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【北海道】住めば地獄の殺幌【一応やる夫スレ】

1ドクズーン ◆TsCGHbOmFQ:2014/10/13(月) 21:52:01 ID:BG5Z0QOc0



                   、-彡ミ、, ,//ミ--、
                ー=三、ミ;;;;;.;;.;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ、
               彡ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
              彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ、
               /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙i、
            /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙i、
               i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|i
           /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i゙i
           /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/|;;ト;ト;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
            /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ;;ノシ/ノ |゙!iヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
         /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ンツン    ! ヽ、 ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ
           /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/シンて__;;;、   ,;;;.ソ ~゙ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
        /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ゾ      ゙!  /     ノミ;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;入  ーt┬‐ュ ヽ ( <エコブ ┃ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ   このスレッドに登場する者は等しく人間の屑だ
      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ┤     ̄_ノ  ゙i i ‐-、   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙i  
.      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::l、        : : ゙    ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
    /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::T:、_     r‐ i i┐  イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l    気分が悪くなったらそっ閉じするがいい
.    l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;|   k┴ヽ、  /‐、l´゙)~ヽ ( |イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
    l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;イ;;;|  |   / /  _゙'_'゙  ゙i )| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
     l;;;;;;;r‐''゙;;;;:;;:;;;;l  ヽ、 ,|. (   f‐ニ‐ヽ /./ /ヾヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l     それとながら更新故に投下速度は超(亀)スピード!?
     ヾ/;;;;;;;;;:;;;;:;;;;;ヽ   ゙ヽ\ヽ―'゙――゙'‐// / /;;;:::....゙''‐、;;;;/
  _,.,.r/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ   ゙i ゙i、゙'v    v' i / ノ;;;;::::;;;;;;;;;;;;;;;:.ヽ、      暇な時にでも覗いた方がいいぞ
 /::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、  ゙r_ヽ! 、,.  ! |  ,/;;;;;;;;::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
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あと北海道スレ全般応援してます!!

163名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 12:37:25 ID:9LSfNdEw0
>>132
今ではストリートギャングといえば、有色人種が主流で
白人のメンバーも古くから有色人種、黒人なりラティーノなりの支配する場所に
長年住んでる連中が入れてもらうという

164名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:53:17 ID:jY5iYpMg0
田中龍一はバカである。

センター試験模試ではマークシートであるにも関わらず零点をとって脅威の偏差値10を叩き出し、記述模試では自分の名前の漢字を間違えたせいで✕を付けられるという小学生のような偉業を成し遂げた。
教師には「お前、もっと画数の少ない名前を付けてもらえれば良かったのにな」と憐れまれ、クラスメイトには常軌を逸したバカさに逆に尊敬されている。

だが、龍一の長所はそれを負い目に思っていないところだ。

たしかに自分はバカだ。だが、学校の成績が全てではない。そんなものは、幾多もある特徴の一つだ。と、胸を張り、今日も前を向いて生きているのだ。

その日は、学校の定期テスト最終日だった。

龍一はバカだが、不真面目ではない。テストには全力で取り組む。そして今回は手応えを感じていた。

いつもは「田なかりゅう一」と名前を書いているのだが、今回は頑張って勉強をして「田中りゅう一」と名前を書いた。これは確実な進歩である。

165名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:54:09 ID:jY5iYpMg0
「三勤務労働制……という言葉は知っていますか」
「三勤務労働制? 何を言っている?」
ふむ、やはり知らんか。もっともそれは仕方のない話なのかもしれない。
この案は私が前の世界に居たときから抱いていた新しい制度だ。知らぬのも当然だろう。
「簡単に言いますと朝は奴隷が働きます。昼は貴族が働き夜は農民が働く、こうやって朝、昼、晩と位毎に仕事を分けるのです」
つまり、奴隷は朝だけ働けば良くて貴族は昼、農民は夜と働く時間を決めておくのだ。
こうする事によって皆が同じ時間分働く事ができ不公平がおきない。
短期間で集中して仕事もできるから作業能率も上がりゆっくりと休憩時間も取ることができる。
今までは奴隷と農民が一日中作業をやっていたから、疲労が溜まり仕事の成果が上がらなかったのだ。
そこに貴族が加わり、タイムシフトも取ることで相互扶助の関係を構築していくのだ。
その事に気づいた騎士達がざわめき始める。今までに無かった新しい発想だ当たり前と言えるだろう。
「なるほど、ずっと貴族は仕事をしていなかったからな。貴族も仕事をさせれば負担が減るって訳か」
「今までそんな発想考えたことも無かった。まさにこの政治体制の盲点を突いた政策って訳か」

166名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:54:48 ID:jY5iYpMg0
前の世界で考えたのに異世界で知ってるわけないやん

167名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:55:14 ID:jY5iYpMg0
「!?な、何だ!?何だその反応は!!経済くらい知っている!!だからばら撒いたのだ!!これでハイブルドはさらなる高みに行けたはずだ!!私に感謝しろよ!!ハイブルドを変えた偉大なる大司教!ヘドガーにな!!」

 その声を聴いても、もはや怒りは沸いてこなかった。

 怒こり過ぎて、逆に冷静になったのだ。

 故に、クララは淡々と説明を始めた。

 無駄かもしれないと思いながら。

「そうですね、変えましたよこの国を…最低最悪な地獄にね…」

「!?な、なんだと!?」

 煩く喚くヘドガーを無視し、彼女は続ける。

「流通しているお金で、最も高価な金貨が、莫大な量でこのハイブルドに流れたのです。しかも、ご丁寧にバラマキを行った結果、『全てのハイブルドの国民が億を超える金貨を持つ』ようになりました。その為…」

