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肥満化小説・肥満化絵投下スレッド その3

1名無しさん:2013/03/03(日) 11:21:45 ID:.5M1ZTCQO
肥満化小説や絵を投下したい方へのスレです。
作品の感想などもこちらへどうぞ。

604409:2014/01/06(月) 20:01:45 ID:CL02ZXC.0
乙です!
最初は、迷ってる感じだけどどんどん、
人気を得る快感で太る事に開き直ってゆくさまが、すごく良かったです。

日本は日本人があそこまで太る才覚がある人がまず中々いないですからね…
でてくるといいですね!
お疲れ様でした〜

605soll:2014/01/08(水) 07:02:53 ID:efGbtU/s0
あけましておめでとうござます。
大きく肥大化した娘が布団で寝っ転がってる様子です。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1625_1.jpg

606名無しさん:2014/01/08(水) 21:24:08 ID:AfaNDTNI0
>>603
乙でしたー
本当に日本人ではその手の動画ってありませんよね、なんでだろう?

>>605
こちらも乙!
時期的に正月太りかなあと妄想しましたw

607名無しさん:2014/01/26(日) 20:13:22 ID:t5JuMEIM0
過疎気味なのでSS投稿します。
遅筆ですがお付き合いいただければ

俺はパソコンのキーボードから手を離し、椅子の背もたれに背中を預けた。
湯上教授の講義の課題「タイムマシンの開発史」の締切は明日。
だが、レポートはほとんど白紙のままだ。
時間旅行部の活動を優先させて先週の講義をサボらなければよかったと今更ながら後悔するが後の祭りだった。

俺は隣の席の黒野を見た。
いつものように机にうず高く積み上げた専門書を読み込んでいる。
「なあ赤野、教授の課題で分からないところがあるんだけど、教えてくれないか?」
「たまには自分で考えたらどうだ」
「同じ大学3年生でも俺は黒野みたいに頭は良くないんだよ」
黒野の前にパソコンを持っていき、画面を見せた。

「タイムマシンが発明された年って分かるか?」
「そのくらい時空工学部に所属する大学生として常識だ。2025年」
「たった十数年前のことだったか。もっと昔のことだと思っていた」
「来年は卒業論文を書かなければならないんだぞ。ちゃんと勉強しているのか?」
「実は時間旅行部の活動が面白くてあんまり。ははは」

黒野は苦虫を思いっきり噛み潰したような顔をした。
「ああ、お前はタイムマシンで過去に飛んで遊ぶという不謹慎なサークルを主宰していたんだったな。
先週は白亜紀に行って恐竜見物をしたと聞いたが」
「ティラノザウルスの卵で目玉焼きを作ろうとしたら、親恐竜に見つかって追いかけられたぜ」
「そのような軽はずみな行動が歴史改変に繋がるんだぞ。タイムマシン安易に使うべきではない!」
「赤野は生真面目すぎるんだよ」

化粧っ気はないが端正な顔をしている。華奢だが胸はある。
しかし、堅物すぎて近寄る男は皆無。
学内の男子学生からは『鉄の女』と呼ばれている。

「そんなにカリカリするなよ。研究室の冷蔵庫にケーキがあるからそれでも食べて落ち着けよ」
「私は甘いものは苦手だ」
黒野はつかつかと自分の席に戻り、再び読書を始めた。
「あ、まだ聞きたいことがあるんだ。教えてくれよ」
「これ以上は自分で考えろ」
ツンと澄ました顔。本当にかわいくない奴だ。

608名無しさん:2014/01/26(日) 20:16:52 ID:t5JuMEIM0
翌日。
レポートは徹夜で何とか完成させた。
参考書やネットの引用を切り貼りした実に悲惨な内容だ。
評価は最低ランクで間違いないだろうが提出しないと単位が危ないから出さないわけにはいかない。
足取りも重く、湯上教授の講義が開かれる教室に入った。

席につくと時間旅行部の仲林に声をかけられた。
「何、疲れた顔してんだ」
「レポート書くのに徹夜してたんだよ。8時間以上机の前で唸ってた」
「お前のゼミには『鉄の女』がいるじゃん。あいつに頼めばすぐに完成できたんじゃねえの?」
「あいつが人に優しくものを教えると思うか?」
「あー、よく考えたらあり得ないな」
「冷たくあしらわれたんだぜ。「自分でやれ」だって」
「ツンツンしすぎなんだよな、彼女。美人だけど」
そう言うと彼は一枚の写真を取り出した。
「ほら、この間のミスコンの写真。『鉄の女』はむっつり顔だぜ」
覗き込むとビキニ姿の黒野が写っていた。
相変わらず不愛想だが、共に写っていた参加者の中ではスタイルは抜群。
腰なんか砂時計型にくびれている。
「これで愛敬があればな……」

仲林が言葉を継ごうとした時、教室の扉が開いて湯上教授が入室してきた。
湯上環教授は国内有数のタイムマシンの権威だ。
若干30歳ながら教授の座についている才媛。

「お喋りを止めて参考書を開いてくださいね。今日は122ページのバタフライ効果と歴史改変から始めます」
鞄からノートと参考書を取り出しページを開く。
が、徹夜明けの睡眠不足というのは侮ってはいけないもので。
開始10分で睡魔が毒牙を向いて来たのだ。
徐々に瞼が重くなってくる。

湯上教授の声が遠くの方で響いている。
「……すなわち、バタフライ効果とはタイムリープして過去に飛んだ時間旅行者の行為により、現在の事実が書き換えられてしまうことなの。
過去のわずかなズレが現在の状況にさざ波のように作用して、最終的に事実の復元は不可能になる。
バタフライ効果による意図しない歴史改変を防ぐために時間旅行者は過去の人物と絶対に接触してはならないの……」
湯上教授の言葉が右から左に通り抜ける。
俺の意識はゆっくりと眠りの世界に沈み込んでいく。

609名無しさん:2014/01/26(日) 20:18:23 ID:t5JuMEIM0
その時。
「こら、そこ!」
気が付くと湯上教授が俺を指さしていた。
「眠っていたわね。今、私が言ったことを言ってみなさい」
「え、えーと」
徹夜明けの頭は鉛が詰まっているかのように回転が鈍く。ごにょごにょと口ごもることしかできなかった。
その様子を彼女はじっと見つめていた。
「もう結構です」
淡々と講義に戻る教授。怒らせてしまったかもしれない。
「単位もらえないんじゃないの?」
「うるせえな」
横でニヤニヤと笑う仲林を俺は軽く小突いた。


チャイムが鳴って講義が終わる。
ノートを鞄にしまっていると仲林が尋ねた。
「このあと講義入ってる?」
「ん? いや、今日はこれで終わり」
「なら、今日もタイムマシンで時間旅行しようぜ。さっき湯上に怒られた口直しにな」
「いいねえ。今回はどの時代に跳ぶ?」
「んー、そうだな……」

仲林は講義の後片付けをしている湯上教授に目をやった。
「あの優しい先生がどんな子供だったのか確かめたくないか?」
確かに、それは興味がある。以外とやんちゃだったのかもしれないし。
「じゃあ、20年前か?」
「それだと幼すぎてつまらんな。湯上が中学生だった15年前にしよう」
15年前。俺達が小学生に入ったころだ。
「あの先生が通っていた中学校って分かるか?」
「彼女はSNSで公開していたはずだ。調べてみるよ」
俺達はサークル棟にある時間旅行部の部室に向かった。


つづきます。

610名無しさん:2014/01/26(日) 22:14:35 ID:hvYa9PLU0
しえん

611名無しさん:2014/01/26(日) 22:25:11 ID:A32jij6c0
乙ですww

過去改変ものは大好物なので楽しみですww

612607:2014/01/28(火) 01:05:34 ID:N.ErLFgg0
支援ありがとうございます! 続きを投稿します

サークル棟の古びた階段を上がり、時間旅行部の部室の扉を開ける。
埃っぽい空気が流れてきて、軽く咳き込む。
「いい加減に掃除しなくちゃな」
隅々まで積み上げられた金属の部品。
事務机の上には散積したコンビニ弁当の容器。
読み捨てられたマンガ雑誌は床で茶色に変質している。
脂で汚れた窓から差し込む光は黄土色で、それがうら寂しい雰囲気を一層引き立てている。

その部屋の中央に鎮座しているのは我らがタイムマシン。
人間数人を収容できるカプセル型の容器の横に、時空回路が組み込まれた動力部が付いている。
大学の研究所から払い下げられた中古品だが十分に動く。

俺は事務机の上からコンビニ弁当の容器を払いのけ、パソコンを置いた。
電源を入れ、インターネットに接続する。
「湯上教授のSNSは……っと。あった、これだ」
「どこの中学校だ?」
「桜花学園。小中高一貫の超進学校だな」
「全国から優秀な子供が集まることで有名な学校か」
「おそらく校門には守衛がいるだろう。部外者は構内に入れてもらえないと思うぜ」
「それなら俺に考えがある」
仲林は不敵に笑った。
「学園祭の日にタイムリープするんだ。学園祭なら部外者も構内に入れるだろ?」
「相変わらず悪知恵だけは働くな」
俺は笑い返し、早速桜花学園のホームページにとんだ。
「どうやら毎年10月10日に学園祭が開催されているようだ」
「ならタイムリープ先はその日で決まりだな」

仲林は手慣れた様子でタイムマシンの動力を起動させ、時空回路にタイムリープする日付を入力した。
「転送端末を持っていくのを忘れるなよ」
「ちゃんとポケットに入れているよ。これがないと元の時代に戻れないからな」
ポケットの中にある携帯電話ほどの大きさの機器をしっかりと確認した。
「OKだ。後は転送カプセルの中に入るだけだな」

仲林に続き、俺はカプセル型容器の中に入った。
これまで時間旅行は何度も行っているが、未だにタイムリープする時は緊張する。
「10秒で転送が始まるからな。10……9……8……」
カプセルの底から青い光の粒子が溢れ出し、俺達を包み込む。
「5……4……3……」
視界がゆっくりと歪み始めた。
体中が氷で冷やされていく感覚がする。
手の先から体が半透明になっていく。
「2……1……!」
目の前が青白く輝いた後、俺の体は時空の海に沈んでいった。

613607:2014/01/28(火) 01:07:46 ID:N.ErLFgg0
目を開くとそこは何の変哲もない公園だった。
遊具に砂場。芝生広場の中央には街頭時計が立っている。
時間は11時ジャスト。

素早く転移端末で現在の年月日を確認する。
きちんと15年前の10月10日だった。タイムリープ成功。
「早速桜花学園に向かおうぜ」
事前に古い地図で目的地周辺の地理を把握している。ここから1kmくらい先だ。
俺達は公園から出て、市街地を歩き出した。

コンクリートでできた街並み。行きかうバイクや車。人々の服装。
多少センスが古い感じがするものの、あまり俺達の時代と変わらない風景だった。
「お、見ろよ。俺達がガキの頃流行っていた漫画だぜ。今じゃプレミアがついて手に入らないんだよな」
仲林は本屋の店頭に平積みされていた単行本を見てはしゃいでいる。

商店を冷やかしながら歩いている内に、目的の桜花学園にたどり着いた。
赤茶色のレンガ造りの巨大な校舎。敷地内を取り囲むように桜の木が植えられている。
校門の上には手作りの「第22回桜花学園学園祭」の看板。
その下を多数の老若男女が行きかっている。

人ごみに紛れて構内に入ると、クレープやイカ焼きの美味しそうな匂いが漂ってきた。
校舎へ続く道沿いに数十を超える出店が出来ており、コスプレした生徒達がお客を呼び込んでいる。
どちらを見ても人ばかり。
どうやらかなり規模が大きい学園祭のようだ。
この中から中学時代の湯上教授を探すのは骨が折れそうだ。

途方にくれていると「湯上さん」という声が耳に入った。
声は開けたスペースに設けられた休憩所から聞こえてきたらしい。

そこには、一人の太った女学生がベンチに座ってたこ焼きを頬張っていた。
傍らには何十個もあるプラスチック製の空容器。おそらくたこ焼きが入っていたと思われる。
その周りを数人の学生が囲んでいる。皆一様に呆れた様子だ。

囲んだ学生の一人が彼女に喋りかけた。
「湯上さん、これで30個目だよ。そろそろ体に悪いからもうやめようよ」
太った女学生は口にたこ焼きを含んだままのんびりと答えた。
「んぐ、これだけ食べ物をいっぱい食べられる機会なんて……ふぐっ。学園祭しかないし…はぐ、食べておかなきゃ損だ〜」
膨らんだお腹をさすりながら、彼女は食べることを止めない。
その真ん丸な顔には現代の湯上教授の面影があった。

俺はあさっての方向を探していた仲林に話しかけた。
「なあ、あれって……湯上教授じゃね?」
「ん?」
仲林も学生達の方を向き、目を凝らした。
「本当だ! 太ってて分かりにくいが湯上じゃねえか」
彼はにんまりと笑った。
「あいつ、昔はデブだったんだな。面白い、記念に写真とっておこうぜ」
懐からカメラを取り出し、シャッターを切った。
「いやー傑作だな。これで当分話の種には困らないぜ」
「現代に戻って湯上教授にこの写真を見せたらどうなるかな?」
「留年確定間違いないだろ」

614607:2014/01/28(火) 01:09:59 ID:N.ErLFgg0
談笑しながら歩いていると、不意にズボンを軽く引っ張られた。
足元を見ると、7、8歳くらいの少女が俺のズボンを掴んでいた。
色白の小さな子だ。
その子は目を潤ませて一言呟いた。
「迷子……」
「どうした? 親とはぐれたのか?」
子供はこくんと頷いた。
「何してんだ、さっさと行くぞ」
「仲林、この子迷子らしいんだ」
「俺達には関係ないだろ。放っておけよ」
「はあ? どうして?」
「いいから関わり合いになるな」
「薄情なやつだな」
「湯上が講義で言っていたこと忘れたのか!」
「こんな小さな子供を放置しておけるわけないだろ!」

俺達の言い合いに触発されたのか子供が泣き出した。
「ああ、ごめんごめん」
必死であやすが子供は泣き止まない。
「あ、そうだ。ちょっと待ってて」
俺は近くにあったチョコバナナ屋の屋台でチョコバナナを一本買った。
「はい、どうぞ」
子供に手渡す。
彼女は最初おそるおそるそれを眺めていたが、少しだけバナナの先端を齧った。
「美味しい……」
関を切ったようにチョコバナナに齧り付く。あっという間に一本平らげてしまった。
もう泣いてはいない。
「どうだ、美味しかっただろ?」
少女は俺にぴったりと体を寄せた。可愛い。
「それじゃ、仲林。俺はこの子を学園祭の運営委員会に連れていくから。迷子センターくらいあるだろう」
「あ、待て!」
子供の手を繋いで人ごみの中に消えていく俺の後ろ姿を見て、仲林はぼそりと呟いた。
「どうなっても知らねえぞ……」

つづきます。

615名無しさん:2014/01/29(水) 00:01:27 ID:LpaxpTtQ0
SS乙です!
今月から私も、29日にSSを上げさせて頂きたいと思いますm(__)m
今回は前編?1章?といった感じですが、肥満化要素は一応あるのでご安心下さい。
内容はぽちゃ子イメージになっていますが、各々想像しやすいよう見た目の描写はありません。手抜き?聞こえません。

