

ぼんやりとした視界の中、やがてゆっくりと見えてきたのは、綺麗な面立ち

いつも優しさと力強さを湛えている瞳は、艶やかで欲情的な色でどこか遠くを見ている

ふわりと笑うと老若男女をドキリとさせる唇は、薄く開き荒く艶やかな息を吐く

その綺麗な面立ちに感嘆の息を吐くと、ゆっくりと瞳がこちらを向いた

薄く開いていた唇が閉じ、妖艶な笑みを浮かべる

そして、ゆっくりとその綺麗な面立ちが近付くと、耳元に唇を寄せた

『ネスさん…』

321:2012/10/17(水) 15:37:35 ID:???

「えっ?」

パチリと瞳が開いたネスは、ゆっくりと周りを見渡した
見慣れた自分の部屋

ボーっとする頭が、先ほどの光景を思い起こさせる

バサリと音を立てて、起き上がると視界の端にマロが驚いたようにこちらを見ていた

フォローする気も起きないほどの動揺が身体を駆け抜ける
片手で口元を覆い、視線を彷徨わせる

「なっ…えっ?なんで…」

耳元で聞こえた、いつもよりも艶やかな音は、先日聞いたあの声音
ぼんやりとした視界で見ていたのは、よく見る彼の身体
身体の上で揺れるあの動きは、まさにあの状況

「なん…で?…えっ?」

322:2012/10/17(水) 15:38:35 ID:???

先ほどの光景を思い浮かべただけなのに、下半身が朝の現象以上の痛いほどの張りを示した

その熱に無意識に手を伸ばそうとしたら、マロが細く鳴いた

「はっ…、待て、待て…待て待て、落ち着け…俺」

マロのおかげでようやく視界が良好になる
ドキドキと高鳴る鼓動に手を当て、大きく深呼吸

だが、さきほどの光景がチラつき、その度に下半身に心臓があるかのように血が集まる

「アレは夢で、そう夢であって…けど…なんで…」

その時、そばでこちらを見ていたマロが、伸びをするとネスに背を向けて歩き出した

その行動を見ていたネスに、一瞬視線を送るとマロは薄く開けてあるドアから出て行った

「…マロ…こんな時に出て行くの?」

マロがいるからと押えていたものが、いなくなると途端緩む

してはいけないと思いつつ、下半身の熱に耐え切れなくなり、ネスは自身に手を伸ばした

323:2012/10/17(水) 15:39:31 ID:???


「おはようございまーす」

聞こえてきた声に心臓が大きく高鳴る
こちらに近付く前にと、深呼吸を繰り返した

「あっ、ネスさんっおはようございます」
「…おっおはよう…」

上ずってしまう声を押え、顔に笑みを張り付け、振り向きざまにどうにか挨拶を返した
敬浩は、いつもの笑みを返すとそのまま歩いて行った

気付かれてないと敬浩の後ろ姿を見送ったネスは、敬浩に向けていた顔を元に戻すと大きく息を吐く

先日の告白だけでも気まずいのに、今朝はあんな夢を見てしまった
更に、耐え切れずそれをオカズに自身を慰めてしまった罪悪感

「なんなんだ、俺…」

もう一度、大きく息を吐いた

324:2012/10/17(水) 15:40:06 ID:???

ネスが顔を戻したことにより、ネスの死角に入った敬浩はポスターを見ているかのように歩みを止め、その様子を見ていた

口元をペロリと舐め、来た道を戻ろうと周りを見渡すと視界の端にスタッフの姿を見つけ、諦めた

「…今日はまだダメってことか。焦るな、俺…もう少し時間をかけないと…」

自分に言い聞かせるように小声で呟くと、止めていた歩みを元に戻す

今、焦ってはせっかくの計画がダメになると敬浩も自分を落ち着かせるために大きく深呼吸した

325:2012/10/17(水) 15:57:12 ID:???
>>319 お返事
>>320-324 更新分 『near and far 2』
ちなみに『near and far 1』は、>>183-271 です。

お久しぶりでございます。
もしかしたら、初めましての方もいるかと思いますので、初めまして。
亀更新の凧と申します、お見知りおきを。

前回更新の酉想は一端終了となります。
書こうと思ったんですが、あれはあれでキリのいい感じと思いまして。

それで今回は、九州CPです。
ふっと、思いついたのを書き留めて、ようやく更新できました。
この二か月、妄想しないで某「竜試練十」なんてやっているせいで、こんなに遅くなってすいません。
でも、せっかく思いついたのだから、竜試練ばかりではなく、妄想も頑張ります。

それと、Hさんおめでとうございます。末永く、お幸せに。

と書いておきながら、凧の中ではHさんの横にはAKなんですよ!
いつか、この出来事を凧風にしてやろうと画策しております。
長い目でお待ち頂けたら、いつか書きます。
プロットなる構想的なものはできております。
ですが、まずは九州CPを片付けます。

また長い目で、お待ち頂けたらと嬉しいです。
お立ち寄り、ありがとうございました。

326名無しさん:2012/10/23(火) 19:13:18 ID:???
凧様、更新ありがとうございます!!!