「需要と供給のバランスにより、金貨の価値が大暴落。物の価値が天井知らずに上がりました。例えを言えば、今、リンゴが一個、金貨200億枚の値段です」

「…は?」

168名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:55:44 ID:jY5iYpMg0
三人が横一列に並び、ケミンの合図で歌がはじまった。

「「「よっこらふぉっくす こんこんこん♪」」」

 可愛らしく精いっぱい明るい声で三人が歌い始める。
 両手を前に伸ばし腰を落として上下に激しくシェイクしながら右に左に体を揺らす。

「「「尻尾をふりふり こんこんこん♪」」」

 次は元気よく回転して背中を向け、腰に手をあて、しっぽを振りながら腰を振る。

「「「耳の先だけ くっろいぞ♪」」」

 しゃがんで狐耳に手を当て上目使い。

「「「尻尾の先は しっろいぞ♪」」」

 体を半身にして尻尾を手でもちあげ先を見せつけてくる。

「「「よっこらふぉっくす こんこんこん♪」」」

 サビらしく冒頭と同じ振りだ。

「「「もふもふふかふか こんこんこん♪」」」

 背中を向けて尻尾と腰を振る。

「「「こーーーーん♪」」」

 最後は全員でおもいっきり飛び跳ね、心底楽しそうに叫ぶようにして終了。
 その、なんというか、すっごく可愛い。もう可愛すぎて理性が飛びそうだ。

169名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:56:05 ID:jY5iYpMg0
三人の可憐さをこれ以上ないほど引き立てている。クウの兄は天才かもしれない。

「ふぉ、ふぉっ」

 ロレウが目を見開き、震えていた。

「ふぉっくすしたい!」

 叫び声をあげて、突撃しようとする。
 ふぉっくすって一体何をするつもりだ? よくわからないが、ユキノが危ない気がしたので襟首を掴んで引き寄せてから頸動脈をがっしり押さえて五秒で落とした。

170名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:56:35 ID:jY5iYpMg0
「オレンジボールなんかおいしそう」

 エルの言葉に早乙女は聞き返した。

「オレンジボールとはなんだ?」

「あー、オレンジ色のしたとても甘い果物」

 恐らくオレンジの事を言っている事が分かった。オレンジは球体であるからそんな名前が付いているのであろうかと考える。

171名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:57:07 ID:jY5iYpMg0
でも、こういうのを完成させて公開できることも才能なんだと思うわ
凡人ならこんな妄想をアウトプットしようとしたところで指が拒否するからね

小説って馬鹿か有能にしか描けないんだと思う
凡人が辻褄合わせに苦しんで挫折するところでも、
馬鹿なら気にせず突き進めるから完成させられる

172名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:57:27 ID:jY5iYpMg0
俺「補給…という言葉を知っていますか?」
「補給?何を言っている?」
俺「簡単に言いますと、弾を撃ってなくなった兵隊に弾丸を、食糧を食べ尽くした兵隊に食糧を渡します。」
「なるほど、弾を撃ち尽くしたからといって玉砕しなくてもいいし、食べ物が無くなったからといって餓死する事もなくなるって訳か。」
「今までそんな発想考えた事もなかった。軟弱思想の非国民め。」

173名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:57:55 ID:jY5iYpMg0
 ・・・言っては何だが、技術も減ったくれも無いな。

 焼き方は合ってるのだが、ただ火を通しただけで全体に熱が行き渡る様に回転をさせてないから半分の面が焦げかかってて、半分が生煮えだ。

 ご飯は流石に普通だが、肉は酷いもんだ。

 それを皆何も言わずに美味しそうに食べている。


 理論家のリンナでさえ、気付いて無い様だ。

 この村の人が皆こうなのか、この奥さんが特別こうなのかは知らないが、これは注意して置いた方が良いだろう。

「あのー、少し聞くけど、いい?」

 俺はなるべく失礼のない話し方で言った。

「何かな?」と奥さん

「この肉の焼き方なんだけど、これは何処でもこのやり方?それともこの家だけ?」

「この焼き方も何も、他に如何焼けと言うの?」とリンナ

 どうやら、本当に分からないらしい。

「先ず、恐らくこの針の棒を指して竃に入れ込んだだけだと思うんだけど、竃の上に網か何かを置いてそこに人数分の肉を一旦置いて、程よく焼けたら裏にしてまた焼く。
 こうすれば両方に均等に熱が加わるんだけど?」

「・・・なるほど、考えた事も無かったわ。なら君が一度やって見せてくれない?奥さんはそれに付いて見て貰って方法とやり方を盗ませて貰ったらどう?」

174名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:58:25 ID:jY5iYpMg0
「労働基準法……という制度は知っていますか」
「労働基準法? 何を言っている?」
ふむ、やはり知らんか。もっともそれは仕方のない話なのかもしれない。
この法は私が前の会社に居たときから守られていなかった形骸化した制度だ。知らぬのも当然だろう。

175名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:58:53 ID:jY5iYpMg0
主人公「複数のクジの中で当たりが1つの場合、先に引いた方が圧倒的有利なんだ」



