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肥満化小説・肥満化絵投下スレッド その2
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肥満化小説や絵を投下したい方へのスレです。
作品の感想などもこちらへどうぞ。
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1スレ目の残りが少ないようなので勝手ですが立てました
以下1スレ目と同じようにご活用ください
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くそぅ…リクしやがったせいなのか、ギンガ団しかアップされないとは…
来るのが遅かった…氏なら他のトレーナー描いてくれたかもしれんのに
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流石にそれは関係ないだろ・・・
妄想してたのが団員だけだったって話
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文句があるなら
自分で描け
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>>3
「来るのが遅かった」って事はリクする気満々じゃないですかー!ヤダー!
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つーかまず3が何を言ってるか分からないから
何の話をしてるかすら分からないという・・・
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ギンガ団ってことはSS・絵投下スレの>986の事じゃないか?
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前投下スレのAAの下りみて思い出したんだが
ttp://snudge.blog38.fc2.com/blog-entry-640.html
こんなの有ったな
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ひさびさにSSを書いてみたので投稿します。
作中に人物名がでてきますが、実在の人物とは一切関係がございません。
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軽い頭痛を感じながら私は目覚めた。
「ここはどこ?」
どうやらマンションの一室の中にいるようだ。
部屋の中央には机が置かれており、その上にはパソコンが載っている。
正面の壁には液晶テレビがかかっていた。
体を起こし、辺りを見回すと、私の他に4人の若い女性が立っているのが分かった。
髪型や服装は様々だったが、彼女は皆、美人でスタイルが良かった。
「あなたもこの『ゲーム』の参加者?」
黒髪の女性が私に尋ねた。
「『ゲーム』って何のこと? 私は町を歩いていたら、急に目の前が真っ暗になって、
気が付いたらここで倒れていたんですけど」
「それでは、自らの意思でこの『ゲーム』に参加したのではないのか。この命がけの『ゲーム』に」
「さっきから言っているゲームとは何をするんですか?
私、これから用事があるので帰りたいんです。」
「それは無理だな。部屋の入り口には鍵がかかっていた。
それに、「ゲームで何をするのか」という質問にも答えられない。
なぜなら、私は、このゲームに勝てば望むものが何でも手に入るとだけ聞かされて、参加を希望しただけだからだ。」
「ゲームに負けるとどうなるんです?」
「分からない。噂によれば、負けたやつは行方不明になるらしい。」
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ピンポンパンポーン♪
彼女が言い終えると、チャイムが鳴り、正面の液晶テレビが付いた。
画面にはピエロのお面を付けたスーツ姿の人物が写っていた。
ピエロ面が喋った。
「こんにちは。本日は『ゲーム』に参加いただき誠にありがとうございます。
みなさん、『ゲーム』への参加は初めてだと思いますので、ルールを説明させていただきます。
参加者のみなさんで、いくつかの『競技』をしていただきます。各『競技』での総合得点で勝敗を決定します。総合得点が最も高かった一人が勝者となり、望むものが何でも与えられます。ただし、各『競技』へのチップとしてあるものを賭けていただきます。みなさんの体重です。」
「どういうこと?」活発そうなショートヘアの女性が尋ねた。
「『競技』をクリアすると得点が与えられますが、チップとして『競技』前にみなさんがどのくらい太るのか決めていただきます。例えば、ある『競技』に「10kg太ること」をチップとして賭けたならば、その『競技』をクリアすると賭けた体重に応じた得点がみなさんに付与されます。賭けた体重が大きいほど得られる得点も大きくなります。ただし、『競技』をクリアできなかった場合、得点は0になります。」
「太るなんて聞いてない!私は降りる!」派手な格好をした女性が出て行こうとした。
「『ゲーム』の参加放棄は認められておりません。参加を辞退する場合、
辞退に対するペナルティとして「100kgの体重増加」を受けていただきます。」
ピエロ面が言い終えると同時に、派手な女性の体がぶくぶくと膨らんだ。
「きゃああああ!」
彼女は叫んだが、その悲鳴は野太かった。
もはや肉塊となった彼女に戦慄する他の参加者に、ピエロ面は言った。
「彼女は参加辞退ですね。さて、他に辞退したい方はいらっしゃいませんか?いらっしゃらないなら『ゲーム』を開始いたします。」
「ちょっといい?尋ねたいことがあるの」ひときわグラマーな女性が言った。
「なんでしょうか?」
「『ゲーム』に参加する対価が「太ること」ならば、『ゲーム』が終了しても太ったままなの?」
彼女のその言葉を聞くとピエロ面はにやりと笑った。
「ええ、そうなりますね。ただし、勝者となった方は別ですが」
「つまり、勝者以外の3人は太ったままというわけね」
「他に質問がないようでしたら、『ゲーム』を開始いたします。まずは、中央のパソコンに個人データを入力してください。」
参加者達は『ゲーム』に参加する覚悟を決め、パソコンにそれぞれのデータを入力した。
名前:平本 みちる(私)
身体データ:163cm 53kg
備考:ごく普通の高校生。美人だが、良くも悪くも平凡な性格。強制的に『ゲーム』に参加させられた。
名前:武宮 誠
身体データ:170cm 60kg
備考:高校生(平本とは別の高校)。黒髪の才色兼備な完璧超人。なにごとにも動じないしっかりした性格。
名前:熊野 明美
身体データ:160cm 48kg
備考:売り出し中の新人アイドル。4人の中では最も小柄。明朗活発な性格だが能天気。
名前:小野月 麗子
身体データ:173cm 60kg
備考:とある会社に勤めるOL。グラマーで美人なため、社内でも人気がある。ややおっとりした性格。
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以上で一話目は終わりです。
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とても面白そうな内容ですねw
wktkしながらお待ちしております!
