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【ヒート】オリジナルスタンドSSスレ【ウェイヴ】
720
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/04/20(火) 22:21:10 ID:jp9xtu1Q0
投下終了です。
おまけの奴らは本編に組み込むとgdgdなことこの上ないので
適当なあらすじだけ書いておきました。気にならない人は読み飛ばせばおkです。
もう前の話の投下がかなり昔だからあらすじさえ覚えてない人がいるかもしれませんが……
次回はなるべく早めに投下したいと思います……。
721
:
◆U4eKfayJzA
:2010/04/20(火) 22:30:34 ID:BfBEYW8A0
HWもとうとう最終決戦へと向かうのか……。スタゲも終わりが近いし、さみしくなりますねぇ。
今回の戦闘、それぞれのキャラが能力を活かしきっていてとても燃えました! 乙でした!
……あと、おまけの店員。お前何しにカウンターから出て来やがったw
722
:
名無しのスタンド使い
:2010/04/20(火) 23:02:01 ID:T10ib1cI0
亜美と亜希がややこしいなw
723
:
名無しのスタンド使い
:2010/04/20(火) 23:05:37 ID:BME5urosO
乙です!
アイ容赦ねぇなwwww
HWも終わりが近付いてきたか…
724
:
名無しのスタンド使い
:2010/04/21(水) 08:16:19 ID:???O
乙!
いよいよファイナルだ!
725
:
名無しのスタンド使い
:2010/04/21(水) 22:10:43 ID:vu9PWEjE0
乙!
ロリ先生、素手でゴキブリとはしんどいなwww
JOJO VS 耀壱、どんな戦いになるか楽しみだ!
726
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/05(水) 00:48:51 ID:7acL0qhM0
ワム!の人の新作SSが楽しみすぎて夜も眠れないよおおおおおおお
投下します
727
:
「『アクセンスター』」の巻
:2010/05/05(水) 00:50:04 ID:7acL0qhM0
――JOJOたちが立ち去った数分後
空中に浮かび、雷鳥達を見下ろしていた『ディープ・フォレスト』は、
ふとその顔を上げると、『ブレッド』の屋根の上に降り立ちその姿を物陰に隠した。
それからほどなくして、樋口耀壱が現れる。
正直に言って、『ディープ・フォレスト』はあの樋口耀壱がJOJOたちに
勝てるなどとは本当にこれっぽっちも考えていなかった。
特に理屈があるわけではない。ただ、なんとなく、そんな気がしたのだ。
だが、それでもいいと『ディープ・フォレスト』は考えていた。
自分に、『運命』に立ち向かうあの少年たちの姿勢!
敵ながらすがすがしいくらいだとさえ『ディープ・フォレスト』は感じていた。
かといって、別にJOJOたちに勝ってほしいとは考えていなかった。
むしろ、本心では樋口耀壱に、『アクセンスター』に勝ってほしいのだ。
一種の諦観のようなものなのだろう、と『ディープ・フォレスト』は考える。
.. . . . . . . .. . .. . . . . . . .. . .. . .. . . . .
たかが触れた物を消し去る程度の能力であいつらに敵うはずがない。
それが『ディープ・フォレスト』の結論だった。
『運命』の具現たる自分自身が死力を尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして尽くしても、きっと敵うことはない。
何故なら彼らにとって自分とは、都合の悪い『運命』は、乗り越えるだけの軽い障害にしかならないのだから。
それを『たかがdeleteキーを持っているだけの』運命にすがった人間が打ち勝つことなど不可能に決まっている。
しかし、であればこそ、精精彼らに倒され、消滅するその瞬間まで、
この『ディープ・フォレスト』としての生活を楽しませてもらおう。
樋口耀壱はそのための暇つぶしだった。
耀壱「……カズハに、平塚雷鳥に、……あと余計なモノがひとつ、か。」
萌「馬鹿にしてんの?爆破するわよ?」
耀壱「ほぉ、怖いなあ、それは……。」スッ
雷鳥「…………。」ヴン
カズハ「『ザ・ファイナルレクイエム』!」グン
耀壱「……戦闘体勢か……。面白い。3人まとめてかかってくるがいい。」
雷鳥「…………。」
カズハ「このッ……!」グアッ
ガシッ
カズハ「……雷鳥さん?」
雷鳥「ばか、カズハちゃん。それで本当に攻めて行ったら完璧に返り討ちでしょ?
それに耀壱の「返り討ち」が意味することくらい、分かるわよね?」
萌「……消滅、ね。」ヤレヤレ
. . . . . . . . .. .. . . . . . ...
雷鳥「そう。分かったら私に任せなさい。たかが触れた物を消し去る程度の能力くらい」
雷鳥「この私の『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』の敵じゃ、ないわよ?」ニコッ
耀壱「……言ってくれるな、小娘が」
雷鳥「あら、これでも成人してるのよ?もう20代半ば。いやね、年取るって。」
耀壱「……ほざけッ!『アクセンスター』ッ!」
雷鳥「……『ティアーズ』…………『オブ』……」
雷鳥「『マグダレーナ』ッ!」ドォオオ――ン!
世界の色彩が、反転した。
……そこからの展開は、一方的だった。
728
:
「『アクセンスター』」の巻
:2010/05/05(水) 00:50:57 ID:7acL0qhM0
耀壱の『アクセンスター』は触れたものなら全て消し去れる無敵の能力だ。
格闘戦になれば一撃拳を打ち合わせただけでゲームオーバー。
戦う相手はその拳をかわしながら『アクセンスター』を戦うことがそもそも前提条件となる。
まさに無敵。『最強の能力』である。
しかし、所詮それだけである。
アクセンスターは「触れたものなら全て消し去れる」。しかし、裏を返せば「触れなければ何も消し去れない」のである。
死角から来た拳を辛うじてガードしようと、思わぬ攻撃に足をやられても、それは「触れた」のではなく、
「触れられた」ということになり、『アクセンスター』の無敵で最強な能力は発動できない。
加えて、『アクセンスター』のスピード能力は実はそこまで高くない。
せいぜい『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』より少し速いか、同じくらいである。
そんなスピードで、『予知』を持ち『ヒートウェイヴ』の拳さえさばいてみせた雷鳥に、
打ち勝つことなど土台からして不可能な話だったのである。
耀壱「……!『アクセン』……『スター』ッ!」
AS『シバアッ!』バシバシバシッ
TOM『無駄、無駄、無駄、無駄。』パシンッパシン
耀壱「うぐあああ――ッ!」
『アクセンスター』のラッシュは、ことごとく『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』にかわされ、弾かれ、
そしてあまつさえその間をくぐって顔面にパンチを連続でもらうという最悪の形で防御される。
それも初めてではない。何度となく、これと同じ展開を続けているのだ。
雷鳥「ほらほら、そんなもんなの?『アクセンスター』ッ!」
TOM『オラオラオラァ!』ガッドォゴッ
AS『うおおおおッ!?』ガシィッ
雷鳥「そこでガードするのも『予知』済み!そこからの攻撃も既に分かっているわ!」
TOM『そこォッ!』ビシィ!
耀壱「あぐっ……!」
雷鳥「ひるんだわね樋口耀壱ッ!」
耀壱「ハッ……しまった!」
TOM『オオオォォォラアアアアッ!』ドゴォ
そこに『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』の回し蹴りが決まる。
ドザァ
耀壱「カハッ……ぐっ……!ぐほぉ……『平塚雷鳥』……!ここまで……!ここまで化け物とは……!」
スタスタ
雷鳥「ほら、ほらほらほらほらほらほらほらほらほら?どうしたの?
さっきまでの威勢は?ほぉら、立ち上がってみなさいよ?いい大人が地べたに這いつくばってないでさあ!」
雷鳥の表情は微笑さえ称えていたが、その瞳は決して笑ってはいなかった。
むしろその瞳の奥には、煮えたぎる憎悪の炎さえ灯っていた。
雷鳥も、冷静ではないのだ。いや、冷静でいられるはずがない。
雷鳥は、なんだかんだ言ってカズハを大切に思っている。
行動を共にしている内に情が移った、といえばそこまでだが、彼女はカズハを自分の妹のように感じていた。
表情の変化や、語調の変化こそ少ない。しかし、彼女は他人の痛みが分かる、心優しい、感情を持った『人間』だ。
その妹は、父の話になると何の感情も浮かべなくなる。『無』だ。『無』を顔に浮かべる。
それは、溢れんばかりの『悲しみ』『怒り』『恐怖』を隠す為の蓋。
何故、若干16歳、まだまだ青春真っ盛りの彼女がこんな目に遭わなければいけないのか?
自分が16歳の頃は、友達と一緒にわいわいと、青春を堪能していたではないか。
それを、どうしてこの少女だけが、それらを味わう権利を奪われているのだ?
全てこの男の所為だ。
この男が、カズハの幸せを奪った。
耀壱「うぐ……ぐ」スゥ
苦し紛れに耀壱が雷鳥の足を掴もうとする。
その手は二重……『アクセンスター』も同じ行動をとっている。
ヒョイ
729
:
「『アクセンスター』」の巻
:2010/05/05(水) 00:52:07 ID:7acL0qhM0
しかし、『アクセンスター』が雷鳥の足に触れる寸前といったところで、
その足は唐突に避けられた。
雷鳥「おっと、『腕』で私の足を握ろうとしても無駄よ?無駄無駄。
怒りで我を失った平塚雷鳥は、善戦空しく一瞬の隙を突かれて敗北、消滅してしまいました、なんてオチ?
はは、ないないないない。私は平塚雷鳥よ?そう、全部予想済みなの。たとえ怒り狂おうと、全部ね。
たかが『消し去る』能力が、怒り狂ってるとはいえ私の隙に付け込む?無理無理無理無理。不可能な話よ。」
雷鳥「だから無駄なの。あんたが何をしようと……あんたのような人間が……何をしようと……
あんたみたいなあんたみたいなあんたみたいな――ッ!!」
ドゴォ!
『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』の蹴りが耀壱の腹に決まる。
まるで重力の向きが変わったかのような勢いで耀壱の体は地面に水平に吹っ飛ぶ。
そしてその後を雷鳥が追う。
雷鳥「まだ終わらないわよ?平塚雷鳥を怒らせてるんだもの。この程度で終わるはずがないわ。
腕がへし折れても足がへし折れても鼻がへし折れても」
耀壱「ぐ……!分が……悪い…………!
駄目だ……。このまま続けては……や……やられてしまう!!……この樋口耀壱が……!」
ド ド ド
耀壱「『ディープ・フォレスト』……。」
耀壱「……どうせどこからか見ているのだろう……?来い……『矢』を寄越せ。」
耀壱「お前はわたしに語ったな……。『矢』はスタンドに『進化』をもたらすと。」
耀壱「お前はその力で、現在の「力」を手に入れたと言っていたな。ならば、それを俺にももたらせ。」
耀壱は、あくまで冷静に、つとめて冷静に『ディープ・フォレスト』を呼び出した。
それはたとえるなら、「奥の手を出せ」と言わんばかりの発言だった。
が、それは間違いである。この状況を鑑みるなら、「奥の手を出せ」という命令ではなく。
「助けてくれ」、という救援信号。そう言った方が間違いはない。
そんな耀壱を、『ディープ・フォレスト』は冷たい表情で見下ろしていた。
D・F《フン……ショセン凡人……最後ニハ「運命」ニスガルカ……。ツマラン。》
この時点で、『ディープ・フォレスト』は見誤っていた。
『樋口耀壱』という人間を、いや。
『樋口耀壱』という支配者の『意地』を、見くびっていた。
D・F《殺スカ……コノ『ぼへみあん・ばれっと』デ。》スッ……
ガグゥ!
D・F『!?』
『ディープ・フォレスト』の腕が独りでに耀壱の方を向き、固定される。
.. . . .. ... . . . . . . . . . . . . . . .
いや、正確に言うと、『ディープ・フォレスト』の腕にある『矢』が樋口耀壱を向いた。
耀壱「『矢』のパワーは真の勝利者に微笑む……!『絶頂を掴むべき者』に……!」
D・F『ウオオオオオッ!?』
ボジッ!
『ディープ・フォレスト』の右掌を突き破り、『矢』がその顔を現す。
耀壱「そうだッ!来い……!」
雷鳥「マズイ……この状況はッ!」
ドォオオ―――ンッ
その瞬間、世界の色彩が反転した。
雷鳥「『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』……予知は始まる」
730
:
「『アクセンスター』」の巻
:2010/05/05(水) 00:53:15 ID:7acL0qhM0
D・F『…………。』
予知を始めた雷鳥は、『ディープ・フォレスト』の軽口をかわす心の準備をしたが、
いつまでたってもそれはこなかった。見ると、『ディープ・フォレスト』の動きがコマ送りの映像になっている。
雷鳥「……運命に…………見放された……?」
そして、耀壱の『未来』を見る。
耀壱「…………!」メギョォ
耀壱の腕に「穴」があく。
おそらく『矢』が突き刺さった「穴」だろう。
穴は何故かボコボコと広がっていき、肩に穴ができたところで耀壱の肩から血が噴出した。
雷鳥「えッ!?」
てっきり耀壱が『矢』によってパワーアップすると考えていた雷鳥は、その光景に思わず声を上げた。
耀壱「―――ッ!?」
耀壱が、何かを叫んでいる「画像」が見える。
ピタッ
と、唐突に「画像」が停止した。
雷鳥(……?まだ「一分」は経っていないはず……。)
ギョロ
耀壱の「画像」が雷鳥の方を向いた。
そして口を動かす。
.
「あ」 パク
.
「ま」 パク
.
「い」 パク
.
「な」 パク
耀壱の口が動く。
実際に発音ができるわけではないが、口は、確かにそう動いていた。
特別読唇術に長けているわけでもない雷鳥でも、なぜか理解できた。
. . .. .. .. .
「あまいな、らいちょう」
耀壱の口は確かにそう動いた。
「予知の映像」がそう動いたのではない。
――いや……厳密に言うと「予知の映像」が動いたのだが――
この「口の動き」は予知によってもたらされたものではない。
. . . .. . . . . . . . . .. . .. . .
予知ではない、雷鳥の意に反した勝手な行動。
「耀壱の映像」が口を開く。
……いや、正確には耀壱であって動いている意志は耀壱の意志ではない。
それはいわば、『運命』の意志とも言えるものだった。
そして、『ディープ・フォレスト』の場合と違い、耀壱は『運命』そのものではない。
. . . . . . . . .. . . . .. .. . . ..
「『運命』自身の『運命』を見る事など誰もできやしない
. .. . . . .. . .. . .. . ....
炎を燃やすことができないのと同じくらい――
. . . . .. . . . . . . . . . . ..
樋口耀壱には今 『運命』が味方に付いている
... . . .. . . .. . . . . . . . . . .. . .
といっても一秒にも満たないほんの数瞬の間だけだが」
ゾッ、と。
雷鳥は全身に怖気が走るのを痛いくらい自覚した。
. . . . . . . .. . . . . . .. . . . . .
『樋口耀壱が「入門」した。この『運命』を操作する 場所 に。』
ステージ
731
:
「『アクセンスター』」の巻
:2010/05/05(水) 00:54:15 ID:7acL0qhM0
雷鳥「クッ……!耀壱の『未来』が見えないなら、他の全てを『観察』して未来を予測するまでッ!」
雷鳥のマグマにも勝る怒りは、とうの昔に冷め切っていた。
いや、戦慄というさらに強い感情に塗りつぶされた、というのが正しいか。
と、振り返った雷鳥は思わず自らの目を疑った。
カズハの、腹に、『穴』。
正方形の、精密機械でもなければあけられないだろうと考えてしまうほどにきれいな正方形の穴がそこにあった。
そしてそれは、カズハが『消滅する』という未来をそのまま映し出していた。
雷鳥「なっ……馬鹿なアアアアアアアアァァァァア―――――ッッ!!?」
思わず雷鳥は絶叫した。
雷鳥「嘘だッ!『アクセンスター』は触れなければ発動できない能力のはず!でなければ私はとうに死んでいた!」
雷鳥「何故!?何故……カズハちゃんが――……」
その時、直前の「不具合」を思い出した。
雷鳥「『矢』―――!!」
そこに至った雷鳥は、思わず笑みをこぼした。
雷鳥「フ、」
雷鳥「フフ、そ、そういう筋書き……なんておかしい、なんて陳腐な。」
雷鳥「『平塚雷鳥は、進化した樋口耀壱の能力から樋口和巴を助けるため、身代わりになって『消滅』した』、と。」
雷鳥「そんなくだらない筋書き―――!!」
そこで、雷鳥の目に力が込められる。
しかし、その力が持続することはなかった。
雷鳥「……残念だケド、ここまで、みたいね……。時でも止められれば、話は変わってくるんだろうけど。」
雷鳥「『予知』は終わる。そして――!」クルゥ
雷鳥(萌の『チェリー・ボム』に弾幕を張らせて、『消滅』に対する防護幕にするのも、考えてはみたけど、間に合いそうもない。)
雷鳥(カズハちゃんまで、10m……怒りに任せてこんなとこまで耀壱を蹴り飛ばしちゃった、って意味では、
敵が格下だからって安心して怒り狂っちゃった私の敗北、かな…………。)
雷鳥(やっぱ、私はこういう役回りになっちゃうのかしらね。)クス
雷鳥「JOJOッ!後は託したわよ!あんたに!!」バッ!
――突然だが、時間は2,3秒ほど巻き戻る。
そもそも、考えてもみてほしい。
何故、耀壱が『矢』に突き刺されてから、進化した『アクセンスター』でカズハを消しにかかるまでの間、
カズハが、ひいては萌が何もしていなかったのか?「何もしていなかった」というのは間違いである。
. . .. . .. .
正確には、『何もできなかった』のだ。
耀壱「うおおおおおおおおおおおッ!」ズブズブ
D・F『馬鹿ナ!矢ガコノ男ヲ選ブトハ――!』
カズハ「まずい!『矢』を完全に馴染ませたら――」
萌「『チェリー・――」
耀壱「ぐ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ!!?
カズハ「!?」
ボコボコ
ボコ
耀壱の腕に穴が広がっていき、雷鳥の予知の通り、右肩に穴が広がったところで血が噴出した。
732
:
「『アクセンスター』」の巻
:2010/05/05(水) 00:55:50 ID:7acL0qhM0
そして、次の瞬間、
耀壱「あ、『アクセンスター』ッ!!!」バシュッ
『矢』は「消滅」させられた。
「本体」を失った『ディープ・フォレスト』も、いない。
『矢』・・・『ディープ・フォレスト』―→この世から『消滅』する。
耀壱「くはぁーッ、くはぁーッ……所詮は……『矢』などという不確定なものに頼ったのが間違いだった……!」
カズハ「……!」ダッダッ
萌「待ちなよカズハ!何かマズイ!」
雷鳥(やっぱ、私はこういう役回りになっちゃうのかしらね。)クスッ
耀壱「『来るな』ッ!」バァッ
雷鳥「JOJOッ!後は託したわよ!あんたに!!」バッ!
ズギュウウウウン
雷鳥「…………!」
カズハ「……は?」
萌「……!」
雷鳥の腹部には、正方形の「穴」が開いていた。
カズハ「馬鹿……な……!『アクセンスター』はッ!雷鳥さんに触れているわけがッそんなところは見ていない……!」
ガシィ
ボシッ
雷鳥「カズハちゃん……!『アクセンスター』は今、確実に「成長」した!彼の能力は触れなくてもあなたたちを『消せる』。」
雷鳥「でもね……!前触れもなく、能力が使えるわけではない。、視線なり、体の向きなり、
それこそ手を対象の方へ向けたりして、「意識」しないと選択はできないはず。」ボシィ
雷鳥「その『一瞬』を見抜いて……!そうすれば今の耀壱も……」 ボシボシ
耀壱「『消えろ』、敗北者が!」バァッ
耀壱が雷鳥の方向へ腕を向ける。
雷鳥「―――」 ズボォ
その瞬間、雷鳥の右目が正方形の穴に変わった。
ボスッ ボスッ ボッ
雷鳥「あと、は……た……、のん、……だ…………わよ……。」ボ シ ィ
カズハ「雷鳥さアアァァァ―――んッ!!」
耀壱「……くく、ここで雷鳥を消せたのは大きいな……。残ったのは、か弱い小娘のみ……、か」
カズハ「…………!」
萌「……!『チェリー・ボム』ッ!」ドシュンッ
耀壱「フン。『消えろ』」ボシィァ
萌「女には……死ぬと分かっていても闘わなきゃいけない時がある……ってね!」
カズハ「えっ!まさかッ!」
萌「このまま闘りあっても私たちに勝ち目はない!アンタの『ファイナルレクイエム』と違って『チェリー・ボム』ならある程度
時間稼ぎをすることはできる!私が食い止めてる内に早いトコJOJOたちのところに逃げてッ!!」
カズハ「でっ……でも……!」
萌「速くしろ――ッ!いいか!何もオメーを助けたくって言ってるわけじゃあねーんだよッ!
