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◇月光裏街 =Moon Light Under the City= PartⅠ◇(

49エリオット伯爵 ◆3tXODEpoW6:2011/02/09(水) 21:08:11
(みんなが知っているようなありふれた絵本のお話、くすんだ青い髪をした悪い伯爵様を勇気のある青年が倒して町の人を平和にしましたというお話。悪い伯爵様は青年の剣によって体を貫かれて、硝子の棺で眠るように息を引き取った――…ありふれた絵本のお話誰も本当にいるだなんて信じない。そう、伯爵様は本当にいるのさ。――街の一角にある古びたある屋敷、その主のものと思われる部屋に硝子の棺があった。周りに詰められた真っ白な花も既に朽ち果てる程時は過ぎているのだろうに男はゆっくりと目を覚ました。硝子の棺を開けて辺りを見回せば、彼はその髪の色と同じ顎髭を弄りながら棺から出た。中年と言った方が良い外見だろうか目も青髪も髭も青の男はすぐに古びた大きめの椅子へと座る。身長は高く筋肉もほどよくついているというのに、目つきはきつく顔もどちらかというと痩け不気味さが混じったような顔つきである。男は人形に飾られた部屋を見ながら顔を両手で覆い哀しげに溜息をつきそのまま何十年――否、何百年ぶりだろうか再び声を紡いだ。)
――また、またいけなかったようだ。いつになったらいけるのだろう……長い時を過ごすなどもう飽いた…
(男は遙か昔罪を犯した、その罰で長い時を生きねばならないという罰を下されたのだ。――何度刺され何度倒れてもまたいつか目覚める――その循環に最初こそは便利だと思っていたのに男はいつからかその無限の循環に飽いていた。いや違う、いつまで経っても昔一緒にいた友や愛したものの所に行けいないことに焦りを感じたのだ。顔から手を外し切なげに天井を見上げると体に刺さった剣を抜き、立ち上がった。服装は昔から変わらず今からしてはかなり時代錯誤な服装…黒の中世貴族のような服に袖付きのファーが付いた王様のマントのような赤いコート。そして外へ出た後青白い顔で月を見上げた。――嗚呼、今宵の月も変わらず美しい)

(Pl:初めまして、以前から覗いていたのですが飛び入り参加させて頂きましたっ!何やら不死に近い意味の分からないキャラですみません……よろしければ仲良くしてやってくれると有り難いです)


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