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うにゅほとの生活3

678名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2020/10/01(木) 15:14:50 ID:4UGNsYlQ0
2020年9月30日(水)

帰宅し、うにゅほに茶封筒を渡す。
「はい、給与明細」
「おー」
うにゅほが、ぺこりと一礼する。
「おつかれさまでした」
「確認しようか」
「うん」
昇進して一ヶ月、いろいろなことがあった。
その集大成が、この茶封筒に収められているのだ。
感慨深いものがある。
「──…………」
うにゅほが茶封筒を開き、給与明細を取り出す。
「ちゃんとふえてる……」
「よかった」
増えていて当然なのだが、やはり最初は緊張するものだ。
「◯◯、みてなかったの?」
「見るなら、××と一緒に見ようと思って」
「……そか」
ちょっと嬉しそうだ。
「しかし、増えたぶんどうしようかな。冷蔵庫は買う必要なくなったし」
「むりにつかわなくても」
「それはそうなんだけど……」
初任給の気分でぱーっと使いたくなるのが人情というものだ。
だが、使い道は思い浮かばない。
あるいは当然かもしれない。
何かが欲しい、何かがしたいから、お金を使うのだ。
お金を使いたいから何かを買う、何かをするでは、手段と目的が入れ替わってしまっている。
ままあることだが、それは避けたい。
「……うーん」
思案ののち、ようやく腹を決める。
「今回は貯金するか……」
「それがいいよ」
お金を使うのは、欲しいもの、したいことを思いついてからでも遅くない。
と言うか、無駄遣いをしていたら、大切な場面で足りなくなることすら考えられる。
「まあ、貯めるのも楽しいしな」
「うん」
今後も頑張って働こう。
いつかのために。




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