富豪達の宴【※長文ロル推奨】

22：伊集院　櫻（御曹司①） ◆uN4VpZiPcw：2011/12/17(土) 18:26:36: （p/絡み文置かせて頂きます^^ 絡みにくい等あれば此方から絡ませて頂きますので遠慮なく言って下さい）

（嗚呼、つまらない。これだから、あれほど夜会には出席したくないと言ったのに。そんなことを口ずさみそうになりながら、高級感溢れるふかふかしたソファにどっかりと腰を下ろし会場内を一望した。天井からは大きなシャンデリアが吊るされ、燦々とした光をあちこちに浴びせている。耳に聞こえてくる心地良い音は有名なピアニストが弾いている生演奏の音色。だだっ広い部屋の中心には豪勢な料理が白いテーブルに山ほどつまれ、その周囲ではお酒を片手に会話を弾ませる者たち。あいつらが話すことといえば優越感に浸った表情で「あれを買った」「これを手に入れた」など、うんざりするような話題ばっかり。よくもまあ飽きることもなく楽しそうに話せるものだ。不機嫌そうに頬肘をついたまま、元々眉間に寄っていた皺を一際深く刻みこませた。パーティに参加するといつもこうだ。動きにくい窮屈な正装にわざわざ身を包み、同じような話題を耳にたこができるほど繰り返し聞かされ、結局は最悪な気分に陥るのだから。―やはり、来るべきではなかったのだ。…そうだ！付き人に気づかれぬ間に帰ってしまおうか。もしかしたら、怒られるかもしれない。だが、そんなこと更々知ったことか。あと何時間続くかもわからないパーティに参加しているのはもう限界なのだ。勢いよく立ち上がると玄関へと足先を向ける。家に帰ったら音楽でも聴きながらティータイムでもしようか。そんな些細なことを考えながら。）

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