私もオメーも『消滅』したら誰がお姉さまに『耀壱が進化した』っていうフザけた情報を伝えるんだッ!」
カズハ「…………。」
733
:
「『アクセンスター』」の巻
:2010/05/05(水) 00:56:52 ID:7acL0qhM0
カズハ「分かったッ!」ダッ
耀壱「……逃がすか、『消えろ』。」
萌「『チェリー・ボム』。」ズラァァ ボシッ
耀壱「……!」
萌「アンタの相手は私だって言ってるじゃん?」ゴゴゴ
萌(ああ、お姉さま……!こんなことならせめて死ぬ前にお姉さまに死ぬほど甘えておけばよかった……!)
・・・
カズハ「ハッ……!ハッ……!くそっ!くそっ……!」ダッダッ
. . .. .
カズハ「なんで……!どうして雷鳥さんがあんなヤツに消されなきゃいけない……!
どうして私はあんなヤツ程度にも勝つことができない……!」
耀壱「…………。」ヌゥー
カズハ「ハッ!も、もう来た……!」
耀壱「…………。」スッ
カズハ(……来るッ!かわさなくてはッ!)
耀壱「『消えろ』、カズハ……。」
カズハ(今だッ!)ダッ!
咄嗟にゴミ箱の物陰に隠れるカズハ。
耀壱「……なるほど、考えたな、カズハ……。わたしの『進化したアクセンスター』が、
能力を発動する一瞬前に隠れれば、確かに消滅を逃れることができる……。」
耀壱「だが甘いな、『そこを退け、障害物』。」バシュッ
カズハ「あっ……!」
耀壱「こうして障害物を消し去ってしまえば……。隠れるものなど何もない。」
カズハ(……!ど、どうにかして……!何かに隠れないと……!)
耀壱「さて、……これでわたしの『能力の進化』を知るものは全て消える事になった……。後始末などたやすいものよ。」
耀壱「『消え……」ググ
耀壱「……何?腕が、上がらない、だと?」ググググ
カズハ(えっ……?私も動けない……!?)グググ
「……オーマイ。俺たちは耀壱に対してカズハ一人を戦わせにいかせたっていうのか?そりゃあ悪い冗談だぜ。」スタスタ
誰一人動くことの許されない空間を、何かをかきわけるようにして歩く少年。
. . .. . . .. .. . . . . . . . . . . .. .
耀壱(…………馬鹿な、お前がいたところでこの現象の理由は説明できんぞ!?)
「……二人ばかし、消されちまったみたいだな……。それも、どっちも死ぬようなタマじゃねーキャラがよ……。」
カズハ「……!」
「……助太刀に来るのが、遅くなって悪かった。」スタスタ
カズハ「JOJO!!」
JOJO「さぁて、樋口耀壱。最終ラウンドと行こうぜ。」
To Be Continued...
734
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/05(水) 01:00:48 ID:7acL0qhM0
投下終了です。
もうgdgdすぎて……ごめんなさい。今すごい地面に頭を埋めたいです。
あと1,2話で完結すると思いますので、今しばらくお付き合いお願いします。
なんかもうカズハ完璧に正ヒロインの位置だよね!
735
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/05/05(水) 01:28:13 ID:???O
乙!
ヒャッハァ!起きててよかった!
HWの人に期待されちゃうと私尻すぼみしちゃうわよ
新作の方はまったりやって行けたらいいなぁと思ってます、それこそHWのように四部チックに
736
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/05(水) 01:34:58 ID:???O
D・Fさんが消滅したあああああああああ
737
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/05(水) 08:30:34 ID:mn2wmmWkO
でぃーぷ・ふぉれすとたんがしんだああああああ!!いにゃああああああああ!!
738
:
◆U4eKfayJzA
:2010/05/05(水) 09:11:45 ID:ly4ZxFaY0
D・Fさんがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!
そして進化した耀壱TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE! JOJOがどうやってあいつと闘うのか、期待してます!
乙でした!
739
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/05(水) 18:43:02 ID:4b224bEo0
萌が黒子でしか再生できないと思ってた矢先か
740
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/05(水) 19:10:33 ID:???0
あまりにもあっけなさすぎる・・・
D・Fさんのカタコト喋りがもう聞けないなんて・・・
741
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/05(水) 19:48:50 ID:???0
『ディープ・フォレスト』消滅の反響マジぱねぇwww
D・Fさん好かれてるんだなぁ、作者冥利に尽きますね、ええ
ちなみに次回(製作途中)も超展開が続きますけど、別に反応見ながら変えたりとかしてないからね!ね!!
>>733
単発の時から名無しに混じってwktkしてました!
まったり大好きな人間なんでもう何もかもが俺得ですね!!
>>738
若干スタゲさんの応用方法とかパクっちゃってます……えへへ
>>739
萌「お姉さまあああああんっ」
違和感ねえな
742
:
◆WQ57cCksF6
:2010/05/06(木) 03:06:32 ID:???0
DFさん死んだああああああああ
うわああああああああああああ
743
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/06(木) 21:51:28 ID:plzr3pII0
好きなスタンドスレにDFの墓が出来ててワロタwww
さて、なんかテンション上がってきたので久々に連日更新ですよ
多分土日に最終話投下できると思います
できなかったらごめんなさい!
744
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない――」の巻
:2010/05/06(木) 21:52:38 ID:plzr3pII0
耀壱「……JOJO……!」
JOJO「ま!もっとも今のお前の状態じゃあ、まともに戦うこともできねーだろうが……。」
カズハ「JOJO!気を付けて!今の『アクセンスター』は触れなくても指差すだけでものを『消滅』させられる!」
JOJO「なんだと!?そいつぁ耳寄りな情報だな……。あぶねぇあぶねぇ、やられるところだったぜ。」スタスタ
耀壱「…………!!」
JOJO「どうだ?自分の後ろに回りこまれる気分は。」
JOJO「……今のところはここまでが限界か。」
フッ
耀壱(動きが戻ったッ……!)
耀壱「フハハッ!死ねッ!まずはカズハからだッ!
(こうすればJOJOはカズハを庇って……!)」
HW『FIREッ!!』バギッ!
耀壱「ぐおおおおおっ!?」
JOJO「馬鹿が……そんな攻撃、俺が許すわけがねぇだろうが。
あと、ついでにお前の腕は俺の『ヒートウェイヴ』で捻じ曲げさせてもらったぜ。なんとなくだがな。」
耀壱「うおおおお!?わたしの腕がァアァアアッ!」
耀壱「ぐっ……!『アクセンスター』ッ!」バアッ
耀壱が捻じ曲がった腕であらぬ方向を指す。
耀壱「……空気を……『消し去れ』ッ!」ガオォン!
耀壱「フハハハッ!『空気』を消せばそこにあいた「空白」を埋めようと周りの空間が動く!
そうすればわたしもそれにのって移動できるというわけだッ!」ググッ
耀壱「そしてお前から距離をとれば、カズハを消すことなど造作もないッ!!」
ググッ
耀壱「…………!?」ググッ
耀壱「馬鹿な……おかしいぞ……!?何故動かない……!また……!」
HW『FIREッ!!』バギッ
耀壱「ぐはァッ!」ドザァ!
フッ
耀壱が『ヒートウェイヴ』に殴られた瞬間、突然現れた「不動」が解除された。
ドシュンッ
空気が、耀壱の言った通りに空白を埋めようと動くが、耀壱がそれに乗って移動することはない。
『ヒートウェイヴ』が殴ったせいで、「移動」の射程範囲からはずれたのだ。
JOJO「悪いが、お前を逃がすことだけはできないな。せっかく新技を編み出したんだからよぉ〜〜、
せめて逃げるのは技の謎を暴いてからにしてくれ、な?」
耀壱「ぐっ……!『アクセンスター』ッ!JOJOを『消し去――」
JOJO「真っ向勝負かッ!やっぱそう来なくっちゃなァ!!」
グアッ!
JOJOの背後に、『ヒートウェイヴ』が現れる。
『ヒートウェイヴ』は、まるで何か大きなものを掴むかのように両手を横に広げていた。
HW『オオオオオオオオオオオッ!!』
JOJO「『ヒートウェイヴ・セントラル・ヒーティング』ッ!!」ボアアッ
『ヒートウェイヴ』の両手に炎が灯る。
その瞬間、耀壱の動きが鈍り始めた。
耀壱「ま、また……!」
耀壱(まるで『粘土の中にいるような感覚』―――!!)
耀壱(ッ!!……そうか……そういうことだったのか……―――!)
JOJO「その顔、もう気が付いた、って感じだな。やれやれ、せっかくの新技だから、謎のまま勝ちたかったんだがな。」
耀壱「周囲の、空間を『粘土のように』軟らかくしていると、そういうことか……。」
JOJO「ま、そういうこった。発想の転換ってやつだぜ。俺達は自覚はなくても常に『空気』に触れてるからな。」スタスタ
JOJO「『セントラル・ヒーティング』解除。」フッ
耀壱「クッ……きさま……!」
HW『FIREッ!!』バギィン
745
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない――」の巻
:2010/05/06(木) 21:54:25 ID:plzr3pII0
耀壱「ぐああぁ!」
耀壱「……ぐ……。……あ。」
JOJO「……なんだ?耀壱の様子がおかしい……?」
耀壱「くくくくく……!そうか……!そういえばそうだったな……!何故こんなことも気付かなかったのか……!」
耀壱「フハハハッ!『アクセンスター』ッ!」ドオン!
『アクセンスター』が両手を広げた瞬間、そこには耀壱の姿はなかった。
JOJO「ッ!」バッ
耀壱「『触れなくてもものを消し去れる』というのなら……」ゴゴゴ
耀壱「つまりそれは『触れられないものも消し去れる』ということと同じ意味になるんじゃあないか……?」ドドド
JOJO「……野郎…………。」
耀壱「私と、この「石ころ」との『距離』を『消し去った』。」
耀壱「『発想の転換』だ、JOJOッ!きさまのおかげで閃いたッ!!」
耀壱の体は、どうやったのかいつの間にか無傷になっていた。
耀壱「JOJO、お前が来てからわたしの身に起こった出来事を『消し去った』。これで振り出しだな……?」
耀壱「今なら……!さらに強大なものを……!わたしの想像できるかぎりの全てを消し去れる気がする……!強いパワーを感じる!」
AS『『消えろ』小僧ッ!!』バアッ
JOJO「ッ!!」
ドパァッ!
『アクセンスター』が手をあげ切る前に『ヒートウェイヴ』が地面を「軟らかく」して壁を作る。
バシュンッ!
『壁』は次の瞬間消される。
しかし、JOJOの顔に焦りはない。
『ヒートウェイヴ』の手には、ドロドロになったアスファルト。
JOJO「連続してものを消し去れないようだな……。じゃあ、次は俺のターンだぜッ!」
HW『FIREッ!!』ブンッ!
『ヒートウェイヴ』がドロドロのアスファルトを思い切り投げつける。
手刀に乗せて放ったアスファルトは、刃のような形を保って耀壱目がけ突っ込んで行く。
耀壱「フン。」ガイン!
耀壱はそれを『アクセンスター』で消さずに弾いて防ぐ。
弾ききれなかった刃の一部が耀壱の肩を切り裂く。
パクゥ ビチャチャッ
耀壱「有頂天になっている俺に飛び道具を使うことで能力を誘発させ、自分への攻撃を遅らせようという魂胆か?
無駄だ。私の『アクセンスター』のパワーをナメてもらっては困るな。きさま程度のパワー能力では太刀打ち不可能だ。」
耀壱「さあ、『消えろ』JOJOッ!」バアッ!
耀壱「……!?」ググッ
耀壱「馬鹿な……!『ヒートウェイヴ』の射程にはまだ入っていないはず……?」
ドロォ
耀壱「こ、これは……!!」
JOJO「さっきの『アスファルトの刃』は別に時間稼ぎなんかじゃあねえ。
俺の能力が切れて、お前の肩にくっついたアスファルトが固まってくれれば、それでよかったんだ。」
ゴゴゴ
JOJO「『刃』の切断面には、ビッシリと『アスファルト』が固まってるだろうから……さぞ動かしにくいだろうよ。」
耀壱「し、しまっ―――」
JOJO「『ヒートウェイヴ・セントラル・ヒーティング』ッ!」グッ
ズズゥー
耀壱(動け……な……!ぐ……何か……!)
耀壱(『アスファルトの切り傷』をなくしても肩の傷口にこびり付いた『アスファルト』を消すことはできない!
『アスファルト』は俺自身ではないからだ……!俺自身におきたことならば無動作で消せるが……!)
JOJO「それじゃあ、いくぜ……樋口耀壱…………!『ヒートウェイヴ』ッ……!」
746
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない――」の巻
:2010/05/06(木) 21:57:26 ID:plzr3pII0
グン
フッ
耀壱(能力が解除された……っ!備えろ……!)ピギピギッ……!
耀壱(全身がもう使いものにならなくなってもいいッ……!全力で頭部を守れ……ッ!!意識を保つんだ……!)ググッ
HW『FIREEEEEEEEEEEEEEEEEE――――ッ!!』ドガガガガッ!!
耀壱「ぐああああああ」
HW『ウリャアアアアア―――ッFIREEEEEEEE―――――ッ!!!』
耀壱「ぐっはあッ!」ドザァ!
JOJO「!!……こいつぁしまったぜ……。意識を奪い損ねた。」
耀壱(……!両手、両足、全て潰されている……か……!人一人殺すことのできないアマちゃんかと思っていたが……
とんでもない……!『死なない程度に』、しかし『生きてもいない程度に』痛めつけられている……!)
JOJO「……「負傷」を『消し去られる』前に射程内にいれておかねーと、カズハがやべぇッ!」
耀壱(『アクセンスター』ッ!……JOJOにラッシュをされる直前の時点から「私に起こった出来事」を消し去れッ!)
JOJO(復活したッ!やれやれ……!耀壱が『セントラル・ヒーティング』の射程に入るまであと5m……!)
耀壱(もらったッ!あとはカズハに向けて腕を突き出すだけ……!
JOJOの性格上、目の前で殺されようとしている人物を見逃すことはできないはず……!勝った……!)
耀壱「カズハ、きさまは―――」
カズハ「『カズハ、きさまは『消え去れ』。』」
耀壱「!?」ギョッ
突然の背後からの声に振り返ると、耀壱の右側にはカズハが立っていた。
カズハ「雷鳥さんが、良く言っていた。『観察しろ』、と。」
カズハ「あなたの行動を良く見ていると、あることに気が付いた。
あなたは、能力が進化してから敵をあまり近くに近づけていない。」
カズハ「それは自体は当然な話。触れなくても消せる以上、遠くから攻撃する方が有利に決まっている。」
カズハ「でも、それだけ?」
耀壱「ぐぅ、きさま―――」
FR『ウグルゥア!』バギイッ
耀壱「うげっ!」
カズハ「あなたは、私の事を見くびっていた。トラウマを植えつけられ、目の前で大事な人を『消された』私は、
自分に対抗する事の出来ない、弱虫だと、愚図だと、そう決め付けて、ナメてかかっていた。」
カズハ「私の『友達』だったら、「てめぇ俺をナメるのはぜってーゆるさねえッ!」と言っているところ。」
カズハ「今の拳はその報いだと思ってほしい。」
耀壱「ぐううううッ!だがカズハ!近づいたのはお前の失敗だったなッ!ここなら少し動くだけでお前を……!」
ピクッ
耀壱「『右……側』……?」
《JOJO「『刃』の切断面には、ビッシリと『アスファルト』が固まってるだろうから……さぞ動かしにくいだろうよ。」》
耀壱「JOJOOOOOOOOOOOOOO―――ッ!!きさまアアアアアアッ!!!」
JOJO「耀壱ッ!俺の『射程距離内』だぜッ!!」
耀壱(マズイ、マズイマズイマズイマズイッ!!!この状況は非常にッ!!)
耀壱(この俺がッ!帝王たるこの俺がッ!!『敗北』するだとッ!?そんなばかげたことッ!!)
耀壱(か、カズハを消そうとすれば――)
ズッ
耀壱(はやく、はやくはやくはやくはやくッ!!動けッ!『アクセンスター』ッ!!)
ズズズ
『熱くない熱気』が、伝わってくる。この極限状態で、耀壱は、
「『ヒートウェイヴ』の能力は、「触れたものが」対象じゃなくて
その腕から現れる「火」が燃え移ったものが対象になるのか」などと場違いな事を考えていた。
『アクセンスター』の腕の動きが鈍る。
本体である耀壱の腕が動かなくなっているからだ。
それでも、『アクセンスター』は自前のパワーをフル活用し無理やり動こうとする。間に合わない。
JOJO「いくぜッオイッ!!」
耀壱(まずい、きた、死ぬ、避けなくては、どこへだ、反撃を、いやガードが、うああああ)
747
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない――」の巻
:2010/05/06(木) 21:59:15 ID:plzr3pII0
耀壱「『アクセンスタァアアアアアア―――――』ッッ!!」
JOJO「『ヒートウェイヴ』ッッ!!!」フッ
AS『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――――ッ!!』
HW『FIREEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE――――-ッ!!』
耀壱の身を縛る「呪縛」が消える。
それを感知した『アクセンスター』が出せる最速のスピードで拳を振るうが、
時速300km以上の拳速を誇る『ヒートウェイヴ』には遠く及ばない。
『アクセンスター』の拳が自分の視界に入るその前に、右腕に拳を3発打ち込まれた。
痛みが電気信号となって脳内に入り込む前に、腕の形が歪められる。
次いで、左腕も捻じ曲げられた。ボディにも数発拳が入る。肋骨の形が折れずに歪んだ。
AS『ぐおおおおおッ!』ヒュッ メシィ
苦し紛れに蹴りをいれようと動くが、その前兆を見せた時点で膝に強烈な拳。足を曲げることすら許されない。
そうして全ての防衛手段を奪われた耀壱と『アクセンスター』は、あとはただひたすら殴られるだけとなった。
一応、最初の何発かは自身の『過去』を『消し去る』ことで負傷を消し去っていたが、
それもすぐに追いつかなくなる。何せ「認識」していないといけないのだ。
こうしてボコボコと何発も殴られては、殴られた箇所を認識することも難しい。
そして、殴られる痛みで意識は朦朧とし、ついには能力を発動することさえ困難になる。
HW『FIREEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE――――ッ!!』ガガガガガ
HW『ウリャアッ! ドガッ
FIREEッ!!』バギャア!
耀壱「うぐげが……!」
その瞬間。
ほんの一瞬にも満たない時間だが、耀壱の目に生気が戻った。
偶然だ。石ころを投げたらちょうど何かにぶつかったような偶然。
ただし、この場合ぶつかったものが飢えた猛犬に匹敵するほどに厄介な偶然だった。
ほんの一瞬、『ヒートウェイヴ』が打ち上げた耀壱の腕の延長線上に、カズハがいたのだ。
そして、耀壱もJOJOも、その一瞬を見逃さなかった。
これで、JOJOがもし、もう少し注意深くない性格であれば、
カズハが消されたことにも気付かずラッシュを敢行し、耀壱を再起不能にしていただろう。
耀壱がもし、諦めのいい人間だったら、このチャンスに気付かずに再起不能にされていただろう。
しかし、運の悪いことに両者とも、諦めが悪くないことこの上ない人間と、非常に注意深い人間だった。
耀壱「―――勝ったッ、カズハ、『消え失せ――」
JOJO「オーマイガッ!こいつぁ―――」
ズギュウンッ!
JOJO「チト、へヴィすぎる展開だぜ…………。」
JOJOの肩には、正方形の穴が開いていた。
カズハ「……!!JOJO!?」バッ
耀壱「ぐ。うう。」ガクッ
JOJO「……!カズハ……。」ムク
カズハ「JOJO!今すぐ腕を切断してッ!つらいだろうけど、消え去るよりは!!」
ガゥン
JOJO「……ちょっとばかし、穴が開いた部位がマズかったみてぇだな。もう手遅れのようだ。」
JOJO「……フゥー、カズハ。一応、耀壱はダウンしちゃあいるが、油断はするんじゃねーぜ。
多分あと数秒もしたら起き上がって、肩の傷もゆっくり治療してくるだろうさ。」
カズハ「JOJO!!いいから腕を……!」
JOJO「カズハッ!!」ガシィ
JOJOがカズハの肩に掴みかかる。
その剣幕に、思わずカズハは口をつぐんだ。
JOJO「……落ち着け……。俺が消えても、まだお前がいる。
俺が倒せたんだ。お前に耀壱が倒せないはずがねえ。」
JOJOの体から剥離するように、『ヒートウェイヴ』が姿を見せる。
その姿は、JOJOと同じように肩に穴が開き、そこから全てが削れていた。
ボシッ!
ボオ
『ヒートウェイヴ』の腕に炎が灯る。
. . . ..
JOJO「……『理解』したか?お前には、いつだって『俺』がついてる。俺がどこに消えようと、お前が死ぬまで、ずっとだ。」
748
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない――」の巻
:2010/05/06(木) 22:01:19 ID:plzr3pII0
オオオ
カズハの腕にも『ヒートウェイヴ』の炎が伝播するように炎が灯る。
カズハ「……わかったわ……。」
JOJO「ははっ、お前でも、そんな喋り方すんだな。ただ、欲を言えばもうちょい早く――」
ボ シ イ !