俺が言うとメイドは心配そうな顔を俺に向けた。
「でもご主人様、先にクジ引いたらたくさんハズレがあるのですから不利なような気もしますけど…?」

ふーむ。まあ頭がキレるとは言え、この世界の人間ならそう考えるのが普通か。
「まあ見てろ。説明するよりも早い」
そう言って俺は素早くクジの箱に手を突っ込んで封筒を取り出し直ちに開封する。
そして開いた中の紙片には「当たり」の文字が…

なかった。

「ほらやっぱりハズレ…っ!?」
言いかけたメイドを制すると、俺はクジを握りしめ、両手を天に向かって突き上げ、
ガッツポーズをするとともに確信に満ちた笑顔を浮かべる。

途端に湧き上がる大歓声。
「すげぇ、本当に当てやがった!」
「さすが勇者様だ!」

これを聞いて他の挑戦者たちはやってられないという表情をしながら、封筒の中も確認せずに退散していった。

メイドが俺に耳打ちする。
「すごい!先に引いて当たりを宣言することで相手に負けたと思わせる作戦だったのですね!」
俺は微笑みながら言ってやった。
「まあ、初歩的なトリックさ。」

176名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:59:19 ID:jY5iYpMg0
「原始共産制……という言葉は知っていますか」
「原始共産制? 何を言っている?」
ふむ、やはり知らんか。もっともそれは仕方のない話なのかもしれない。
この案は私が前の世界に居たときから抱いていた新しい制度だ。知らぬのも当然だろう。
「簡単に言いますと全ての文明的要素を根絶して国民を農地に強制移住させて集団生活させるのです。
 既存の学校や病院は廃止し、子供たちを家族から引き離して軍隊や医院で働かせましょう。
 抵抗するであろう貴族、医者、教師、技術者、僧侶などの資本主義勢力は全員抹殺します。
 海外に居る人々にも帰国要請を出して、帰ってきたところを殺しましょう。
 この国からインテリと富裕層を消滅させて、全てをプロレタリアートにするのです。」
 つまり、文明は資本主義を招く害悪、原始時代こそ真の共産主義であると明らかにするのだ。
こうする事によって皆が同じ共産主義者となり不公平がおきない。
今までは農民が一日中作業をやっていたから、疲労が溜まり仕事の成果が上がらなかったのだ。
そこに全ての国民が加わり、新たなる共産主義国家を構築していくのだ。
その事に気づいた党員達がざわめき始める。今までに無かった新しい発想だ当たり前と言えるだろう。
「なるほど、眼鏡をかけているような連中を殺せば全員が共産主義になるってことか」
「今までそんな発想考えたことも無かった。まさにカンボジアの政治体制の盲点を突いた政策って訳か。」

177名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 20:59:47 ID:jY5iYpMg0
それそれ

ベイスターズナインは怪しい者を見る目つきで俺を睨んでいる。
佐伯が怪訝そうな顔をして尋ねた。
「前進守備…?なんだそれは。確かにあのとき、いつもより守備位置を前にするようには言われていたが。」

俺は唖然とした。
「なんと…前進守備を知らないのか。
いいか、9回同点で1死満塁。ここは何としても抑えきらなければならないという場面だな。
ここでゴロ性の打球が一塁へ向かった。こうだったな。」

「そうだ。そして当然俺は一番近いアウトを取るために一塁ベースを踏んだ。」

なんと、これでも野球ができるのか。だが無理もない。
何せここは勝利という一般的には何よりも優先される目標を完全に度外視し、
究極のエンターテインメント性のみを追求してきた、『ベイス・ボール』の世界なのだ。

「ちょっと待ってほしい。一塁へ向かいたい気持ちもわかる、しかしだ。
ここで捕ったボールを一塁ではなく、ホームへ投げたとしたらどうなる?」
俺がこう問うと、一瞬、周りの空気が止まった。

その数秒後、辺りは感嘆の声に包まれた。

「なんてことだ!本塁に投げれば相手に点をやることなくアウトを取れるじゃないか!」
「おい、それにフォースアウトを取った後、バッターランナーをアウトにすることもできるぞ!凄いなこれは!」
「そうか!守備位置をいつもより前に置いたのも、本塁のアウトを取りやすくするためだったんだな!」

178名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:00:11 ID:jY5iYpMg0
大型肉食恐竜型ハンターは、小型獣型ハンターに振り向いて大きく口を開けて吠える。
 まるで獲物の邪魔するなと言われているようで、攻撃を止めて戸惑う小型獣型ハンター。
 小型獣型ハンターは大型肉食恐竜型のハンターに牙を向けて威嚇したり、吠えて威嚇している。
 大型肉食恐竜型ハンターはぶるぶると頭を振って小型獣型ハンターを片足で踏み潰す。
 大型肉食恐竜型ハンターに踏み潰された小型獣型ハンターは頭を上げて吠え、頭が地面に突く。
 小型獣型ハンターの紅い眼が点滅して消え、小型獣型ハンターからばちばちと火花が散っている。
 大型肉食恐竜型ハンターがオレに襲い掛かろうとしている小型獣型ハンターを銜えて放り投げ、口の中の砲口が伸びてキャノン砲で小型獣型ハンターを撃つ。
 小型獣型ハンターが空中で身体を起こすのも虚しく空中爆発する。
 大型肉食恐竜型ハンターは尻尾で小型獣型ハンターを薙ぎ払い、口の中の砲口からキャノン砲で小型獣型ハンターを撃っている。
 小型獣型ハンターが大型肉食恐竜型ハンターと戦っている。

