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マミさんの子供は幼年期の終りを迎えるようです　3

1： ◆aPlPNXeb6g：2013/01/27(日) 19:59:13 ID:gw.aZds60
アーサー・C・クラーク著『Childhood's End』（福島正実訳）をもとにしたやる夫スレです



1スレ目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1318145688/

2スレ目（前スレ）
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1327748530/

それにつけても金の欲しさよ　様でまとめていただいています
http://snudge.blog38.fc2.com/blog-category-61.html

感謝
167： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:08:19 ID:Lp.JONG20


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　　　　　　　　　　　　　＼　　　 　　..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,. '　　　　　　　　ﾟ　　　　　　　　　　　　　+　　.
　　　　　　　　　　　　　　　'　,　 　 　 　 　 ....:.:.:.:.:.:.:.:..　,　'ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ　　 ､ ,,,,,_____,,,,...　 ''"


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168： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:08:56 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ノ　　＼＼　　　　　　…あれ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　u　　　___'__　 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 　　　 `ー'´ 　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) /　/ / /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　:::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ＿＿　 ／　 　 /　　 ／




┏──
　　　できる夫は異変に気付いた
　　　<ティコ>クレーターはあるべき場所――月の中央線あたり――から、遠く離れた位置へ動いていたのだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛

169： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:09:22 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　._,v-!'ヾﾞ「厂¨^^'''ｰv､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,ノl「」｀:.‐ .!.'｀.､::′　.,） ´ﾞ'=､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..,r「 ､.´ _.　　' .ﾞ..- ' _ノ‐¬=<ﾉ'＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾞ.:､.二 ﾆ│:.::' ' .! ∨　　　　 .＼ .:ﾞ)､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　. .ﾞ..:　 :｀/　.｀:'.:.ﾞ .|　　.ヾ　　 ｝>'! ^i.
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ:　 .´- ｀.｀'.ﾞ ｀　 _'「 .＼　　　.,ノﾞ .′　）
　　　　　　　　　　　　　　　　| :... :....:... .イ.‐' 　 !ﾞ.＼￣¨个⌒.-.､' .¬］
　　　　　　　　　　　　　　　　|7vii_.ﾞ「.ﾞ,.: ..ﾞ:′'^: ｀_.,>.厂‐r‐ .′..､z／|
　　　　　　　　　　　　　　　　（.´'¨¨'''ﾄｰ-nﾆ､,､.....ﾆ!.,,ﾆvv--ｰ''ﾞi「 .^丿
　　　　　　　　　　　　　　　　 （,_..: :.ﾞ:'..:'' '! ..'　　ﾞ ､ ..:..二..┐,　:､'.: 丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ)）_ヽ' .:.ヽ' ┐:､ ‐ ,丿 '^.｀. │_´^.,)'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.＼　｀.ヽ^ .' ､　.´′., ._ .'.┐ ..,>'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ﾞ'‐r,」ﾞ.´'ﾌ ＼:. .丿:､:. :_iv┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨'''ｰ-v厶vﾆ-ｰ^″



┏──
　　　月がいま地球に向けている面は、馴染みのある比較的平坦な面ではなかった
　　　――半分以上が、あばただらけの月の「裏側」の面に入れ替わっていたのだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛

170： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:10:03 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／　　　ｕ　＼
　　　　　：／　　＼　　 ／ ＼：　　　　　月が…月が自転を始めている？
　　　 ：／　Ｕ　（＠）　 （＠） ＼
　　　　|　　　　ｕ　　__´,_　　Ｕ　|：　　　 こんなことができるのはオーバーロード――
　　　 ：＼ｕ　　　　./__/　　　／：　　　　いや、彼らにだってこんなことはできやしない！
.　　　　ノ　　 　 /　）ヽ　　 　＼
　　　(　 ＼　 ／__ノi　）　 　　　)　　　　となるとこれが意味することはただ一つだ
.　　　＼　　ﾞ　 ／　 ヽ　ヽ /　/
　　　　　＼_／　　　　 ＼＿ ﾉ

171： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:10:22 ID:Lp.JONG20


「きっと地球の裏側の彼らが、
　新たに身につけた力を試してみているんだ…」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　　 ∧＿∧　 　 　 　 ∧＿∧　 　 　 　 ∧＿∧
　　　(　-ω-)　　 　 　 (　-ω-)　　 　 　 (　-ω-)
　　　|　　　｜　　 　 　 |　　　｜　　 　 　 |　　　｜
　　　U　_　U　　　　 　 U　_　U　　　　 　 U　_　U
　　　 〉 ） 〉）　　　 　 　 〉 ） 〉）　　　 　 　 〉 ） 〉）
　　　 　 　 　 　 ∧＿∧　 　 　 　 ∧＿∧
　　　　 　 　 　 (　-ω-)　　 　 　 (　-ω-)
　　　　 　 　 　 |　　　｜　　 　 　 |　　　｜
　　　　 　 　 　 U　_　U　　　　 　 U　_　U
　　　 　 　 　 　 〉 ） 〉）　　　 　 　 〉 ） 〉）
　　　 ∧＿∧　 　 　 　 ∧＿∧　 　 　 　 ∧＿∧
　　　(　-ω-)　　 　 　 (　-ω-)　　 　 　 (　-ω-)
　　　|　　　｜　　 　 　 |　　　｜　　 　 　 |　　　｜
　　　U　_　U　　　　 　 U　_　U　　　　 　 U　_　U
　　　 〉 ） 〉）　　　 　 　 〉 ） 〉）　　　 　 　 〉 ） 〉）
　　　 　 　 　 　 ∧＿∧　 　 　 　 ∧＿∧
　　　　 　 　 　 (　-ω-)　　 　 　 (　-ω-)
　　　　 　 　 　 |　　　｜　　 　 　 |　　　｜
　　　　 　 　 　 U　_　U　　　　 　 U　_　U
　　　 　 　 　 　 〉 ） 〉）　　　 　 　 〉 ） 〉）
　　　 ∧＿∧　 　 　 　 ∧＿∧　 　 　 　 ∧＿∧
　　　(　-ω-)　　 　 　 (　-ω-)　　 　 　 (　-ω-)
　　　|　　　｜　　 　 　 |　　　｜　　 　 　 |　　　｜
　　　U　_　U　　　　 　 U　_　U　　　　 　 U　_　U
　　　 〉 ） 〉）　　　 　 　 〉 ） 〉）　　　 　 　 〉 ） 〉）


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

172： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:11:30 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　●





　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ、　　　　.ハ
　　　　　　　　　　　　　 ﾄ　＼-―-' ､l|
　　　　　　　　　　　　　 |/,ヽ　　　　　ヽ　　　　　　　　　できる夫、君のその推理は正しいよ
　　　　　　 __ 　　　　 ／/ 　　 （' ）　　fj
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／　ゝ.　 　　 -ﾍノ　　　　　　　　　彼らはいま、変態の最終段階を迎えようとしている
　(　　≧　￣　|l___／　　　ノ　　　T　,へ＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　/|| 　 　 レ y-'.　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　 　　 / ﾘ |　|　 |_ノ　ゞ≧_ へ　　　　　僕たちもこれ以上地球に留まっていると危険だ
　　　／´￣　　　＼ .／='' 　l　|　 ト、 __　　〉　　ヽ
　　/　　　　 ⌒ヽ.　/　⌒ヽ._l　|　/　V/ 〉　ししｔノ
　　i　 　 　 　 　 〉,|　　 　 //7)／　//./
　　ゝ.、　 　　　（´ ゝ、　./　/,,,〉ゝ〈_(/
　　　　ヽ、　　 ＿｀ヽ　｀(しﾉ
　　　　　　｀￣　　｀ｿ

173： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:11:58 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　 ﾊヽ　　　 _
　　　　　　　　　　　　　ﾒ7〉　ｰ＜/　　　　　最終段階を迎えても、彼らはこのまま僕たちを無視し続けるかもしれない
　　　　　　　　　　　 ／ /'　 C 　 ヽ
　　　　　　　 ,r=＜､ 　ノ　　 　 ｰ'ソ　　　　 でも僕たちは無視し続ける方に賭けるわけにはいかないんだよ
　　　／^ .ｒ≦´ﾟ・_｡))´≫ 　 　「/
　ー'　　　.‘ｰ'ｔ_r_'ｲ=''´　　　　!'
!　　　 　 　i　　　 ヽ 　 　 !　lｲ　　　　　　　 反対に彼らに消し去られてしまうかもしれないからね
ゝ　　　 　.八　　 .ノー　.ｸ|　i'
　｀ヽ　( ´ . t_l^!ｒ´　　 ｛j.r|　ｔ
　　　､ .ヽ 　 ,!j,!　　　　｀~.ゝ-'
　　　　｀ｿ　　~






　〉　　　　　＼＼ 　　　　　　　　　　 ｀ヽ／　 ／::::::::::::::::/
/´￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:::::::::::::::::::/
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::/
　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::/
　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 V　　　　　　　　積み込みが終り次第、僕たちは地球を離れる
　　./　　　　 /v⌒;　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　 / 　 　 　 弋__ン　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒; 　 　 |　　　　　　　　――たぶん2時間か3時間のうちにはね
　,′　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 辷ン　 　∧
/ .＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　',
　　　＼　　　　　　　　 、　　　　　　 　 　 　 　 / 　　 ',
　　　　 ＞　　　　　　 　 ー 'ヽ __ﾉ　 　 　 　 ／　 　 　',
　　　／ 　　　≧ｭ ．.　　　　　　　　　　　 ＜|　 　 　 　 ',
　 ／　　 　　　　　　　 ｀ 　￣￣　 ´ 　 　　 i}　　　 　 　 i

174： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:12:45 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　,r‐┐／)
　　　　　　 / /／／／>
　　　　　／ イ └'´／
　　　　./　　.＼_.ンニﾆス_
　　　 /　　._＿...二つ:::::::::＼　　　　　・・・・・・・・・・・・
　　　（　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　 ヽ　 .ヽ、:::::::: __´,_　　 　 |
　　　　　＼　ヽ::::::::　　　　　　/
　　　　　.　|　　　　｀ ｰ　　　 ＼





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼　　 　 　 　　　 ／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＼＼　　 　 　 ／／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: 　,>　｀´￣｀´　<　 ′
　　　　　　　　　　　月へのいたずらなんて、大した問題じゃない.　　　　 　 Ｖ　 　 　 　 　 　 Ｖ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 i{　●　 　 　 ●　}i
でも、もし彼らが太陽に干渉するようになったらどうなると思う？　　　　　八　 　 ､_,_, 　 　 八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. 　 　 　 /　个 . ＿　 ＿ . 个 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,,―　-ー　　､　,　-‐ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　,　-‐　'"　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `;ー"　`　ー-ー　-ー'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　l

175： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:14:10 ID:Lp.JONG20


　　　　　　 ． ─―─‐ 、
　　　 　 , "　　　 　 　 　 ＼
　　　　/　　　　　　　　　　　＼
.　 　 /　　　　　 　 ＿／::::::＼_ヽ
　 　 |　　　　　 　 　 　 ::::::::::::::　:..　　　　　・・・・・・・・
　 　 |　　　　　　　（　ー):::::::::( ー)
.　 　 ＼　　　　 　 　 　 　 ´　　 /
　　　　 ,＼ 　 　　　　　` ｰ‐‐／
　 　 ／　　` ｰ─　　 　 　 　 ＼





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　　.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ＿＿__ 　 .::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　VＺﾆ=-＞──-　,._＿__
　　　　　　　もちろん観測機材は残していくよ　　　　/　 　 　 ア^／　　　　　 　 r＝=≧:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:　 　　　/　/　●　　　 　 　 ｀ヾ二ア… 、
彼らがこれから先どうするかを知るためにね　　　|　　 　 .′ :.　　　　 　 　 ●　ｉ:. Y´　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ 　,.-=#==ｘi＼　 `^ｰ' 　 　 .::从 |　　　　　　'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 　 ＼`ｰ=i　　 {ゝ::≧ｧ---‐r＜/_＿ｌ__:::::.　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨¨ |　　人¨¨ :′　　 Vく{「￣ 「_≫:::.　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　。 ｡ ﾟヽ i　　　　 ＼j　　 ＼ヾ::::　　′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　 ﾄ､ |`ﾇ | ｕ 　 し　 ヽ。､｡､ﾟ＼:／

176： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:14:38 ID:Lp.JONG20


　　　　　　＿＿＿_
..　 　　 ／　　 　 　＼　　　　　　・・・・・・
　　　／　　─　 　 ─＼
　 ／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　僕は地球に残りますよ
　 |　　　　　　 　 ' 　　　　 |
　 ＼　　　　　　⌒　　　／
. 　/⌒ヽ　 　　　 　 　ｨヽ
　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
./　 　 ／　r─--⊃、 　|
|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢　＼　　 ＿＿ 　／⌒ｧ　）　｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ´　　　　｀　　/　 /　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 　 　　　　く ／　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨　●　　　　●　 Ｙ　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_|{　　　 ､_, ､_,　 　 八　　　　　,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 八　　　　　　　　 ｲ　丶.　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒＼/　, 　 /　ｰｧ　　　 Ｔ´ {　　　＼／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ （⌒>く.／ 　/ . : /　　　 　 ',: :ヽ　　　　〈）　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼{／ : : :/ : : /　　 　　 　 ヽ-ﾍ . : : ／／､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼＼＿∧: : ,′|　 ｉ　 ｉ　 |　∨∧／／ : : :＼＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （＿ﾟ: :｡ ーｧ‐' : ;　　|　 |　 |　 |　　ー‐く: : : : :｡: ﾟ : _ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / . : : ｡人: : :.:| 　 |　 |　 |　 |　　 }　　 ＼: ｡ : : : :）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_／{:_:/　 ＼: iヽ 丶ソ　丶ソ　 ノ　　　　 ＼_ﾉ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣⌒　　⌒￣

177： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:15:37 ID:Lp.JONG20


　 　 　 　 ＿＿＿_
　 　 　 ／　　　　　＼　　　　　　　かつて興味を持っていた宇宙は、もう嫌と言うほど見てきました
　 　 ／　 - 　　　　- ＼
　 ／ 　 （一） 　（一） 　＼
　|　　　　　 __´___　　　　　|　　　　僕がいま好奇心を抱けることはたった一つだけ
　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　 ／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／　　　　　 ――僕自身の惑星の末路です
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼ ／＿＿＿ ／

178： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:15:56 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　　おっと、それともう一つありました
　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　 ――彼らはどうやって月の自転速度を変えたんでしょう？
　　　　|　　　　　___'___　　 　　 |　　 なぜ月の自転速度を変える必要があったんでしょう？
　　　　 ＼　 　　`ー'´　　　 ,／
　　　　/⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　　　 / 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 、　　　　　　　　 , ｨi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |｀ヽ　　　　　　／ﾑ.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i ヽ　 ゝ― ＜　/、 |　　　　　　　　　　　　　　_＿
　　　　　　　　　彼らは遊んでいるんだよ　　　　　　　　y `　　　　　　ﾍ　＼　　　　 ,　　 　 　 ＞ ´ 　 　 `ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 　 　 　 ∨ ヘ　　　ｉ　　 　 ／　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 ●　　　 ●　 　ﾄ　　 Ｘ　八ゝ、ノ　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　子供の行動にどんな論理がある？　　　　ｒ　/　八　　､,_,　　 　 ノ　Ｖ　　　 ＼ゝ、 _＿|　　 　 　 　 　 　 　 V
いろんな意味で、彼らはまだ子供なんだ　　　　ゝ、　 ﾉ ≧ ー┐　　 ゝ辷 >、. 　 　 ￣｀ニ：|　 　 　 　 　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　z‐＜ 　 ＞′　 　 　 !　　　　　　　 ＼　ト 、ﾞヽ,　人　　　　　　　　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨ フ／　　　　　　　i　ゝ　　　　 　 　 ゝ ＿¨ ／　　　 　　 　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ¨　　　　　　　　八 　 ||　 ｊ 　 　 　 ﾊ　　　　　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｝　v　ﾊ　冂 　/　＼　　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i /　ム_ ｒ′ ノ　　 　 ＞　 --ー―＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`¨゛　　´｀￣

179： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:16:39 ID:Lp.JONG20



　　　　　　「彼らはまだオーバーマインドに吸収――合体するまでには至っていない」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

下广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半卉亠十士廿卞广下下广卞廿士十亠卉半与本二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半卉亠十士廿卞广下
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上旦上二本与半卉亠十士廿卞广下下广卞廿士十亠卉半与本二
　　　　　　　　　　　　　　　　　卞：(・)广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半卉亠十士廿卞广下
　　　　　　　　　　　　　　　与本rミ ,○､：(・)二本与半卉亠十士廿卞广下下广卞廿士十亠卉半与本二
　　　　　　　　　　　　十士廿卞/ 　/　ミ 〉廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半卉亠十士
　　　　　　　　　　　　卉半与本/ 　/　ミ 〉二本与半卉亠十士廿卞广下下
　　　　　　　　　　亠十士廿卞| ￣＼　/士十亠卉半与本二上旦上二本与半卉亠十士廿卞广下
　　　　　　　　　十亠卉半与本∴.､` 　／半卉亠十士廿卞广下
　　　　　　　ri亠十士廿卞广下广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与
　　　　_＿,! ヽ半与本二上旦上二本与半卉亠十
　　三三　 _{{　廿卞广下广卞廿士十亠卉半与本oooooverminddd.......本
　　　　￣ ~~　半与本二上旦上二本与半卉亠十士廿卞广下下广卞廿士
上二本与半卉亠十士廿卞广下广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半卉
下广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半卉亠十士廿卞广下下广卞廿士十亠
上二本与半卉亠十士廿卞广下广卞廿士十亠卉半与本　　　　　　　　　　==ｭ
下广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半　　　　　　　　　　　　　　　/,　　!
上二本与半卉亠十士廿卞广下　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`^|.|.|jj
下广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半　　　　　　　　　　　　　　　　l.|.|
上二本与半卉亠十士廿卞广下广卞廿士十亠


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∩∧＿∧∩
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヽ(･ω･　)ﾉ＿人人人＿
　　　　　　　　　　　　　　＿人人人＿　 ）　　　）＞ グッ！＜
　　　　　　　　　　　　　　＞ グッ！＜ （　　　（　￣^Ｙ^Ｙ^￣
　　　　　　　　　　　　　　￣^Ｙ^Ｙ^￣ 　　）　　　）　　＿人人人＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　（　　　＞ グッ！＜
　　　　　　　　　　　＿人人人人人人＿ ）　　　）　　￣^Ｙ^Ｙ^￣
　　　　　　　　　　　＞ グエーッ！！ ＜（ ＿　（
　　　　　　　　　　　￣^Ｙ^ＹＹ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣ lﾉ　ヽ,)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

180： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:17:29 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ、　　　　.ハ
　　　　　　　　　　　　　 ﾄ　＼-―-' ､l|　　　　　　だけど間もなく合体することになるだろう
　　　　　　　　　　　　　 |/,ヽ　　　　　ヽ
　　　　　　 __ 　　　　 ／/ 　　 （' ）　　fj　　　　　そしてその時、地球に残った君は
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／　ゝ.　 　　 -ﾍノ　　　　　 この星のすべてを独占することになる――
　(　　≧　￣　|l___／　　　ノ　　　T　,へ＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　/|| 　 　 レ y-'.　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　 　　 / ﾘ |　|　 |_ノ　ゞ≧_ へ
　　　／´￣　　　＼ .／='' 　l　|　 ト、 __　　〉　　ヽ
　　/　　　　 ⌒ヽ.　/　⌒ヽ._l　|　/　V/ 〉　ししｔノ
　　i　 　 　 　 　 〉,|　　 　 //7)／　//./
　　ゝ.、　 　　　（´ ゝ、　./　/,,,〉ゝ〈_(/
　　　　ヽ、　　 ＿｀ヽ　｀(しﾉ
　　　　　　｀￣　　｀ｿ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 　 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／─ 　 　─　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ （●）　 （●）　 　 ＼
　　　　　　　　――その時まだ地球が存在していたなら、ですね .　 |　　 　___'___　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. 　 ＼　　⊂ ヽ∩　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　|　!､＿ ＼　／ 　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |＿＿＼　　゛　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＿＿＿＼ ／

181： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:18:23 ID:Lp.JONG20


　〉　　　　　＼＼ 　　　　　　　　　　 ｀ヽ／　 ／::::::::::::::::/
/´￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:::::::::::::::::::/
　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::/
　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::/　　　　　　　その危険に気付いていながら、
　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 V
　　./　　　　 /v⌒;　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　それでも残ると言うのかい？
　 / 　 　 　 弋__ン　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒; 　 　 |
　,′　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 辷ン　 　∧
/ .＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　',
　　　＼　　　　　　　　 、　　　　　　 　 　 　 　 / 　　 ',
　　　　 ＞　　　　　　 　 ー 'ヽ __ﾉ　 　 　 　 ／　 　 　',
　　　／ 　　　≧ｭ ．.　　　　　　　　　　　 ＜|　 　 　 　 ',
　 ／　　 　　　　　　　 ｀ 　￣￣　 ´ 　 　　 i}　　　 　 　 i





　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　 ／　　 　 　　 ＼　　　　　　　ええ。
　　　　／　 _ ノ　　　⌒ 　＼
　　　/　　 （⌒） 　　（⌒）　　ヽ　　　　僕が地球に帰って来てからもう5年――
　　　|　　　　　　 __'___　　　　　|　　　　それとも6年でしたっけ？
　　　/ ￣｀ヽ 　 {　　ﾉ　 　 　 /
. 　 /　　　 /　 　 　 　 　 　 <　　　　　 何が起ころうと、もう苦情は言いませんよ
　　l　　　　l　　　　　　　　　　＼
　　l　　　　l　　　 　 l´￣￣￣￣ ヽ
　 人＿＿ﾉ 　 　 　 ヽ ＿＿＿＿ ﾉ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　￣￣
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :

182： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:19:15 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ
　　　　　　　　　　､-＿-　 , -―-'　ﾊ　　　　　　　　　　そうか…
　　　　　　　　　　　＼　,>　　　　　｀ヽ
　　　　　　 __　　　　 ／/　　　　　 　(')l　　　　　　　　　実は僕たちは、君が地球に残ると言ってくれないものかと
　〈＾ヽ､＿r⌒ヾ.--＜／ﾍ　　(' )　_,-' ﾉ　　　　　　　　　期待していたんだ
　(　　≧　￣　|l___／　　 .＞　＿　f´｀）＼= ､
（＿＿＞-‐ﾆﾌﾉ　　　　　 ﾉ!　　　 |_| （ヽ　 ＼))
　　　　　　｀￣__ 　　 　 / ﾘ |　|　 |__ノ ゞ≧_ へ
　　　／´￣　　　＼ .／='' 　l　|　 ト、 　 　 〉　　ヽ
　　/　　　　 ⌒ヽ.　/　 ⌒ヽ.l　|　/　ヽ.　　 ししｔノ
　　i　 　 　 　 　 〉,|　　　　　}　|ノ　　 ﾘ
　　ゝ.、　 　　　（´ ゝ、　　ノi ,,,〉ゝ-≦、
　　　　ヽ、　　 ＿｀ヽー―一'　 ｀￣￣´
　　　　　　｀￣　　｀ｿ

183： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:19:48 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ': :ヽ'　　　　　　　 　 　 　 　 ,　イ
　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : :| ’ 　 　 　 　 　 　 　 ／ ／|
　　　　　　　　　　　　　　　j: : : : :|　ヽ　＿_　　 　 　.／ ／: :｜
　　　　　　　　　　　　　　 厶-‐　　　　　　　￣　　､/　/: : : : :|
　　　　　　　　　　　　　,　'　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼: : :|　　　　　　　　この星に留まる君に、
　　　　　　　　　　　 ／ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼j
.　　　　　　 　 　 ／　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　＼　　　　　　　ぜひ僕たちのためにやってほしい仕事があるんだ
　　　　　　　　／　　 /　 　,-==-､　　　　　　　　　___　 　　i　　 ＼
　　　　　　　/　　 　 ,　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ' ⌒ヽ 　 ｜　　　ヽ
　　　　　　 /　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 ﾍ
.　　 　 　 /　　 　 　 ､　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 j　　 　 　 ﾊ
.　　　　 /　　　　　　　ヽ　　　　　　｀ｰ' ー '　　　 　 　 　 ,ｲ
　　　　/　　　　　　　　/ ｀　　_　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ .|　　 　 　 　 ’
.　　　/　　　　　　　　 j　　　　　ﾝー‐　 　 　 　 r‐　'　　　 |　　　　　　　 i
　　　,　　　 　 　 　 　 l　 　 　 /　 　 　 　 　 　 l　 　 　 　 |　　　　　　　 |
.　　 i　　　　　　　　　,　　 　 /　､　　　　　　　　|　 　 　 　 |　　　　　　　 |
＝= |　 　 　 　 　 　 i　　　 ,　　 ﾍ　　　 　 /.　｜　　 　 　 |　　　　　　　 |
-　__l 　　 　 　 　 　 | 　 　 i　　　 i　　　　/　　 |　　　　　　|　　　　　　　 |ﾆ＝===- 　 、
｀.ｰ-ミｭ､　　　 　 　 .|ﾐ､　 ｜　　　|　　　/　　　 ヽ、　 r‐''ﾆ|　　　　　　　 |　＿ - ‐ ' _ノ

184： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:20:06 ID:Lp.JONG20



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:::.:::.:.:.::.:.::.::.:.::.:.:.:.::.:::.:.:.::.::.::.:.:.::.:.::.:.:.:.::.::.::.::.::.::.:.::.::.::.:.::.::.::.:.::.:.::.:.:.::.:.::.:.:
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　　..:.:.. ..　. ...:.:.:..:... ..:.:.:... . .　　..　 .:.:.:.:....　　　....:.:.:.. ..:.::..:...　　....:..
...　　...　　　　　...:.:.　　　　　　　　　　　　　.　　　　...　　　....:.:.:.:.::..

185： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:21:02 ID:Lp.JONG20


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186： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:21:22 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　 __　- ´´￣　　 　 　 ｀¨ ‐ ､
　　　　　　　　　　, -'"´:　　　　　　　　　￣￣　　　 ヽ
　　　　　　　　／. : : : :　 　 　 　 　 　 　 ,　 ￣　 ヽ　丶　　　　　　　オーバーロードのスタードライブの光が消えてゆく…
　　　　　　 ,,.'. : : : :　　　　　　　 　 　 　/　/::::::ヽ　ｌ 　 ヽ、
　　　　　 /. : : : : :　　　　　　　 　 　 　 {　 {:::::::::ﾉ　!　　　ヽ　　　　　僕はこの地球上で産まれ、死んでいった人間達のうちで
　　　　 /. : : : : :　　　　　 　 　 　 　 　 丶　｀　´ ノ 　 　 　 ヽ _　　　あの道を通って宇宙へ旅した唯一人の人間なんだ…
　　　 /. : : : : :　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ー‐ ´　　　　　 　　 　|
　　 ./. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　/. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿　i
　 /. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　,'. : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　 ヽ、: : : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　ヽ､:_: : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　 ｀¨i : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ





　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　 ＼
.　　　　　　 　 　 ／　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
.　　　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
. 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　／　　　　 ´￣` 、　　　　, ´￣　　　　　ヽ　　　　そして、もはや二度とあの道を旅する者は居ないんだ
　　　　　|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　| 　 　 　 （ ＿_ ）　　　　 （ ＿_ ） 　 　 　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　それが地球人だろうと、オーバーロードだろうと
. 　 　 　 ＼　　　　　 　 　 　 ´　　　　　　　　　 ／
. 　 　 　 　 ＼　　　 　 　 - ─‐‐-　 　 　 　 ／
　　　　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼

187： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:21:47 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　__
　　　　 _ ｢|　_　| ||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |i_
　　　　ｌｌl:|ｌ| l l　| ||　　　　　　　　　　　　　　 _　　　 　 　 i|　　　|L三i　　　 　 i|_
　　　　ｌｌl:|ｌ| l l　| ||　　　　　　　　　　　　　 ｢iiiii||　＿i|_　_ｉ|=.　　|iｉ|_| |　　 　 ｢=|Tl
　　　　ｌｌl:|ｌ|　___::::::::::::: __i__　 　 ＿__　　　 :|iiiiii|| :|iii|匚| |L| |　:::|iｉ| | |　　 　 |:=|:l:|　　 　 　 　 |i_
　　　 ' -=　/iiii||　　　｢i| L|　　 |iii|｣ |　　　:|iiiiii||_:|iii|｜| |L|_|┌ｉ|iｉ|_| |　　 　 |:=|:l:|　　　　　　｢｢冂
　　　　　　 |iiiiii||　　　|:i| | |　　 |iii|T.|┌┬ｉ|iiiiii|| :|iii|｜| |L| |｜ｌ|iｉ| | |_　　　 |:=|:l:|: _ _　　 　 |ｔｔ|=|
　　　　　　 |iiiiii||　　　|:i| | |　＿|iii|T:|｜｜|lTｌli|| :|iii|｜| |L| |｜ｌ|iｉ| |｢ll|| __ lTTlil:l:| |ii|_|　　　 | _|-|
　　　　　　 |ii〕-〔 _　 .|:i| | |::| ｌl |ii｢三冂｜|──il -｢||三|iｉｌ |l ｢i＼_｢｢|L|　|l:|　|i|┐|ii|_|　 ┌::| _|-|_ ┌､
　　　　　　 |i| __:l|=l┐|:i| | |::| ｌl |..|:三|i |｜|三三|l|=|:||三|｢|￣|-tii i|:|:|iii|　||t　|i|┝|ii|_|＿├l:| _|-|┐|ii||
　　　　　　 |i｢ii 丁:l｜Π--t| ｌl |lll｢|￣|｢￣|三｢ｌl|l|-|:||三||:|　 |==|i |:|:|iii|　|| l| |i|┤冂i|三|ｌ-l:| _|-|ii|┝||
　　　　　　_|i|:ll　|liTl|「l liiiiil|:| ｌl |lll|:|┐||:＿|三|i__ｌ|-|:||三||:|　｢ﾆ ｢|￣|￣|il|冂 |i|┤|=|l|三|l‐┐_|-|ii|三｢| 　┌┬､
　liiﾖl｢T‐-｢ii｢l┐|三i!|￣lＴl|:| |｢ﾆil:ﾆﾆfl 三|_≧!= 冖≦　]Tli ｢==::|iiiiｉ|三|il||=| |i|┤|「|ｌｉ||iL==_l|i|-|i｢ ｢　|　　|iiii|７|
　| ｢L_|iiiｉ||iiｉ|E:|ｉｉ￣T|llllｌ|fﾆﾆﾆ{!≧＝¨≦二＿＿＿＿ ≧-Ｌ! |ｉｉi||iiiiｉ|＿|il|Π_|i|｜|=||ｉ||iL＿」|i|-|i| l|　l|　　|iiii|/l|
　| |=｢l|┌┐-ｔ┬t=iiＬ!-=≡≧¨　　 i|i＼二二＿＿_∠ｉ¨ｌ =t ≧-ｌiiiiｉ|三|｢￣|三|i|Tlii|￣|三|¨|￣|ｉ| l|　l| ｢｢l|iiii|　|
　| |「三||Ei|ｉ| |ﾖ|_｣ﾛ≧¨_へ､|[[il､　 i|i　_/ 　 /　　 /　| | |Π‐┐__　_¨≧=-_iｉ|三|i|┌┐::|三|=|三|Π|　冂¨l三l￣l
　ｌ l:!:≡!!Ｌ. ≧‐¨　l､|l､l|| ＼＼　　i|i-ﾆﾆﾆﾆ─--＜-! | |冂ﾄiｌ|L_||=｀┴ ¨´　＜＝≧-::_|三|-|三|i冂 ｢|￣|l三L_ L
　 ＼≦¬─---- ．＿＿＿＼＼　｢｢｢l冖l二￣￣￣¨¨　､ｉ|Π＞ ¨-пΠ┐_ 冂､¬-､ ≧-_|三|i|_l| |,,-''"::::::::::::::::
ｉ ｢п＼Π┐￣￣¨¨¬──----､¨¬┴--L]旦＿＿＞-¨¨ -‐Π┐冂 пli |￣|li п¬::::::::::::¨--'''":::::::::::::::::::::::::::
L|Пп､＼пп冂Пl |ｴｴ-｢l|＼-｢l ＼＼￣¬¬-＞_．-´пП ｢=l _|_:Eｪ｢｢lп､,,''"::::ﾞﾞ''､≧-,,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



　　　　　　　　　　　　　　　　┏──
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　世界は今や彼のもの――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人間として望みうる物質的な所有物は全て、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼の手に取られるのを待っていた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛

188： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:22:11 ID:Lp.JONG20


　　┏──
　　　　　だが、できる夫にはもう何の興味もなかった

　　　　　この見捨てられた惑星の寂しさ――
　　　　　理解できない存在へと変態を遂げたかつての同胞達の脅威――

　　　　　彼は、もう何も恐れてもいなかった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - 　- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ (● ●）ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　 -'-　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　ヽ
　　　　　　　　.　　　　　　　 　 　 　 　 （| 　　 　 |）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.し 　　 Ｊ





┏──
　　　完全に変態を遂げた彼らの出発にあたって起こるであろう余波の中では
　　　自分が生き残ることはできないだろう
　　　――だがそれでいい
　　　できる夫はそう思っていた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛

189： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:22:57 ID:Lp.JONG20


┏──
　　　やりたいことはもう全部やった
　　　それに、この空虚な世界で無意味な生涯をだらだらと送るなどということは
　　　とうていやりきれたものではない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛



　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／　　　 　 　 　 　 　 ´￣｀　　　 ´￣｀
　　　　　　 ／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　 /　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　 ヽ　　 /　　　ヽ
　　　　　 |　　　　　　　　　　　　ゝ　　ー' 丿　　ゝー'　 く　　　何事も有終の美を飾らなければ
　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,　 　　 |
　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　意味がありません
　　　　　 ヽ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´￣｀´　 ／
　　　　　　　＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　> 　 　 　 　 　 ヽ　 ＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

190： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:24:21 ID:Lp.JONG20


┏──
　　　その気になれば、できる夫はオーバーロードと一緒に行くこともできたろう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛


　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::／￣￣￣￣￣＼:::::::::::::::::::::::::::::☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　::::::::::::::::｡:::::::::::::|　　 　　＿＿＿　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　:::::::::::::::::::::::::::|￣￣￣￣ ＿＿　￣￣￣￣￣￣＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　::::::::::＿―|三|　　　　　／ ∧　＼　　 　＿|￣￣￣＼::::ﾟ::::::_＿＿::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　::::::::=_―...|三|　　　　　|・∀・） 　 |　　　　　￣￣￣￣￣￣　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　＝　　 .　 |三|　　　　　＼＿|＿／　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::｡:::::::::::::::::::::
　　　　::::=_　　.....|三|　　　　MATAARI号　　　　 　 　 　　 　 　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　::::::::::::::::::::::::::::＼(二二二二二二二二)　　　　　 　　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　:::::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


　　┏──
　　　　　だが行ったとしても、それにいったいなんの意味があるだろうか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛

191： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:24:50 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　 ／　　　　 ＼　　　　　・・・・・・・
　　　　　　　／ -　　 　 ヽ 　＼
　　　　　 ／ （● ） 　（● ） 　 ＼　　さて、それではキュゥヴェラクと契約した仕事に取りかかるとしましょうか
　　　　　 |　 　 　 _`___　　　　　　|
　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　／
　　　　　　／　　　　　　　　　　＼

192： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:25:08 ID:Lp.JONG20



¨: :…- ．_
_: : : : : : : :}￣:¨: :=　┐ｬ. . . . _　　＿
　￣¨　-く'_: : : : : : : ′ l_:_:_:/ }YxXヾ.ト､
　　　　　　 ￣ ¨ ‐v' 　 　　　 ﾘ }xXX:}:}xﾊ
　　　　　　　　　/＞-≦　　／ /xXXﾉﾉXﾉ
　　 　 　 　 　 /、__／　￣　`´ ﾐXxﾝx ,ｲ
.　 　 　 　 　 /　/　　　　　　　　　￣´
　　 　 　 　 /　,o))
　　　　　　/　/|　|
.　　　　　/　/ .|　|
　　　　../　/　 |　|
　　　　/　/　　|　|






┌───────────────────────┐
└───────────────────────┘
┌───────────┐
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┌──────┐
└──────┘
┌───┐
└───┘
┌─┐
└─┘

193： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:25:47 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　 君には、これから起こることのすべての
　　　　　　　　　　｢　＼　　 ＿＿ 　／⌒ｧ　）　｀丶　　　 見たまま、ありのままを実況してほしいんだ
　　　　　　　　　　ヽ　　　 ´　　　　｀　　/　 /　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　＼　　　 　 　　　　く ／　　　　　）　　もちろん僕たちのカメラでも撮影をするよ
　　　　　　　　　　　∨　●　　　　●　 Ｙ　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　_|{　　　 ､_, ､_,　 　 八　　　　　,′　　でも、君の眼が――脳髄が受け取るものは、
　　　　　　　　　／ 八　　　　　　　　 ｲ　丶.　　　/　　　　僕たちのものとは全く違ったものかもしれない
　　　　　 ⌒＼/　, 　 /　ｰｧ　　　 Ｔ´ {　　　＼／＼
　　　 （ （⌒>く.／ 　/ . : /　　　 　 ',: :ヽ　　　　〈）　）　　　それが僕たちに多くを語ってくれるんだ
　　　　　＼{／ : : :/ : : /　　 　　 　 ヽ-ﾍ . : : ／／､
　　　　／＼＼＿∧: : ,′|　 ｉ　 ｉ　 |　∨∧／／ : : :＼＿_
　　　 （＿ﾟ: :｡ ーｧ‐' : ;　　|　 |　 |　 |　　ー‐く: : : : :｡: ﾟ : _ノ
　　　　 / . : : ｡人: : :.:| 　 |　 |　 |　 |　　 }　　 ＼: ｡ : : : :）
　　　　（_／{:_:/　 ＼: iヽ 丶ソ　丶ソ　 ノ　　　　 ＼_ﾉ￣
　　　　　　　　　　　　　　 ￣⌒　　⌒￣



┌─┐
└─┘
┌───┐
└───┘
┌──────┐
└──────┘
┌───────────┐
└───────────┘
┌───────────────────────┐
└───────────────────────┘

194： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:26:52 ID:Lp.JONG20


┏──
　　　オーバーロードの宇宙船は、それを追う電波とほぼ同じスピードで
　　　地球を遠ざかりつつある

　　　だが長い長い追跡となるとはいえ、いつかできる夫の言葉は追いつくのだ
　　　いずれ確実にカレルレンにキャッチされるのだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛




　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 A
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _∧lﾍ　_　_　_＿ _　_
　　　 　 　 　 　 　 　 　 _ ,.，-‐　/ﾑ>l<l∧　　 　 　 　 　 '　‐- , _
　　　　　　　　　　,.， ''".　　　　,ム/lLlZl,i∧.　　　　　　 　 　 　 　 ｀丶.
　　　　　　　＞ ´　　　　　　　,ム/　　　∨l,∧　　　　　　　　　　　　　　∨
　　　　　 ／　　　　　　　　　,ム/　 　 　 ∨l,∧　　　　　　　　　　　　　　l
.　 　 　 /　　　　　 　 　 　 ,ム/　 　 　 　 ∨ﾍ∧　　　　　　　　　　　 　 ,
　　　　,'　　　　　 　 　 　 ,ム/　　　　　　　　　ﾍ∧　　　　　 　 　 　 　 /
　　 　 i. 　 　 　 　 　 　 ,ム/　　　　　　　　　　　∨,　　　　　　　　　／
　　　　ﾍ　　　　　　　　,ム/　　　　　　　　　　　　 ∨,　　 　 　 ,. ィ
　　　　　ゝ､　　 　 　 ,ム/　　　　　　　　　　　　　　∨i ,. ，・,´
. 　 　 　 　 ｀'・.､ _　　　　　　　　　　　　　　　 _,.，-‐ '"　,.ｨ´
　　　　　　　　　　 ｀' ｰ= ﾆニ二三三三三￣　　 _,.，-'ｲll
　　　　　　　　　　　　　　｀' ーl≧二二二イ二卞､l＿＿l_lﾖ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |／／l l　i　iﾍ〈l　l､..l　　l}
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |／i　l..i　l　l　.ll　l　 l､　.l}
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ム二i.l└┴┴┘ lｪｪl≧ l}_
　　　　　　　　　　　　　　　　l/l二7l　ﾍ￣7/l　lFEll　　lN.
　　　　　　　　　　　　　　 　 l/l　　l　lﾍ∨/. l　l──i　l, il
　　　　　　　　　　　 　 　 　 l/l　　l　l　〉〈　 l　l PP .l　l', i
　　　　　　　　　　　　　　　「lHlh　l　l /∧∨l　lHHH.l　l ',i,
　　　　　　　　　　　　　　　|P li l. l　ﾚ/「lﾍ　l　l.　　　l　l　',
　　　　　　　　　　　　　　 l幵幵幵l　　77　l幵幵幵ll幵l幵ll

195： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:28:18 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　＿＿__
　　　　　 ／　　　　＼　　　　　　カレルレンは今の状況をどこまで計算していたんでしょう？
.　　 　／　　　ノ ' 　ヽ＼
.　　／　／）（ー）　（ー） ＼　　　もしかしたら約100年前に、
　　|　／ .ｲ　　　　' 　 　 　 |　　　わざと僕を地球から脱出させたのかも…
　　∨,'才.ﾐ).　　-‐‐-　　／
.　　 |　≧ｼ'　　 　　 　　＼
　／＼　ヽ 　　　　　　　　　ヽ





　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 ／　　　　 ＼　　　　　　ちょうど変態の最終段階が終わる頃に帰って来るように仕向けて、
　　　　　／　　⌒ 　　⌒＼
　　　 ／　　 （ ＝） 　（＝）＼　　　生きた旧世代の地球人のサンプルとしてこの役割を演じられるように…
　　　 |　　u　　　 ___´___　　　|
　　　　ヽ、　　　　`ー '´　 ／
　　　　 ノ　　　　　　 　　　＼
196： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:28:39 ID:Lp.JONG20


　　　　　　 ． ─―─‐ 、
　　　　　, "　　　 　 　 　 ＼　　　　　　まあ、それはいくら何でも考えすぎでしょうけど…
　　　　/　　　　　　　　　　　＼
.　 　 /　　　　　 　 ＿／::::::＼_ヽ　　　それでも、カレルレンは何かとてつもなく大がかりで複雑な陰謀に
　　　|　　　　　 　 　 　 ::::::::::::::　:..　　　手を貸しているのは間違いないと思います
　　　|　　u　　　　（　ー):::::::::( ー)
.　 　 ＼　　　　 　 　 　 　 ´　　 /
　　　　 ,＼ 　 　　　　　` ｰ‐‐／
　　　／　　` ｰ─　　 　 　 　 ＼

197： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:29:02 ID:Lp.JONG20


「カレルレンは、オーバーマインドの配下として働きながらも
　自分の自由に出来るすべての手段を用いて
　オーバーマインドの研究を続けている」



　　　　　　　　　　　　　(ヽ　(ヽ 　　( i)))　/)　/)
　　　　　　　　　　　(ヽ(((i (ヽ((/ﾆＹﾆヽ　( i)))/)　　　/)
　　　　　　　　　　　((i(ヽ(((i )/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ　( i)))/) i)))
　　　　　　　　　(ヽ　(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ 　( i)))
　　　　　　　　　.(((／∠_|　,-）＿＿＿（-，|＿ゝ ＼/)
　　　　　　　　　　( 　 ＿＿､　　|-┬-|　　　　,＿　 ）
　　　　　　　　　　((＼＼ |　　　　`ー'´　　 /´ ／／＼)
　　　　　　　　　　(/ (((i )|　　　　　　　　　/　( i)))( i)))
　　　　　　　　　　　　(/　　　　　　　　　　　　　＼)　＼)

198： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:29:18 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　／　　 　 　 　 　 ＼
.　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　何がカレルレンをその行為に駆り立てているんでしょう？
.　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 ＼
. 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　単なる科学的好奇心だけが理由ではないはず
　　　　　|　　 　 　 ￣｀丶　　　 　 ' ´ ￣　　　 　 |
　　　　　|　　　 　 ‐ｭ::::ｪ‐　　　 　 ‐ｪ::::ｪ‐　 　 　 |
　　　　　|　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
. 　 　 　 ＼　　 　 　 　 　 　 ´ 　 　 　 　 　 　 ／
. 　 　 　 　 ＼　　　　　　- ――- 　　 　 　 ／
　　　　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼

199： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:30:20 ID:Lp.JONG20


　　　　　　「おそらくオーバーロードたちは
　　　　　　　いつの日かオーバーマインドの束縛から抜け出すことを
　　　　　　　夢見ているのでしょう」




　　　　　　　　　　.　　　 　/ﾆＹﾆヽ　 　 　 　 ll　　　 ll
　　　　　　　　　　　　　　/（。)(. ﾟ）ヽ　　　　ll　　 　 ll
　　　　　　　　　　　　 ／::::⌒｀´⌒::::＼　 　 ll.　　 　 ll
　　　　　　　　　　　　|　,-）ﾄｪｪｪｪｲ（-、|-−'､_ 　 　 ｌレ-−ｚ
　　　　　　　　　　　　| l　　.|-┬-|　　l |　 　 ｀ﾄl､　 八ｒ-x‐ﾃ
　　　　　　　　　　　　＼ 　`ー-'´υ／⌒､ｰ'､ |ﾘｌト､Ｖ´ ,､‐ヘ、
　　　　　　　　　　　　　　　　 {　 ,ニ､/　　　,!　//川／｀Y　 ＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{　　ﾊ､__∠／/彡ｲ⌒ ｰヽ‐- ヽ-　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ=≦ﾆ三≦彡ｲ　　 　 　 　 　 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽﾆt=ヽ {､　 　 　 　 ＿,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾞヽﾆﾝ´ ￣ ￣ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` −---−''´

200： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:30:41 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　　「自分たちを従わせている力について
　　　　　　　　　　　　満足のいくだけのことを学んだあかつきには
　　　　　　　　　　　　そのときこそは…と」


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｒ'ｒ‐ｧｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 　 　 　 　 // .//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （;「1'/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `ｌ k′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｒ'ｒ!｣ｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 // .//
　　　　　　　　　　　　/ヽＹﾉ 三　 　 　 　 ＼＼　 　 　 （;「1'/
　　　　　　　　　　　 /（0)(0 ） 三　　 　　　　＼＼　 　 　 `ｌ k′
　　　　　　　　　　／⌒｀´⌒　　 三　　 　 　 　 ＼＼ ,ｒ'ｒ!｣ｊ
　　　　　　　　　　|　　　　　　（- 、 三　　 　 　 　 ＼＼ .//
　　　　　　　　　　lヽ＿＿＿ノ｀　l　三　　　　　　　　 ＼＼从/
　　　　　　　　　　ヽ ｀⌒´ 　　 / 三　　　　 　 　 　 　 そ　 　て
　　　　　　　　　　　　｀ｺー　　 /,三　　　　　 　　　　　 ゝ,　 　 そ
　　　　　　　　　／⌒　　　　　　 　　￣三 　 　 　 　 　 "`/'^r 　＼
　　　　.　　　 　|　 　 　 　 　 　 　 　 ,、　三 　 　 　 　 　 　 　 　＼＼
　　　　　　　　　＼　 ＼　　　　　　　 || 　 三　　　　　　　　　　　 　 ＼＼
　　　　　　　　　　 ＼　 ＼ 　 　 　／　　三　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼＼
　　　　　　　　　　 ／＼　 ＼ 　 i′ 　く　三　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼＼
　　　　　　　　　／　　　＼ 　／]　　／　　三　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼
　　　　　　　　/　　 　／　(ノ／))￣ヽ 　 　三
　　　　　　　__|　.　　 | ／　,ゝ￣　　　ﾍ　　　 三
　　　　　　（＿＿＼＼　／　　　　　 　 `ー‐三

201： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:31:59 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 ／　　　　 ＼
　　　　　／　　 ノ　　　ヽ＼
　　　 ／　　 （ ●） 　（●）＼　　　　そんな企てに僕が付け加えることなんで何もないと思いますけど…
　　　 |　　　 　 　 　 '　 　　　|
　　　　ヽ、　　　　　⌒　　 ／
　　　　 ノ　　　　　　 　　　＼




　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 ／　　　　 ＼
　　　　　／　　⌒ 　　⌒＼
　　　 ／　　 （ ー） 　（ー） ＼　　　まあ、できるだけやってみようじゃありませんか
　　　 |　 u　 　 　 ___´__　　　|
　　　　ヽ、　　　　`ー '´　 ／
　　　　 ノ　　　　　　 　　　＼

202： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:32:19 ID:Lp.JONG20



¨: :…- ．_
_: : : : : : : :}￣:¨: :=　┐ｬ. . . . _　　＿
　￣¨　-く'_: : : : : : : ′ l_:_:_:/ }YxXヾ.ト､
　　　　　　 ￣ ¨ ‐v' 　 　　　 ﾘ }xXX:}:}xﾊ
　　　　　　　　　/＞-≦　　／ /xXXﾉﾉXﾉ
　　 　 　 　 　 /、__／　￣　`´ ﾐXxﾝx ,ｲ
.　 　 　 　 　 /　/　　　　　　　　　￣´
　　 　 　 　 /　,o))
　　　　　　/　/|　|
.　　　　　/　/ .|　|
　　　　../　/　 |　|
　　　　/　/　　|　|







　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 ／　　　　 ＼　　　　　　「まだ何も報告することはありません」
　　　　　／　　⌒ 　　⌒＼
　　　 ／　　 （ ●） 　（●）＼　　　 「何分か前に、あなた方のドライブの光が消えていくのを見ました」
　　　 |　　 　　　　___´__　　　|
　　　　ヽ、　　　　`ー '´　 ／
　　　　 ノ　　　　　　 　　　＼

203： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:33:24 ID:Lp.JONG20



「月は満月を少し過ぎたところですが、　ほとんどが裏面と入れ替わっています」

　　　　　「もっとも、これはもう既に知っていることでしょうけど」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　._,v-!'ヾﾞ「厂¨^^'''ｰv､
　　　　　　　　　　　　　　　　.,ノl「」｀:.‐ .!.'｀.､::′　.,） ´ﾞ'=､
　　　　　　　　　　　　　　 ..,r「 ､.´ _.　　' .ﾞ..- ' _ノ‐¬=<ﾉ'＼
　　　　　　　　　　　　　　/ﾞ.:､.二 ﾆ│:.::' ' .! ∨　　　　 .＼ .:ﾞ)､
　　　　　　　　　　　　　 /　. .ﾞ..:　 :｀/　.｀:'.:.ﾞ .|　　.ヾ　　 ｝>'! ^i.
　　　　　　　　　　　　　ﾉ:　 .´- ｀.｀'.ﾞ ｀　 _'「 .＼　　　.,ノﾞ .′　）
　　　　　　　　　　　　　| :... :....:... .イ.‐' 　 !ﾞ.＼￣¨个⌒.-.､' .¬］
　　　　　　　　　　　　　|7vii_.ﾞ「.ﾞ,.: ..ﾞ:′'^: ｀_.,>.厂‐r‐ .′..､z／|
　　　　　　　　　　　　　（.´'¨¨'''ﾄｰ-nﾆ､,､.....ﾆ!.,,ﾆvv--ｰ''ﾞi「 .^丿
　　　　　　　　　　　　　 （,_..: :.ﾞ:'..:'' '! ..'　　ﾞ ､ ..:..二..┐,　:､'.: 丿
　　　　　　　　　　　　　　ﾞ)）_ヽ' .:.ヽ' ┐:､ ‐ ,丿 '^.｀. │_´^.,)'′
　　　　　　　　　　　　　　　.＼　｀.ヽ^ .' ､　.´′., ._ .'.┐ ..,>'′
　　　　　　　　　　　　　　　　 .ﾞ'‐r,」ﾞ.´'ﾌ ＼:. .丿:､:. :_iv┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨'''ｰ-v厶vﾆ-ｰ^″

204： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:33:51 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　／　　 　 　＼　　　　　　…これはちょっと恥ずかしいですね
　　　　 ／　::＼::::::／::: u＼
　　　／ 　（⌒）:::::::（⌒）　　ヽ　　　地球の歴史がクライマックスを迎えようとしているというのに
　　　| 　 　 　 ､__',_,　　　u. 　 |　　 僕がやっているのは、競馬やボクシングの解説とか
　　　＼　　　　`‐'´　　　 　／　　　【実況】世界最後の日part1とか、そんな感じなんですから
　　　　/⌒ヽ　 　ー‐ 　　ｨヽ

205： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:34:53 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　 ／　 　 　 ＼　　　　　　「ねえカレルレン、カメラに写っている以上のことを僕の口で表現するのは
　　　　　　　　　　／_,ﾉ　　　＼　 ＼　　　　　なかなか難しいですよ」
　　　　　　　　 ／　（ー） 　（ー）　　 ＼　　　「僕が後どれくらい待たないといけないか教えてくれていたら
　　　　　　　　 |　　　　　 ' 　　　　　 　 |　　　この仕事がずいぶん楽になったと思いますがね」
　　　,'⌒　＿　＼ 　　⊂ﾆﾆ⊃　　　／
　　　ヽ＿ノ　　 ／　　　　　　　　　 ＼






　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　／　　　　　＼　　　　　　「それは置いといて、このまま何事も起こらなければ
　　　 ／　ノ　　　　ヽ　＼　　　　　打ち合わせ通り6時間後にまた報告を…」
　　／ 　 （●） 　（●）　　＼
　　|　　　 　　__´　_　　　 　 |
　　＼　　 　 　 ￣　　　　／

206： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:35:49 ID:Lp.JONG20


　　　　　._　　._
　　　＿//＿//＿[][]
　　 /＿ .＿　.＿/
　　　 .//　/ /
　　　 l/　/./　　　　　　　/ニニニニ/
　　　　　//　　 .lﾆﾆ￣ﾆﾆヽ
　　　　　~　 　 　 　 ） ）　ﾉﾉ
　　　　　　　　　　　/ﾉ<ﾆ_ﾉ
　　　　　　　　　 ＜/　　　　　　　　 ／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　／
　　　　　　　 ＿＿＿_　　　　　 ＼／ ／>
　　　　　　／::::::::::::::::::＼　　　　　　 <／
　　　　 ／::::−::::::::::::−:::＼　　　　 ┌─┐
　　　／　（ ● ）:::::（ ● ）　＼　　　└─┘
　　 |　　　　:::::::__´___:::::::　　　|
　　　＼ 　　 :::::::::::::::::::: 　　／
　　　　/　:::::::::::::::::::::::::::::::　＼
　　　...|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |

207： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:36:07 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　　「あ、待って下さい」
　　　　　　　 ／　　＼　　　／＼
　　　　　　／ 　　（●）　　（●） ＼　　　　「彼らはあなたがたが立ち去るのを待っていたに違いありません」
　　　　　 | 　 　　　　　　´　　　　　|
　　　　　 ＼ 　　　　　　⌒　　　 ／　　　　「何かが起こり始めたようです」
　　　　／￣￣ヽ　　　 　　 　 　 ＼
　　　（｢　　　 ｀rﾉ　　　　　　　　　　＼
　　　　ヽ　　　ノ　　　　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　|　　 | 　　　 　　　 　 　 ｢＼　　 ＼

208： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:36:22 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ
　　　　　　.:. :.: .:., :,, "''';,;;;､:::::...:.:.:,;, :. :. .. . :, :.: . ;. :. :. :. . . . . 　 "''‐､_, ;, ;,, , , ;,, : .: .:.:.: ...:: .:. . : . . .
　 . .. , ;:,; ,.;,:;,,..:..: .:. :.: . .: .:."'''',;'. :.";,.. :. :. , . .:. . : "'';:,.,.,._ . . 　 . . .　.　. : ::. ;,: , ;. :;.: ,;:, 　　"''.: 　.　.
　　　　　　　"';,. :.: .: .:.::.:. .　. ,'. :. :. .. :. :... :' . .. .　 : . :. . ."'';:,.; : .: .:. .: .:. . .:; .,: . ,: '　　　 .: .:,.;:'　　.
　. :. : .:..::::::.: :.　　. :.: . .. .. . :. :.: .. . .　"'';:,..　　.　. . . "ﾞ‐ : :. :. . . . : .: .: :　 :. :. :. :. :.:. : .: . . :. :.. . . . .
　　　`　,,,. ,.,　' ,. . :. .: .　　　. . :.: ... 　　: .: .. . . ."';,_,　　.　　.　　. : . :. . ,.,.,... . . : ..　 　 　 :. :.:. :.
'""''''';:;:;,., ::,.　.:: -‐-　 :. ...::: ..::..　::...':::::......"""''''''"""''''　　 :. .. .　　: . :. .. :..:.:..:::.: .: .:.::.:. .　. .: .: .: . ..
::::::::.....: .. : ,r'´.　　 　 ｀ヽ: .. ......:..:.:::::::::.:.:.: .: .:: ...:;'. :. :. .. .　　: .:. :. .. . :, :.: . ;.::.., . . . .: .: .: . .. . . .: .:
:::::::.:: .: ..: :'　..:.　　　　 　 ﾞ;:::.:.:.: .: .:: ...:;'. :. :. .. .　　: . :. .. :..:.:..::::::::::::.., . . . .: .: .: . ..　　　　...::::::
::::::::::::.: ..: :.　::..　　　　　　 .: .: .. :　　;,　.: .. .　 ...: ::: .. .::::. : :: :::::... ..... :. :.: .:. . . :. . . :.. : . . .: .:. :. .. :. :.: .
::::::.......: ..: :ヽ　::::...　.....　,.': :.. :. :......:::::::..:.: :.: ::.';:,:,.: :,,; , ,; ;'...:..:. :. ....　. :;,; ,;.:. .,:; ;,:;; .:. , ,,...: .:. :. .. :. :.: .
::::::.::::. ::.. :..:. :` ｰ- ‐ ''"... ... 9i6 .: .. :　　;,　.: .. .::::.:.:.: .: .:: ...:: :: :::::... ..... :. :.: .:. . . :. . . :.. : . .
";,..:::.:.:::.:.;,.,.;, ;. :. :,: .: . ;. :. . .;.（. .."''';:;:,.,.,.._,　　　 . :.: . :.: .:. :. :. .: . 　 　 : . :. :.: .:. :. :.. .
.:. :.: .:., :,, "''';,;;;､:::::...:.:.:,;, :. :. .. ）. :, :.: . ;. :. :. :. . . . . 　 "''　, ;, ;,, , , ;,, : .: .:.:.: ...:: .:. . : . . .
.. , ;:,; ,.;,:;,,..:..: .:. :.: . .: .:."'''',;'. :.";,.. :. :. , . .:. . : "'';:,.,.,._ . . 　 . . .　.　. : :'";,: , ;. :;.: ,;:, 　　"''.: 　.
　　　　　　　　　　　....,,_,,,...;:;::''""''''"'.:.:.:.: .: .:: ...:
,.,;:;:;:;:;'''""""""　""""""''''';:;:;,.,＿,.　　...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""::::.:.:.: .: .:: ...:
";;;,.. :::;,;'"';,,.;. :. :;.; :.:. .:;. ... .:.:.: .: .:: ...:;'. :. :. .. .　　: . :. .. :..:.:..::::::::::::.., . . . .: .: .: . .. . . .: .:. :. . . .. .
　　　　　　　　　　　　　ﾞﾞ"''ﾞ;:,...::::::.:. :.: ::,;..:.:.. .:. :. . . :.: .: . .. .:.:.: .: .: :::; .: .:. .　　　 .:. :. :. . ..



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



　　　　　　　,r‐┐／)
　　　　　　 / /／／／>
　　　　　／ イ └'´／
　　　　./　　.＼_.ンニﾆス_　　　　　　　「星の光が薄れてきました」
　　　 /　　._＿...二つ:::::::::＼
　　　（　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　「構造を持った大きな雲のようなものが空いっぱいに広がってきたようです」
　　　 ヽ　 .ヽ、:::::::: __´,_　　 　 |
　　　　　＼　ヽ::::::::　　　　　　/
　　　　　.　|　　　　｀ ｰ　　　 ＼

209： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:37:51 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　「よく見ると雲ではありません
　　　　　　　　　　線や筋が絶えず位置を変えながらぼんやりした網の目模様を形作っている

　　　　　　　　　　まるで蜘蛛の巣みたいだ…
　　　　　　　　　　空の星が不気味な蜘蛛の巣に引っかかっているかのように見えます」




　　　｀ﾗ､、　　　　　　　 　 　 　 　 　 _,,　‐''" 　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　 ｀'''ｰ　,,_　　　　　 　 　 　 　 　 ／ .iﾞ
　　　　l　 ﾞ'-､　 　 　 　 　 　 _,,　‐''"　　　 　 　 　 　 　 _,, !,,_　　　　　　　 　 　 　 　 ｀ﾞ''ｰ　,,_　　　　　,..‐″ 　.lﾞ
　　　　 |　　　 ＼ 　 ._.. -'''"゛　　　　　 　 　 　 　 ,.. -'"゛　|　 .｀ﾞﾞ'''ー　..,,_　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ''''ｯｒ'"　　　　　!
　　　　 .!　　　　　.]ゞ､　　　　　　　　　　　 _.. ‐'"　　　　　.|　　　　　　　　 ｀ﾞﾞ'''ー　..,,_　　　　 .,／゛　!　　　　　│
　　　　 .l　　　　　 !　 .｀'-､　　　　　._,, -'"゛　　　　　 .,..-'"!'''―- ....,,,_　　　　　　　　　 ｀ﾞ''ッｲ゛　　　 l.　　　　　.!
　　　　　l　　　　　|　　　　 `'-_..-‐″　　　　　　,..-'"゛　　 l　　　　　　 .｀ﾞﾞ"''―- ....,,,_. ／ 　│　　　　l　　　　　,!
　　　　 .,!　　　　 .|　　　　　　! ｀'-、　　　._..-'"　　　　 .,..イ''―-- ......,,＿_　　　　,..‐" !　　　 .!　　　　 l　　　　 .lﾞ
　　　　 .i　　　　　!　　　　　 .l　　　｀'-i;;'"　　　　　.,..-'´　_!、　　　　　　　￣ﾞフ'|゛　　│　　　 !　　　　 |　　　　 !
　　　　 .!　　　　│　　　　　.l　　　　 / ｀''-、　,..‐'゛　 .／│　￣"'''―-- ／　　 !　　　.!　　　　!　　　　 l　　　　.!
　　　　 lﾞ　　　　 l　　　　　 .|　　　　 !　　　 .八､　. ／ 　 .lﾞ　　　　　,／゛ !　　　 !　　　.!　　　　l　　　　 .ｌ　　　　!
　　　　.|　　　　 .|　　　　　│　　　 /　　　 /　　 lヽ、　　│　　.,／゛　　 .,!　　　│　　│　　　 .|　　　　 .ｌ　　　 .l
　　　　l　　　　　|　　　　　│　　　 l　　　 /　　 /　 .｀'-､ .!. ／ 　　　　　 |　　　　!　　　l　　　　 |　　　　 .ｌ　　　 .!
　　　 .l　 　 　 │　　　　　!　　　 /　　　/ 　　 /._,,,.. -==＊―――----l＿＿___!　　　!　　　　 !　　　　 .ｌ　　　 .!
　　　 l　　　　　l　　　　　 l　　　 /　　_,ム-‐'''"ヽ . ／ 　.!　 ﾞ'-、　　 ／ 　　　 ./￣ﾞ^'''ｸ'―--___l＿＿＿l　　　　ｌ
　　　l　　　　　.l　　　　　.l._,,.. -‐!l'"´　 ＼　　._／'''―--l.――― ／　　　　／　　 .／　　　　 /　　　 　 /￣￣￣ｌ
　　 /　　　　　.|,,,.. -‐'''"´.ｌ　　　　ヽ　　　　X＿　　　　　!　　　　　 ﾞ'-、　／　　　／　　　　 ./ 　　　　 ./ 　　　./
　　|,,,.. -‐'''"´ ヽ　　　　　..ｌ.　　　　.ヽ. ／ 　　　 . ｀ﾞ"''ｰト――――ｰ'''く　　　／　　　　　/ 　　　　　/ 　　　 .i′
''"゛＼　　　　　　ヽ　　　　　 ｌ　　　 ／ ﾞﾞ''''ー　..,,_.　　　│　　　　　　 ___,,,,＼/ 　　　　　/ 　　　　　./ 　　　　/
　　　 ヽ.　　　　　 ヽ　　　　　ヽ,／　　　　　　　　　｀ﾞ"''┼ｰ¬''''^ﾞ￣´　　　　 ＼ 　　 ./ 　　　　　./ 　　　　 /
　　　　 .ヽ　　　　　 ヽ　　 . ／ ''''―　..,,,_　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　 _;; ／ 　　　　 ./ 　　　　　./
　　　　　 .ヽ　　　　　.ヽ.／　 　 　 　 　 　 ｀ﾞ"''―　..,,,_ .| ＿_,,,,,....　--ｰ¬''''ﾞﾞ￣´　 ｀'-、　　　/ 　　　　　./
　　　　　　 .ヽ　　　 ／ .｀ﾞ''''ｰ　..,,、　　　　　 　 　 　 　 |´　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　/ 　　　　　 ./
　　　　　　　 .ヽ,／　　　　　　　　　｀ﾞ'''ｰ- ..,,、　　　　　.!　　　　　　　　　 ＿＿　--ｰ¬''^ﾞﾞ´＼　　　　　/
'､　　　　　 .,／｀￣丶-. ､,,　　　　　　　　　　　｀ﾞ'''ｰ-.＿!＿____ -ｰ¬''^ﾞﾞ´　　　　 　 　 　 　 　 ｀'､、　 ./
. ヽ　　 .,／　　　　　　　　　 ｀''ｰ　,,、　　　　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ /
　　ｌ,／　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ'ｰ ..,,,　　　　　　 | 　 　 　 　 　＿＿＿､､ -‐‐‐・￣￣￣￣￣￣＼
.,／ ｀ﾞ'ｰ､,、　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀ﾞ''ｰ ..,,、　|　 　,... -‐‐"　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼

210： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:38:17 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「あ、網の目全体が光り始めました
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光で脈動して…まるで生き物のようです」



