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177レボリューション  ◆1yqnHVqBO6:2011/06/17(金) 19:42:53 ID:tqRZjrQo


「これで5人だ」

絶望、
そのさらに先の虚無。闇。
それを目の当たりにしても心が折れぬ人間など――――

咆哮。それは王というよりも野獣に似ていた。
今の今まで倒れ伏していた幼き雷帝、
ゼオンが身体中の力を掻き集め、立ち上がる。

「ノール、水流をあの子とミツルの周りに展開させるんだ!」

来栖がゼオンの復活を予測していたかのような自然さで
ノールに指示を出す。

「オーケー!」

水がゼオン達の周りを龍のようにとぐろ巻く。

「少年。ミツル、ありったけの電撃をソレに流すんだ!」

意味を理解したいたのはミツルだけ。
だが、復讐に突き動かされている
ゼオンの意識は本能でそれが正しい道だとわかった。

まだだ、まだ。
誰も諦めていない。

ありったけの電撃を受けた水流が電磁石となり、
それをノールがチャンの周囲へと動かし。体内磁石を狂わせる。

風水によって築かれた異能を弾く結界は解かれ。
チャンの身体能力もまた、半減する。

針の穴よりも小さい勝機が見え始めた。

「ハハッ」

来栖が朗らかにカラカラ笑う。

――つまり君の“願い”は正義の味方になりたいってことでいいんだよね!?

短い間の同行者の言葉が来栖の脳裏をよぎる。
それに今ならなんと応えるだろうか。
決まっている。
未来日記所有者4thたる来須圭悟は確信できる。

「俺の“願い”はやっぱ」

そしてチャンは気づいている。
誰の指示でこれを成したのか。

「ああいう奴をボコることなんだよな」


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