179名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:00:40 ID:jY5iYpMg0
鋼鉄に染まった身体でこちらに向かう誠也。その彼に僕は瓶を投げつけて、瓶に入っていた液体が彼の全身に降りかかる。

 「なんだ……コレ?」

 「皆、一斉に矢を放て」

 僕の言葉に再び矢を放つゴブリン兵。だけど今度はその矢に火が付いていて、誠也の身体が炎に包まれる。

 「火だろうと俺のスキルが破られ……がぁ……ぁ?」

 炎の熱によって彼の鉄がドロドロに溶けていく、鉄が溶ければそこは元の身体に戻っていて。
 誠也は地面に身体を叩きつけながら苦しそうな呻き声を上げる。

 「あああぁぁあッ!? 熱い、熱い! がぁぁぁ!」

 ずっと同じあるいは似たような単語を呟き続け、地面に転がる誠也。その打ち上げられた魚のような姿を見ながら僕は微笑むと。

 「知っているかい? 鉄は熱に弱いんだ。これ小学生レベルの知識だよ」

180名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:01:05 ID:jY5iYpMg0
「大型肉食恐竜型ハンターさん……もうダメだ。肥料を探したけど全部使い切って無くなってる。肥料が無い以上農作物が収穫できない」
 小型獣型ハンターが私たちの元へと駆け寄ってそう告げる。その言葉に大型肉食恐竜型ハンターは溜め息を吐いた。
「はぁ・・・低レベル過ぎる」
「何が低レベルだ! 殴らずにどうやって勝つ気だ!」
「いえ、ここには椅子やテーブルが見掛けないようなので疑問に思いまして」
 「イス? テーブル? そんな言葉、聞いたことがありませんが……」
 理論家の小型獣型ハンターでさえ、気付いて無い様だ。
「とりあえずこの植物で試してみるか」
大型肉食恐竜型ハンターは適当な草を選んで茎を切った。
 ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ―――。
すると草は溶けてオレンジのようにどろりとオレンジボールになった。
 「なんだ……コレ?」
 「知っているかい? 今、オレンジボールが一個、金貨200億枚の値段なんだ。これ小学生レベルの知識だよ」
「…は?」
 ふむ、やはり知らんか。もっともそれは仕方のない話なのかもしれない。
「あのー、少し聞くけど、いい?」
 大型肉食恐竜型ハンターはなるべく失礼のない話し方で言った。
「何かな?」とマサツグ。
 「えっとだね……土に金貨を撒くのはどうだろうか」
 「金貨……ですか? アレが肥料になると……!」
 「大型肉食恐竜型ハンターの案は悪くない。だが、一つ肝心な事を忘れている」
 「金貨を撒けばミヤモト(蛆虫)が集まり作物が荒らされてしまう」
 自分の意見の欠点を指摘され頷く大型肉食恐竜型ハンター。だが、その可能性も考慮していたのか、打開策を明示する。
 「それなら疾風戦術を取ろうと思う。みんな甲冑を脱ぎ捨ててくれ」
 「勝算は?」
「僕の読みどおりに戦局が動いてくれれば、九割ほどで」
 
「彼我の戦力差、出ました! 人間軍、およそ300。魔物軍、およそ5000! 5秒後に接触。敵戦力分析と指示をくれ!」

181名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:01:41 ID:jY5iYpMg0
マサツグ様の拳は人間を超えている。
自身のダメージからそう痛感しながらも、何処か楽しくて仕方なかった。
 ふらつく足で大地を踏み締め、視線を走らせた先で、既に拳が迫っていた。
 間一髪、それを避ける。
 受けて耐えられるとは思わない。
 この人間の拳は、もうその領域を超えている。
 反撃する。
 空気を切り裂く拳。
 なんてことはない。単なる空振りだ。
 一瞬の硬直を突いて、反撃への反撃。
 受けざるを得ない。
 重すぎる打撃。軋む。
 殴り返す。
 殴り返される。
 次は蹴り。
 拳にこだわる。
 殴る。
 受け。
 掴み。
 流し。
 撃。
 打。
 打――。

182名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:02:29 ID:jY5iYpMg0
訳あって偽名を名乗っていた主人公が本名打ち明けて
以来ヒロインから本名で呼ばれるって話書いたら感想欄に○○(主人公の本名)って誰?って書いてあった

183名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:03:14 ID:jY5iYpMg0
そういや俺のところでもいたわ
主人公と同じような境遇で主人公の相棒的な立ち位置のキャラ出したら頑なにそいつは主人公を騙して陥れるつもりだって主張する奴
それなりとバカキャラっぽく書いてるからそんな風には見えないだろうけど、なんか深読みして今までのバカキャラは全部演技だって感想欄で主張しまくってる

184名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:03:57 ID:jY5iYpMg0
作品ではないが、よく悪役で流行った俳優が町を歩くと、
知らない人から「なんであんなひどいことするんだ!」とか言われて怒られたりするというのはそれなりにきく。

ネットはもろに全ての感想がくるからなあ。なろうに限らないと思うが。

185名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:04:53 ID:jY5iYpMg0
作品じゃないが食べログでイタリア料理のお店かと思ったら違ったのて星1つですとかある
日本で売れるってことはバカにも見つかるって事だからプロの方がひどいと思う

186名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:05:25 ID:jY5iYpMg0
例えば村田版ワンパンマンの最新話

武術体験したいサイタマが武術家との試合に出て
「じっくり試合したいのについワンパンで倒しちゃうとこだった、あぶねー」ってなってる回なのに
「サイタマにあぶねーと思わせるなんてこの敵強いな!!」という感想がtwitterなどにいくつもある

187名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:05:48 ID:jY5iYpMg0
恋愛小説(洋物)の感想にハリポタより面白かったとか書いてる奴もいたな
どこから突っ込めばいいのか分からん

188名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:06:47 ID:jY5iYpMg0
かばんちゃんが些細な知性を発揮←すごーい!