待ってました九州CP−−(嬉)
この前げっかんのお2人のコラボを見て、超萌えました(笑)
NEさんしか見れないTKの姿・・・ずるいです←

これからの展開とても気になります(笑)
次回の更新、気長く楽しみにしています♪

327:2013/02/08(金) 19:40:42 ID:???
>>326
お久しぶりでございます。
せっかく、待って頂いたのに、長々と更新せず、申し訳ありません。
ようやく、前進しましたので、更新させて頂きます。

私もあの月刊のコラボには、ニヤニヤしっぱなしでした。
いろんな角度から、TKを撮るNEがまたっ!
それに普段のカメラマンにはなかなか撮られない角度からの
カメラワークにも動じず撮られているTKがNEに心許し過ぎっとw

こんな凧ですが、また見て頂けるよう、頑張りますのでよろしくお願い致します。

328:2013/02/08(金) 19:42:59 ID:???


「…っ…ネス、ネス」
「えっ?あっ、はいっ」

呼ばれていたことに気付かず、ハッと顔を上げると、目の前に紙カップが差し出されていた

「心ここにあらずってな、はいっ落とすなよ」

哲也がネスにコーヒー渡し、またコップにコーヒーを注ぐ

「おれらの前だからって、気抜き過ぎっ」

哲也のコーヒーを受け取った直人が、からかうように言うと哲也にたしなめられる

「直人、おれらの前だから気を抜いてられるの、意味合いが違う」
「あっ、そっか…じゃあ抜いていいや…あっ、てっちゃん特製コーヒーはこぼさないように」

ネスは、そんな二人の穏やかな空気に、少し張っていた肩の力を抜いた

「ごめんっ、考え事してて」
「それは知ってる」
「しかも誰のことを考えてるのかも知ってる」
「直人っ」

哲也のたしなめをイタズラっ子のような顔でかわすと、ネスの前にずっと顔を近付ける

「何があったのさ、言ってみなって」
「あっ…、えっと…」

ネスの頭に出てくるのは、リアル過ぎるあの夢の映像
日が経っても色褪せるどころか、なまめかしさが際立ち、思い出すだけで腹に力が入る
分かりにくいがネスの色黒な肌に朱の色が入るのを見逃さない二人は、何があったのか聞きたくてしょうがないが、どうにか我慢している

数日間、こんな他愛もないやりとりをしていた

329:2013/02/08(金) 19:43:52 ID:???


状況的にもしかしたら、あれは夢ではなかったのかと、そのくらい、現実味のある夢だった
しかも、敬浩君の肌に痕を付けたのは自分だと
敬浩君はそう言ってはいないが、そんな行動をとっていたし

もしかしたら空想で補っているのかもしれないが、日に日に夢の内容がハッキリとくる

敬浩君がどこに口付けたか、
敬浩君のいい箇所はあの部分だとか、
そこに当たった時の敬浩君の表情…


なんとなく圧を感じ、飛んでいた頭が現実に戻る

「あっ…」
「直人ーっ俺たちって、ここにいる?」
「いると思う…いるよね?」
「こんな時はあれだ、抓ってみよう、直人顔貸して」
「あっ、ずりーっじゃあ俺も」

じゃれ合いながら、お互いの頬を抓る二人に、頭を下げた

「ごめん、飛んでた」
「「知ってる」」

同時に笑顔で返され、頭をポリポリと掻くネスであった

330:2013/02/08(金) 19:45:11 ID:???


ろくな話もすることもなく二人と離れ、スタジオにヴォイストレーニングに向かうネスが、前から歩いて来た敬浩に気付く

「おつかれっす」
「っ、おつかれ」

いつもの笑顔で挨拶され、瞬時に張ってしまった肩の力を抜く

「ネスさんこれからっすか?」
「うん、ちょっとやってこうかなって」
「よかったら、なんすけど」
「んっ?」
「聴いてもいいっすか?」
「いいけど…」

ふっと、前に敬浩に言われた言葉が蘇ってきた
『俺、ネスさんの声が…』

「あっ、気が散るならいいっすよ」
「えっ、あっ…いいよ。そういえば、前もよく聴いてたね」
「そりゃあ…っね」

照れているような笑顔付きで、ねっと言われ、自分で振ってしまったと後悔するネス

「あっ、ああ、…ねっ」

多分こっちは変な作り笑い感満載な笑顔になっているだろうと思いながらネスも、ねっと返して、スタジオへと入っていった


ここは切り替えが大事と、敬浩がいることは頭から消し、歌うことに集中するネス
たまに目が敬浩を捉えても、静かに目を閉じて聴いているのは、前と変わらない
おかげで、対して気になることもなくトレーニングが進んでいった

331:2013/02/08(金) 19:46:09 ID:???