JOJOの姿は、その言葉を最後に欠片もなくなった――
ムクリ
耀壱「……どうやら…………上手い事JOJOを殺すことはできたようだな……!」
起き上がった耀壱の姿は、やはり傷一つついていなかった。
カズハ「…………。」チッチッチッ
カズハは、無言で人差し指を立て、左右に揺らす。
耀壱「……?」
カズハ「JOJOを『殺した』?そいつは間違いね。
だって、JOJOは私の中に、生きてるもの。」
耀壱「なんだ?急に様子を変えて……脳ミソでもイカれたか……。足手まといの愚図め。」
耀壱「カズハ、きさまは……」スッ
ググッ
耀壱「え……?」
カズハ「『きさまは、消え去れ』?それ、何度失敗したんでしょうねぇ。」
耀壱「おかしい、なぜだ、JOJOは『消滅した』!何故、私の体が動かないなどということが起こるッ!!!」
ド ド ド
カズハ「だから言ったでしょ?『消した』くらいじゃあ消えるわけないじゃない。
たかが、『何かを消し去る』程度の能力で。」
ヒートウェイヴ
カズハ「『彼 の 魂』は燃え尽きない。」
ゴゴゴ……
カズハの背後に立つ、『ザ・ファイナル・レクイエム』。
FR『………………!!』グッ
両手を広げたそのスタンドには、全身に及ぶ炎のような模様、
流線型の頭部、そして、拳に灯った炎、
まぎれもなく、『ヒートウェイヴ』の面影が残っていた。
カズハ「さあ、正真正銘、最終ラウンドと行くわよ。『樋口耀壱』……。」
カズハ「『ザ・ファイナルレクイエム――――』」
To Be Continued...
749
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/06(木) 22:06:32 ID:plzr3pII0
投下終了です
まあこのあたりでだいたいオチが読めてる人もいるでしょうが……
ガッカリせずに最後までお楽しみください
ヘリクツ
そろそろ応用合戦も大詰めです
750
:
◆U4eKfayJzA
:2010/05/06(木) 22:07:41 ID:2Nwp.LLA0
まさか、まさかまさかまさかまさかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
今度はJOJOが死んで、カズハに能力が受け継がれるなんて! 4部調の作品だと思って油断していた!
この流れはむしろ、6部だ! 頭が空っぽになっちまったぜ……
乙でした!
751
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/05/06(木) 22:15:08 ID:Tz6Eea1cO
うひょあああああああああ!連続更新とか俺得すぎるうううううう!
乙ッ!もう最後までJOJOがイケメンすぎてね…
こりゃあ俺もまったりしてられないわ
752
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/06(木) 22:26:46 ID:J8mh6aDQ0
『燃え尽きない』……深いですなあ…
乙でした。
753
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/07(金) 00:12:42 ID:8N55lM..0
ワンピースばりに誰も死んでなければいいのに。
754
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 18:21:06 ID:HJQWiUt20
投下の前に、全世界の人に一度土下座をします
・・・
では、最終話をどうぞ
755
:
―
:2010/05/08(土) 18:26:00 ID:HJQWiUt20
――1年後 2013年 必府町
「……あ、アクター。」
「……わりーわりー亜希。遅れちまった。アイの準備が中々終わらなくってさァ〜。」
「言い訳なんか聞きたくないな!今日、行く予定だって前から話してたじゃん!」
「ごめんね、亜希さん。おにいちゃんがノロマで。」
「てめぇのせいだろうがッ!
……で、カズハは?」
「…………カズハちゃんなら、先に行ってるって。
JOJOと。」
「…………そうかァ。」
オールウェイズ・アンド・フォーエバー
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない――『いつも、いつまでも』」の巻
2012年 必府町
カズハ「『―――ヒートウェイヴ』!!」
耀壱「うぐおおおおおおおおッ!!?」ダッ!
すぐさま背を向けて走り去る耀壱。
カズハ「逃がすか――!」
FR『FIREッ!』ドシュッ
AS『うおおおおッ!』ボシッ
逃げる耀壱目がけ『ファイナルレクイエム』がコンクリートの瓦礫を投げつけるが、これは難なく消去される。
カズハ「チッ!だがよしッ!『ヒートウェイヴ・セントラル・ヒーティング』!」グッ!
AS『しッ……!しまった……!『瓦礫』をガードしたせいで隙が……!」
カズハ「射程圏内ッ!!」
ズ オ オ オ オ
ダッ!
一気に足を踏み込み、距離を詰める。
耀壱との距離は既に2m。ちょっと『ヒートウェイヴ』を動かせば届く距離。
ダッ!
カズハ「くらえ……うぐッ!!」フッ
『ヒートウェイヴ』を攻撃に使うべく、『セントラル・ヒーティング』を解除し、攻撃に移ろうとする。
しかし、ここでカズハにとって予想外の事態が起こった。能力を解除した瞬間、体の動きが鈍ったのだ。
一瞬にも満たない時間。もう、『ヒートウェイヴ』を使うことは難しいということをカズハは悟った。
そして。
耀壱「うおおおッ!!」スッ
カスッ
『ファイナルレクイエム』の拳が耀壱の頬を掠る。
耀壱はそれに反撃をする余裕もなく、ただただ転がって距離をとった。
が、回避を終えた耀壱の表情には既に余裕と勝利の自信が満ち溢れていた。
カズハ「はあぁーっ、はぁーっ……!」
耀壱「どうした?え?カズハ、『ヒートウェイヴ』はもうおしまいか?」
ドド ド
耀壱「だよなぁーっ……。『ヒートウェイヴ』は強力なスタンドだ……。まして、
そのフザけた『セントラル・ヒーティング』とやらは『オリジナル』であるJOJOでさえも数秒しか持たない大能力!」
耀壱「お前程度の精神力のスタンド使いにそうそう使いこなせるはずがないよな……。」
カズハ「ぐ…………!」
耀壱「どうした?図星か?フハハハ!一気に形勢が逆転したな!今のお前は「無能のスタンド」を持つだけの少女!」
カズハ「ううッ!」グルンッ ズダッ
耀壱「建物の陰に隠れて逃げ回るか?無駄だ。この程度、いくらでも消して通れる……。」
耀壱「が、それでは面白くないな……。鬼ごっこでもしてやろう、命を賭けた鬼ごっこをな……!」バッ
カズハ(―――――。)
カズハ(1分。)
カズハ(『ザ・ファイナルレクイエム』が新たなスタンド能力を『使用』できるようになるまで、『1分』。)
《カスッ》
《『ファイナルレクイエム』の拳が耀壱の頬を掠る。》
756
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない―いつも、いつまでも」の巻
:2010/05/08(土) 18:31:13 ID:HJQWiUt20
カズハ(あのとき既に、『アクセンスター』の能力は『理解』し、既に使えるようになっているわけだ・け・れ・ど……。
新たな能力を使うまでには、『1分』、インターバルを置く必要がある。『ファイナルレクイエム』の特性ね。)
耀壱「カズハあああ……!」
カズハ(それも、『ファイナルレクイエム』のみで、能力を使わずに『1分』……!
JOJOじゃないけどオーマイって言いたいわね……!)
耀壱「見つけたァ!」バッ!
シィーン
ビルの隙間を覗きこむ耀壱。
しかし、そこにはドアのあいたビルがあるだけで、カズハの姿がなかった。
一瞬、動きの止まる耀壱。
耀壱「……フン!子供だましがッ」バッ
耀壱が手を突き出すと、ビルのドアが消し飛んだ。
消えたドアの陰には、カズハの姿。
カズハ「……!」シュバッ
耀壱「……屋内に逃げたか……!面白い、鬼ごっこも大詰めと行こうじゃあないかッ!」ダッ
・・・
カズハが逃げ込んだビル、屋上へと繋がる階段
カズハ「うあああッ!」バッ!
耀壱「『消えうせろ』ッ!」ドジュウン!
ダンッ
カズハ「くっ……!はあ、はあ……!」
耀壱「フハハハハ!どうしたカズハァ!さっきまでの威勢はどうしたァ!所詮JOJOの力を借りなければ何もできないのか!」
カズハ「あと……10秒……!」ダッ
耀壱「フン!屋上に逃げ込む気か?どうなるか分かっているくせに……往生際の悪い娘だ……。」
耀壱「よかろう!屋上で逃げ場を失ったきさまを始末してくれるわッ!」ダッ
ガチャッ バタン
カズハ「……3……!2……!1……!」
ギィ
耀壱「フン、来てやったぞ。」
カズハ「『0』ッ!『ザ・ファイナルレクイエム――』」
耀壱「貴様の墓場に―― ッ!?」
カズハ「『アクセンスター』ッ!!」バッ
耀壱「き、きさまッ!何を言ってッ」
ダッ!
耀壱「う、うおおおおッ!」
――ごめんね、JOJO。
カズハ「うああああああああああああああああああああああああああああッ!!!」
JOJO、前に『私に人殺しはさせない』とか言ってたけど……。
それ、守らせてあげられそうにない。
だって、私には、こうする以外、方法なんて……見つからない。
ここで、耀壱を消し去らないと、全て水の泡になっちゃうから。
大丈夫、耀壱を消せば、多分、『消えちゃった』ってことくらいは、思い出してもらえると思う。
JOJOを忘れたりなんて、絶対にしないから。みんな、悲しんでくれるから。
だから―――
・・・
―――だから、安心して逝ってなんて、そんな無責任なこと、言えるわけないじゃない!!!
耀壱を『消し去ろう』とした瞬間、カズハの脳裏に浮かんだのは、『友人』たちの顔。
アクターや、亜希、ミキ、アリス。とっさに脳裏に浮かんだだけでも、これだけの人数。
おそらく、JOJOなんかは自分の知らない友人も多いことだろう。
757
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない―いつも、いつまでも」の巻
:2010/05/08(土) 18:36:20 ID:HJQWiUt20
アクターは、親友がある日突然消えたらどんな気持ちになるか?
亜希は、自分を慕ってくれていた少女と二度と会えないとしったら、どんな気持ちになるか?
『いなくなってしまったことすら分からないことこそ最も恐ろしい』。
だったら、『いなくなってしまったことが分かるだけでも幸せ』なのか?
それは違う。断じてあり得ない。
カズハは断言できる。母を失った彼女なら分かる。
消えてしまったことを知ったら、確かに悲しむことはできる。
できるが、大切なものが奪われたことに変わりはないのだ。
カズハ(この、クソオヤジ一人に対して、雷鳥さん、萌、そしてJOJO!
三人も失うなんて、そんなのはJOJOの望んだ勝利なんかじゃない!!)
だとしたら。全員が笑って迎えられる結末があるとしたら――……。
そう考えた時、カズハの脳裏に電流が走った。
そうか、どうしてこんなことに気が付かなかったのか。
目の前の男を消すだけでは、JOJOの望んだ勝利を実現することは不可能。
何故なら、男を消し去ったところで『アクセンスター』で消し去られたものは戻ってこないから。
だとするならば。自分が『消し去る』べきものは、もう一つしか残っていないじゃないか。
それは目の前にいるこの樋口耀壱なんかではなく、もっと、今自分に向かってくるもの。
『触れられないもの』すら『消し去れる』『アクセンスター』だからこそ、『触れられるもの』。
耀壱「この、ちっぽけな娘ごときが――」
カズハ「あんた、『最も乗り越えるのが難しいもの』って、考えたことあるッ!?」
耀壱「『消え去れ』ッ……!」
カズハ「それは、『自分自身』よ……!あんたは自分を乗り越えられる?」
『消し去るべきもの』とは。
ドギュウウウ―――ンンッ!!
それは他でもない、『アクセンスター』という、最強で無敵な能力だった。
耀壱「『アクセ――……な?」
カズハ「『ザ・ファイナルレクイエム――アクセンスター』ッ!あんたの能力を『消し去った』ッ!!」
つまり、それが意味することは。
ド ド ド ド
カズハは、視界の端、ビルの隣の路上に見慣れた金髪を捉えた。
多分、黒い長髪の女性も、人懐こそうな茶髪の少女も、
そして敵の存在を教えるために命を賭けた、黒髪の少年も、同様に戻ってきているのだろう。
彼らを『消し去っていた』あの能力は、もうこの世にはないのだから。
しかし、今は喜びや悲しみに浸っている暇はない。自分がすべきことは、唯一つ。
FR『ウグルルルルルアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』
傍らにいる『ファイナルレクイエム』は、既に自らの姿を取り戻していた。
まるで、目の前の男に引導を渡すのは、自分の仕事だと言わんばかりに。
耀壱「きッさま程度にィィィイイイイイイイイッ!!」
バ ギ ッ
ドッザア!
耀壱「ぐ、くく……くはは……!」
アクセンスター
自らの切り札であり唯一の武器である、『消滅能力』を奪われてなお、耀壱は笑っていた。
勝算がないから笑っているわけではない。
いや、正確には、自分では勝利できる算段は持っていない。
ただ、「勝てるアテ」があると彼は信じていた。
耀壱「……私の、『消滅能力』を消し去ったと、きさまは言ったな。カズハ。」
耀壱は嘲笑う。
耀壱「馬鹿が、私の手には今、『矢』が戻ってきているッ!」
バッ
耀壱が矢を天高く掲げる。
思わず、カズハはしまった、と思った。
すぐさま『アクセンスター』の能力を使い、『矢』を消そうとするが、どう考えても間に合うタイミングではない。
カズハ「間に、合――え―――」
758
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない―いつも、いつまでも」の巻
:2010/05/08(土) 18:42:14 ID:HJQWiUt20
ドズゥ!
ド ド ド ド
『……イヤ…………。コレデ、終ワリノヨウダナ。耀壱。』
カズハ「!?」バッ
上からの声にカズハが反応し振り向くと、そこにはいかにも疲弊しきった様子の『ディープ・フォレスト』。
カズハ(そうか……!『矢』が帰ってきたから、『ディープ・フォレスト』も復活したのか……!)
耀壱「フ、ハハッハ!終わりだと?『ディープ・フォレスト』!『矢』を奪われたきさまごときが、何をほざく!」
D・F『耀壱……キサマモ既ニ気ガツイテイルノダロウ?キサマガ『矢』ヲ消シタノハ何故ダ?』
耀壱「……う、ぐ?」
『ディープ・フォレスト』がそういった瞬間、耀壱は何か忘れていたものを思い出したかのように様子を一変させた。
ボゴォ!
肩に穴があく。腕に立て続けに穴が開き始めた。
まるで、耀壱が『消し去った』傷跡を復元するかのように。
D・F『矢ニ選バレナカッタカラ、ソレデ死ニカケタカラワザワザ私ゴト『矢』ヲ消シテイタコトスラ、忘レタノカ?』
耀壱「うおおおああああああ!!くそ……!『アクセンスター』!」バッ
D・F『必死ニナレバ救イノ手ヲ差シ伸ベテクレルホド、『運命』ハ甘クハナイ……。』
『ディープ・フォレスト』はそういい残すと、どこかへと飛び去った。
傍らの『アクセンスター』が『矢』に触れるが、能力を失った『アクセンスター』に『矢』は消せない。
耀壱「うおおおおッ!やめろッ!くそ、この『矢』を止めろォオオオオオオオ」
耀壱「オ。」ボゴォ
その瞬間、耀壱の首筋にまで『穴』が開いた。
耀壱「うおおおあああああああああああああああああああああああああああああああッ!」
ボゴボボゴ ボゴォ ボゴッ
それから先は、非常にあっさりしていた。
まるで『パズルのピース』が落ちるように、『樋口耀壱』という存在はボロボロと崩れ落ちていき――
最後にはまるで『アクセンスター』に触れられたかのように、綺麗にその存在は消え去ってしまった。
『矢』は、まるで元あるべき持ち主の元へと戻ったかのように、忽然と姿を消していた。
759
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない―いつも、いつまでも」の巻
:2010/05/08(土) 18:48:04 ID:HJQWiUt20
――1年後 必府町
亜希「ほら、アクター!さっさと行かないと!今日は久々に雷鳥さんも来てるんだよ!?」
アクター「分かってるってのォ、で、萌はどうした?」
亜希「うーん、それが、なんだか連絡つかないんだよね、今日は確かに来るって言ってたんだけど……。」
「おぉぉぉ――――ねぇぇぇぇぇえ〜〜〜〜〜〜さぁぁぁぁぁ――――ッ」
亜希「うーん?この声は……?」
萌「MAAAAAAAHHH――――ッ!!」ドギューン!
亜希「ギャース!?」
萌「スンマセンお姉さま!ちょっとお供えの花買ってたら遅れちゃいました!!お仕置きしてください!!」
亜希「……萌ちゃん?場所考えようね?」
萌「……にしても、面白くないですよねー、カズハのヤツ。あの事件の後、なんかキャラ変わったし。」
亜希「……まあ、仕方ないんじゃあないかな?いろいろあったっぽいし。じゃ、もうすぐ時間だし、さっさと行こ?」
・・・
必府町 墓地
「…………。」
墓の前で、手を合わせて目をつぶっている少年と、少女。
「あら、あんたたち、もう来てたの?」
一通り祈りを済ませた二人の背後から、声がかけられた。
誰かは用意に想像がついたが、一応それでも振り返る。
そこにいたのは、年齢10歳でも普通にまかり通りそうな完全合法な幼女――もとい女性。
ミキ「早いもんよねぇ、もう一年、かぁ。」
ミキはそう言いながら、少年と少女の隣に来て墓に向かって手を叩く。
ミキ「……あの戦いで、死んだのって、湾太君だけ、だったんだよね。」
結論から言うと、『アクセンスター』で消し去られた人間――
JOJOに始まり、平塚雷鳥、鷺沢萌、捨伊比湾太は復活した。
遠距離からの「触れない消去」によって消された最初の三名は、外傷もなかったためすぐに意識を取り戻せた。
しかし、湾太の場合は勝手が違っていた。彼は、背後から直接心臓をブチ抜かれていたのだ。復活後まもなく、湾太は絶命した。
「……湾太が命を懸けてくれたおかげで、俺たちは今ここにいるんだ。悲しむのはアイツに悪いだろうがよ。な、カズハ?」
金髪の少年はそう言って笑う。
「うん。……JOJO、……そろそろ来たみたいね。」
760
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない―いつも、いつまでも」の巻
:2010/05/08(土) 18:50:54 ID:HJQWiUt20
カズハと呼ばれた少女がそう言うと、墓地の入り口からゾロゾロと人がやって来る。
亜希「ふぅ、ミキ先生もう来てたんだ。」
アクター「さて。じゃあ、そろそろ始めるって感じでいいのか?」
萌「馬鹿、まずはお墓参りだろうが。ホント馬鹿だな。馬鹿。ばぁーか。」
アイ「ばかー!」
雷鳥「コラ、死者の前であんまり馬鹿馬鹿言うモンじゃないわよ。」
アリス「本当に賑やかですねー、墓地なのに。」
店員「…………。」
リオ「私魔法少女なんですけど、お墓参りってもう少ししんみりやった方が……、こういうものなのかな?」
JOJO「――全員揃ったか?」
一同「うん(おう)!」
JOJO「湾太……。待たせたな。あれから1年、やっと今日、『ディープ・フォレスト』との闘いに決着が着きそうだ。」
墓の前で、JOJOが静かに口を開く。
今までざわざわしていた他の面子が、急に静かになる。
JOJO「雷鳥が、必死こいて捜索してくれたおかげで、なんとか『ディープ・フォレスト』の潜伏場所を掴めた。」
雷鳥が、「必死こいて」は余計よ、と横槍を入れるが、「はいはい」とJOJOは笑いながら報告を続ける。
JOJO「潜伏っつっても、実際には必府プリンスホテルにいただけだったんだがな。灯台下暗しってやつだ。」
一同が苦笑いする。特に、必府プリンスホテルに滞在していた雷鳥とカズハはバツが悪そうである。
JOJO「今日、これから俺達はそこへ行って『ディープ・フォレスト』を倒してくる。」
そこで、苦笑いをしていたJOJOの目が引き締まる。
JOJO「今日、全部が終わるんだ。だから、――安心して、そっちで俺らが来るのを待っててくれ、な!」
最後に笑顔で締めくくると、JOJOはきびすを返して墓地の出口へと向かう。
その後をカズハが、続いて他の面々が墓に花を添えたり、別れの言葉を言ったりしてから立ち去る。
そうして、誰もいなくなった墓地。
幽霊『……いい友達を持ちましたねぇ、捨伊比さん。』
湾太『やっぱ、そう思います?今でも墓参りに来てもらえるなんて、やっぱり覚えてもらってるってのは嬉しいですよねぇ。』ニコニコ
誰もいなくなったのを確認したのか、墓地には複数の話し声が響いていた。
湾太『どうやら、もうそろそろ俺も成仏できそうですよ。アイツらが『ディープ・フォレスト』を倒せるのか、
ずっと気がかりだったんですが……どーやらもうその心配はいらなそうですし。
JOJOの報告聞いたらあの世に行くことにしますよ。』
幽霊『そうですかぁ、そうなったら寂しくなりますねぇ。私もご一緒しましょうか?』
湾太『ははっ、一緒に来てくれるんですか?嬉しいですね。』
完
761
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない―いつも、いつまでも」の巻
:2010/05/08(土) 19:00:55 ID:HJQWiUt20
※
>>759-760
はミス
湾太「――というかっこいい俺な未来を幻視したはずだったんだが。」
JOJO「ねーよ。」
――樋口耀壱消滅から数分後。
……勿論、そんなオチは待っていなかった。
確かに、湾太の幻視した未来の中でも言った通り、湾太は心臓をブチ抜かれていた。
が、心臓をブチ抜かれても人はすぐ死ぬわけではない。
世の中には心臓を分割してもしばらく生き延びたりする人種がいるわけだし、
事実、医療の現場でも心肺停止に陥った患者が蘇生した例などいくらでもある。
まして、『消滅』している間、湾太の体はまったく時が流れていない状態だった。
つまり、穴がふさがってしまえば心臓がブチ抜かれようと問題はない。
そして、それが出来る人物が、今湾太の目の前にいる少年。
樋口耀壱の消滅を見届けたカズハは、すぐさまJOJOを起こしにかかった。
するべきことは一つ。捨伊比湾太の救命。
『アクセンスター』が解除され、湾太のことを思い出したカズハは、すぐさま彼がまだ生きている可能性に辿り着いていた。
「腕」が切断されて残っているという時点で、普通は望みが薄いと考えるだろう。
しかし、逆にそのことが湾太が生きているということを証明していた。
『アクセンスター』は、その性質上、「無生物」は全世界のものをまるまる全て消せるが、生き物は単体しか消せない。
もしも、湾太が完全に死んだ状態で消されたのなら、同じからだの一部である「腕」でさえも、空間を超越して消し去られる。
それが、『アクセンスター』という能力だった。
JOJO「ええと?なんだっけ?俺とカズハがくっついて、で、お前だけが死亡したっていう未来?」
湾太「YES。」
そんなわけでJOJOを引き連れてあの夜「腕」を見つけた公園に連れて行ったカズハも、
さすがに心臓をブチ抜かれているとまでは想像していなかったのだが。
萌「初めまして。初対面で不躾ですけど先輩って馬鹿ですね。」
亜希「こら、萌ちゃん……。」
JOJOの後ろでことの次第を見守っていた萌が口を挟む。
見ると、そこには亜希、萌を始め、アクター、カズハ、アイ、リオ、ミキ、アリスに雷鳥の姿。
JOJO「誰かひとりでも死んでたら完璧、俺らの敗北じゃねぇか。俺ァ負けるのは勘弁だぜ。」
カズハ「完璧に死ぬ間際の人間が吐くセリフを言っていた張本人が良く言うわね。」
カズハ(にしても、あれは『ヒートウェイヴ』が私にコピーされた、っていう意味で良かったのよね……?)
