(ざわめく塔内。自分が思っていた以上に人が居て若干うんざりした。人が居るところは嫌いじゃない、じゃないけれど…―この騒がしさはどうにかならないものか。要らないノイズが耳に自然と流れ込んでくるこの不快さ、耳が壊れてしまうくらいに入ってくる興味の無い話。商人の口下手な台詞。全部が全部耳に響く。ああ、煩い、少し静かにできないの?塔にある食料ストアの印が押された茶色の紙袋を両手で抱えながら只管歩く、歩く。この塔は面白くて好きだけれどこんなに人がいるのは好きじゃない―不機嫌、そう言った表情で地上に続く階段を軽快にトントン、と下りていく。途中紙袋からせっかく買った林檎が一つ、ベタに落ちてしまったけれど気にしないで林檎はいくらでもあるもの、と適当な対応をし最後の一段を下りきる。ここまで来てしまえば安心、煩くない。そう思った刹那、本当にその0,1秒後くらい…ふいに見上げた暗い空から降って来るこれまた黒い人影。どうしたものか、この運命をどうしろというのだろう、こんな事に巻き込まれる何て思っていなかったのに。堕ちてくるのにそう時間は無い、どんどんと迫り来る影。―…ああ、面倒だけど最高の暇潰し)
――…堕ちて来ても受け止めてあげられないの、だってだって両手に荷物いっぱいだもの。それで、―…What do you want to do?[貴女は何をしたいの?]
(暇潰し、と口角をきゅっと上げ愉快気に笑う。それから堕ちてくる物体に向かって受け止めるのは不可能よ、と言う。荷物を置いてしまえば両手があいて受け止められるかも知れないが自分にはそんな勇気は無い。だがこれはこれで自分が受け止めなければこのものはどうなるのだろうか、地面に叩きつけられて、地を真っ赤に染めて終わってしまうのではないの?だが、この街には普通のものなど極々稀にしか居ないのだ。自分だってそうじゃないか、人外なんだから。だからと言って飛び降りようとは思わない、堕ちてくる者は何を思ってこんな事をやっているのだろう?どうして?分からない…分からないの)
(※英語はエキサイト翻訳より。エキサイトあってるのか分からない…(・ω・`←)
>all
(p,PF訂正で二人称を付け足しましたがもう一つつけたします;無計画で申し訳ないです;お名前を聞く前は役柄でお名前の方呼んでしまいますね。何だか日本語がおかしい気がしますが…気にしない!(←))
―――…私はどうするべきなのかしら。助けてあげるべき?大声をあげるべき?……それとも、ただ、見てればいいのかしら。
(光り輝く宝石を求め塔へと赴いたものの期待していた物は一つも無かった。深海の様に蒼いサファイアも炎の様な燃える紅いルビーも何一つ。――私は高価なものが好きなのよ。他の石ころなんて興味がないの。ドレスに隠れたハイヒールが地面と触れ合って怒りの含まれた音を立てる。安っぽい宝石を押し売ろうとした商人の顔面をこのヒールで無惨に捻り潰してやろうと思った事など、言うまでもなかった。とんだ期待外れに大きく息を吸ってから、吐く。こんな事をしても無意味なだけだけれど。…こんな胸糞悪い場所の空気などもう微塵も吸いたくないわ。口を引き締めて早々と螺旋階段を駆け降りて塔から出た。すう、改めて外の空気を体内に取り込む。塔内と変わらないその味に顔を顰めるが、気にしても仕方が無い。――今日は何だか気持ちの悪い天気だわ。まるで空と睨めっこをするように目を鋭く細め、仰ぐ。そして空一面灰色で塗り潰したような曇天…と同時に、一人の少女、少女?――正直信じたくない。自分の敵となっている吸血鬼側のあの探偵が今私の目の前に、降ってきているの?疑いたくなるこの現状に目を背けたくなるが、何故か目が離せない。ただ、少女を見つめながら呟いた。助けるべきか、驚きに声を上げるべきか、それとも、少女が地面と挨拶をするまで黙ってみていれば良いのだろうか?…私にはどうすることも出来ない。只、この少女がこんな事で駄目になる可能性なんてこれっぽっちもないということは十分理解していて。ゆっくり、とてもゆっくり落ちてくる少女にゆるり、口角を上げて微笑むと、言った)
Are you doing such a thing what being thought why?
...I do not understand at all.(あなたは何の為に何を思ってそんな事をしているの?
