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1jj:2011/04/12(火) 08:08:38
私たちは、こうやって、みんなに見守られながら、これまでも、そしてこれからも生きていく。だから今を大事に、みんなを大事に生きて行こう、そう考えた。

大学を卒後した私は、道明寺本社にこね????入社し、楓社長について修行の毎日に至った。
道明寺は、NYと日本を行ったり来たりで若き道明寺総師として頑張っている。
私たち二人だけのプライベート時間は本当に数えるだけ・・だけど、二人ともとても今の時間に満足をしていた。
欲を言えばきりがない。しかし、今の二人は、公な約束があるわけではないが、皆が認めた公認の中である。
司は、NYから日本へもどると、つくしとの時間を大事にした。
つくしも、道明寺邸で暮らし、司がいつNYからもどっていいように、その時間を大事にした。
司は時間がつくれれば、その時間をおしむように、自家用ジェットを日本に飛ばせ、つくしのもとへ帰った。つくしが仕事で疲れ、寝入っている時も、だまってもどり、朝目覚めたつくしが、そのぬくもりと臭いでおどろき目覚めることも多々あった。
『あっ・・//////道明寺//////.帰ってきたんだ・・・おはよ。』
あいかわらず、きれいな顔立ち、クルンとカールした長いまつ毛と天然の髪。
規則的な寝息に動く胸板。////男らしい////何度この胸に抱かれたのだろう///思い出しただけで恥ずかしくなる///
『道明寺・・・すき・・・・』
そのとき、司の目がパッチとあき「俺様に見とれたか?」????
すかさず抱きすくめられた・・・・//////
『道明寺・・・おきてたの?おかえりなさい』
「つくし。いいかげん、名前で呼べよ。」つかさの口が私の口を覆う。口角をなぞり、お互いの手と手を絡ませ、つかさの舌が私の舌を誘い出す。司はやさしく片手で私のほほを抱き、片手で胸をしごきだす。『あっー。・・・はっ。うっ・・・・つかさ』
「もう一度呼べよ。司って・・・」わたしの反応を楽しみかように、司は、その舌で愛撫を繰り返し、その手を下へ滑らせていく。やがてその手と指は、わたしの下腹部、その下の茂みへ・・・『っ・・・う・・つかさ・・・』「つくし、愛してる」司の指は執拗に私の蜜壺をまさぐり、やがて私はどうしょうもないほど、我を忘れ、必死で司の首に腕をまわす。

19jj:2011/06/05(日) 10:12:06
あれから、都は何事もなかったような素振りで、仕事も順調に終盤をむかえた。
俺にとって悪夢のような一夜から1カ月が過ぎた。
都とも何事もなかったようにただの仕事仲間として、これからもやっていけるだろうと鷹をくくっていた。
ある日、俺は、ババァに社長室へ来るよう呼ばれた。
社長室へ行くとそこには、堂園親子の姿があった。
「司さん。おかけになって。単刀直入に言うわ。都さんのおなかにあなたの赤ちゃんがいるとおっしゃるの。まちがいないかしら。なければ、責任をとって、このまま都さんと結婚していただきます。よろしいかしら。」
「なんだって」
「司君。私は、都と君がそんな関係と知らず。しかしうれしいよ。孫が抱けるなんて夢みたいだ。」
俺にとっては晴天のへきれき・・・いや、恐れていた事実だ。やっぱりやっちまっていたのか。どうしたらいいんだ。
「俺は、俺は、すみません。申し訳ありません。俺には、大事な女がいます。」
「な、な、なんだと。うちの都じゃ不満だというのですか?子までつくっておいて」
「責任はとらせていただきます。しかし、結婚はできません。」
「司君。いったいどういうことだ。まさか、金でかたをつけるというんではないだろうね。うちの大事な娘を。馬鹿にするのもいいかげんにしてほしい。世間に公表するよ」
堂園社長の怒りはフツウではなかった。このままでは道明寺の不評を招くことにもなる。
俺は、いったいどうしたらいいんだ。情けない。

20jj:2011/06/05(日) 10:29:19
小刻みに「良い返事をまっていますよ。道明寺社長」
身体を震わせ蒼い顔をした都と、その父親は、怒ったまま部屋を出て行った。
「司さん。済んでしまったことはしかたありません。この状況をどう判断し、事をすすめるかが大事です。しかし、ビジネスと生活は違います。わたくしは、あなたがつくしさんとよい家庭を築いてくれるものと思っていました。色々ありましたが、一番の土台があっての道明寺だと、わたくしが忘
れていた大事なことを、つくしさんから教えられたとおもってました。残念です。でもあなたの判断にまかせますわ。どう判断しようが、ご自分で、すべて責任をとりなさい。いいですね。時間は待ってはくれません。都さんのおなかの子は、こうしている間も育っているのですから。その子はまちがいなく、この道明寺の血をつぐ子なのでしょう?」
俺は、俺は、俺は、どうしたらいいんだ。つくし。つくし。ごめん。

21jj:2011/06/05(日) 10:54:30
ある日、私は、楓社長から、フランスへ行くように命じられた。
「牧野さん。あなた、しばらくフランスへ行ってください。あそこは、花沢さんと藤堂静さんがいらっしゃるから、安心よ」
『へっ。フランス?ですか?仕事ですか?私、なにをすればいいんでしょう』
「バカンスよ。身体を休めていらっしゃい」
『はっ?バカンス?』
私は、そのままフランスへ行った。????行かされた?
フランスでは、花沢類と静さんが待っていてくれた。類もフランスで修行の毎日のようだ。
私は、環境の変化のせいか、突然バカンスといわれても、食欲もなく、ここで何をしたらいいのか?このままこんな遊んでいるような生活に、甘えてよいのかと思いながら毎日を過ごしていた。
ある日、PCのTop Newsに〈世界のプリンス道明寺結婚。お相手はすでに妊娠〉という見出しをみた。
『へっ?妊娠?私妊娠してるの?』プッ。ハハッハハ。思いっきり笑った。
でも、????そういえば、私、生理がもうどれくらいない?どうしよう・・・・。
赤ちゃん。私と道明寺の赤ちゃん。うそっ。ここに?私は、そっとおなかに手を当てた。