　　　＿ｊ|＿　　　　　　　 　 　 　 　 　 _,,　‐''" 　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　 ｀'''ｰ　,,_　　　　　 　 　 　 　 　 ／ .iﾞ
　　　￣|!￣-､　 　 　 　 　 　 _,,　‐''"　　　 　 　 　 　 　 _,, 人　　　　　　　 　 　 　 　 ｀ﾞ''ｰ　,,_　　　　　,..‐″ 　.lﾞ
　　　　 |　　　 ＼ | ._.. -'''"゛　　　　　 　 　 　 　 ,.. -'"゛　| ｀Ｙ´ﾞﾞ'''ー　..,,_　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ''''ｯｒ'"　　　　　!
　　　　 .!　　＿＿ｊ|＿＿　　　　　　　　　　 _.. ‐'"　　　　　.|　　　　ｉ　　　　 ｀ﾞﾞ'''ー　..,,_　　　　 .,／゛　!　　　　　│
　　　　 .l　　　 ￣|｢￣ .｀'-､　　　　　._,, -'"゛　　　　　 .,..-'"!'''―__人___　　　　　　　　　 ｀ﾞ''ッｲ゛　　　 l.　　　　　.!
　　　　　l　　　　　|!　　　　 `'-_..-‐″　　　　　　,..-'"゛　　 l　　　｀Ｙ´　 .｀ﾞﾞ"''―- ....,,,_. ／ 　│　　　　l　　　　　,!
　　　　十　 　　　||　　　　　　! ｀'-、　　　._..-'"　　　　 .,..イ''―-- !....,,＿_　　　　,..‐" !　　　 .!　　　　 l　　　　 .lﾞ
　　＿＿ｊ!＿_　　!　　　　　 .l　　　｀'-i;;'"　　　　　.,..-'´　_!、　　　　　　　￣ﾞフ'|゛　　│　　　 !　　　　 |　　　　 !
　　　 ￣|!￣　　│　　　　　.l　　　　 / ｀''-、　,..‐'゛　 .／│　￣"'''―-- ／　　 !　　　.!　　　　!　　　　 l　　　　.!
　　　　 lﾞ　　　　 l　　　　　 .|　　　　 !　　　 .八､　. ／ 　 .lﾞ　　　　　,／゛ !　　　 !　　　.!　　　　l　　　　 .ｌ　　　　!
　　　　.|　　　　 .|　　　　　│　　　 /　　　 /　　 lヽ、　　│　　.,／゛　　 .,!　　　│　　│　　　 .|　　　　 .ｌ　　　 .l
　　　　l　　　　　|　　　　　│　　　 l　　　 /　　 /　 .｀'-､ .!. ／ 　　　　　 |　　　　!　　　l　　＿ｊ|＿　　　 .ｌ　　　 .!
　　　 .l　 　 　 │　　　 人　!　　　 /　　　/ 　　 /._,,,.. -==＊―――----l＿＿___!　　　!　　￣|!￣　　　 .ｌ　　　 .!
　　　 l　　　　　l　　　　｀Ｙ´　　　 /　　_,ム-‐'''"ヽ . ／ 　.!　 ﾞ'-、　　 ／ 　　　 ./￣ﾞ^'''ｸ'―--___l＿＿＿|　　　　ｌ
　　　l　　　　　.l　　　　　.l._,,.. -ｉ‐!l'"´　 ＼　　._／'''―--l.――― ／　　　　／　　 .／　　　　 /　　＿＿ｊ|＿＿￣ｌ
　　 /　　　　　.|,,,.. -‐'''"´.ｌ　__人__ヽ　　　　X＿　　　　　!　　　　　 ﾞ'-、　／　　　／　　　　 ./ 　　　 ￣|｢￣　　./
　　|,,,.. -‐'''"´ ヽ　　　　　..ｌ.　｀Ｙ´　.ヽ. ／ 　　　 . ｀ﾞ"''ｰト――――ｰ'''く　　　／　　　　　/ 　　　　　/ |!　　 .i′
''"゛＼　　　　　　ヽ　　　　　 ｌ　!　　 ／ ﾞﾞ''''ー　..,,_.　　　│　　　　　　 ___,,,,＼/ 　　　　　/ 　　十　 　　　|　　　/
　　　 ヽ.　　　　　 ヽ　　　　　ヽ,／　　　　　　　　　｀ﾞ"''┼ｰ¬''''^ﾞ￣´　　　　 ＼ 　　 ./ 　＿＿ｊ!＿_ 　　　　 /
　　　　 .ヽ　＿ｊ|＿ ヽ　　 . ／ ''''―　..,,,_　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　 _;; ／ 　　　￣|!￣　　　　　./
　　　　　 .ヽ￣|!￣　.ヽ.／　 　 　 　 　 　 ｀ﾞ"''―　..,,,_ .| ＿_,,,,,....　--ｰ¬''''ﾞﾞ￣´　 ｀'-、　　　/ 　　　　　./
　　　　　　 .ヽ　　　 ／ .｀|''''ｰ　..,,、　　　　　 　 　 　 　 |´　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　/ 　　　　　 ./
　　　　　　　 .ヽ,／＿＿ｊ|＿＿　　｀ﾞ'''ｰ- ..,,、　　　　　.!　　　　　 人　　　 ＿＿　--ｰ¬''^ﾞﾞ´＼　　　　　/
'､　　　　　 .,／｀￣丶￣|｢￣　　　　　　　　　｀ﾞ'''ｰ-.＿!＿____ -ｰ｀Ｙ´^ﾞﾞ´　　　　 　 　 　 　 　 ｀'､、　 ./
. ヽ　　 .,／　　　　　　　 |!　 ｀''ｰ　,,、　　　　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　ｉ　　　　　　　　　　　　　　 ＼ /
　　ｌ,／　　　　十　 　　　|　　　　　　｀ﾞ'ｰ ..,,,　　　　　　 | 　 　 　 　 　__人__＿､､ -‐‐‐・￣￣￣￣￣￣＼
.,／ ｀ﾞ'ｰ､,＿＿ｊ!＿_　　　　　　　　 　 　 　 ｀ﾞ''ｰ ..,,、　|　 　,... -‐‐"　　｀Ｙ´　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　 ￣|!￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!

211： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:38:34 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／ ノ　　＼＼　　　　　　　　　　　　「僕は、この構造は実際に生きているもののように思えます」
　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　／　u　　　___'__　 　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ・ ・
　　　　|　　 　　　 `ー'´ 　　　 |　　　　　　　　　「それともこれは地球の裏側にいる彼らのように
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)　　　　生命を超越した存在なのでしょうか？」
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) /　/ / /
　　　/　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　:::::::::::/
　　　|　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　　　ヽ　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　　　ヽ ＿＿　 ／　 　 /　　 ／

212： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:38:56 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　「光が空の一方に移動し始めたようです」




　　　　　　　　　 /;;./ 　 ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,./ 　　　　,,ﾉﾞ;.／　　　.i";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i′　 ,〃　　　　　　　　,ﾉﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;./
　　　　　　　　 ,i";./ 　./ ;;;;;;;;;;;;;;;;; ／ 　　　 ., ‐ ／ 　　　 .,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　.,〃　　 　 　 　 　 / ;;;;;;;;;;;;;;;;;./
　　　　　　　../ ;./ . ／ ;;;;;;;;;;;;,./ ゛　　　　., 彡'´　　　　 . / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　 ,r'/゛ 　 　 　 　 　 ,i";;;;;;;;;;;;;;;;;./
　　　　　　 / ;;./ ／;;;;;;;;;;;;,／　　　　 .,.. |ｒ'"　　　　　 　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,l"./ ./ 　　　　　　　 ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;./
　　　　　./ ;;;;iシﾞ;;;;;;;;;; ／　　　　 _ﾝ彡"　　　　　　 .,r'ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; !,r"./ 　　　　　　　 ./ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;／
　　　 .../ ;;;;;;;´;;;;;;;;;;;;,i′　　　 ,ii/'"゛　　　　　　　,,ﾉﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'!";／　　 　 　 　 　 /;;;;;;;;;;;;;;;;./
　　　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./　　　　　　　　　　　　　　　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ 　 　 　 　 　 　 ,i";;;;;;;;;;;;;./
　　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/゛　　　　　　　　　/ ;;;;;;;;;;;／
.../ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　　　 / ;;;;;;;;; /
";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./　　　　　　　　　　　　　 ,/ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ﾞ 　 　 　 　 　 　 / ;;;;;;;;;/ﾚ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　 　 　 　 　 　 ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ 　　　　　.,iﾄ　　./;;;;;;;;;;;;/
;;;;;;;;;;,,､;;;;;;;/　　　　　　 　 　 　 　 / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　〃　.,./ ;;;;;;;;;;;/
;;;;;,i"/;;;;;./　　　　　　　　　　　 ,./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ 　　　　　,i"lﾞ ,./ ;;;;;;;;;;;;;;/
./　/;;;;./ 　　　　　　　　　　 ／ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ 　　　　　 !;;;ﾚ'ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
゛ / ;;;/　 　 　 　 　 　 　 ／ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､/゛　　　　　./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
./ ;;;/゛　　　　　　　　 ,／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l/　　　　　 ,ﾉﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ﾞ;;;;/　　　　　　　 . ／ ;;;;;;;;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/l;;;;;;;;;;;;/゛　　　　　/ ;;;;;;;;;;;;;;;;､;;;;;;;;;/
;;./ 　　　　　　., '";;,ンタ'" .,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/│;;;;;;;;;/　　　　 .,iU;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾉl;;;;;;;;/
/　　　　　 ._./ ン″"　　,ﾉﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ./;;;;;;;;;/　　　　 ./;;;;;;;;;;;;;;;; / ./;;;;;;/
　　　　 ,／／゛　　　　../ ;;;;;;;;;;;;;.,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　/;;;;;;;;./ 　　　　/ ;;;;;;;;;;;;;./ 　 ｌ;;;;;;/
　　 ,／ン゛　　　　 .,,ﾉﾞ;;;;;;;;;;;;;;.ﾝ７;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　,i";;;.i'l/　　　　 .,!;;;;;;;;;;;;./ 　　/;;;;;;/
..,／.／　　　　　_／;;;;;;;;;;;;;;;;./ ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ .,l";;;;/　　　　　./ ;;;;;;;;;./ 　　　ｌ;;;;;;/
;;;;/ 　　　　._..-'";;;;;;;;;;;;;;;;;./　,./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　./;;;;;;/　　　　 ./ ;;;;;;;;;./ 　　　 ｌ;;;;;;/
"　 .,iL .,ｒ'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ .../ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ 　i!;;;;;;/　　　 .,ﾉﾞ;;;;;;;;;;;./ 　　　 /;;;;;;;,!
　.,ﾉﾞ;'!ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ . ,i";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ 　 /;;;;;/　　　 ,i";;;;;;;;;;;./　　　　 /;;;;;;/
./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ 　.lﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ 　 ./ ;;;;,!　　　,i";;;;;;;;;;;./ 　　　　./;;;;;;;{
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　./;;;;;;;/　　 ,/;;;;;;;;;;;./ 　　　　 ./;;;;;;;/

213： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:39:20 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿___
　　　　　　　　　　　r⌒ヽ､　　 .　 ／　　 　　＼
　　　　　　　　　　/　＼　　＼. ／　　　＼　　/ ＼
　　　　　　　　　_/　/　ヽ 　 ／　　　（ ●）　（● )
　　　　　　　　〈__／ 　.　|　 |　　　　　　 _ __´__ 　　|　　　　「こちらの窓からではその行き先が見えない」
　　　　　　　　　　　　　/　　.＼ 　　　　i　`ー'´´　/
　　　　　　　　　　　　./　　 ／ ⌒ヽ, ＿.ヽ　 .＼／
　　　　　　　 ._＿　　 r　 ／　 　　　|／ｰ､＼ 　 ＼　　　　 「他の窓へ行ってみます」
　　　　　　　."ヽ |　　i,　　　　　 　 ﾉ　　　.＼＾　　　i
　　　　　　　　 .| ヽ./ ヽ､_../　　　/　 　　 .　 ヽ､__ノ
　　　　　　　　 .i　/　　／/　　.／
　　　　　　　　 .ヽ､_.／ ./　 ／
　　　　　　　　　　　　 ./ ／
　　　　　　　　　　　.ノ.＾/　　 ﾀﾞｯ
　　　　　　　　　　　|_／

214： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:39:44 ID:Lp.JONG20




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ああ、やっぱりだ」

　　　　　　　　　　　　「西の遥か遠くの地平線から光が溢れてくる」

　　　　　　「巨大な火柱が立っています
　　　　　　　根本は見えないけど非常に遠い…ちょうど地球の反対側です」



　　 ._.. -''″　　　　　.__..__,、 　 　 　 　 　 -＝ﾆﾞﾞﾆ--- -......,,,,,_、　　　　 .'｀-┷ｌｌｉ..,, ,_
. ‐'″　 _,,.. -ｰ''''^ﾞﾞ二rｉ'ﾆ.... ....､............. ...._,,,＿　　　　　　　　　　 ￣ﾞﾞﾞﾞ''''lllll,,,,_
..,.. -''"゛　　　　　 　　　 _,,,.. --ｰ''''."ﾞ.´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣''''―
　　　　_,,,,,　　　　　　　｀￣￣￣ﾞﾞﾞ!　,,＿_　　　　　 .,,,,..uuii､;;;;;;y ......,,,,＿,i-............ ......,,,,
-''''ﾞ彡'"゛　　　 ._,,..yr‐ ._,,.. -ｰ''''''ﾞﾞ￣´ i| 　 　 i 　|i　　　　　　 ´｀ﾞ'''―　,,,_
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　　　　　　　　　　 、　　　　　　 i|　　　　　　　　　　 　 　 |i　　 ｌ. 　 　'､ ヽ　 .　 ..,
／　　．　./ 　　 ./　　　　　　　i|　　　　　　　　　　　　　　 |i.　　ヽ　　　ヽ .ヽ. ＼　＼
　　／　/ 　　　/ 　　　　　　　i|　　　　　　　　　　 　 　 i 　 |i　 　ｌ.ｌ.　 .､　 ヽ. ＼.＼
　/ 　./　、　 ,/./ 　 　 　 . 　i|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |i　.、 .ｌ.　　ヽ　 .ヽ .＼ ヽ
″ ./ 　/ 　./ ,i′　　　　　 i|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |i.　　..ｌ.　　.ヽ　 .ヽ　ヽ.
　/ 　/ 　 ./ / 　 　 　　　,i|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |i　 　. ｌ　 　 ヽ　　ヽ　.ﾞ
'"　./ 　 ,/ /　　 　 .、　 i|　　　　　　　　　　i　　　　　　　　　 　　|i　　　ｌ　　 ヽ　 　 ヽ
　./ 　 ./ ./　 　 　 /　,i|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　 　|i　　　　.ｌ,　　 ヽ ＼
./ 　 ./ ./ 　　 　 ./　i|　　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|i　　　　　|″　ｌ

215： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:40:05 ID:Lp.JONG20


　　　　　　／￣￣￣ ＼
　　　　 ／　ノ　　　　ヽ　＼　　　　　「彼らはついに出ていこうとしているんですね…
　　　／ 　 （ー） 　（ー）　　＼　　　　オーバーマインドの一部となるために」
　　　|　　　 　　__´　_　　　 　 |
　　　＼　　 　 　 ￣　　　　／　　　　「彼らは今、物質の最後の残片を捨て去りつつあるのでしょう」
　　　（ 　ヽ 　 __＿＿_　/ 　/
　　　　＼　＼|　　　　.ﾚ゛　/
　　　　　 ＼ 旨　　　ξ ﾝ
216： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:40:54 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「火が上に広がっていく…」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ああ、今やっとわかりました」