マサツグ様が些細な知性を発揮←くっさ!

この差はなんやねん

189名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:07:13 ID:jY5iYpMg0
それに、俺に頼りたい気持ちも分かるが、依存しすぎているな。
俺がいれば絶対に安心だと思うのは仕方ないが、将来孤児院を巣立って行くことを考えれば、
少しは俺の手を離れ自立してもらわなくては困るのだが。
とはいえそれは、俺の力の大きさ、頼りがい、
器が余りにでかすぎることが原因で、彼女たちの責任ではない部分が大きい。
俺がもう少し普通の人間であれば良かったのだが、
どうしても一般人とは隔絶した面がにじみ出てしまうほどの高位な存在だからなあ。
優れすぎている。
それをどうにかしないと彼女たちの自立を促すことは出来ないだろう。
俺が優れすぎているのが一番の課題だとは、まったく人生とは皮肉が効いているな。
俺はそんなことを考えて、自分が優れすぎているというこの難しい難問を何とか解決しようと、懊悩するのであった。


確かに、目の前の者たちは、取るに足らないちっぽけな存在たちではある。
ゆえに、本来なら俺の様な上位の人間が、耳を貸す必要など全くないだろう。
だが、だからこそ、反対に俺の様な人間こそが、彼らの声に耳を傾けてやらなくてはならないのだと思ったのである。
なぜなら、こうした愚か者たちだって、人間なのだ。
上位者たる俺は、清濁併せ呑むように、彼らの愚かな声や行為を受け止め、
そして、何が間違っているか教え導いてやらなければならない立場なのである。
大変なことではある。
だが、それが選ばれ、才能のある人間の役割なのだ。
やれやれ、なまじ能力があるだけに、こうした気苦労をさせられてしまう。
心底、普通でいられたらと思うぜ。
まったく、自分の高すぎる才能が疎ましい。
そんな訳で俺は、彼らを一介の人間として取り扱うことに決め、事情を説明させることにしたのである。


かばんちゃんはこんなこと言わない

190名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:08:30 ID:jY5iYpMg0
物語のその後を妄想してたって言ってたよな
ほんと面白かったのに残念や
エレメンタルなんちゃらはクソやったが

191名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:15:20 ID:jY5iYpMg0
ほのぼの戦争

「全軍撃てー」

バーン、バーン、バーン

孫一の合図により、各鉄砲隊より一斉に発報が開始された。
前衛である大高、五十目陣の武将たちは次々に倒れていく、伊達陣へも安東勢から発砲があったが、あまりにも静かな発砲であった。

「あー、痛い」

「いてー」

「肩を打ち抜かれた」

安東勢より、阿鼻叫喚があがった

192名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:15:41 ID:jY5iYpMg0
塩最強説

今村は無数の氷の武器を造り出しては逃げるゴブリンに向けて放つ。
 その無数の武器に対して僕は白い粉を掛ける。すると氷の武器は溶けてアイスのようにどろりと水になった。

 「武器が……溶けた? お前、俺のスキルに何をしたんだよっ!」

 「単に塩を掛けただけだよ、溶解熱さ」

 氷に塩を掛けると塩は空気中の熱を奪いその熱を発するようになる。
 その現象を溶解熱といい。その塩の発する熱によって氷は溶けてしまうのだ。

 「塩だと? 塩で俺のスキルが……溶かされたっていうのか信じないぞ」

 彼は再び氷の武器をいくつも作り僕目掛けて撃ち込んでいく。
 その武器を僕は塩をかけて溶かしながら歩んでいき、今村の目の前まで来てランスを突き刺した。

193名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:16:04 ID:jY5iYpMg0
ハンターがゲシュタルト崩壊するわ

大型肉食恐竜型ハンターは、小型獣型ハンターに振り向いて大きく口を開けて吠える。
 まるで獲物の邪魔するなと言われているようで、攻撃を止めて戸惑う小型獣型ハンター。
 小型獣型ハンターは大型肉食恐竜型のハンターに牙を向けて威嚇したり、吠えて威嚇している。
 大型肉食恐竜型ハンターはぶるぶると頭を振って小型獣型ハンターを片足で踏み潰す。
 大型肉食恐竜型ハンターに踏み潰された小型獣型ハンターは頭を上げて吠え、頭が地面に突く。
 小型獣型ハンターの紅い眼が点滅して消え、小型獣型ハンターからばちばちと火花が散っている。
 大型肉食恐竜型ハンターがオレに襲い掛かろうとしている小型獣型ハンターを銜えて放り投げ、口の中の砲口が伸びてキャノン砲で小型獣型ハンターを撃つ。
 小型獣型ハンターが空中で身体を起こすのも虚しく空中爆発する。
 大型肉食恐竜型ハンターは尻尾で小型獣型ハンターを薙ぎ払い、口の中の砲口からキャノン砲で小型獣型ハンターを撃っている。
 小型獣型ハンターが大型肉食恐竜型ハンターと戦っている。