22jj:2011/06/05(日) 11:08:18
おなかに手を当て、いとおしさを感じていると、静さんから電話が入った。
「牧野さん。インターネットみた?」
『はい。すごいですね。当の本人がまだ知らなかったのに。なんでわかるのかな?』
なんて、今となっては、間抜けな事を口走る私。
あわてた口調の静さんが何か言っている。
すると、花沢類が突然部屋に入ってきた。
「牧野。まきの。大丈夫?」
『類。どうしたの?もう、わたしは大丈夫だよ。なぜわかったの?』
「あんたは、俺が守る。俺が守るから、何も心配しなくていい」
????なんですと???また不思議なこといって???
「あんな記事を信じちゃいけない。きっと、きっと、なにか訳があるんだ。司がすぐ迎えに来るよ」
類にそう言われ、もう一度インターネットの記事に目をやった。
するとそこには、数ヶ月前から共同プロジェクトを組んでいる、堂園財閥令嬢と道明寺司が男女の関係にあり、お相手の都様はすでにご懐妊との旨が書かれていた。

23jj:2011/06/05(日) 11:23:03
『うそ。うそだよね。もう。類?マスコミって、ほんとに。もう。』
『類?るい?』
「あんたは、あんたは俺が守るから」
????晴天のへきれき???ってこういうこと?
不思議と涙が出るわけでもなく、何の感情も湧かなかった。
『大丈夫よ。類。大丈夫。司がいるもの』
数時間後、ジェットを飛ばして司がフランスへやってきた。
「すまない。」
『もう、みんなで私をからかって…』
「事実なんだ」
うっそっ。道明寺はその都さんとの間に子供をもうけたってこと????
フラフラと部屋を後にした私は、類や司に『ひとりにしてほしい』とだけいい、自分の部屋に閉じこもった。
私は、そのまま、パスポートを手に日本へ向かっていた。
あわてた類や司をよそにすでに機上の人となっていた。

24jj:2011/06/05(日) 11:28:40
日本に着くと、そこには優紀が待っていてくれた。
「つくし。おかえり。」
『優紀。』涙がでた。
「西門さんや美作さん、滋さんや桜子さんは、へたに動くとマスコミの餌食にされるからってここにはこられなかったの」
『うん。わかってる。ありがと』そのまま私は、優紀の腕の中に倒れてしまった。

25jj:2011/06/05(日) 11:48:33
気がつくと、そこは白い壁の病院の一室だった。
「患者さまは、ただいま妊娠中です。すでに6カ月に入ろうとされてます。胎児は元気ですが、ご本人さんは過労のようですね。安心はできませんよ。母体あっての胎児ですから。このまましばらく入院して様子を診させていただきます」
驚く優希は、西門さんへ連絡をとろうと携帯を手にしていた。
すると、おぼろげに聞いていたつくしが、その手を制し、『おねがい。このまま、黙っていて』
「つくし。でもおなかには道明寺さんとの子供がいるんだよ。」
『うん』
「つくし」
『うん。優希。』
「つくし」
『優希。いつもありがと。わたし、決めたの。』
「つくし?」
『この子と二人で生きていく。この子は私が一人でりっぱに育ててみせる。ここまで無事に育ってくれた子だもの。』
「そんな。それじゃ、道明寺さんは?・・・いいの?それで?」
『都さんとおなかの赤ちゃんを不幸にはできない。』
「だったら・・・つくしだって・・・同じじゃない。私はいやだ。これまでのつくしと道明寺さんをみてきているから、そんなの納得できない」
涙を流しながら言う優希・・・・
『うん。ありがと。ゆうき・・・あいつは何千何万という人を守っていかなくちゃなん
ない。わたしは、たったひとりでいいの。この子はかけがいのない子。もう十分。この子をりっぱに育ててみせる。それが私にできる、あいつへの愛だと思う.』

26jj:2011/06/05(日) 11:58:35
私は、無理を言って病院を退院した。かかりつけの病院に行くからといって。
かって貧乏であった我が家は、自立した私と頑張り屋の弟のおかげで、今は普通に暮らすことができている。私の通帳には、これまで道明寺から頂いたお給料で信じられないくらいの0が並んでいる。必要なものはすべて司がそろえてくれ、自分で稼いだ金は遣う暇もなかったというのが現実で・・・。しかも今、なぜかまた道明寺から多額の金が振り込まれていた。
世間ではこれを手切れ金というのだろうか?

27jj:2011/06/08(水) 18:59:01
私は、通帳とカードを優紀に託し、両親ににも帰国したことすら告げずに、東京と遠く離れた、小さな静かな海沿いの田舎にたどりついた。
自分のおなかに子供がいるとわかってから、急におなかもせり出したように感じる。胎動も感じるようになった。『わたしって、どこまで鈍感だったんだろ』
泊まっている民宿では、毎日何をするわけでもなく、静かに過ごしていた。宿のおかみさんは、私の素性がしれず、かなり怪しいととっているらしい。

28jj:2011/06/08(水) 19:15:20
ある日、穏やかな海原を見つめていると「ちょっと。あんた。風邪ひくよ」宿のおかみさんだった。「どこで産むんだい。その子?」『えっ。あっ。そういえば、どうしよう』何も考えていなかった私は、正直な言葉が出てしまった。そして同時に涙を流していたようだ。自分でも気付かなかった。自然と何の涙がでているんだろう。「あんた、家で産みなよ。産婆さんもこの村にゃいるよ。わたしも産婆さんにとりあげてもらったんだよ。町で働いているから、子供も帰ってきやしない。遠慮はいらないよ
。」私の目からは、ドッと涙があふれ、それが何なのか理解できず、おかみさんは、私をだきしめ、「声を出してお泣き。」とずぅと背中をさすっていてくれた。やがて『うっっ、うっ、えっっ、えっ」と声を出して、私はただただ泣いていた。それは、つらいとか、道明寺が憎いとか、悔しいとか、そういった感情ではなく、他人の優しさにふれ、安堵した、母親にだきしめられ安心したような気持ちだったと思う。

29jj:2011/06/29(水) 15:08:40
それから、宿の客から住人へと変わった私の毎日は、道明寺の事を思わない日はなかったけれど、深く考える日も時間もなく過ぎて行った。
掃除、洗濯、食事の世話、覚えることはたくさん。
近所のおばさん達が毎日集まってきては、私に育児の心得を伝授してくれる。
たのしい話をしながら、うぶ着や身の回りの品を手作りで教えてくれる。
忙しいながらも、たのしい毎日であった。
世間では、道明寺財閥若き総師・道明寺司の結婚、やがて生まれてくるであろう後継者の話題でにぎあっていた。

