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【15周年記念】ジョジョの奇妙な問題集【自由参加企画】

199コンテニュー 続き:2025/02/04(火) 22:20:43 ID:Kh2f.X.g0
 小綺麗な内装の園長室、そこに主の姿はないが、きっと動物たちや従業員たちに気を配りながら園内を散歩しているのかもしれない。

 その代わりに室内で事務業務をしていた明良さんは……文字通り突然湧いて出てきた私に困惑している。至極全うな当たり前のリアクションである。でもここで臆して引き下がる訳にもいかない。私は重たい口をこじ開けて事情を説明する。


「……あ、ありのままに起こったことを話します!私はいつのように出勤しようとしていたらその道中トラックに轢かれて死んじゃったんです!幽霊になって自分の死体も見ちゃいました。バチクソグロかったです!でも……何か急に謎の声が聞こえてきて、3日間だけ特別に復活してもらえたんですが、その期間中に3人に良いことをしなければ、また死んじゃいそうなんです!助けてください!」


 私は可能な限りに自分の身に起こった出来事を分かりすく説明したつもりだ。しかし、まぁ……うん。黙って話を聞いてくれていた明良さんの目、すっごく泳いでる。


「えぇと………………うーん、そっ…かァ……いつも頑張って働いてくれてありがとうね………リフ休とろっか」

「違う、そうじゃない!疲れてるワケでも、ヘラってるワケでもな〜〜い!私の言葉通りのことが今起こってるんですよ!冗談なら4月1日に言いますから信じてください!」


 私を朝っぱらから上司に何を話しているのだろうか?普通ならまず信じて貰えない与太話だろう。でも『大瓜ここのつぼし動物園』の職員なら……この手の奇妙な話を無下に扱わないハズだ。

 私と同じスタンド使いである明良さんも、私の真剣な様子を次第に察してくれたのか、髪をかきあげながら、真っ直ぐな眼差しを向けてくれる。


「もしかして……新手のスタンド使いから攻撃を受けたのかしら?」

「わ、分かりません。でも……攻撃というよりは、本当にトラックに轢かれた私を助けてくれたような気がします……………ここに来る直前、幽霊の私は自分の死体とバギー・ボーイに襲われたんですけど……気がついたらここに、明良さんの前で復活したんです」

「復活か……まったく、突拍子もない話ね。でも常葉さん、私は貴女の誠実な働きぶりを知っていますし、くだらない嘘を悪戯につく人でもないでしょう。貴女はこれまで積み上げてきた信頼を賭ける心づもりで、私に助けを求めていると認識していいのかしら?」

「はい、勿論です!」

「あ〜ぁ、断言しちゃう……いっそのこと冗談の方が良かったよ。それで、今からどうしようか?私は何をすればいいのかしら?」


 互いに真剣な眼差しを向けながら言葉を交わす内に、明良さんはようやく私の話を信じてくれたが、話の内容が取って付けたような話なだけあり、あまり乗り気ではなさそうだ。

 しかし、まぁ……交渉の余地が出来ただけ御の字である。あとはこちらがどれだけ要望を示して通せるかだ。


「えーと、まずは、信じてくれてありがとうございます。お願いしたいことがいくつかあります。1つ目はリフ休……じゃなくて可能であれば有給を3日ください。制限時間内に問題を解決できたら早急に復帰します」

「……あぁ、それは構わない。アマゾンエリアのガイドは何とかしよう。遠慮なく休んでくれていい」

「た、助かります!あとお願いはもう一つだけです。期限内に3人の相手に良いことしないといけないようなのですが、私1人だけじゃ手に負えないことが起こったとき……園内のスタンド使いたちに協力を要請できるよう口を利いて貰えないでしょうか!」

「それくらいならお安い御用よ。何かあれば私に連絡しなさい。話は私が通しましょう」

「あ、有り難うございます!こんなに良くしてくれるなんて……感激です!」

「困ったときはお互い様よ。その代わり園に何かあったときには、貴女を頼りにするかもしれないから、そんなことがあるときは宜しくね」

「は…ははァ〜〜ッ!」


 明良さんは二つ返事で私の要望を受け入れてくれた。こんなことされてしまっては、お殿様に平伏する家来にならざる得ないだろう。


「何だかよく知らないけど、健闘を祈ってるよ。頑張ってね」

「有り難うございます!そりじゃ、行ってきます!」


 私は一礼して園長室を退室した。後ろ楯になってくれる心強い人と早急に出会えたことは紛れもなく僥倖だろう。あとは私が足を使うだけだ。

 ひとまず、あの謎の声の言うとおり、3日以内に誰か3人に善行を為してみる他ない。まずは顔馴染みのいる園内を回りながら良いことをしてみよう。

 
 困っていると言えば……いつも困ってそうな子がいたような気がする。確か園内のアジアエリアで展示されている巨大なイリエワニ、あの子はいつも顎が外れていて大変そうだ。



To Be Continued

200コンテニュー続き:2025/03/04(火) 22:33:56 ID:PtH7r6lU0
【課題名】
 >>111 コンテニュー
【使用オリスタ】
 追加オリスタ
No.8418 モンスター/スーサイド 本体名『潮(うしお)』
No.8440 ミニドラゴン 本体名『隠岐 亘(おき わたる)』

【解答・続き】

『大瓜ここのつぼし動物園』には多数のエリアが存在する。例えば私が普段ガイドを担当しているアマゾンエリアは、南アメリカエリアに属していて、実際のアマゾン川周辺に生息する動植物を展示している。

