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◇月光裏街 =Moon Light Under the City= PartⅠ◇(

51エリオット伯爵 ◆3tXODEpoW6:2011/02/12(土) 18:26:06
>>50 お嬢さん
――……御機嫌よう、お嬢さん。そうだな…久々に見たというのにあれでは感動も半減するというもの…だがこんな夜だからこそお嬢さんの言う通り雪が美しいのかもしれないな。…顔色が…悪い?…寒くはないが……私にはお嬢さんの顔色も悪いように見えるのだが…大丈夫か?取り敢えずこれを着なさい
(男が眠った時は何百年か前の春だった、そして再び目覚めた時には既に冬だった。ちらつく雪のなか、男は哀しげに悲しげに月を見上げる。雲に隠れているのが悲しいんじゃない。愛しい人と見た月を今は一人で見なくてはいけないのが悲しいんだ。永遠を生きるだなんて他の人からしたら羨ましいのだけれど男にとっては酷く辛いものだった。ふと男は自分に話しかける声を聞いた声の聞こえる場所へ顔を向けると、顔の色が酷く白い人形のような少女が男を見上げている。人と会ったのはとても久しぶりだった、男へ憎しみや怒りを向けてこない人というのはもっと久しぶりだった。ふわりと目を細めると月を見上げて呟く、久々に見た月が厚い雲で隠れてしまっているのはそれでも美しいけれど確かに残念だ、その代わりといっては何だが空からは冬にしか降ってこない白いプレゼントが降っている。こういう月が隠れている日こそ雪は美しく明るく輝く――……少女の問いかけに男はその考えを手放した。男は鏡を見ていなかったせいか自分が今顔色が悪く頬が痩けているのを知らなかった、少女に逆に問いかけるようにそのことばを繰り返すと寒いのとも聞かれる。コートを着ているからか寒くはなかったが男からすれば目の前の少女が寒そうに見える。自分の着ていたコートを脱ぐと少女の肩に掛けた、裾が長く地面に付いてしまっているが薄着をしている少女を見ると自分の方が寒くなるから少しでも暖かく見れればいいだろうと男は思った)

(Pl:わわっ!こちらこそありがとうございます>< こちらもよく分からない伯爵ですが仲良くしてやってください…!)


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