- ..,,,
丶. ..｀'ｰ.iiﾘl;;ｰ ..、
、　｀’ ､　゛ ´　 .`-..、._
. ﾞﾞ'ｰ..、 .｀.ー．　　　 ﾞ'" ＼
..､.　　 ｀''..､、 ﾞ'-､.　　　　　'ゞ.＼
　 ｀'-､　　　｀"-､.｀'-､,　　　　　 .`~'､
　　　　｀'-､　　　 ｀''-､.ﾞ''-､　　　　　. ＼
　　　　 　　｀'-､　　　 .｀''-､ ＼ 　　　　 .｀´''..i、
　　　　.ﾞ~〜　　.｀'-､　　　　｀'-,, ＼ 　　　　　 ヽＺ'-､
ﾞﾐ;;､　　 　 　 　 　 　 ＼ 　　　　｀'-､ﾞ'-､　　　　 　　 ｀- ,,、
−.ｌii ＼ 　　　　　　　　 . ＼ 　　　　｀'-､ﾞ'-､　　　　　　　　＼
　　　 ｀'' |'-､ 　 　 　 　 　 　 ＼ . ､ii､　 .｀'-, ＼ 　　　　　　　｀''←､
'　、　　　 ｀'- ＼ 　　　　　　　　 ﾞ'-､ ｀　　　 ﾞ''-,ﾞ''-、　　　　　　　　ﾞ=、
　 ｀'-､　　 .'rﾐヽ .＼、　　　　　　　　 ＼ 　　　　 ﾞ'-,,ﾞ'-､　　　　　　　　ﾞ''!､
、　　　 ＼ 　　　 ｀'-, ＼ 　　　　　　　　 ＼ 　　　　 `'-.,＼、　　　　　　　 ﾞ'ｰ ..、
. ＼ 　　　 ｀'-、　　　 ＼ ﾞ'-、 　 　 　 　 　 ｀'-、　　　 ｀"", ＼ 　　　　 ､､　　 .ヽ,
　　 ｀'-、　　　｀'-､　　　 .＼..＼、　　　　　　　 ｀'-.　　　　 ｀'-, .＼　　　　　　　'''┴、
　　　　 ｀'-、　　　 ｀-､　　　 ＼ .＼.　　　　　　　　.＼　　　　　＼　＼、　　　　　　　ゝ-.､
'-、　　　　 ｀'-、　　　 ｀'-、　　 ｀'-.｀'-　 　 　 　 　 　 ＼ 　　　　.＼.ﾞ!ﾐ'-、 　 　 　 　 　 ｀'-､
-､｀'-、　　　　 ｀'-、　　　 ｀'-､　　　＼..＼.　　　　　　　　.＼　　　　 .＼　 ＼　　　　　 ﾞ''=　　ヽ，
　 ﾞ'-､.＼.　　　　　｀'-　　　　 . ＼ 　　 .＼ ＼ 　　　−　　　 ＼ 　 '!!′.＼　 .＼　　　　　　　 ｀';;､、
、　　 .＼,.＼　　　　 .'=- 　　　　　.＼、　　＼.＼　　 　 　 　 　 ＼.　　　　 ＼　 .＼　　　　　　　＼
. ＼ 　　 .｀'- ＼ 　　　　　.＼　　　　　.＼.　　 ＼ '-,　　　　　　　　＼.　　　　 ＼　　＼　　　　　　 ｀=,,,,
＼. ..＼.　　　｀'-＼.　　　　　 ＼.　　　　　.＼　　 `-,＼　　　　　　　　｀､、　　　 .＼　 . ＼　　　　　　　　ｌ
..､ ｀'-、.＼.　　　｀''.＼　　　　　 ｀'-,　　　　　.＼.　　.＼＼　　　　　　　　＼　　　　 ﾞ' lゝ　 ＼　　　 _,　　 .｀'i_




　　　「すっかり同じというわけではありませんが、僕が、カレルレン、あなた方の世界でみたもの
　　　　――あなた方の惑星から空へと上昇していったものは、これと非常によく似ていました」

217： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:41:20 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　,.　-―- 、
　　　　　 ／　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　「あれもオーバーマインドの一部だったんですね」
　　　　／　　　　-‐　　‐-＼
　　　 i　　　　::::（●）ilil（●）ヽ　　　　　　「ヴィンダーテンが…あなた方が僕に真実を隠そうとしたのは
　　　 {　　 　 　　　　｀　　 　 }　　　　　　　僕に先入観を持たせないため
　　　　ゝ　　　　　 `‐‐--　 ノ　　　　　　　――僕を偏見のない観察者に仕立て上げるためだったんですね
　　　　　＞ー　　 　　　　　ゝ､
　　　/´　　　　　　　　　 　 　 ヽ
　　 l　　　 i　　　 　　 　　　 l　 i
　　.l　　　 l　　　　　　　　　.l　 .i
　　l　　　 l　　　　　　　　 　l　 .i

218： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:42:02 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　「これがオーバーマインドの言葉なんですか？カレルレン」

　　　　　　　　　　　　　「このような色彩や形であなた方に意思を伝えているんですか？」




../ . lﾞ　　 .,i''ﾚ′　　　　　　,ﾉ/ﾞ,，　　　　,..-'"　　／　 _..／　　 .,i',ﾞ＿z-‐'"　 メ し¨¨"￣￣￣゛て＿ﾆﾆ--‐''"￣￣￣
　／゛　.／　　　　　　　 ／ ,i〃ﾞ　 ,..-'"゛　　　.,/ン''"゛　　　　 .‘゛　　　　 . _ノ
'"　 ..i　|　　　　　　　 /　　'ﾘ′／　　　　　 : f'" 　 　 　 　 　 _,,　-ｰ'''"ﾞﾞ'”
　　〃./　　　　　　　/ 　 ./ . /　　　 　 　 　 　 　 　 ,,-._..-'"゛　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿
　/ し　　 　 　 　 〃/　　! ./ 　　　　　　　　 ,． ／し'"　　 　　　　 ＿z-ｰ¨¨¨⌒´　　　⊇ﾆﾆ二二二二
/゛ 　 　 　 　 　 /　/ 　,iソ゛　　　　　　　,..‐/,／　　　　 ＿z─-‐'"　　　　　　　　　 　 　 　 -‐‐ﾆ二
　　　　　　 　　 " / 　 i./ 　　　　 . ,..-'"゛　″　　 　／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 'ﾍ;;ｰｚ＿__　 .｀''-.,ﾞ'
　　　　　　〃　 / 　　 　　　　　.／ 　 　 　 　 _..i　/　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 : ﾞﾞ'㍉.　`'-､.
　　　　　./.!　　!　　　　　　　　/ ,,／　　　　ｒ'"〃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀'―'''''^″　　 .｀''-..、
　　　　.i.l",!　 i′　　　　　　　i!''/　　　　 ./ 　l′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿__
　　　 .,ill　|　 l　 /{　　 　 　 　 / 　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　｀＼￣´
　　　./ﾘ　,! ./　 }/　　　 　 　 i! ._　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　 .i''i.! 　　.ｌlﾞ　　　　　　　　　 |, .!l.　 ,!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ
　 |　|　 　 .!　　　　 /l、　　 　 リ ヽ .l
　││./ ｌ　　　,,　/゛│　　　　　　 ｀'廴　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 'ﾆｰ　,,_
　 .ｌ 　 l　.!　　 .ﾈ !　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'-､ .｀''-､
　　!　　ｌ l　　　 ! .}　　{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　廴＿_
　　ヽi　.||　　　 l、.ｌ　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ''-、
　　　|　 ″　　 ‖ .ｌ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-..＿、　　　　　　　　　　　 ﾞ''-、
､　　│　　　 .､ .!|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀'､｀'-､　　　　 　 　 　 　 　 ゛
..ヽ、i,,ﾄ　　　 .ｶ, | ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　ヽ,　.i
　 .ﾞ!//!　　　　l ｌ ! ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /{　　 　 　 　 }　　ﾞ'､|し
　　　ｌ ﾚl　　　 ｌ !ゝ　 .!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　!　　　　　ｌ.!ｲ 　　　　{
i　　　!､.ｌ　　　　ヽ　　 ㍉.〟　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / 　│　　　　,}|′　　　　}　　 　 　 |{
ヽ　　　㍉、　　　 ヽ.　　｀乂ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,i}　　　/ 　　 ,!　　　 ./ ゛　　　　　ｲ 　 　 　ﾉ し
、.＼　　　丶　.'ト,　 ヽ　　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　_ //　 ／　　　/　　　　/ 　　　　　　.{　　 .i| ./ 　イ
. ｀-..｝　　　　　　ｌ＼　ヽ　 　 　 ｀'-..,_ 　 　 　 　 　 _,,〃 ._..-'"∠z-'"　 　 　 {　ィ　　/　　　　 　 　 ｲ　　/ﾚ　　　 }
〟　　　　 .}ヽ,　 .ヽ, ｀'-,ヽ　　　　　　 ´ﾞ¨¨¨¨¨´"ﾞﾞ´ ..┴'″　　 　　　　　　　 ｀゛/　 / 　 　 　 　 　 / _..-ﾞ　　　　 /リ



　　　　　　　　「オーバーマインドはある種の視覚言語を用いてあなた方に語りかけているんですね」

　　　　　　　　　　　　　　「そしてあなた方はそれを解読することができるんですね？」

219： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:42:40 ID:Lp.JONG20



「火柱は形を変え、いまではオーロラのカーテンのように見えています」

　　　　　　「大空には青や赤や金色の光が走り回っていて、
　　　　それに照らされた大地は非常に――昼間よりも明るい」



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.::::::........　.　.::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........　.　.::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........　.　.::::::... ....::::::::::


　　　　「それでもオーロラの間には、星が瞬いているのが見えます」

220： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:43:16 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))
　　　　　　　 ／⌒　　⌒＼　＼　　　　　　「おお…とても言葉では言い表せない…」
　　　　　　／（ ●） 　（●）＼ ）
　　　　.／:::: ⌒　___´__ 　 ⌒:::＼　　　　　「この素晴らしいものを見ているのが僕一人だなんて
　　　　| 　 　(⌒)|r┬-|　　　　　|　　　　　　なんだか申し訳ない気分です」
　　　 ,┌､-､!.~〈 `ー´/　　　＿/
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　 　/　　　　　　　　「こんな光景、僕は想像したこともなかった」
　　　 ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|
　　　　｀ｰ---‐一'￣

221： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:43:40 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　「オーロラの嵐はおさまりつつあります
　　　　　　　　　　　　　　　　　　きっとあのオーロラはただの副産物だったんでしょう」

　「彼らが地球と宇宙の境界で何らかのエネルギーを解放した…その副産物としてあのオーロラが…」


　::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::　 ::::::
:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::　:::
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　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　。::　　::　　::
　　::　　::　　::　　::　　::　。::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::　　::
　　　　::　　　::　　　::　　　::＿　 ::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::
　　　＿　::　　　::　　　::／　　 ｀＼　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　　　::　。　::　　　::　　　::　　　::
　　　　　｀ヽ　　:　　:　/　　　　　　　　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:
　　　 　 ::　　ー-､　　:　　　　　　　ｌ　:　　:　　:　　: 　 :　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:
　　　　　::::..　　　 :)　:　　: 　　　　/　　:　　:　　:　　: 　 :　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:　　:
　　　　　 ::::::::.... （　　　　　ー一　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:
　　　　　　::::::::　　 Y⌒ヽ　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:　　　:
　　　::　　　　　 .:.:ノ　　　'⌒ ┐
　　　::::::　　　　　　　　　　　.::ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｒ‐- 、
　　　::::::::::::::　　　　　　　　 く　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　ｙ '⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　 Y⌒　ー-　..＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,. -ｒ'⌒ 　 ::..　　 　 （ ＿
　　　　　　　　　　　..::::::　　　　　　　　　　ｒ'⌒　　　　　　　　　　　　　　＿＿ ノ:.:.　　　　　:::::::::....　　　　　`ｙ＾ー-.､＿
　　　　　　　　 ......:::::::::::::　 　 　 　 　 　 ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　へ　　　　::::::::　　　　　　　ノ　　..:::ノ⌒

222： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:44:17 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　 ＿＿＿_　　　　　　　l＿
　　　　　　　　　／＼　　／＼　　　　　　 ／
　　　　　　　 ／（ ○） 　（○）＼　　　　 ＞　　　　「ちょ、ちょっと待ってください！
　　　　　　／　　　 　 __'__　　　 ＼　　 　＼　　　　 別のことに気がついた」
　　　　　　|　　u　 　/___/　　　　　|
　　　　　　 ＼　　　　 ,. -'"´´￣｀ヽ
　　　　　　　／ 　　　（＿＿＿　　　|　　　　　　　　「体が軽い…こんな気持ちで実況するなんて初めて…」
　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

223： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:44:33 ID:Lp.JONG20



　　「鉛筆を落としてみます――おや、ゆっくりゆっくり落ちていく」




　 ｀¨ −　､
　　　　　　| ｀Tｰ―ーヽ、
　　　　　　|　 !　　　　　　｀ヽ
　　　　　 r　/　　　　　　ヽ　 ヽ
　､　　　 /´ ＼　　　　 ＼　＼_j
　　｀ ー　　　　　⌒ー､ヽ ヽ__j´
　　　　　　　　　　　　　゛'^´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＼〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　 ／〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 ／／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／,ヽ∠／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／／／
　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 ／／／
　　　　　　　　　　　　　. 　 　 　 　／ヽ ／
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　/ヽ／
　　　　　　　　　　　　　. 　 　 　/／
　　　　　　　　　　　　　.　　 　 ＾



　　　「地球の重力になにか異変が起こったのでしょうか」

224： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:45:11 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　「うわっ！凄い風が吹いてきた！」

