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肥満化小説・肥満化絵投下スレッド その2

1名無しさん:2011/12/05(月) 00:33:48 ID:tlxuFIYEO
肥満化小説や絵を投下したい方へのスレです。
作品の感想などもこちらへどうぞ。

294名無しさん:2012/04/20(金) 23:32:55 ID:PkvqYbEk0
格闘家から力士に転向しそうだw

295名無しさん:2012/04/21(土) 06:50:28 ID:QsOWexjI0
いやいや力士だって立派な格闘家ですよ!!
グラップラー刃牙にも相撲取り出てたでしょ

296名無しさん:2012/04/28(土) 00:44:36 ID:9fnWHVb.0
今更だけど、職人さんのおかげでフォルダがかなり潤ったよ
乙でした

297名無しさん:2012/04/29(日) 00:09:03 ID:GZvAITJM0
肉の日ですから。
いつも通りの駄文ですがどうぞ。
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/341184
パス:himanka

298名無しさん:2012/04/29(日) 00:51:04 ID:ZBeJCHV60
パロディ多すぎわろたw
これは続くのだろうか?
来月も楽しみにさせていただきます

299名無しさん:2012/04/29(日) 19:58:32 ID:KeALQTfg0
>>297
BW好きな俺としてはすごい楽しませてもらった。
毎度毎度乙

300名無しさん:2012/04/29(日) 23:12:34 ID:URPY1Qeo0
定期的に投下するその安定性に憧れるッ
今回も面白かったです、乙でした!

301名無しさん:2012/05/23(水) 22:41:46 ID:k0Fe0v/Y0
前、神のみぞ知るセカイのSS書いてたんですけど再開してもよろしいですか?

302名無しさん:2012/05/24(木) 01:07:40 ID:E7poN16.0
お願いします

303945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/05/29(火) 05:07:34 ID:lvLgUoyY0
肉の日なので。
駄文置いておきますね。
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/350020
パス:himanka

304名無しさん:2012/05/29(火) 16:30:03 ID:R6MB7qiQ0
ヒャッハー!職場からでまだ読めないのが残念だぜ!

305名無しさん:2012/05/29(火) 22:43:27 ID:t4QN6roE0
まさかの舞ちゃん続編とは実に乙です
肥満化もいいけど今回もっともツボにきたのは鼻毛だったw

306名無しさん:2012/06/02(土) 15:01:52 ID:mCXnjdGk0
>>303
乙乙
文武両道キャラがぶくぶく太るのは堕落っぽい感じ(まあこの作品のシチュは厳密には違いますjけど)がして大好きです

307名無しさん:2012/06/09(土) 03:16:21 ID:dCAaRcyw0
肥満化に限らず色んな小説が投下されていて
みんなで続きが書ける海外の小説サイトを探しているのですが
知っている方はいらっしゃいませんか

308名無しさん:2012/06/10(日) 22:56:13 ID:CrNaPyKY0
あぶらみが賑わってて良い事だ
皆様GJ

309名無しさん:2012/06/24(日) 00:40:01 ID:oZyWjAdM0
SS作家どこいったんだよ
上から目線の評論家様とかのせいなの?
ただたんにこのスレに作家がいないの?

310名無しさん:2012/06/24(日) 09:53:32 ID:Se1YoT8M0
君のせいかもしれない

311名無しさん:2012/06/24(日) 12:06:26 ID:QFiWQgkY0
>>309
じゃあ話題作りって事で、例えばどんなSSが読みたい?

312名無しさん:2012/06/24(日) 14:25:00 ID:02djpKcg0
俺は309では無いんだけど、やっぱり罪の無い女の子が理不尽に太らされたりするのはマジで萌えるな。呪いとか魔法で。

313名無しさん:2012/06/24(日) 14:47:39 ID:oZyWjAdM0
デブをバカにしてる子が痩せてるこがデブと体型を入れ替えられちゃうようなの
昔のスレであった溝口さんとかが出てくるやつとか最近のだとヒロインと怪人のやつとか
入れ替わりのやつもよかったな

314名無しさん:2012/06/24(日) 14:53:22 ID:oZyWjAdM0
ああ、誤字りまくりiPhone書きづらい
デブをバカにしてる女の子がデブと体型交換が萌えるってことです
罪のない子が理不尽に太らせられるってのもいいな

315名無しさん:2012/06/24(日) 18:21:02 ID:QFiWQgkY0
「逆転」

***

「おはよー!お、今日もデブが来てるね」
「…あ、あの…」
「ん〜?なに?聞こえない」
「…デブって言うのは、やめて…」
「あっははは!デブはデブじゃん!別に、あんたをどう呼んだって私の勝手だし!」
「…やめて…うう…」

***

「ねえ、あんたってさ、体重何キロくらいあんの?」
「……」
「え?100キロ?100キロ超えてんの?」
「…ちがう…そんな事…」
「だってこのお腹とかすごいじゃん!絶対100キロいってるって!」
「や、やめて…お腹触らないで…」
「良いじゃん、減るもんじゃないし。まあ、減った方が嬉しいんだろうけどさ、あはは!」
「……。」

***

「やっぱさ、デブっていっぱい物食うの?」
「……。」
「あんたお菓子とかいっぱい食べそうだよね」
「…そんなことないよ…」
「ウソ。だって山盛り食わなきゃそんなお腹にはならないよ」
「……。」
「妊婦もびっくりの巨大腹じゃん」
「…やめて…やめてよ…」

***

やめてよ…
やめろよ…
やめろ…

***

316名無しさん:2012/06/24(日) 18:22:17 ID:QFiWQgkY0
「――…っていう事も、あったわよねー…」
「そ、そうだっけ…?」
今、私の前にいるのは私のクラスメイト。初めて会った時は、クラスで一番の大デブ女子だった女の子。
「ねえ…どんな気持ち?」
「…え?」
そう言って、今はクラス一番の美少女とも噂されるスタイル抜群の女の子は、黒い髪をかき上げながら私のお腹をゆっくり撫でた。
「今度は自分がブクブクのデブになって、ねえ、今…どんな気持ち?」
「ひゅあ!?」
思わず変な声が出る。大きく丸く突き出た自分のお腹を、庇うように身をよじる。
「や、やめて…」
「え、どうして…?減るものじゃないから良い、って…以前、あなたが言ったのよ?」
目の前の女の子は、凍えるような冷たい目を細めてクスクスと笑う。
「そ、それは…」
「散々馬鹿にしてくれたじゃない…太っていた私を…。やめてって、言ったのに…」
もう一度、お腹の、今度は鳩尾(みぞおち)の下の辺りをくすぐる様に撫でられる。
「ひゅっ!?や、やめて…」
「やめない。何のために、誰もいない裏庭に連れてきたと思ってるの…?」
逃げたって逃げられない。私が全力で走ったって、追いつかれて終わりだ。
助けなんて呼んでも意味が無い。放課後の学校の裏庭には、私達2人以外、誰もいない。
「ねえ、どう…?ブクブクに太っちゃって…かっこ悪いわね…。ふふふ…」
この1ヶ月で、私は100キロ以上の激太りをした。
…原因は分からない。ただ、丸くずっしりと突き出たお腹は、そして倍以上の太さに膨らんだ腕や脚は、紛れもなく私の身体だった。
「……。」
「普通は…。ううん。絶対あり得ないよね…1ヶ月で、人間が、こんなに勢いよく太っちゃうなんて…」
「…え?」
どういうこと?
「うふふ…?貴女のその身体、私がやったの。」
「!!?」
目の前の綺麗な顔が、私を見つめる二つの瞳が、冷たく歪む。
「なんで!?どうして!?」
「…しかえしに。ね?」
「な…でも、どうやって!?」
「こうやって。」
そう言うと、目の前のクラスメイトは歌うように、叫ぶように、声を上げた。
「C*/3l**エJzz**;/.10k!*!〜!!」
何語かは分からない。言葉とも金切声とも思える叫び声。
その声に呼応するように、私の身体が膨らみ始める。
「ひ、ひぃ!?」
太ももがむちむちと太くなり、お腹が風船に空気を入れるようにさらに膨らむ。
二の腕はまた一回り太くなる、頬のむくみが大きくなってゆく。
「%$**):@~k〜……。…貴女にしかえしするために覚えた呪いの歌。これ、体力をとても使うから、私は痩せる一方だったよ。」
彼女は、地面に四つん這いになってぜえぜえと息を乱す私を、可哀想な物を見るような目で見下ろして。
「この歌、制御が難しいの…明日から、学校、休まないでね?どれくらい太らせたか分からないと、加減を間違えて爆発させちゃうかも?」
私にとって絶望でしかない一言を呟きながら、クラス一番の美人が笑った。
「ふふふふ…?ねえ?安心して?貴女がどんなにブクブクに太っても、私は友達でいてあげる…」
「あ…あ…」
クラス一番の美人は膝をついて、私の両頬にそっと手をあてた。
「でも、私は貴女をユルサナイ。貴女が、200キロ、300キロ…どんなに、もがき続けても…この“歌”で苦しめてあげる…」
「や、やめて…」
私の、ふりしぼるような声を聞いて、彼女は――
「やだ。」
クスクスと笑った。

***

317名無しさん:2012/06/24(日) 18:23:23 ID:QFiWQgkY0
今日も、私はクラスの笑いもの。
300キロに届きそうな体を揺すって。
私は今日も、皆の笑いもの。
クラスで一番可愛いあの子が、今日も声をかけてくる
「おはよう。今日もデブが学校に来ているわね」
凍り付くような、穏やかな笑顔で。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1423_1.jpg

―終―

318名無しさん:2012/06/24(日) 18:25:30 ID:QFiWQgkY0
…という短編を。

絵の方はもう少しこう、背景でも描けば良かったか。

319名無しさん:2012/06/24(日) 18:33:45 ID:H4I.AxrE0
溝口さんの話は俺も好きだな
体型だけでなく、周囲の認識や本人の生活習慣まで徐々に入れ替わっていくところが興奮した

320名無しさん:2012/06/24(日) 18:35:57 ID:H4I.AxrE0
ってリロードしてなかったら新作が来ていた、乙です!
立場逆転っていうのはやっぱりすごく興奮するなあ。

321名無しさん:2012/06/24(日) 19:48:24 ID:zhro.XQU0
あなたでしたか! 相変わらずの神イラストGJです。
SSも書けるなんてマジ尊敬です!