30jj:2011/06/29(水) 15:09:15
それから、宿の客から住人へと変わった私の毎日は、道明寺の事を思わない日はなかったけれど、深く考える日も時間もなく過ぎて行った。
掃除、洗濯、食事の世話、覚えることはたくさん。
近所のおばさん達が毎日集まってきては、私に育児の心得を伝授してくれる。
たのしい話をしながら、うぶ着や身の回りの品を手作りで教えてくれる。
忙しいながらも、たのしい毎日であった。
世間では、道明寺財閥若き総師・道明寺司の結婚、やがて生まれてくるであろう後継者の話題でにぎあっていた。

31jj:2011/06/29(水) 15:10:08
ミスです。
ごめんなさい。

32jj:2011/07/18(月) 03:40:47
「小さく産んで大きく育てろ」と言うもんです。
「はい。上等。順調ですよ」これは、地元の産婦人科の先生の言葉。
『ありがとうございます』
妊娠8カ月にしては、なんとも小さなおなか。周りのおばさんたちが、こぞって「つくしちゃん。だいじょうかね・そのおなか?ほんとにあかちゃんおるかね?」と心配してくれる。
どうやら、私のおなかは、世間一般の皆さまより小さいらしい。
でも元気元気。よくけるよく動く。『ねぇ。なんて呼ばれたい?』
いとおしそうに、おなかをさすると、グニュって動き、そして静かになる。
その瞬間、つくしは、否応なく司を思い出す。『道明寺…』
不安、淋しさ、恐怖、複雑な感情に身震いする。
とそこに、
「つくし」「つくし。元気だった?会いに来ちゃった」
それは、親友の優紀だった。
「ごめんね。来るの遅くなって」
『優紀・・・・』
「ずいぶん大きくなったね」
「あはっ。小さいんだって。これ・・・」
「そうなんだ。私からしたら、大きいよ。」
『ほんと?』
「うん。それに今は、マタニティの本では、小さくて元気が大事なんだって。大きいおなかはかえって危険なんだって」
『ホント』
親友の来訪と言葉に安心し、こころが 癒されるつくしであった。

33yuri:2011/08/21(日) 13:47:30
不景気だと騒がれていますが・・・(^ω^)☆ ttp://tinyurl.k2i.me/GoeA

34GadeUnmanda:2013/05/15(水) 00:50:38
2011年全長種族ミッドソールを持っています。 神戸の名前は舌の上でマークされておりあめ)の羽羽矢無く其旨、篠へ申し聞け候所、同人又々狂気の如く相成り、「私ころび候仔細は、娘の命助け度き一念よりに御座候。然るを落命致させては、其甲斐、万が一にも無之(これな

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35名無しさん:2013/05/16(木) 19:31:05
いやいや続き気になります

36jj:2013/06/08(土) 05:23:14
書いて良いのですか?

37名無しさん:2013/06/28(金) 01:59:45
続きが気になります。
是非書いて下さい!

38njsak:2013/07/12(金) 00:29:45
呼んで面白い( ☆∀☆)
何か気にしてることがあるんですか?
いろいろ文句言う人はいると思います(;_;)
その人は嫉妬しているんです。
そんな声わ聞かないで自分の思こと書いてください私は好きです( ☆∀☆)とっても大好きです( ☆∀☆)頑張れ!!!!!!!!!!!そして頑張れ!

39jj:2013/07/21(日) 21:20:11
あれから2カ月が経つ頃、つくしは産気づいていた。
『いたっ。ええっとーこれって陣痛?かな?』
初めは気にならないほどの痛みから始まり、時間とともにその痛みは激しさを増してきた。
宿屋のおかみが町で評判の助産師を呼んでくれたころ、つくしはその痛みに耐えきれず声をあげていた。
『うーーー。あーー。』いたい。こわい。助けて道明寺。私どうなるの?赤ちゃんは大丈夫かしら?ダメ。私がしっかりしなくちゃ。
半日かけて、つくしは元気な男の子を産んだ。

40jj:2013/07/23(火) 21:43:50
傍らに眠る我が子の無垢な寝顔をみながら、つくしは初夏の風がかおるのを感じていた。
『ありがとう。無事生まれてきてくれて。私がママだよ。よろしくね。勇気がわいてきた。どんなことでも頑張れる。』
私は大丈夫。この子がいるから頑張れる。この子のために生きよう。・・・・・・。
名前を考え:郁(かおる):と名付けた。
『かおるくん。こんにちは。私がママだよ。よろしくね。このクルクル天然パーマはパパ似でちゅね。』
つくしは、1カ月の床上げを済ませる頃には、あくせくと仕事を始め、郁は宿屋のおかみや近所の人々の手助けのもとすくすくと育っていた。
やがて秋の気配を感じる頃、道明寺家では、都が産気づいていた。
都は、道明寺系列の設備の整った病院に入院した。
一日がかりで苦しんだ末、立派な男の子を産みあげた。
髪は天然パーマ。しかしそれはチヂレ、何より肌はネグロであった。
都はあの日、暴漢に襲われ、子供はその時にできたのであった。

41njsak:2013/08/10(土) 00:15:05
おかえりなさーい

42jj:2013/08/26(月) 04:10:41
「社長。都様が無事御出産された模様です。
院長の渡辺が至急病院にお越しくださいますようにという連絡がありました。
「まっ、本当?あらっ、でも、西田?渡辺Drは、生まれた子がどちらとか、何も言わなかったのですか?」
「はい。大至急病院の方へお越しいただきたいとだけ。」
「司は?」
「渡辺Drから、早急に楓社長へ連絡をとりたいと言われましたので、まだお伝え申しあげておりませんわたくしだけが連絡を受けましたので会長にも連絡はしておりません。」
「そう。この後のスケジュールの調整を頼みます。会長には、私から報告します」
秘書の西田を従え、楓は都の入院する病院へ急いだ。
病院に到着した楓は、院長室へ通された。
「楓社長。このBabyをご覧ください」
???
「都様が御生みになられた御子様です」
「え。えっぇ」
「お分かりのように、司様の遺伝子があるとは思えません。このBabyは、まちがいなく黒人の遺伝子を受け継いでます」
「わかりました。院長。この事は。お願いします」
「心得ております。」
楓が、都の休む病室へ行くと、天井を一点に見つめ涙を流す都の姿があった。
「みやこさん?」
「司さんの子であることを願い、産む決心をしました。うっ・・・・う・・ぐっ・・。申し訳ありません。結婚して、ただの一度も愛していただけませんでした。それでも生まれてくる子が、司さんの血を引いていればと思い愛しんできました。あの日、街角でレイプされたんです。そのあと酔った司さんとそういう関係をもち、妊娠に気付いた時は、ただただ司さんの子供出ることを祈っておりました。神様は無情です。うっ・・・。」
「都さん?私は道明寺の人間である前に、司の母親です。みやこさん。正直に教えて下さい。司は自分の意思であなたと関係をもったのかしら?」
「・・・・・・・ぃぃぇ。申し訳ありません。わたくしが飲み物に薬を入れました。司さんは私という認識はなかったと思います。うっ・・」
「わかりました。あなたの正直な言葉で、わたくし達道明寺は、堂園家を潰そうなどとはいたしません。ただ、考えさせて下さい。あなたと生まれてきた子供と道明寺のために」