「後で事務室に来てくれるか。」
「は、はいっ。わかりました…。」
返事をすると、しょんぼりと肩を落として少女は楽屋に歩いて向かう。
彼女はグラッソプロダクションに所属するアイドルだが、2年程活動しているものの、まだまだ下積み仕事ばかりである。
同期で所属したソニ子(芸名)は、すでに名前が売れて世の中に知らない人はいないほどである一方、彼女はその控えめな性格が災いしてか、全く売れていなかった。
「また何か怒られちゃうのかな…。今日も緊張しちゃってトーク失敗したし…。はぁ…。」
今日はアイドルファン向けの番組の雛壇に出演したのだが、見事にスベってしまった。おそらくオンエアはされないだろう。
私服に着替え終わると、彼女は憂鬱な気分でプロデューサーの待つ事務室へと向かった。
「失礼しま〜す…。」
ノックをして部屋へと入ると、予想通りの諦めの表情を浮かべたプロデューサーがデスクについていた。
「ああ、来たな。まぁ座って。」
プロデューサーは隣の空いた席を彼女に促した。
「はい…。失礼します。」
申し訳ない気持ちでいっぱいの彼女は、身体をすくめてチョコンと席についた。
「単刀直入に聞くけど、アイドル続ける気…あるよな?」
「あ、ありますよ!続けたいです!」
想像していた問答より厳しく、彼女はいきなり泣きそうになりながらも必死に答えた。やる気が無いわけではないのだ。精一杯頑張ってはいるのだから、そんな質問は心外である。
「そうか。悪かった。お前の努力はもちろん知っているし、今一度確認したかっただけなんだ。」
「……。」
努力は認められているのだが、売れていないというのが現状である。
ましてその状態で2年も過ぎてしまった。そろそろ打開しないと、解雇もあり得る。
「そこでお前に相談なんだが…、う〜ん…。」
どうしたものか、とプロデューサーは言い出してから考え込んでしまった。
「……?なんでしょう…。」
ちょっとの間考えていたプロデューサーだが、不安そうな彼女の顔を見ると、溜め息をついて話を始めた。
「お前、アイドルになれるならなんでもする覚悟はあるか?」
「も、もちろんです!私頑張りますっ!」
「本当に…なんでもやるか?」
「はい!ここに在籍していられるなら!…なんでも!」
そう答えたのと同時に、すぐ後ろから
「では契約成立ですねぇ。」
という声がすると共に、首筋に鋭い痛みを感じた。
「痛っ…!」
途端に彼女は全身に力が入らなくなり、イスから崩れ落ちた。
意識が遠のき、視界が闇に染まる。
「おい!手荒な真似はするなと言っただろう!大事なアイドルなんだぞ!!」
激昂したプロデューサーの声が闇に響く。
大事なアイドル。その言葉にまた泣きたくなるが、その前に彼女は意識を完全に手放してしまった。

616名無しさん:2014/01/29(水) 00:03:02 ID:AtbQhZeg0
「こ、ここは…。」
目を覚ますと、水着を着せられて天井以外全面鏡張りの奇妙な部屋に寝かされていた。
見た感じドアも窓も無いが、天井には通気孔のような物が付けられている。
「さぁ!お待たせしました!我が社の新開発の薬品である、G-Kの効能実演に移りたいと思います。」
起き抜けの上に何が何だかわからず、彼女がぼ〜っとしていると外からそんな声が壁の外から聞こえてきてビクッとする。
どうやら壁は薄いらしい。
「今回被検体を申し出てくれたのはこの女性であります。アイドル志望との事ですので、何卒皆様のご助力を!」
「披検体って、え…?」
「お〜い。ぽちゃ子ちゃん聞こえる?」
その時マイクの声が室内向けになって聞こえてきた。
「…?私?」
「そうそう。聞こえてるね。ぽちゃ子ってのは、これからの君の芸名ね。」
「え…、ぽちゃって…。私そんな。」
そういって彼女は体を見回すが、どこにも無駄な肉はついていない。
一般的に言っても細い、アイドルの体型だ。
「ん〜。ま、実験始まればわかると思うよ。実験中、君は特に何もしなくていいから楽にしててよ。」
「は、はぁ…。」
事態についていけず、とりあえず彼女はその場に座る事にした。
「ちなみにこの鏡マジックミラーになってて、全方向からお客さんが君をみてるから失礼のないようにね!」
「えぇ!?…わ、わかりました…。」
彼女もアイドルの端くれではある。水着のグラビアも経験しているため、その辺りの承諾は早い。
「それではお待たせしました。実験を開始します。」
会場に向けてだろう、アナウンスが入るのと同時に通気孔から黄色い液体が流れこみ始めた。
「え…、ヤダっ!なにこれ!」
どんどん流れこむ液体から逃げて、壁際に移動するものの、勢いが凄まじく、あっという間に床一面に液体が溜まってしまった。
「…冷たくもない…。なんか変な感じ…。」
まだ、歩くとピチャピチャ音を立てる程度しか溜まってないものの、この様子ではすぐにプールのようになってしまいそうだ。
「これ…、天井まで溜まるなんて事ないよね…。」
披検体ということは、この薬(?)の効果を見るための物であるはずだ。
溺れさせるなら水でも出来る。
「大丈夫大丈夫。お腹のあたりまでは来るけどね〜。」
またあの声がする。
「あの、この薬って…!……?」
言葉と同時に一歩前に踏み出すと、お尻や太ももがぷるっと揺れたように感じ、彼女は言葉に詰まった。
「あ…あれ…?」
「うん。君感度高いみたいだね。よしよし。じゃあ引き続きじっとしててね!」
「あ、あの…!…何なのよもう…。」
あまり濡れたくはないので、彼女は立ったまま壁に寄りかかって溜まっていく液体をみつめていた。

617名無しさん:2014/01/29(水) 00:03:49 ID:0/SGtjuw0
液体が溜まり始めて30分程立ち、男がさっき言っていた通り、彼女のウエストあたりまで溜まったところで液体の流入が止まった。
「うぐ…っ!薬の…効果って…、この事だったの……?」
結局彼女は言われた通りにじっとしていたのだが、それも10分くらい前までの話である。
今は部屋の角で寄りかかり、なんとか立っている状態だ。
彼女の体は30分前とくらべ、同一人物かわからないくらいに肥満していた。
足の甲から太ももの付け根までみっちりと肉が詰まった足は、肉の塊のような上半身を一見支えられそうではあるが、中身はほとんど脂肪である。
支える力などあるはずも無く、こうして壁に寄りかかっていてもブルブルと震えてしまい、このまま肥満化が進行すればいずれ、立っていられなくなるだろう。
そんな脚に支えられている上半身は、まるで水を入れた袋のごとくだっぷりと前面に垂れ下がる段の厚い二段腹とその上に座す巨大な胸が黄色い液体に浸かり、肌色の山のようになっていた。
彼女の視点からはもはや広大に突き出た腹とそれに乗る胸とで、視界の半分が埋まっていた。
計算されているのかはわからないが水着は破けていない。
「う…うぶぅ…。ふぅ…ふぅ…。」
腹につく脂肪によって圧迫されていく肺と、あまりの体の重さに、呼吸が荒くなっていく。
顔にもどんどん肉が着いていき、両頬はパンパンに膨らみ、目を細めている。
「た、助…けて…。はぁ……ふぅ………。も……ダ……メ…。」
増え続ける体重に、ついに彼女はズルズルと壁に背肉をこすりつけながらどしーん!!とその巨尻を床につけた。

「いかがでしょうか皆様!これがG-Kの効き目でございます!現在披検体の体重は160キロを越えたところですので、10分につき約40キロといったところでしょうか。薄めて使えば様々な用途に使えるかと思います。ご購入のさいは是非ご連絡を。」

今回はここまでとなります。
アイドル活動編は強制要素薄くなりますが来月の29日に上げさせて頂きます。

618 ◆t3E9hfR0Bc:2014/01/29(水) 00:27:07 ID:v25I7iPg0
>>617さん、お疲れ様です。

29の日ですので、いつもの駄文をどうぞ。
ttp://www1.axfc.net/u/3157318.zip
pass:himanka

619名無しさん:2014/01/29(水) 22:54:44 ID:RUEhna/60
>>614
乙です、すごく続きが気になるけど…ちょっとひとつこんがらかったので。
>>607で「黒野」と「赤野」がごっちゃになってないでしょうか?

>>617
こちらも乙です
衆人環視の状況での肥満化はいいですね!

>>618
こちらもまたまた乙です
どれもいいけど余裕の引き算が特に面白かったです!自堕落になったことを自嘲する描写がツボでした。

620607:2014/01/30(木) 00:58:22 ID:aQzlgdio0
>>619
ご指摘ありがとうございます。
投稿時に校正するのを忘れておりました。
誤)赤野→正)黒野 です。

621名無しさん:2014/01/30(木) 22:20:52 ID:6JTsfmRU0
>>618
毎月安定して投下できるのが本当に凄い…
もう軽く1年以上は続いてますよね?

622名無しさん:2014/02/01(土) 21:04:06 ID:zqf8pU5c0
月末で一気に投下が来て大変満腹だぜ!

623409:2014/02/05(水) 03:11:40 ID:a12CMRDA0
連続投稿失礼させて頂きます!

題名 行方不明の加奈さん

1

ここに1人の女性の写真がある

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1626_1.jpg

名前は畠山加奈という。

私はこの女性を捜すように頼まれた後藤という者で
主に人探しや不倫調査の等の探偵をやっている人間だ。

彼女は実家を出てから一年間は音信が合ったものの
それから音信が途絶えちょうど一年になるという
彼女が住んでいたアパートに親は行ってみたが既にもぬけの殻だった。
しかし3ヶ月前から家に彼女の名でお金が届くようになったという
差し出し不明で届くので探す方法もわからず、そこで依頼がきたという次第だ。

少し手間がかかりそうだが多少はやりがいがありそうだ。

624409:2014/02/05(水) 03:12:44 ID:a12CMRDA0

2

探偵が探す事になった1年前


私の名前は畠山加奈、ある理由でとある所に軟禁状態に置かれている
ただ軟禁状態と言うが、半分は自分の意志でここに入ったも同然だ。
私は一ヶ月前、私を軟禁しているとある金融会社にある担保で借金をした
株を趣味でやっていて、少しの成功で調子に乗ってある企業の株を大量に買い占めたのだが
株が暴落し結果的に650万円の借金をしてしまった。
そこで返済に苦慮している時にその金融を見つけたのだ。

それはお金を貸す替わりに担保としてお金を貸した分だけ体重を増やしてもらうという金融だった

世界中のそれなりの資産家達が自分達の楽しみのために作ったとの噂がある金融で
100kg以上太る程借りるお方のみお貸しするという条件でお金を貸してくれる金融だった

太ってしまう事に抵抗が無い訳ではないが、650万円の借金を抱えているよりは
100kg以上の体に一時的にでもなった方がましだ。

私は思い切ってこの会社のドアを叩く事にした。

625409:2014/02/05(水) 03:14:31 ID:a12CMRDA0
3

130kg
これが私が太らなければいけない重さだった。1kgにつき5万円である。
しかし一つだけ太る事を回避する条件を教えてくれた
それは「一ヶ月以内にご返済なされれば、太らなくても大丈夫なのでご返済が可能でしたら覚えておきますように」
という事だった。
650万円が手元にある今、借金を完全返済する事ができたが私にはその時違う考えが浮かんでいたのだった。

626409:2014/02/05(水) 03:18:09 ID:a12CMRDA0

4
「どうすればいいんだろう…」
三週間後、私はついにやってしまった…
650万円を元手に、お金を増やそうとした結果、最終的にさらに1600万近い借金を抱えてしまった
借りてから始めの一週間で650万が蒸発した後、どうにかして一発逆転を賭けたい一心で色々な場所からお金を借りたあげく
ここまで膨れ上がってしまったのだ…

「わ、私は悪くないっ!悪くないのっ!そ、そうだ逃げちゃおう逃げようっ」
そう考えた時に、突然ドアの呼び鈴が鳴った。

「すいません、金融のものですが」
居留守を使おうと考えたが、私はこの金融にお金を貸されたとき
小型のGPSを一時的に埋め込まれてたのを思い出して居留守を使うのをやめた、そうだったGPSを埋め込まれてるんだ。これじゃあ逃げられないね…

「はい、今開けます」
「失礼致します。突然で申し訳ないのですが、畠山加奈さんの現在の資産状況を考えまして身柄を預かる事になりました。本人を疑う訳ではないのですが
お金を借りた後にまた借金をして雲隠れしようとする人達も多いので念のためなのです。我々もただでお貸ししてる訳ではないので」
「…」
「その代わり身柄を預かる間は、不自由ない生活を送れるよう配慮致しますのでよろしくお願いします」
「…わかりました。」

627409:2014/02/05(水) 03:19:49 ID:a12CMRDA0

5
「ここが寝室になります、何かございましたらそこのボタンを押してください」
ホテルの一室のような部屋に入れられた。どうやらここがお金を借りる時に説明で聞いていた肥大するための施設のようだ。

ここで一週間待つ事になる。一週間経てば肥大する為の下地として訓練をする事になる。
ネットで書かれていたが、訓練の後に何かの薬剤で一日で太らされるらしい。
その後、非常に重い体重になる者はリハビリののちに企業御用達の場所で
肥満体を生かして働くのだとか。

「たしか…契約書に…」
鞄に入れてある契約書を取り出してある項目を探す。
私が探そうとしたもの。それは何kg以上はリハビリののちに企業御用達の場所で働く事になるかという事が書かれてある項目だった

「あった…」
そこには体重が250kg以上肥大する方は私生活が送れるようになるまでリハビリそして生活の介護を手厚くしてくれるという内容が書いてあった。
動けなくなるくらい太るお方は企業としては一生を尽くす形で介護するとまで書いてある。

私は、どうすれば良いか。このまま130kg太って1600万円の借金を抱えるか
それとも借金を帳消ししてさらに380kg太って手厚く介護されリハビリをして肥満体を生かして働くか…

それから悩んで彼女は結論を出したのだった。

628409:2014/02/05(水) 03:22:00 ID:a12CMRDA0

6

「畠山さん本当によろしいのですね?」
「はい+380kg太らせてください…」
「わかりました。お金の方は畠山様がお借りになられたところへこちらが責任を持って返済させて頂きます」
「なにもかも任せてしまってすいません…」
「いえいえ、きちんと肥大なさってもらうのですし、こちらとしても畠山様の身柄を預かる以上
果たすべき責任は果たさなければなりませんので。

では合計体重510kgということでよろしくおねがいします」
「はい…」
担当の人が出て行くと同時に「はぁ」と溜め息をつく。
私としては、もうどうせなら自業自得だし何もかも返済して中途半端に太ってその体で働くより
思い切って太って介護されてきちんとその体向けの職業が提供される方がいいんじゃないかと思ったのだ。
どんな職業か聞くと接客系らしく、そこもきちんと私達に対しては手厚いという。
550kg以上になるというのは想像もつかないが、歩けないのではないだろうかと思ってしまう。

「きっと…人間みたいな形じゃあ無くなっちゃうんじゃないのかな…」

虚ろな気持ちでただぼんやりとそう呟いてキングベットに横たわるうちに彼女は寝てしまうのだった。

629409:2014/02/05(水) 03:23:53 ID:a12CMRDA0
7
あれから一ヶ月が経った。

時折、他に入居してる同世代の子に会ったり、肥大前の訓練を行なうコーチに聞いてわかったことだが、
どうやら500kg以上太る予定がある人間と言うのは
数年に一度でるかでないかの逸材らしい、凄く借金がある人は大抵200~250kg太って、
御用達の場所で働いてお金を返済するというプランを皆立てていた。
私は私でそれを聞いてむしろ後悔せず安堵した。それだけ希少価値が高くなるなら保護も手厚くなるはずだからだ。

