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渡来船2

11カサブタ:2012/03/06(火) 23:23:58
ここで「下級ヴァンパイア」について紹介しておきましょう。
下級ヴァンパイアにはハーフ・ヴァンパイアとレッサーヴァンパイアが存在します。
ハーフ・ヴァンパイア、もしくはダンピールとはヴァンパイアと純粋な人間の間に生まれた子のことです。
人間とヴァンパイアの血(悪?)を半分ずつ受け継いでおり、日中でも普通の人間と変わらず活動できる上に、ヴァンパイア特有の強い魔力も備えています。
 また、人間の子供であるためか、その多くは人間と友好関係にあるのです。
まさに藍ちゃんはヴァンパイアの血を受け継いでこの世に生まれてきました!

そしてもう1つは、ヴァンパイアに生き血や精気をすべて吸い尽くされた哀れな人間、
その残骸が生ける屍として生まれ変わったレッサーヴァンパイアがいます。
レッサーヴァンパイアになると知能が低く、欲望に歯止めがきかなくなり動物的な行動をとります。

下級ヴァンパイアは「永遠の生命」とはほとんど無関係で、
肉体が滅べばその人の意思も自然消滅します。
しかし下級ヴァンパイアはヴァンパイアの近くにいると(ヴァンパイアの存在を確認しなくとも)、
普通の人間以上の鋭い感覚で、その存在に気づきます。
レッサーヴァンパイアの場合は低知能ですので、すぐ近くにいるヴァンパイアの下僕となってしまいます。
ハーフ・ヴァンパイアの場合も、人間の血を受け継いでいるためか純粋なヴァンパイアに血を吸われた場合、意志をある程度支配されてしまうようです。

ちなみに、カズ君は前回の事件でハーフ・ヴァンパイアの藍ちゃんに初吸血されているため、レッサー化はしていないものの実質彼女の下僕なのです!


「アイちゃん、そのマントを脱ぐと少しは楽になるんじゃない?
オレがコート掛けにかけといとくよ」

「ありがとうカズ君、じゃあお願いね!」

そういうと藍ちゃんは胸元のリボン結びにしてあった紐を素早くほどくと、
「バサッ!」っとカッコよくマントを脱ぎ放ったのです!
「・・・・・」
(うぉー、かっちょえー!しびれるー!どよどよどよ)
その時、カズ君の心の中では歓声とどよめきがおこったのです(笑)。

カズ君は手渡された藍ちゃんの黒マントを何か思い出したかのように見つめたのでした。

「そういえば、最近は漫画とか映画でも吸血鬼が出てくるのが多くなったけど、
こういう黒マントを翻しているのって滅多にみないよなぁ…。」

そして何を思ったのか、いきなりマントの裾をつかむとおもむろに顔に押し当てくんくんと匂いを嗅いだのでした!

「はぅー、この匂いがたまらん!」

そういうとマントに頬づりするのでした。

「こりゃー、カズ君のへ・ン・タ・イ!!」


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