322名無しさん:2012/06/25(月) 08:27:38 ID:.CvhObIQ0
乙です!
罪のない子が理不尽な目にあう方が興奮するけど、
後味のよさでは仕返しモノの方に軍配が上がるんだよね
つまりどちらも大好きだw

323945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/06/29(金) 01:16:04 ID:ibymfp160
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/358131
pass:himanka

29の日ですから、駄文置いていきますね。

324名無しさん:2012/06/29(金) 09:51:58 ID:rs1S6xaY0
最近のあなたの作品は、迷走している気がする
どうでもいいネタにちからをいれて
このスレに作品を投稿する以上最も重要な肥満化が適当になっているような
私はあなたの作品のファンでした…ですが
最近の作品をみていると残念でなりせん。

325名無しさん:2012/06/29(金) 12:21:30 ID:Un9KCRHgO
私は良いと思いますよ
長編小説なら尚更にこういったネタを入れつつ話を盛り上げて終盤にアッと言わせる。
こういった作品は数多くありますし最後はどうなるのかワクワクしますね
>>323
これからも楽しみにしています

326名無しさん:2012/06/29(金) 17:45:01 ID:arlA2sdM0
頭ごなしに否定するような意見はどうかと思うけど様々な感想が出るのは悪い事じゃないと思う

327名無しさん:2012/06/29(金) 18:21:29 ID:KBBBYKZg0
>>323
毎月乙です!
批判めいた感想もありますが、毎月本気で楽しみにしている人間もここにいますので、
どうか今後も連載し続けてくれると嬉しいです。

328名無しさん:2012/06/29(金) 18:37:21 ID:M5E23Yso0
まぁ一話完結型の作品じゃないんだから、仕方ないよ

あ、ss乙です!

329名無しさん:2012/06/29(金) 20:12:43 ID:wtCqdjoc0
俺はこの作者さんのネタをちりばめてくるノリが大好きなので、このままの作風でいってくれるとうれしいな
上から目線の評論家様に聞こえてしまったらごめんなさい

330名無しさん:2012/06/29(金) 23:10:56 ID:pqVABHT60
いや、その程度なら評論家様なんてことにならんと思うぞ
>>324くらいだとかなり怪しくなってくるけどさ

331名無しさん:2012/06/30(土) 01:31:43 ID:5l8zSh820
>>330
せやな

332名無しさん:2012/06/30(土) 07:18:03 ID:ZMy2IWvY0
せやろか

333名無しさん:2012/06/30(土) 14:08:34 ID:oPCQczsY0
パロディって難しいね、俺大好きだけど
知ってるネタだとニヤニヤ出来るし知らないネタなら調べてもっと覚えられるし

334名無しさん:2012/07/01(日) 19:40:13 ID:2hl8HD5c0
素晴らしいSS達に便乗して駄文投下!
お目汚し失礼します


ある時、古本屋で奇妙な本を見つけた。
「『悪魔を呼び出す方法』?」
ちょうど暇を持て余していた俺は、興味本位でその本を購入した。

本に書いてある通りに、魔方陣を書いてイモリの黒焼きやらなんやらを添える。
「ベタすぎる方法だけど、本当にこれで呼び出せるのか?」
半信半疑で呪文を唱えた。
その瞬間、魔方陣から煙が上がり、褐色の肌の女性が姿を現した。
「わらわを呼んだのはお前か?」
とがったしっぽ・突き出た角。
「も、もしかして本当に悪魔?」
「そうじゃ。わらわが魔界の王、デ・アニス・ド・シャンピニョン・アメグスt・・・」
「じゃあさ、お願いとか叶えてくれたりすんの?」
「こらぁ!話を最後まで聞かんか!
ごほんっ。わらわが人間界に来たのは、人の肝をすするため。お前も生贄になってもらうぞ!」
口をくわっ、と開けて威嚇する魔王。
「あわわ・・」
あわてた俺は何か武器になるものはないかと手もとを探った。

すると、たべかけのアンパンを見つけた。
「そ、そうだ。魔王様、人間の内臓なんてまずいものよりも、こっちのほうが上手いと思いますよ。」
俺はアンパンを差し出す。
「ふむ、下等な人間が食すものなぞたかがしれているが、お前を喰う前の一興じゃ。食べてやろう」
魔王はアンパンを眺めていたが、ぱくりと齧った。
「・・・」
「どう?」
もぐもぐと咀嚼するうちに、魔王の顔がほころびはじめた。
「う、うまい!!こんなおいしいものは食べたことがない!」
そう喋った後に先ほどまでの自分の言葉を思い出したのか、罰が悪そうに言った。
「か、勘違いするでないぞ!人間の食べ物にしては上手いと言ったのじゃ。わらわが魔界で食べていた豪勢な料理には及ぶべくもない。・・・しかし、もっと同じものはないか?」
「もしかして気に入った?」
「ち、違うぞ!魔界へ帰った時の話の種に先ほどの味をよく味わってみたくなっただけじゃ。
ほれ、早くせい!」
(悪魔のくせに面倒くさい奴だな・・)
明日の昼食用にとっておいたアンパンの包みに手を伸ばす。
「うむ、やっぱり上手い・・・い、いや、まずいのう。こんなまずいもの今まで食べたことがない。」
包みに入っていたアンパンを全て食べてしまった魔王は、おごそかな態度を取りつくろって言った。
「し、しかし、地上でもこのようなものがあったとは。これは研究して魔界の地上侵略計画に役立てねばならぬな。よし、決めた!しばらく人間界に滞在する。」
「ええ〜」
こうしておかしな同居人ができた。
「ア、アンパンが上手かったからとかそんな理由ではないぞ!」

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1425_1.jpg

335名無しさん:2012/07/01(日) 19:42:20 ID:2hl8HD5c0
「おい、アニス。」
「な、なんじゃ、無礼な!魔王様と呼べ。」
「働かずにいるただ飯喰らいに敬称を付けるほど俺はお人よしじゃない。お前、この1カ月、喰っちゃ寝て、喰っちゃ寝て繰り返しじゃないか!」
俺が働いている間、こいつは人間界の調査と称して、近所のカフェ(ケーキバイキング1500円)やファミレス(食べ放題2000円)に行きまくっているのだ。俺が家に帰ってくると、食べ過ぎたアニスが横になってTVを見ていることもしばしば。
「ふん、下等な人間には理解できぬのだ。魔族の長たるもの、自らが率先して人間界の食物を食し、研究しなければな。」得意そうな顔でほほ笑むニート魔王。
「その高貴なるご研究のおかげで我が家の家計がやばいんだけど。このままだと、食費を削らなきゃいけないなあ。」俺はわざとおおげさにいった。
「しょ、食費を減らされるのは困る。そうじゃ、何かひとつ願いを叶えてやろう。」
「じゃあ、お腹見せてくれませんか、ま・お・う・さ・ま」
「!?ぜ、ぜ、ぜぇ〜たいダメじゃ!!絶対だめ!」
「どうしてですか〜?そう言えば、家に召喚された時に来ていた露出の高い服、今は着てないですよね。なんで、今はゆったりしたワンピースなんか着てるのかな〜?」
「そ、それは・・・。」
「何か見せられない理由でもあるんですか〜?例えば、太った、とか。」
「ギクッ!」
「まさか、偉大なる魔界の王様が食べ過ぎでデブったとかないですよね。」
「そ、そこまでいうなら・・見せて・・やろう!ほれっ。」
めくったワンピースの下に現れたのは、褐色のアニスのお腹。
しかし、その形は1カ月前とはかなり変わっていた。
引きしまった腹筋はなく、かわりに、ぼてっとした贅肉が下着の上に乗っかっていたのだ。
はずかしがるアニスが身をよじるたびに、お肉が嬉しそうにぷよんぷよんと揺れる。
「やっぱりデブじゃないか!このニート魔王がぁー!」
「ち、ち、ち、違う!これは、わらわの魔力が脂肪の形で蓄えられうんたらかんたら・・」
角がとれたむちむち顔で必死に言い訳する彼女。
「とりあえず、運動して痩せるまで食事抜き!」
そういって俺はでっかくなったアニスの尻を叩き、家から追い出した。