…私には到底理解出来ないわ。)
It is annoying…!!obstruction..!Retre…邪魔だからどいて下さいませんか?買い物に失敗致した人魚姫様。
(灰色の空気が優しく生暖かく彼女の頬を擦り抜けて行った。金色の髪の毛が灰色の世界に良く映えて、映えたからこそ其れは"異質"で在った。堕ちながら彼女は思うー…此の儘自分が地面に叩き付けられたら?と。地面には無残にも赤々とした液体が飛び散り、周りに居た様々な人の悲鳴等が聞こえてくるであろう。だが、そんな簡単な事で彼女がいとも容易く命の線を自ら手放すとは到底思えないのだけれど。彼女が何故こんな無意味な事…端から見ていれば、だが…をしているのかと言えば、自分が堕ちて、地面には叩き付けられる"寸前"。"瞬間"。の真下に居る人達の顔が見たいからであった。驚愕、苛立ち、歓喜からの絶望。人や妖怪達の表情の変わり様というのはとても面白いもので、探偵としてのココロを擽った。だから、私は飛び降りる。真下にいる人魚姫に聞こえる筈も無いのにココロの声で答えれば、にんまりと容姿に相応した笑みを浮かべて更に加速するのを助長するかのように体重を下へとかけはじめた。落ちる、堕ちる感触を身体全体で感じて、丸で自分が空飛ぶ鉄の固まりに為ったような雰囲気を感じれば、宙でくるっと一回転。彼女の金色の髪の毛も、逸れに釣られてくるっとしなやかに回った。…回りながら目の前に居るベビーブルーの綺麗な髪をもつ女性に尋ねてみる。きっと彼女が苛ついている理由は塔内にある宝石店関係であろうと。人狼側に着いている方々を適当に調べて要るわけではない。趣味、家族関係…調べれる事なら何でも調べた。だから知っている、彼女が綺麗な物に凄く御執着しているコトを。適当に力を使いながら、真下にいる彼女すれすれの空中で留まれば首を左に少し傾げながら、冒頭後半の言葉をなんの悪気もなさそうに告げて)
用……別にないけど…"口の聞き方が為ってない"って、言われなかった?―…A perfect angel only of externals etc. though your having chosen surely has angel and satan's minds……じゃあベルの家、くる?
(虫が鳴いた。五月蝿いながらもやはり己の存在意義を示したいのか、それとも鳴くのが己の運命であり試練で有る事に気付いているのか、闇を切り裂く断末魔の如く煩く。溜め息を吐いても其れは闇へと吸い込まれて行くだけで鳴き止む気配は一向に無く、苛つきさえ感じている今。相手の言葉を聞けばしゃがみ込んだまま何処か不思議そうに丸い目を更に丸くして、彼女は膝の上に肘を着いた――判らない、と言うかの様に。自分が相手を助けてあげようと云うのに何故彼は素直に其れを受け止め様としないのか。寧ろ此方に挑戦を突き付けてくるのか。眉を顰めながら首を緩く左に傾げれば髪の毛がサラリと零れ落ちるように地面に伏せた。子供扱いされた様な己の呼び方に多少の怒りは感じたものの、其処は和えて追求せずに話を進めていく――というか、やけに気の張っている目の前にいる相手の捻くれた言葉の裏を探って見たくて、怒りを顕わにすることさえ面倒臭かっただけであるのだが――"用"そう言われれば相手に対して用と呼べるものは全く無いことに気付き、首を傾げたまま普通に答えの言葉を紡いだ。正直に言えば噂を小耳に挟み、人間と云う珍しい人種を確認しにきたというのが正しいの答えなのであろうがそこを説明して了えば相手の苛つきを助長させてしまうと思い口を噤んだ。だが、相手の口の聞き方が気に喰わなかったらしく、ニコニコと口角をこれでもかと言わんばかりに上げれば堂々と年下の癖に毒を吐いた。言い終わった頃には其の幼き顔に笑顔は消えていて浮かんだのは相手を見透かす様に注がれる冷たい視線。すっと立ち上がれば穿いていたスカートが揺れる、揺れる。いつの間にか顔を表していた月を眩しそうに目を細めれば夜風に靡く金色の髪の毛を指で押さえ顔を横に向け何処かを見つめていると――不意に相手を見つめるというよりかは見下す様な形に為って。その場でくるりと一回転をすれば、口許をゆっくりと綻ばせながら言った。――貴方が選んだのはきっと天使、悪魔の心を持っていようが見てくれだけは完璧な天使よ……と。すれば天使と人間の数奇な出会いを祝するかのように夜風が様々な季節の匂いを小さな小さな花びらと共に飛ばした。)
雨が降りそう。……けれども雨は何処から来て何処へ行くの?
(レースが縁取ってある黒い傘を持って出かけた。その日は気持ちがよく清清しいほどの青空が一面に広がっていたが――俗にお天気雨と言われる、晴れているのに雨が降っているという不思議な現象に出くわしてふと上を見上げる。濡れるのもお構いなしに傘を持って歩いている――変な目でみられるのはもう慣れっこ。そう、自分に言い聞かせて。右手を前に出して大地の恵みを受け止める。冷たくも脆いその雫は、体温に溶けて流されていく。自慢の黒髪が塗れ、心地よい。だが、そうも言えなくなって来た――大降り。大量に降ってきたのだ。これには少し驚いて上を見る。漆黒の闇のような雲が一面を覆い、視界を曇らせる。服も髪も全てがビチャビチャだ。もう傘など意味がないだろう――ならば、もういっその事このままでいいか、なんて軽く考える。近くに岩場を見つけ、軽くステップを踏みながら飛び越えていく。“ほっ”とか“はっ”とか、無邪気に声を出して。と、まだまだ帰り道は程遠いため途中であきらめる。拠点としている場所は此処からまだとても遠いところにある。――今日はただ、散歩をしに来ただけなのに、何故こんな仕打ちにあうのだろう。少し哲学的な考えをめぐらせ、いつもとは打って変わった性格になる。未だに雨は土砂降り。気分が乗らないため歌を歌う――雨に掻き消される。私が悪魔だから? だから、私が出て行くとこんな事になるの? 気分が悪い。岩場から降りると、草むらを歩き出した。嗚呼、この世界はなんて居心地が悪いの? そんな事を考えて、家路を歩く。ただ、誰にとは言わないが一つの事を全てに問いながら)
Why am I always made a twicer?(何故私がいつも悪者にされるの?)