トレーニングが終わり、スタジオを出るといつの間にか、いなくなっていた敬浩が飲み物を手に近付いてきた

「ネスさん、お疲れ様、はいっ」
「あれ?あっ、ありがとう、いなくなってたの分からなかったよ」

敬浩は、ニッと笑み飲み物を渡してくる

「ネスさん、このあとは?」
「んっ?ないけど」
「聴かせてもらったお礼っていうか、なんかテンション上がっちゃって、飲み行きません?」
「えっ?」
「やっぱ、ネスさんの声最高だなって…」

目を見開いているネスに今、気付いたとばかりに、ネスを直視し、すぐに目をそらす敬浩

「ああ、…そっか、すいません…ちょっと、調子こきましたね」

明らかに笑顔が苦笑いに変わるその落胆ぶりに、気の毒になりつい言ってしまう

「…っ、いっ…いいよ」
「えっ?いいんすっか?」

一変して、キラキラと輝く瞳に見つめられ、言ってしまっては後悔してもどうしようもないと、目を泳がせながらコクリと頷いた

「ありがとう、ネスさん」
「うっ、うん」
「あっ、良さそうな店見つけたんすけど…」

ネスに背を向け先を歩く敬浩に、ネスは後ろ髪が引かれるまま、後を付いていった

付いて歩くその道が、ネスが終わるのを見計らって、敬浩がスタジオをわざわざ出て確認した道であり、それはメンバーや事務所の面々に極力会わない道とは、若干の戸惑いが残るネスが気付くはずはなかった

332:2013/02/08(金) 20:07:00 ID:???

>>327 お返事
>>328-331 更新分

お久しぶりでございます。
今回は、最長記録くらい未更新で、本当に申し訳ありませんでした。
やっぱり、電車内っていい妄想が浮かんでくれます。
久しぶりに一人で電車に乗ったのですが、妄想できなかった吸収CPがやっと
進むことができました。
頼みのミニーズは、電車前でミニーズから後は電車の行き帰りで携帯でプチプチと。
たまには、一人で電車に乗るべきですね。

それはそうと、月曜日のラウンジが『キングの朝昼食』で宣伝された回をご存知でしょうか?
もし自分が女だったら、ラウンジメンバーで誰を選ぶということをやっていて、
その時の、NEが恋人なら誰をを引き、みごとTKを指名
しかも、TKが父親なら誰をを引き、みごとNEを指名
もう萌えました、NEは恋人はTKがいいと、しかもTKはNEを父親に!!!
最高にいろんな意味で萌えました!

それと、先日UさんBDの地球踊を見てきました!
まさかのUさんパパとママ、ゲストはELと、楽しい二時間を過ごせました。
ちょいと音が大きかったのが難でしたが、みなさんのダンスが素晴らしくて最高でした!
TEの二の腕が美味しそうって思って見ていたのは、多分凧だけでしょうw
しかも近くに演出のあの方が座って、メモを取りながら演技を見てて、ドキドキしました!

そんな凧ですが、
とっくに明けてしまいましたが、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

333:2013/02/26(火) 01:39:09 ID:???


ピピッピピッピピッ

アラームが、夢からネスを切り離す
いつものように飛び起き焦るようにアラームを消すと、ハァ〜と大きく息を吐き出した
今、見ていたのはいつもの夢

敬浩がネスの上で妖しく乱れているあの夢

こうも何度も見てしまうと淫魔にでも取り付かれたのかとさえ思ってしまう

そして朝の恒例行事のように、スエットを下げ、自身へと手が伸ばす

ダメだと思っていても、思い描くのは先程まで見ていた夢
見たことがないほど妖しく淫らな敬浩
夢を思い出しては、何度オカズにして慰めてきたのかもう分からない

敬浩のきめ細やかな素肌に手を滑らせると、二の腕の女神に妖しくほんのりと色が入る
気持ちよさそうに薄く唇を開き、息を吐く敬浩
時折、コクリと動く喉仏が噛みつきたくなるほど、妖しくネスを誘う

「…っ…はっ……たかっひろ君…」
「はぁい」

334:2013/02/26(火) 01:40:51 ID:???