194名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:16:25 ID:jY5iYpMg0
これもすこ

「僕にはあります。あの魔物の軍勢を前に、勝利の絵を描く力がある」
「勝算は?」
「僕の読みどおりに戦局が動いてくれれば、九割ほどで」

 中央が防戦でもちこたえている隙に、こちらの精鋭部隊の右翼と左翼が敵両翼を突破。
 そのまま敵中央の真横と背後につき、包囲網を完成させる。

 包囲殲滅陣ほういせんめつじん。
 これが、僕が描いた勝利の絵だった。

 戦型を整え、迎え撃つ準備を整える。
 そして後方で情報収集の担当をしていた後方支援職が、戦況分析の声をあげる。

「彼我の戦力差、出ました! 人間軍、およそ300。魔物軍、およそ5000!」

195名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:16:49 ID:jY5iYpMg0
三人が横一列に並び、ケミンの合図で歌がはじまった。

「「「よっこらふぉっくす こんこんこん♪」」」

 可愛らしく精いっぱい明るい声で三人が歌い始める。
 両手を前に伸ばし腰を落として上下に激しくシェイクしながら右に左に体を揺らす。

「「「尻尾をふりふり こんこんこん♪」」」

 次は元気よく回転して背中を向け、腰に手をあて、しっぽを振りながら腰を振る。

「「「耳の先だけ くっろいぞ♪」」」

 しゃがんで狐耳に手を当て上目使い。

「「「尻尾の先は しっろいぞ♪」」」

 体を半身にして尻尾を手でもちあげ先を見せつけてくる。

「「「よっこらふぉっくす こんこんこん♪」」」

 サビらしく冒頭と同じ振りだ。

「「「もふもふふかふか こんこんこん♪」」」

 背中を向けて尻尾と腰を振る。

「「「こーーーーん♪」」」

 最後は全員でおもいっきり飛び跳ね、心底楽しそうに叫ぶようにして終了。
 その、なんというか、すっごく可愛い。もう可愛すぎて理性が飛びそうだ。

196名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:17:16 ID:jY5iYpMg0
一応文章
「勇者の皆様には先ほど話したように、この世界の人より遥かに能力が高いはずです。
ステータスカードをお渡ししますので血を一滴カードの裏にある魔方陣に付けてください。
魔方陣に血を付けたら、表に自分の名前が出てくるはずです。そしてステータスオープンと言ってください。
そしたら自分のステータスが確認できます。あ、他には身分証明書などにもなりますから必ず無くさないでくださいね」

「「「「ステータスオープン」」」」

??????????????
石崎優汰 15歳 レベル∞

職業:神

HP:∞

MP:∞

攻撃力:∞

防御力:∞

素早さ:∞

命中率:∞

魔法攻撃力:∞

スキル:言語理解・神鑑定・神隠蔽・偽装
    聖魔法LvMAX・暗黒魔法LvMAX
    空間魔法LvMAX・創造魔法LvMAX
    召喚魔法LvMAX…atc

197名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:17:41 ID:jY5iYpMg0
なるたるとかぼくらののイジメ描写は想像力豊かだなって思う
なろう小説のイジメ描写は「あっ・・・(察し)」ってなる

なんでやろうな
先入観とか偏見のせいかな

198名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:19:07 ID:jY5iYpMg0
それっそれっそれっそれっ!!


私は剣を抜き、
素振りを見せた。

流れる美しい剣。
文句無しの一振りだ。

おおっ!!
国王を含めた全員が同じ反応を示す。

それっ、もう一振り。


おおっ!!



…それっ。
おおっ!!

それっそれっ。
おおっ!!おおっ!!

それっそれっそれっそれ!!
わああああ!!


この縁談、
アルレリック家が勝ち取ったり!!

199名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:19:33 ID:jY5iYpMg0
速攻で設定を覆すスタイル

桐生翼、どこにでもいる普通の高校生だ。
彼はこの春、零冥高校という進学校に入学した。彼は天才児なのだ。
入学して1か月が経ち、だいぶ新生活にも慣れてきた桐生。
そんな時彼に転機が訪れる。
桐生「今日も一日疲れたなあ・・・さて帰るか。ん?」
??「お〜い、とってくれ〜」
桐生「なんだこれは?ボール?」

??「こっちに投げてくれ!」
桐生「そういえば、ここは野球も強かったな。」
そう呟いて桐生はボールを思いっきり投げた
ズバーン!!!
??「・・・え?」
桐生「なんだ今の感触は・・・」
監督「こ、この球は・・・!!」
??「キミ、すごいじゃないか!よかったら野球部に入らないか?」
桐生「野球か・・・野球をすれば今の感覚をいつでも味わえるのか?」
??「そうだな」
桐生「いいぜ、野球部に入ってやる。」
こうして桐生伝説が始まった。

200名無しのやる夫だお:2023/10/03(火) 21:19:53 ID:jY5iYpMg0
> 桐生翼、どこにでもいる普通の高校生だ。
> 彼はこの春、零冥高校という進学校に入学した。彼は天才児なのだ。

