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635Strange encounter ◆auiI.USnCE:2010/12/23(木) 02:48:53 ID:UbljiqsQ0

少女の問いにも、少年はかわらない。
たとえ絶望的な戦いでも戦わなければならないのだ。
少年はもう、理解している。
武装と怪我の状態を見て、少女に勝てるわけがないと。
それでも、戦わなければならないのだ。
仲間と友と自分の誇りのために。

少年の変わらない闘志に、少女は思う。
今、この場で殺す事は可能だろう。
だが、傷ついてる誇り高き戦士を嬲り殺すのは忍びない。
そしてこれほどの誇り高き戦士を此処で失うのはどうだろうかと。
出来る事ならば、傷がいえた正々堂々と戦いたいのだ。
自分の、戦士の血がそう告げていた。

また、彼も同じく生きる為に、命を狩る狩猟者だ。
自分との目的も一致する。
此処に居る人数もまた多い。
共に、誇りと矜持を持って戦える戦士がいるならば、それはまたいい事であろう。
ならば、

「うー、着いてこないか? 共に矜持を持って戦おう」

ここは共に戦う事を選択するのもいいのではないかと思う。
そして、全てが終わった後に、正々堂々戦いあおうと思ったのだ。

「…………」

少年は少し考え。
自分の数多い傷と武装の貧弱さ。
そして、少女の闘志と誇りと矜持。
全てを見据え、考え、そして

「OK! All right!」

少女に握手を求めたのだ。
それは共闘の証ともいえるもので。
少女はそれに応え、握手する。

これをもって、少年と少女は共に戦う事を誓ったのだ。


「ならば、うー。天文台に行くぞ。戦う為に」
「All right let's go!」


そして、奇妙な出会いをした二人は歩き出す。
共に誇りと矜持を持ちながら。


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