ネスの動きが止まる
閉じていた瞳はパチリと開き、大きな瞳がゆっくりと声のした横へと移動する
そこにあるのは布団のふくらみ
首をゆっくりと枕の方へと動かすと、たった今オカズにしていた張本人がいたずらっ子のような笑みでこちらを見ていた

「続き、どうぞ。それか俺、手伝う?」

「たっ敬浩君?」

はっと思い出し、急な展開にもめげず萎えることのない息子をズボンの中へと押し込もうスエットに手をかける

「あっ、ダメだって、体に悪いっ、出さないとツラいのネスさんだって」
「いっいい、いい、大丈夫だから。あれっなんで敬浩君がいるの?」
「昨日泊まったじゃん、あっ、ダメだって」

腕を掴まれ、邪魔されるのも構わず、スエットを上げようとするネス
敬浩は起き上がると、スエットを掴みあげるのを阻止する

「ダメだって出そうよ」
「いい、いいっ」
「そんなこと言うと…」

敬浩がニヤリと笑んだ気がしたが、スローモーションのようにゆっくりと頭が下がって顔が見えなくなる
次の瞬間、ネスは息を飲んだ
一瞬にして下半身には力が入り、上半身の力が抜ける

335:2013/02/26(火) 01:42:29 ID:???


「なっ、たかっ…ひろくん…」

窺うようにネスを見ると、敬浩は力の抜けたネスの肩をグッと押し、ベッドへ倒す

「うぉっっ、なっ…」

すぐに起き上がろうと肩肘を付くが、そんな時に弱い箇所を刺激され、また力が抜けてしまう

「さっき、ナニ考えながらやってたの?」

器用に舌で刺激しながら、ネスへ問いかけてくる敬浩

「っ…えっ?…っ…」
「俺のこと考えたんでしょ、俺ってネスさんにどんな感じにされてんの、教えてよ」
「うっ…そんっつ…」

応えることもできないほど、いい箇所を刺激される
起き上がって止めさせたいのに、心地よさに身を任せてしまう
心と体が一致せず、混乱しながらも、ダイレクトな刺激に翻弄される

ふっと、ネスの下半身が自由になり、敬浩が膝立ちで身を起こした
離された解放感としびれる様に残る刺激に、ネスは下半身に手が伸びる
伸びてきた手を掴み、ベッドに縫い付け、覆いかぶさる

336:2013/02/26(火) 01:43:26 ID:???


「…俺にさせて、ネスさんは寝てていいから」

これは夢の続きだろうと思ってしまうほど、夢で見る瞳と同じに欲を溢れさせながらも妖しく微笑む敬浩
どうしようかと、目が泳ぐネスの唇に一度軽く触れ、抵抗しないネスに満足した敬浩は、ネスの唇を割り開き舌を絡ませる

「っ…たったか…」

敬浩をひき剥がそうと敬浩の腕を掴むと、そこは彼の女神が刻まれている場所
それを思い出し、なぜか手を離してしまう
その手も敬浩の手に掴まれ優しくベッドに押し付けられた

「ねっ…」

唇だけがうっすらと重なったまま、昨日も聞いた『ねっ』とは違う妖しい投げかけにコクリと唾を飲んだ
それを肯定と取った敬浩は、もう一度ネスの口を割り開き、舌を絡ませる
最初はネスもオズオズと応えたが、すぐに熱く応酬がはじまる

ねっとりと激しく時間をかけて互いを味わい、ゆっくりと離れる
離れた敬浩の唇が艶やかに濡れていることにドキリと大きく心臓が跳ねるネス

「寝てていいから、ねっ」

敬浩だけが動き、再びネスを優しく掴むとゆっくりと口に含んだ

337:2013/02/26(火) 01:44:23 ID:???


「えっ?…飲んだ?」
「うん。ごちそうさまでした」

敬浩は体を起こすと食事後のように合掌すると、一度伸びをしてからベッドを降りた

「えっ?あっ、敬浩君…あっそれっ」
「んっ?ああ、シャワー浴びちゃえば治まるでしょ」

スエットの上からでも分かるほど、敬浩の下半身は盛り上がっている

「…でもっ」
「これ以上したら、まじで遅刻する」

そう笑顔で言うと寝室を出て行った

「…はーっ、どうしよう、夢じゃない…」

ようやく頭がハッキリと事態を飲み込んでゆく
途中で事態を把握はしたが、それを先延ばしにしたのはネス自身
止めなければと思いながらも、夢の時のあの心地よさや快感を求めた
ただ流されたのではなく、自分から流れに乗ってしまったのも事実

「どうしよう…」

ネスは、スエットを履き直し、溜息を吐くといつも通り洗面へと向かった

338:2013/02/26(火) 01:45:18 ID:???


