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『ニール・コドリング』は喋れない

4 ◆Wf0eUCE.vg:2016/09/14(水) 23:46:30 ID:XaELvotc0
「ねぇ……、『ニール・コドリング』?」

「何ダヨ、ウルセェナ……オッサンもビビってるジャアネェカ」

「お願いが、あるんだけど」

「……何?」

「あんた、インクを操れるんだから、自動筆記くらいできるでしょ?」

「出来ネェ事はネェ」

「だったら、この飛行機がロンドンに到着するまでの間に、
そのノートに今回の件の報告書を書いといてくれない?
本部長に出すやつなんだから、客観的に、ね。
私は疲れているから、到着までゆっくり寝るわ、
死ぬほど疲れているの」

そういうと、加賀は、アイマスクを下げて、目を覆ったと、思ったのも束の間……。

「……グゥ」

驚きの寝つきの速さで、ぐっすりと眠り込んでしまった。


さて、困ったのは『ニール・コドリング』だ。

彼(彼ト言ウベキか、彼女と言ウベキか、分ラネェンダケド……)は、
本体に従順な彼女のスタンドである。加賀の命令には絶対服従、
逆らうことは許されない。

だから、ロンドン到着までの5時間弱の間に報告書を書けと言われれば、
書く以外ない。(ツマリ、コノ文章ノ執筆者ハ、『ニール・コドリング』様ッテ訳サ)

が、『ニール・コドリング』は困惑すると同時に、イラッとした。
(『本体』のお前が疲れてるってことは、『スタンド』の俺も疲れてるってことなんだぜ……)。

それでも、本体の指示には逆らえない。
なぜなら彼は、彼女に従順で素直な、彼女のスタンドだからだ。


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