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>>14
ありがとうございます
二話目を投稿します。
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-第一の『競技』-
参加者全員がパソコンにデータを入力し終えると、ピエロ面が言った。
「それでは、第一の『競技』を始めさせていただきます。みなさんが最初に競っていただくのはトライアスロンです。水泳・自転車レース・マラソンを連続して行っていただき、マラソンをゴールした順位に従って得点が付与されます。1着でゴールされた方は、「賭けた体重の増加分の2倍」の得点が得られます。例えば、「5kg太ること」を賭けた場合、1着でゴールされると10点獲得できます。2着でゴールされた方は1.5倍を、3着の方は1倍、4着の方は0.5倍の得点が得られます。ただし、水泳と自転車レースの後にはチェックポイントが設けられており、チェックポイントを通過した順位に従って体重が増加します。1位で通過した方は+4kg、2位で通過した方は+3kg、3位で通過した方は+2kg、4位で通過した方は+1kgの増加となります。ルールは以上です。『競技』の準備に少し時間がかかるので、しばらくおまちください。」
その後、液晶テレビの画面は消えた。
液晶テレビの画面が消えた後、熊野さんが言った。
「みんな、何を手に入れたくてこの『ゲーム』に参加したの?私はこの『ゲーム』に勝って小野月さんみたいなグラマーな美人にしてもらうんだ。そして、いずれは一流のアイドルに・・へへ。」
「私は使いきれないくらいのお金が欲しいわ。バッグやアクセサリーを買うのにいくらお金があっても足りないのよ。あなたは何が欲しいの?」小野月さんが私に尋ねた。
「え、えっと・・。私は自分の意志でこの『ゲーム』に参加したんじゃないから、急に言われても・・。
でも、武宮さんみたいな「才能」が欲しいかな・・。私、地味だから。武宮さんは何が欲しくて参加したの?」
「う・・、私は・・・」武宮さんが口ごもっていると、再び液晶テレビの画面がついてピエロ面が映し出された。
「みなさん、『競技』の準備が整いました。会場にご案内します。」
ピエロ面がそう言うと、周りの部屋の景色がゆがみ、気付くと私達はビキニ姿になってプールサイドに立っていた。
服の上からでも分かっていたが、武宮さんと小野月さんは特にスタイルがいい。
俗にいう、ボン・キュッ・ボンという擬音で表される体形だろう。
特に小野月さんの胸の谷間は薄い電話帳がはさめそうなくらい深い。
クラスの中では、私の胸も大きいほうだけど、彼女と比べるとスイカとリンゴくらいの違いがある。
熊野さんはいかにも「発達途上です!」という体形だ。
「さあ、まずはみなさんが賭ける体重を決めていただきます。平本さんからどうぞ」
どこからか、ピエロ面の声が聞こえた。
「うーん、私は体力に自信がないから、動きやすいように+5kg賭けます。」
私がそういうと、私のお腹が「ぷよっ」と膨らんだ。私の体重が5kg増えたのだろう。
「それじゃ、私は体力に自信があるから+10kg賭けるぞ。」
武宮さんがそういうと、武宮さんのお腹が「ぶよっ」と膨らんだ。
「私も平本さんと同じで+5kg!」
熊野さんが言い終わると、熊野さんのお腹が少し膨らんだ。
「じゃあ、私は+7kg賭けるわ。」
小野月さんのウエストのくびれにやわらかな脂肪が付いた。
「それでは、第一の『競技』、トライアスロンを開始します。みなさん、用意はよろしいですか?
3・2・1、よーいドン!」
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ピエロ面の掛け声とともに私達はプールに飛び込んだ。
冷たい水の感触を受けたと思ったら、私は水の中にいた。
(よーし、まずは先頭にでなくちゃ)
水面に顔を出し、平泳ぎを始める。私は平泳ぎには自信があるのだ。
付いたお肉がわずかだったためか、水の抵抗も少ないようだ。私の体はすいすいと進んでいく。
(これなら、余裕かも)
そんなことを感じながら、他の参加者の様子を見るために隣のコースを見ると、
すさまじい水しぶきを立てながらクロールで私を追い抜いていく武宮さんが目に入った。
(10kgも太ったのに、何て速さなの!)
武宮さんと反対のコースでは、小野月さんが優雅な泳ぎで私を追い抜いていく。
どうやら彼女は泳ぎの心得もあるようだ。
(余裕じゃなかった!)
私が一生懸命泳いでいると、武宮さんが泳ぎ終わってプールサイドに上がる姿が見えた。
その後に続いて、小野月さんもプールサイドに上がった。
何秒か遅れて、私もゴールした。
【チェックポイントです。3位、平本みちるさん。2kgの体重増加です。】
ピエロ面の声が聞こえた。目の前に急に1台のクロスバイクが現れた。
「次は自転車レースね。」
私はクロスバイクにまたがると、おもいっきりペダルを漕いだ。
シャー・・・
クロスバイクは心地よい音を立てて疾走する。
でも、少し太ったからか、段々と息が上がってきた。汗がぽたぽたと頬を伝わる。
パンツの上では贅肉がぷるぷる震えているのが分かった。
交差点が見えたので、大きく孤を描いて曲がった。
すると、50mほど前方に2位の小野月さんがいた。
『ゲーム』開始前から10kgも太った彼女は、ふうふういいながら自転車を漕いでいた。
もともと大きかったお尻はさらに大きくなり、サドルから余分なお肉がはみ出している。
重くなった彼女の体重に、自転車がぎしぎしと悲鳴を上げそうだ。
(太って持久力が持久力が低くなっているみたい。追い抜くチャンスね。)
私が小野月さんを追い抜くためにペダルに力を入れたその時、
ガッ!