洗面所のドアを開けると、シャワーの音が出迎えてくれた

「あっ、そっか…んっ?」

歯ブラシを取り、歯磨き粉を取ろうと伸びた手が止まる

「…んっ…はぁーっ、ネスさんっ…んっ……」

明らかに色の違う吐息に、治まったはずの下半身に熱が戻る
気付いた時には、歯ブラシが洗面台に落下していた

「あっ…」

カタンと落ちた音が大きく響く
そのまま固まっていると、浴室の曇りガラスのドアに影ができるのが横目に見え、ドアが開いた

「あっ…ごめん、出るとこだった?今出るっからっ」

何も聞いていないと思わせたいのに、下半身の熱のせいでか、千鳥足のようにあちらこちらにぶつかりながら、洗面所を出た
ここは自分の家なのに、落ち着かなくなり、なぜか寝室へと逃げ帰る
ベッドに座り、息を吐いて落ち着こうと試みるが、先ほど聞いた敬浩の吐息と声が何度も耳に蘇ってくる
その吐息を吐く口内に先ほどまで自身が出入りしていたことさえ、生々しく思い出してしまう

「やばいって…落ち着け、落ち着け…」

何度も深呼吸しても、心臓は早いビートを刻み、下半身は痛いほど張り詰める

339:2013/02/26(火) 01:46:22 ID:???


ドアの開く音がいつも以上に大きく聞こえ、心臓を揺らした

「ネスさん…」
「っ、あーそういやあ、朝飯どうするっ」

誤魔化そうと敬浩を見ない様に斜め上を見ながら言うと、敬浩はネスの前方に立ちふさがる

「ネスさんって、そういうとこ可愛いよね」
「えっ…んっ…」

最初から熱全開の熱いキスが降りてきた
止めようと敬浩の身体を押すと、それはしっとりと肌触りのいい湯上り素肌

「えっ、うぉっ」

驚いているところをまた肩を押され、ベッドに倒された
何も着ていないのかと目線をずらすと、かろうじて腰にタオルが巻かれていたが、ベッドに足を上げたときに中が丸見えになった
先ほどはスエットに隠れて見えなかった敬浩の雄は明らかに熱を持っている

「ねっ、俺も治まらないし、ねぇ、ネスさんの夢では俺はどんな?」

夢よりも妖艶な敬浩に、ネスの理性が飛びそうになる

340:2013/02/26(火) 01:47:03 ID:???


「やっ止めようっ、ヤバイって」
「俺で抜いてたのに?…ねぇ、俺ってどんな感じでされてんの?」

応えられない質問をする敬浩に、ネスが狼狽してしまう

「ネスさんにされるって、どんな感じなのか知りたい、教えてよ」

倒されたままの状態のネスの上に敬浩がまたがるその体勢は、まさに夢と同じ

「う〜ん、じゃあっさっ、ネスさんは寝てていいよ、俺が勝手に動くから」
「えっ?」
「ねっ?いいでしょ、ネスさんは何もしなくていいから」
「でっでも…」
「うんって言って、ねっ」

上げ膳据え膳食わぬは男の恥と言った人は、こんな状況だったのだろうとネスは困惑しながら思った

「ネスさん」

夢で聞いていた声よりも熱と色を持った声音と瞳に誘われネスは、好奇心に似た感情に負け頷く

「うっ、うん」

頷き応えた時の敬浩の笑顔にネスの迷いは消え、下りてきた敬浩の口付けを受け止めた
ネスがずっと夢で見ていた光景が始まった

341:2013/02/26(火) 01:58:15 ID:???
※色々とこちら用に割愛しています※ほぼ言葉のみで一応Rです※

「うっ、たかひろ…くんっ…」
「ふっ…っ…」

しっかりと強度を示したそれを確認すると、敬浩はおもむろに起き上がるとベッドの下へと腕を伸ばす
ベッド脇に置かれていたバックの中を漁り取り出しのは、ゴムとプラスチックのボトルとタオル
タオルを脇に置き、袋を破るとネスにかぶせた
そして、ボトルの中身を片手に出し、ジェルのような液体を両手でヌチャヌチャと音をたてながら揉み込む
その音につられるようにゴクリと唾を飲むネスへと塗り込んだ

「うっ…」
「まだ冷たかった?大丈夫、すぐに温まる」

そこにいるのは、敬浩ではなく敬浩似の高級ソープ嬢なのではないかとさえ思うほど、敬浩は妖艶にネスを導いていく

「っ…やっぱ、まだ冷たっ、っ…さっき、さっ、シャワー浴びながら、何してたと思う?」
「えっ?…うっ」
「コッチでオナってた。ネスさんとの、んっ…するの想像しながら、おかけで…っすぐに入れれそう…っ…」
「っ…んっ…っはっ…っ」
「くっ、キツっ…」
「んっ…っ…っ…」

342:2013/02/26(火) 01:59:24 ID:???