43名無しさん:2013/09/04(水) 15:21:22
はやく続きみたい

44つすき:2013/09/05(木) 09:57:53
続きがはやくみたいです

45jj:2013/09/08(日) 16:29:10
晩秋を思わせる風が吹くころ、週刊誌にはさほど大きくもなく、小さくもなく、
道明寺夫人死産・・・の見出しがついた情報が掲載せれた。
それも早いうちに巷の人々には関心のない情報になっていった。
早々に離婚手続きがとられ、堂園の姓に戻った都は、早々赤子を連れ退院し、半年が過ぎる頃には、南米ブラジルにジュンと名付けられた子供と一緒に渡っていた。
しかし、世間にはまだ道明寺司・都夫妻の離婚は公にされていなかった。
司は、毎日ただただ企業人としてその任務を遂行し、自分の行いを苦いりながら、休むということを忘れ、働き続けた。
心底疲れた精神と身体のバランスはすぐに崩れ、それでも自責の念に押しつぶされ、やがて酒におぼれていってしまった。
酔うと決まって思いだすーつくしの笑顔ーそして自責の念ー
どんな手を尽くしてもつくしを探し出したい気持ちの一方で、最愛の人を苦しめた自分の行いに対する憎悪から、時間だけが過ぎてしまっていた。
ただ、つくしが笑ってくれていたらいい、どうかどこかであの眩しい笑顔で笑っていてくれ、と願っていた。

46jj:2013/09/09(月) 21:09:25
郁はつくしの愛情と周りの人の愛情を受け、スクスクと育っていた。
気がつけば、『私は26歳。郁は元気に育ってくれている。道明寺の会社は益々繁栄しているようだし、私はこれでよかったんだ。今頃都さんと子供に囲まれ、みんな幸せに暮らしているだろう』といいながら、涙がほほを伝うのに、つくしは『余計なことは考えず頑張ろう』と自分を奮い立たせていた。
郁は、1歳の誕生日を迎える頃には、自分で歩こうとしていた。
つくしのいる街では、隣町との間に橋とトンネルが開通されることになり、
3年がかりの大工事計画が執り行われ始めた。
宿屋には工事関係者の宿泊客でにぎわい始めた。
田中優一は、その工事の責任者として赴任し,宿屋の長期滞在者となった。
隣町とをつなぐトンネルと橋は、新しい街おこし事業としてにぎわいをみせた。
1歳を迎えたばかりの郁。はじめての夏祭りがやってきた。つくしもこの街にやってきてはじめての夏祭りだった。
宿屋のおかみが「つくしちゃん。行ってみ?若いもんはたのしいぞ。郁ちゃんもよろこぶが。」と浴衣を着せてくれた。
「一緒に行こう?」と誘ってきたのが、宿泊客の田中であった。
夜店の楽しさ、どこからわいてきたかわからないほどの人ごみに、つくしも郁も疲れ、郁はやがて寝てしまった。
寝入った赤子ほど重たいものはない。見かねた田中は、郁を抱っこして、自然と人ごみで混雑する中を、つくしの手を引いて歩き始めた。
一瞬ドキッとしたものの、つくしは田中の手に引かれ、人ごみの中を歩き、たのしいひと時を過ごした。
宿屋に戻り、郁を布団に寝かせ、23時を過ぎたころ、いつものように一番最後にお風呂に入った。
いつものように、素裸のまま曇ったガラス戸を開けると、そこには同じ素裸の優一が、まさに今風呂から出て、ガラス戸を開けていいた。
『あっ。きゃっ。』「あっ」
とっさになると、大きな声は出ないものいだ。お互い、驚いたものの、「ごめん」『ごめんなさい』と言葉を交わし、つくしは風呂へ、優一は脱衣所へ急いだ。
つくしは、慌ててかけ湯をしながら、なぜか身体の芯から ズーン とくるくすぐったい感情を感じていた。そしてすぐに、ジュワーッと下腹部に感じるくすぐったさ。そっと手を差し伸べると、トロリとした蜜があふれている。
『あっ・・・・・』指を動かすと『うっ・・・・・』やがて気が遠くなるような、指の動きが速くなると、下半身に力が入り、まるで痙攣でもしたかのように、
『あっ・・・・うっ・・・・あああああああああ。駄目………あっ・・・・』
はじめて自分でいってしまった。

47名無しさん:2013/09/20(金) 10:46:26
凄く面白い!ドキドキします!続きが早く見たいです!

48jj:2013/09/24(火) 11:17:52
NYマンハッタン   摩天楼を見下ろす道明寺社屋ビルの最上階で道明寺楓はもの思いにふけってきた。
ふーっ・・・・あの子はいったいどうしているのだろう?司の至らなさからとんでもないことになった。いいえ。母親として私が至らないせいだ。
どんなに邪魔しょうが離れない二人、一歩一歩私に近づいてくる二人、認めざる終えなかった。いいえ、容認してからは、目にみはるほど、二人とも成長していった。
私は、あの子にすべてを託すつもりだった。司のあの忌まわしい出来事がなければ、今頃、つくしさんとの間に子供も・・・かわいい孫がいたかも。
都さんに司の子が宿ったと聞いた時、信じられなかった。しかし、司も否定しなかった。この事実を知ったら、あの子は生きていけない・・・・同じ女としてわかる。
私は、どうやってあの子を守っていけばいいの?すぐに会長の夫に相談したわ。夫も心を痛め「彼女を養女にしよう。私たちの子としてヨーロッパを拠点にまかせてみては?私たちの目の黒いうちは、司とはこの先、二度と会えないよう手配し、あの子の力が存分に発揮できるチャンスを与えてあげよう」と
判断を下したのに・・・・遅かった・・・・あの子は・・・私たちの前から姿を消していた。
道明寺の手を尽くしてもみつからない・・・・これは・・・あの子が見つけないでと言っているのかも・・・・あの子の幸せを邪魔する権利はない。もうこれ以上あの子を傷つけてはいけない。許して・・・ね。いいえ、ごめんなさい。いつもあなたを犠牲にしてしまって・・・どうか、幸せでいて、おねがい・・・
そう願うしかなかった・・・

