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作品投下専用スレッド
151
:
お姉ちゃんの3乗〜殺×殺×殺〜
◆5ddd1Yaifw
:2010/09/11(土) 02:21:17 ID:/6aEj7Rg0
ウルトリィは何をされたかすらわからなかった。周りには誰もいない、腹に矢が刺さった痕もない。
認識が不可能な攻撃? だめだ、理解不能。
「あ、が、」
ドサっと大きな音を立てながら仰向けに身体が倒れていった。ああ、地面と擦れて痛い、と人事のように呟く。
だがその言の葉の続きはもう紡がれない。死んでしまったのだから。死人に口なし。
オンカミヤムカイの第1皇女、ウルトリィはあっさりと死に堕ちた。
◆ ◆ ◆
「少し狙いが外れたけど上々か、うん、使い心地はそんなに悪くない」
ウルトリィからそれなりの距離が離れたビルの屋上で。
手には狙撃銃を持ち、向坂環は冷たく呟いた。
「命って軽いわね、こんな普通の女子高校生でも殺せる」
ただ銃を構え、スコープで狙撃対象を覗いて。
「撃てばそれまで、か」
トリガーを引いただけ。この僅かな動作だけで人はあっさりと死んだ。
「人を殺した、私が人を……」
嗚呼、何ということか。これで立派な人殺しだ。
だけど不思議と後悔はない。大切な人達を護れることに満足感すら覚える。
「さてとあの女のところにでもいって何か漁りましょうか、役に立つものが入っているかもしれないしね。
タカ坊、雄二、このみ……お姉ちゃんが護ってあげるからね……!」
コイントスの結果、向坂環の選んだ道は――先が見えない闇の道だった。
【時間:1日目午後1時30分ごろ】
【場所:G-1】
向坂環
【持ち物:USSR ドラグノフ (9/10)、予備弾倉×3、水・食料一日分】
【状況:健康】
ウルトリィ
【持ち物:不明支給品、水・食料一日分】
【状況:死亡】
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