この一ヶ月間の訓練は、太った時の立ち方や、ベストなお尻の動かし方やお腹の良い垂らし方、私生活の問題点を学んだりした
実際に肥大した人が来てくれた方がわかりやすかったが、
精神面的にあまり太らされる方は強制肥大した人と合わない方が良いだろうという判断なのらしい
ただ太ったあとのリハビリでは肥大した女性も実際にコーチとして付き添ってリハビリする。

運動面では足を大股で開けて、走ったり歩いたりする訓練や腹筋背筋を主にした運動だった。残りはプールで歩いたり泳ぐ事を一日中行なった。
どの運動も共通して腹筋と背筋を除けば、肥大後もできる動作なので、精神的にも肉体的にも動作として先に慣らすということだった。

他に気付いた事と言えばなるべく入居者同士は別時間行動をとるように時間配置されるらしく中々合う事が無い。
特に肥大化した人達とは施設の利用時間が完全に異なっているようだ。
後は施設の廊下には全て手すりがついており階段も全てエレベーターが横についていて尚かつでかく、トイレも自分が小人かと錯覚するほどでかい
肥大後の生活を考え見れば徹底したバリアフリーが施されていた。


訓練のおかげで大分体も引き締まり、健康面では入居前よりかなり良くなった。
しかしそれも明日に激変する。
明日が私の太る日なのだ
今の体重が45kgなのでそこに510kg。約13倍の体重が加算されるのだ。
明日は聞いた所によると会社の重役が見に来るらしい、それだけ強烈な肥満化となるのだろう。

「覚悟はもうきめたんだけどなぁ」
目の前の全面鏡でまじまじと自分の体を見つめてつぶやく。

「でもこれが私が私として選んだ選択なんだもの…太ろう…」

630409:2014/02/05(水) 03:25:46 ID:a12CMRDA0
8

当日私は、空間が広く床がやわらかい素材でできている部屋に移された。
目の前にはおそらくマジックミラーでできていると思われる鏡が配置されていた

「これから肥大用の薬剤を注入しますが、1分もしないうちに効果が現れてくるはずです。
先程注入した皮膚を伸ばしやすくやわらかくする液剤のおかげで皮膚が伸びても痛くはならないので、その他の部位に関しましても
ひっぱられる感触はあっても痛みは感じないと思いますのでそこの部分は心配しないでくださいね」

「は、はい」
「あと、なるべく限界まで立って欲しいとのことでぎりぎりまで立って頂けるようお願いします。
おもいきり尻餅をついても平気な構造の床なので
限界が来たら座るというよりは…まぁなんですが、倒れてください」

「ぁ、はい」

「ちょっとチクッとしますからね〜」
針が付いているチューブは壁に繋がっていておそらく向こう側の部屋にタンクか何かあるんだと思った

チューブを腕に固定したとたん職員はそそくさと退出し裸の私1人だけがこの空間に残された。

631409:2014/02/05(水) 03:27:14 ID:a12CMRDA0
9

「きっ、きたっ」

昨日までは多少はくびれていたウェストにむちむちと脂肪がついていた、お腹が少しづつだがぽっこりとかわいらしくだが出始め
これから巨大になる予定のお腹周りを支えんとするばかりに太ももの幅もさっきより一回り程大きい
お尻も触ってみると球体上にでかくなりつつあるのがわかった。

(うう…ちょっぴりとだけど大きなってきてる)

「現在55kg」
機械のアナウンスが響いた

肥大から5分後

「よ、よいしょっとっ」
少しバランスが崩れそうになったので体の向きを立て直す
すでに太ももには隙間も無くみっちりと脂肪で埋まりはじめている。お尻も先程に比べれば二倍程は膨れ少し腰の肉を圧迫しはじめていた
お腹は、ぎりぎり陰部を隠さないほどに垂れつつも前々と成長しており、触ると薬の影響だろうか凄くもちもち仕始めていた
胸はサッカーボール程に大きくなり、爆乳と言っても良いぐらいだ。張りもあってまだ全然形は保っている
顔は少し気になるがうっすらと二重顎が形成されはじめていた

(なんだか太る速度が早くなってきてるっ…!)

「現在98kg」
(あと、もう少しで100kg、いやだぁ)

肥大から15分後

「はぁっ、はぁっ」
顔にでっぷりと肉がついたのが感覚でもわかるし鏡でもわかる。目が肉で圧迫されはじめていた。
顎は完全に二重顎になり首も顎と頬が一緒になろうとするのが感覚でわかった。
二の腕は胸のラインまで垂れ下がり、腕の動きを阻害しはじめていた。そんな腕でお尻を触ってみると横へ横へよ弾力を保ったまま膨れ上がるのがわかった
胸は既に垂れ下がりつつあった。大きな胸なんだけどなんだかスライムのようになってきたような…
そんな胸を頑張って押し上げるお腹は大きなおへそを垂らしながらも前々とずぶずぶとでかくなりつつあった
足は言う間もなく大きい、さっきからはもう足を少しずつ開けなければ立つが厳しくなってきてしまった
「ん〜っ、お、重いっ」
またお尻が重くなった、どんどん垂れはじめてきて重くなっていた

632409:2014/02/05(水) 03:29:03 ID:a12CMRDA0

10

「現在212kg」
(あ、あと半分と少しっ)

肥大から30分
「も、もう太らせないでぇーっ、うぅぅ…」
鏡に映るその姿を見てつい彼女は叫んでしまった。
先程ついに400kgの大台を越した。200kgの状態などまだ今の彼女からしたらかわいげがあるように感じられた
お腹が少し屈むだけでお尻のようになったおへそに床が付く。お腹はごわごわのぶよんぶよんで尚かつ巨大だった
150cm強の彼女の体には不釣り合いな程そのお腹は大きく大人を2、3人は生めそうだった。
胸は完全につきたてのおもちのように垂れ下がりお腹の真ん中を境にして左右にデロンっ!と垂れ下がっていた
腹エプロンに胸エプロンを支えるその足はもはや完全に股を開かないと動かせない程までに肉で埋まり、
ドラム缶という表現等生温い程に大きくやわらかくなっていた
二の腕は胸肉に圧迫されふとましくなった腕そのものが稼働率を低下させて痩せている頃の半分程度しか自由に動かせなくなってしまっていた。
ただ動かせなくなったと言っても胸より上は比較的自由に動かせるためのっそりと垂れたへそを床に押し付けて前屈みにしてみたり生活の中で
工夫すればまだまだ生活出来る程度に使える。
顔は完全に顎も頬も首も一体化して、肉がたゆんで顔面を圧迫していた、口は常に圧迫されまるでハムスターのようなほおになっていて
常に圧迫されたほおから息づかいをしている。

鏡には体の正面から見て尻を腹の横から突き出してるスライムキングみたいな顔をした何かが涙を流しそうになっていながら歯を食いしばって立っていた。

「現在427kg」


鏡のむこうでは見物人が「お腹がチャーミングだ」なんてつぶやいてるとはつゆ知らず、汗水垂らしてお尻を震わしながらガラスの向こうで立っている加奈がいた。

肥大から33分

「きゃあああああああああっ!」
ついに尻餅を付いてしまった,
大きくなったお尻とやわらかい床が相まって、衝撃は少なかったが、尻餅をついたことでお腹はより前方に強調され
胸は左右に垂れ下がり、顔は肉がせり上がり暑苦しさが強調される姿になった。
「た、立てない、立てないよぅ…」
腕をばたばたさせるしかなくなった彼女だったが順調に体重は増えつつあった
足の太ももはすでに腹肉で埋まっていたが、肉が順調についてるのだけは腹肉が太ももに押されてせり上がってきたので認識する事が出来た


「現在452kg」

633409:2014/02/05(水) 03:30:08 ID:a12CMRDA0

11



肥大から45分
「加奈さん!お疲れ様でした!」

「ふぇ…終わった?」
「良い感じにふとましくなりましたね、今は立つのが難しいと思いますので係員がお手伝いしますね」
「は、はぃ」


彼女の体重は無事に増え、少し予定より増え気味の562kgになる事が出来た。
係員が5人ががりで立つのを手伝いようやく立ち上がることができた
立ってみるとその姿は圧巻であった
特徴的なのはやはりお腹で、まるで人1人を上から包む事ができそうなくらいに垂れ下がり、溢れ出る汗が
これがまたお尻のようにヘソからくっきりと割れたお腹の線にしたがって垂れ落ちて行く。
そのお腹を支える足はお腹でその大半が見えなくなっていたが、太ももの肉も段をつらねて下へ垂れ下がり
彼女が満足に歩く事を阻害しているようだった。しかしなんとかおもいっきり股を開けば、よちよちとは歩けそうだった
胸は見事に垂れていたがまだ若い事もあってか多少は厚みがある垂れ方になっていた
彼女が係員に抱えられながら歩く度に、お腹と共にゆっさゆっさと揺れておりそれが彼女にとっても凄く恥ずかしそうであった。
腕も立派にボンレスハムのような形になっており二の腕は胸と同化してもおかしく無い程に垂れていた

「せーの、よいしょっ、よいしょっ」
掛け声とも共に彼女も肉で埋もれた顔を紅潮させながら前へ一歩一歩己の重みを感じながら前進する
歩くと三人がけのソファのように大きくなった巨大で潰れた餅のような形のしりがぶるんぶるんたゆんでいる
「す、すいません、わたしの体を覆う布を持ってきてもらっていいですか?」
元の声が思い出せないくらい声は低くなっていた。
「ふぅ、ふぅ、顔の肉、ふひぃ〜…す、すごいなぁ…」
他人事のようにしか思えなかったが、目の前の鏡に映るその顔はまさに全てが肉で圧迫され、
頬は持ち上げればスイカのような大きさの肉左右についてるだろうし
顎もどーんと、かつて胸があった位置まで垂れ下がっる。
その顎を持ち上げんとするばかりに膨れ上がって段を連ねた首が顔と一体化して、巨大な肉顔を作っていた。

(これが新しい私なんだね…ぅう)

634409:2014/02/05(水) 03:31:34 ID:a12CMRDA0
12

10分かかった道のりを1時間かけてようやく自分の部屋に帰ってきた加奈は
なんとかベッドに足を大股に開けて真ん中に腹肉を垂らしながら寝る事が出来た。
かつてキングサイズの大きさだったベットも今ではちょうど良いぐらいだ。
(顔が熱いよ〜お肉の間が熱いよ〜)
「そうだエアコンを付けよう」

「よいしょっ、ふぅふぅ、んーっ!!!!」
ベッドから慣れない動作でお尻を左右に揺らしながら方向転換し
床にお腹を垂らしながらようやく立ち、壁についている手すりを両手でもって必死に足とお尻を揺らしながら
壁沿いを歩いて行くとやっと壁に付いているスイッチに辿り着く事が出来た

(ボタンがうまく押せないなぁ)
ようやくボタンを押し終わると帰路につくことができたが、自分の体の至る所が揺れる感覚はまだまだ慣れそうになれなかった。

「でもこれで借金もなくなったし、後は頑張って生活するだけね…」
膨れ上がった顔を手でたぷたぷしながらこれからの生活の事を思案する彼女だった。



未来が明るいかはわからなかったが、半年後、なかなかいない体重の人間として訓練は難渋したが
無事にリハビリを終え、最終日は体をでろんでろんに揺らしながら
訓練所の300kg近いコーチに見送られて日常生活に戻り会社御用達の仕事に着く事になった。


生活には戻ったものの今の自分の体の恥ずかしさからか生活は違う場所に移し名義も替えた。
いつまでもそうしようとは思わないがやはり知り合いにこの体は気持ちに折り合いがつくまで見せたく無かったのだ。

ただ名義を変えたといっても住民の登録名は本名のため結果的に見つかった。

635409:2014/02/05(水) 03:33:23 ID:a12CMRDA0

13


もし正解ならここが彼女の家のはずだ…
畠山加奈さんのご両親に捜索を頼まれて早2週間
もしかしたら住んでいるかもしれない場所を特定して、今ようやく訪ねてきている所だ

(それにしてもやけに幅の広いマンションだ)

「はぁ、はぁ、あの〜私の家に何か用ですか」

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そこいた女性は相撲取りも真っ青であろう体格の女性だった
至る所から汗がでており、歩くのもつらいのだろう、杖を片手に持っている
お腹が非常に垂れていて今にも床に着きそうだった
肉に埋もれてる顔が汗でひかり妙な色気をだしていた。少なくとも私には色っぽかった。

「あ、すいません私、後藤という者で探偵をやっています、こちらに畠山加奈さんという方がお住みに?」

ただ立っているのつらいのだろう、顔を歪ませながらも、温かい笑顔を作って彼女は言った

「そ、その…実は、畠山加奈は私の本名です、はぁっはぁ…す、すいません、わけは話しますから家の中でいいですか、座りたくて」

「あぁ、ご迷惑をかけてすいません」

「いえ…、ふぅ、ちょっとどいてくださいね」

一般的なマンションのドアより大きいドアだが彼女にとっては窮屈みたいだ
体を横にしてお腹をドアに擦りながらなんとか入って行った。

「ふひぃ〜、どうぞお上がりください」

636409:2014/02/05(水) 03:34:29 ID:a12CMRDA0

14

「…ってことがあったんです。もしできればなんですがまだ お、お母さんとお父さんにはこの体の事は内緒にしておいてください
いずれ絶対に自分から伝えますから。今はちょっと会えないと」

「あっ飲み物のおかわり持ってきますね」

そういうと「よいしょっ」と杖を使って立ち上がり杖をお尻に付け直すと足を
リズミカルによちよちと揺らしながら台所に向かった
お尻が終始揺れていて目のやり場にはちょっと困る

こちらの視線に気付いたようで
「お尻がでかくて不自由がないかとか思ってたんじゃないですか?」と笑って言ってくる
コーヒーとお菓子を持ってくると、足をがに股に開けてへそがまるだしのお腹からゆっくり降ろして座る
「はぁ、はぁ、この体形の生活も慣れればなんとか、はぁ、なりますよ〜おしりもですけどね」

「歩くとき杖つかなくても大丈夫なんですね」

「い、いや〜家の中と職場くらいのものです。杖をつかなくても、ふぅ、済むのは。
100m以上歩く時は使わなきゃきついですね。この間までは家の中も杖をついてましたから」

「なるほど〜」

「そういえばなんですが、今は一体どんな仕事に就いていらっしゃるんですか?」

「もし、その…なんですが…後藤さんが良ければ来てもいいですよ、今日は予約はないですし…」

大きなカップでコーヒーをすすりながら話す

「予約が必要なんですか?」

「はい、必要なんです。会員証も必要なんですがそこは私が融通しておきますね。
後一つだけお聞きしたいのですけど」

「なんです?」

「太った女の子は大丈夫ですか?」

637409:2014/02/05(水) 03:35:55 ID:a12CMRDA0
15

もちろんだった

もちろんと言ったとき、彼女も、「あっやっぱりそうなんですか良かったぁ」
と言っていた。とてつもなく太った人間を前にするとその体形に対してやはり好む好まないがそれなりにでてくるのだそうだ