49jj:2013/09/25(水) 10:31:03
あれから、お互い気恥ずかしさが少しあったものの、特に変わりない毎日が過ぎて行った。
歩きだした郁は片時も目が離せない。つくしは、あわただしい毎日が過ぎて行った。
いつも一番最後のお風呂に入るつくしは、郁をゆっくり湯船につけてやることもできず、昼間に沐浴をしてやっていた。
お風呂係りを買って出たのが、田中優一だった。
「僕は、ボランティアでそういった施設に行ったこともあります。さすがにお風呂はないですけど、歳の離れた弟や妹がいて、一緒に入ってました。
ゆっくり郁君にお風呂に入ってもらいたいですね。お風呂はたのしい時間ですから。つくしさん、やらせてください」
申し訳ないと思いながら、優しい優一には、郁も慣れており、郁にお風呂で感じるほっこりした時間を与えてあげたいと考え、お願いすることになった。
優一がお風呂に入り10分後、『お願いしまーす』  脱衣所に裸になった郁が置かれる。田中優一は郁とゆったりとしたお風呂の時間を過ごすと脱衣所におかれたバスタオルで敷き詰められた籠に郁を置くと「あがるよー」と言葉をかける。
つくしが迎えに行くとほくほくした郁がそこにいる。郁と田中のお風呂の時間は、時には童話が聞こえてきたり、童歌がきこえてきたり、たのしいものであった。
やがて、郁は2歳の歳を迎えようとしていた。
田中がこの町に来て2年、街ではまた夏祭りが催しされた。
田中は、郁を肩車し、つくしがはぐれないようその手を引き、夏祭りにでかけた。
人ごみと熱気に郁は興奮し、やがて疲れて寝いってしまった。
宿の帰り、布団に寝かしつけ
『田中さん。いつもありがとうございます。』
「いいえ。たのしかったです。つくしちゃん。こちらこそありがとう」
と言葉をかわした瞬間、寝がえりを打った郁の身体に掛けてあったタオルにお互いの手が伸び触れた。
『あっ』「あっ」
そのまま、自然と唇がかさなった。静かに、静かに。
田中は、そのままつくしに覆いかぶさるように押し倒した。
思いっきり唇をふさぎ、吸いつき、両手で胸を揉み、つくしが着ていたブラウスをたくしあげた。
ブラジャーからこぼれおちる乳房にくらいつき、何度も「好きだ。」「好きだ」と繰り返しながら、吸い上げた。
『あっ・・・・』忘れたいた感覚・・・・身体の芯から熱くなる・・・『はーっ……』
つくしの両乳房はツンとたち、まるで田中の行為を今か今かと待っているようであった。
田中は、愛おしそうにつくしの乳房を両手ですくい、その突起を、舌でなめあげ、吸い上げ、ころがす。
『あーっ・・・・・・・。うっ・・・・・・・・』
と、その時、ぐっすり寝ていた郁が、夢でも見たのか、火がつくように泣きだした。
びっくりした二人は、とっさに重ねていた身体をはがし、離れた。
『かおる?どうしたの?ママだよ。よしよし。』おでこをなでほほをすりよせあやしているとしばらくして落ち着いていった。
つくしが気付いたとき、田中の姿はもう部屋にはなかった。
わたし・・・どうしよう・・・・

50テントウムシ:2013/09/26(木) 16:01:56
続きがきになりますね!

51ままま:2013/09/27(金) 22:47:19
ww

52njsak:2013/10/01(火) 23:22:33
久しぶりに覗いたら新展開(゜ロ゜)
ブログとかFC2とかに移行したらいいのに!
早く次お願いします。(*≧∀≦*)

53jj:2013/10/23(水) 20:34:40
あれから田中は、箍が外れたように、隙をみてはつくしにすり寄ってきた。
「つくしちゃん。おはよう」「つくしちゃん。僕が持つよ」「つくしちゃん。郁ちゃんのおむつ変えようか?」
『ありがとうございます。田中さん。大丈夫ですから・・・・』
人目を盗んでは背後から抱きすくめられようとされることがしばしば・・・
困惑してしまうつくしであった。


司は、プライベートの手段を尽くしてつくしの居所を探していた。
しかし、なぜか何の手がかりもつかめないでいた。
「どういうことだ。いくらなんでも、これだけ手を尽くしているのに、わからないなんて・・」
実は、つくしは、牧野ではなく、松岡を名乗っていたのだ。
松岡ゆうきは、勤め先で知り合った男性と結婚し現在海外勤務に連れ添っていた。
つくしは、ゆうきの結婚式に出ることもできず、ひたすら身を隠して生きてきたのだ。
「牧野・・・お前は今幸せか?笑っていてくれてるか?」

54jj:2013/10/23(水) 21:24:21
祝日のある日。
新しい宿泊客もなく、工事関係者は皆家へ帰省していた。
宿屋には、おかみとつくしと郁、田中が残っていた。
郁の面倒を見てもらっている間、日ごろ使わない2階の納戸の掃除を請け負ったつくしは、
はりきって掃除にとりかかった。
ところが突然腕をつかまれ、空き部屋へ連れこまれた。
それは田中だった。突然のことに声を上げることもできず、口は塞がれ、気絶寸前まで吸い上げられた。
気がついた時には、上半身は裸にされ、田中によって胸はもみしだかれていた。
拒絶しようとしたつくしだったが、ハッと『これでいいんだ。私も道明寺を忘れ明日に向かって歩きゃなきゃ。これでいいのかも?」と
いつの間にかそんな気持ちになっていた。
「はぁ・・・はぁはぁ・・・・はぁ・・つくしちゃん・・すきだ・・・」
『うっ・・・・・あっ・・・・はぁっ・・・・・』
チュッチュ  チュッチュッ   チュバッ・・・
グジュグジュ・・・・パン・パン・パン・・・・
二人の重なる音が響いていた。
あーあぁー・・・・あー・・・・

55njsak:2013/10/29(火) 22:55:31
いいのか?