《お前には、いつだって『俺』がついてる。俺がどこに消えようと、お前が死ぬまで、ずっとだ。》
カズハ(いやしかしどう見てもプロポーズです本当にありがとうございました///)
JOJO「ン?どうした?」
アクター「おい唐変木テメェ。」
JOJO「……それじゃ、行くか。」
カズハ「……どこに?」
JOJO「決まってんだろ、終わらせに行くのさ。最後の仕上げを。」
ド ド ド ド
JOJO「……まだ、アイツが残ってるだろ?あの、全ての元凶がよ。どこぞの馬鹿の妄想みたいに、1年も待ってられっかよ。」
762
:
「『ヒートウェイヴ』は燃え尽きない―いつも、いつまでも」の巻
:2010/05/08(土) 19:06:00 ID:HJQWiUt20
・・・正真正銘 2013年 7月 必府町よりほどちかい砂浜
亜希「にしても、いくらカップルだからって先に二人で行く事ないよね!!」
亜希はいかにも憤慨した様子で地団太を踏む。砂が足の中に入るが、ビーチサンダルなので問題はない。
今日は、7月に入り、海開きがあるということで、あの事件に携わったメンバーでプールに行こうという話になっていたのだった。
JOJOら必府高校メンバーは、最初、全員で集合して行こうという話になっていたのだ、が。
JOJOとカズハが突然、「せっかくだし海まで二人で行きたいんだぜ」などと言い始めたせいで、
アリスが「じゃあ、私はミキ先生と先に行ってますね」と言い、
萌は「私はいろいろ準備がありますので、うふふ、うふふふふ。」と気持ちの悪い笑みを浮かべて、
必府高校メンバーは空中分裂するという結末に陥ってしまったのだった。(湾太は既に卒業)
アクター「まったくだ。三馬鹿トリオで馬鹿やってたあの頃が懐かしいぜ……。」
アクターが柄にもなく遠い目をする。
もっとも、三馬鹿トリオとやらで生活していたのはほんの2ヶ月ほどなのだが、
彼にとってあの2ヶ月間は1年にも匹敵するほどに濃密な時間だったのであった。
アクター「あ。」
はた、とアクターは思い当たった。
アクター「そういえば、元々『ディープ・フォレスト』からの自衛、っていう名目で集まってたのに、
アイツを倒して、JOJOとカズハが抜け駆けするようになってからも、お前、俺と一緒に……!」
アクターに、春の予感。
アクター「お前、もしかして……!」
亜希「あ、それは流石にないわ。知らなかった?私最近萌ちゃんと付き合ってるんだよ?」
と思いきや、萌の努力は一応の実を結んでいた。
アクター「ガッデエエエエエエエエエエエエム!!」
JOJO「何やってんだよ、お前ら?」
リア充
腕に少女(水着)をくっつけたJOJOが、呆れたようにアクターを見ていた。
(ちなみに、少女の体勢はいわゆる「あててんのよ」スタイルだった)
アクター「……『ブラック・アイズ・ピース』!」
JOJO「ちょっ、おいこら馬鹿!てめぇ何やってんだよ!」
亜希「やめなって!一般の人もいるんだよ!?」
萌「おねぇさまぁ〜〜ん♪では早速この水着を……ってアクターてめぇ何暴れてやがるゴルァ!」ズラァァ
亜希「何その水着ぃ!?」
アリス「ちょ、ちょっと、鷺沢さんも十分暴れて……っていうかその爆弾危ない!」
ミキ「やーめーなーさーいー!!」
湾太「おれしーらね」
店員「やはり天才か……。」
アイ「おにいちゃん……。」
リオ「け、けっこうユニークで素敵だと思いますよ?」
雷鳥「……わざわざ杜王から来てスタンド騒動に巻き込まれるとは……。それも身内の。」ハァ
アクター「うるせェ!てめ〜〜はブチ殺す!」
萌「だァからお姉さまに当たるっつってんのがわかんねえのかこのドサンピン!!」
亜希「うわー!誰かアクターと萌ちゃんを止めて〜!」
カズハ「…………。」クスッ
JOJO「…………。」フッ
「……オーマイ。」
完
763
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 19:09:04 ID:HJQWiUt20
……はいっ!
というわけで、昨年10月から実に半年以上も続いたHWSSもここに完結です!
長い間みなさんご愛読ありがとうございました!
そして、今まで使用させてもらったスタンドの考案者、絵師さん、本当にありがとうございました。
色々と言い訳したいところがありますが、とりあえずはこのへんで。
使用させてもらったスタンド一覧はまた後日、改めて提示させていただきます。
ではッ!
764
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 19:09:22 ID:HJQWiUt20
おっと忘れるところだった
765
:
エピローグ
:2010/05/08(土) 19:09:52 ID:HJQWiUt20
2010年 5月29日
D・F『フフフ、ドウヤラ、私モココマデノヨウダ。』
甲冑を身に纏ったスタンドは、ホテルの屋上で来客を待っていた。
この2ヶ月弱の間、ずっと潜伏していたこの屋上ともお別れか、と思うと、何故だか感慨深い気分になった。
D・F『私ガ「最強」ダト考エテイタ「ヤツ」モ倒サレタコトダシ、大人シク諦メルトスルカナ。コレモ『運命』ダ。』
そこまで言って、『ディープ・フォレスト』はあることに気が付き、それが無性に面白かった。
D・F『ソウカ……。クク、私ガJOJOドモニ勝テナイノモ、納得ダナ。コンナコトデハ。』
思えば、JOJO達は今回の絶望的なまでの敵を目の前にしても、諦めたことは一度もなかった。
耀壱を倒すことも、
全員が生還することも、
死にかけの湾太を助けることも。
どれを見ても、決して諦めず、そして全て成功を掴み取っていた。
そんな彼らに比べ、今自分は始まる前から諦めている。
これでは、勝てるわけがないのも頷ける。
自分は最初から勝つ気などないのだから。
D・F『ドレ、ジャア最後クライ、本気ヲ出シテミルカナ……。トイウト、途端ニ陳腐ニナルノダガ。』
苦笑し、階下へと続くドアを見つめる。
JOJO達が自らの宿敵で、本当に良かった、と『ディープ・フォレスト』は思った。
ドアが、開く。
766
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 19:10:22 ID:HJQWiUt20
では、これにて本当に終了です。ありがとうございました!
767
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/05/08(土) 19:12:59 ID:KKxZD4Qw0
もう、何か言おうと思うと胸が一杯になって書き込めねぇ…
月並みな言葉だけど、一言だけ
お疲れ様でしたァーーーッ!
768
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/08(土) 19:14:23 ID:hB7Wdlrw0
ついに終わってしまいましたか…自分としては肋骨が折れてしまったくらいのショックです。
長い間お疲れさまでした。スタンド一覧楽しみにしています。
769
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/08(土) 19:19:25 ID:QhXRB2vE0
おれ、湾太が死んだときだけはキャラの生死に本気で「悲観」してたんだ。
お疲れ様でした
770
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/08(土) 19:30:02 ID:???0
エピローグのD・Fさんかっこよすぎるぜ・・・
お疲れ様でした!
771
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/08(土) 19:37:29 ID:SGQ8Ow3YO
うおおおおおおおおお!!!
超乙ゥ!
湾太死んだのか…と思ってたらwwwwww
エピローグのディープ・フォレストさんかっこよすぎる…
なんかもう本当にお疲れ様でした!!!
772
:
◆U4eKfayJzA
:2010/05/08(土) 20:15:30 ID:4ANQ7oPg0
まさかまさかの全員生存エンドとは……。JOJO消滅からこの流れに持ってくとは予想すらしてませんでした。
そして、最後まで『ディープ・フォレスト』さんも格好良かった。
また一つ終わって、また少しさみしくなりました。けれど、これだけは言わせてください。本当にお疲れさまでした!
773
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 23:46:46 ID:???0
>>767
ありがとうございます!初めてSS書いて完結させましたが、これは結構クるものがあるww
しばらくはワム!第二部が心のよりどころです
>>768
肋骨とはww結構愛されていたのか、と一人感動に浸ってみます
ありがとうございます、スタンド一覧はこれから投下しますー
>>769
ありがとうございます!湾太だけでも死んだら最後にみんなでハッピーエンドじゃなくなっちゃいますからね……
ワンピースばりに誰も死んでませんが、これはこれでHWらしいオチかな、と
>>770
ありがとうございます!やっぱり『ヒートウェイヴ』の最後を締めるのはD・Fさんじゃないとww
ちなみにラストのD・Fさんは『運命に従うもの』から『運命と戦うもの』に進化してます
>>771
ありがとうございます!最後の湾太生存のくだりは、
シリアスを一気にギャグに引き戻すというある種賭けでしたね
>>772
ありがとうございます!やっぱり全員生存してないとなー、と思いましてww最初から決めてました
多分このSSが終わっても単発やらでまたこの鳥でお会いすることはあるでしょうが……
1000まであともう少しだしこの後のJOJOたちの単発で埋めちゃうのもアリかな?なんちゃって
では、使用スタンド一覧を投下します。
今まで使用させていただいた全スタンドの考案者さん、絵師さんに感謝!!
774
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 23:50:11 ID:???0
味方勢
No.459
【スタンド名】ヒートウェイヴ 【本体名】川端靖成 (作家 川端康成より)
【能力】両手に炎をまとった状態になると、物体を粘土のように扱い、形を自由に変えてしまう。ちなみに炎は熱くない。
考案者:ID:NwCvM302
絵:ID:DA3MvX3cO
一番使い勝手のいいスタンドでした。何せ粘土のように扱うというシンプル且つ多様性のある能力。
これは精一杯応用(こじつけ)せざるを得ない!と。ただいくらなんでも空気を粘土化はやりすぎた感は否めないですけどね。
一応彼の精神の根幹には輸血してまで自分を助けた仗助の姿があって、そこから「誰も死なない」という結末に
執着するようになった、という裏設定がありましたが、それ書くと非常にgdgdになるのでなくなく省略した過去が……。
最後は見事にカズハENDに。多分次回作とか書くことになったらコイツまた出てくるんだろうなあ……。
No.120
【スタンド名】グラットニー 【本体名】佐野亜希 (作家 与謝野晶子より)
【能力】物体の体積を貰ったり逆に与えたりできる、肥大化巨大化可、
考案者:ID:7P7xSpDn0
絵:ID:KKZ1OOHU0
彼女もまた使いやすいスタンドでした。物体の体積を大きくしたり小さくしたりという能力が、
いつの間にか『ヒートウェイヴ』の下位互換になってたあたりはまあ、ご愛嬌ということで。
途中まで好奇心が云々とかいう設定があったのに、いつの間にかただの常識人になってるあたりもご愛嬌で。
最初はヒロイン臭が漂ってたのにいつの間にかカズハにお株を奪われてたあたりも……ご、ご愛嬌で……。
最後はなんとなく百合ENDにしてみたけど、多分亜希は友達以上の存在としてしか萌を見てないと思います。これもご愛嬌で。
No.246
【スタンド名】ブラック・アイズ・ピース 【本体名】芥川辰助 (作家 芥川龍之介より)
【能力】煙の密度によりパワーと射程が変わる
考案者:ID:MO6QKtpUO
絵:ID:bzFgDJehO
彼もまた使いやすいスタンドでした。っつーかこの三人はみんな使いやすいスタンドでした。
最初はJOJOよりも活躍してる感があって、これはマズイと思って調整したら
最後は見事なまでに空気キャラになってしまいました……。力量不足ですね完璧に。反省します。
彼も一応ナメられるのが嫌いになったエピソード的なものがあるのですが、それは時間がなかったので公開できていません。
最後まで恋愛フラグが立たなかった彼ですが、きっと顔はいい方だと思います。多分。
775
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 23:51:55 ID:???0
No.903
【スタンド名】チェリー・ボム 【本体名】鷺沢萌 (作家 鷺沢萌より)
【能力】『機雷』の能力。
考案者:ID:g7imiz4u0
絵:ID:lEuaGpLyO 絵:ID:bew9KjIjO
安価キャラから脅威の大出世を遂げ、最後には亜希ルートに入ることにすら成功したスゴイ奴です。
一番使いどころが難しかった味方スタンドですね。なんというかもっとこう艶やかに能力を使わせたかったのですが……。
多分、『ディープ・フォレスト』の次くらいに好きなキャラクターだと思います。この娘。
特に、彼女の亜希以外の人間への態度を書いてるときは多分このSSを書いてる中で一番楽しかったんじゃないかな?と思います。
最後はなんとなく亜希ENDにしましたが、それは多分この娘への愛情のせいだと思いますです。
No.315
【スタンド名】ザ・ファイナルレクイエム 【本体名】樋口和巴 (作家 樋口一葉より)
【能力】この『スタンド』が触った事のある『スタンド能力』をそのまま自分の『スタンド』が使うことが出来る。
考案者:ID:8TxnEi6m0
絵:ID:1FHrpSkjO
原案崩壊〜♪の代表格である彼女。ごめんなさいとしか言いようがありません。ごめんなさい。
スタンドコピー能力ってことで、結構使いどころが難しいと思いきや、実はそうでもありませんでした。
この娘を起用したのは最後の「アクセンスターの能力をアクセンスターで消す」がやりたかったのが一番の理由です。
あとスタンド名元ネタがアクセンスターの曲っていうのも。SSに起用して欲しいスタンドスレに書き込んだのは俺です。
最後はJOJOの影響で多少口汚い口調になりましたが、多分あれはあのまま継続されるのでしょう。きっと。
No.565
【スタンド名】ティアーズ・オブ・マグダレーナ 【本体名】平塚雷鳥 (作家 平塚雷鳥より)
【能力】この世にいる『人』の行動の全てが、1分先まで読める。
考案者:ID:wXPKx74U0
絵:ID:QW3Lj8o1O 絵:ID:1hCK5Zb3O 絵:ID:Jt+Ch7js0 絵:ID:eF1PQ1CYO
絵:ID:UhBVuUQwO 絵:ID:plCYz5P3O 絵:ID:5J0s2us60 絵:ID:7YdWMfgn0
作中でも多分最強のスタンドです。JOJOも主人公補正がなければ負けてたんじゃないでしょうか?
予知した未来が絶対起こる運命っていうところが凶悪なんですけど、一番凶悪なのは読めてるとはいえ
スピード-Aのスタンドの攻撃を「読めてるから」っていう理由だけで避けられる雷鳥補正なんですよね。
何も考えずに闘わせてたら、いつの間にかアクセンをフルボッコにし始めててかなりビビりました。
結構彼女も好きなキャラです。メタ的なことを言い出す感じのお姉さんキャラ、好きです。
776
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 23:52:41 ID:???0
No.698
【スタンド名】エターナル・ナイトメア 【本体名】有栖川アリス (作家 有栖川有栖より)
【能力】吸い込んだり、気絶させられたりした対象に悪夢を見せる
考案者:ID:EkKVBi/o0
絵:ID:4l3JLE3s0
鬼畜安価を消費するために登場したキャラクターです。オバマと猪木とか鬼畜すぎでしょう……。
キレたら怖いっていう設定を生かしきれなかったのが心残りですが、
彼女も結構活躍させられたと思います。悪夢を見せる能力って結構使いどころが難しくて困りました。
エターナル・ナイトメアはいつの間にか自我持ちスタンドみたいになってましたが、あれは夢の中限定です。
No.370
【スタンド名】ロンリースタート 【本体名】捨伊比湾太(音楽家 スティービーワンダーより)
【能力】本体の「敵意」が向けられた対象を襲う
考案者:ID:+Pzb1bijO
絵:ID:+07Ilrom0
原案崩壊No.1!能力は「敵意」とかじゃなくて「心の痛み」に反応して暴れることですよ!
とりあえず耀壱に誰か殺される展開が頭の中にあって、じゃあ誰が殺されるか?と思った時に彼が出てきました。
ただ、その後の流れを頭の中で練り練りしてる内に、皆生き残って湾太だけ死亡ENDって、
ぼっち並にかわいそうな展開じゃね……?と思い、死亡したと思いきや復活な流れで。
ちなみに流石にJOJOの応急処置だけでは後遺症が残るので、あのあとちゃんと杜王まで行ってクレDに治療してもらいました。
No.1113
【スタンド名】タイロン・パワー 【本体名】白石美貴(元ネタとくになし)
【能力】本体のパワーを、常識では測れないほどに強化する。
考案者:ID:Y2gAXLYx0
絵:ID:r6ihbdeNO
鬼のようなデザインの絵に思わず噴出して起用しました。かわいいようじょがガチムチに変身……悪夢だ。
能力発動の感じは作中で何度もパロってるようにディアボロさんをイメージしてます。
某幼女高校教師とは被らないように、口調をあえて大人風にしてみましたが、幼女っぽさが失われたような。
何気に一番湾太のことを気にかけてる人物です。本当に教師の鑑ですね。
777
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 23:53:46 ID:???0
No.1257
【スタンド名】シャドー・ランド 【本体名】芥川愛(某エロゲーより)
【能力】粘土板の上と射程距離内の現実を同期する能力
考案者:ID:XvLjFYTU0
絵:ID:5g/VIU7L0
なんか作家とかいろいろ書き連ねてる中に某エロゲーよりってどうなのよ……って感じのアクター二号。
一応通常時はひらがな多用、厨二モードになると口調が変わったりと、書き分けしていましたがお気づきでしたか?
能力は意外と味方の中でも最強クラスです。遠距離から棘で一斉攻撃したらそりゃもう……!