「多分、楽しんでもらえると思います」と加奈さんは言っていたが

「お、ここだな」外装はちゃんとしたホテルという感じだが中はどうなのだろう
中に入って受付に予約をしてきたことと、加奈さんのツテだと言うとすんなり奥にあるホール案内してくれた

「お、お待たせしましたレイナと申しますっ」
そこにはバニー姿になった加奈さんがおしりをこちらに向けて立っていた。
お尻をプニプニと手で揺らしたかと思うと

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「ほ、本店は触る事は自由ですのでご自由にお触りくださいっ」

「か、かなさん」
自分がついそういってしまうと

お腹を揺らしながら近づいてきて必死に、にっこりしながらこういった
「個室に入ったらその名でもいいですけど、今はだめですよ〜」

「では案内しますね、ついてきてください」

ホールから出てすぐ近くの通路にある大型エレベーターにまず乗った
「はぁっはあっ、ふぅ〜最上階に行きますね〜」
上がる最中にエレベーター内で体におしりを押し付けられてきたが、これもサービスの一環らしい

最上階に着くと、息も絶え絶えに先程より大股でよちよちと必死に
本当は揺らしたく無いであろうお尻と正面のお腹そして胸を揺らしながらドアまで案内する
「ふぅ、ふぅ、ここの部屋です。どうぞ席へ」
中はベッドとソファが置いてあり奥にはまた違う部屋に通じるドアがある部屋だった。

638409:2014/02/05(水) 03:37:15 ID:a12CMRDA0
16

「ここはどういう店なの加奈さん」

「ただ触る事だけは許されてる超肥満バニーが接待するお店ですね、趣味的に健全じゃないかもしれないですけど
性交渉的な意味ではすごく健全ですよ」

「そこのベッドは?」

「私達が布団になるための装置なんです。もしくは逆でもいいんですけどね」

「それはまたすごくそそられる趣向だ」



少しの間雑談したあとお酒を少しばかり飲み
メニュー表を見ていると気になる項目があった

「ねえ加奈さん、この肉風呂って何?」
「それはですね、私専用のメニューなんです」
「やってみますか?オプション10万ですけど?」

「まいったなぁ〜今お金をそんなに持ち合わせてないし…」
「今日は特別サービスでいいですよ、基本私達の任意で任せられてるんで、どこまで払ってもらうかは」

「じゃあいきましょうか、ふんっ」
杖を使って立ち上がる
のっそりと電話が置いてある所までいき、何か電話で頼んでいるようだった
「肉風呂は二人だけじゃできないんです、他のバニーさんが必要ってことじゃないですよ〜」

「さぁこちらです」
目の前には船というか箱をまっぷたつに分けたようなものがあった

「じゃあ後藤さん…その、これはあまり見えないですけど風呂になるので洋服を脱いで頂きませんか?
パンツは脱がなくていいです。」

「後、私も脱ぎますので…失礼しますね♥」
そういうとバニーの衣装を脱ぎはじめた

服を脱いだら脱いだでやっぱすごい体してるんだな
レオタードは脱げたようだが、他の部分で苦慮してるようだ

「す、すいません、ふぅ、ストッキングを脱ぐの手伝ってもらっていいですか」

そういうとお腹を少し持ち上げて言った

「はぁ、はぁっ、足についてるストッキングを外すのお願いします」

639409:2014/02/05(水) 03:38:21 ID:a12CMRDA0
17

ようやくストッキングを外し彼女の堂々たる裸体があらわになった
二の腕も太もも、そして真ん中に垂れ下がる腹、どこを見ても実にエロい
「そういえば、乙女に聞くのはなんですけど今の体重は?」

「気になりますよね〜実は今603kgなんです。昔なら泣きたくなっちゃいましたけど
今の生活は慣れたらそれなりに良いんで、職業的には嬉しいです。ちなみに次に体重がある人は437kgなんですよ」
「じゃあここだと」
「一番なんです、あ、来たようですね」
来たのはバニーの姿をしていない普通体形の女性店員だった顔は黒子みたいに隠している
「相手も顔は視認できない作りになってるんですよ〜」と加奈さん

ゆっくりと慎重にお尻から箱の中に加奈は入りはじめた
「んふ〜まだフィットするわね、あ、後藤さんはそっちの箱に座って」

もう一方の箱だな、よし

自分がするや否や女性店員が自分の箱の方をゆっくりと押しはじめた
そして

ぶにょっ!
加奈さんのお腹がおもいっきり当たった

「あ、後藤さん窒息しないよううまく肉を掻き分けてくださいね〜」
自分が苦慮しているうちに女性店員さんは加奈の腹肉をベルトで縛りはじめた
そうすると自分の背中のほうも加奈のお腹で包まれた

気付けば胸の間にはとっくりとおちょこが置かれ、自分の頭にはタオルが乗せられていた。

640409:2014/02/05(水) 03:39:37 ID:a12CMRDA0

18

「に、肉加減はどうですか?」

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「いやぁ、良い肉湯です!」

「よかったぁ〜」
姿勢的に顔がすごく肉で圧迫されてるようだったがすごく幸せそうな顔を加奈はしていた。

「寒かったら言ってくださいね温めますから」
「どうやるんですか?」

「こうやるんですっ」
そういうと加奈は大きな腕を上げたり下げたりしはじめた
「はぁっ、はぁっ、こ、こうやると私の体の体質上凄く体が暖かくなってくるんですよ。ふひぃ〜」

「そっか〜加奈さんはすごいなぁ」
「そ、そうですか凄いですか!ちょっと涙でてきちゃった」

「前よりこんな体になった方が、性癖的な問題もあるんでしょうけど、みんな嬉しい顔をしてくれて
昔の自分は迷惑ばっかかけていたので、なんだかそういう感じに言われる度にうれしくなっちゃうんです。」

「そうだったんだね〜じゃあ今日は色々と今後について話そうよ、お父様とお母様の事に関しても一晩この状態でね」

「はい、私もそう思ってました!」

にこりと笑顔で笑う彼女を見ていたら心の底では体に対してまだ否定的な部分を持ってるのだろうけど
この体だからこそ得た幸福をかみしめているようだった。

641409:2014/02/05(水) 03:42:17 ID:a12CMRDA0

19
あれから半年、彼女は更に体重が増えて、いまでは620kgだ
筋肉をつける薬剤を接種して、毎日あの体で2kmは歩いているからまったくもって健康と言えるだろう

実は半年前からあのバニー館に加奈さん目当てで行くようになり、良いお付き合いをしてもらってる
バニー中の仕事と言う意味でも私生活であってる最中でも。
そう私達はあれから付き合っている
始めは探偵という仕事のから始まった関係だったがいまでは仕事と関係なく会っている
自分の車のサンバイザーの部分に貼ってある写真は近頃旅行に行った時に撮った彼女の写真だ。
おそろいのミサンガを付けている

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仕事のとき暇になるとつい見てしまう。

最近は、そろそろ一緒に住んでもらっても良いですかと言われてしまった。
今日は一緒に住もうって言うつもりで今、車でバニーさんの所へ向かっている
これからが色々と、加奈さんの家族との関係でも自分と加奈さんの生活でも大変になって行くかもしれないけど
凄く楽しみにしている

642409:2014/02/05(水) 03:43:22 ID:a12CMRDA0
20

「あっ今日も増えてる」よいしょっと、体重計に乗るのはしんどいが毎日の日課だ
お腹を揺らしてお尻も揺らして生活してる私は、これからもそうしていきたいし650kgまで増やしたいと思ってる
今の生活だから増やしたいと思う。私はたくさんの肉で私の幸せを考えてくれるあの人をなるべく包めるようにしたい
この間、一緒に暮らしてくれますかと言ったら翌日、よろしくおねがいしますよ言ってくれた。すごく嬉しい

私は太る前とんでもなく浅はかな事をしてしまった。この体はそういう意味では自分の悪い所が良い意味で変換されたものなのだ
自分自身が自分を律して人を考える事ができる体がきっと私にとって、この脂肪で覆われた巨体なんだと思う。
そういう意味では自分はこの体が気に入っている。否定的な部分は拭えないでも好きだ。

それでいいんだと思う。だから今日も私はこの体を振り続けて生活して行くんだ
明日は一緒に寝間着を彼と買いに行く、私のは特注になるけどかわいいものを選ぶ約束をしてる
よーし明日はおしゃれするぞ〜!


終わり


長文失礼しました〜

643名無しさん:2014/02/06(木) 08:16:56 ID:N1AUvrAU0
乙でした!
一気に読めたしハッピーエンドでよかったです。

肉風呂って実際あればはいってみたいですねー

644名無しさん:2014/02/06(木) 22:36:16 ID:TTqsZ2jw0
乙です!
肉塊化なのにポジティブなのがイイ!
しかし肉風呂の発想は無かったw

645名無しさん:2014/02/07(金) 01:53:55 ID:Wnd45KLs0
ポジティブなのいいんだ…わりと理解不能

646名無しさん:2014/02/07(金) 21:47:48 ID:rc106DjU0
俺は、ある程度まで抵抗して途中から吹っ切れて躁状態になる展開が好み。
シチュエーションの好き嫌いなんて人それぞれさ。ポジティブでもなんでもいいじゃない。

647名無しさん:2014/02/07(金) 23:10:26 ID:GBD0eFHE0
吹っ切れちゃう子も絶望しちゃう子も
どっちも大好き!!www

648 ◆t3E9hfR0Bc:2014/02/09(日) 00:00:24 ID:4jjaqMZA0
29の日ですからいつものです。
よろしければどうぞ。

ttp://www1.axfc.net/u/3166824.zip
パス:himanka

649名無しさん:2014/02/09(日) 01:05:06 ID:muGRzJBE0
これは嬉しい不意打ちw
しかし503で落とせない…空いている時間まで待つとするぜ

650名無しさん:2014/02/09(日) 13:34:34 ID:s6Bo0S3.0
乙乙
ハッピーエンドもまたいいものだね

651名無しさん:2014/02/09(日) 14:22:58 ID:UswwbdL60
乙です!ほっこりしました!

29の日に便乗して久しぶりにSS投稿!
かなり昔に書いたやつの焼き直し駄文ですが御目汚し失礼します。

昼下がりのある日。
目的もなくぶらぶらと町を歩いていると、古ぼけた看板が目に飛び込んだ。

『なんでもあります 骨董品 ふるふる屋』

漢書体の太い字で書かれた店名。金属の錆び具合から判断すると相当昔に作られた看板のようだ。
店先には日に焼けた古書だの埃を被った茶碗だのが無造作に積み重ねられていた。

暇を持て余していた俺は、その店のノスタルジックな雰囲気に興味を惹かれた。
何か面白い堀出し物があるかもしれない。

俺は勇気を出して店内に飛び込んだ。
黴臭い空気が鼻をつく。

店の中は外とは違って意外と整理整頓されていた。
危ういバランスを保ちながら天井まで物が積み上げられている。

その景観に少々圧倒されながらそれらを眺めていると、ふと声をかけられた。
「あら、お客さん?」
店の奥から店主らしき若い女性が近づいて来た。
24、5歳だろうか。栗色に染めた髪を首の後ろで束ねている。

「あなたのような若い男性が骨董品屋にくるなんてめずらしいですね」
「あ、いや。面白そうな店だな、と思って。ははは」
「ふふ、看板にたがわず、私の店はなんでも取り揃えていますよ。あなたが欲しいものならなんでも、ね」

にこりと微笑む女性。
「なんでも」とはずいぶん大きく出たものだ。
丁度刺激が欲しかった俺は彼女を少しからかうことにした。

「なら……魔王を呼び出す本をください」
「ふざけないでください」と怒られるか「それはちょっとおいていません…」と困惑されるかどちらかと思ったが、
女性はこくんと頷くと店の奥に引っ込んだ。

「まさか、本当に持ってくるはずはないよな」
魔王なんて漫画の中だけの想像上の存在のはずだ。それを呼び出す本などあるわけがない。

爪を噛みながら待つこと数分。
女性は分厚い本を抱きかかえて戻ってきた。
「この本を所望されたお客様はあなたが初めてですよ。『ヤギでも分かる召喚儀式 魔王編』です」
おそらくは売り物であろうサイドテーブルの上に、女性はどすんと本を置いた。

革表紙の薄汚い本だった。
灰色の表紙にはミミズがのたくったような文字が刻印されている。
触れればいまにも音を経てて崩れそうなほどページが風化している。

もっと魔王が出てきそうなオーラとか感じるかと思ったが、どうみてもただの古本だ。
「インチキくさいな」
「正真正銘の本物ですよ。今ならセール中でたったの1000円!」
彼女は嘘をついているようには見えない。眼差しは真剣そのもの。

まあいいだろう。
偽物だったとしても(十中八九偽物だろうが)話の種になる。
インチキ骨董品屋に騙された話として飲み会の席での肴が一つ増えるだけだ。

「分かった、買うよ」
俺は財布から千円札を取り出し、女性に手渡した。
「まいどありがとうございます!」

重たい本を抱えながら、俺は店を出た。

652名無しさん:2014/02/09(日) 14:24:30 ID:UswwbdL60
早速、自宅のアパートに帰って買った本を開いてみた。

意外にも分厚い割には内容は薄かった。
表紙にも書かれていたミミズ文字がページ上部に数行書かれており、その下にはエジプトの壁画のような挿絵が描かれている。
これなら文字が読めなくても挿絵で召喚方法が分かるというわけだ。

俺は挿絵から判断して儀式の段取りを整えた。
1.魔方陣を床に書く(大家に怒られるので後で消すことができるペンを使って)
2.鶏の心臓をすりつぶしたもの・蛇の生血・マンドラゴラのエキスを混ぜ合わせる
  (手に入らないので、それぞれハツの焼き鳥・マムシドリンク・大根の煮汁で代用)
3.2のスープが入った小瓶を魔方陣の中央に置く

これで準備完了。
そして魔方陣の外に座り、呪文(発音が分からないので適当にそれっぽく)を唱えた。

すると、魔方陣の中心、何もない空間から紫色の火花が散った。
火花は次第に人の形を取り、輝きを増していく。
眩しさで目がくらんだ次の瞬間、魔方陣の中央に一人の女性が腕を組んで立っていた。

赤い目で褐色の肌をした美女だ。
体にぴっちりとフィットした露出が多い服を着ている。
そのおかげで彼女が巨乳であり、立派なトランジスタ型体型をしていることが分かった。

「貴様か、私を呼び出した人間は」
美女はくわっと口を開けて威嚇した。八重歯がぎらりと光った。
「ほ、本当に魔王!?」
「いかにも。私こそ魔界を統べる王、アニス様だ」

アニスと名乗った美女は組んでいた腕をほどき、俺を指差した。
「して、そこの人間。私を呼び出した理由を答えよ」
「えー…っと」
暇つぶしです、とか言ったら確実に怒るよな。

「そうですね、魔王がどんな姿なのか見ておきたくて。えへへ」
「そうか、下等な人間にしては良い心がけだな。どうだ、美しいだろう?」
ファサ…と長い髪をかきあげた魔王様。
「は、はぁ…」
「それでは、私の美貌を目に刻んで、死ね!」
「!?」

アニスが手の平をこちらに向けると、その先に紫色の光の玉が生じた。
もしかしてこれってエネルギー弾というやつでは?