336名無しさん:2012/07/01(日) 19:44:14 ID:2hl8HD5c0
「むむむ、下等な人間の癖につけあがりよって・・。しかし、あやつ最近わらわに対する扱いがひどくないかのう・・・。」
追い出された後、アニスはとぼとぼと歩いていた。自然と通いなれたレストランがある商店街へ足が向いてしまう。
「そこの美しいお客様、流行の服はいかがですか。」
商店街を歩いていると、アニスは服屋の店員に声をかけられた。
「わらわのことか?」
「そうです。いまだとショートパンツやTシャツが全品50%OFF。本当にお美しいお客様にしかお勧めしておりません。」
「本当にお美しいとな!?わらわの美しさを理解しているとは人間の割にはなかなか見込みのあるやつだな。少し話を聞こう。」
「は、はぁ・・・(このデブ、自分の姿を鏡で見てから言えっての。セールストークだってわかるだろ、普通)」
「何か言ったかの?」
「いえ、何も。こちらのズボンなどいかがですか?」
店員が示したのは、今のアニスの胴周りではあきらかに入らないと分かる品物。
勧められるままに試着すると、ホックが閉まらずお腹のお肉がはみでてしまう。
「う、うむ。しかし、わらわの体形では、少し、ほんのすこ〜しだけちっちゃくないかの?」
「そんなことはございません。大変よくお似合いだと思いますよ。(ウソに決まってんだろ。こっちは早く売って今月のノルマを達成したいだけだっつの。)」
「そ、そうか?そこまで言うなら買ってやるか。あ、あとこのかわいいTシャツもな!」
いそいそと財布を取り出す。
「まいどありがとうございます!(あ〜あ、暑苦しい顔をあんなに嬉しそうにさせてなぁ。角とかしっぽとかのアクセサリーも付けてるし。ま、とにかくこれでノルマ達成・・と)」
店員の心の声にも気付かずにご機嫌で店を後にしたアニスだった。

服屋で購入したTシャツとズボンに着替えた彼女。
しかし、だらけきった体のラインをごまかせるはずもなく、通行人の注目を(悪い意味で)集めていた。
肉の塊がふたつついているようなバストはサイズオーバーのTシャツを押し上げ、ブリッジをつくっている。
また、Tシャツに収納しきれなかった三段腹がズボンの上に乗っかっている。
少しでも腰を曲げれば破けそうなほどに引っ張られたズボンのお尻が、体を揺すりながら歩くだびに左右にスイングする。それらの肉の隙間に汗がたまるため、黒い汗しみがまだら模様をつくっている。
痩せていたころの怜悧なカリスマ性のかけらもみられないが、本人は先ほどの店員のお世辞に満足しているのか(気持ちの上では)足取りは軽かった。

337名無しさん:2012/07/01(日) 19:45:15 ID:2hl8HD5c0
なじみのケーキ店の近くに来て、料理の香りにひくひくと鼻をひくつかせる。
ダイエットという5文字が脳裏に浮かんだが、前回来た時のクーポン券が財布に残っているのを見つけてしまった。
今日が最後だと自分に言い聞かせ、のそのそと店に駆け込んだ。
店員の小動物を見るような視線にも気付かず、いつものようにケーキ50個の詰め合わせを注文する。
それらを20分で食べ終わるころには、お腹は一回り大きくなっていた。
席を立とうと伸びをするアニス。
その瞬間、お腹の下からブチっという音がしてズボンのボタンが弾け飛んだ。
と同時に、お尻の下からビリッという音がして限界まで耐えていた生地が引き裂かれた。
しばらくは何が起きたか分からずに辺りをみまわしていた彼女だったが、事態をようやく飲み込むと顔を真っ赤にし涙を浮かべながら、観衆の失笑が聞こえるなかそそくさと店を後にした。

338名無しさん:2012/07/01(日) 19:46:39 ID:2hl8HD5c0
夜遅く、俺はアニスの帰りを待っていた。
(さっきは言いすぎたかな)
しょんぼりして出ていったアニスを見て俺は後悔した。
もともと興味本位であいつを地上に呼び出したのは俺なのだ。
帰ったら仲直りしようと、あいつの大好きなアンパン(100個)を買った。

ガチャリと扉が開く音がして、アニスが帰ってきた。
ぱつぱつのTシャツを着て破れたズボンを手で隠しながら、まるまるした頬に涙を浮かべている。
「の、のう。おぬしも笑っておるのだろうな。この、食欲に勝てず暴飲暴食を繰り返し、オークのようになったみじめな魔族の王を・・・。」
「すまん。さっきは俺もいいすぎた。太ったままのお前でいいよ・・。」
「ほ、ホントか?わ、わらわは、もはや、人間の心の声さえ聞こえぬほど魔力が弱まっておるのだぞ。」
「ああ、お前がただの人間になってもいい。」
「美人でなくなった私でもか?」
「ああ」
「性格も尊大で傲慢だぞ?」
「それでもかまわない。」
「おぬし・・・人間のくせにっ・・・」
柔らかなアニスの全身に抱きしめられながら、俺はこれでよかったんだよなとつぶやいた。

ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1426_1.jpg

2カ月後
「ねえ、お昼まだ〜?」
「さっき朝食べたばかりだろ」
「え〜、お腹すいたよー」
「ごろごろ転がるな、家具が壊れるだろ。アンパンやるからおとなしくしてて。」
「わーい。」
俺はベッドの上にでんと座っているさらに肥大したアニスにアンパンを投げてやった。
アニスはおいしそうにアンパンをほうばった。
ここ数カ月で、彼女の魔力は消え失せ、完全にただの人間になった。
性格も素直でおとなしくなった。

一度だけ、魔界から彼女の部下が彼女を連れ戻しに来たが、変わり果てた彼女を見て失望して帰ってしまった。もっとも彼女はそんなことはどうでもよく、俺といるだけで幸せらしいのだが。
「ねえ、お腹すいたー。」
そういってアニスは豊満な肉体を擦りよせてくる。
やっかいな同居人ができたもんだ。

おわり

339名無しさん:2012/07/01(日) 19:47:58 ID:2hl8HD5c0
以上です。お目汚し失礼しました。

340名無しさん:2012/07/01(日) 20:46:12 ID:hXko7WYs0
乙乙!

> 変わり果てた彼女を見て失望して帰ってしまった
こういうビフォーアフター的反応は実に興奮するぜ
やっぱりギャップがあってこその肥満化だねえ

341名無しさん:2012/07/02(月) 00:45:14 ID:p8yc98Fg0
お疲れ様です
褐色デブいいね!

342名無しさん:2012/07/03(火) 02:21:11 ID:jZnUiXVI0
これはいいものだ

343945 ◆t3E9hfR0Bc:2012/07/03(火) 18:29:57 ID:hrDLvvEA0
前回の投下では荒れる原因となり申し訳ございません。
遅くなりましたがお詫びと弁解をさせていただきたく思います。
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/359297
pass:himanka
まずはお詫びとしまして一作品上げておきます。

また舞ちゃんシリーズについてですが、一応ある考えの基書かさせていただいてます。
言い訳ではございますが、毎月新作を書くというのは少々きつい物があります。
私の力不足で申し訳ないのですが・・・
アイデアもそうですが何よりネタの性質上似たような文章表現が多くなり、つまらなくなってしまうからです。
また筆が進むときとそうでないときの差が激しく、安定した文章を書けないというのもあります。
ですので私がある程度執筆速度を安定して、なおかつ新しいアイデアを出さなくて済む方法として今回のシリーズを書いています。
もう一つとしては、私の作品は暗い作品が多いため、こういった馬鹿話を書きたかったからです。
パロネタが多いのはその所為です。
また今回の作品で肥満化要素が全然無かったのは話の展開上の事です。
次の話では今回捕まった敵をとある方法で肥満化させる予定です。
そのため今回は展開上どうしても肥満要素が薄くなってしまったのです。
結果としてこのようにお騒がせして申し訳なく思います。

私へのご意見やご感想は是非とも頂きたいので、遠慮せずどんどん言ってください。
Pixvのメッセージでもメールでもこの掲示板に書いてくださっても構いません。
メールアドレスは
eiosu☆msn.com (☆を@に変えてください)
ですので、宜しければこちらまで。
長くなりまして申し訳ございませんが、また29日に作品が投下できるよう努力しますのでまた。

344名無しさん:2012/07/03(火) 20:18:30 ID:2R1J9p9.0
乙だけど謝ることなんてないってw
プロじゃないんだし創作ってまず作者が楽しくなくちゃ続けられるわけないんだから、
好きなように思うがまま書いていいと思うよ

345名無しさん:2012/07/03(火) 22:21:25 ID:z2nIfCPo0
何があったわけでもないのに
会社で自分より立場が上な人にすごく低姿勢で対応された事を思い出したわ
特に自分に悪いところがなくても
なんというかこちらこそすいませんって謝りたくなるわ

346名無しさん:2012/07/04(水) 06:04:40 ID:Kv8boAHE0
メモ
1.豚のイラストが入った色とりどりの風船で、さまざまなサイズがある
2.太らせたい人を念じながら膨らますと膨らませた容積分の脂肪がつき太る
3.吹き口を解いたりしてしぼませるとその分痩せるが、針で割ったり膨らましすぎて割れたりすると元に戻らなくなる
4.ヘリウムを入れるとガスの浮力分体重が軽くなるが、割られると3.に従って容積分の脂肪に変わる

347名無しさん:2012/07/04(水) 07:08:35 ID:wuvRlphQ0
>>343
そんなに荒れてはいなかった気がするぞ?
批判っぽいレスはあったけどせいぜい感想止まりだろ
気にしなくていいんじゃないか?