No.1118
【スタンド名】ミュージック・インフェルノ(仮) 【本体?名】リオ・スカイライン・ムラーノ(自動車名より)
【能力】 ――魔方陣の直線状に巨大な「音波」を発射する。
考案者:ID:1qJmuzBq0
絵:ID:+qSGO9eQO
俺のオナニー。なんかミキタカ的な不思議なものがあったらいいなあ……という感じで起用しました。
(SS、案どちらの意味でも)作者の俺も彼女がただの電波なのかそれとも普通に魔法少女なのかは分かりません。
少なからず某魔法少女(?)アニメの影響を受けてます。あの時期は魔法少女がマイブームだったのでしょうか……。
No.506
【スタンド名】ポリンキー 【本体名】店員
【能力】人前で踊った後に逃げるスタンド。このスタンドを見たものは三角形の秘密が気になって仕方がなくなる。
考案者:ID:9qngYgKT0
絵:ID:FG4Hx2RgO
なんでこいついるの?って感じのキャラクター。ちゃっかり最終話にもいましたしね。
シリアスな話のあとだったので、馬鹿げたことを本気でやりたくて登場させました。
ワム!のトンガリ・コーンやアクモンの阿部さんのように、マジじゃなくて完璧にネタに走りましたけどね。
778
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 23:54:48 ID:???0
敵勢
No.207
【スタンド名】ディープ・フォレスト(Deep Forest) 【本体名】川尻正彦→『矢』
【能力】物体を別の物体の中に「埋め込んで」隠す。
第二の能力として、命令の入った弾丸を撃ち込む『ボヘミアン・バレット』がある。
考案者:ID:1vttmZVI
絵:ID:Ni4AGQx6O
このSSを代表するキャラクターですよね。『ディープ・フォレスト』さん。
本当はあんな退場の仕方ではなく、もっと3話くらい使って打倒D・F!をやりたかったのですが……
なんか倒されるところが想像できなかったので書けませんでした。D・Fさんの最期は読者の皆さんのご想像にお任せします。
最後の方はなんかJOJOたちにデレてるような描写がありましたが、アレは別にJOJO達に好意を抱いてたりとかではなく、
単純に「倒すべき宿敵」として認めてるようなアレです。だから、戦う時には躊躇せずに全力で殺しにかかります。
No.452
【スタンド名】アクセンスター 【本体名】樋口耀壱 (作家 樋口一葉より)
【能力】者を触った瞬間、その『物』をこの世から全て消し去る事が出来る。
考案者:ID:IK9rqWDn0
絵:ID:z+jTdJwu0 絵:ID:DA3MvX3cO 絵:ID:X2gfTGVj0
多分今まで出てきたSSのラスボスの中でも群を抜いて小物だったと思う彼。今後も塗り替えられないと思います。
カズハの項で言った通りの理由で登場したのですが、いかんせん登場が遅かったせいでカリスマ演出が少なく……。
というか所帯持ちだった時点でカリスマもクソもないですね。スタンドがなかった頃はただの駄目オヤジだったのでしょう。
ラスボスのはずなのに雷鳥に手も足も出ず、JOJOにも手も足も出ず、完全に『矢』だよりでした。
アクセンの倒し方はいろいろパターンがありましたが、最終的に能力解除に至るあたりには変更はありませんでしたね。
779
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 23:55:40 ID:???0
No.504
【スタンド名】モーニング・グローリー 【本体名】夏目漱次郎(作家 夏目漱石より)
【能力】弾を打ち込まれた人間の行動や、弾を打ち込まれた箇所に起こりうるであろう現象を早漏させる能力
考案者:ID:SQVNO3K00
絵:ID:6xIT8bYaO
初めての敵です。ヒートウェイヴの周辺ナンバーのオリスタを見ていて、能力が面白かったので選んだ記憶があります。
実は起用した当初は早漏野郎が元ネタって知らなかったり……。自分新参なもんで……。
実は彼、何気に、このSSでは数少ない人殺しです。
No.683
【スタンド名】ソドム 【本体名】篭良賢(ソドムとゴモラより)
【能力】神経を麻痺させるガスを吐き、血を吸い尽くす
考案者:ID:H/7aJvwZ0
絵:ID:iBCrTbOoO
二回目の敵ということで、アクターを活躍させようと考えた結果の敵です。
ガスによって追い詰められるも、逆にガスで逆転、という筋書きは最初から考えてました。
彼もこのSSでは数少ない人殺し。最初はよく人が死んでたなあ、と思います。
No.308
【スタンド名】ザ・バーン 【本体名】銃井孝典(作家 筒井康隆より)
【能力】 殴ったものを燃え上がらせる、ただそれだけのスタンド。
考案者:ID:w69PJ3VY0
絵:ID:gHC3W/B1O
ミスリード用キャラ。炎とタッグを組んだ『レッド・ホット』って強いよな、と思いつつも
ただ『レッド・ホット』使っても面白くない……というわけで温度を奪わせる『レッドジャンプスーツ・アパラタス』とコンビに。
本体が馬鹿じゃなければもう少しいいところまでいったんじゃないかな、と思います。
No.104
【スタンド名】レッドジャンプスーツ・アパラタス 【本体名】ジェイムス・エルロイ(作家 ジェイムス・エルロイより)
【能力】スタンドを対象に付着させるとその部分から体外の熱を体内に取り込み対象の体温を上昇させる
考案者:ID:4LpRXzHHO
絵:ID:CUKPuiso0
ミスリード用キャラ。途中まで『レッド・ホット』のような演出をしてました。
当時は『レッド・ホット』全盛のような感じで、それっぽい描写入れたらレッド・ホットかな?と勘違いしてくれると思ってました。
なんとなく逃がしましたが、なんかすっきりしないので雷鳥さんに再起不能にしてもらいました。
780
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 23:56:36 ID:???0
No.1251
【スタンド名】マーブル・クランチ 【本体名】川上未映子(作家 川上未映子より)
【能力】スタンドが殴った影を立体化する
考案者:ID:a4ncKUwAO
絵:ID:GOIPpdyk0
安価で登場させたキャラ。殺人鬼設定はどんとこいなのですが、平穏な必府町で殺人鬼が二人ってどうよ……。ということで一緒に。
最初は仕事仲間にするつもりだったのですが、なぜか手が滑って兄妹になりーの、しかも恋人になりーの……。
でも結構この二人はお気に入りです。死に方も気に入ってます。
No.1259
【スタンド名】リアル・ナイト 【本体名】川上宗薫(作家 川上宗薫より)
【能力】手のしわやコンクリートのひび等の細い溝や割れ目から刃を生やす
考案者:ID:XyhAqQvo0
絵:ID:5g/VIU7L0
安価で登場させたキャラ。シスコンです。スタンド能力は使いやすかったのでもっと登場させたかったのですが、早々に退場。
最後の最後でなんとか逃走に成功し、未来に希望を見出したと思いきや次の瞬間死んでしまいました。
彼らに限らず、HWSSでは人を殺した人間はそれがどんな事情だろうとすべからく破滅してます。人殺しイクナイってことですね。
No.1214
【スタンド名】ダイヤード 【本体名】エイジェイ・マクリーン(音楽家 AJ・マクリーンより)
【能力】 キューブを組み合わせる事で様々な物に形を変える。
考案者:ID:FDXwtIOq0
絵:ID:K3kexkyH0
安価キャラ。ゴリラです。ゴリラなのに超知性的です。だからこういうスタンドに目覚めたのでしょうか。
動物園ネタ、一度やってみたかったので安価が来た時は筋書きが一瞬で脳内に……!本当に助かりました。
アクターたちだけじゃなく、亜希とか色々交えてやってみるのもよかったかもしれないですね。
No.645
【スタンド名】ピンカートン 【本体名】星新一 (作家 星新一より)
【能力】物を粘着質にする能力
考案者:ID:02ggjhOq0
絵:ID:XcrF4W+v0
アクターがあまりにも陰が薄いので敵役として登場させました。
物を粘着質にするっていうシンプルな能力だったのと、本屋さんっていう設定でこれだ!!と選んでみました。
もうちょっと粘着質に絡めた戦法とかやってみたかったですね。
No.1332
【スタンド名】ウィンド・ティガー 【本体名】一条大牙
【能力】触れたモノを瞬間移動させる
考案者:ID:FrJlEUTZO
絵:ID:rEwgXFZi0
VS雷鳥の為にエルロイが調達した新パートナー、というわけで、上手い事熱に関係することができる能力だったので起用。
再起不能にはなっていませんが、雷鳥さんマジぱねぇの呪いをかけられたので、実質再起不能でしょう。
瞬間移動する能力って何気にチートですよねー。
781
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/08(土) 23:57:21 ID:???0
No.257
【スタンド名】アクアティカ 【本体名】海野柔沙(作家 海野十三より)
【能力】水分に反応して襲い掛かりその水分を吸収するスタンド
考案者:ID::Wgdjw7ty0
絵:ID:Ad+dfr5/0
以下、ジョジョっぽいバトルがしたかったので……。が起用動機のスタンドが続きます。できてるかどうかは別として。
なんていうか、水分に反応して、ってところがもう既にジョジョっぽいと思うんですよ。
タラーッと垂れた冷や汗すらもピンチになりかねない、そんな能力。あと触手。
No.1406
【スタンド名】ダーティ・ホワイト・ボーイ 【本体名】名無しのピアニスト(故)
【能力】このスタンドの周囲で一番大きな音を発している物体に憑依し、それの発する音を徐々に小さくしていく
考案者:ID:hqD31lB+0
絵:ID:+DYYXc0g0
ジョジョっぽいバトルがしたかったので……。第二弾。
チープ・トリックのような、斜め上の解決方法での退治、を目指しました。
セリフ回しにもちょっとチープ・トリックを意識しつつ、そうとは悟られない程度に工夫を入れてみたり。
No.1775
【スタンド名】ザ・ゲーム 【本体名】東野圭吾(作家 東野圭吾より)
【能力】本体が掲示した二つのものから正解を一つ選び、間違えた場合、魂を対象が選んだものと同化させる
考案者:ID:aRchzEDO
絵:ID:8iIzHMDO
ジョジョっぽいバトルがしたかったので……。第三弾。
スレで一目見た時に「この能力しかあるまい」と思いリクして採用してもらっちゃいました。
一度でいいから殴り合いではないバトルがしてみたかったんです……。結果散々でしたが。
No.532
【スタンド名】ファイナル・デスティネーション 【本体名】深堀骨(作家 深堀骨より)
能力】「藁人形の呪いを体現する」。
考案者:ID:Q4nJEN3P0
絵:ID:f+6MdCilO
ジョジョっぽいバトルがしたかったので……。最終弾。
コイツは「相手の能力を逆手にとって打ち負かす」というのを目的にやってました。
わら人形の呪いを体現する、って能力、なんかかっこいいですよね。
No.171
【スタンド名】ルーラ・ティマ 【本体名】波佐間黒男(ブラックジャックの本名より)
【能力】細胞を作り出す
考案者:ID:hBXhZU1p0
絵:ID:rWu0qNRM0
上の『ファイナル・デスティネーション』の弱点に、自動操縦が終わったらスタンドが負った傷が返って来るというのがあって、
それじゃあ、普通だったら治療役のスタンド使いと組んで動くよなあ……というわけで起用しました。
デザインがBJだったからついつい釣られて……。細胞を作り出すっていう能力もかっこいいですよね。
No.1351
【スタンド名】ダイモニカス 【本体名】桜井亜美(作家 桜井亜美より)
【能力】 触れた対象が心の奥底で苦手とするものを『丸いもの』を触媒にしてひとつずつ生み出すスタンド。
考案者:ID:h9nwqh3YO
絵:ID:/nNnEHnY0
最終決戦の前に、何かスケールのでかい現象が起こったらいいなあ、ということで採用してみました。
最初、「触れた対象を」を「『丸いもの』が触れた」と勘違いしていて、ここでかなり更新速度が遅れましたね。
タイトルをつけようと思ってダイモニカスでググったら、「悪魔」という意味だということが分かり、妙に納得してしまいました。
No.293
【スタンド名】アクロース・ザ・メトロポリス 【本体名】柳川春陽(作家 柳川春陽より)
【能力】スタンドを上空に飛ばすことで、町一帯を俯瞰する事ができる。
考案者:ID:Qpm+pi0FO
絵:ID:EsQWtgj40
『ダイモニカス』発動の為に起用しました。途中から空気になってしまいましたが……。
彼のネーミングは、柳川春陽、という作家からとっていますが、「柳」というワードはスタゲの柳井くんから来てます。
782
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/09(日) 00:02:11 ID:???0
こんな感じで……うわなにこれながい
好きなスタンドは味方では『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』
敵側では『ザ・ゲーム』がお気に入りです
ではでは、またこの鳥で現れることがあったらよろしくおねがいします
783
:
◆70nl7yDs1.
:2010/05/09(日) 07:38:04 ID:tE9Fdb120
◆XBKLFVrvZoさん本当にお疲れ様でした!
自案のソドムを使ってもらったのはいい思い出です
こういう誰も死なない終わり方もいいですねぇ…
D・Fさんもかっこよくて…こんな良キャラ(?)を生み出せる手腕に感服致しております
単発も楽しみだー
784
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/09(日) 11:18:12 ID:???O
本当にお疲れ様でした!
まさかカズハとJOJOが付き合うことになろうとはwwwww
DFさんは永遠に不滅です!!
785
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/10(月) 01:44:08 ID:???0
dfsankwaii
786
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/10(月) 17:24:50 ID:???0
またまたコメントありがとうございます……!
>>783
ありがとうございます!vsソドムを書いてた頃が懐かしい……
乙1先生にそう言ってもらえるとは、光栄です!
単発は俺の自己満足の結晶なのでむしろ期待しないでください……
>>784
ありがとうございます!カズハとJOJOはしょっぱなからフラグ建ててたんで
くっつけるのは結構早い段階から決まってました 特に理由はありませんが
DFさんは永遠に不滅です!!
>>785
dfsankakkoii
787
:
◆WQ57cCksF6
:2010/05/10(月) 23:28:12 ID:PE7e7cCM0
うひょおおおおおおおおおおお
遅くなったけど、たったいま全部読み終わりました!!
最初から最後まで全速力で面白かったです!エピローグのD・Fさんかっこいい!
超乙でした!
新しいSSに期待してます!
788
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/10(月) 23:38:50 ID:???0
>>787
ありがとうございますッ!!次回作なるべく早くできるように頑張ります!
RS更新楽しみにしてます!でも無理はしないでね!
789
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/05/11(火) 17:22:14 ID:???O
>>788
>次回作なるべく早くできるように頑張ります!
このコメントだけでご飯三杯いけます
本当にお疲れ様でした、次回作楽しみに待ってますぜ!
だけど無理だけはなさいませぬよう
790
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/12(水) 21:44:46 ID:???0
>>789
ありがとうございます!これだけ期待してくださる人がいるというのは
むずがゆい反面嬉しいです……。ご期待に添えられるよう頑張りますッ
791
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/17(月) 23:38:18 ID:???0
【警告】
これより 先は
読んでは いけない
792
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/17(月) 23:41:58 ID:???0
避難所の方で言っていたバトロワをこっちで投下したいと思います
(まだ前編しか出来上がってないんで後編はいつになるか分からないですが)
単発スレ占領するのもあれですし、新スレ建てるほどでもないですしね
製作開始は実は去年くらいからだったのですが、
「案の投下がやめられん!」と思ってたらいつの間にか案が多くなりすぎて収拾つかなくなって……
この間数えたら80超えてたんでいい加減やるか、ということで書き始めました。
ぶっちゃけ名作ZAINの二番煎じでその上ZAINほどのラスボスもいないんで
ただのスタンド使いガチバトル(しかも無駄死に多し)です
というわけで前置きが長くなりましたがどうぞ
793
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/17(月) 23:44:42 ID:???0
┌────────────────────────┐
|オリスタデザイン80体突破記念 感謝のバトルロワイヤル.|
└────────────────────────┘
参加者
・”アイアン・バタフライ”―上田 常香(うえだ つねか) 殴った部分を糸の様に解く
・”アット・ジ・アポロ”―工場 紅蓮(こうば ぐれん) 殴ったものにドリルをとりつける
・”アニマル・コレクティヴ”―広場 小音子(ひろば こねこ) 猫の身体能力のスーツ
・”ア・ホワイター・シェイド・オブ・ペイル”―『公園清掃(スクエア・クリーナー)』 空気の波を音波にする
・”アメジスト・ロックスター”―”葬儀屋” スタンドの宝石に触れた物を腐敗させる
・”インペリアル・ブレイズ(帝王激炎)”―氷野 玲子(ひの れいこ) 概念を燃やす
・”ウィンド・チェイス”―蝶野 美厘(ちょうの みりん) スタンドが蝶になる
・”When(中略)Right(ザット・ユーアー・ライト)”―(中略)ジュゲム 距離を消し去る
・”ウェザー・ガール”―海野 美琴(うんの みこと) 電荷の運動を制御する
・”ウマグマ”―響 渉(ひびき わたる) 矢印の方向にしか全てのものは動けない
・”エイトデイズ・ア・ウィーク”―ディアナ・フランドール 八日目という世界にワープする
・”エイミー・ワインハウス”―エイミー・ワインハウス コマの下の部分をとりつける
・”エヴィータ”―蛯原 夏海(えびはら なつみ) 泡をかけたものの水中と空中を逆転させる
・”エクスターミネーター”―人潟 道行(ひとかた みちゆき) 指差したもののベクトルを操作する
・”オー・ファーザー”―荒川 唯(あらかわ ゆい) 殴ったものを稲にする
・”オフィシャル・ガール”―紀野 加奈子(きの かなこ) 抱きしめたもののピースを抜き取る
・”カラシ”―渋井丸 隼人(しぶいまる はやと) 辛い
・”ギヴ・イット・2・ミー”―縁田 一二三(えにしだ ひふみ) 数秒先の未来を殴る
・”キャンディーズ・トレジャー”―涼宮 彩(すずみや あや) ものの形を変えて性質を作り変える
・”クイーン”―水達 雹子(みずたち ひょうこ) 回転を操る
・”クリムゾン・アンド・クローヴァー”―馬場 盛貴(ばば もりたか) 拳に引力を宿す
・”クロスビート”―田中 淳志(たなか あつし) スタンドパワーを刃にする
・”ゴッド・オンリー・ノウズ”―神崎 凛(かんざき りん) 世界中の全ての出来事を理解する
・”コモーション”―三上 悟(みかみ さとる) スタンドの動きを保存し、開放する
・”サイバー・ラガ”―檜山 薫(ひやま かおる) 電気世界に存在する
・”ザ・ドリーマーズ”―アリス・レフィリア 本体の想像の世界に世界を引き込む
・”サマンサ・フォックス”―タスティエーラ 機械樹を増やす
・”ザ・リング”―山田 貞子(やまだ さだこ) ビデオの内容を見たものを殺す
・”ジェイド・ナックル(翡翠の拳)”―城山 定(しろやま さだめ) 殴ったものを鉱物にする
・”SHAAMAN”―エグニオ・エグニオ 恐怖を数珠に込める
794
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/17(月) 23:45:40 ID:???0
・”シュヴァイネ”―ローザ・ズィルバーン 殴ったものを宝石にする
・”シルバー・サン”―碇 丈夫(いかり たけお) 星座の並びを作って星座の像を作る
・”スウィート・ハニー・ラヴ”―ジョアンナ・レヴェック 殴ったものに花を咲かせる
・”スカイ・フィッツ・ヘヴン”―天野 未来(あまの みらい) 光を造形する
・”スクラッチ・アシッド”―巣山 徹(すやま とおる) 弱酸性をアルカリ性にする
・”スケアリー・スパイス”―塩川 栄治(しおかわ えいじ) 燐粉を吸ったものの潜在意識を発現させる
・”ステイシー・オリコ”―尾石 織姫(おいし おりひめ) 触れた物をデフォルメする
・”スーパーシット・666”―ジェントルクソヤマ クソがついたものを追跡してクソにする
・”スーパー・ポップ”―乗田 譲(のりた ゆずる) 殴ったものを貫通させる
・”セイル・キャット”―シロ(猫なのに) 触れた部分から帆を生やし、空に飛ばす
・”セダン・デリバリー”―良治・ハートネット(りょうじ・―) 触れた部分にプチプチをつける
・”ディーパー・アンド・ディーパー”―甲斐 智(かい さとし) 下に下がると沈ませる能力
・”テディ・ペンダーグラス”―折山 哀歌(おりやま あいか) 殴ったものをぬいぐるみにする
・”ハズ・トゥ・ビー”―ノーヴェ・スカル 蹴りに熱を込める
・”バッド・ガール”―一里 智美(ひとり さとみ) メタ視点で観察できる
・”バーニング・アップ”―ディヴァイ・パッショー 触れた物を蒸発させる
・”ハーレム・スクエアクラブ”―麻布 百合子(あざぶ ゆりこ) 本体の近くに引きつける
・”ピンク・フロイド”―ジョン/ティア 時を逆行させる
・”ファントム・プラネット”―樺地 大樹(かばち だいき) 本体にかかる引斥力の操作
・”フォービドゥン・ラヴ”―山口 昇(やまぐち のぼる)/山口 降(やまぐち おりる) 殴ったものをS極かM極にする
・”4ミニッツ”―四音・フォータイムス(しおん・―) 腕の直線状に死の時間を生み出す
・”フォロウ・シック”―五味 元治(ごみ げんじ) 布をかぶせたものの時間の早送り・巻き戻し
・”プリンス”―三条 静太郎(さんじょう せいたろう) 時を破壊する
・”ブルー・アイズ”―小野坂 瀬人(おのさか せと) 緊張ウイルスをばらまく
・”フローズン”―臨在院 桜(りんざいいん さくら) 微量な電流を流して感覚を誤認させる
・”ボーダーライン”―白井 明(しらい あきら) 白線になって踏み越えたものを不幸にする
・”ポリス”―検非違使 亜美子(けびいし あみこ) 殴ったもの同士に手錠をかける
・”ホールド・ユア・ファイア”―瀬能 良太郎(せのう りょうたろう) 炎を造形する
795
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/17(月) 23:46:06 ID:???0
・”ホワイト・ヒート”―紅葉 月子(もみじ つきこ) 触れた物を同化させる炎を纏う
・”ホワット・イット・フィール・ライク・フォア・ア・ガール”―黄泉川 美実(よみかわ みみ) 格下を生み出す
・”ホワット・アイヴ・ダーン”―デヴィット・マーカー 殴ったものを機械化する
・”ホーンテッド・マンション”―「メイド」 どこまでも立派になる吸血屋敷
・”マー・ガール”―海原 真子(うなばら まこ) 殴ったものの真裏から鉄砲水を噴出させる
・”マテリアル・ガール”―神尾 智恵(かみお ともえ) 殴ったものから原因を抜き出す
・”マドンナ”―通りすがりの女子高生 集中を操作する
・”MUSIC”―アヤ・エイス 音版ヘブンズ・ドアー
・”ミュージック・インフェルノ(仮)”―リオ・スカイライン・ムラーノ 魔法陣から音波を放つ
・”メタモフォーシズ”―アイリス・サンディエゴ 昆虫化する
・”ライク・ア・プレア”―荒巻 学(あらまき まなぶ) 触れた物を円盤状に抉って纏う
・”ラ・イスラ・ボニータ”―牧場 走(まきば はしる) 馬具一式を身に付けたものを物凄い強い馬にする
・”リヴ・トゥ・テル”―雨山 雅(あめやま みやび) 切りつけた物を地上6mの十字架に磔にして幽体離脱させる
・”リヴォルヴァー”―小林 清美(こばやし きよみ) 空気を圧縮して銃弾にする
・”リトル・スター”―法田 美代(のりた みよ) 握った物を流れ星にする
・”レイ・オブ・ライト”―星野 宙(ほしの そら) 手首で発電した電気をスタンドエネルギーに変換する
・”レイザーライト”―走水 大門(はしりみず だいもん) スタンドによって動かしたものの運動を止めさせない
・”レッド・ローズ・スピードウェイ”―暁 真澄(あかつき ますみ) レンズの中の景色を瞬間移動できる
・”レディ・ラスト・リリス”―薦江 沙紀(こもえ さき) 三大欲求をグラフで認識していじくる
・”ワンダー・ガール”―湾田 亜夢(わんだ あむ) 殴ったものを板にする
796
:
※実際に登場したSSの人物とは一切関係ない
:2010/05/17(月) 23:47:15 ID:???0
Y市――総合市民体育館。
曇天の下、不気味に聳え立つその建造物は、普段の健全な印象とは正反対の印象を回りに与えていた。
……その、最深部。
「これより、殺し合いを始めますゥ」
男の宣言に、場内にどよめきが走った。
端的に説明するなら、この男は、兎だった。八頭身の、二足歩行の兎が、燕尾服を着ている。
これだけ説明すれば十分なほどに、シンプルな『兎人間』であった。
このドームに存在する「男」以外の彼ら、彼女ら、その他もろもろ数十名の近況を端的にあらわすならこうだ。
『各々自分の生活をしていたと思ったらいつの間にかこの場所に突っ立っていた』
何を言っているのかわからないと思うが、彼らが一番わけがわからないだろう。
彼らは今頭がどうにかなりそうになっている。
超能力でもなければましてや超スピードなんかでも断じてない、もっと恐ろしいものの片鱗を味わっているのだ。
ドリーマー「はじめましてェ、『ザ・ドリーマー』によって生み出された「ドリーマー」と申しますゥ
突然ですがァ、みなさんには、殺し合いをしてもらいますゥ。あ、勘違いしないでくださいね?