56jj:2013/10/31(木) 21:04:40
あれから、つくしは一人になるのを気をつけ、緊張の日々が続いていた。
田中は相変わらずつくしに優しく、決して無理強いをしようという姿はなかった。
何事もなかったかのように日々は過ぎていった。
ある朝、皆が仕事に出かけ、一人で遊ぶ郁を横に、朝のかたずけを行っていると
テレビのテロップに ・・・「道明寺 司氏 離婚」・・・・の文字が流れた。朝のワイドしょうも急きょこの離婚問題について切り替わっていた。原因はやはり死産か?など憶測が飛び交っていた。
つくしは、またたく間に目の前が真っ暗になり気を失ってしまった。
「つくしちゃん。大丈夫かい?貧血だね。あんた、働きづくめだから。一度病院でみてもらいなさい」
心配したおかみの勧めで、郁をあずけ街の病院へ行くと
医者の言葉は
「妊娠してますね。貧血のようですからまずは食事療法から頑張りましょう。鉄剤の処方もしておきます」
というものだった。
『妊娠・・・・赤ちゃん・・・・』
待合室の椅子に腰かけ考えていると、おかみに連絡を受けた田中が心配してやってきた。
「つくしちゃん。大丈夫か?」
『田中さん・・・どうして?』
「おかみさんに聞いて、心配で迎えに来た」
『えっ・・・』
「牧野さん?まきのつくしさん?」受け付けから看護師が呼びつくしのもとへやってきた。
「はい。まきのさん。これ鉄剤ですよ。妊娠初期は気をつけてくださいね。」
「まきの?・・・・・妊娠?・・・つくしちゃん?どういうこと?・・・いや・・・僕の子だよね?」

57jj:2013/11/01(金) 20:47:37
3年。司は3年まったのだ。会社のため自身の離婚を公にするのに3年待ったのだった。
「これでもう遠慮はしない。どんな手を尽くしてもつくしを探し出す」
その日はすぐにやってきた。
つくしが病院を受診した情報がつかめたのだ。
すぐに病院名と住所がわかり、司は自らその土地に赴いたのだった。
しかし
「あらー。つくしちゃんなら、田中さんといって工事関係の人に見染められ引っ越していきましたよ。田中さんは実は、広島の大きな建設会社の息子さんだったんですって。これでやっと幸せになれるんですわー」
という話を聞いた司は、苦労をしたつくしの姿を思い浮かべ、幸せになろうとしているつくしの邪魔をしていいのだろうかと悩んだ。
「くそっ。俺のせいで、つくしは身を引き、やっと幸せになろうとしているのに。俺はどうしたらいいんだ?」

58jj:2013/11/06(水) 23:40:19
つくしは、これ以上宿屋のおかみに迷惑をかけるわけもいかず、
田中の「俺は、かおるちゃんもつくしちゃんも生まれてくる子も幸せにしたい。一緒に来てくれ」とその強さに押され、そのまま彼について行った。
彼の実家では、当然のように両親がその結婚に反対していた。
田中はつくしがかおるを生むのに事情があったと察し、松岡の姓を名乗っていたことについて深く追求することはせず、
両親にも今つくしが妊娠していることも伝えなかった。
「つくしちゃんが、ふしだらだとか、決して、思われたくない。だから我慢してほしい。必ず両親は説き伏せてみせるよ」という。
田中の実母は彼が小学生に入る頃、病気で亡くなったらしい。長い間病を患い寝た切りであったという。今の継母は、実母が亡くなってすぐに
遠縁から身寄りがなくやってきた人だ。まだ中学生だった彼女は、小学生の優一を弟のように可愛がり、優一もすぐになついた。彼女のお陰で淋しいおもいをせずにすんだのだ。
優一が中学に入り、彼女が高校を卒業するとそのまま会社で事務員として働きはじめたが、数か月で彼女は赤ん坊を産みそのまま父親と入籍し今に至っている。
父と継母の関係は早くからあったらしい。優しい田中の人柄から、つくしはこの人は決してぐれるわけでもなく、心から優しい人だと判った。

一方司は、つくしに3歳になる子がいること、そして今また妊娠していることを知り、会いたい気持ちとつくしの幸せを壊すのではないかと悩んでいた。
「もとはと言えば、俺のふがいなさ・・・まいた種だ。騙されたとしてもまちがいなく他の女と・・・・くそっ・・」
しかし、もともとわがままに育った性格は変えられなかった。
「つくしの幸せを確かめたら、あきらめよう。いや・・・我慢しよう。それがおれの罪滅ぼしだ。一生、遠くから見守って生きていこう」
そうきめてこっそりと調べたつくしの住むマンションに赴いた。

広島の田中の実家のある近くにマンションに、つくしたちは住んでいた。
優一は、両親の手前マンションに通う生活であった。
ある日、つくしは郁と散歩に出かけた。
外に出たがる郁は、うれしくてはしゃぎ、みるもの目に入るものに興味を示していた。
どこからか流れてきたシャボン玉・・・・「ワーーーーキャー・・・ウワー」
『まー・・・きれい・・・』とふたりとも気をとられ、いつの間にか郁が走り出してしまった。
『かおるー・・・だめーっ・・・・待って・・・・・』
キーッ・・・・・・・
車道に飛び出した郁と車がぶつかりそうになり、つくしはそのまま気を失ってしまった。

「ママ・・・ママ・・・・」
うっーーーーん・・・あっ・・・・この香り・・・・道明寺・・・・・
つくしは、司が記憶を失った後、海という女と仲良くなった時の事、そのあと記憶は戻ったもののまた都という女と結婚したことを走馬灯のように夢見ていた。
「うっ・・・・・・ぐっ・・・どうみょ・・・」涙を流している。
つくしは、悲しい、つらい、自分ではだめなのだ。やはり自分は司にはふさわしくない、そういう運命なのだ。頭の中でそう考え、涙が流れていた。
どこかで女の嫉妬も湧いていた。夢をみていたつくしは、それでも、会いたい、道明寺、会いたい、と心から思っていた。
この香り・・・道明寺・・・・大好き・・・たとえあなたに嫌われても、やっぱりわたしはあなたが好き、会いたい、
頭の中でそう考え涙が止まらなかった。
「ママ、ママ」心配そうに手を握るかおる・・・

59:2013/11/16(土) 09:19:25
面白いです!