348名無しさん:2012/07/04(水) 07:25:43 ID:z8gjr1pE0
>>343
批判してたの一人だけだしね
しつこいようなら規制されるだけだろうし、本当に気にすることないと思うよ

>>346
なんか色々と妄想の膨らみそうなアイテムだなw

349名無しさん:2012/07/04(水) 08:10:39 ID:Kv8boAHE0
>>346の追記 
5.太らせたい人を念じた状態で口をつければ以降誰が膨らましても念じられた人に効果が現れる
6.入手経路とかは自由に考えてもいいんじゃないかなあ
あ、豚のイラストはかわいいのが入ってるっていう設定で

>>348
風船だけに、ね。

これらの設定は自由に使ってね

350名無しさん:2012/07/04(水) 11:37:44 ID:I3V792Ig0
>>349
水で膨らませて水風船にしたら水太りっていうのもいいかも・・・

351334:2012/07/05(木) 01:31:42 ID:jBWHCbvg0
>>343
毎月の投稿、楽しみにしてます!
批判など気にせずに自由に書いてほしいです。
同じSS書きとして勉強させてもらってます!

というわけで(?)、応援の駄文投下!

352334:2012/07/05(木) 01:39:34 ID:jBWHCbvg0
「そこのキミ、アイドルになってみないかい?」
町を歩いていると、声をかけられた。
「わ、わたし?」
寄ってきたのは、サングラスにアロハシャツの怪しさ満点のオヤジである。
「そう、そこのキミ。」
大抵こういう輩に絡むとろくなことにはならない。
私は足早に立ち去ろうとする。
「すみません、急いでいるんで。」
「ちょっとだけでいいから、話だけでも聞いてくれないか。」
オヤジはしつこかった。
「キミには他の娘と違う光るモノをピピッと感じたんだよ。」
「光る・・もの?」
私はそのフレーズに興味をひかれた。
「そう、整った顔立ちに抜群のスタイル。
多くの娘が歩いている中でキミだけに声をかけたのは、
キミにアイドルとしての天賦の才能を感じたからだよ。」
そこまでおだてられては悪い気はしない。
私は少しだけ話を聞いてみることにした。
まあ、危なくなれば逃げればいいだけだし。

353334:2012/07/05(木) 01:41:29 ID:jBWHCbvg0
「FAT芸能事務所 四方三郎?」
受け取った名刺にはそう書かれていた。
繁華街の喫茶店。
テーブルをはさんで、私はさっきのオヤジと向かいあって座っている。
「そう、私はその事務所の社長。といっても、社員は私一人しかいないんだけどね。」
「ふ〜ん・・・」
「それで、だ。キミを私の事務所からデビューさせてくれないか?費用は全額こちらもちだ。」
ますます怪しい。
「キミなら必ずトップアイドルになれる。というより私がしてみせる。
頼む、デビューさせてくれ。キミがゲットできないと事務所の経営が苦しいんだ。」
四方は手を合わせて頭を下げた。

そこまで言われては断りづらい。
それに、中年の男が18そこそこの小娘に頭を下げるというのも、なんだか切ない光景だ。
必死な四方に同情心が湧くと同時に、その飾らない態度に少し好感をもった。
「まさか、私をだましてどこかに売り飛ばそうとしてるんじゃ・・」
四方はぶんぶんと頭を振った。
「そんなことは決してない。契約書にも書いているが、ここに書いてある以外のことが起きれば違約金を払うし、いつでも事務所を脱退してかまわない。」
そういって、四方はA4サイズの紙をテーブルの上に出した。
置かれた書面を読んでいったが、怪しいことは書かれていない。
「そこまでいうなら・・」
「おお、そうか。ありがとう。」
四方は私の手を握って喜んだ。
私は指示された欄にサインをした。
(まあ、現役高校生でアイドルっていうのも悪くないかもね。)

今、考えるとここで踏みとどまるべきだったのだが。

354334:2012/07/05(木) 01:44:29 ID:jBWHCbvg0
「すごいな、小尾里!スカウトされたんだって?」
クラスの男子達が質問した。
数日後。私が街中でスカウトされたという噂は学校中に広がっていた。
「うん。」
「すげえよな〜、やっぱ、学校一の美人だってことはあるよな。」
少し自慢なのだけれど、私は学校の男子にかなり人気がある。
おっとりした雰囲気にも関わらず、グラビアアイドル顔負けの爆乳をもっているのが
彼らの保護欲(および性欲)を刺激するらしい。
おかげでちやほやされるので、悪い気はしない。
むしろ、近頃はこのバストを活かして賛美を得るのが快感になっている。

「で、いつデビューすんの?」
「まだデビューするって決まったわけじゃないよ。
1カ月後のオーディションに合格しないとだめらしいから。」
「へぇ〜、もし受かったらサインくれよ。」
「今のうちに彼女になっちゃおっかな〜。」
男子達は勝手なことを口走る。
「もう、好き勝手なこと言って。」
胸を寄せ上げ谷間を強調する。
「でも・・・ありがとう、ね。」
騒いでいた男子の顔が一斉に赤くなる。
「お・・おう、応援してるぜ。」
何人かは前かがみになりながら席を後にした。

(さて、と)
騒がしい彼らが去って行ったあと、私は机の中から錠剤を取り出した。
「毎日一回、昼食後にご使用ください・・・か。」
四方さんから渡されたサプリメントだ。
なんでも、オーディションに合格する体になるために、必要な有効成分を含んでいるらしい。
(DHAとかそんなのかな?)
四方さんに色々と説明を受けたのだが、化学にうとい私はよく理解できなかった。
とりあえず、お茶を口に含み、錠剤を一口飲みこんだ。

355334:2012/07/05(木) 01:46:45 ID:jBWHCbvg0
その夜。
家に帰ってシャワーを浴びている時に、ふと鏡をみるとお腹がぽっこりでているのに気がついた。
(あれ、ちょっと太ったかな・・・?)
お腹をつまむと、むにむにとやわらかい脂肪がつまめた。
体を曲げると、薄い段ができる。
確か、昨日はお腹はこんなに出ていなかった。
昨日クラスの男子にアイスをおごらせたのが原因かなあ。
もっとも、アイス1本だけで太るとも思えないけれど。
(とにかく、これからアイドルになるんだから食事には気をつけないとね。)
少し崩れた体のラインを気にしつつも、私は1カ月後のオーディションに向けて意気込んだ。

356334:2012/07/05(木) 01:48:07 ID:jBWHCbvg0
翌朝。
ベッドから起き上がると、なんとなく体が重い。
なんだか全身に着ぐるみを着ているみたいだ。
(疲れが抜けてないのかな・・)
オヤジ臭いことを考えながら、ミシミシと階段を下りる。
顔を洗うために洗面所に入り、鏡を見る。

鏡に写っていたのはぽちゃっとした顔のパジャマ姿の美女。
タレ目と相まってとても優しそうな印象を与える。

一瞬誰だか分らなかった。
が、事態を飲み込むと私の血の気が引いた。
いうまでもなく彼女は私だ。
「うそ・・」
俗に言う太ったという状況だろうか。
それにしても一晩でこの太り方はありえない。
顔がぱんぱんになっているではないか。
(この太り方じゃ体も・・)
あわててパジャマをたくしあげた。

目に飛び込んできたのは、やわらかそうな絹のような白いお肉。
パジャマからあふれ出しそうになりながら、なおもハリを保つそれは自慢の胸の変わり果てた姿だった。
ブラのサイズでいうとアルファベットを一回りしてしまうんじゃないかと思われるほど大きくなって。まさに牛サイズであった。
自分の体の一部と思えないほどのそのド迫力に、自然と手が伸び、自らの乳を揺する。
たっぷん、たっぷんとミルクがでそうな音がしそうなほど元気よく弾む。

「あ・・あ・・」
大きな衝撃と少しの快感がないまぜになった気持ちでお腹にも手を伸ばすと、
胸ほどではないが贅肉がついているのが分かった。つまむと、百貨辞書ほどの厚さ。
また、どうやら下着が肉に喰い込んでいるせいで、衣服とお腹が擦れて少し痛い。

つぎに、お尻にも手を伸ばす。
触ってみると、こちらはぶるんとしたしまりのない感触。
他の部位同様、しっかりと大きくなっているようだ。
お尻を鏡に向けて状況を確認してみると、鏡面を埋めつくさんばかりの肌色の塊が見えた。
パンツをぱつんぱつんにするほど肥大したそれは、昨晩までエロチックなヒップと呼ばれていた私の尻肉だった。

357334:2012/07/05(木) 01:49:58 ID:jBWHCbvg0
変わり果てた私の姿。
まだ夢の中(それもとびきりの悪夢)にいるのではないかと頬をつねってみたが、もっちりとした頬肉がつまめただけだった。
絶望的な気持ちで体重計に乗ってみると、指した目盛は85kg。
長身の私からすれば、ぽっちゃりとデブの境目だろう。
しかし、生まれてから肥満とは無縁だった私にとって、その数字はかなりショックなわけで。
「嘘・・・どうして・・こんなのありえないよ。」
太った原因も分からず、ただただ涙がこみ上げてくる。

