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臨時なのはクロススレ16

16魔導少女リリカルなのはVivid‐SEED:2014/03/06(木) 23:13:52 ID:C//NV/T2O
そんなわけでもう僕らはシステムに頼らなくてもある程度の実力を取り戻して、昨日とは見間違える程に強くなった(じゃなけりゃ会話しながらなのはと戦うなんて絶対無理だし)のは確かなんだけど、やっぱり元々の実力差を埋めるには至らないね。
僕はなんとか相性で食らい付いていけてるけど、シンはまだ本気のフェイトに追いつけないようで。

「させ、ない!」

このままじゃシンが危ないと感じとったなのはの瞳に、強い炎が煌めく。明確な目的を定めた、獰猛な光だ。
こんな序盤にシンをリタイアさせるわけにはいかないと、本気で僕を排除してフェイトに攻撃をかけるつもりか。もうすぐなんだ、ここしかもう機会はないし時間もないんだから、フェイトの邪魔をさせるわけには。

「レイジングハート、アレいくよ!!」
≪了解、ロード‐カートリッジ。ヴォルテックス‐ラジェーション≫
≪警告。後方への退避を推奨します≫
「う、わ!?」


そう考えて、そうはさせるかと前進したのが、いけなかった。


『ヴォルテックス‐ラジェーション』──なのはを中心に、渦状に放出された圧縮魔力……桜色の吹雪に捲き込まれ、蒼太刀『シュベルトゲベール』もろとも大きく後方に弾き飛ばされてしまった。

(カウンター魔法!)

対近接の切り札とでもいうのか、さながら竜巻のように吹き荒れる魔力に成す術なく翻弄されて、あわや地面に激突寸前といったところでなんとか飛翔魔法を繰って柔らかく着地する。視れば太刀は随分と遠くまで飛ばされたようだった。
参ったな、これは。

≪短射程砲撃の一種と推定。あの魔力には破壊力があります≫
「……どうする!?」

初めて見る魔法だ。多分これは距離を取って、或いは時間を稼いでモードチェンジをする為の布石なのか? なのはみたいなタイプなら、こういった攻性防御は必要なんだろうな。
どちらにせよ、アンチマジック・コーティングが施され、魔力障壁を切り裂く特性を有するが故に、なのはにツインサーベル・モードを強要させてた唯一の武器を失った以上は……彼女はもう近接戦をする必要がない。
多分もう全力全開のエクシード・モードかなにかにチェンジして砲撃魔法をチャージ、僕かフェイトを竜巻の中から狙ってると考えていいだろう。あの魔法を発動してから僕が着地するまでの時間、それで十分な筈だ。

(ならストライクフリーダムを起動するか? いや違う先ずは)

状況から推測し、頭を高速回転させる。たった一手で圧倒的不利にされたんだ。考えろ。
やるべきは砲撃の阻止、なのはの足止めだ。ならデバイスを取り換えてる時間も惜しい……ここはストライクで強引に打って出て、砲撃させないように努めるべきだ。
即断即決、サーベルを右手に、大型実体シールドを左手に装備して残り時間の少ない『エール‐ブースター』でなのはに斬りかかろうと、桜色の竜巻に突進しようと力を込める。
そして、


なのは自らが、魔力嵐を突っ切って二振りの小太刀を手に、こちらに斬りかかってくる気配を感じた。


「な、に!?」
「やぁぁあ!」

刀で攻めて、きた!?
砲撃ではなく、全身に魔力光を纏わせて通常の3倍のスピード。身体強化魔法と加速魔法を用いて、遮二無二に突進してきた。
完全に出鼻を挫かれて咄嗟に掲げたシールドに襲いかかる、剣撃の嵐と射撃の雨霰。そのどれもが重く鋭く硬く、シールドはあっという間に砕かれてバラバラになって消滅した。くそっ、体勢を立て直す隙もない!


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