路面の段差にタイヤがひっかかり、私は路面に投げ出された。
「いたた・・」
起き上がろうとしている間に、4位の熊野さんが私を追い抜いていった。
幸い、私はどこもケガをしていないようだ。
倒れた自転車を起こし、再びまたがってペダルを漕いだ。
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【チェックポイントです。4位、平本みちるさん。1kgの体重増加です。】
自転車が転倒したせいで4位に転落してしまった私は、ゴールに向けて走り出した。
トライアスロンの最後の種目、マラソンである。
「はぁ、はぁ」
水泳と自転車レースの後のマラソンはつらかった。
100m走っただけでも息が上がる。私が太ったせいかもしれないけど。
他の人たちはもうゴールしたのだろうか、いくら走っても前方には誰もいなかった。
それでも私は走り続けた。
「ひぃ、ひぃ、やっとゴール・・」
ようやくゴールにたどり着くと、先にゴールした3人が待っていた。
「あ、やっとみちるちゃんが来た!」熊野さんが私を呼んだ。
「遅かったな、途中でリタイアしたかと思ったぞ。」
キリリと締まった表情で武宮さんが私に言った。
でも、武宮さんの体には締まった部分は残っていなかった。
張りを保っていた彼女の胸は重力に負けて少し垂れ下がっていた。
立派なくびれは面影を残しておらず、やわらかな脂肪が2段腹を形成していた。
スラリとした足は以前の二回りほど大きくなっていた。
「武宮さん、何kg体重増えたの?」
「ん?水泳・自転車レースで一位、マラソンで2位だったから、最初の体重増加と合わせると+21kgかな。最後のマラソンはさすがに体が重くてな、小野月に抜かれてしまった。」
「武宮さんは早かったわぁ。」
そう言いながら小野月さんがのしのしと私に向かって歩いてきた。
彼女の体もえらいことになっていた。
以前にも増して彼女のバストは大きくなり、いまや牛並みである。
武宮さんと同様、ウエストのくびれは完全になくなっており、代わりに立派な2段腹が形成されている。
マラソンをした後でうっすらと肉の谷間に汗をかいているのが、少しエロチックだ。
彼女達を見て、今の私の体重を頭の中で計算してみた。
(水泳が3位で+2kg、自転車レースが4位で+1kg、マラソンが4位で+1kg。最初の増加分を考えても9kg太っただけ。彼女達に比べればまだマシね。)
しかし、最終順位は4位である。つまり、最初に賭けた体重増加分の半分しか得点にならないということだ。
ピンポンパンポーン♪
チャイムが鳴り、ピエロ面の声が聞こえてきた。
「みなさん、ゴールされたので、最終順位と獲得した得点の発表です。」
すると、空中にモニターが現れて、順位と得点が表示された。
1位:武宮 誠
得点:20点(賭けた体重増加分10kg×2倍=20点)
現在の身体データ:170cm 80kg
2位:小野月 麗子
得点:10点(賭けた体重増加分7kg×1.5倍=10点)
現在の身体データ:173cm 80kg
3位:熊野 明美
得点:5点(賭けた体重増加分5kg×1倍=5点)
現在の身体データ:160cm 58kg
4位:平本 みちる
得点:2.5点(賭けた体重増加分5kg×0.5倍=2.5点)
現在の身体データ:163cm 62kg
映し出される結果を眺めると、この『ゲーム』の本質が見えてきた気がした。
(この『ゲーム』に勝つこと=他の参加者より太ることなのね。だとしたら、なぜ私は『ゲーム』に参加させられたのかしら?)