その後、私は何とか気持ちを奮い立たせ、学校に行くために制服を着ようとした。
しかし、今まで細身だった私用の制服に今のデブった体が入るはずもなく。
サランラップで腹肉や尻肉を巻き込んで押さえつけてようやく着ることができた。
なんだかハムになった気分。
え、胸はどうしたのかって?
おっぱい好きな男子達に称賛を浴びるために、そのままにしておいた。
当然、リアル牛サイズのバストが入るブラがあるわけないので生。
そのため、胸のあたりだけ制服が裂けそうなほど肉が盛り上がり、
先端にはこんもりとした乳首が浮き上がっている。
そんな状態で学校に出かけたのだが、歩くと乳房がたゆんたゆんと揺れ、乳首が上着の生地とすれてむずがゆかった。
おまけに汗が噴き出して、ラップに包まれた肉が蒸れ、大層不便な思いをした。
校門に着いたころには制服にはぐっしょりと汗染みがついていた。

358334:2012/07/05(木) 01:51:17 ID:jBWHCbvg0
つづきはまた投下します。
お目汚し失礼しました。

359名無しさん:2012/07/05(木) 18:18:23 ID:whjfBQxM0
乙でした
調子に乗ってる子がみっともなく太るってのは実にいいねw

360名無しさん:2012/07/07(土) 09:04:37 ID:YaHBfHoEC
デビューの前にデブーしてしまった訳だなw

361334:2012/07/07(土) 20:57:53 ID:A1.w0cJE0
>デビューの前にデブーしてしまった訳だなw
お茶拭きそうになりましたw

続きを投稿します!

362名無しさん:2012/07/07(土) 21:03:32 ID:Mpbw3e/s0
待ってました!

363334:2012/07/07(土) 21:03:50 ID:A1.w0cJE0
さて、ようやく学校に着いた。
ここからが勝負である。
昨日あったばかりのクラスメート相手では、やはり多少の変化は気付くものだし、どうしてこうなったのか説明しなければならない。
原因は私でも分からないというのに。
不安な気持ちを悟られないように、努めて明るくふるまって教室に入った。
「おはよう。」
「ああ、おは・・」
クラスメート達が言葉を切らす。もちろんその原因は一晩で膨れ上がった私の胸のせいに違いない。
「どうしたんだ、小尾里。」
「すっげー。何カップあるんだ?」
男子生徒達がひそひそと話す。
「小尾里さん、どうしたの?何か悪いものでも食べた?」
とりわけ仲の良い女友達が駆け寄ってきて、私の顔と胸を交互にみながら言った。
「え、えーと、昨日の夜、水を飲み過ぎちゃって。水太り。」
かなり苦しいいいわけである。
「そ、そうなの?一晩でこんなになるものなの?」
彼女はたぷたぷと私の胸を持ち上げる。
「う・・・うん。」
とまどいながら私が答えると彼女はいぶかしげに自分の席に戻って行った。

364334:2012/07/07(土) 21:05:10 ID:A1.w0cJE0
キーンコーンカーンコーン
授業開始のチャイムが鳴り、担任の女の先生が入ってきた。
「おーし、ホームルームを始めるぞー・・って、小尾里、どうしたんだその体?」
「え、えーと?水太り?しちゃいまして。」
「お、おう、そうか?体は大事にな。」先生があまり深く考えないタイプで助かった。
「今日はひとつ大事な話がある。」
そう言って、先生は生徒達にプリントを配布した。
プリントには錠剤が入った瓶が印刷してあった。
(あれ、これって四方さんにもらった・・・)
私がその写真を眺めていると先生が話し始めた。
「今配布したプリントに書いてある薬、『HI-10000改』というそうだが、誰かから薦められても絶対に使わないように。なんでも、服用した人間の代謝を促進させて太らせるという代物だそうだ。」
「え・・・」思わず声が漏れる。
「最近学校の近辺でも出回っている薬品で、すでに被害者もかなりの数にのぼるそうだ。まったく、こんなわけわからんモノを作るなんて、開発者は相当の変態だな。まあ、賢いみんななら大丈夫だと思うが、気をつけろよ。」

(まさか、あの薬が・・・)
あの薬が『HI-10000改』という薬品ならば、一晩で急に太った理由が分かる。
前日に消化したカロリーがあの薬の力によって何百倍にも増幅されたのだ。
それが全て脂肪になって、この身についたに違いない。

「・・で、警察の方がいってるように、この薬のやっかいなところは常習性があるということだな。
一度服用すると止められなくなり、食欲が爆発的に増進されるらしい。」
(ということはこれからもっと太る可能性があるということ?!)
たらりと冷たい汗が流れ落ちる。
「こんな危ないもの使うやつなんて相当のバカだな。」
前の生徒がつぶやいた言葉が今の私には身にしみた。

365334:2012/07/07(土) 21:07:07 ID:A1.w0cJE0
飲むと太る薬。しかも常習性がある。
つまり、私はこれから終わりなきデブのサイクルに足を踏み入れてしまったらしい。
(ふ、ふざけないでよ!)
今となっては偶然町で出会っただけの男のいうことを軽々しく聞いてしまったことが悔やまれる。
あの四方というオヤジには何か下心があったに違いない。

私は学校が終わると、一目散に名刺に書かれてあったFAT芸能事務所に向かった。
学校から15分ほど離れた繁華街(それでも今の私にとって大した運動だった)にその事務所はあった。
路地裏の汚い雑居ビルだった。
階段をドスドスと登り、目的の一室に着いた。
バンっ、と勢いよくドアを開け室内に踏み込む。
夕日が差す室内は閑散としており、埃まみれの雑誌やよく分からない鉄の装置が散在していた。
「こらーっ、四方。いるんでしょ、出てきなさい!」
「ひっ。」
おびえた声がして奥にあった机の影から四方が出てきた。
「あんた、よくもあんな薬よこしたわね。」
「こ、こんな薬、といいうと?」
「この錠剤よ!」私は四方からもらった白い錠剤が入った瓶をバッグから取り出し、床に投げつけた。
ガシャンと瓶が割れて中身が散らばる。
「この薬を飲んだせいで私はこーんなデブになっちゃったんだから!」
「で、でもデブデブいうが、そんなに太ってないじゃないか?胸以外は。」
四方のおどおどした言い方が癇に障り、私は激高した。
「この姿を見てもそんなことが言える?」
そう言うと私は制服の上着を脱ぎ、体に巻き付けたサランラップをほどいた。
ラップの拘束がなくなるにつけ、お腹やわき腹の肉がぶよんと広がっていく。
ラップを完全にほどくと、スカートの上に脂肪の輪っかが乗っかっている状態になった。
「この有様、どう責任取ってくれるの?」

366334:2012/07/07(土) 21:09:58 ID:A1.w0cJE0
四方は太った私の姿を見ると、先ほどまでの臆病な態度とは打って変わって、不気味な笑みを浮かべた。
「くくく・・・」
「なにがおかしいのよ!」
「いやはや、やはりこの薬の効果は素晴らしいナ。」
そういって、四方は散らばった錠剤を一粒拾い上げ、いとおしそうにそれを眺めた。
「あの変な化学者に開発を依頼した時はまともなモノができるのカ不安だったガ、
オマエのその姿を見るト、順調にこの町の肥満化は進行しているようダ。」
「な、なにを言っているの・・・?」
四方の異様な雰囲気に私はたじろぐ。
「まだ分からないのカ、私の正体ガ。」
そういうと、四方を黒い霧がぐるぐると包んだ。

霧が晴れるとそこに立っていたのは、黒いスーツに身を包んだ切れ目の女性だった。
ただし、女性の頭からは角が、お尻からは先がとんがったしっぽが生えていた。
その姿はまるで・・・
「あ、悪魔!?」
「そうダ。我こそは魔王サマの一の子分、堕落の神リリス様ダ。」
「ま、魔王の部下が何のようよ!」
「おヤ、大抵の人間は私の姿を見て何も言うことができなくなるのだがナ。
お前ハ、姿はともかク、魂は高潔なようダ。」
「姿はともかくは余計よ!さっき、町の肥満化がどうとか言ってたわね、どういうことよ。」
「ククク、よくぞ聞いてくれタ。これには深ーい理由があるのダ。」

「我が主である魔王サマは魔界の全てを統べるお方。
ある時、この町に住む人間が遊び半分で魔王サマを呼び出したのダ。
魔王サマはその人間の肝を喰おうト、意気揚々と出かけられタ。
当然ダ、人間ごときが魔王を呼び出したのだからナ、呼び出した代償は死を以って
償われなければならヌ。
我々も魔王サマはすぐ帰ってくるだろうと思っていタ。」
「しかシ、魔王サマは1カ月経っても戻ってこられなかっタ。
私は痺れを切らシ、魔王サマを探しに人間界へ向かったのダ。」

367334:2012/07/07(土) 21:11:11 ID:A1.w0cJE0
「2週間の必死の捜索ののチ、私はやっと魔王サマの居場所を突き止めタ。
なんト、我が主ハ、我が主を呼び出した人間の元にいたのダ。
私はついに魔王サマに会えると胸を高鳴らせテ、その人間の住居に押し入っタ。
し、しかシ・・・そこで私が見たものハ・・・」
リリスは言葉を詰まらせ、しばらく逡巡したのち、私を指差した。