もはやこれ普通の高校生って設定に対するアンチテーゼやろ

201名無しのやる夫だお:2023/10/15(日) 16:11:40 ID:e1/SLUJY0
「夏」は「狄」ではない

202名無しのやる夫だお:2023/10/15(日) 16:25:02 ID:e1/SLUJY0
君主の埋葬に際してコミュータスの殉葬を伴うのは、ユーラシアの草原とそこを通る「草原の道」という交易路を掌握していた遊牧民たちであったことから、晋候もそうした遊牧民の一つである「狄」の出自であったと考えられる。

203名無しのやる夫だお:2023/11/18(土) 21:07:43 ID:knssYJoI0
偶々、一大漢を留む。姓は索、名は超なるものなり。彼と飲酒す。*1

又 董平の晁蓋を捕捉するとも獲ず、粗棍限棒を受くる有り。また身もて逃ぐるに在り。
恰かも宋押司 途中に相ひ会す。

是の時、索超 道ふ、
「小人 幾項の歹事〈悪事〉を做す。已むを得ずして落草す」

宋江 書を写し、この四人〈杜千・張岑・索超・董平〉に送り、梁山泊の晁蓋を尋ねしむ。

204名無しのやる夫だお:2023/11/18(土) 21:12:09 ID:knssYJoI0
かの(下鄆城県の)押司たる宋江 文字に接して看て、星夜 走りて石碣村に去き、晁蓋の幾個に報せ、暮夜 逃走せしむ。

宋江 天曉となり、文字の呈押もて、董平を差はし手参の十人を引き、石碣村に至りて根捕せしむ。*2

かの晁蓋の一行の人、星夜 走げ了はんぬ。去向するところを知らず。
董平 晁家の荘もて囲み、荘中に突入す。晁蓋の父親たる晁太公を縛し、管押して解官す。

205名無しのやる夫だお:2023/11/18(土) 21:23:51 ID:knssYJoI0
侯真は武松に連れられ、燕青と会う。侯真は、燕青にも殴られたが、ダメージを軽減する。燕青は、侯真が「高俅を討って、父の仇をとりたい」といえば、「仇をとるべき相手は、馬だろう」といって笑う(61ページ)。この物語では、基本的に、殴られて痛い思いをすることで、オトコとして認められていく。武松と燕青に殴られることで、侯真はメインキャラとしての通行証を手に入れる。さらに燕青にボコられる。

206名無しのやる夫だお:2023/11/18(土) 21:24:10 ID:knssYJoI0
段景住・皇甫端は、あきずに馬の世話をしてる。

武松・燕青・侯真が馬場にきて、大切なウワサ話をする。「女真族には、幻王という、残虐かつ最強の武将がいるらしい」と。じつはこれが、楊令の仮の姿。楊令は、梁山泊が陥落したとき、ひどくガッカリして、自分を押し殺して、最強の武将として、北方で暴れていた。この幻王というのが、楊令である、というのが、巻1のオチであり、このナゾを解くために巻1があるといっても過言ではないほど。

207名無しのやる夫だお:2023/11/18(土) 21:25:15 ID:knssYJoI0
皇甫端は、馬に詳しいから、幻王のひづめのあとが、楊令の馬のものだと見抜く。という、ミステリーの最初の手掛かりが、このあたりで語られる。もともと楊令の騎馬は、皇甫端がプレゼントしたものだから、そりゃ分かるよなと。

この幻王というのは、金主のアグダの弟のウキマイだという話もある。じつはウキマイは、ただのおとりで、軍をひきいる幻王は楊令そのひとなんだけどい。ウキマイは、金の2代皇帝になるのだが、ぱっとしない凡人として、山奥に住んでいる。もともと兄のアグダが、血統を保存するために、あえて山奥に籠もらせてある。

208名無しのやる夫だお:2023/11/18(土) 21:25:41 ID:knssYJoI0
開封の青蓮寺では、トップとなった李富が、もやもやしてる。北京大名府に「別居」している聞煥章とは、方針のちがいでちょっと疎遠。それよりも、李師師と接近して、青蓮寺のゆくえを探ってる。

梁山湖を探索しようとした矢先、燕青にさきを越されて、銀を水揚げされてしまった。梁山泊の残党を刈っているものの、それにも飽きてきた。楊令は生きているらしいし……という、とりあえず『北方水滸伝』の後日譚を解説するためのターン。

209名無しのやる夫だお:2023/11/18(土) 21:25:59 ID:knssYJoI0
梁山泊の人々は、太湖(呉のあたり)に群れて、交易の拠点にしてる。李俊が貿易をひらいた。張清の妻の瓊英、瓊英の盲目の父(また身体的な欠陥のあるひとだ)も、交易をやってる。瓊英は、日本との交易にも興味をもち、やがて日本人を2人連れてくる。しかし日本人が、物語に絡んでくることはない(少なくとも北方大水滸の前半まででは)

いっぽう北では、武松・燕青・侯真は、幻王の正体をさぐるため、女真の地に入ってくる。魯智深が片腕を失い、鄧飛が魯智深を救出した場所が、このあたりだそうだ。けっきょく魯智深は、女真との同盟をひらくことができず、片腕を失っただけ(自分で食べたけど)。

だが梁山泊は、楊令が金主のアグダと友達になることで、女真を梁山泊の戦さに役立てる。北方大水滸の前半の最後で、金軍が戦いに参加する。童貫ひきいる禁軍は、その一部を金軍(ややこしいな)との戦いに割かざるを得ず、兵力が減る。作者は、この意義を強調するため、「もし金軍が介入してくれなければ、梁山泊は、童貫の攻撃に耐えられなかった」と描写するほど。……魯智深は報われました、というオチ。