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以上で二話目は終わりです。
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みちるちゃんの平凡な女の子って感じの性格が超好みだw
しかも巻き込まれたっていうシチュがたまらんのうw
GJですw
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皆のスリーサイズなどの設定があったら書いてほしい。
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『競技』開始前と現在の4人のスリーサイズはこのように考えてます。
第一の『競技』終了時点
平本 みちる
前の身体データ:163cm 53kg B80 W65 H75
現在の身体データ:163cm 62kg B82 W70 H78
武宮 誠
前の身体データ:170cm 60kg B85 W69 H78
現在の身体データ:170cm 80kg B93 W83 H86
熊野 明美
前の身体データ:160cm 48kg B72 W65 H68
現在の身体データ:160cm 58kg B75 W73 H71
小野月 麗子
前の身体データ:173cm 60kg B89 W65 H78
現在の身体データ:173cm 80kg B97 W83 H88
それと第一の『競技』の小野月の得点は
7kg×1.5倍=10.5点
でした。
訂正します。
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>>20
気にいっていただけてうれしいです
>>21
これからどんどん太らせていくつもりです(笑)
幕間を書きましたので投稿します。
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結果が映し出されると、周りの景色が歪み、私達は元のマンションの部屋にいた。
机の上には、トライアスロンをする前に私達が着ていた服が、きれいに折りたたまれて置かれていた。
近くにはタオルもあった。シャワーを浴びて元の服に着替えろ、ということなのだろう。
確かに私の汗はまだ引いていない。
「あの、私が一番最初にシャワー浴びてもいいかな?まだ汗でべとべとなんだ。」
他の3人の同意を得てから、浴室に入った。
シャワーを浴びながら、自分の体を見ると、以前より明らかに豊満になったことが分かった。
(『競技』前に着てた高校の制服、入るかなぁ・・)
案の定、脱衣所で自分の服に着替えた時は、スカートのホックがなかなかしまらなくて困った。
タオルで髪を拭きながら脱衣所から出ると、待ちかねたように熊野さんが脱衣所に入った。
彼女も早く汗を落としたかったようだ。その様子を小野月さんがほほ笑みながら見ていた。
熊野さんがシャワーを浴びた後、小野月さんもシャワーを浴びた。
「ふう、さっぱりした。」
最後にシャワーを浴びた武宮さんが脱衣所から出てきた。
彼女も高校の制服姿なのだが、20kgも太ったため、スカートのホックを締めることができておらず、
シャツとスカートの隙間から白いお腹がぷよんとのぞいている。
武宮さん以外の人達も似たような状態である。
スーツ姿の小野月さんは、胸が大きすぎるのか、シャツの第3ボタンまでが止められていない。
ジーンズにシャツを着ている熊野さんは、お腹の辺りがぱんぱんに張っていた。
私も、スカートのホックが弾け飛びそうだ。
(うう、最初の『競技』でこんなに太るなら、『ゲーム』を終えるころにはどのくらいの体重になっているんだろう・・・)
そう考えると暗い気持ちになる。
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>>10氏
wktk♪
この子達がどうなっちゃうかと思うと胸が躍るw
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第3話を投稿します。
少し冗長です。
-第二の『競技』-
ピンポンパンポーン♪
チャイムが鳴り、液晶テレビの画面が付いた。画面に映ったピエロ面が喋る。
「みなさん、シャワーを浴び終えたところで、第二の『競技』を始めさせていただきます。第二の『競技』はカードゲームです。名付けて、「Fカード」。この『競技』はトーナメント形式となっております。最初に2人1組になって、1対1で対戦していただきます。その後、勝者はもう一方の組の勝者と、敗者はもう一方の組の敗者と対戦していただき、1位から4位まで決定します。なお、この『競技』の得点は固定されており、1位が30点、2位が20点、3位が10点、4位が5点となっております。」
「Fカードってどんなゲームなの?」熊野さんが尋ねた。
「「Fカード」とは2人がカードを出し合って勝ち数を競うゲームです。まずは、使用するカードをご覧ください。」
すると、机の上に5枚1組で表になっているカードが2組、2枚1組で裏になっているカードが1組現れた。
5枚1組で表になっているカードの内容は、「+5kg」と書かれたカードが1枚、「+3kg」と書かれたカードが2枚、「+1kg」と書かれたカードが2枚だった。
「次に、「Fカード」のルールを説明いたします。
1.5枚1組で表になっているカード(手札と呼ぶ)を相手に見えないように手に持ちます。
2.卓上で裏になっている2枚のカードの内、どちらかのカードをそれぞれの対戦者が引きます。
2枚のカードは「+1kg」のカードか「Joker」カードのどちらかです。
3.対戦者は引いたカードを相手に見えないように「手札」に加えます。
4.対戦者は「手札」からカードを一枚ずつ出し、カードの強弱に従って勝ち負けを決定します。
カードを全部出し終わった時点で勝ち数が多い対戦者が勝者となります。」
「つまり、「Joker」カードを引かなかった人の手札は「+5kg」が1枚・「+3kg」が2枚・「+1kg」が3枚、「Joker」カードを引いた人の手札は「+5kg」が1枚・「+3kg」が2枚・「+1kg」が2枚・「Joker」が1枚となるわけだな。」武宮さんが言った。