紫のエネルギー弾は空中放電しながら着実に大きくなっていく。
「たかが人間の分際で私を呼び出すとは身の程をわきまえよ。塵芥にしてやろう!」
「わぁぁ! ちょっとタンマー!!」

目を細めた瞬間、エネルギー弾はしゅるしゅると消えてしまった。
「あれ?」と声を上げたのはアニスだった。
「ど、どうしてだ? なぜ魔力がなくなっている!?」
慌てふためく魔王。先ほどまでの威厳が光の速さで消し飛んだ。

「あ、そういえば貴様、どういう方法で私を呼び出した!?」
アニスは床に書かれた魔方陣と儀式に使ったスープを見つけて驚いた。
「なんだこの魔方陣は!? 書き方がめちゃくちゃではないか! 召喚材料に至っては適当なもので代用したな!」
「だってマンドラゴラなんて手に入らないんだもん(笑)」
「正規の方法で召喚しなかったせいで魔力がすっからかんだ! 自力で魔界に帰ることすらできない!」
「えーと、つまり?」
「今の私はただの人間と変わりない…ごく普通の女の子だ」

しゅんと座り込むアニス。意外と打たれ弱いんだな、魔王様。
「こうなったのも貴様の責任だからな。魔力が回復するまで面倒を見てもらうぞ!」
「ええ〜!?」

こうして魔王と俺の変な同居生活が幕を開けた。

653名無しさん:2014/02/09(日) 14:26:13 ID:5jRtSmpI0
しえん

654名無しさん:2014/02/09(日) 14:27:15 ID:UswwbdL60
「というわけで、これからよろしく頼むぞ」
アニスはソファにどっかりと座ると、大仰に足を組んだ。

「取りあえず、魔界に帰るために十分な魔力が溜まるまで世話になる」
「魔力が溜まるって…どうやってやるんだよ? 力めば溜まるのか?」
「そんな便秘の解消法みたいなやり方で溜まるわけがないだろうが!」
思いっきりひっぱたかれてしまった。見た目は女の癖に力は強い。

「魔力とはいわば我ら魔族の体力。それを回復する方法は人間と同じよ」
ズビシ!と無意味に指を差すアニス。
「すなわち、食って食って食いまくることだ!」
「へ?」
「ということで、おい人間。私に食い物を持ってこい!」
「ベヒーモスのステーキはないのか? 魔界鮫のフカヒレでもいいぞ」
「人間の世界にそんなものあるわけないだろ…」
今、冷蔵庫に残っているのは昨日食べた野菜炒めの残りくらいなものである。

体型は細いが言動から察するにアニスは相当な大食漢のようだ。
そんな奴の胃袋を満たす料理を作るなんて俺には物理的にも経済的にも無理…。

そこまで考えて、俺はふと妙案を閃いた。
「なあ、アニス。外出することになるがいいか?」
「外へ出て食べるのか? 腹一杯食べられるのなら構わんが」
「ああ思う存分食べられるぞ」
アニスはきょとんと首を傾げた。

655名無しさん:2014/02/09(日) 14:28:29 ID:UswwbdL60
俺とアニスは家を出た後、目的地に向かって並んで町を歩いていた。

さすがにアニスを召喚時の服装で出歩かせることは俺が気恥ずかしいため、
押入れの奥にしまってあった私服の中から大き目のパーカーとジーンズを選んで着替えさせた。
それでも長身かつド派手な体型のアニスには少しきつめで、胸や尻のラインが衣服の上からはっきり分かる。

若い男とグラマー美女の二人連れ。
すれ違う人々は好奇の視線で俺達を眺めている。
そんな視線を気にも留めず、アニスは俺に尋ねた。
「なあ、これから行く『いんふぇるの』とかいう店はどういうところなんだ?」

アニスが言う『いんふぇるの』とはバイキング形式のレストラン。
最近近所にできた店で、3000円払えば中華・洋食・和食・デザート食べ放題という店。
『いんふぇるの』が開店した時、店の前で店員から無料券を配られたが、一人暮らしだった俺には行く機会がなかった。
しかし、ようやくその無料券が活躍する時が来たというわけだ。

「金を払えばその場にあるもの全部食べられるんだ…っと、着いたぞ」
俺は『いんふぇるの』と書かれた看板が掲げられた建物の前で止まった。
レンガ造りの一軒家。なかなかオシャレな外見だ。

店内に入ると、男の店員が駆け寄ってきた。
「何名様でしょうか?」
「大人2名で」
店員に無料券を手渡した。

店員に案内されて、2人掛けの席に着いた。
店は繁盛しているようで昼間だというのに家族連れで賑わっていた。

店内の中央には様々な料理が湯気をたてて所狭しと並べられていた。
それを見てアニスはじゅるりとよだれを垂らした。
「おい。あれ、全部食べていいのか?」
「いいよ…って、ちょっと!」

俺の返事を聞かずにアニスは猛ダッシュで料理に向かった。
「肉に魚に…選り取り見取りではないか!」
「これはなんだ?」とか「珍妙な品だな!」とか大声出して驚きながら料理を皿に取り分けていく。

周りの客からは失笑が聞こえたがそんなことはお構いなし。
大好物を目の前にした子供のように目を輝かせて席に戻ってきた。

鍋の蓋ほどもある大皿の上にはスパゲッティやらステーキやらピザやらカロリーの高そうな料理が山を形成していた。
「これほどの豪華絢爛な食事、魔王城の晩餐会ですら出なかったぞ」
おそらく冷凍食品を解凍しただけであろう、一山いくらのピザにかぶりつきながらアニスは大層喜んでいる。

「そんなに食べきれるのか?」
「んぐ…魔王の胃袋を舐めるでない。はぐっ…魔界の大食いコンテストで優勝したこともあるのだぞ」
「喰うか喋るかどちらにしろよ…」 
「ごきゅっ…ごちそうさまだ。次いくぞ!」
呑み込むようにして皿の上にあった料理を全て平らげ、アニスは料理に突進していった。
その逞しい(?)後ろ姿を見ながら俺は大きなため息をついた。



「またの来店をお待ちしております」
会計を済ませた後、店員に見送られながら俺達は『いんふぇるの』を出た。
「いや〜、食った喰った。それにしてもあの店員、なんだか元気がなかったな」
「そりゃ、店の料理をほとんど食べられちゃ泣きたくなるだろうよ」

結局、アニスは数回のおかわりで店の料理を食べ尽してしまった。
無料券を使ったので、店にとっては大赤字だろう。
「また来よう、な!」
呑気に笑いながらお腹をさするアニス。

呆れながら、ふと俺はあることに気が付いた。
「お前…食事する前よりも腹が膨れてないか」
食事する前はダボダボだったパーカーの腹部がぽっこりと盛り上がっている。

「ん? まあかなり食べたからな」
と、ベルトを緩めた。
「しかし、このくらい何の問題もない。食べたものは魔力として吸収されるから私は太ることはないのだ」
爪楊枝を咥えながら「ワハハ」と笑うのだった。

656名無しさん:2014/02/09(日) 14:30:25 ID:UswwbdL60
続きは後日投稿いたします。お付き合いいただければ…

657名無しさん:2014/02/09(日) 14:57:25 ID:elxMTUR20
乙乙
最後のセリフがもうフラグにしか思えなくて楽しみだw

658名無しさん:2014/02/09(日) 16:07:25 ID:iOzYv2do0
おふとりとも、、じゃない
お二人とも楽しく読ませて頂きました。

縦読みとはなかなかワロスです

659名無しさん:2014/02/09(日) 17:20:45 ID:UswwbdL60
コメントありがとうございます!
続きです。

翌朝。
俺はアニスの叫び声で目を覚ました。

「なんじゃこりゃ!?」
「朝っぱらから五月蠅いな。どうしたんだ」
「これ…」

アニスがパジャマをたくしあげると、そこにはズボンの上に贅肉がのっていた。
電話帳くらいの厚さの柔らかそうなお肉が一段、ふるふると震えている。

「まさか、一晩で太ったのか?」
「その…ようだな。朝起きたら腹に脂肪が…」
「肝心の魔力は溜まったのか?」
「10%くらいか。あれだけ食べたのに魔界に帰るには全然足りん」
「人間界の食べ物は魔界とは違うからかな?」
「た、多分そうだろう。人間界の食材は魔族向けではないのだ。食べた内の何割かしか魔力に変換されぬらしい」
「そして残りは脂肪となって体につく…と」
アニスはプルプルと体を震わせてる。

なんというか、皮肉な運命である。
魔力を溜めるためには食う量を増やさなければならない。しかし、それは確実に太ることを意味するのだ。

「おい! 私はどうしたらよいのだ!?」
涙目になったアニスは俺の胸倉を締め上げはじめた。
「ぐ、ぐるじい…。げほっ、取りあえず、運動すれば痩せるんじゃないか?」
「運動?」
「近くに公営のスポーツセンターがあるからそこに行こうぜ」


途中、スポーツショップでアニス用のウエアを買い、スポーツセンターに向かった。

お互い更衣室で運動用のウエアに着替え、トレーニングルームで待ち合わせる。
先に着替えてしばらく待っていると、黒の速乾Tシャツとスパッツを着たアニスがはにかみながら女子更衣室から出てきた。
「に、似合うかな…?」

グラマラスな体型は依然として保たれている。
しかし、腹部の出っ張りはやはり目につく。
まあ、元々グラビアアイドル並みに痩せていたので「少しふっくらしたな」程度にしか感じないが。

「やはり、目立つか…」
昨日より幾分か丸みを帯びた腹部をさすりながら恥ずかしがっている。
体型を気に病むあたり、魔王と言っても一人の女の子だな。

「気にするなよ。運動すれば痩せるさ」
「そ、そうだな。まずは、あの器械で運動するぞ」
彼女が向かっていったのは背中の筋肉を鍛える器械だった。

金属の棒と10kgの錘がいくつか滑車で繋がっており、
金属の棒を引き下げることで筋肉に負荷を掛けることができる仕組みになっている。
金属の棒と繋がっている10kgの錘の数を調節することで負荷を変えることができるのだ(最大150kgまで)。

アニスはずんずんとその器械に向かっていった後、錘の数を最大にして金属の棒を握った。
「よーし、いくぞ!」
という勇ましい掛け声の後、思いっきり金属の棒を引き下げた。

バゴン!と凄まじい音がして錘が吹っ飛び、天井にめり込んだ。

「なんだ? 随分軽いな」
150kgの錘を軽々と吹き飛ばしたにも意に関せず、アニスは怪訝な顔をした。

その後もアニスは腹筋マシンを破壊し、ランニングマシンをショートさせ、ベンチプレスを300kg挙げた。

「いやー、いい汗かいた!」
ハート柄のタオルで額の汗を拭う後ろでは器械が大惨事になっており。
それを見て「やはりこいつは魔王だな」と再び実感した。

「お前、少しは加減しろよ」
「人間界の器具がやわすぎるのが問題なのだ」
しれっと答える魔王様。
「それより運動したら腹が減った。何か脂っこいものが食べたい」
こいつ痩せる気はあるのだろうか。
「まあ、もう12時だし。昼にするか」
「今日はどこに連れて行ってくれるのだ?」
「安くて済むとこな」
俺は財布を開き、千円札が何枚残っているか確認した。

660名無しさん:2014/02/09(日) 17:22:32 ID:UswwbdL60
財布の中身と相談した結果、俺は安さを売りにしているハンバーガーチェーン店で昼飯を摂ることにした。
俺はハンバーガーとポテトMサイズ、それにコーヒー。
アニスはデラックスセット(チーズバーガー2コとポテトLLサイズ、コーラL)を注文した。

「あぐっ…はぐっ…この「はんばぁがー」という料理も上手いな」
アニスはチーズバーガー1個をあっという間に食べ終え、箸休めにポテトを十数本飲み込んだ後、コーラを勢いよくすすった。
「脂っこいジャガイモの揚げ物を食べた後、コーラの炭酸で口内を漱ぐ…なんともいえん心地よさだ!」
「そんなに急いで食べなくてもハンバーガーは逃げないぞ」
アニスはごくごくとコーラを飲み干した後、返事替わりに盛大にゲップをかました。

「失礼。しかし、人間界は美味な食べ物ばかりだな」
「昨日も少し話していたけど、魔界の料理ってどんなのなんだ」
「こちらに来て分かったことだが人間が作る料理には及ぶべくもない。
 大抵は生の食材を焼いて適当に岩塩を振りかけただけの粗末な代物だ」
煮るとか揚げるとかいう概念がないのだろうと推測される。

「魔界では美食家で知られた私でもこちらの料理には感激している。できればずっと人間界で暮らしたいほどだ」
「もうこっちに住み着いちゃえば?」
「馬鹿者! 魔王たる私がいないと魔界の政治が回らんだろうが。
 ああ、今頃魔界はどうなっているか。内乱でも起きていなければよいが…」

窓ガラスから住宅街を眺め、物思いにふけるアニス。
魔族でもホームシックになるのか。

「なあ、気分転換に遊びにでもいかないか?」
「遊び?」
「こういう時はパーッとはしゃいで気を晴らすのが一番だ」

その後、俺達は街に出て買い物を楽しんだ。
男の一人暮らしで女物の服がなかったので、ブラジャーやパンツを始め、適当な服を数着購入。
繁華街でウィンドウショッピングを楽しんだ後、居酒屋で飲みまくった。

帰り道でべろんべろんに酔っ払ったアニスが、
たまたま入った家電量販店で最新のゲーム機とゲームソフトを買ってくれとせがんてきたので、
きっぱりと断ると首絞めをかけられた。
仕方がないのでやむを得なく購入、45000円なり。

途中スーパーで買い置き用のお菓子を購入し、
爆睡するアニスを引きずりながらやっとの思いで自宅に辿りついたのだった。

661名無しさん:2014/02/09(日) 17:23:50 ID:UswwbdL60
今回分は以上になります。駄文失礼しました。

662名無しさん:2014/02/09(日) 21:51:31 ID:nl.42rtg0
二人とも乙です
素晴らしい肉の日だった

663547:2014/02/10(月) 00:31:47 ID:/dPoQgZg0
> 409氏 力作投下乙です!
太ったのはある種の自業自得と割り切って、
太った今を楽しもうって主人公のスタンスがカッコイイ、というか可愛かったです。

>棒の人氏 期待通りの投下乙乙です!
マコリンも幸子も、可哀想な目にあって、それでも可愛くて・・・(笑)

>651さん 貴方様も投下乙乙乙です!
自分の好みにジャストフィットした、まさに掘り出し物の一品。
続きも楽しみにしてます

29の日には間に合いませんでしたが、
この流れに乗って自分もSSを投稿します。

以前投稿したtoloveるの二次創作と同一世界という設定です。
一応それらを読んでなくても分かる様に書いたつもりです。


「 albeit 肥散な報酬」


2月9日 多くの女の子たちが意中の相手に贈るチョコレートの用意をしているであろう時期、デビルークの第2王女と第3王女もあるチョコレートを求めてここに来ていた。

「アルバイトの報酬が、プランド星の上質カカオ豆を使ったチョコレートって、気前の良い話だよなあ」
「それでナナもリトさんに贈るチョコレートをもらいに来たのかしら?」
「い、いやこれはだな、姉上と美柑とセリーヌとメア、それにお前と・・・」
「まあそれは貰ってからの話にしましょう」

街の郊外の廃屋にナナとモモを含めたアルバイト希望の(宇宙人の)少女達が集まっていた。
彼女らの前にアルバイトのオーナーである、地球人と大差無い姿をした宇宙人、ファッター星人の男が姿を見せた。
彼は希望者の外見を一瞥すると仕事についての説明を始めた。
「 えーお二人はこのスーツを着て倉庫の整理をお願いします。」
「後の皆さんは私の船の中で事務の仕事をしてください」