60jj:2013/11/25(月) 00:03:48
ボーッと白い天井と壁・・・・
『ここは????』
「ママ?」
「牧野さん?気付かれましたか?ここは病院ですよ。」
『病院・・・はっ かおる?郁は?』
「大丈夫ですよ。ここにいますよ。車とはぶつからなかったそうですよ。相手の方がここまで運んで下さったのですよ」
気がついた私の視野に入ってきたのは、病院の看護師さんだった。郁も無事で、ぶつかりそうになった車の人が親切にここまで運んで下さったようだ。
「牧野さん。貧血を起こされたようですよ。お腹の赤ちゃんも大丈夫ですよ。親切な方でよかったですね。」
看護師さんの言葉を聞きながら慌てて郁の存在を確かめ抱きよせていた。
『かおる・・・よかった・・・』
『あの・・・相手の方は?』
「あーっ・・・名前は名乗らなくていいって・・牧野さん方が御無事だったんで・・・帰られました」
『えっ?・・・・・・?すみません・・・・どんな方だったんでしょうか?せめて特徴だけでも。』
「うんー?50はいっていないな?パリッとしたスーツを着た・・・??真面目そうな?公務員?ではないなー。うーん・・・強いて言うなら、代議士?のような?ごめんなさい。これくらいしか」
『いえ・・・ありがとうございます』
「あっ。Drを呼びますね。念のため診察を受けましょう?それから、会計は相手の方が済ませてくださったようですよ。問題なければタクシーをつかって帰ってくださいって。すべてその方が段取りされてるようです。すごいですね?いまどきそのような方がいるなんて。」
つくしと郁はDrの診察を終え待機されていたタクシーに乗りマンションへ帰って行った。

つくしとまだ見ぬ我が子の顔を一目でいい、見てみたいと思った司は、
忙しい仕事の中、秘書に無理を言って休みを入れさせた。
その情報はすぐに楓へ伝えられた。
司は、つくしがいなくなって以来、自己の行いを罪ととらえ、実直に行動し、休みもとることなく働き続けていた。
急に休みをとるという行動にでたことに驚き、すぐに秘書の西田を司のもとに行かせた。
二人を乗せた車は、高速を長時間走り続け、つくしたちの住む広島のとある住宅街へやってきた。
走り続ける車の中は静かで、時折秘書の西田からの声かけに返事をする司の姿があった。
突然キーッというブレーキ音で車が停車すると、外に目をやった秘書の西田は「失礼します」と車の外に出て、ぶつかる寸前、転んだ幼子へ向かった。
その様子を見ていた司もまたすぐに外へ出て、子供のややうしろで崩れ落ちるように倒れた女性のもとへ走った。
何年会っていなくとも、それがつくしであることにすぐに気付いたのだ。
すぐに車で近くの病院へ運ぶと心配で手を握りしめ付き添っていた。
また、車の中では初めて我が子を膝に抱き、何とも言えない温かさと優しい陽だまりのにおいに、身体の奥底から今までに感じたことのない感覚がわいてきた。
「司様?」
西田の声に不思議そうな顔で振り返った。司は自分でも気付かず、その頬に涙が流れていた。
「これは?なんだ?」
「いとおしいというお気持でございましょうか?」
「いとおしい?・・・・」
なぜか西田の頬にも涙が流れていた。

つくしを病院へ運ぶと、素性がばれぬよう配慮し、後ろ髪をひかれる思いでその場を後にした。
帰る車の中でじっと黙り、考えた司は、ある決意をしていた。

61njsak:2013/11/26(火) 00:00:24
なんの決意ぢゃ(((((゜゜;)

62YKTY:2013/12/27(金) 21:02:25
ひそかに楽しませていただいてます。是非続きをお願いします。応援してます⊂(^・^)⊃

63hatty:2014/11/16(日) 14:12:07
私は本当に道明寺の子でない子を産むの?でも、自分の中に宿った命も尊い!と悩むんでしょうね・・・つくし!しっかり!続きが読みたいです。<m(__)m>

64jj:2014/12/29(月) 13:20:14
大事に至らなかったつくしは、郁とマンションへ帰った。
その夜、田中は実家へ帰る前、つくし達の棲むマンションへ寄った。
田中所有のマンションであるため鍵は持っていた。
つくしと郁は疲れて眠っていた。
その寝顔をみた田中は、思わずつくしに覆いかぶさった。
重たい重圧感で目覚めたつくしは、自分の身に何が起こっているかわからず、固まってしまった。
田中は、つくしの首筋、鎖骨、パジャマの前を思いっきり力で開け、その乳房にしゃぶりついた。
『うっー。っつー。あっー。あーー。』
「つくしちゃん。好きだ。あー。あー。うっんーっ。」
思いっきり吸い上げられた乳首の痛さに嫌悪を覚えたつくしは、とっさに足で向う脛を蹴り上げた。
「ぎゃー。いっー。っー。たー。」のけぞった田中を交わし、慌てて玄関へ向け逃げるように走るつくし。
「つくしちゃん。もういいだろ。おなかの子も5カ月を過ぎてる。あれ以来。どれほど我慢したか。君もそうだろ。」
しかし、つくしには、嫌悪感しかなかった。
やがて激しい争いの物音に、郁が目を覚まし号泣した。
部屋から逃げ出したいつくしだったが、まだ部屋には郁がいる。
「つくしちゃん。郁君がびっくりしているよ。」郁を抱きあげた田中は、つくしを誘う。
「ママー。」泣き叫ぶ郁の姿に、つくしは田中の懐におさまるしかなかった。
片腕に郁を抱いた田中は、もう片腕をつくしの腰にまわし、器用に首筋耳たぶ鎖骨をなぶっていった。
そしてその舌は下へ下へ徐々に降りて行った。

65njsak:2015/01/05(月) 11:55:12
いやいさびさ投稿有難うございます。がんばって

66hatty:2015/01/10(土) 02:52:03
投稿ありがとうございます。
私も嫌悪感でいっぱいになりました。(/_;)司以外はやっぱだめですね〜。とほほ」