「その通りでございます。次に、カードの強弱について説明いたします。
・「+5kg」のカードは「+3kg」、「+1kg」に勝つ
・「+3kg」のカードは「+1kg」、「Joker」に勝つ
・「+1kg」のカードは「Joker」に勝つ
・「Joker」のカードは「+5kg」に勝つ
・「Joker」のカードで「+5kg」に勝った場合、勝ち数に関係なく、「Joker」のカードを出した方 が対戦の勝者となる。
・同じカードの場合は引き分けになる。
以上がカードの強弱になります。」
「ややこしいわね」小野月さんが少し困惑した様に言った。
「ルールの説明はあとわずかなので、ご辛抱ください。ここからが、このゲームの肝です。弱いカードを出して負けた方は、勝った方が出したカードに書かれている体重を、勝った方から引き受けていただきます。例えば、Aさんが「+5kg」のカードを出し、Bさんが「+3kg」のカードを出した場合、
Aさんに勝ちが付きます。そして、Aさんの体重が5kg減少する代わりにBさんの体重が5kg増加します。ただし、「Joker」を出されて負けた方は10kgの体重増加を受けていただきます。引き分けの場合、体重の増減はありません。」
「以上で、「Fカード」の説明は終了です。それでは、第一回戦を開始します。
第一回戦は平本様VS熊野様、小野月様VS武宮様の組み合わせです。」
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「Fカード」第一回戦は熊野さんとの対戦だ。
「よろしくお願いします」
お互いに挨拶してから、席に着く。
「手札」を手に持ち、テーブルの上に伏せてあった2枚のカードの内、右側のカードを引いた。
「+1kg」のカードだった。
(ということは、熊野さんは「Joker」を引いたのね。
まずは、様子見で「+3kg」のカードで勝負しよう。)
私はそう考えて、「+3kg」のカードを出した。
同時に熊野さんが出したカードは、「+1kg」のカードだった。
「ああ・・」熊野さんが声を漏らした
「やった。」
これで私の体重が3kg減って、熊野さんの体重が3kg増えたわけだ。
次に私は「+1kg」のカードを出した。熊野さんのカードも「+1kg」のカードだった。
体重の増減はなし。
(これで熊野さんの手札には「+1kg」のカードは無くなったね。でも、私の手札には「+1kg」が2枚。後のことを考えると、3回目の対戦は熊野さんに負けてもいいから、
ここらへんで「+1kg」を出しておくべきね。)
私は「+1kg」を出した。一方、熊野さんは「+5kg」を出した。
私の体が膨らみ、服が少し窮屈になった。
これで、私の残りの手札は「+5kg」・「+3kg」・「+1kg」がそれぞれ1枚ずつ。
熊野さんの手札は「+3kg」が2枚と「Joker」が1枚。
次に、私は「+3kg」を出した。熊野さんのカードも「+3kg」。
私は必死に考えた。
(これで、私の手札は「+5kg」と「+1kg」。対して、熊野さんの手札は
「+3kg」と「Joker」。残りの手札を考えると、次の対戦で考えられるカードの組み合わせ
は4パターンが考えられるわ。
・パターン1:私「+5kg」 熊野「+3kg」
・パターン2:私「+5kg」 熊野「Joker」
・パターン3:私「+1kg」 熊野「+3kg」
・パターン4:私「+1kg」 熊野「Joker」
現在、私も熊野さんも1勝1敗2引き分け。
最後の対戦は、次の対戦のカードの組み合わせで自動的に決まるわ。
そのことを考えると、パターン3は、私が2敗してしまうから論外。
パターン2だと、1勝1敗になって第一回戦の勝負がつかなくなる。
私が2勝して第一回戦に勝つためには、パターン1かパターン4。
「+5kg」を出す方が「+1kg」を出すよりも有利だけど、「Joker」を出されたら負けてしまう。
次に、「+5kg」を出すか「+1kg」を出すか迷うわね。)
熊野さんも次にどのカードを出そうか必死に考えている。
(よし、勝つ可能性の高い「+5kg」でいこう。)
覚悟を決めて「+5kg」のカードをつかむ。
熊野さんも何を出すか決めたようだ。
タンッ
こぎみよい音とともに2枚のカードが机の上に出された。
1枚は「+5kg」のカード。
そして、もう1枚は・・・「Joker」
「やった、勝ったよ」熊野さんが歓喜した。
「私がみちるちゃんなら何を出すか考えたんだ。みちるちゃんは、臆病だから安全な「+5kg」を出すと思ってね。裏をかいて「Joker」を出して正解だった。」
私は茫然と、自慢げに話す彼女の話を聞いていた。
「勝負ありですね。熊野様の勝ちです。「Joker」で負けたペナルティとして平本様には10kgの
体重増加を受けていただきます。」
ピエロ面がそう告げると、私の体がむちむちと膨らんでいった。
肥大していく胸は制服の下でおまんじゅうのように潰れ、
ぽっこりとしたお腹は、さらに贅肉が付いたことでダブッと前に張り出し、制服を押し広げていく。
ぷるんとした二の腕の贅肉が袖に締め付けられる。
制服が拘束具のように私の全身を締め付ける。
「ふぅっー」
苦しさのあまり、息を吐き出すと、限界に達していたスカートのホックが、ブチンッ、と弾け飛んだ。
(うう、また太っちゃった・・。)
次に行われた武宮さんと小野月さんの対戦では、武宮さんが勝った。
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「第一回戦は熊野様と武宮様が勝利されました。よって、武宮様と熊野様で1位を争っていただきます。また、負けた平本様と小野月様で3位を決めていただきます。」
ピエロ面が言うと、私はずり落ちそうなスカートを支えながら、小野月さんを向き合って席についた。
彼女は第一回戦前とあまり体重は変わっていないようだ。
手札を手に持ち、伏せられたカードを選ぶ。
選んだカードは「+1kg」のカードだった。
(3位になって何とかトップとの差を少しでも無くさないと。前の勝負では、「+5kg」を温存しておいて「Joker」に負けたから、この勝負では最初に「+5kg」を出そう。)
そう思って「+5kg」を出した。
でも、小野月さんが出したカードは「Joker」だった。