「オ、オマエのようにデブデブに太った魔王サマだったのダ!!」

「ぷっwww」私はリリスの語り口とオチとのギャップに、思わず吹き出してしまった。
「わ、わ、笑うんじゃナイ!私は魔王サマになぜ魔界に戻られないのカ、その理由を尋ねたのダ。」
「な、なんて言ったの、そのデブ魔王は?」私は笑いをこらえながら言った。
「ア、アンパンが上手いからだト、そうおっしゃったのダ!」
「だはは、しょーもな!人間喰いに行った奴が人間に餌付けされてやんの。」
私は大きなお腹を抱えながら大笑いした。
「ダ、ダカラ笑うなト言っている!」
「だ、だって・・・。デ、デブ魔王・・。ハハハ。」
「完全に覇気が抜けた魔王サマを私は見限るしかなかっタ。
そしテ、心機一転、魔界に帰って新しい魔王を決めようとしタ。
しかし、私自身、2週間の人間界の捜索で魔界に帰る魔力を使い切ってしまっていタ。」
「へー、じゃああんたこれからどうすんの?」
「魔界に帰るためには人間達を堕落させ魔力を集めなければならヌ。
そこデ、私は効率よく魔力を集める方法を考えタ。それがこの薬を使ってこの町の女を肥満さセ、
その絶望のエネルギーを吸い取ることダ!」
「な、なんですって!?」
「そのために私は隣町に住んでいる化学者に頼ミ、この肥満化薬を開発してもらったのダ。
オマエの姿を見る限リ、計画は順調のようダ。」
「そんなことはさせないわ!」
「ほーウ、すでに私の計画にはまってそんな姿になっているオマエが何をいう?」
「う、うるさいわね!今から頑張って痩せるの!それより、あんたに仕返ししないと気がすまないわ!」
そう言うと、私はリリスに向かって肉まみれの体を突進させていった。
いや、本当は飛び膝蹴りとかかかと落としとかもっとスタイリッシュな技を決めたかったのだが、
今の鈍重な体では突進ぐらいしか攻撃手段がなかったのだ。
「フン、そんな遅サ、蠅が止まるゾ。」
リリスは軽く片手でいなす。
「きゃっ!?」
ドスンと音を立てて私の体が倒れる。
「う、くそっ。」
起き上がろうと仰向けになった私の腹に、リリスが馬乗りになった。
「人間の癖に私に反抗するとハ、なかなか根性があるじゃないカ。
私に攻撃してくれた礼をせねばならないナ。」
リリスは私に向かって人差し指をたてた。そして、彼女が何かをつぶやくと指先が紫色に光った。
次の瞬間、私は猛烈な眠気に襲われた。
「な、にを・・した・・の?」
「オマエには私の魔力のたメ、もっと醜くなってもらうゾ。身も心もナ。」
薄れゆく意識の最後に、リリスのサディステックな笑みが見えた。

368334:2012/07/07(土) 21:13:23 ID:A1.w0cJE0
以上で今回分は終わりです。
肥満化成分が少なくてすみません。

369名無しさん:2012/07/07(土) 23:17:37 ID:JGfOmoLc0
乙でした。前作と同一世界観だったのかw
リリスの動機が切ないというかしょうもないというかw

370名無しさん:2012/07/08(日) 15:13:40 ID:ip4EJT0c0
乙乙
被害が個人のみならず街全体に広まる可能性もあるのか
これまでぽっちゃりレベルだった子が逆にスマート扱いされるなんてこともありそうで楽しみだw

371名無しさん:2012/07/08(日) 17:09:54 ID:dDaPG0Qk0
あぶらみ掲示板みれなくなってない?

372334:2012/07/08(日) 21:22:47 ID:SRAiVRgk0
コメントありがとうございます!

さっきみたらあぶらみ掲示板みれなくなってましたね;;

短いですが続きを投稿します!

373334:2012/07/08(日) 21:24:16 ID:SRAiVRgk0
「ぶは?!ここは・・・?」
ひんやりとした冷たさを頬に感じて私は目覚めた。
辺りを見回す。
夕日に染まる校舎。高いニレの木が傍に生えている。
「あ・・ここは、学校の裏庭・・・。」
どうやら草むらの上で倒れていたようだ。
「なんで、こんなところにいるんだっけ?朝、学校に行って・・先生が何かプリントを配って・・
大変なことに気がついて・・」
駄目だ。それが何なのか思い出せない。
私は水を浴びて頭をしっかりさせようと、重たい体を起こして、水洗場に向かった。
水洗場は少し離れているだけなのに、100m以上ある気がする。
やっとの思いで水洗場に着くと、丁度よくバケツに水が張ってあった。これを使おう。
手で水をすくうためにバケツを覗き込んだ時、水面に映った私の顔に違和感を持った。

(あれ・・・私の鼻ってこんなだったっけ?)
そこには鼻の穴が上を向いた、豚のような鼻をした真ん丸な少女が小首をかしげていた。
といっても首はないに等しく、傾けた頬と肩の間には肉の段ができている。
(私の鼻ってもっと鼻筋が通っていたような・・?)
それに以前の私は太っていたが、制服のボタンがしまらなくなるくらいのデブだったっけ?
(あれ、そもそも私って・・・
昨日まで痩せてたけど巨乳の美人でモテモテだった気がするんだけど・・)
私が悩んでいると、背後から声がした。

「あら、そこにいるのはクラス一のデブス、小尾里さん。そこで何をしているの。」
振り返ると金髪の女子生徒が立っていた。
確か、同じクラスの中端さんだ。
美人で学校のミスコンでは優勝を争ったことも(あった気がする)。
それ以来、良きライバルとして仲が良かった。
昨日の朝のホームルームの時も私を気遣ってくれた。

それよりもデブスという言葉が気になった。美人の人気者ではなくて?
「ね、ねえ、私って昨日は痩せてたよね?」
「ええ!?」中端さんは「何を言ってるんだこいつは」と言いたそうに目を丸くした。
「あなた、入学した時から太ってたじゃない。」
「え・・でも私って。前はこんな顔じゃなかった・・と思うんだけど・・」
「あはは、まあ、あなたの顔は学校の中でも最低ランクだから
現実逃避したくなる気持ちもわかりますけど、
しっかりと現実を受け止めた方がよろしくてよ。」
「で、でも中端さんとはミスコンで良きライバルで、親友だったじゃない。」
「クスクス、あなたのようなブスとこの私が親友だったですって?
冗談もほどほどにしてほしいわね。」
「え・・・」
「あなたはデブでブスでおまけに食い意地が張っていて、クラスの中でもぼっちじゃない。
何をいうんですの?」
「あ、うう・・」
「うふふ、まったく、あなたにはそうしてうつむいている姿がお似合いですわ。」
中端さんの嘲笑を浴びで、私は何も言えずに涙を浮かべるしかなかった

374334:2012/07/08(日) 21:26:34 ID:SRAiVRgk0
翌朝。
朝のホームルームが始まる前の教室。
不安と焦りが私の心に満ちていた。
(絶対、私は痩せてて美人で人気者・・・だった気がする。)
確かに昨晩体重を測ると100kg(あれ、少し増えた?)だったけど。
お尻とか大きすぎてぴったりのサイズがなくてスカートがピチピチだけど。
お腹の贅肉が制服にしまいきれないけれど。
おっぱいはホルスタイン並みだし、
角度によっては頑張れば美人に見えないこともないし(昨晩鏡の前で練習した)
きっとみんなが私の魅力に気付いていないだけなのよ。
これは何かの間違いだわ。
間違いは正さなきゃ。

私は中端さんを囲んで談笑している男子生徒達のグループに近づいていった。
「ね、ねぇ・・」
「あ、なんだ?」私を一目見ると、男子達はうっとおしそうな表情に変わる。
一瞬たじろいだが勇気を振り絞って、自慢の爆乳を寄せ上げて彼らをうっとりと見上げた。
「ね、ねえ、何話してるのぉ?私にも参加させて?・・んはぁ」

だが、彼らの反応は冷たかった。
「うるせえなぁ、今忙しいんだ。あっち行ってろよブス。」
「そ、そんな・・」
「そんなもこんなもねえよ。あ、もしかして腹減ったのか?」
「ひ、ひどい・・よ。」
「ぶはは、そんな風にかよわい様子をよそおったって駄目だぜ。
中端さんの美貌にはかなわないんだから。な、中端?」
話題を振られて中端さんが冷酷にほほ笑む。
「さっきの格好、巨デブのあなたがするべきではないわ。」
その言葉が心に突き刺さる。
「そ、そうだよね。私ったら、デブで・・・・・・おまけにこんな顔だもんね・・」
私は暗い気持ちで自分の席に戻った。

375334:2012/07/08(日) 21:31:59 ID:SRAiVRgk0
以上で今回分は終了です。

今後の展開についてご意見などありましたら
できる限り取り入れていきたいと考えているので、
よろしくお願いします!