67jj:2015/01/18(日) 19:55:30
緩んだ腕の力の隙に、郁は玄関へ向けて走り出していた。
ガチャー・・・・
「あっ。。。かおる。。。」
かおるは、駈け出した玄関の外で、他人にぶつかる・・・・・
「うっをーーーー」「あーーーー」
かおるの駈け出した姿をみたつくしは、びっくりして、思いっきり力を込め、覆いかぶさる田中を突き飛ばした。
跳ね返された田中のすきをみて、つくしも玄関へ向けて走る。
「かおるー。」
玄関の外へ飛び出したかおるは、大きな人にぶつかり、とたんに抱きあげられる。
「っ・・・・」「っわーん・・・・・・わーっ。わーっ。」
「っーー。どーした?」「ん?−−−?」
すぐに郁を追いかけ、外に逃げたつくしも、その人にぶつかるようにその懐に落ちた。
「あーーーーーー。うっーーー。どうみょうじーーー???。た・す・け・てーー」
そのまま気を失ってしまった。
ふたりを 受け止めた司は、その重みと愛おしさに心の底から憤りを感じていた。それは、自分自身に対する怒りかだったのかもしれない。
司は自分の上着で二人をくるみ、SPにその身をたくすと、部屋の中に静に入って行った。
「あー?・?あんただれ?何なんだ?」
こぶしに力を入れ「俺は__俺は、つくしの婚約者だ。そしてこの子の父親だ。あんたのことは、すまないが調べさせてもらった。」
「はーっ?婚約者?父親?????悪いが、おれがつくしちゃんの婚約者で、おなかの子の父親だ。あんたーいったい なんなんだ。関係ないのに引っこんでいてほしいなー」
「牧野つくしは俺・・道明寺司の婚約者で、郁はれっきとした俺の子だ。」
「はーっ???今更ーーー。彼女のお腹には俺の子がいるんですよ。」
「悪いがー調べさせてもらった。つくしが幸せなら、俺はその幸せを守ること償いと思って、今日ここに確認に来た。でも郁がおれの腕の中に飛び込んできて、つくしは、『助けて』といった。あいつはこれまで一度だっておれに助けを請いたことはない。」
「悪いがーーー痴話げんかってやつです。出て行って下さい。」
「田中さん。私はあなたにお願いします。つくしもかおるもお腹の子も俺にとってかけがえのない存在です。俺が守ります。どうか、許して下さい」
土下座をし、深く頭を下司の姿があった。
驚く田中であった。
「あんた、なにを???何を言っているのか?わかってんのか?つくしちゃんのおなかの子は俺の子だ。なのに・・」
「田中さん。悪いが、つくしは俺のかけがえのない存在で、郁は俺の大事な子だ。俺のせいで、おれの不甲斐なさでこんなざまだ。つくしがどれだけ苦労したか、田中さんにどれだけよくしてもらったかもわかってる。つくしの腹のなかに子がいることも。つくし達が幸せなら、俺はその幸せを遠くから見守っていようとおもった。田中さんに託したいと思って、今日ここに来ました。でもかおるがおれの懐に飛び込んできて、つくしが『助けて』っていったんです。どんなにつらくてもおれに助けてなんて言うやつじゃありません。その上、すみません・・・郁をだいちまったらもう・・・おさえられません。田中さん。俺が、おれに、お願いです、俺に守らせて下さい。お腹の子も大事にします」
「あんたー言ってる意味がわかってるのか?」
「おれには、つくししかいません。おねがいします」
対峙する二人の姿はしばらく続いた。

68jj:2015/01/18(日) 19:56:09
やがて田中が「ふっ・・・・つつふふふ・・・。あんた、調べたって?わかってんだろ?俺が本当は、継母のことが忘れられないってこと。後にも先にもおれは継母が好きで、今も忘れられない。気付いた時には実の父親に手籠めにされ継母になってた彼女を。今でも彼女のことが、彼女だけが俺の・・・・・・」
「俺も、俺のせいでつくしは独りで苦労して郁を産んで・・・俺にとって唯一、ただ一人の女はつくしだけなんです。」
「あんた。彼女の腹には俺の子がいるんだよ。いいのか?」
「つくしの子は俺の子です」
「ふーっ・・・・・はははっは…行ってくれ。早くこの場から去ってくれよ。」
司は、つくしと郁をつれそのまま東京世田谷にある邸に車を走らせた。
つくしが気がつき目覚めたとき、そこはすでに道明寺低で郁も穏やかに休んでいた。
「っ????えっ?なんで?」
「つくし。やっとみつけた。ごめんな。ほんとにすまねぇ。もうなにがあってもはなれないからな」
「道明寺???私なんで?郁は?」
「つくし。よくきいてくれ。お前たちには本当に苦労をかけた。本当にすまない。おれはどう償えばいいかと。」
「やめて。私は苦労なんてしてないよ。それより郁は?」
「隣でババァといる。タマもいる。ねぇちゃんも。」
「ぇっ?」
「つくし。俺は、あのとき、薬を盛られて、あの女と確かに関係をもった。でもその記憶も曖昧なんだ。そのあと子供ができたといわれ、企業でいう政略結婚をした。お前をないがしろにして。
おれはあの女とは結婚してからも一度たりとて寝てはいねぇ。誓って言う。あの女はそのあと子を産んだがその子はネグロだった。つまり俺の子じゃね。今じゃ遠い国で暮らしてる。俺は償うつもりであの女との婚姻関係をもったけど、結局離婚だ。おれはただただたお前にすまないという気持ちだけじゃね、お前じゃなきゃだめだという気持ちでいっぱいで、やっと探し当てた。おまえの腹の中に新しい命が宿っていると知ったとき嫉妬で死んでしまいたいくらいだった。でもお前が幸せならそれが一番、時間はかかったけど、俺の望むことだと思ったんだ。でもあの日、これを最後に確かめようと思って言ったマンションで、俺の懐に飛び込んできた郁をだきしめて、つくしをだきしめたら、無理だった。もう離すことなんてできない。田中と話をした。あいつもお前を大事にしてくれたことがよくわかった。俺たちは、男通し話し合ったんだ。つくし、おれはもうお前たちを離さない」
「・・・・・・・つかさ・・・・・ごめんなさい。私は、ここにはいれない。」
「つくし・・・。かおるも腹の子も俺の大事な子だ。お前の子は、俺の子なんだ。愛おしいこに違いないんだ。つくし。」
翌日、急遽予定を変更し日本の道明寺低に楓は帰還した。
つくし達親子に面会した楓は「やっと、やっと会えた。私のあさかさな考えがおおきな間違いをおこしました。つくしさん、身体を愛しんで丈夫な子を産んでください。かおるくんも生まれてくる子も大事な司の子ですから」
と労いの言葉をかけていった。
つくしは感謝の気持ちと安どの念と抱えながら、司に申し訳ない思いを抱いていた。


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