「ふふ、甘いわね。あなたの顔に「絶対勝たなきゃ」って焦りが出てたわ。前の勝負を見てたら、あなたが最初に「+5kg」を出すのは読めたわ。」
さらに、私の体がぶっくりと太った。大きくなったお尻でスカートがキツイ。
次に行われた武宮さんと熊野さんの対戦は、武宮さんが勝った。
「順位が決まりましたので、「Fカード」の最終結果を発表いたします。」
ピエロ面がそう言うと、テレビの画面に私達の得点が表示された。
-第2の『競技』終了時点-
1位:武宮 誠
獲得得点:30点
現在の総得点:50点
現在の身体データ:170cm 82kg B93 W85 H88
2位:熊野 明美
獲得得点:20点
現在の得点:25点
現在の身体データ:160cm 66kg B78 W74 H76
3位:小野月 麗子
獲得得点:10点
現在の得点:20.5点
現在の身体データ:173cm 81kg B97 W84 H88
4位:平本 みちる
獲得得点:5点
現在の総得点:7.5点
現在の身体データ:163cm 84kg B90 W80 H85
「次の『競技』で『ゲーム』は終了となります。みなさま、最後まであきらめずに頑張ってください。」
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展開が楽しみ過ぎるw
みちるの天然ぽいとこ好きだw
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最終話を投稿いたします。
結果が示された後、私はピエロ面に言った。
「あの、ピエロさん。ひとつお願いがあるんですけど」
「何でしょう?」
「太ったせいで服が入らないの。何か代わりの服をもらえますか?」
「確かに私もお腹まるだしだな」「私もスーツのボタンがきついわ」「私もだよ」
他の3人も同意する。
「かしこまりました。こちらで代わりの服を準備しました。」
すると、机の上に箱が4つ現れた。
「服は箱の中に入っております。好きな服をお選びください。」
「好きな服ったって、中身が分からないよ。」私は文句を言った。
「ここは、勘で選ぶしかないようだ。」武宮さんが提案した。
「じゃ、私は一番右の箱がいい。」熊野さんが言った。
「私は左から2番目の箱にするわ。」小野月さんも箱を選んだ。
「それなら、私はこれだ。」武宮さんは一番左の箱を選んだ。
私は残った箱を選んだ。
着替えているところを見られないように、私達はそれぞれ物陰に隠れて着替えることにした。
箱を開ける。
「何これ!?」
箱の中に入っていたのは特大サイズのメイド服だった。
「これを着なきゃならないの?」
しぶしぶ私はメイド服を着た。
XLはあろうかというメイド服は、今の私の大きな体にぴったりと合った。
「きゃあ、何これ?」小野月さんの悲鳴が聞こえた。
「どうしたの?」
私は少し恥ずかしさを感じながら、物陰から出た。
そこには、牛柄のビキニに大きな体をつつんだ小野月さんが立っていた。
ご丁寧に、しっぽのアクセサリーまで付いている。
「何でこんなのが入っているのよう」
小野月さんは不満そうだ。
「ま、まあ落ちついて・・・」
私は彼女を宥めた。
そうこうするうちに、熊野さんも着替え終わって物陰から出てきた。
ごく普通のジーンズにごく普通のシャツを着ている。
「よかった、私のは当たりだったんだね。二人ともご愁傷様♡」
私と小野月さんの格好を見て、彼女はクスリと笑った。
「う、うるさいわね!」
小野月さんが恥ずかしそうにいった。私の頬が赤くなった。
「そういえば、武宮さんは着替えたのかな。武宮さーん。」
私が呼ぶと、物陰から大きな影がのっそりと現れた。
ジャージを着た武宮さんだった。
「あはは、武宮さん、だっさーい。」熊野さんが容赦なく笑った。
武宮さんは顔を赤くして体をモジモジさせているだけだった。
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-最後の『競技』-
ピンポンパンポーン♪
「みなさま、着替えたようなので、最後の『競技』を開始いたします。最後の『競技』はスゴロク。
ゴールに到着した順に1位〜4位を決定いたします。この『競技』の得点は、1着でゴールされた方は賭けた体重の2倍の得点が得られます。2着でゴールされた方は1.5倍、3着の方は1倍、4着の方は0.5倍の得点が得られます。」
ピエロ面が言った後、周りの部屋の風景が歪み、私達は巨大なボード盤の上に立っていた。
「それでは、賭ける体重をお決めください。それでは、平本さんからどうぞ」
(最低でも、22kgを賭けないと、1位になったとしても、優勝できないわ。)
私は覚悟を決めた。
「そ、それじゃ、私は30kg賭けるわ!」
私がそう言うと、私の体がぶくぶくと膨らんでいった。これまでよりも膨らみ方が大きい。
「あ、はぁぁぁん」
こそばゆいような感覚を覚え、思わず変な声を上げてしまった。
ちょうどいい大きさだったメイド服は、ぴちぴちになって私の体に張り付いている。
ニーソックスから太ももの肉がはみ出だしているのが分かった。
「30kgの体重増加はきついなあ・・」
「ひどい有様になったな、平本。私は5kgだけにするぞ。」と、武宮さん。
武宮さんのお腹が少し膨らんだだけで、体形の変化はほとんど分からない。
(もっとも、太りすぎて5kgの体重増加なんて目立たないだけかもしれないけど)
「あらあら、1位の人は余裕ね。このままじゃ私も負けそうだから賭けに出るわ。
20kgの体重増加でお願い。」小野月さんが言うと、彼女の全身が2回りくらい大きくなった。
服装とも相まって、今の彼女はよく肥えた牛のようだ。
「私も武宮さんに追いつきたいな。20kgの体重を賭けるわ。」
熊野さんが言うと、彼女の体が膨らんで、ジーンズとシャツにぴっちりと張りついた。
「それでは、スゴロク開始です。4位の平本さんから順番に振ってください。」
ピエロ面に言われて、私はサイコロを振った。出た目は6。
スタートから6マス目まで50mくらいだろうか。私はよたよたと進んだ。
「ふぅ、ふぅ」
たった50m進むのに息が切れる。
(そりゃそうよね。今、私は100kg以上あるもの)
増えすぎた体重に心肺機能が追いついていないのだろう。
やっとのことで辿り着いたマスには「筋力・体力30%アップ」と書かれていた。