「私達2人だけ別の仕事ですか」
「倉庫の掃除だけなのにこんな格好しろってのも、ちょっと妙だな」

お二人とは、言うまでもなくナナとモモである。
二人が着ている服はスーツと言うよりも、むしろレオタード、
もしくは全身タイツに近く、肌が薄緑色の布地にくまなく覆われ、
露出度はないがボディラインはくっきりと出るデザインだ。

664547:2014/02/10(月) 00:33:22 ID:/dPoQgZg0
だが倉庫での作業を続ける内にそんな事は考えなくなっていった。
黙々と作業を続ける二人、そうしている内に体の不調を感じ出す。
「脚が・・痛い・・・」
立ちっぱなしの仕事が辛いのか、しきりに膝をさするナナ。
「い、息が・・・」
長時間の労働に疲れ果て、呼吸が荒いモモ。


お姫様にとってアルバイトはここまで辛いものなのか。
いや違う、これは倉庫に充満した薬品ガスの効果によるものだ。
思考力の低下は薬品の直接的な効果によるもの、
体の不調は薬品のもう一つの効果による間接的なもの。
そう、その効果とはつまり・・・


倉庫の扉が開かれた、光と新鮮な空気が入り込みナナとモモの意識を正常に戻していく。
「リト!?」 「リトさん!?」 「ナナ!モモ! 大丈夫・・・!!」
入ってくるなり絶句したリトを不思議がる二人。
しかしすぐにその理由に気づいた。
「 ふ、ふ、ふ、太ってる!!!」
そう肥満化、双子の細い肢体はとても丸々とした肥満体になっていた。
スーツの仕様のために、体はちゃんと覆われているが、
変貌した丸いボディラインがくっきりと浮き出ている。

665547:2014/02/10(月) 00:36:01 ID:/dPoQgZg0
「またこんなカラダに・・・・・」
実を言うとナナは地球に来る前に寄った星の果実を食べて太ってしまったことがある。
( 拙作 星のカジツにゴヨウジン☆ 参照)
今回は、その時よりも一回り大きな肥満体だ。
ペタンコだった胸は、立派な巨乳、いや爆乳にまで成長していた。
スーツの上からでもくっきりとした深い谷間が見えている。
それよりも大きく成長したお腹は、大きな胸を乗せながら、
ドンと丸く突き出ている大きな大きな太鼓腹である。
お尻は胸と同等のサイズで、これまたスーツの上からその存在を激しく主張している。
前回と同じく手足と尻尾にはほとんど脂肪が付いてなくて、
今回はそれに加えて顔に全く肉が付いてない。
つまり、胴体のみが大きく丸く膨れ上がったまるで風船の様な肥満体である。


ナナ・アスタ・デビルーク 151cm 43kg 68・54・77
→ 98kg 98・112・98


「うう 今度は私まで・・・」
モモも変わり果てていた。
重さと横の大きさは同等だが、体型は全く異なる。
ナナが風船ならモモは樽。 顔を除いた全身が満遍なく膨張している。
二の腕も十本の指に至るまでムチムチ、どころかブクブクと膨れ上がっている。
元々のサイズの差から、胸のサイズ自体はナナよりも勝っている。
しかし整っていた形は崩れ、大きく迫り出したお腹とほぼ一体化してしまってる。
首は膨れ上がった首周りの脂肪に埋もれてしまってる。
下半身も同様の有様で、脚の隙間も腰のくびれも消え失せ、パンパンに張り詰めた脚が密着している。
その中でもお尻は綺麗な形で突き出ていて、それこそ桃の実の様だ。


モモ・ベリア・デビルーク 151cm 45kg 78・54・78

666547:2014/02/10(月) 00:38:47 ID:/dPoQgZg0
「・・・『希少動物を肥育して売りつけていたファッター星人の違法ブリーダー、地球へ逃亡?』 
って記事をこの前どこかで見かけたんだよ」リトが二人に背を向けて話しだした。
「それで今朝から二人が見つからなくて、ファッター星人の所にちょっとしたアルバイトに行きますってメッセージがあって、
もしかしたらって思ってきたら・・・」
「わざわざ倉庫を開けておいてくれて有難うございます、地球人の少年よ」
倉庫にファッター星人が入ってきた。
三人が怒りを込めた視線を向けたが、構わずに語り続ける。
「やはり売りつけるのは、この二人の様な人間型宇宙人の方需要有りましてね。
「人間は捕まえて肥育するのに時間をかけるのはリスクが大きいから避けてましたが、
「新たに入手した肥満化薬により短時間での、しかもある程度コントロールできる肥育が可能になりましてね、
「これもあの男、アイ・ミカヤの「おい、早く2人を元に戻せよ、でないと・・・」 
延々続く語りをリトが遮った。
彼の向ける視線は怒りに加え気遣いが混じっていた。
「でないと? 大人しくしていないと君こそ命がありませんよ?
「いや、お前の命が危ないぞ・・・」
そう二人を太らせたファッター星人への怒りと、そんなことをしでかした彼の命への気遣いが混じっている視線だ。
「いくらデビルーク人といえども、尻尾を抑えればどうと言うことはありませんよ」
ファッター星人がリモコンを取り出しボタンを押す、
同時に二人のスーツが変形し尻尾を締め付ける。しかし・・・
「大丈夫ですよ」 「えっ?」 「馬鹿な!」 「ここまで太ると神経も太くなるんだよ・・・」



「よ、良かったなぁ、スーツを脱いでしばらくしたら元の身体に戻れるって」
リトは、被害者であるナナとモモ、加害者である、フルボッコにされつつも命は助かった、ファッター星人の両者に向けた安堵の言葉を発した。
「・・・それじゃあ、先に帰ってますね・・」
「  ああ、そうだ! これ使えよ」 リトが二人にあるアイテムを渡す。
「こいつは」 「ぴょんぴょんワープくん・・・」
「こいつならすぐに家に帰れるし、そのスーツも脱げるから一石二鳥だと思うぞ」
「  ありがとう・・・」 「  有難うございます、リトさん」

667547:2014/02/10(月) 00:44:20 ID:/dPoQgZg0
リトの家の自分たちの部屋に戻ってきた二人、
ぴょんぴょんワープくんは生物以外のものは転送されないので当然ながら全裸である。
つまり二人はその肥満体を余すことなく露出してしまってる。
その脂肪に覆われた体は、変わってない可愛らしいままの顔と相まって
ある種の色気が充満させていて、それを好む者は法を犯してでも手に入れようとするだろう。
あのファッター星人の様な犯罪者が出てくるのも無理の話かもしれない。

「しかし、ひどい身体になっちまったなあ・・・」
「  ナ、ナナは、に、二度目じゃないですか  ぜぃ・・ぜぃ・・・」
モモは椅子に座り込んでる。
首自体が無くなるほど付いた首周りの脂肪に気道が圧迫されてしまい、
ワープくんで飛んできた玄関からこの部屋に上がるだけでも息苦しそうだ。

「何度って問題じゃねえよ! あ痛てて・・・」
ナナはベッドに寝転がり膝をさすっている。 
今の体においても手足は以前の細さをまだ保っているが、
そんな脚は増した体重を支えるには細すぎる。
こっちはここまで上がるだけでかなり膝に負担がかかった様だ。

「しかし プラント星のチョコレートは・・・」
「そんなもの、ウソに決まってるだろ・・・
あーあ、食べ物につられてまたこの様か・・・」

その頃リトは自宅へ徒歩で帰っていた。
その手に持った袋にはチョコレートが、
ファッター星人がアルバイトの報酬として約束していたプラント星のチョコレートが入っていた。

(あいつ、事務の仕事って言って二人やこれまで肥育した動物の密売手続きをさせていた)
(で、その人達の分のチョコレートは本当に用意されていた)
(それで、頼み込んで分けてもらったんだ)
( あんな目に会ったのに何も無しで済ませるわけには行かないからな)

「これって、オレからのバレンタインチョコに、ならないよなぁ」 
「ホワイトデーの3倍返しの為にゃオレもアルバイトしないといけないかもな」

 turn fat 変わってしまったもの に続く

668547:2014/02/10(月) 00:53:32 ID:/dPoQgZg0
・補足 今回使われた肥満化薬は不完全なものであり、
ある別の薬を投入しないと脂肪が完全に定着せず、
空気に直接触れると数時間で脂肪諸共気化してしまう。
あのスーツはそれを防ぐためのものだった。

これで終わりです。

  自分としては、肥満化SS書いてるつもりなんだけど
読んでくれる皆さんにとっては本当に肥満化SSなのか不安です・・・

669651:2014/02/10(月) 09:58:33 ID:Ivi3MzMI0
547さん、いつも乙です! 
面白く読ませていただきました。毎回ネタが豊富で楽しみです!

私も続きを少々…

それから1週間が経過した。

定時で仕事が終わり、自宅に帰りつくとアニスが昨日買ったゲームをしていた。

チャンチャンコにスウェットの上下。
ソファにどっかりと腰掛けくつろぐ魔王。
見慣れた風景になってきた。

「お、帰ってきたな」
俺を見るなり彼女はゲーム機のコントローラーを放り出し。
とことこと駆け寄ってきた。

「腹が減ってたまらなかったところだ。戸棚にあったお菓子は全て食べてしまったし…」
「全部!? かなりの量があったんだぞ!?」
「なんだか食べても食べても食べたりなくてな。今日の晩飯は何だ?」
「お肉の特売日だったからハンバーグだ」
「やった! 私の大好物だ」

そう言うといそいそとソファに戻り、再びゲームをし始めた。
「少しくらい動いたらどうだ? ダイエットはどうなったんだ?」
「明日から始めるつもりだ」
「昨日も同じこと言ってなかったか?」

呆れつつもフライパンに肉を投入し、手早く焼いた。
肉汁が弾け飛び香ばしい匂いが室内に漂う。
きつね色に焦げ目がついたら皿に盛りつけ、レタスとトマトを装う。

付け合わせは卵サラダ。
肉食に偏りがちなアニスに少しでも野菜をとってもらうつもりだ。


「「いただきまーす」」
仲良く席につき手を合わせる。
「うん、やっぱり貴様がつくった料理が一番美味しいな」
ハンバーグを口いっぱいに頬張っているアニスの顔を見て、俺は違和感を覚えてしまった。
「また…太ってないか?」

きりりと引き締まっていた頬から顎にかけてのラインは丸みを帯びていて。
体の線が一回り…いや、二回りは大きくなったような気がする。

「少し脱いでみろ」
「い、いきなりなんだ!? 食事中だというのに無礼なやつだな」
といいつつも渋々スウェットを脱ぐアニス。

案の定、その下にはさらに育った贅肉が鎮座していた。

前見た時よりも腹肉はでっぷりと突き出していて。
二の腕にもぷよぷよとした肉がついている。
太ももは血色が良く、むちむちと色気を放っており。
自慢のバストは脂肪により肥大していたが、付いた脂肪が多すぎたのか、垂れ気味である。

もはや、ぽっちゃりがいいところの体型になってしまっていた。
増えた贅肉の量がアニスがろくにダイエットをしていなかったことを俺にアピールしている。
「お前、この1週間何してた?」
「ゲームしてお菓子食べて…あ、なんだその目は。 運動もしたぞ、近所の『こんびに』に買い物に行った」
渾身のドヤ顔。
そこって家から100mも離れてないじゃないか。
「これからスポーツセンターで運動だな」
「え〜、まだゲームをクリアしてないぞ」
問答無用でアニスを引っ張って行った。

670651:2014/02/10(月) 10:00:21 ID:Ivi3MzMI0
1時間後、俺達はスポーツセンター内にある温水プールのプールサイドに立っていた。
「今日はトレーニングルームは使わないのか?」
「この前、器械を壊していただろ? 当分使えないよ。それにダイエットには有酸素運動の方が効果的なんだ」
名付けて「プールで泳いで痩せよう作戦」である。

「それにしても…」
「こっちをじろじろ見るな!」

アニスは紺色のスクール水着を着ている。
肌にぴっちりとフィットしているせいで今の体型がはっきりと分かる。
妊婦のような太鼓腹。大根足。
贅肉に水着が食い込みこれはこれでセクシー…かもしれない、多分。

「さ〜て、泳ぐとするかな」
アニスが歩くと、それに同調するように桃尻がぷりぷりと揺れた。
「泳げるのか?」
「馬鹿者! 私は魔界の水泳コンテストで1位になったこともあるのだぞ」
と、いつものように罵倒した後、クロールを始めたアニス。

しかし、25mプールを1往復してこちらに戻ってきた時には息が切れていた。
「ぶはぁー…、っごほっ…。ぜぇー…ぜぇー…」
「どうした?」
「し、心臓が痛い…」
咳き込みながらのそのそとプールサイドに上がり、
「以前の私ならこのくらいの運動なんともなかったのに…体が重い」
と、ごろりと仰向けに寝る。
「少し休むぞ…」
その姿は俺に流氷の上で休むゴマアザラシを彷彿とさせた。

その後もアニスは「きつい」とか「疲れた」とか文句を言いつつも、何とか1000mを泳ぎ切った。
しかし、「自分へのご褒美」と言って暴飲暴食し、盛大にリバウンドしてしまったのは後の話。

671651:2014/02/10(月) 10:02:06 ID:Ivi3MzMI0
今回分は以上になります。

672名無しさん:2014/02/10(月) 17:11:08 ID:ZSpHpBkk0
ジワジワとひまんか
いい、実に良い。

支援するよ

673547:2014/02/11(火) 20:32:47 ID:qcWhCn7g0
651氏 お早い続きの投下乙です
アニス様、力はそのままでも体力が無くなってきた様ですな

えーと、実を言うと昨日投下したSSでモモの方のデータを書き忘れていました。

モモ・ベリア・デビルーク 151cm 45kg 78・54・78
→94kg 103・105・101


ついでにといっては何ですが、SSのおまけを書きましたのでそちらも投下します。


家に帰ってから一時間が経過したが、ナナとモモはまだ戻れずにいた。
その様子を多少の悪意を交えて表現すれば、
全裸で空調が効いた部屋に閉じこもって動かずにゴロゴロしていた。
「って、これじゃあデブのスタイルそのもの・・・」 
「その通りですね・・認めたくないけど・・」
しかし、二人とも動くこと自体は今の体でも支障は無いが、
ナナは膝の痛みが、モモは息切れが辛い。
ララからペケを貸してもらえば、着れる服は出来るが
素肌を晒しきってないと、薬の成分と脂肪が消滅しない。

「おーい、二人共ちょっといいかな?」
そんな中、ドアの向こうから聞こえてきたのはリトの声。
「 良かったら、これを着てみなよ」
ドアの隙間から差し出された袋に入っていたのは、あのスーツだった。

674547:2014/02/11(火) 20:35:15 ID:qcWhCn7g0
( 良かったら、これを着てみなよ、ってもしかして・・・) 
「おい、リト!私とモモにこのままでいろってのか!!」
「い、いや帰る途中で御門先生のところで相談してみたら、このスーツを貸してくれたんだ。 
「デザインは同じだけど機密性があるから肥満化薬も解除されるらしいんだ」
「 部屋の中でも裸のままにしておく訳にはいかないって思ってさ・・」
「  ありがとうよ」 「有難うございます」
それは良かった、もう用は無いぞ。
と言わんばかりに部屋に背を向けたリトをモモの声が呼び止めた。
「着ましたよ」 「いや、もう用は無いけど」 「 着たぞ」 「いや用は・・・」
「二人共スーツを着てみましたよ、リトさん」 「見て欲しいのか・・・」