376名無しさん:2012/07/08(日) 22:40:20 ID:VFqR1mr60
乙!
順調に太ってるねww

377名無しさん:2012/07/08(日) 22:51:00 ID:2bI5L.p20
乙でしたー
世界の認識が変わるってのは実に俺好みのシチュだぜ!
小尾里さんの記憶が元に戻ればより絶望が深くなるし、
戻らなくてもピエロっぷりにニヤニヤできるのでどちらに転んでも楽しめそうだw

378名無しさん:2012/07/08(日) 23:06:57 ID:bwTJBmW60
乙! 身も「心も」ってのはこういうことだったのねw
中端さんもそのうち酷い目にあうのか、はたまた主人公の絶望を煽るために美人のままでいるのか、先が楽しみです。

379名無しさん:2012/07/08(日) 23:36:34 ID:I70lQfI20
乙です!
今回も楽しませてもらいましたー
主人公の凋落っぷりがたまりませんねー
因果応報で中端さんやリリスも太って絶望を味わってくれても、このまま小尾里さんを突き落として行ってもどっちも俺得ですwww

380334:2012/07/09(月) 23:02:27 ID:p37/78sc0
今回分を投稿します。

今回は、人によっては不快に感じられる部分もあるかもしれません。
なので、不快に感じられた方がいればお詫び申し上げます。

381334:2012/07/09(月) 23:06:13 ID:p37/78sc0
それから日々は、私にとっては地獄のようだった。
休み時間に中端派の男子生徒達が私の陰口を言うのだ。
デブ・ブス・豚・・・
授業中にも私への悪罵が書かれた紙が教室中に回されていた。
一度勇気を振り絞って先生にいじめのことを言ったが、
鈍感な先生は「気のせいだろ?お前と中端は仲がいいじゃないか?」と取り合ってくれなかった。
事実、中端さんは先生がみているときだけ私に親しくするのだ。
私もそんな態度が嘘だと分かっていても、
それを振り切ってしまうと本当にひとりぼっちになってしまう気がして、
彼女と偽の関係を続けてしまっていた。

「はぁ・・・」
今日もチャイムが鳴って学校が終わった。
クラスでのぎすぎすした関係からやっと解放される。
(帰ってお菓子でも食べよう・・・)
このところ、帰りにお菓子を買って家で食べるのが唯一の楽しみになっていた。
空の胃袋に食物を満たすことで、辛い現実を少しでも忘れようとしていた。
コンビニで適当にケーキやジュースを購入し、帰路を急ぐ。

382334:2012/07/09(月) 23:08:03 ID:p37/78sc0
川辺近くの人気のない道を通っていた時、後ろから声をかけられた。
「あ〜、いたいた。豚ちゃ〜ん。」
ねっとりとした悪意のある声。
振り返ると数人の取り巻きの男子生徒達を従えた中端さんが立っていた。
「まったく、あなたが鈍足で助かったわ。学校からずいぶん探したんですから。」
「な、なに・・?何か用?」
「あなた、先生に私達がやっていること密告したでしょう?
先生から言われたわ。「小尾里がお前からいじめられていると言ってるんだが、本当か?」って。
幸い、私の華麗な演技で先生をごまかせたからよかったけど、
あんたにやってることがバレたらどうすんのよ。」
「え、だって・・」
「だっても何もないわよ。この私に冷や汗をかかせた罰を与えなければならないわね。」
そういって彼女は取り巻きたちに合図した。
すると、男子生徒達が私を抑え込もうと寄ってきた。
「やめて!」
抵抗しようとして手を振り回したが、
数人がかりの男子に力でかなうはずもなく組み伏せられた。
ドサリとコンビニの袋が手から離れた。
「こいつ、どうします?」取り巻きの一人が中端さんに言った。
「そうねえ。近くに丁度いいところがあるわ。そこに連れて行きましょう。」
彼女はそう言ってにやりと笑った。

連れてこられたのは川べりにある倉庫の中。
使われていないのか、段ボールや工作機械が放置されている。
私はそこに運び込まれ、倉庫の支柱にロープで手足を固定された。
「さあて、この生意気な豚さんに上下関係というものを教えてあげなくてはね。」
そう言うと、中端さんは私のお腹を殴った。
バン
鈍い音がして、下腹部に衝撃を感じた。
「あらあら、ぶ厚い脂肪のおかげであまり効いてないみたいだわ。」
バスッ
2発目のパンチが打ち込まれた。
「まったく、あなたがクラスにいるだけで目ざわりなのよ!汗臭いし下品だし!」
呪詛の言葉を吐き出しながら彼女は私を殴り続ける。
「お、お願い・・・もうやめて・・・何でもするから・・」
私は喘ぎながら懇願した。
その言葉を聞いて中端さんの片眉がピクリとつり上がった。
「なんでも、と言ったわね?」
痛みではぁはぁと口を開けていることしかできない私を、
彼女はこの上なくサディスティックな表情で見下ろした。
「なら本物の豚のように鳴いてみなさぁい?」
「え・・それは・・・」
「どうしたの?なんでもするんじゃなかったの?」
「・・・」
「もしかしてできないの?なんでもするっていったのに?私が手伝ってあげましょうかぁ?」
そう言うと、彼女は親指を私の乳首のあたりに押し付け、爪をたててぐりぐりと押し込んだ。
「ん・・・あぁ・・」
「ほらほら、鳴いてみなさいな。ぶひぃ、って。」
よだれをたらし、なすがままにされる私を彼女はさらに責め立てる。
「んん・・はぁ・・」
「どうしたの?もっと強くしちゃうよ?」
「・・ひぃ」
「え?なんだって?よく聞こえなかったわぁ?」
「ん、ぶひぃ・・・」
「駄目ねぇ。もっと大きな声で!」
彼女の掛け声とともに私は一切の羞恥心を投げ捨て叫んだ。
「んあああああ、ぶひぃぃぃ!」
肺の空気を吐き出し終えると、私の局部がぐっしょりと黒ずんだ。
「あら、この子汚いわねぇ?まあ、これであなたは本当の豚さんデビューだわ。おめでとーう!」
邪悪に口元をゆがめた中端さんの拍手の音が倉庫にむなしく響く。
「さて、私の気も済んだし。後は、あんたら好きにやっていいわよ。」
彼女は背後で一部始終を見ていた取り巻き達に言った。
「マジッすか?あざーす。」
一番先頭の男子がズボンのベルトをはずしながら近づいてきた。
「まったく、こんな子が好きだなんてあんたらってどうかしてるわ。」
中端さんが気だるそうにつぶやいた。

それからのことは覚えていない。
気がつくと、破れた制服とコンビニ袋を抱えて下着姿のまま自室で泣いていた。
「うぐっ、ヒック・・」
がさがさとコンビニ袋から潰れたケーキを取り出しほおばる。
「んぐっ、おいひい・・・」
くちゃくちゃと咀嚼し、次のケーキに手を伸ばす。
「おいしいよぅ・・」
私は全てを忘れようと泣きながら食べ続けた。

383334:2012/07/09(月) 23:10:57 ID:p37/78sc0
翌日から私は他人に心を閉ざすことを決めた。
中端やその取り巻きが罵っても無視を決め込む。
私を気にかけてくれる女子生徒も何人かはいただ、全て無視した。
クラスのみんなと疎遠になるのと反比例して、私の食べる量は増えていった。
昼休みになると真っ先に食堂に向かい、目に着いたメニューを全て平らげる。
ガツガツ・・くちゃくちゃ・・ごくん
はふっ・・ずるずる・・・
もぐもぐ・・
その様子を食堂のおばちゃんや周りの学生が化け物をみるような目でみていたが、
私は全然気にしない。
食事だけが私の心を満たす唯一の方法なのだ。

食堂の長デーブルを占拠した食べ物を全て食べ終わった後、
立ち上がろうとのっそりと体を起こす。
ぐぇぇっぷ・・
スカートにお腹が締め付けられてゲップが出てしまった。
私は以前より明らかに2回りは大きくなり、段々をつくっている贅肉をさすりながら考える。
(今は何キロだろう・・・)
130キロを超えたところで測るのを止めてしまった。
スカートからのぞく太い足はむちむちとしており、痩せている女子生徒の胴ほどはある。
二の腕もぶるぶるとした肉がだらりと垂れ下がっている。
首はなくなり、顎は三重になりつつある。
(150キロ?200キロ?)
何キロになろうが知ったことじゃない。今の私には食べることこそが重要なのだ。

物思いにふけりながら歩いていると、声がした。
「ちょっと、そこの人。」
私は声を無視して歩き続けた。
「ちょっと!待ってよ!」
一段と強い声がしたかと思うと、横からに大きなシルエットが現れた。
「さっきから呼んでいるのに失礼だな!」
目の前に立っていたのは黒髪の太った女子生徒。
顔は脂肪でブクブクに膨らんでいるが、
目元はりりしく、痩せていれば美人なのだろうなと思わせる雰囲気だ。
「なに?なにか用?」
「あなた、こういう薬を見たことはないか?」
彼女の手ににぎられていたのは、どこかでみたことのある白い錠剤が入った小瓶だった。

384334:2012/07/09(月) 23:12:21 ID:p37/78sc0
以上で今回分は終了です。
お目汚し失礼しました。

385名無しさん:2012/07/09(月) 23:25:46 ID:.rFF0jTo0
乙乙
始まった当初のふいんき(ryはどこへやら、かなりシリアスになってきたなあ
黒髪の子は誰だろうか

386名無しさん:2012/07/09(月) 23:49:52 ID:nwb335N.0
乙でした
救いがあってほしいなと思いつつ、ない方が興奮するだろうなあと思ってしまうこの矛盾w
つかもう完全に昔の記憶はなくなっちゃったのかな?