これは決定であって提案などではありませんン〜。これは『感謝のセレモニー』なのですゥ。
たとえ敵が赤ん坊だろうと、油断するということは「その赤ん坊に殺されても文句はいえない」ってことですよォ」
ドリーマー、と名乗る男は、高らかと宣言した。
場内にさらなる動揺が蔓延る。
荒巻「ふ、フフ。くだらん」
この宣言を、『ライク・ア・プレア』荒巻は鼻で笑った。
荒巻「殺し合いをしろ、だと?そんな、平穏じゃあない行動を、私が看過するとでも?」
検非違使「そうね、私も一応警官だし」
黄泉川「私もこの人たちと同じ考えよ」
次いで『ポリス』検非違使と『ホワット・イット・フィール・ライク・ア・ガール』黄泉川も反旗を翻す。
ドリーマー「あ、私に逆らっちゃう感じですかァ?」
ド ド ド
荒巻「分からないやつだな、そうだと言っている」
検非違使「あなたを逮捕します!」
黄泉川「『ホワット・イット・フィール・ライク・ア・ガール』!『格下』を生み出せッ!」
ドリーマー「あァあァ、物騒だなァ」
黄泉川「ば、バカな……!?『格下』が現れない……!?」
検非違使「くっ、『ポリス』!」
ポリス『ウオリャアアアアアア!』
荒巻「『ライク・ア・プレア』ッ!うおおおおおおおお!」
ドリーマー「じゃあ、バトロワものではおなじみのこれで」パンッ
黄泉川・検非違使・荒巻「うおおおおおおおおお!?」パアッ
ゴ ゴ ゴ
ドリーマーが手を叩いた瞬間、あたりが眩い光で包まれる。
眩い光が起こった後、黄泉川、検非違使、荒巻の姿はこの世のどこからも消失していた。
敗者の部屋
メイド「ようこそ『ホーンテッド・マンション』へ……こちらは敗者の部屋となっております……。くれぐれも負傷はなされぬよう……」
黄泉川「えっ、あれ?」
検非違使「ここは……」
荒巻「ここどこ?」
メイド「あなた様がたは『バトルロワイヤル』にて名誉の戦死を遂げました……。
ここは敗者が集う休憩場所でございます……。どうぞおくつろぎください……」
黄泉川「(こいつ、透けてる……。スタンド……?)」
・”ポリス”―検非違使 亜美子(けびいし あみこ) 殴ったもの同士に手錠をかける
・”ホワット・イット・フィール・ライク・フォア・ア・ガール”―黄泉川 美実(よみかわ みみ) 格下を生み出す
・”ライク・ア・プレア”―荒巻 学(あらまき まなぶ) 触れた物を円盤状に抉って纏う
――主催者権限で死亡
バトルロワイヤル会場
アヤ「い、一体何が……!?」
突然の消滅に場内がざわつく。
葬儀屋「…………」
ディアナ「フン……」
三条「…………野郎……」
しかし、同時に動揺しない人間もまた数人いた。
ドリーマー「それじゃあ、健闘を祈りますゥ」
ド ド ド ド
男が消えた瞬間、場内に誰からとも言えず緊張が走った。
当然だ。殺し合いが始まったのだから。
中には年端もいかない少女さえ混じっている。
797
:
何人か名前がジョジョになるヤツラがいますが
:2010/05/17(月) 23:48:59 ID:???0
そんな緊張を打ち破ったのは、一つの声だった。
デヴィット「や、やめようぜこんなこと!」
その声の主は『ホワット・アイヴ・ダーン』デヴィット・マーカーだった。
デヴィット「俺達が殺し合いをする理由なんざねぇじゃねえか!あんなやつの言いなりになんかならなくたって、いいだろ!?」
デヴィットが両手を広げて演説をするように声を張る。
デヴィット「そんな、つまんねぇ方法なんかより、皆で手を組んであいつを倒すっていう、ハッピーな方法の方がいいだろ!?」
デヴィット「だから―――」
しかし、その言葉は最後まで続けられることはなかった。
田中「うるさいな……。私の”お楽しみ”の邪魔をするんじゃあない……」
デヴィットの胸は、金属質の右腕が貫通していた。
彼の胸を貫いたスタンドの本体は、田中淳志。スタンド名『クロスビート』。
デヴィット「ば……かな……」
・”ホワット・アイヴ・ダーン”―デヴィット・マーカー 殴ったものを機械化する
――『クロスビート』に心臓をブチ斬られて死亡
田中「フン……男を殺しても”お楽しみ”はできないではないか……。私は「ゲイ」などという穢れた人種ではないのだぞ」プイッ
臨在院「そういうことなら、私も楽しませてもらおうかしらぁ」クスッ
バヂヂッ
湾田「うぐっ!?」
一里「がっ!?」
神尾「くぅっ!?」
『フローズン』臨在院が地面に手を当てると同時に、周囲にいた
『ワンダー・ガール』湾田、『バッド・ガール』一里、『マテリアル・ガール』神尾が頭を抑えてうずくまった。
臨在院「安心しなさぁい、痛みなんか感じさせずに、一瞬で殺してあげるからぁ」
ド ド ド
臨在院の背後に「女神」とも呼べる神々しいスタンドが現れる。
ピシィ
唐突に、「女神」の顔が割れる。
バリ……バ ……リ …………
割れ目の奥から、何かが響く。
バリバリバリ……バッリィィ――――ッ
神尾「な、なんて……!禍々しい素顔……!」バッ
神尾はすぐさま自分に触れ、『マテリアル・ガール』の能力で自らを痺れさせている「原因」を抜き出して回避したが……。
湾田「『ワンダー……ぐっ!麻痺でスタンドが……がばぁ!」グシャッ
BG『あ〜、これは微妙な能力だから即退場させられた感じねぇ〜』
一里「そんなぁ〜」グシャッ
・”ワンダー・ガール”―湾田 亜夢(わんだ あむ) 殴ったものを板にする
・”バッド・ガール”―一里 智美(ひとり さとみ) メタ視点で観察できる
――『フローズン』に頭を潰されて死亡
海野「ふぅん……。微弱な電流で生体電流を狂わせて幻覚を見せるのが、アイツの能力……ってわけね」
その光景を遥か遠くで見物する少女。
『ウェザー・ガール』海野美琴にとって、あの程度の能力はいくらでも模倣可能だった。
工場「JCが黄昏てるんじゃねぇぜッ!」ゴオッ
その背後を、『アット・ジ・アポロ』工場紅蓮が強襲する。
が。
ビリビリッ
美琴は背後から迫る工場の方を見ようともせず、ただ組んだ腕を人差し指でぽん、と叩く。
それだけの動作で、微小な粒を構成するさらに微小な粒の運動に働きかけ――人ひとりの意識などゆうに刈れる電撃となった。
工場「あぎゃっ!?」バタンッ
海野「……まあ、殺しはしないわ。殺しは……」
ドシュゥンッ!
海野「えっ!?」
と、唐突に工場の体が消滅した。
・”アット・ジ・アポロ”―工場 紅蓮(こうば ぐれん) 殴ったものにドリルをとりつける
――『ウェザー・ガール』の電撃で敗北
ドリーマー『あァ、言い忘れてましたが武器とかにされちゃうと困るので参加者は死亡したり気絶した時点で
こちら側で回収する手筈になってますゥ、それでは健全な殺し合いをォ』
798
:
それは主人公的なイメージで作った案たちです
:2010/05/17(月) 23:50:15 ID:???0
場内にざわざわと喧騒が広がる。
「ということは」「死なずに気絶すれば生き残れるのか!?」と。そんな声が広がる。
が、次の瞬間それは悲鳴に成り代わった。
ディアナ「フン……。つまらんな。まったくもってつまらん。人間どもの戯れに付き合ってやったと思ったら、
あっという間に生き残ろうと日和りおって……。このディアナを付き合わせているのだ、もっと愉快に殺し合え」
ブン、と腕を振るう。それだけで人肉が爆弾のように飛び散る。
・”アニマル・コレクティヴ”―広場 小音子(ひろば こねこ) 猫の身体能力のスーツ
・”ア・ホワイター・シェイド・オブ・ペイル”―『公園清掃(スクエア・クリーナー)』 空気の波を音波にする
・”When(中略)Right(ザット・ユーアー・ライト)”―(中略)ジュゲム 距離を消し去る
・”ラ・イスラ・ボニータ”―牧場 走(まきば はしる) 馬具一式を身に付けたものを物凄い強い馬にする
――ディアナの癇癪に巻き込まれ死亡
三上「く、くそっ!」
『コモーション』三上はそう毒づかずにはいられなかった。
先ほどから、「自動操縦タイプ」のスタンドに追われているのだ。
SA『アルカリィィイイイイイイ』
ザ・リング『……………………………………』
SS666『クソオオオオオオオオオオオオオオ』
それも三体に。
三上「どうしてこう俺の人生は思い通りにいかないことばかり!ウンコに追いまわされるとか人としてどうなんだよ!!」
そう、毒づかずにはいられなかった。
が、その逃走劇は思わぬ形で終着する。
「『4ミニッツ』」
ドォン
三上「がっ……あ……?」
四音「私のスタンド能力で彼らの『自動追尾能力』を『死』なせました。早く逃げてください」ニコッ
-自動追尾スタンドたちは-
2度とその場を動くことはできなかった……。
唯一の行動指針である『追尾機能』を奪われたので
そもそも動く事が出来ないのだ。
そして動きたいと思っても動けないので
――そのうち魂のエネルギーが切れて死んだ。
・”スクラッチ・アシッド”―巣山 徹(すやま とおる) 弱酸性をアルカリ性にする
・”スーパーシット・666”―ジェントルクソヤマ クソがついたものを追跡してクソにする
・”ザ・リング”―山田 貞子(やまだ さだこ) ビデオの内容を見たものを殺す
――『死の時間』にとらわれて死亡
三上「あなたは……女神か……!恩に着るッ!」ダッ
『4ミニッツ』四音に背を向け、走り出したその瞬間だった。
ドズッ
三上「な……!?」
三上の頭の右半分が宝石と化した。
ローザ「自分を知れ……そんなオイシイ話があると思うか?お前のような奴に……」」
四音「ローザさんオツカレさまです〜」
背後からの不意打ちは、四音と結託していた『シュヴァイネ』ローザの仕業だった。
三上「なんでこうなるのォォォオオオ―――――ッ!!?」
その叫びが三上の最期のセリフとなった。
・”コモーション”―三上 悟(みかみ さとる) スタンドの動きを保存し、開放する
――『シュヴァイネ』に全身を宝石にされて敗北
敗者の部屋
三上「あーくそ、ぼくっていっつもこうなんだよなぁ」
黄泉川「ドンマイドンマイ!次があるって!」
広場「私たち既に死んでるにゃー、この猫口調も出すまでもなく死んだにゃー」
工場「てかウェザー・ガール強すぎだろ……あんなん勝てるわけねぇ……」
『ホーンテッド・マンション』内、管理人室
ドリーマー「ふむ、新たに『MUSIC』アヤ、『マー・ガール』海原、『リヴ・トゥ・テル』雨山が死亡ですかァ」
バトルロワイヤル会場
・”MUSIC”―アヤ・エイス 音版ヘブンズ・ドアー
・”リヴ・トゥ・テル”―雨山 雅(あめやま みやび) 切りつけた物を地上6mの十字架に磔にして幽体離脱させる
・”マー・ガール”―海原 真子(うなばら まこ) 殴ったものの真裏から鉄砲水を噴出させる
――能力が面倒だったため死亡
ド ド ド
水達「………………」
三条「………………」
JK「……………………」
799
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/17(月) 23:52:31 ID:???0
水達「『クイーン』ッ!」
三条「『プリンス』ッ!」 グオッ
JK「『マドンナ』ッ!」
シィーン
水達「……やめにしましょ、今ここで私たちが戦っても多分無駄な結果しか生まない」
三条「……やれやれ、俺もそれとまったく同じことを考えていたところだぜ」
JK「……フフッ」
クルゥ
三人はそれぞれ背を向けて別々の方向に歩き出す。
”回転を操る”『クイーン』水達の行く先には――
五味「『フォロウ・シィィイイイイック』ッ!!フハハハハッ!わしの能力の前になすすべもなく散るがいいッ!」
赤ん坊(元瀬能)「おぎゃぁーおぎゃぁー」
ミイラ(元小野坂)「…………」
・”ブルー・アイズ”―小野坂 瀬人(おのさか せと) 緊張ウイルスをばらまく
・”ホールド・ユア・ファイア”―瀬能 良太郎(せのう りょうたろう) 炎を造形する
――『フォロウ・シック』に時間を巻き戻されたり早送りされたりして再起不能
水達「ツマんないことしてるわね」
五味「あんだぁ?わしのやることに文句つけるのかぁ!?てめぇも巻き戻してッ!」
そういって『フォロウ・シック』は胴体をまるまる覆い隠している布を翻す。
この布で包んだものの時間を早送りしたり巻き戻ししたりできるのが『フォロウ・シック』の能力。
どうでもいいが「フォロウシック」とフロシキって微妙に語感が似ている。この能力はタイムふろしきが元ネタなのだ!
. ..