すると、急に息が楽になり、体が軽く感じられるようになった。
「筋肉が増えて重い体を支えられるようになったのかな?」
とりあえず、マス間の移動は簡単になったから良しとしよう。
「次は私の番ね。それっ」小野月さんがサイコロを振った。出た目は3。
「3か。ちぇっ」不服そうに大きなお尻を揺らしながら進む。
「1・2・3と。あら、テーブルの上にすごい量のごちそうが置いてあるわ。なになに、「料理を完食できれば、10マス進む」ですって。よーし、食べきってやるわ。」
そう言うと、彼女は椅子に座り、料理をがつがつと食べ始めた。
「もぐ、ごく、くちゃ、くちゃ」
スープ・サラダ・肉料理・ジュース・・・次々と口に食べ物を運ぶ、丸々とした彼女の姿は、
とても見苦しかった。
料理を平らげていくにつれ、彼女のお腹がどんどん大きくなり、椅子がぎしぎしと音を立てる。
「ゲップ、こ・・これで10マス進めるわ。げふ」
彼女は料理を間食すると、ぱんぱんになったお腹をさすりながら、10マス進んだ。
「みっともなーい。私はあんな風になりたくないわ。」ドスドスと足音を立てながら歩く小野月さんを見ながら、熊野さんはサイコロを振った。
「5が出たね。1・2・3・4・5っと。なになに?」
目的のマスに着いた彼女が、マスに書いてある文字を読もうとした瞬間、黄色いガスがマスから噴き出し、彼女の体を包み込んだ。
「きゃっ、げほげほ」
ガスはしばらく漂っていたが、次第に彼女の姿が見えてきた。
ジーンズからちょこんと飛び出たくるりとしたしっぽ。
髪から覗く垂れた耳。
そして、つぶれた大きな鼻。
「な、なによこれ。」醜く肥えたその姿は豚そのものだった。
「ぶひぃぃ!み、見ないでぇぇぇ」
彼女は、べたんと地面にへたり込んでしまった。心が折れてしまったようだ。
「おや、彼女は『競技』続行不可能のようですね。リタイアとみなします。」
ピエロ面の声がそう告げると、熊野さんの姿がスッと消えた。
-
最後は武宮さんの番だ。
「怖いな。あんなマスがあるのか。どうか5だけは出て欲しくないな。」
彼女は祈りながらサイコロを振った。
「良かった。2だ。」
安心して2コマ進んだ。
「えーと、「おならが止まらなくなる」。何だこれは!?」
武宮さんが言った瞬間、ぶーっ、と彼女のお尻から音がした。
「わっ、そんな、ウソ!?」
何か言葉を発するたびに、彼女のお尻から、ぶっ、ぶっ、とおならが漏れる。
「くそ、恥ずかしいが豚にされるよりましだな」
彼女は唇を噛んだ。
その後、私達3人は、最初ほど厳しい効果を持つマスに止まることなく、スゴロクを進んでいった。
もっとも「5kg体重が増える」とかいう体重増加のマスばかり止まってしまっただけだったけど。
「げーっぷ、だいぶ進んだわね。ゴールはあと少しだわ。っぷ」
盛大にゲップをしながら、小野月さんが言う。
「はふぅ、ふひぃ、そ、そうだね、最後まで頑張らないと。」
私はあえぎながら言った。
体重増加のマスに多く止まってしまったため、私の体のボリュームはさらに増加し、スゴロクの序盤でアップした心肺機能でも息が切れる。140kgはゆうに超えているかもしれない。
こんなデブなメイド、世界中探してもいないだろう。
「あと、6マスだ。頑張るぞ。」
ぶーっ、というリバーブ音とともに、完全に丸顔になって二重アゴができた武宮さんが意気込んだ。
現在、小野月さんがゴールまで残り8マスでトップを走っている。
その後ろに武宮さんが続き、武宮さんの1マス後ろに私がいる。
「げぷ、私の番ね。」小野月さんがサイコロを振った。
「5マス、進む、と」彼女は、もはやクジラサイズともいえる体をよたよたとよろめかせながら進んだ。彼女が一歩踏み出すのに合わせて、全身の贅肉がふるふると震える。
「えっと、「30kg体重が増える」ですって!?」
小野月さんの体が一気に膨れた。彼女は重さに耐え切れずに床にへたりこんだ。開いた股の間が腹肉で隠れている。
「う、くそ、立てないわ。」
彼女は懸命に立ち上がろうとするが、自分の体が重すぎて立つことができなかった。
すると、ピエロ面の声が聞こえた。
「彼女も『競技』続行不可ですね。リタイアとみなします。」
そして、小野月さんの姿がスッと消えた。
-
次にサイコロを振るのは武宮さんの番だ。
「あと、6を出せば私はゴールできる。6が出てくれ!」
サイコロを振った。結果は5。
「5か。くそっ。」彼女は5マス進んだ。
止まったマスには・・・「過去のトラウマを体験する」と書かれていた。
急に辺りの景色が歪み、私はどこかの中学校の教室にいた。
数人の男子生徒が太った武宮さんを囲んでいる。
「おい、くせーんだよこのデブ!屁をこくなや!」
どうやらこれは武宮さんの過去の記憶らしい。
「ち、違う!今の私はデブじゃない。私はお前らを見返してやろうと高校に入って頑張ったんだぁ」
武宮さんは必死で叫んでいる。
彼女の言動から察するに、彼女は中学のころ、太っていたことでいじめられていたらしい。
現在の才色兼備な彼女は、高校に入ってダイエットを頑張ったからだったのか・・。
「うるさいわよ!太っているくらいでいじめてるんじゃないわよ!」
私は耐え切れなくなって彼女のそばに寄った。
「武宮さん、周りの人が全部あなたをいじめても、私はあなたの友達だからね!」
「うぅ、平本ぉー」武宮さんの目からぽろぽろと涙が零れた。
もしかして、武宮さんがこの『ゲーム』で手に入れたかったものとは、「仲の良い友達」だったのかもしれない。
再び、周りの景色が歪み、私達はスゴロクのボード盤の上に立っていた。マスの効果が切れたのだろう。
しかし、武宮さんは放心したままぴくりとも動かない。
ピエロ面の声がする。
「彼女もリタイアですね。必然的に、残った平本様が最後の『競技』の勝者です。」
空中に結果が表示された。
-最終『競技』終了時点-
1位:平本 みちる
獲得得点:60点(30kg×2倍=60点)
現在の総得点:67.5点
現在の身体データ:163cm 134kg B110 W100 H104
-位:武宮 誠
獲得得点:リタイアのため、獲得得点なし
現在の総得点:50点
現在の身体データ:170cm 98kg B103 W98 H101
-位:熊野 明美
獲得得点:リタイアのため、獲得得点無し
