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やる夫と三人の錬金術師 3人目
417
:
名無しのやる夫だお
:2023/12/03(日) 19:30:43 ID:Gpno7pbY0
イスラーム誕生前夜のヒジャーズにおけるウッザー女神
イブン・カルビーの『偶像の書』など、イスラーム期以後にムスリムによって書かれた文献によると、7世紀、メッカとその周辺にウッザー女神への信仰が深く根付いていたことがわかる[1]。ヤークートやイブン・カルビーによると、ターイフからメッカへ向かう隊商路の途中、ナフラ・シャァミーヤという場所に、フラード Ḥurāḍ という名前の谷があり、そこにウッザー女神の主神殿があった[1]。クライシュ族はこの神殿を中心とした土地を「ヒマー」(草木採取、狩猟の禁じられた聖域)としてウッザー女神に奉献し、ウッザーのヒマーはカァバ周辺の「ハラム」と並び立つ存在であった[1]。また、このヒマーには3本のアカシアの木が生えており、ウッザーの化身と考えられていたようである[1]。
聖石信仰がウッザー信仰に結びついていたとも考えられ、ターイフにあった巨石がウッザー崇敬の対象であったという説や、上記ナフラにあった聖石がそれであったという説がある[1]。イブン・カルビーによるとガブガブという名の洞窟にウッザー崇敬の対象になる聖石があり、イブン・ヒシャームによるとその洞窟は犠牲獣の血であふれていたという[1]。また、イブン・カルビーによると、ウッザー信仰を始めた人物はガタファーン族のアスアドの息子ザーリムという者である[1]。ザーリムにより構築された、ウッザー女神に捧げる聖域では、しばしば女神からのお告げを受け取ることができた[1]。
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