「んっくっ、はぁーっ…」

眉間に皺を作り息を吐く敬浩に、ネスは心配になってしまう

「敬浩君、あの、大丈夫?」
「えっ?プッ…はっはっはっ…」
「っ、敬浩君笑うと更に締まってキツいっ」
「ごめん、ごめん、大丈夫なんて言われるなんて思ってなかったから」
「だって、あの、想像以上に締まりが…」
「キツくていいってこと?」
「っ、まあ…」
「襲われてる気分はどうよ?」
「あー、そういうとこになるのか、でもっここまでして寝てるだけっての、無理」
「えっ?」
「なっ、…んっ、ネスさんっ…」
「敬浩君、キツかったら言って、じゃないと止まらないっ」
「はっ…んっ、いいっ、ネスさんっ…んっっ…」
「敬浩君っ」
「んっ、はっっ…んっんっ…」

343:2013/02/26(火) 02:00:33 ID:???


「んっ…はっ…もうっ、やばっいっ」
「そろそろ、イクっ…」
「俺も、んっ…イキそう」
「…イックっっ…」
「んっっ…」


「「はぁーっ」」

詰めていた息を吐き出しのは同時で、そのことに互いを見た二人はプッと吹いた

「ネスさんとセックスしちゃった」
「うん…」
「まだ入ってるし、まだまだ元気そうな息子さんですねぇって俺もかっ」
「うん、まだ足りないって思うくらい」
「する?ってか、俺も足りない」
「…あの、こんな状況でってのは、違うかもだけど、あの…」
「俺は、ネスさんがすげー好き、ネスさんは?」

迷いを断ち切るような敬浩の強い瞳が間近でネスを見上げる

「この一回で終わらずに、またセックスしたい、あっ順番違った。付き合おう、それでセックスしよう」

敬浩のストレートな言葉にネスは目を見開き、ゆっくりと一度目を閉じた

344:2013/02/26(火) 02:01:28 ID:???


「…俺…」
「ネスさん考えてみて、男は穴が有れば立つ生き物だと言われてるけど、そんな少年期も過ぎてるし、今はそんなに簡単じゃない、ついでにオナる時は好きなものしか思い浮かばない」
「うん…」
「で、ネスさんは俺をおかずにしてた」
「…うん」
「しかも、俺相手でも立ったし、俺とセックスできた」
「…うん」
「ってことは?」
「好きだよ、敬浩君のことは、けどこれってそういう意味なのか…」

敬浩は手を伸ばし、ネスの頬に手を当てるとその手をスルスルとネスの身体のラインを辿る

「俺とセックスしてどうだった?」
「それはっ、すごくて…」
「で、またやりたい?もう二度としたくない?俺はしたいよ」
「…それは…したくないっとは言えない」
「だったら、話は早い。セフレなんかイヤだし、付き合って恋人としてセックスしよう」

畳み掛けられ、ネスはうんと言いそうなところをギリギリのところで飲み込んだ

345:2013/02/26(火) 02:02:47 ID:???


「ああー、そこ、うんって言うトコなのに」
「あの…疑問が残ってて」
「んっ?」
「初めてじゃないよね、敬浩君とするの?」
「どうしてそう思う?」
「ずっと疑問に思ってた、俺が夢で見てたのが現実過ぎて、あれって夢じゃないってやってて気が付いた」

ネスは、一度身体を引くと一か所目掛けて突き刺す

「なっ?…っんっ…」
「ここが敬浩君の感じるポイントでしょ、俺が知ってるのおかしくない?」
「んっ、ネスさんっ、それ意地悪くない?」
「でも、ここでしょ」

トントンっとその箇所だけに刺激を与えると、二の腕を掴んでいた敬浩の手に力が入る

「はっ、…なっ、んんっ…分かった…からっ」
「教えてくれる?」
「話すから、ゴム替えてもう一回してからにしよう」
「今は?」
「この状況で?それはいくらなんでも酷でしょ」
「うん、俺も正直キツイ」
「っ、っんっ…」

敬浩から引き抜くとゴムを交換し、今度はネスが自ら敬浩の中へと押し入った

346:2013/02/26(火) 02:03:20 ID:???


2ラウンドを終え、ようやく落ち着きを見せた息子に安堵したネスは、時計を見て愕然とした

「ヤバいっ、遅刻するっ、迎えがくるって」
「あららー、シャワーおっさきー、かなりベタベタ、ってコレ俺んだけど」
「そういうことは言わない、あっ、着替え…俺の着てく?」
「うん、上がったら適当に借りる」
「あっ、マローっおはよう、今ご飯出すから…」

バタバタと動きまわるネスに、胸を撫で下ろす敬浩は鼻歌を歌いながら浴室へと入って行った

347:2013/02/26(火) 02:09:35 ID:???
>>333-346 更新分

こんばんわ。お立ち寄りありがとうございます。
意外と早く書けました。
楽しんで頂けるよう、一度更新をせずにRも書いて一気載せしてみました。
毎度のことながら、凧の拙いながらのRは倉庫にて開示いたします。
こちらは、言葉以外はほぼ割愛させて頂きました。
こちらでも一応楽しめると思いますw

では、次の更新を頑張ります。
またいらして下さいね。

348名無しさん:2013/02/26(火) 14:41:27 ID:???
黒人受けって新鮮ですね!
普通黒人は攻めだし。
可愛い顔の方が攻めなんて新鮮!
あと、人気最下位メンバー×人気No.1メンバーも新鮮ですね!