現在の得点:25点
現在の身体データ:160cm 86kg B85 W80 H83
-位:小野月 麗子
獲得得点:リタイアのため、獲得得点なし
現在の得点:20.5点
現在の身体データ:173cm 139kg B125 W105 H108
気が付くと私は元のマンションの部屋に戻っていた。
周りには誰もいない。
「『ゲーム』の最終結果を発表いたします。優勝は67.5点を獲得した平本様です。平本様、どんな願いを叶えて欲しいですか?」ピエロ面が私に尋ねる。
快活な熊野さんの笑顔やきれいな小野月さんの顔、泣いていた武宮さんの顔が脳裏によぎった。
私の願いは決まっていた。
-
『ゲーム』終了から数日後・・・。
私は高校へ通学していた。体についていた脂肪はすっかり落ち、元の体に戻っている。
「おーい、平本さん!」
私は呼ばれて振り返った。
そこには、元のスタイルを取り戻した武宮さんが立っていた。
そう、私はピエロ面に「この『ゲーム』に参加した人を元の姿に戻して、日常に返してほしい」と願ったのだ。
無事、元通りになって日常生活に戻った私達は、時々こうして通学の途中に出会うことがある。
今では仲の良い友達になっている。
「聞いたか?熊野さん、今度ゴールデンの番組に出演するんだって。」
『ゲーム』の一件以来、武宮さんの性格は少し丸くなったようだ。以前のように人を見下すことが少なくなった。
「へー、すごいね。そう言えば、小野月さんもバッグとか買いあさるのやめたらしいよ。『ゲーム』の一件で懲りたのかな。」
私達は雑談をしながら、うららかな道を一緒に歩く。
強制的に参加させられた『ゲーム』だけど、『ゲーム』に参加していなければ、この一瞬は手に入らなかっただろう。
あるマンションの一室。
ピエロ面が一人、椅子に座っている。
そこに、黒いスーツを着た男が近づいてきた。どこか異様なオーラを放っている。
「今回の『ゲーム』は失敗でしたね。一人も生贄を手に入れることができませんでした。」
「まったくだ。あの平本という人間、自分の欲を優先して願い事をすると思ったのだがのう。
今までの『ゲーム』の勝者がそうだったように。」
そういって、ピエロ面はピエロのお面を取った。
お面の下から現れた素顔は、切れ長の目をした若い女性である。
ただし、耳はとがっており、お尻からは悪魔のようなしっぽが生えている。
「人間は他人を助けることよりも自分の都合を優先する。この原理にしたがって『ゲーム』の規則は組み立てられた。妾たちは、おこぼれをいただいとるだけじゃ。太った女性の肉はやわらかいから好みなんじゃがのう。」
「して、次回の『ゲーム』の競技内容はどうしますか?」
「ふむ、ネットを覗いていたらよさそうなネタが書いてあるサイトを見つけてな。
「かわいい女の子を強制肥満化」というサイトなんじゃが」
完
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以上で終了です。
拙作にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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GJ! 面白かったですよ!
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乙でした!
たまにはすべて丸く収まる話もいいものだ。
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ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/304863
今年最後の29の日と言うことで
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あ、パスはhimankaです
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>>39
乙! クリスマスあたりから忙しくてアクセスできないうちに
絵もSSもいくつか上がっていたようで実に嬉しいw
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年末年始のお約束ネタ
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1366_1.jpg
言い回しの元ネタはゲハ板だったかな?
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リク厨のせいで二度と来てくれないかと思ってた…
素晴らしいイラストGJです
肉感の良さがハンパないっす!
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このネタは大好きだけどまさか肥満化ネタとして見られるとは思わなかったw
すばらしいお年玉をありがとう!
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グラフでは大差ないが、数値では30もwww
個人的にお姉さん系の人が太った姿は大好物です
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お前がそう思うならそうなんだろう。お前の中ではな。
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1368_1.jpg
みたいなネタ…? ちょっと続かせてみる
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なんておいしそうな下腹とふともも
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なんと続きが…!
両脇からつかんでタプタプしたくなるお腹ですなw
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これはひどいw
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