水達「『翻して』」
水達「その動作には「回転」が深く関わっているわ。いいえ、その運動に限らず人体は「回転」なくして生きることは出来ない」
ギュルル
五味「うおお!?」
マントが勝手に『フォロウ・シック』自身を包む。
水達「たとえば「血流」も、円になって一定方向を流れている……。これも「回転」ね」
五味「な……にを、言っている」
水達「さて、この『回転の速度』を加速させると、どうなるでしょうか?」
五味「や、やめろおォオオオオオ」
グシャッ
水達「答えは「血管がその負荷に耐えられなくなって全身から血が噴出す」でした……ってね」
・”フォロウ・シック”―五味 元治(ごみ げんじ) 布をかぶせたものの時間の早送り・巻き戻し
――血流の速度を加速させられあらゆる血管が破裂して死亡
渋井丸「俺渋井丸隼人!お姉ちゃん、俺と遊ばない?」
『フォロウシック』五味が惨殺されている最中、チョイ悪オヤジ、『カラシ』渋井丸はナンパに精をだしていた。
紀野「やめてください、困ります」
渋井丸「「困りますぅ」だって、カッワイー!」
ドグシャァ
渋井丸「グェッ」
ディアナ「チッ……邪魔者にぶつかったか」
腕があらぬ方向へと捻じ曲がっているディアナが、憎憎しげに呟く。
吹っ飛んだ渋井丸の方を見ると、一人の少年ともみくちゃになっているのが分かった。
渋井丸の首は、ない。
・”カラシ”―渋井丸 隼人(しぶいまる はやと) 辛い
――ディアナが投げた”ナニカ”に首を飛ばされ死亡
次に、紀野は少年を見る。
少年の頭部は、何かに押しつぶされたようにぐちゃぐちゃになって原型をとどめていなかった。
・”ウマグマ”―響 渉(ひびき わたる) 矢印の方向にしか全てのものは動けない
――能力を使うも、吸血鬼の不死性に敗北。頭部をめちゃくちゃにされて死亡
紀野「あ、ああぁ……」ペタン
あまりの光景に、紀野はその場に座り込んでしまう。
ちょっと気を緩めれば、その場でお漏らしをしてしまいそうだった。
ディアナ「……フン、まったくもってつまらん。あの『方向を強制する能力』……。
ちょいとばかり腕がめちゃくちゃになったが、結局大したことはなかった」
ディアナ「さァて、やっと女の獲物を見つけた……」
紀野「ひっ」
ディアナ「い た だ き ま す」
キャアアアアアアア―――ッ
・”オフィシャル・ガール”―紀野 加奈子(きの かなこ) 抱きしめたもののピースを抜き取る
――ディアナに吸血され死亡
800
:
ホーンテッドマンションは仕方ないので控え室代わりに
:2010/05/17(月) 23:53:55 ID:???0
ドシュゥン
ディアナ「……チッ、どうやら絶命した時点で死体は消滅するようだな……。屍生人にしてやろうと思ったのに」
・・・
タスティエーラ「チッ……。まったく面白くない」
タスティエーラは舌打ちした。
この市民体育館のドームのような建物の中、
なんの遮蔽物もなく戦うのは、タスティエーラにとっては最悪だった。
タスティエーラ「もっとも、ぼくの『サマンサ・フォックス』はそんなまどろっこしいことをしなくても勝てるのだが……」
タスティエーラ「目立つのはよくない。バトルロワイヤルなどと銘打っている以上、隙を突いて殺されるリスクは少ないに越したことはない」
タスティエーラ「そうだろう?カンザキ」
神崎「……」コクリ
神崎「『ゴッド・オンリー・ノウズ』……」ドドド
神崎の背後にキリストのような、千手観音のような、神々しく、ただしどこかちぐはぐな人型スタンドが現れる。
神崎「現時点で……参加者83名中脱落者23名、残り60名」
神崎「このまま行けば、およそ3秒後にあなたの背後から攻撃がくるはずよ」
タスティエーラ「了解っと。本当に君の能力は使えるな。ぼくの能力ほどじゃあないがね」クルゥ
乗田「馬鹿なッ!「空間」を貫いて来たのにバレただと……!?」
タスティエーラ「3秒ジャスト。本当に君の「予言」は当たるね。『サマンサ・フォックス』ッ!」
タスティエーラの体から機械的な『枝』が現れる。
乗田「うおおおおッ!『スーパー・ポップ』ッ!」グォン
ドズズッ
乗田「ぐふっ……」
タスティエーラ「きみは腕二本だろ?こっちは無数の『枝』があるんだよ。木だからな」
・”スーパー・ポップ”―乗田 譲(のりた ゆずる) 殴ったものを貫通させる
――『サマンサ・フォックス』の枝に全身を貫かれ死亡
タスティエーラ「っと……『人体は機械のようにそれぞれ役割を持っている』なんてふざけた論理もあるくらいだし、
人間の体も『機械樹』にできるかと思ったが……」
神崎「高望みはいけないわ」
タスティエーラ「分かってるさ。今のはジョークだって。本当にきみはジョークが通用しないな」
・・・
パッショー「…………フム、これは少し困ったことになったな……」
ボシィア
百合子「がっ……あ……」ボァアア
パッショー「とりあえず近場にいた少女を『蒸発』させたが、これはあと何人いるんだ……?蒸発させてもきりがないぞ」
パッショー「まあいいか。イマイチ燃えてこないが……」
けだるげに呟くパッショーの傍らには、燃えるような赤い人型スタンドに頭を掴まれた少女の姿があった。
・”ハーレム・スクエアクラブ”―麻布 百合子(あざぶ ゆりこ) 本体の近くに引きつける
――『バーニング・アップ』に触れられ、『蒸発』
ジョン「どおォオォォォオオォォォなってんスかァァァァアアアッ!?」
軽薄そうな青年が、力の限り叫ぶ。
青年の体は既に半分ほど地面に埋まっていた。
甲斐「ふはは、やはり人を見下すのは気分がいいッ!」
青年を見下ろす男の名は、甲斐智。
スタンド名は『ディーパー・アンド・ディーパー』。
下に下がったものを沈める能力を持つ。
ジョン「ううううううう…………。ティア様ァアアア……どォォ――なってるんスかァ、これぇ……。
いつもみたいに助けてくださいよォォォ〜〜〜〜、怖ェよぉおおお〜〜〜〜っ……」
ギョロ
瞬間、ジョンの目つきが冷たく鋭く変わる。
見る見るうちに顔つきも滑らかになっていく。
ティア『……落ち着きなさい……。わたしのかわいいジョン……。あなたには私の『ピンク・フロイド』の能力の一部があるわ』
ティア『落ち着いて状況を見なさい……。一見不利に見える事でも、視野を広げれば必ず『私たち』の力になる……』
ギョロ
次の瞬間、ジョンの目つきがもとの軽薄そうな青年そのものへと戻る。
ジョン「わ、分かりました……やってみますよォ〜〜」
甲斐「ふはは、いまさら貴様に何ができるッ!」
ジョン「……ウオリャアッ!」ガバァ
801
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/17(月) 23:55:14 ID:???0
ジョンの腕から剥離するように現れた『腕』が、地面を抉り飛ばす。
甲斐「うお、うおおおッ!?」ガィインガイン
ジョン「どうも地面を登ろうとするとグズグズと崩れてさらに沈んじまうようだな……だがだったら!逆にそのことを利用する!」
甲斐「マズイ……しまったッ!能力を解除せねば……」
ジョン「ウオリャアッ!もう一発ゥ!」ガバァ
甲斐「くおおおッ!だがこのくらいなら防げ……」
グリュウウウウウ
その瞬間、甲斐の動きが、宙を舞う瓦礫が、時間が巻き戻ったように後退して行く。
ジョン「……『ピンク・フロイド』……。時は逆流する……。そしてそのなかを!俺だけが動く事ができる!」
スォオ
ジョン「ほんの一瞬だけだがな……」ガバチョ
『腕』がもう一回地面を抉りぬく。当然、甲斐は防御に向かう真っ最中な為これに対応することは出来ない。そして――
甲斐「ハッ!?なぜこんなところに瓦礫が……防げな……!」ドグチア
・”ディーパー・アンド・ディーパー”―甲斐 智(かい さとし) 下に下がると沈ませる能力
――瓦礫で頭を潰され死亡
アイリス「アハハハハッ!弱い!弱い弱い!あなた昆虫ごときに遅れを取っていていいのォ!?」ブゥーン
空中を高笑いしながら飛ぶ女の姿。
否、彼女は既に人類ではなくなっていた。ハチのような黄色と黒のコントラストの体表。
まさしく今の彼女は「蜂人間」だった。
そして、周りに従える数匹の巨大な昆虫。
薦江「…………」
トンボに、
暁「…………」
羽アリに、
樺地「…………」
カブトムシ。
・”ファントム・プラネット”―樺地 大樹(かばち だいき) 本体にかかる引斥力の操作
・”レッド・ローズ・スピードウェイ”―暁 真澄(あかつき ますみ) レンズの中の景色を瞬間移動できる
・”レディ・ラスト・リリス”―薦江 沙紀(こもえ さき) 三大欲求をグラフで認識していじくる
――『メタモフォーシズ』で昆虫にされ再起不能
蝶野「くっ……!『ウィンド・チェイス』ッ!」ブアアァァァ
追われている蝶野のスタンド、『ウィンド・チェイス』が昆虫になったスタンド使いたちを迎撃する。
が。
樺地「カァァァァァァアッ!!」
巨大なカブトムシがその角を壁に突き立てた瞬間、瓦礫が鉄砲玉にも勝る勢いで四散した。
蝶となった『ウィンド・チェイス』に攻撃はあたらないが、その代わりに蝶たちはあたりに散らばった。
蝶野「き、きりがない……!」
薦江「ウグ……?」ビクッ
と、急に昆虫たちの動きが鈍る。
蝶野「やっと……効いてきたようね。燐粉」
ド ド ド
アイリス「ふぅん、やるじゃない。いいわね」
蝶野「『ウィンド・チェイス』が蝶の形態の時に撒く燐粉には……!麻痺効果がある……!
さあ、あなたの手ごまはこれで全員再起不能。あなたはどうするの?」
アイリス「……ねぇ、『蝶の様に舞い、蜂の様に刺す』……って言葉があるじゃない?」
蝶野「……何を……言ってるの?」
アイリス「素敵な言葉だと思ってね……。友達にならない?私たち、いいペアになれるわよ」
蝶野「何を馬鹿な!そんなの私が承諾するわけが……」
アイリス「そう、残念」
アイリス「あ な た の 答 え は 関 係 な い け ど ね」グンッ
蝶野「なっ……!?」バッ
アイリス「蜂の羽の振動で燐粉を撒き散らせば、あとはもうあなたしかいなくなる」
蝶野「きゃっ!ちょっと何を……」
ガバッ
ズギュゥゥウウン!
蝶野「むー!?むーっ!!?」
アイリス ガリッ
蝶野「むぐっ!?」
802
:
SS出演案の口調はオリジナルとは多少変化させてます
:2010/05/17(月) 23:56:57 ID:???0
蝶野「む……むぅ……むぐ……」ビクッ
アイリス「ぷふっ……特別に『理性』を残したまま昆虫化させてあげたわ。私たち、仲良くなれそうね?」
蝶野「ひゃ……ひゃい…………」グムム
・”ウィンド・チェイス”―蝶野 美厘(ちょうの みりん) スタンドが蝶になる
――『メタモフォーシズ』で半人半蝶にされ再起不能
田中「……チッ」
『クロスビート』田中は不機嫌だった。
檜山「う、うう……」
田中は屍姦嗜好の持ち主である。凄惨な死体を犯すことに悦びを感じる異常者だ。
しかし、この場所では命を失うとすぐさま別の場所に移動させられる、ときた。
結果として、彼は「死ぬ寸前」の相手で我慢するしかないのだった。
今彼が乱暴に掴んでいる彼女――檜山薫は、『サイバー・ラガ』のスタンド使い。
電気世界にのみ存在するスタンドを駆っていたのだが、それは同時に身を守るすべがないということ。
田中の『クロスビート』の前に、成す術もなく倒されていたのだった。
田中「クソッ!このクズときたらッ!腕を切っても足を切っても死にやがる!」ゲシッ
檜山「あうっ」
「ちょっと、それは酷いんじゃなぁい?」
田中「あぁ?」
臨在院「まあ?私も正義の味方なんてのとは程遠いんだけどぉ、見苦しいマネされると気分が悪くなるのよねぇ」
田中「なぁに言ってんだ?お前も……私の玩具になりにきたと!そういうことだなァッ!」ズンッ
臨在院「死んでもごめんねぇ!」バッ
ビリリッ
田中「ふん!何かと思えばそんな微弱な電流で『クロスビート』が敗れるかッ!」ゴオッ
臨在院「なっ……!速ッ……」ズバア
臨在院「ぐあっ……!」
田中「ふん!弱い弱い弱い弱い弱い!!」ズバズバズバズバ
臨在院「いやぁっ……やめ……」
田中「死ね死ね死ね死ね死ねぇえええええッ!!」ズバアッ
臨在院 シーン
田中「おっと、私としたことが、殺してしまったようだな……フフフ」
カツ コツ
田中「……?なんだ、この足音は?」
臨在院『どう?夢の感想はぁ?』
田中「なんだ?どこから声が聞こえている?」
臨在院『いい加減気付きなさぁい……。目の前のわたしは確かに死んでるんでしょぉ?』
臨在院『じゃあなんでその死体はいつまでもそこに残ってるのよぉ?』
田中「えっ……」
臨在院『最初の電撃の時点で、勝負は決していたのよぉ』
バアッ
一瞬にして景色が変わり、
膝立ちの体勢から見える臨在院の姿があった。
田中「う……!」
田中「(か、体が動かないッ!?)」
臨在院「『金縛り』って、知ってるぅ?脳だけが起きて体は起きないっていうのがメカニズムらしいんだけどぉ」
臨在院「まあ、私も同じようなことができるのよねぇ」
田中「……………………!!」
臨在院「死になさぁい」ドボグシャァ!
・”クロスビート”―田中 淳志(たなか あつし) スタンドパワーを刃にする
――頭部を潰され死亡
檜山「う、うう……ああ……」
臨在院「ああ、そういえばこの子もいたんだっけねぇ」
檜山「こ……ころ……して……」
臨在院「…………はぁ、惨いわねぇ」 ビリリッ
ドズ
・”サイバー・ラガ”―檜山 薫(ひやま かおる) 電気世界に存在する
――全ての痛覚をオフにされたのち、心臓を一突きにされ死亡
昇&降「おっりゃああああああああああ!!」ドグッシャア
二体のスタンドの拳がめり込む。
白井「うぐ、ぐああああああああああッ!」メキメキ
昇「あなたの右半身をS極に、左半身をM極にした……。引力で潰れるがいい!」
白井「ぐ……『ボーダーライン』ッ!」ドシャッ
降「うわっ!?」ヒョイ
803
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/17(月) 23:58:11 ID:???0
白井「くく……またいだね……。これで、君たちは……不幸になる……ぐ!」グシャァ!
・”ボーダーライン”―白井 明(しらい あきら) 白線になって踏み越えたものを不幸にする
――『フォービドゥン・ラヴ』×2の攻撃を受け、引力で潰れて死亡
昇「なんだったんだ……『不幸』?気味が悪い」
ブォン
降「あっ!昇ッ!危なッ……」
昇「えっ?」
ドグッシャア!
降&昇「……きゅう」
・”フォービドゥン・ラヴ”―山口 昇(やまぐち のぼる)/山口 降(やまぐち おりる) 殴ったものをS極かM極にする
――突然突っ込んできた何かに押しつぶされ気絶
小林「くっ!」
『リヴォルヴァー』小林清美は押されていた。
走水「ハッ!どうした1000スタさんよォ!たかがいちスタンドなんかに遅れをとってていいんですかァ!?」
走水「俺が常に持ち歩いてるこのビー玉達をよォ……投げるだけで決着が着くんだよなァ、そりゃあ逃げるだろォけどよー」
小林「『リヴォルヴァー』…………!」
走水「この逃げ腰は流石にカッコ悪いんじゃあねェのォ!?」バアッ
小林「さっきから散々わたしのこと罵ってるけど、あんたこそ私を、”1000”をナメすぎじゃない?」クルゥ
小林「(アクセンさん!魔王さん!マグダレーナ様!その他たくさんの先輩1000さん!見ていてください……!)」
オオオオオオォォォォ
小林「これが私の……全力全開……だああああ―――――ッ!」
カシュッ!カシュッ!
小林の背後に立つ『リヴォルヴァー』の肩についているリボルバーが勢いよく回転する。
透明な弾丸が『リヴォルヴァー』の指の上に乗り……、
小林「『BANG』ッ!」
走水「まっまさか……!今まで逃げてたのはより多くの空気を圧縮するため……!」
ドッグォオオ!
走水「ぐあああああ」ドオオオ
昇&降「!!」ドグッシャア
走水「ミスター等速運動と呼ばれたこの俺があああああ」ドッゴオン
・”レイザーライト”―走水 大門(はしりみず だいもん) スタンドによって動かしたものの運動を止めさせない
――途中でとある双子をフッ飛ばしながら壁に衝突し気絶
『ホーンテッド・マンション』内、管理人室
ドリーマー「ふむ、これで約半分が気絶したり死んだり再起不能になりましたねェ。
『メタモフォーシズ』で手ごまを増やされたのは予想外ですが」
ドリーマー「まァ、よしとしましょォ、百合百合で俺得ですしねェ」
804
:
とりあえず前編ここまで
:2010/05/17(月) 23:59:27 ID:???0
途中経過
・”アイアン・バタフライ”―上田 静香(うえだ しずか) 殴った部分を糸の様に解く
・”アメジスト・ロックスター”―”葬儀屋” スタンドの宝石に触れた物を腐敗させる
・”インペリアル・ブレイズ(帝王激炎)”―氷野 玲子(ひの れいこ) 概念を燃やす
・”ウェザー・ガール”―海野 美琴(うんの みこと) 電荷の運動を制御する
・”エイトデイズ・ア・ウィーク”―ディアナ・フランドール 八日目という世界にワープする
・”エイミー・ワインハウス”―エイミー・ワインハウス コマの下の部分をとりつける
・”エヴィータ”―蛯原 夏海(えびはら なつみ) 泡をかけたものの水中と空中を逆転させる
・”エクスターミネーター”―人潟 道行(ひとかた みちゆき) 指差したもののベクトルを操作する
・”オー・ファーザー”―荒川 唯(あらかわ ゆい) 殴ったものを稲にする
・”ギヴ・イット・2・ミー”―縁田 一二三(えにしだ ひふみ) 数秒先の未来を殴る
・”キャンディーズ・トレジャー”―涼宮 彩(すずみや あや) ものの形を変えて性質を作り変える
・”クイーン”―水達 雹子(みずたち ひょうこ) 回転を操る
・”クリムゾン・アンド・クローヴァー”―馬場 盛貴(ばば もりたか) 拳に引力を宿す
・”ゴッド・オンリー・ノウズ”―神崎 凛(かんざき りん) 世界中の全ての出来事を理解する
・”ザ・ドリーマーズ”―アリス・レフィリア 本体の想像の世界に世界を引き込む
・”サマンサ・フォックス”―タスティエーラ 機械樹を増やす
・”ジェイド・ナックル(翡翠の拳)”―城山 定(しろやま さだめ) 殴ったものを鉱物にする
・”SHAAMAN”―エグニオ・エグニオ 恐怖を数珠に込める
・”シュヴァイネ”―ローザ・ズィルバーン 殴ったものを宝石にする
・”シルバー・サン”―碇 丈夫(いかり たけお) 星座の並びを作って星座の像を作る
・”スウィート・ハニー・ラヴ”―ジョアンナ・レヴェック 殴ったものに花を咲かせる
・”スカイ・フィッツ・ヘヴン”―天野 未来(あまの みらい) 光を造形する
・”スケアリー・スパイス”―塩川 栄治(しおかわ えいじ) 燐粉を吸ったものの潜在意識を発現させる
・”ステイシー・オリコ”―尾石 織姫(おいし おりひめ) 触れた物をデフォルメする
・”セイル・キャット”―シロ(猫なのに) 触れた部分から帆を生やし、空に飛ばす
・”セダン・デリバリー”―良治・ハートネット(りょうじ・―) 触れた部分にプチプチをつける
・”テディ・ペンダーグラス”―折山 哀歌(おりやま あいか) 殴ったものをぬいぐるみにする
・”ハズ・トゥ・ビー”―ノーヴェ・スカル 蹴りに熱を込める
・”バーニング・アップ”―ディヴァイ・パッショー 触れた物を蒸発させる
・”ピンク・フロイド”―ジョン/ティア 時を逆行させる
・”フォービドゥン・ラヴ”―山口 昇(やまぐち のぼる)/山口 降(やまぐち おりる) 殴ったものをS極かM極にする
・”4ミニッツ”―四音・フォータイムス(しおん・―) 腕の直線状に死の時間を生み出す
・”プリンス”―三条 静太郎(さんじょう せいたろう) 時を破壊する
・”フローズン”―臨在院 桜(りんざいいん さくら) 微量な電流を流して感覚を誤認させる
・”ホワイト・ヒート”―紅葉 月子(もみじ つきこ) 触れた物を同化させる炎を纏う
・”マテリアル・ガール”―神尾 智恵(かみお ともえ) 殴ったものから原因を抜き出す
・”マドンナ”―通りすがりの女子高生 集中を操作する
・”ミュージック・インフェルノ(仮)”―リオ・スカイライン・ムラーノ 魔法陣から音波を放つ
・”メタモフォーシズ”―アイリス・サンディエゴ 昆虫化する
・”リヴォルヴァー”―小林 清美(こばやし きよみ) 空気を圧縮して銃弾にする
・”リトル・スター”―法田 美代(のりた みよ) 握った物を流れ星にする
・”レイ・オブ・ライト”―星野 宙(ほしの そら) 手首で発電した電気をスタンドエネルギーに変換する
805
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/18(火) 00:03:44 ID:???0
投下終了です。
最初に言った通りの理由でここに投下しました。
感想・文句・この案お前だったのかよなど、お便りあると喜びます
でもsageでおながいします
806
:
◆U4eKfayJzA
:2010/05/18(火) 09:02:29 ID:???0
ここでやってたのか……。こりゃ、気づかなかったなぁ。
あ、エヴィータといい、サマンサ・フォックスといい、自作ではろくすっぽ使えずに死なせてしまってすいません。
控室状態のホーンテッド・マンションがどうなってるかも気になるな。乙でした。
807
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/18(火) 19:58:37 ID:???0
>>806
早速気付いてくれる人がいるとは……う……うれしいっ!
海老とかに関しては出してもらっただけで感涙ものなんで気にせずにww
ホーンテッドマンションは戦闘の舞台にしとけばよかったかなぁ、といまさら後悔。
808
:
◆U4eKfayJzA
:2010/05/18(火) 22:10:16 ID:???0
自分も一度この形式をやってみたくはあるんですけど、自案はチートと非チートの差が激しすぎるんですよね……
ってか、そんなに絵になったのはいないはずですが。
>戦闘の舞台にしとけばよかったかなぁ
控室にも生きてるメンバーはいるみたいなんですし、それらでやってみたらどうですかね?
ごちゃごちゃしそうではありますが、それはそれで面白いかも。
809
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/18(火) 22:42:14 ID:???0
気づかなかったぞぉぉぉ…
まったく持ってェ……
気づかなかったぞおおおおおおお!!!!!!!!
なんか始まってたあああああ!!!!!
ヒャッホーーーーーーウ!!!!!!!!
810
:
◆9X/4VfPGr6
:2010/05/19(水) 00:04:56 ID:???O
うひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉお待ってたああああああああああああ!!
811
:
<ガオン!>
:<ガオン!>
<ガオン!>
812
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/19(水) 01:04:13 ID:???0
ageル?馬鹿イッチャアイケナイヨ、乙1クン……。
自でざノ名前ガ挙ガッテテ興奮スルノハワカルガ、コノすれはsage進行ダ・・・・・・。
813
:
◆70nl7yDs1.
:2010/05/19(水) 01:57:46 ID:???0
乙一は犠牲となったのだ…
814
:
◆XBKLFVrvZo
:2010/05/19(水) 22:40:36 ID:???0
乙1さんドンマイッス!
>>808
インハリの人案の時間系ラスボス合戦も見てみたいですねー。ガンガッテ!
控え室メンバーはリタイヤ組なんで戦闘はしないつもりです 既にネタ空間になってますしww
>>809
ハイテンション乙ぅぅぅ!!
なんか喜んでもらえて嬉しいぞひゃっほぉぉぉう!
>>810
お待たせしましたぁぁああああああ!!
そいえば前に妄言を吐いたときもワムさんレスしてくれてましたよね
>>811-813
ageてしまったスレは次に進めてはいけない……
この『スレ』は進行しない!
いやうそです早くこのスレ下がるといいですね!