 これから向かうアジアエリアも複数のエリアで形成される大規模なエリアで、そこに属する東南アジアエリアには『潮(うしお)』……天然バカというべきか……妙な愛嬌を振り撒く巨大イリエワニがいる。

 水辺の放飼場には無数のイリエワニが、口を開きながらじっと動かないで日光浴をしているが、一匹だけ様子のおかしいヤツ……『潮』がいた。

『潮』は口をパクパク上下に動かしたり、何かに噛みついたような素振りを見せたかと思えば、急に体を回転するようなことがあり、まるで見えない何かを捕食しているように見えることがある。

 この様子が来園客には受けが良く『エア補食』・『夢の中で食事中のワニ』とかなんとか言われたり、ストレスによる異常行動、飼育の仕方がなってない等SNSで叩かれたこともあったが………………でも実はこれ、本当に何かを食べている。

『大瓜ここのつぼし動物園』は世界各国の動物愛護団体と繋がりがあり、保護という名目で不思議な力を宿した動物を引き取ることがよくある。『潮』もその類……私と同じスタンド使いだ。

 目を凝らしてよく見れば本体の巨体に紛れ込むように潜伏している……口が二つあるワニのような姿をした『潮』のスタンド『モンスター/スーサイド』は、なんでも食べることができる能力らしい。

 ああやって何もないのに何かを食べている素振りを見せる時は、大抵の場合は太陽光や気温を捕食して、変温動物らしく体温を調整しているそうだ。

 でも、スタンド能力なら本体が動くこともないのだが、『潮』の場合は、スタンドの動きにつられて本体も体を動かしてしまう癖がついてしまっているらしく、このような事態になっているらしい。

 まぁ……太陽光や気温を食べる分には問題ないかもしれないけど、時より『よく分からないとんでもない大物』に食らいつくことがあり、大抵そういう時は顎が外れて戻らなくなる。

 例えば、今みたくデスロールなんて厳つい捕食行動を繰り返ししている時は、もしかしたら『大物』の捕食に苦戦しており、十中八九顎なんてガバガバに外れちゃう。

 周囲のイリエワニたちは、そんな様子のおかしい群れのボスを目の当たりにして、しこたまビビり散らしながら、放飼場の隅っこに避難しており不憫でしょうがない。

 あれを治すには人手がいる。全長8メートル近い筋肉の塊と本能で動く動物スタンドの動きを止めるには、スタンド使いの力が必要になりそうだ。

 飼育員も事態を察知したのか、放飼場に人が一人入ってきた。眼鏡をかけた細身の男性スタッフ……南雲さんだ。


「南雲さーん!良かったら顎治すの手伝いますよ!」

「常葉ちゃん!?いいの?すごく助かるよ!」


 協力を申し出ると南雲さんは大変喜んでくれた。南雲さんはスタンド使いではないが、スタンド使いの動物と人が集まる動物園で働き続けている古株で、この手のトラブルには馴れているのか柔軟な対応がとらざるを得ないことを知っている。

 南雲さんは早速、園内の獣医に連絡を取りしばらく待っていると……肩を落としながら気だるそうな雰囲気をこれでもかと放出する隠岐さんがやってきた。


「やぁ、南雲さん。僕はまた朝っぱらから潮くんと楽しいプロレスをすればいいのかな?」

「い、いつも申し訳ない。でも今日は助っ人に常葉ちゃんが来てくれているからきっと大丈夫!」

「へぇ、こんなところに珍しいね常葉君、どういう風の吹き回しなのかな?」

「ども隠岐さん、これには色々と事情がありましてね。平たく言えば一日三善です。ごはんのことじゃないですよ。善行です」

「ふーん………………そりゃまた殊勝な心がけだね。でもまぁ、僕が一人で潮くんを相手にするのは、骨が本当に折れそうだから助かるよ」


 隠岐さんが素直に感謝してくれるのは珍しい。普段どんな荒治療をしているのかは分からないけど、言動の節々が滲み出てくる哀愁か苦労を物語っている。私もこの手の荒事には馴れているつもりだが、気を引き締めなければならないだろう。

 この場に集まった人たちで軽く打ち合わせをした後、早速作戦を実行する。

 放飼場にいる『潮』を室内の獣舎に誘導し、隠岐さんと私はスタンド能力を発動しながら出迎える。



To Be Continued

201名無しのスタンド使い:2025/04/01(火) 18:55:43 ID:CJ6GqYVM0
どうも、ジョジョな奇妙な問題集の運営をさせていただいた者です。
今回はコンテニューの続きではなく、本企画から私が一度離れることをご報告しに来ました。
理由としては、単純に私のモチベーションが最近維持できなくなってきてたので、一度離れてまたやる気が沸いてきたら再開しようと思います。

本企画は自由参加スタイルですので、私が不在中であっても、興味がある方はオリスタと問題集で好きなように遊んでくだされば幸いです!

丁度今日は4月1日だけどそーゆーネタではなく、書いてある通りのままですので悪しからずご容赦くださいm(_ _)m

202名無しのスタンド使い:2025/06/22(日) 23:33:17 ID:H.NjoJeE0
【課題名】サメが来たぞ
【あらすじ】
あなたはボートで海の上にいます。
港(岸)からそんなに離れてはなく、頑張って泳げば自力で辿り着けます。
しかし、人喰い鮫が、こちらへ向かってきます。
【クリア条件】
生き残ってください。
鮫を倒すのもよし、倒さずに逃げ切るのもよし。
【使用オリスタ】
なんでもOK
【補足情報】
ボートには救難用の飲料水、信号弾、ライフジャケットがあります。


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