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臨時なのはクロススレ16
13
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魔導少女リリカルなのはVivid‐SEED
:2014/03/06(木) 23:09:10 ID:C//NV/T2O
だから僕は、なのはが勘に従って「らしくない」行動を……僕達赤組にとっては悪夢のようだった遠距離砲撃をしたことを信じなくちゃいけないんだ。なら仕方ないよねぇって。
「あんまり当を得てるとは思えないけど、絶体絶命のピンチにどうやって対応するのか……もし突破してくれたらきっと、わたし達もピンチになるような策を使ってくれるんじゃないかって。確認したかったの」
「その起点があの砲撃ってことなんだ。模擬戦をもっと激化させる為に? ……滅茶苦茶だぁ」
≪フォトン‐サーベル起動。エール‐ブースター限界時間まで2分≫
「うぅ、反省してます……」
≪フラッシュ‐インパクト&ディバイン‐シューター≫
うん、事情はよくわかんないけど、わかった。とにかく信じてみよう。僕も昔はイロイロ無茶苦茶やってたわけだし、あんまりこういうので他人のこと言えないし。
つまり、なのはは激しい戦闘を望んだと。確かにそうやって色々策を練らなきゃこの模擬戦の性質上、終始それぞれが1対1をするだけになる可能性が高いみたいだから、キッカケとしてはあの砲撃は悪くない。おかげで皆が皆、当初の予定にない熾烈な戦闘行動を強いられたわけだ。
そして激化した戦場を、青と赤と関係なく更になんらかの手段で覆せる力があれば、きっと少しは嫌な予感にも耐えられる力を得られるのではと。
全ては、当たりやすい自らの勘を少しでも外す為に、正解かどうかも判らない強制レベルアップのキッカケを。
「大丈夫、だよね? ちゃんとみんな、力を合わせて私の全力を乗り越えてくれた。私の身勝手を止めてくれた。だから、大丈夫だよね?」
「……なのは」
何度目かも分からない攻防の間隙、小休憩の最中。
なのはの表情に、遂に隠しきれなくなった不安の色が浮かぶ。上目遣いで僕に是非を問い掛ける。
まるで悪夢を見た子どもが、こっそり親の布団に潜り込むように。
もちろん彼女は、こんなたった一回無茶苦茶をやったところであまり意味はないと理解している。けど、やらなくちゃと思ったみたいで。
それほどまでに、彼女の予感は大きかったらしい。それほどまでに、自分の行いに自信を持てないらしい。
その様子で僕は、なのはがシンとスバルに相談した内容と、レイジングハートが僕に「知って貰いたい」と言った理由を悟った。
「ねぇレイジングハート。なのはは結局、まだ甘え下手なんだ?」
≪御名答です。マスターがこの不安を吐露したのは、私を含めこれで二人目。やはり貴方に話して良かった≫
「そっか」
「ちょ、レイジングハートそれ秘密……!?」
相棒のまさかの暴露に慌てる高町なのはという人間は、甘え下手だ。彼女の幼少期がそうさせた。信頼がだとか利益がだとかそういうのじゃなくて、純粋に甘えるのが苦手だ。
そして今の彼女は時空管理局の戦技教導官で『エース・オブ・エース』。青組の中じゃ、いや今このカルナージという世界で、一番の地位を持った存在。同格の人間はフェイト・T・ハラオウン執務官ぐらいなもので、でも彼女は頼りにならないわけじゃないけど今は敵チーム、そのうえなのはに関しては暴走しがちなとこがある。
そうした甘えなど赦されない環境で、高町なのはとして、凛と振る舞わなくちゃいけない。
つまり、23歳の女の子がこの状況で不安を共有できる人間はいないんだ。
多分ただ一人、僕を除いて。
かつての僕は、『闇の書事件』の19歳の僕は、「キラお兄さん」だった。前線で戦う魔導師の中で一番の年長者で、当時小学3年生のみんなを知る存在だった。
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