(他のスレが早く更新されたらいいな的な意味で)
じゃあ引き続き(意味がなくても)sage進行で。後編投下しますお
バトロワ書き殴りながら埋め用のHW短編を書き殴り、
譲華たんSSを書き殴る……我ながら浮気しすぎ
815
:
今回も900行越え余裕でした^^
:2010/05/19(水) 22:42:18 ID:???0
前回までのあらすじ:劣化ZAIN乙
メイド「前回は、ちょうど半分くらいである42人くらいが死亡した時点で終了でした。
正直に申しまして、ストーリー性とかそういうのはまったく存在していない自己満足ですので、
この後も同じような展開が続く事が予想されます。いかんせん二番煎じですので新鮮味に欠けると思いますが、続きをどうぞ」
参加者生き残り
・”アイアン・バタフライ”―上田 常香(うえだ つねか) 殴った部分を糸の様に解く
・”アメジスト・ロックスター”―”葬儀屋” スタンドの宝石に触れた物を腐敗させる
・”インペリアル・ブレイズ(帝王激炎)”―氷野 玲子(ひの れいこ) 概念を燃やす
・”ウェザー・ガール”―海野 美琴(うんの みこと) 電荷の運動を制御する
・”エイトデイズ・ア・ウィーク”―ディアナ・フランドール 八日目という世界にワープする
・”エイミー・ワインハウス”―エイミー・ワインハウス コマの下の部分をとりつける
・”エヴィータ”―蛯原 夏海(えびはら なつみ) 泡をかけたものの水中と空中を逆転させる
・”エクスターミネーター”―人潟 道行(ひとかた みちゆき) 指差したもののベクトルを操作する
・”オー・ファーザー”―荒川 唯(あらかわ ゆい) 殴ったものを稲にする
・”ギヴ・イット・2・ミー”―縁田 一二三(えにしだ ひふみ) 数秒先の未来を殴る
・”キャンディーズ・トレジャー”―涼宮 彩(すずみや あや) ものの形を変えて性質を作り変える
・”クイーン”―水達 雹子(みずたち ひょうこ) 回転を操る
・”クリムゾン・アンド・クローヴァー”―馬場 盛貴(ばば もりたか) 拳に引力を宿す
・”ゴッド・オンリー・ノウズ”―神崎 凛(かんざき りん) 世界中の全ての出来事を理解する
・”ザ・ドリーマーズ”―アリス・レフィリア 本体の想像の世界に世界を引き込む
・”サマンサ・フォックス”―タスティエーラ 機械樹を増やす
・”ジェイド・ナックル(翡翠の拳)”―城山 定(しろやま さだめ) 殴ったものを鉱物にする
・”SHAAMAN”―エグニオ・エグニオ 恐怖を数珠に込める
・”シュヴァイネ”―ローザ・ズィルバーン 殴ったものを宝石にする
・”シルバー・サン”―碇 丈夫(いかり たけお) 星座の並びを作って星座の像を作る
・”スウィート・ハニー・ラヴ”―ジョアンナ・レヴェック 殴ったものに花を咲かせる
・”スカイ・フィッツ・ヘヴン”―天野 未来(あまの みらい) 光を造形する
・”スケアリー・スパイス”―塩川 栄治(しおかわ えいじ) 燐粉を吸ったものの潜在意識を発現させる
・”ステイシー・オリコ”―尾石 織姫(おいし おりひめ) 触れた物をデフォルメする
・”セイル・キャット”―シロ(猫なのに) 触れた部分から帆を生やし、空に飛ばす
・”セダン・デリバリー”―良治・ハートネット(りょうじ・―) 触れた部分にプチプチをつける
・”テディ・ペンダーグラス”―折山 哀歌(おりやま あいか) 殴ったものをぬいぐるみにする
・”ハズ・トゥ・ビー”―ノーヴェ・スカル 蹴りに熱を込める
・”バーニング・アップ”―ディヴァイ・パッショー 触れた物を蒸発させる
・”ピンク・フロイド”―ジョン/ティア 時を逆行させる
・”4ミニッツ”―四音・フォータイムス(しおん・―) 腕の直線状に死の時間を生み出す
・”プリンス”―三条 静太郎(さんじょう せいたろう) 時を破壊する
・”フローズン”―臨在院 桜(りんざいいん さくら) 微量な電流を流して感覚を誤認させる
・”ホワイト・ヒート”―紅葉 月子(もみじ つきこ) 触れた物を同化させる炎を纏う
・”マテリアル・ガール”―神尾 智恵(かみお ともえ) 殴ったものから原因を抜き出す
・”マドンナ”―通りすがりの女子高生 集中を操作する
・”ミュージック・インフェルノ(仮)”―リオ・スカイライン・ムラーノ 魔法陣から音波を放つ
・”メタモフォーシズ”―アイリス・サンディエゴ 昆虫化する
・”リヴォルヴァー”―小林 清美(こばやし きよみ) 空気を圧縮して銃弾にする
・”リトル・スター”―法田 美代(のりた みよ) 握った物を流れ星にする
・”レイ・オブ・ライト”―星野 宙(ほしの そら) 手首で発電した電気をスタンドエネルギーに変換する
816
:
意訳:また無意味に長いですサーセン
:2010/05/19(水) 22:44:01 ID:???0
上田「…………で、あんたたちはどうしたいの?」
エイミー「手を組まないか、とさっきから言っているはずだが」
城山「んなに悪い話でもないと思うんだがねェェ〜〜〜〜」
涼宮「なんていうか、バトロワものではこういうの定番でしょ!?」
上田「……群れるのは嫌いなんだけど」
エイミー「3対1」
城山「断ったらどうなるか分かるよなァァ〜〜〜?」
涼宮「こういうのも定番でしょ!?」
上田「……分かったよ」
――上田常香、エイミー・ワインハウス、城山定、涼宮彩⇒結託する。
SHAAMAN『コオオオオオオ……』
天野「……?」
エグニオ「ヌゥフフッ、君もここまで……のようだなぁ〜〜。私に出会ったのが運の尽き……」
天野「あのね、お空は天国の入り口なんだよ」
エグニオ「………………は?」
――上空数千m
機械天使『本体ノぴんち!』ギューン!
説明しよう!
天野の『スカイ・フィッツ・ヘヴン』の扉より現れる機械天使は、
秒速1万mにも及ぶ超加速によって地球上のどこからでも本体のもとへと駆けつけるのだ!!
ゴオオオオオ
エグニオ「何か……マズイ!!」
天野「あのね、天使さんがね、助けに来てくれるんだよ」
オオオオオオ
機械天使『ア、コレどーむブチ破レナイカラ本体マデ行ケナイワ、スマン本体』
オオオオオオ
エグニオ「と思ったがそんなことはなかったぜっ!!」ドグチア
天野「ぎゃあ!」
・”スカイ・フィッツ・ヘヴン”―天野 未来(あまの みらい) 光を造形する
――スタンドが辿り着けなくて死亡
荒川「くっ!」ガクゥ
人潟「……他愛もねェなぁ」ビシ
跪く荒川の方を指差しながら、見下す人潟。
先ほどから続いている人潟と荒川の争いは、終始人潟の優勢だった。
荒川「くっおおおおおおっ!!」
人潟「向かってきてもォ……」ズゥ
人潟の背後のスタンドもまた、荒川を指差す。
人潟「俺の指先ひとつでぇ、お前の動きなんざぁ制御できんだよォ」グン
荒川「あがっ……!」ググ
荒川の体が乱暴に地面に押し付けられる。
人潟「まあ、あれだ。お前こっちこい」クイッ
荒川「うぐぅ……!?」グン
人潟が指を手前に持って行くだけで、荒川の体はいとも簡単に人潟に引き寄せられた。
人潟「んでェ、お前の腹をブチ抜くゥ。完璧だぜ」ドズォ!
荒川「……………………!!」
ド ド ド ド
荒川「……あんたがバカで助かったわ」
荒川の腹には、確かに穴が開いていた。しかし、その穴からは血は噴出さない。
それもそのはず。荒川の腹は既に、『稲』になっていた。
荒川「『オー・ファーザー』ッ!自分のお腹を稲に変えたッ……!そして……」
人潟「しまったッ!ベクトルを……」
荒川「悪いわね、私、父を殺すまでは死ねないの」
荒川「収穫の時間よ」
『オー・ファーザー』が、指の鎌を構える。
人潟はあわててその方向を修正させようとするが……
ズバッ!
・”エクスターミネーター”―一潟 道行(ひとかた みちゆき) 指差したもののベクトルを操作する
――『オー・ファーザー』の指の鎌に首を刎ねられ死亡
ジョアンナ「『スウィート・ハニー・ラヴ』ッ!セリャリャリャリャリャリャア!」
ノーヴェ「『ハズ・トゥ・ビー』……!」ガギギギギィン!
817
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/19(水) 22:48:51 ID:???0
ジョアンナ「熱ッ!!」
ノーヴェ「『ハズ・トゥ・ビー』の能力:蹴撃に熱を込める。肉弾戦においてはスタンドにも通用する熱の恩恵で負ける道理はない」
ジョアンナ「だが諦めないッ!セリャア!」
ノーヴェ「無駄だと言っている」ガギィン!
ジョアンナ「フフン!足だと連撃には対応できないでしょ!?」ブンッ!
初撃で熱に怯むはずのジョアンナは、何故か熱にも怯まずに次の拳を繰り出してきた。
ノーヴェ「――!?熱による反射行動の為、連撃は不可能のは――」バギャ!
ノーヴェ「ぐはぁッ……!」
ジョアンナ「とどめのォォオオッ!」
ノーヴェ「ぐ……!緊急……回避……!!」ドジャルルルルル
ジョアンナがノーヴェを再起不能にすると思われたその時、
『ハズ・トゥ・ビー』の足首部分に備え付けられたローラーが高速回転してノーヴェの体が後ろに下がる。
ジョアンナ「ぬぁ!?」ブゥン!
ノーヴェ「熱による反射行動の発生が消失した原因は不明。このまま戦闘を続行するのは愚策と判断」バッ
ジョアンナ「あっ!待て!」
そう言って突き出したジョアンナの拳の表面には、焼け焦げた「肉の花」が咲いていた。
―ー『スウィート・ハニー・ラヴ』の能力、「開花」によって、ジョアンナは自らの拳にクッションを作ることで
断熱材の役割を果たさせ、熱を克服していたのだった。(むろん、逃げられた以上意味はなくなるが)
上田「『アイアン・バタフライ』ッ!!」
エイミー「『エイミー・ワインハウス』」 ゴオ /
涼宮「『キャンディーズ・トレジャー』!」 ォッ・
城山「『ジェイド・ナックル』ゥ!!」
四人の少女たちのスタンドの拳が、一斉にある人物に向けられる。
ディアナ「……フンッ!」
その人物とは、このバトルロワイヤルの中で今現在最も参加者を殺害している女性。
”吸血鬼”ディアナ・フランドール。
ディアナ「この程度の生っちょろいスタンドごときでッ!このディアナにたてつこうというのかァ!」
バアッ!
ディアナの腕から『∞』の文字が所狭しと刻まれた「腕」が現れる。
ディアナ自身の女性らしい細い腕と同じような肉付きをしているが、唯一つおかしいところがある。
サイズが、ディアナ自身のそれよりも2倍近い大きさをしているのだ。まるで彼女の強靭な精神力を表しているかのように。
ディアナ「無駄無駄無駄無駄WRRRYYYYYYYYYYYYYYYッ!!」
上田「ぐはぁ!」 バギャア!
涼宮「あっ!常香ァ!」
上田「私は大丈夫……!咄嗟に体を糸にして解していたから……!」
上田「それよりも『吸血鬼』!貴方の方こそ大丈夫なのかしら……!?私の『アイアン・バタフライ』の拳を受けて!」
ディアナ「むぅ……?」ボロロ
見ると、ディアナの腹部は糸がほぐれたようにボロボロと崩れていた。
ディアナ「ほぅ……面白い能力だ」
城山「余所見すんのはまだ早いわよッ!アンタには私の『ジェイド・ナックル』でッ……!」
ディアナ「……フン。何かと思えばここに来て正面切ってくるとはマヌケめ……!!
胴体が崩れたからと言ってこのディアナを倒せるわけが……」
ドズゥン!
ディアナ「ぬぐっ……!?」
ディアナの後頭部に鈍い衝撃が走る。
エイミー「『エイミー・ワインハウス』……。私は記憶がないのだが、何故かコマ回しだけは得意なんだ」
城山「デリャアッ!」バギィ!
ディアナ「ぐふぅ!?」
城山「関節部分を『翡翠(ジェイド)』に作り変えたッ!翡翠はダイヤモンドよりも「砕けない」鉱物だぜッ!」
涼宮「『キャンディーズ・トレジャー』でッ!隙だらけのアンタの足を地面に張りつけッ!岩に作り変えるッ!」
ディアナ「このクソどもがッ……!ナメたマネを……」
上田「くらえェェェ―――ッ!!!」
四人「オラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアア――――――ッ!!!」
ディアナ「無 駄 だ ァ ッ!!」
バギイ!
ディアナの翡翠となった関節が砕ける。
そしてそれは次の瞬間血肉に戻って再度ディアナの関節を再構成した。
城山「馬鹿なッ!?翡翠だぞッ!?」
818
:
名無しのスタンド使い
:2010/05/19(水) 22:51:30 ID:???0
ディアナ「まずはきさまからだア!」
エイミー「くぐぅ!?」ズジャア!
エイミーは首を切り裂かれながら吸血され倒れた。
上田「エイミー……!くそッ!後で治すからッ!」
ディアナ「うっとうしいぞォ!この雑魚どもがァ!!」
涼宮「マズイ……!避けなさい常香ッ!」ドンッ
ディアナ「WRRRRYYYYYYッ!!」バギャァ
涼宮も腹を抉られながら吸血される。
城山「彩ッ……!エイミー……!コイツバケモンかよ……!!!」
ディアナ「いかにも」
ディアナ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァアアアアアア!!!」
上田「くっ……うああああああああああああああああ――――ッ!!」
城山「常香ッ!下がってなッ!治療役のテメェがやられてちゃ洒落になんねぇッ!
アタシが少しでも時間を稼ぐから、その間に二人の治療をッ――――!!」
上田「定ッ……!」クッ
バッ
城山「うぐはぁ……!まだ……まだァアァアアアアァァァアアァァアアア!!!」
上田「エイミー!彩!今治すから……」ガシィ
上田「え……?」
エイミー「UURRYYYYY…………」
涼宮「KUUUUAAAHHHHHH……」
・”エイミー・ワインハウス”―エイミー・ワインハウス コマの下の部分をとりつける
・”キャンディーズ・トレジャー”―涼宮 彩(すずみや あや) ものの形を変えて性質を作り変える
――加減して吸血されたことにより、生きながらに屍生人にされ再起不能。
上田「うっ…………!!」
城山「KUUUUUU……」
前方にはエイミーと涼宮。
後方には城山とディアナ。
上田「うおおおおおおおおおおおおおおお―――――ッ!!!」
最期の抵抗と言わんばかりに、無策のままディアナに殴りかかる上田。
結果は、火を見るよりも明らかだった。
・”アイアン・バタフライ”―上田 常香(うえだ つねか) 殴った部分を糸の様に解く
・”ジェイド・ナックル(翡翠の拳)”―城山 定(しろやま さだめ) 殴ったものを鉱物にする
――屍生人化したため、再起不能。
ディアナ・フランドール―→配下の屍生人(スタンド持ち)を調達。ひざまずく彼女達を見てやっと本調子になったと実感する。
上田らが”吸血鬼”と戦闘を繰り広げていたその頃、別地点では新たな結びつきが生まれようとしていた。
三条「おかしいと、思わないか」
長袖を肘まで捲くっている男、三条静太郎がそう切り出したのを見て、
彼女はゆっくりと、本当にゆっくりとだが、首をかしげた。
葬儀屋「……どういうことか、説明してほしいのだが」
三条「お前、ここに来る前、『必府町』にいなかったか?」
葬儀屋「……確かにその通りだが、何故」
三条「俺も実は、必府町に仕事で来ていた。俺の隣のコイツもそうだ」
氷野「コイツ呼ばわりはやめてくれない?」
三条「お前も違和感を感じたはずだ。お前ほどのスタンド使いならな。
三人が、必府町にいたという事実。そして、このドーム。見覚えがないか……?」
葬儀屋「簡潔にお願いしたい」
三条「このドームは、『必府総合市民体育館』の最深部。つまり、ここは必府町の中と言うわけだ」
葬儀屋「……!」
三条「奇妙な偶然だとは思わないか?『必府町』。全てそこを中心にめぐっている。
まるで「射程距離」があるかのようにな」
葬儀屋「『スタンド……能力』……」
氷野「そういうこと。まあ、順当に考えれば当然なんだけどね。どっかの誰かさんが「バトルロワイヤル」なんて
まるで良く分からない力が働いて当然みたいな言い回しをしたせいで考えてすらいなかったけど」
三条「そして、そう考えると、見えてこないか?」
葬儀屋「あの『兎』は、「スタンド能力」の一端というわけなのだな」
三条「ああ。そして、それが成立するなら俺の『プリンス』に倒せねェ敵じゃあねえ」
氷野「あんたの『プリンス』はマジで反則だからね〜」
葬儀屋「そして、私にそれを説明するということはつまり……」
三条「俺と一緒に、このフザけた戦いを計画したヤツを潰す。どうだ?」
葬儀屋「……断る理由はないな」
三条「グッドだぜ」
三条静太郎、”葬儀屋”、氷野玲子―→結託する。
ところ変わって『ホーンテッド・マンション』敗者の部屋
ザワザワ…チートノコリスギダロ…ザワザワ…
819
:
ぶっちゃけ素で忘れてました
:2010/05/19(水) 22:55:38 ID:???0
広場「人潟さんご案内だにゃー」
人潟「しくっちまったぜェ……」ナマクビー
公園清掃「正当な見せ場があっただけまだマシよ。私なんて癇癪で死亡よ?あんまりだと思わない?
結構使える能力なのに。サブリミナル効果で大混乱とかやりたかったのに」
広場「それを言ったら私も同じような理由で死亡だにゃー。猫三人組で戦いたかったにゃー」
公園清掃「でも一番悲惨なのは蝶野さんとか四人娘とかよねぇ、あいつら死んでないからこっちに移動もできないのよ?
広場「さすがにDIOディエゴ風味を目指したキャラはやることが違うにゃー、あいつら鬼だにゃー」
海原「そんなのまだいいじゃない。アチシなんて能力が面倒だから死亡よ?確かに真裏から鉄砲水をどうしろって話なんだけどさ」
人潟「それよりもテメェはその一歩間違えばR18な服装をなんとかすべきだと思うぜェ」ドウタイガッタイー
マー・ガール本体の服装:
ビキニの上に上着と、股間部なしのジーンズ
宮崎「ぶっちゃけエントリーが遅れたから参加すらできない俺が一番悲惨だよな」
”ネトゲオタク”スタンド名――『アンダー・ザ・デスク』……。本体名、宮崎三郎。
出番――――――なし。
・・・
ウェンツ「こいつらはまだいい方だよォ」
クロ「わん!(まったくだぜ)」
・”ディ・プリンツェン”―ウェンツ・永一(―・えいいち) ちぎる
・”ダイナソー・ジュニア”―クロ 土の扱いが上手い
――存在さえ忘れられていたため参加不受理(リタイヤ)
――ゴオオオオオオ
天井近く。
リオ「おはこんばんちは!他のSS出演キャラがみんな性格が違うのに一人だけオリジナルなリオ・スカイライン・ムラーノです!!」
リオ「なんだかよくわからないけどアイちゃんたちと遊んでたらいつの間にかこんなところにッ!
下ではみんな殺されちゃってるし、私一体どうなるの!?って実況をしてみるリオでーす!!」
リオ「でもとりあえず怖いからこのまま天井近くで待機したいと思いますね!」バババババ
良治「……猫キャラはにゃァアア〜〜〜〜……」
ゴゴゴ
シロ「フシャ―――…………!」
良治「一人で十分だと思うんだにゃァァァ〜〜〜……。もう既に一人は死んだがにゃァァァァ〜〜〜〜」
シロ「ふにゃあ!(一人と一匹ってことでよくね?)」
良治「おおッ!そりゃあ名案だにゃァァ!ミーとしても猫同士で殺し合いは好ましくないにゃァァ」
良治「そうと決まればミーとお前は今からブラザーズだにゃッ!」
良治はそう言って握手を求める。が……
シロ「にゃ!(あたしは女だよッ!)」ネコパンチ!
良治「デリカシーなかったにゃァァ!ゴメス!」
小林「ぐ……!全力ッ全開――……」ドォンッ!
ノーヴェ「スタンド能力推理。結果:圧縮空気の射出と断定。早急に対抗策に出る」ググッ!
ギュン!
ノーヴェが自慢の脚力を以って小林の眼前まで迫る。
ノーヴェ「圧縮空気の弾丸は『ハズ・トゥ・ビー』で防御。――成功」
ボグヮン!
小林「うわあああああ!!」ドッグア!
ノーヴェ「―――!……圧縮空気の弾丸には着弾と同時に圧縮した空気を開放するという特性が見受けられた。
よって、至近距離で被弾すれば術者本人にも効果があると推理――結果は正解」
星野「うわっ!?」ガシッ
ノーヴェ「……星野宙、スタンド名『レイ・オブ・ライト』と判断」ギャルルルル……!
星野「……!向かって……くる……!」
小林「に、逃げて……!あいつは私の……!」
星野「いいから。私が――」
星野「星野ソラが、相手だ!」
星野とノーヴェが衝突しようとしていたとき、
こちらでは”あの三人”が邂逅していた。
水達「…………」
荒川「…………!」
臨在院「これちょっと気マズすぎなぁい?」
水達「邪魔をするなら、殺す」
荒川「悪いけど、私、父を殺すまでは死ねないのよね……!」
臨在院「……ちょっとちょっと、もう人数も少ないわけだし、無駄に仲間を減らすのはよくないわよぉ?」
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