349名無しさん:2013/02/26(火) 21:48:44 ID:???
>>348
えっ!ネスが攻めじゃない?

350名無しさん:2013/02/26(火) 22:08:03 ID:???
>>348
最下位ってわざわざ言わなくても…

351名無しさん:2013/02/27(水) 12:13:48 ID:???
>>348
なんか失礼ですね

352:2013/02/28(木) 00:44:01 ID:???
>>348 様 お立ち寄り、ありがとうございます。
申し訳ありません、残念ながら、NE攻TK受です。
その視点でもう一度見て頂けると嬉しいです。
348様的には、NE最下位なんですね、残念。
凧ランクだと、1位Hさん、2位NEさんなんです!
しかも人気一位のTKは凧ランクの上位にはいませんw
なのにこのCPにした凧w
自分の妄想が面白くて書いてる感じです。
だから進みにくいんだ、納得!
348様にまた見に来て頂けるよう頑張りますので、またいらして下さいm(_ _)m

353:2013/02/28(木) 01:01:20 ID:???
>>349
お立ち寄りありがとうございます。
おっしゃる通り、NE攻めでごさまいます。
楽しんで頂けましたでしょうか?
また、いらして下さいね。

>>350
お立ち寄りありがとうございます。
わざわざということは、350様的にも最下位なんですね、残念。
NEさんの可愛いところを見て頂けるとランクは上がると思いますw
驚いた時のおめめクリクリとかw
350様のランクを変えられるように頑張りますので、また、いらして下さいね。

>>351
お立ち寄りありがとうございます。
お気を悪くさせてしまい、申し訳ありません。
けど、凧的には348様の最下位と一位というのは、嬉しい誤算的なお言葉でしてw
カップリングされない二人だからこそ、自分の発想が楽しく、これを書いたようなもんでw
351様にまた見てもらえるよう、頑張りますのでまたいらして下さいね。

354:2013/04/02(火) 15:09:36 ID:???


マネージャーから、あと10分ほどで着くとの電話を受け、バタバタと支度を終えた

「マロ行ってくるから」
「じゃあ、またね、マロ」

真っ白なマンチカンは、尻尾をくねらせ二人を見送った

玄関で並んで靴紐を結ぶ
敬浩は立ち上がろうと足に力を入れたネスの肩を掴み止めた

「んっ?」

どうしたのかと、顔を向けたネスの首筋を引き寄せ、敬浩は唇を重ねる

「たっ…」

チュッと音を立て、少しだけ離れた敬浩は、ネスをジッと見つめた
キスされたことよりも、その視線に心臓が音を立てる
気付いた時には、自分から敬浩を抱き寄せ、深く唇を交わしていた

「…っ、っあっ…ごめん」
「なんでそこで謝るかなぁ」

敬浩を離し、敬浩から目をそらす

「いやっ、なんか…」
「はぁーっ分かった。待つ、ネスさんがハッキリするまで待つよ」
「えっ?」

敬浩は降参というように両手を広げた

355:2013/04/02(火) 15:11:13 ID:???


そして、立ち上がりネスに手を伸ばす

「返事は待つから。ほらっそろそろ来るって」

ネスは、差し出された手を掴むと力強く引かれ、立ち上がると敬浩に引き寄せられ、またキスをされた

「返事だけは待つ、他は待たないけどね」
「えっ?」

ニコリと妖艶な笑みを見せると、もう一度軽くキスをしてから、玄関を出た

「朝飯どうする?」

玄関を出た敬浩には、つい今見せたような妖艶さはなくなり、いつもの憎らしいほど爽やかなイケメン敬浩
その切り替わりの早さに、ふっと先日までウジウジと悩んでいた自分に溜息がでてしまう
ネスは、一度目を閉じてから、ふぅーと大きく息を吐き、負けじと切り替える

「新しいテイクアウトの店が近くに出来たみたいだから、そこはどう?」
「なに系?」
「まだ食べたことない」
「朝から冒険?」
「評判はいいみたい」
「じゃあ、そこに寄ってもらおう」

エレベーターに向かって、並んで歩き出した

356:2013/04/02(火) 15:12:01 ID:???