ドアを開けた先に見えたのは、薄緑色のスーツに身を包んだ肥満体の二人。
樽の様な体つきをしながら、何事も無かったと言いたげに微笑んでいるモモに、
風船の様に膨れ上がった胸とお腹を抱えながら、
ムスっとした表情を作っているのが逆に可愛らしいナナ。
やはり今の体を見せるのは恥ずかしい様で二人共顔が赤くなっている。
( !! これはこれでカワイイ様な、いや今カワイイって言っても逆効果か、)
(しかし可愛くないわけじゃないし、そう言う訳にもいかないし・・・!)
二人のことをどう表現すべきか分からないリトは、
話をそらす為に自分が持ち帰った物の三つ目のことを言った。

675547:2014/02/11(火) 20:37:28 ID:Evat9fvE0
「これですね」  「酸素ボンベってどんな感じなんだ? 私も一つ貰うよ」
二人が気体の入った金属の筒を持ち上げ、中身を吸ってみた。
「 !! それは酸素ボンベじゃなくて!」
御門先生に後日持ってきてくれと頼まれて、探し出した肥満化薬の予備。
と言おうとしながら駆け寄ったリトだったが、
ボヨッン!! 弾き飛ばされる。
肥満化薬を口から直接吸ったことにより、更なる肥満化を瞬時に遂げた二人の体に、
リトはその弾力について考える間も無く、壁に頭を打ち付け意識を失った。

その様を見た二人だが動かない、いや動けない。
何せ今の二人の体では脂肪に脚がつかえて地面に届かないのだ。
そこまで太ったら、もう肉塊と言っても差し支えが無いだろうが、
伸びきって体を覆っているスーツと未だに肉が付いてない顔のお陰でそこまで酷くは見えない。

「・・・リトのバカヤローーー!!」
涙目になりながら必死になって動こうとしているナナだが、
地面に着くまでに巨大化した尻と丸型そのものになった胴体から、
ちょこんと伸びた手足だけしか動かせない。
そうする度に、全身の脂肪が静かに、大きく振動する。
そんな中で、胸の揺れ方は派手である。
ビーチボール大の胸はくっきりとした円形を保ちながらお腹に乗っかっていて、
胴体の揺れで打ち上げられると、ナナの頭を余裕で超えるほど上がり、下がってお腹に乗っかる。
そんなシークエンスを繰り返している。

ナナ・アスタ・デビルーク 151cm 43kg 68・54・77
→ 98kg 98・112・98
→ 247kg 197・221・190


「 リトさんは悪くない・・・はずです」
涙を流しながら俯いているモモ。
大樽の様な胴体に変わらない小さな顔が乗っかっているその様は、
あの黒〇げ危〇一発を連想させる。
彼女は手足もちゃんと肥大化しているので、
誰かに起こしてもらえればその大樹の様な足で立つことも出来るだろう。
しかし腕は余りにも太くなりすぎて、全く曲げられない。
尻尾も膨れ上がり、もはやデビルーク人の尾ではなく、特撮の怪獣の尾に見える太さである。

モモ・ベリア・デビルーク 151cm 45kg 78・54・78
→94kg 103・105・101
→252kg 210・216・208

676547:2014/02/11(火) 20:41:30 ID:Evat9fvE0
しばらくして、二人の視線は、首が動かせず視界が固定されていたこともあり、
リトが持ってきたスーツと肥満化薬が入っていた袋に向かう。
そこにはまだ、本当の酸素ボンベであろう筒に、包装された10数個のチョコレートが入っていた。

(チョコレート・・・もしかしてプランド星の・・・あのバカ!男から贈るものじゃないって!)
(ホワイトデーにはチョコも脂肪も三倍返しだぞ!!・・・)

( 持ってきてくれた・・・ありがとうございます、リトさん
(このお礼にまたホワイトデーに・・・

ナナとモモは泣き止み、そのまま眠りに落ちた。
こうして、バレンタインデーとホワイトデーがまた一日近づいていく。

(本当に)終わり  そして turn fatに続く(しつこい)

677225:2014/02/16(日) 03:52:14 ID:nq6x5pqY0
放映始まったので描いてみました
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1631_1.png
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1632_1.png
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1633_1.png
10年やって肥満化ネタとか1話もないのかな…
スマプリでは入れ替わりとか小人化とか透明人間化とかかなりはっちゃけてたけど

678651:2014/02/16(日) 16:17:43 ID:lRDIwf1M0
>>547さん 乙です! ホワイトデーにも一波乱ありそうですね!
>>225さん こちらも乙です! 時系列が分かる絵っていいですね!

流れにのって私も前回の続きを投稿させていただきます。

679651:2014/02/16(日) 16:20:12 ID:lRDIwf1M0
「赤字なんだけど」
「んぁ? 何がだ?」
アニスはごろりと寝返りを打ち、こちらに顔を向けた。
頬張っていたポテトチップスの欠片がまばらに口元についている。

その姿に若干の脱力感を覚えながら、俺は再び口を開いた。
「家計が火の車なんだよ」
「なぜだ?」
「…お前の食費のせい」

アニスが来てから我が家のエンゲル係数はアベノミクス後の株価のように急上昇していた。
ただえさえ二人分の食料を購入しなくてはならないのに、アニスがお菓子類をねだる。

その対応に面倒くさくなった俺は、毎月「お菓子代」と称して一定の金額をアニスに渡していたことで対処していた。
が、この頃はATMを利用することを覚え、どうやってパスワードを知ったのか不明だが俺の口座からお金を引き落とし大量に購入する。
その金額は徐々に増えていき、家計を圧迫するほどまで大きくなっていた。

「お前を召喚した責任もあるし、朝昼夕3食は俺が面倒見てやる。しかし、お前のお菓子代まで賄えない」
「私を養えることを光栄に思えばいいものを。ぶふぅ」

窘められている最中にも関わらず、アニスは鈍重に服の下からはみ出した腹肉をぼりぼりと掻いた。
俺が働いている間にも彼女の贅肉はせっせと蓄えられていたようだ。

輪郭を残しているものの、顔は大分ふくよかになった。
立派な三段腹は動くたびにプルンプルンと震えるほどに成長し。
尻肉は座ると左右に広がるほどに肥大していて。

ここ数日間動くことがしんどくなったのか、ソファから立ち上がることはほとんどない。

数週間前まではダイエットをする意志は少なくともあったようだが、最近は痩せようとする気力が湧かないようだ。
衣食住が確保された快適な生活はアニスの心身を侵食し、だらしないものに変えていた。

「あのなぁ。お前が平日の昼にぬくぬくとゲームできるのは誰のおかげだと思っているんだ?
 俺が毎日得意先や上司に頭下げて安月給で頑張っているからだぞ」
「それについては感謝している。その調子で私が魔力を溜めるために頑張ってくれ」
「その前に俺が破産しちまうよ」
「王である私を養うのが臣下である貴様の務めだろう」
「椅子にふんぞり返っている王様には分からないだろうがな、金を稼ぐのは大変なんだぞ」
「能力が足りないゆえわずかな給金を得るのに苦労するとは大変だな」

その一言に俺の頭がカッと熱くなった。
「そこまで言うならお前が働いて食い扶持分を稼いで来いよ!」
「何を…」
「毎日動かないでブクブク太って…その内、本物の豚になるんじゃないか? 怠惰なお前にはお似合いだろうけど」
「い、言うに事欠いて豚だと!」

立ち上がりかけたアニスだったが、重心を崩して壁に手をついた。
ソファの上から全く動いていなかったせいで筋力が極端に落ちているのだ。

アニスの額を汗が一筋流れ落ちた。
樽のような体型に成り果てた肉体と手に持っていたポテトチップスの袋を交互に見る。

先日まではそれほど窮屈とは感じなかったシャツはいつのまにかパツパツに張りつめていて。
スカートは今にも裂けそうで、下腹はぶよっとせり出していた。

アニスはでっぷりと肥えた腹肉をさすると現状を認識したようだ。
目を泳がせ、頬を掻く。

「えーっ…と」
菓子袋を丸めてゴミ箱に捨てた。
「い、いいだろう。運動がてらにちょうどいい。金を稼いできてやろうではないか」
少し足元がふらついていたが、アニスは体重が乗った足音をドスドスと響かせて家から出ていった。

つづく

680名無しさん:2014/02/17(月) 01:06:33 ID:JIHWUyuI0
乙です!
素晴らしい展開ですな。わくわくが止まらん

681名無しさん:2014/02/17(月) 21:58:51 ID:knR48wLc0
腹肉をぼりぼりかくだらしない姿に萌えたわ
もうかなり女としてダメになってきたなあw

682651:2014/02/22(土) 18:22:56 ID:7/x6/G7s0
コメントありがとうございます!
前回の続きを投稿します。

「出てきたはいいが…」
具体的に金を稼ぐ算段があるわけではなく。
ふらふらと町の中心部まで来たアニスは、勢いに任せて家を飛び出してしまったことを後悔しはじめていた。

魔法を使って一稼ぎするのが一番手っ取り早いのだが、魔力に余裕があるわけではない。
数か月かけてやっと半分溜まっただけだ。
魔界に帰るためには、貴重な魔力は節約しておきたい。

となれば、工事現場等の肉体労働で稼ぐことが好ましい。
しかし…と、アニスは肩を落とした。

冷静に考えてみると、今の自分の体では肉体労働もできるかどうか怪しい。
何せ、階段を上がるだけでも息が切れるほどなのだ。

運動不足に加え、体重の急激な増加で運動能力は著しく衰えている。
激しい運動を伴う労働はスタミナが持たないだろう。

魔力も優れた身体能力もない今の自分に果たして何ができるのか。

途方に暮れて座り込んでいると、アニスに声をかける人物がいた。
「エクスキューズ ミー? すみません、そこの…外人さ〜ん?」
「何だ?」
顔を上げると、メイド服を着たふくよかな女性が覗き込んでいた。

アニスと同じくらい胸と尻が大きいが、不思議と暑苦しい印象はない。
むしろ、ころころと良く肥えた子犬のようだ。
黒縁の眼鏡の奥から大きなたれ目が覗いている。

「お姉さん、お仕事を探しているんですか?」
「そうだが…なぜ分かった?」
「ハローワークの前で座り込んでいたものですから」
女性はアニスの後ろの建物を指差した。どうやら仕事の斡旋所らしい。

「私、サクラと言います。もし良ければウチの店で働きませんか? お給料良いですよ?」
「でも、私でもできる仕事なのか?」
「あなたが適任だと思ったから声をかけたんですよ」
「わ、私が適任だと!?」

魔王である自分に適任である、と言えば…
「は〜い。お客さんからちやほやされる仕事です」
「何と!?」
気がつくとアニスは立ち上がっていた。

683651:2014/02/22(土) 18:24:32 ID:7/x6/G7s0
「出てきたはいいが…」
具体的に金を稼ぐ算段があるわけではなく。
ふらふらと町の中心部まで来たアニスは、勢いに任せて家を飛び出してしまったことを後悔しはじめていた。

魔法を使って一稼ぎするのが一番手っ取り早いのだが、魔力に余裕があるわけではない。
数か月かけてやっと半分溜まっただけだ。
魔界に帰るためには、貴重な魔力は節約しておきたい。

となれば、工事現場等の肉体労働で稼ぐことが好ましい。
しかし…と、アニスは肩を落とした。

冷静に考えてみると、今の自分の体では肉体労働もできるかどうか怪しい。
何せ、階段を上がるだけでも息が切れるほどなのだ。

運動不足に加え、体重の急激な増加で運動能力は著しく衰えている。
激しい運動を伴う労働はスタミナが持たないだろう。

魔力も優れた身体能力もない今の自分に果たして何ができるのか。

途方に暮れて座り込んでいると、アニスに声をかける人物がいた。
「エクスキューズ ミー? すみません、そこの…外人さ〜ん?」
「何だ?」
顔を上げると、メイド服を着たふくよかな女性が覗き込んでいた。

アニスと同じくらい胸と尻が大きいが、不思議と暑苦しい印象はない。
むしろ、ころころと良く肥えた子犬のようだ。
黒縁の眼鏡の奥から大きなたれ目が覗いている。

「お姉さん、お仕事を探しているんですか?」
「そうだが…なぜ分かった?」
「ハローワークの前で座り込んでいたものですから」
女性はアニスの後ろの建物を指差した。どうやら仕事の斡旋所らしい。

「私、サクラと言います。もし良ければウチの店で働きませんか? お給料良いですよ?」
「でも、私でもできる仕事なのか?」
「あなたが適任だと思ったから声をかけたんですよ」
「わ、私が適任だと!?」

魔王である自分に適任である、と言えば…
「は〜い。お客さんからちやほやされる仕事です」
「何と!?」
気がつくとアニスは立ち上がっていた。



そして1時間後。
アニスはサクラに連れられてとあるビルの半地下にある店舗にいた。
「な、なんだ。この格好は…!?」
「よく似合ってますよ」
「こんな…こんな恥ずかしい服を着るなんて聞いてないぞ!」

アニスはサクラと色違いのメイド服を着せられていた。
胸元は大きく開いており、脂肪太りの胸の谷間が見える。
無理やり履かされたニーソックスが太ももに食い込んで、痛い。
袖口や胸元に盛り付けられたフリルが気恥ずかしさをより一層際立たせている。

「どんな店なんだ、ここは!?」
「とある性癖を持った方専用の風俗店ですよ」
「ふーぞくてん?」
「はい。簡単に言うと太った娘が好きな男性専用のキャバクラです」
「ふ、とった…だと…」
「極めてマイナーなジャンルなので競合相手がいなくて大変繁盛してますよ〜」
「そ、そ…」
「そ?」
「そんなド変態な客の相手なぞしてられるか!」
「ああ、待って下さ〜い! あなたの立派な肥満体を見込んでスカウトしたのに」
「ぐるじい…手を離せ!」
「従業員が二人だけしかいないんです! あなたに逃げられると困るんですよぉ〜!」

数分もみ合った後、サクラは息を切らせてアニスに言った。
「わ、分かりました。日給を弾みますから!」
サクラが提示した金額は一般的なサラリーマンの給料と比べて破格だった。

「本当にそれだけくれるのか?」
「はい。あなたは太っている割には肌ツヤもよくて美人です。それだけのお金を払う価値はあります」
「しかし…」

この仕事を断れば他に仕事があるのか。
一円も稼げずにのこのこと家に戻り、あいつ(アニスを召喚した若い男)に許しを請うことだけは嫌だ。
あれだけ激しく口喧嘩した手前、魔王としてのプライドが許さない。

「わ、分かった。不本意だが…というか、凄く嫌なのだが…働こう」
アニスは渋々頭を縦に振った。

684651:2014/02/22(土) 18:28:30 ID:7/x6/G7s0
そして。
アニスは大勢の観衆が見つめる中、スポットライトを浴びてステージの上に立っていた。
「お、おい。サクラ、これはどういうことだ?」
「この店名物のステージショーですけど?」
「座ってお客の接待をするだけだったはずじゃ…!?」
「まあまあ、固いことは気にしないで〜」