210名無しのやる夫だお:2023/11/18(土) 21:26:23 ID:knssYJoI0
太湖では、顧大嫂と孫二娘のコンビが、店やら民政やらを切り盛りしてる。ふたりは、花飛麟(花栄の子)がイケメンだなー、という話をしてる。花飛麟は、顧大嫂と孫二娘に鍛えてもらっているが、傲慢で人格に難あり。

合流した扈三娘が、花飛麟を打ち据えるけれども、花飛麟には、更正の様子がない。顧大嫂・孫二娘・扈三娘という、女3人が持て余した「わるい子」が行く場所は、ひとつしかない。王進のところに送りこまれる。

211名無しのやる夫だお:2023/11/29(水) 22:19:18 ID:1L5nS.T.0
(1000

212名無しのやる夫だお:2023/12/04(月) 07:32:31 ID:EusjwG3Y0
【恋愛 修羅場】付き合って2年の彼氏に「専業主婦になりたい!」と話した女子さん。→彼氏「専業主婦になって養ってなってもらうのが当たり前と思われるのはイヤ」→女子さん「は?

213名無しのやる夫だお:2023/12/04(月) 07:48:35 ID:EusjwG3Y0
太子早卒、孫(劉)康立五十一年、晉太康六年薨。
(『後漢書』紀第九、孝献帝紀)

適孫桂氏郷侯(劉)康、嗣立為山陽公。
(『三国志』巻三、明帝紀、青龍二年、注引『献帝伝』)


献帝こと山陽公劉協が死ぬと孫の劉康が山陽公を継いでいるが、劉康はその時に「桂氏郷侯」となっていたらしく、太子(太孫)になっていたわけではないらしい。



となると、劉協は死んだ時点では太子を立てていなかったようだ。


立てていた太子に先立たれて間もなかったのか、それとも何らかの理由で太子を立てられないでいたのか、あるいは劉協の側が立てないでいたのか。



このあたりの事情は分からないが、ちょっと興味深い。

214名無しのやる夫だお:2023/12/28(木) 11:32:40 ID:wuqYCVSs0
「遊牧民システムの対称性は、中国の直系家族の硬直性を拡張させるものとして作用した、ということになる」

215名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 08:49:26 ID:uF/FNLOs0
安国寺恵瓊の書状


 「安国寺恵瓊は天正十年(一五八二)六月の備中高松城(岡山市北区)の攻防後、領土割譲をめぐって秀吉との交渉に臨んだネゴシエーター(交渉人)である」が、「その恵瓊が秀吉との領土割譲を交渉する天正十二年(一五八四)一月、秀吉を評して記したのが、「若い頃の秀吉は一欠片の小者(下っ端の取るに足りない者)に過ぎず、乞食をしたこともある人物であった」という有名な一文である(「毛利家文書」)」

216名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 09:40:45 ID:uF/FNLOs0
「甫庵太閤記」によると、信長から薪奉行を申し付けられた秀吉は、一年間にどれだけ薪が必要かを分析し、現行の三分の一の量で済むのではないかと考えた。その結果、年間に一千石ばかりを無駄にしているとの報告を信長にしたのである。

217名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 09:41:59 ID:uF/FNLOs0
「甫庵太閤記」によると、信長から薪奉行を申し付けられた秀吉は、一年間にどれだけ薪が必要かを分析し、現行の三分の一の量で済むのではないかと考えた。その結果、年間に一千石ばかりを無駄にしているとの報告を信長にしたのである。

218名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 09:43:03 ID:uF/FNLOs0
「甫庵太閤記」によると、信長から薪奉行を申し付けられた秀吉は、一年間にどれだけ薪が必要かを分析し、現行の三分の一の量で済むのではないかと考えた。その結果、年間に一千石ばかりを無駄にしているとの報告を信長にしたのである。

219名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 09:44:29 ID:uF/FNLOs0
この提案によって、秀吉は信長に改めて才覚を認められ、さらに出世を遂げることになった。よく知られている逸話の一つである。具体的な年次は不明であるが、おおむね永禄初年のことと考えてよいであろう。

220名無しのやる夫だお:2024/04/13(土) 09:45:16 ID:uF/FNLOs0
この提案によって、秀吉は信長に改めて才覚を認められ、さらに出世を遂げることになった。よく知られている逸話の一つである。具体的な年次は不明であるが、おおむね永禄初年のことと考えてよいであろう。

221名無しのやる夫だお:2024/04/30(火) 20:00:41 ID:t0sz8saA0
第三次世界大戦の領域は情報、疫病、サイバー経済など兵器をあまり使わない戦争ではないかと思います。

222名無しのやる夫だお:2024/04/30(火) 21:48:06 ID:t0sz8saA0
399: 【学ぶ系】やる夫で学ぶ映画の楽しみ方 2【映画】(1000)

223名無しのやる夫だお:2024/04/30(火) 21:59:21 ID:t0sz8saA0
399: 【学ぶ系】やる夫で学ぶ映画の楽しみ方 2【映画】(1000)

224名無しのやる夫だお:2024/05/07(火) 12:08:29 ID:N63zJdUY0
218: やる夫はパーティーに誘いこまれたようです THE LAST(1000)


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