控え室を開けた哲也と直人は、目を見張り、見間違えかと目をこすった
そこには、楽しそうに談笑しているネスと敬浩
前まではよく見ていた光景であり、この頃は見れなくなっていた光景である

「あっ、おはよう」
「んっ?あっ、てっちゃん、直人、おはよう」

先にこちらに気付いたのは敬浩、すぐにネスもこちらを向いて挨拶する

「おっ、おはよう」

なんとか挨拶を返した直人の前にずいっと哲也が立ちふさがった

「おはよう、哲也特製コーヒーいかがっすかぁ」
「一杯おいくら万円ですか?」

ニッコリと笑顔で聞く敬浩に、哲也も笑顔で返す

「キリマン円ブレンドとなります」
「おっ、まじっすか」
「なんと今日のコーヒーは、俺特製キリマンジャロ産ブレンド、冴えてるぅ今日の俺」

驚く敬浩にしてやったり顔でバックから水筒を出す哲也
昨日までは、三人で行われてた朝のお茶会は一人増え、今日は四人での開催

357:2013/04/02(火) 15:13:20 ID:???


他愛のない話の中

ネスは、時折感じる哲也と直人の視線が、どうなっている?と問いかけているのが分かりながらも、明確な答えがまだ自分の中にないから苦笑いでやり過ごしていた


そしてそんな三人の無言のやりとりに敬浩は、気付いていながら気づかぬふり

敬浩は、この頃三人でひそかにミーティング室などに籠っているのも、ネスが何も話していないのも知っていた

素直過ぎるネスの表情を見れば一目瞭然

頑固な面もあるせいで、起きた状況を逐一、二人に報告などはしていないことも

最初の、何も分かっていないあの時のことは話したのは二人の甘すぎる探偵まがいの行動で察した

だが、その後のことは話していない様子

あれを夢と思っているネスが、この後どのような行動に出るのか

敬浩は楽しみで頬が緩んでしまうのをキラースマイルに置き換えて、時間が許すまで三人と他愛のない話を続けていた

358:2013/04/02(火) 15:29:51 ID:???
>>352-353 コメントのお返し
>>354-357 更新分

こんにちわ。
短いですが、ちょこっと更新してみました。
なかなか先に進んでくれず、吸収CPには困っておりますw
ってか、TAがNEをこれからどう料理するつもりなのか、よく分かりませんw
気長に付き合って頂いている方は、本当に申し訳ありません。
次こそ…そろそろ…終わらせて、次のに行きたい…T T
IMとか、GNとかも入れてもっと雑食したいw
その為には、一段落させないと!!

あっ、今年の10月末で使用していたメールが使われなくなります。
新しい、アドレスを載せますので、御用の方はそちらまで。
倉庫の場所を知りたい方もそちらに、メール頂けると助かります。
PCとスマホの方は、このレス358の凧の文字をクリックでアドが表示されます。
携帯の方には、アドが見えていると思います。

では、また。
お立ち寄り、ありがとうございました。

359名無しさん:2013/05/26(日) 04:10:57 ID:???
携帯機種変してからずっと来れなくて、やっと来れたのですが…
NEは左だったんですね…!
私の頭の中では完璧にTKNEだったので、ちょっと混乱しております。申し訳ありません…(´・ω・`)

360:2013/09/11(水) 11:49:19 ID:???
雑想を読んで下さっている皆様へ

全く更新せず申し訳ありません。
しばらく更新をお休みすることに致しました。
詳細は倉庫に一言書かせて頂いております。

今までお待ち頂いたのに、こんな報告で申し訳ありません。

今まで読んで下さり、本当にありがとうございました。

361:2015/07/07(火) 14:19:11 ID:???

削除依頼させて頂きました。
吸収CPなんて途中のままで申し訳ありません。
今までありがとうございました。
ここや、大元の繁栄を祈ります。

ありがとうございました。

362凧埜:2021/03/31(水) 17:11:33 ID:???
凧、改め、凧埜です。(たこの、と読みます)
2019から他で書き物始めました。
ここで書いて以来の書き物で、亀更新は相変わらずでなかなかの長編で終わってませんが。
何故かふっと酉達を思い出し、ここやサタンで書いたのを名前や設定を変えて、ほぼコピペで、短編の書き物しようと思い立ちました。
もし、覚えている方がそれを見た時、これの盗作と言われないようにの為に一言書いておきます。
削除依頼したけど、されてなかったので。
まー、これもありかと。
始めて、人様に書き物を読んで頂いたサタン様の後継ですので。
想庫はそのままです、見たい方がいらっしゃった時の為に、メルアド残しておきます。
前のメルアドは使えなくなってます。
takoから凧へ、そして凧埜より。

363凧埜:2021/03/31(水) 21:35:25 ID:???
下げチェック入れたはずなのに、上げてしまった。
申し訳ありません。

364:2021/07/15(木) 08:33:50 ID:???
残念ながら、ここで使っているアドレスでアマゾン成りすましメールが届きましたので、アドレスを閉じさせてもらいます。
今までありがとうございました。


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