387名無しさん:2012/07/10(火) 15:36:04 ID:CIazYXl6O
チヤホヤされてた美少女が学校内でも最下層のデブスへ身体も立場も認識も激変してしまって最高の展開です!救い?ではありませんが何らかの条件で一定の間だけ身体や記憶が戻るというのはどうでしょう?

388334:2012/07/10(火) 22:03:18 ID:lp872LGc0
コメありがとうございます。
今回分を投稿します!

389334:2012/07/10(火) 22:05:29 ID:lp872LGc0
私はその小瓶をじっと見つめた。
一瞬脳裏に鮮やかなイメージがよぎった。
ごみごみとした繁華街と中年の男。
教室とプリント。
割れる瓶と散らばる白い薬。
黒のスーツを着た女性。
それらは意識の上に現れそうになると霞のように逃げて行ってしまう。

「え、ええと、多分、みたことがある、と思う・・」
「どこで見た?」
「分からない。けど、どこかで見た。学校近くの繁華街だったかな?」
「そうか、協力ありがとう。」
黒髪は礼を言うと去って行こうとした。
「待って。」
私は無意識のうちに彼女を呼び止めていた。
自分でも分からないが、白い錠剤が過去の大事な何かに繋がりそうな予感がしたのだ。
「なぜ、あなたはそんなことを聞くの?」
強い口調で問われて、黒髪はこちらを振り返った。
「おっと、これは失礼した。近頃、このような怪しい薬が学校周りではやっていてな。
私は教師達にこの薬の調査と取り締まりを依頼されたのだ。」
そういって、黒髪はさっきの小瓶をかかげて振った。
そう言えば、以前担任の先生がそんなことを話していたっけ・・。
そして私はとても重要なことに気がついて・・・。
それってなんだったっけ・・・。
だめだ、思い出そうとすると頭が痛む。
「大丈夫か?」
気がつくと黒髪が心配そうに私を見ていた。
「だ、大丈夫・・。」
「ふむ、少し顔色が優れないようだな。私達の部屋で少し休むといい。」
彼女は私の脇を支え、歩き始めた。

390334:2012/07/10(火) 22:07:17 ID:lp872LGc0
黒髪に支えられて歩いて行った先には、「風紀委員会」と書かれた看板がかかっていた。
「おい、ちょっと体調が悪い生徒がいるから寝かしてやってくれ。」
黒髪はがらりと扉を開けた。
部屋の中には何人かの女子生徒がいた。
しかし、それはとても異様な光景だった。
なぜなら彼女達は、程度の差こそあれ、全員太っていたからだ。
胸とお尻だけが太った洋なし体形の生徒。全体にうっすら脂肪がついたふくよかな生徒。
お腹の辺りがパンパンに張りつめている生徒。
太った彼女達がひとつの部屋にいるせいで、その部屋はとても狭く見えた。

「あ、委員長、お帰りなさい。」
眼鏡をかけたぽっちゃりとした女子生徒が黒髪に話しかけた。
「鶴崎。こいつをソファに寝かしてやってくれ。」
黒髪は眼鏡に私を預けた。
「わ、分かりました。くぅ、重い・・」
130キロ以上の巨体を託された眼鏡は、息を切らせながらもどさりと私をソファに降ろした。
「ふー、那須原委員長。どうしたんです、この子?」
「この生徒はどうやら例の薬を繁華街で見たといっている。」
「ホントですか?私達をこんなにした薬ですか?」
「ああ、これでようやく事態が進展しそうだ。」
「ねえ」彼女達の話を聞いていた私はいてもたってもいられなくなり、
むっくりと起き上がって口をはさんだ。
「状況が分からないんだけど、私にも説明してもらえる?」
「お、もう大丈夫なのか?」
「うん、良くなった。それよりも、あなた達のことや例の薬について教えて?」
「ああ、すまん。自己紹介が遅れたな。私は那須原。この学校の風紀委員長だ。」
那須原と言えば剣道部のエースで県大会にも優勝している学校の有名人だ。
学校の入学式で一度見ただけだったけど、それにしてもこれほど太っていただろうか。
今の彼女の体は巨デブまでとはいわないが、全体的にもちもちとしていてとても柔らかそうだ。
80キロ前後というところか。
「あなた、私が本当に那須原か疑っているな。
無理もない、太ってしまったせいでだいぶ人相が変わったから・・。」
最後の方は那須原さんのため息で聞こえなかった。
「それについては、副委員長である、私、鶴崎から説明させていただきます。」
眼鏡のぽっちゃり生徒が話を継いだ。
「現在、風紀委員会は、『HI-10000改』という薬について調査しています。
先生から通知があったと思いますが、この薬は服用した人間を太らせる効果がある
極めて危険な薬物です。常習性があり、ここ数週間、我が校の生徒にも多大な被害が出ています。」
そう言えばクラスの女子生徒にも急に太った娘が増えてきたように思う。
しかし、130キロをゆうに超えた私にとって彼女達はまだまだスマートな部類なので、
クラスにデブが増えたという意識は希薄だったのだが。
「私達は教師達から依頼されて学校内におけるこの薬の流通ルートを探っていました。
しかし・・・あと一歩というところで、薬を配っていた黒幕を逃がしてしまったのです。」
鶴崎さんは苦々しげに言った。
「すまん。私が本来の業務を忘れて学校外まで奴を尾行することを提案したからだ。
あげく、返り討ちにあって薬を飲まされ、このようなみっともない体に・・・。」
那須原さんは少し顔を赤くして自らのお腹をつまんだ。
「委員長は悪くありません。私達の実力が足りず足手まといだったのです。」
「それは大変だったわね。でも、犯人の姿は見たんでしょ?」
「ええ、ばっちりとこの目に焼き付けておきましたよ。
黒のスーツを着た冷酷そうな女でした。」
黒のスーツ?
それって、頭の中のイメージに出てきた・・・

391334:2012/07/10(火) 22:09:29 ID:lp872LGc0
「しかし、あなたの証言で犯人のアジトが繁華街にある可能性が出てきました。
このことを先生達に伝えて対策を練ってもらいましょう。」
「まて。鶴崎。」
「なんです?委員長。」
「今のままでは、犯人のアジトが繁華街にあることだけしか分からん。
奴の居場所を教師たちに伝えないと、薬の流通を防ぐ対策の立てようがないだろう。」
「それはそうですが・・・」
「私が再度奴をおびき出し、アジトまで尾行する。」
「駄目です。危険すぎます。この前の失敗を忘れたのですか?」
「だからこそだ。この間の借りを返さなければ私の気持ちが静まらん。お前達はこなくていいぞ。」
那須原さんは決意を秘めた目で女子生徒達にいった。
「待ってください!」「私達もお供します!」鶴崎さんや女子達が口々に言う。
「これはお前達をこんなにした私の責任だ。私が始末をつけなければならない。」
「わかりました。ご武運を。」鶴崎さんが悲しそうに言った。

彼女達のやりとりをじっと聞いていた私だったが、ある考えが頭に浮かんだ。
「ねえ、犯人をおびきだすなら私がおとりになってあげようか?」
意外な申し出に風紀委員達が一斉にこっちを向いた。
「そんなことはできない。一般の生徒達を危険な目にあわすことはできない。」
「でも、私だってこの件に一枚噛む権利はあるわ。繁華街で薬をみたことがあるんですもの。」
「そ、それはそうだが・・」
「それに万が一、おとりは捕まったら薬を飲まされてさらにデブにされちゃうと思うし。
それなら、私がおとりになったらあなたのリスクは無くなるんじゃない?
太ったこと気にしてるんでしょ?」
私はわざと意地悪く那須原さんに言った。
彼女は眉を寄せて考え込んでいる。
無関係の他人に害を及ぼしたくないという気持ちと
これ以上太るリスクを減らしたいという気持ちの間で逡巡しているのだろう。
なにせ彼女は優秀なスポーツマンなのだ。体形への思い入れは一層強いはずである。
私には彼女の心の葛藤が手に取るように想像できる。
そして、「一人で行く」と言っておきながら、
自分への被害を少なくする案が出ると迷ってしまう彼女が偽善者に思えてならなかった。
「分かった。キミを連れて行こう。ただし、危なくなったらすぐに止めるからな。」
「OK。」
「そう言えば、名前を聞いていなかったな。なんという名前だ?」
「小尾里。」
結局、私の案にのった那須原さんを心の中で軽蔑しながら、私は短く名乗った。

392334:2012/07/10(火) 22:20:36 ID:lp872LGc0
以上で今回分は終了です。
一応救いがある展開にはしようと思ってます(多分)

>何らかの条件で一定の間だけ身体や記憶が戻るというのはどうでしょう?
それで一度ぬかよろこびさせた後に、再度太らせるんですね、わかり(ry

393名無しさん:2012/07/10(火) 23:35:20 ID:riWEqiRU0
乙でしたー
小尾里さん、性格悪くなったなあ。これもリリスの狙いだろうか。
そして他の人たちは太ってない頃の記憶をちゃんと持ったままなんだね。
なんだか話として普通に先が気になってきたw




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