サクラはマイクを取り、壇下の客に語り掛けた。
「みなさん、私の店に来てくれてありがと〜う!」
歓声が室内に響き渡る。

「今日は新しい娘を紹介しま〜す!」
「あ…アニスだ。みにゃ…皆の者、私をみられりゅことを光栄に思うがよい」

思いっきり噛んでしまった。アニスの頬が引き攣った。
しかし、観衆にはむしろ好評だったようで「きつそうな見た目だけど意外と可愛い娘じゃないか」
「ドジっ子だな」と声が漏れ聞こえてきた。

「アニスちゃんは初めてだから慣れていないけど、皆さん温かく見守ってくださいね」
「(魔王である私がなぜこんな辱めを受けねばならんのだ…)」
「それでは早速参りましょう! モミジちゃん、例のもの持ってきて〜」

サクラが手招きすると、店の奥からブクブクに太った女性が出てきた。
バニー服を着たボンレスハムが歩いているようだ。
だらしなく垂れ下がった贅肉が服からはみ出ている。

「も、もってきまひた…ぜぇ…ぶぅ…」
女性は白濁液が入った巨大なガラス瓶(5Lはあるだろう)を台車に載せて運んでいる。
ガラス瓶の表面には「高濃縮栄養剤」と書かれており、長いホースが接続されている。

「お待たせしました! 当店名物のアレで〜す」
装置に接続されたチューブを手にしてサクラは笑みを浮かべた。

観客のボルテージが上がっていく。

「…すごく嫌な予感がする…」
「アニスちゃんはモミジちゃんと違って綺麗に太れるでしょう」
「ふ、太れるって…まさか」
「元アイドルのモミジちゃんはこの栄養剤を飲まされて体重が40kgから200kgに激増してしまいました。アニスちゃんはどうなるかな〜?」
「ま、待て! 何をす…ングモゴ」
「ごめんなひゃい、アニスさん」
「モミジちゃん、グッジョブよ〜。それでは、やっちゃってくださ〜い」

アニスは目の端に涙を浮かべながら首を横に振ったが、口に突っ込まれたホースから容赦なく栄養剤が注ぎ込まれた。

容赦なく栄養剤が胃袋に流し込まれるにしたがって、アニスの腹はせり出してきて。
肺を圧迫する膨満感に耐えながら自らの体を見ると、腹だけがまるで風船のように膨らんでいて。
ついにはスカートのボタンが弾け飛び、観客席まで飛んで行ってしまった。

ホースが取り外され、アニスは一息つくことができた。
たぷたぷと音がする腹を両手で持ち抱えて罵声を上げようとするも、栄養剤が喉の奥までこみ上げてきたため口を開くこともできず。
ただサクラを睨むことしかできなかった。

しかしそれもつかの間。
体中に掻痒感を覚え、アニスは再び自らの体を振り返る。
最初はゆっくりと、そして次第にその速度を増しながら全身に贅肉がついていく。

胸に。腰に。足に。
柔らかそうな脂肪が段をつくり、しかし張りを保ちながらアニスの体を変化させていく。

脂肪で大きさを増していた巨乳は、追加の脂肪がついたことで1mを超す肉塊に成長し。
栄養剤で膨らんでいた腹には分厚い皮下脂肪がついて、一般的な成人女性二人分のウエストに匹敵するほどの腰回りになって。
お尻は縦横に大きく肥大した脂肪の塊と化しており。
太ももやふくらはぎのボリュームはさらに増して、でっぷりと膨らんで。

辛うじて冷徹さを保っていた顔はパンパンに膨れ上がり、もはや魔王の威厳もなく。
栄養剤の副作用でちょこんと上を向いた鼻には愛くるしささえ感じられて。

腹を中心として太ったせいで丸っこい壺のような体型に変わり果ててしまったアニス。
その姿には滑稽ですらあった。

「こ、こんな…」
歩き出そうとするも重心を崩し、前のめりに倒れて。
けれど、巨大な腹肉がクッションになって、ボヨンボヨンと弾むだけ。

それを見た観衆が歓喜と失笑を投げつける。
「ち、違う…違う…」
口から漏れ出る言葉は喉についた肉に押されて低く潰れていて。
醜く変わり果てた姿を大衆に晒されている現実に直面し、アニスは涙を堪えることしかできなかった。

続く

685651:2014/02/22(土) 18:31:03 ID:7/x6/G7s0
すみません>>682は誤爆です。
>>683からお読みください。

686547:2014/02/23(日) 20:49:15 ID:v8xKVhKs0
まさかの展開 アニス様どうなってしまうのか・・・

乙!&続き楽しみに待ちます

687名無しさん:2014/02/26(水) 00:08:02 ID:ly/8Aa320
果たしてアニス様に救いはあるのだろうか…

688547:2014/03/01(土) 00:01:50 ID:JK70D11I0
流れを読まずにSSを投稿します。
未完結のまま放置されていた拙作「口は肥満化のもと?」の続きです。


市立比堂学園。
その教育方針は「成果」をあげることを第一とする、前時代的とも言える熾烈なものである。
その方針は確かな成果を出していたが、その反面内外での負傷事故が続出してもいて、
そのことを批難、もしくは忠告する者もちらほらいた。
その一人がスクールソーシャルワーカーの串田智次だった。
彼が事故増加の確かな統計を持って肥堂学園を訪れ、現状に対する指摘を行った。
その翌日、彼の家を一人の少女が訪れた。

689547:2014/03/01(土) 00:05:22 ID:JK70D11I0
串田の家に来たのは、比堂学園中等部の制服をきっちりと着こなした端正な顔立ちの
しかし全くの無表情な少女、上岡奏
出迎えているのは、ブラウスとスカートの上下を着た清楚な印象の若い女、
串田の妻のである串田隣子(くしだ りんこ)

しかし、 「・・・・・」 「それであなたは何の用で家に来たの?」
「・・・・・」 「主人が行ってる学園の生徒の様だけど、その事で話に来たの?」
「・・・・・」 「・・何か言ってくれないかなぁ・・・」
隣子は全く口をきかない奏に手を焼いていた。

(この子一体何を考えているだろう、本当に喋れないなら筆談するはずだし・・・)
(比堂ってこんな子ばかりなのかなぁ、
(口出ししちゃいけなかったのかも・・・) 
実は夫に比堂への相談を提案したのは隣子だった。
「口出ししちゃいけなかったそう思ってるな」
奏がようやく口を開いた。 だがその言葉に込められているものは確かな敵意。
「え? ええ」しかし隣子は口を開いたことに気を取られて、その敵意に気づけない。
「自分が面倒に巻き込まれたからそう思ってるんだろ」
「・・・!  」 図星だった。
しかし返答も反論も奏の言葉と視線に込められている敵意に気づき出来なかった。
「ただこの厄介事が終わればいいこの小娘が家から居なくなればいいそう思っているのだろ!」
「言い返される覚悟も無しに口出しするんじゃない!」
(こ・・・怖い・・・わ・私のせいでこんなことに・・・?)
奏の強い言葉に隣子は何も言い返せず、ただ怯え怖がった。 
そう恐怖を感じた。 その感情を引き金として肥満化が始まる。

690547:2014/03/01(土) 00:08:00 ID:JK70D11I0
隣子の体が膨れ出した、
ゆっくりとしたものだが本人にはしっかりと分かるようで、
「!!? まさかあなたのし・・・」 立ち上がり奏を問い詰めようとしたが、
「仕業だとしたら言うのか誰かに」
「訴えるのか!警察に!!」
「泣きつくのか!旦那に!!」
「甘えるのか!!!誰かに!!!」
「ひぃ!」 奏の反論、いや口撃にたじろぐ。
その拍子に足をすべらせ大きくなったお尻で尻餅をついてしまう。
 ビリッ! その衝撃もあってか履いていたスカートが破れてしまう。
顕になった両の脚は肉で出来た丸太とでも言えるような太さだ。
「ひ・・ひぃぃ・・・」 
現状を認識する事も出来ずただ奏から逃げ出すために部屋を出ようとするが
パシャッ カメラのシャッター音が聞こえ、慌てて振り返る。
バツッン!それと同時にブラウスのボタンが弾けとび、
メロン大の胸が飛び出てくる、その真下のお腹はたっぷりと脂肪が付いた寸胴で
スカートがあったら確実にマフィントップを形成するだろう。

奏はスマートフォンを、隣子とは明後日の方向の窓に向けていた。
その代わりに、満開の笑顔を向けていた。
「しかしすっごい体になりましたね」
「カメラに撮りはしませんよ法に触れますし何よりそんな体撮ったらカメラが壊れかねません」
「こんな嫁さん貰って旦那さんもさぞ可哀想なことで」
ガラリと変わった明るい口調で、込めた敵意はそのままに、言葉を紡ぐ奏。
その度に隣子の服が裂け破け、脂肪で膨れた裸体がさらけ出されていく。

「どうしてこんなことになったのか誰のせいでそうなったのかじっくりと考えて
「ゆっくりと後悔するんですね」
数分後、座り込んで泣きじゃくる肉塊を尻目に、
奏は自分の着ていた制服を脱ぎだした。

691547:2014/03/01(土) 00:10:41 ID:JK70D11I0
『先日は貴重な意見をありがとうございました。
話の続きをそちらが希望されるなら連絡をお願いします。
それとこちらの生徒が一人そちらの家にお邪魔していた様です』


これがさっき携帯に届いた比堂の教師からのメール。
そして、今串田の眼前には何も言わずにただ泣きじゃくるだけの肉塊、いや妻の隣子。
最後に見てから半日も経ってないのに、その時より4倍近い横幅になってしまってる。
誰が着せたのか知らないが、何故か比堂学園の制服を着ている。
いやむしろ全く着れておらず、むしろ全裸よりも惨めさが引き立っている。
お腹は最早隣子の身長を越すほどのサイズで、下っ腹が床に付いてしまう程だ。
脚はドラム缶、それを倒したかの様な有様である、
腹に遮られ動かすこともできずに無造作に投げ出されている。
これでは立って歩くことも出来ないかもしれない・・・
丸太の様な太さの二の腕もだらんと横腹に添えられているだけだ。
手も十本の指に至るまでパンパンに膨れ上がり、
こちらは物を持つことも出来ないかもしれないと思わせる・・・
一番の肥大化を遂げたのは胸だった。
そう言えばまだ救いがあると思うだろう。
しかし実際には重さで垂れ下がり
お腹に乗っかりながらせり出している奇乳でしかない。
尻は胸よりかは幾分か小さいが、それでも人一人の体重を上回りかねない程の質量がある。
今は全体重を持って圧迫されているお陰で綺麗な円形を保っている。
顔にはそれ程脂肪はついておらず、目鼻立ちはギリギリ保たれているが、
首は埋もれてしまい、嗚咽の声は野太いものだった。

(これが私の口出しに対する比堂学園の返答・・・・)
串田も何も言えずに立ち尽くすだけだった。


串田隣子(25) 166cm 54kg→223kg
80・57・78→201・170・188

692547:2014/03/01(土) 00:21:55 ID:JK70D11I0
早朝の比堂学園の中等部の校舎、奏が教室に入る。
居たのは、壮年の男子教師だけだった。
「上岡、市役所に務める学園の職員から連絡があった。」
「口出ししてきたあの夫婦は離婚した、それも嫁の方から言い出してな イイ気味だ」
教師の言葉に奏は一瞬耳を傾け目尻を吊り下げ微笑を浮かべる。
それからすぐに元の無表情に戻り自分の席に着く。
「『自分の仕事が成功したのは嬉しいが、成功したことをそれ以上振り返る気はありません』
教師はその表情の動きから奏の考えを正確に読み取っている。
「その心意気だ、それでこそ我が学園の一員に相応しい」
教師の言葉を聞きつつ学生としてその日の授業の予習を始めた奏。
その途中、不意に自分が『処分』した隣子と串田が離婚に至るまでにどんな経緯を辿ったのか、変わり果てた体になった隣子のこれからを想像して、
何か楽しいことでも考えた時の様に少し笑った。



解説 奏は自分に対して恐怖心を抱いた女性を肥満化させることが出来る。
これはそういった薬物を摂取した結果の体質変化であり、
メカニズムは 
①対象と十数分間近距離でいることで
自分の息を通して相手の体内に肥満化薬を送り込む。
②言葉を使い相手を怖がらせる。
③脳が恐怖を感じたことをトリガーにして
相手の体の細胞に入り込んだ肥満化薬の成分が反応し脂肪細胞を増殖させて
相手を太らせる。
尚数分で肥満化薬の成分は消滅し、その際に相手の体に耐性が出来るので
同じ相手を二回以上太らせることは出来ない。


今回はここまでです。
実を言うとこのSSは長編にするつもりですが、
どこまで続くのかは自分の気分しだいだったりします

693 ◆t3E9hfR0Bc:2014/03/01(土) 08:14:06 ID:2hKaNrz.0
547氏乙です。

3月1日では有りますが、一応2月29日と言う事で駄文ですが良ければどうぞ。

ttp://www1.axfc.net/u/3183166.zip
パス:himanka

694 ◆t3E9hfR0Bc:2014/03/01(土) 08:17:47 ID:2hKaNrz.0
すみません、間違えて違うファイルを上げてしまったので↑のは無視して下さい・・・
こちらが正しいファイルです。

ttp://www1.axfc.net/u/3183168.zip
パス:himanka

695547:2014/03/02(日) 09:00:55 ID:mqUBJMMI0
期待通りの投稿乙です。
美貌換金屋もほぼレギュラーになりましたね。
相変わらずのダーク&ディープぶりで・・・

しかし自分としては梅の木の話のような微笑ましい(?)SSの方が好きです。

696名無しさん:2014/03/02(日) 14:02:53 ID:su9tKjv60
>>693
二つとも面白かった、乙です
肉の日こないと思ってたから投稿きてて嬉しいwwww

697名無しさん:2014/03/03(月) 00:46:30 ID:7hk.begU0
いつも乙です
2月は9日が肉の日だから3月の肉の日まで期間空くなぁ・・・
とか思ってたらサプライズがw

698名無しさん:2014/03/03(月) 21:51:23 ID:rOQPjwr20
>>695
しかし以降いらないよ
あなたの好みなんて少しも興味ないわ

699547:2014/03/04(火) 12:25:01 ID:VgR5vKOo0
>698  
はっきりとした感想の方が嬉しいかなと思って書きましたが、
>698を見てから見直すと好みを押し付けてる様な感想でした。
すみませんでした。

700名無しさん:2014/03/05(水) 00:31:08 ID:aRAllP9A0
>>699
俺は好み押ししても別に良いと思うけどな、ここは好み押ししてはいけない場所では無いだろ
ちなみに俺もほのぼの系好きだよ

701名無しさん:2014/03/05(水) 08:21:17 ID:QEztvtK.0
      __
    Gニ ・ ヽ,.、 いぢめる?
 , ´ ̄\ Gニ ・ ノ`′
(  へ  ヽ/ 三;´ ̄ヽ
 \__人__.(__ヽ_ノ
        ~ ~

702名無しさん:2014/03/05(水) 08:22:34 ID:QEztvtK.0
        __
      Gニ ・ ヽ,.、 いぢめる?
 , ´ ̄\ Gニ ・ ノ`′
(  へ  ヽ/ 三;´ ̄ヽ
 \__人__.(__ヽ_ノ
        ~ ~

703名無しさん:2014/03/05(水) 09:46:26 ID:beZ8Qj/Q0
放置しろ
押し付けられたとこで誰も聞かん




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