「そうか…重力が弱くなったせいで、大気が宇宙へ逃げていってるんだ」


　　　　　　　　ｰ　,,　　 ＼ 　　　　　　　 ,，　　　　　　　；　　.l　　　　　ｨ"´''┐
　　　 　 　 　 　 　 ｀ヘ､　.＼　　　　 /'" ｀l.　　　　　　 !　　 l　　　　　 └-ｒ'"
　　　　　　　　　　　　　 ｀'-, ｀!､　　　 ´ﾞ'v'"　　　　　 ./ 　　!
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ ヽ,　　　　　　　　　　 / 　 ./　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　 　 　 　 　 　 ,,,,,,_.　 ..＼ヽ.　　　 ､　　　　./ 　 ,/　　　　　　　　　　　　　／　,
　　　　＿_______　　　　　　 .｀ﾞ'‐､ `' !､　　　 ｌ　　 / 　,／　　　 　 　 　 　 　 　 ,／　／
　 ‘ﾞ￣゛ .＿______,ﾞ_;;'ｰ-..,,_.　　　｀'-,ﾞ'.ｌi、　　.!　.",,／　　 　　　　　　　　　 ,,／　／
　―''''"´　　　　　　￣ﾞﾞﾞ'''ｰﾆﾆ、　 .ﾞ- 　　　"　　　　　 . / 　　　　　　.,, ‐´., ／
　　　　　　 　 　 　 　 -――- ..,,　　　　　　　　　　 _.／　　　　 . _..-'´.,..-"
　　　　 　 　 　 　 　 　 _,,.. -¬'、　 　 　 　 　 　 ｀゛　　　 ,,.. ;;ﾆ―'''"゛
　　　　　　　　　 _..-''"゛ _､ｰ''"　　　　　　 　 　 　 　 -=｀-''″ 　 　 　 　 　 　 _..-''"゛
　　　　　　　_..‐"　 .　､　　。　　　｡　　　ο　　　　　　　　　　　　　　　_,,.. -''". _,,.. -‐''
　　　　　,／゛X　　　　ヾ＿人＿＿_/∨／´　　　　　................ -‐;;二....　ｰ''''"゛
　　 ...／　　　 ,,∨　／::::::｀ヽﾆjjﾆノヾ::(＿_　　 -,¬¬―ｰ''''''ﾞﾞ´
　　/ 　　　　/ 　　〉/:::li|.:（¨ﾟ¨)三（ﾟ｡ﾟ｡)::::＜.__ｰ..,,..｀''- ,,,
　'"　　　　/　　　（:::||!.:::::::::::　__´___,:::::i￣ヽ、　 . ｀'''ｰ ..,~''ｰ ..,,_
　　　　　/ 　　　　 ）:::::::::::. 　 l|+i+i+|l:::（￣　　　　　　　　 ｀ﾞ''ｰ､,_ ´ﾞ'''ｰ　,,,、
　　　　/　　　　 i!/: : : : : : : : :`ー ' : : ::ヽ∨　　　　　　　　　　　 ｀'''ｰ　,,_　 ⌒ﾞﾞﾞ'''"
　　　″　　　 ＼ヽ :ヽ: : : : : : : : : : :: : : : :x＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀"''ｰ ..,,,,
　　　　　　　　　 ´⌒´: : : : : : : : : : :: : : : :
　　　　　　　　　　　 :ヽ: : : : : : : : : : :: : : : :
　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : :: : : : :


　　　　　　　　「棒きれや石などが空に舞い上がって―――」

225： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:45:46 ID:Lp.JONG20














.

226： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:46:14 ID:Lp.JONG20











　　　　　　　 ／￣￣￣＼_
　　　　　　／:::／:::::::::::＼（ ;:;:;）　　　　「さて、風はだいぶ静かになりました」
　　　　 ／（ ;:;:;:;:;ﾉ:::::::<−>　＼
　　　 （;:;:;:;;;:;　 　　__´　_　　 .:::::）　　　「動かせるような物は一つ残らず風に剥ぎ取られてしまいました」
　　　 .／ ||　 　 　`ー'´　 　 ,／
　　　/ / |＼／ /　 /ｌ　| ￣
　　 / /__|　 ＼/　/　|　|
　　ヽ、//////） /　 |　|
　　　/　￣￣　/　　 |　|
____,/　　)--- ヽ　　　ヽ つ

227： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:46:38 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;　-─‐──‐-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ;　　　　　 　 　 　 　 ヽー''⌒´⌒｀ヽ、
「この建物は後どれくらい保つでしょうか？」　　　　　　 l　　U　　　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　 　　 　　　　 ; 　/⌒゛`　　　　　　 l:
　　「それにだんだん息が苦しくなってきた…　　　　　　!、　　＼_};　{,＿ノ´　 ∪ |　　 　 ,　　　　　 |
　　　　　　　　もうちょっとゆっくり喋らないと」　　　　　　　ﾄ、(（ー）　　（●） ):　　|　　 　 |　 　 ,　　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ヽ　 　_´＿　_　_ , ノ |　　　　|___,ノ　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　⌒ヽ／ 　 　 |　　　　　|　　　　|　　　　 ,lー─- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　 ＼ 　 　 l　　　 　 ,|　　　　|　　　,／　）　 　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾑ　　　　｀}　 　＼ノ＾ノ^／⌒ヽj＼　　 ／＾ー-‐'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ー…一-’ 　　（＿(_イ_,イ、_,ィ'´__/ ￣

228： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:47:00 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　「例の巨大な火柱は依然として元の場所にあります」
　　　　　　　　　「しかし次第に収縮し、やせ細りつつあります」

　　　　　「いまにも雲の中に引き込まれてしまいそうな竜巻のようです」

　　　　　　/ _,,./　　 ､,,,、　　 _／　　　 .;　!　　　　 .|　　 !　　　　　　　_.､,i．
　　　　 　ｌ,i'゛　　　　　 : ﾞl一'[゛　　　.／ ;;.ｌ,ﾉj　　 ,./ 　 .i″　　　 ., -'"〈ﾌ゛
　　　　　.l′　　　　　, / 　.,.ｌ!;　　／　　 ...;ﾞゝ､,,./ 　　/ 　　　　/　,,,.／
　　　　　　　　　　　/ ″ ,,ﾐ‖ ／ 　 .／　 　./ 　　 ./ 　　　　 ﾚ'´
　　　　　　　　　　 |　...-'";;;;ﾞﾋﾞ;　　.／　 ,r..ヾ　　 .i'"　　　　　 ′
　　　　　　　　　　 |i/ .,、 　.ノ│,./　 ／　　　 _ﾉ''.ｌ,
　　　　　　　　　　　゛ _!､｀ﾞ" ヽ;〔;..／　　 ._.ｒ'"　 .,　!;　　.__
　　　　　　　　　　　　　ﾞﾞ‐'-ｰ'.‖　　 .／　`　 ./ 　.［￣'' |､ﾞ''-..、
　　　　　　 .'マ---ﾞ￣^ﾞﾍｧ　　.７　　./　　　 ／　． ;;|;.,i,,_　　　 . ｀'､
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　　　　　　　　　　　　　　　　i″ .,／ ‘゛ l`/;　 ／ 　 ., -./ 　 ,,‐'"　,／゛　　., ｬ" .,/
　　　　　　　 _,,xilｉッ'　　　　 .ｌ　/ 　　　' ｌゞ.／　　 ／ .;;iﾞ'i: ／ ／ ´　　 . ／ ..,.. '"
　 ._,,,,.. -‐''"　._／　　　　　　｀'.ｌ、　 　;:; !;;　　,./ 　.,．;;;|'"〃゛　　　　 .,/-''''″
‐´　　,.. -ｰ'''"　,ﾉ　　　　　　　.　　 ...'lﾞ,ﾞ「―'／　／　;:;;l...:ヽ、　.i、　　゛
. _／´　　 ._,, ‐７　　　　　　 ,il!,, -'''"´　, ／　／　　.,．;ト、 .｀'-､.ｌヽ
"　　　,i!''ﾞ_..-'"　 　　　　 : ,l〃.,..-'".! Z丶.／　 . ／ 　.;.ｌ广'''''''―-..,ﾞ-､　　　 ti、
　　 : ﾃ'"　　　 ., !　..y;;二'";;;ﾞﾚｸ　　 ;;|;;..'゛　 ,／　　 ／ .ｌ.,．　　　.、 ｀''.二-　 .'ﾀ' 、
.、 .,,/　　　　　.!､.ｌィ'"　　 　;;;｀-｀-ｰへ　 .／　　.／　　　;ヽ.;..　　,|,!　　 ｀- ＼ 　;:..ｌ'‐
（,,xコﾘ　　　　i-./　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ;;ﾞ''''-..;,ﾞｉｈ、　、　　 　ri,,,|、
　 ;;;l゛　　.ｨ'l,ﾞ〃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ゝ ﾐ|ｨ二)- ..,,二.
　 .;;|ｉil! .,l!'"　　　 ,i-、　　_,　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 、　　　　 .,,､
.,r‐'"　..l,ﾞ..-〜'ﾞﾞ‐'　 ｀ﾞ￣　!ｰ -ｰ!へr'‐'^'''ﾞ.ｌ'".!へr'ｰ‘'ｰ -ｰ'- /ｰ―-〜'ﾞﾞ‐' -ｰ''ﾞ　 '-

229： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:47:23 ID:Lp.JONG20




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 ＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿∧,､ /　 ─　　　─　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣`'`　|　 （○） 　（○）　u　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 __´___　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 `ー'´　　　 ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

230： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:47:45 ID:Lp.JONG20




　　　　　　＿＿＿_
　　　　 ／　　　　　＼　　　　　　「そして…ああ、これは説明するのが難しい」
　　　／　 - 　　　　- ＼
　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼　　　「たったいま、ある感動が大波のように僕を襲うのを感じました」
　|　　　　　 __´___　　　　　|
　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　 ／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／　　　　「それは喜びでも悲しみでもありません」
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　「何かが満たされた感じ、何かが全うされたという感じです」
　　　＼ ／＿＿＿ ／








　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　　　「今の感動は僕の想像に過ぎないのでしょうか？」
　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　「それとも外部から来たものなのでしょうか？」
　　　　|　　　　　___'___　　 　　 |
　　　　 ＼　 　　`ー'´　　　 ,／
　　　　/⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ　　　　「それはわかりません」
　　　 / 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|

231： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:48:24 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　「そしていま――世界は空っぽになった感じがします
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すっかりからっぽに」







　　　　　　　　　　　「まるでとつぜん音のしなくなったラジオを聞いているみたいです」













￣ﾞﾞ"''‐- ､ ,,,,,_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,.-ｰ''''"ﾞﾞ"´ﾞ''｀`'
　　　　　　　　￣ﾞﾞ"''''''ｰ-_..　_＿＿_____＿＿_＿____＿＿_＿___＿_＿___＿,,.--ｰ''''''"ﾞﾞ''"´｀`'''"´｀`'‐''"´　... .. .. 　　. ...　...
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　'ｰ-:::: :: :;... .. .. 　 :: ... .,:-‐‐.､,,,,.,.,.,,,,-‐､,,-‐'゛　　... .. .. 　　. ...　...　　　　..::　　　. .. .　.. ... .. ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ-、_,,.--ｰ''''"ﾞﾞ｀ﾞ''ｰ-、_,,.--庁ｰ''''''"ﾞﾞ":;;;:　: ;:.............;;;;; ; ::;　: ;:; :; :　 :: :;... .. .. 　　. ...　...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞﾞﾞﾞ''''''''''‐-- ､ ,,,,,__i;;ii:i;;i￣|rニユ　l　|l i:　i:二i,　.;';':;:';'::;:';'; ,. '':';;:::;:;;:爿|:::.:....;';':;:';'::;:';';
　　　　　　　　　　　　　　　..　　　　..　　　　　　　　　　　　　　￣ﾞﾞ"'''''―--二.ll.| . 二|=,ｨ'⌒ﾆﾆｴﾆﾆil］1lｰ-il］|_三rーilil￣|─r‐┬
　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ﾞﾞ"'''''―--::;...;;.;;ii:i;;:|l|､_,|斤il］il］|_三rーilil}r‐┬r
　　　''"'"~'''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞﾞﾞﾞ''''''''''‐-- ､ ,,,,　　　　　　　　　　　　　　　~ﾞ"'ｰ-::... |巫|il］il］|_三‐┬ li ,.､t''T
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ-、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　''"'"~'''　　　ﾞ''､,,　　　　　｀ﾞ''ｰ-、|l::;...;;.;.;ii:illl":;;;:　: ;

232： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:48:53 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼　　　　　　「空は再び晴れてきました」
　　　　　 ／　―　　　―　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●） 　 ＼　　　「あのぼやけた蜘蛛の巣はどこかへ行ってしまいました」
　　　　|　　 　 　 　 ' 　 　 　 　 |
　　　　＼　　　 　 ￣ 　　　　／
　　　　 ノ　　　　　　　　　　　＼








　　　　 ／.:￣￣￣￣￣＼
　　　／: : :　　 　 　 　 　 　＼
　 ／: : : ＿　　　　　　 ＿　　 ＼　　　　　　　「彼らは次にどんな世界に行くんでしょうね、カレルレン」
／: : : : ´　 , ｀ 　 　　 ´ 　 ｀　 　 ＼
: : : : :／´ ｀ヽ　　 　　 r´　｀ヽ. 　 　 ＼　　　　「そしてあなたもその世界へ行くんですか？
: : : ::（ 　f;;;;j　l,　 　 　l　f;;;;j　）　 　 　 l　　　　 今まで通り『あれ』に仕えるために」
: : : : ヽ_ ｀ _ノ　　　　 ヽ_ ´_ ノ;;:::　　　 |
: : : : : : ´"''"　　 '　　　"''"´　 　 　 　 l
: : : : : : . .　　　　`　　　　　　 　 　　／
＼: : : : : : :.　ー -- - -　　　　　／
／ヽ: : : : : : : : : : : 　　　　　　イ＼
: : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´　　　 　　＼
: : : : . : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　　　＼

233： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:49:23 ID:Lp.JONG20


　　　　 ／.:￣￣￣￣￣＼
　　　／: : :　　 　 　 　 　 　＼
　 ／: : : 　 　　　　　　 　 　　 ＼　　　　　「おや？不思議だ」
／: : : :　-一'　　 　 　 ﾞー- 　 　 ＼
: : : : :／´ ｀ヽ 　 　 　 r´　｀ヽ 　 　 ヽ　　　「どういうわけか…」
: : : :（ 　f;;;;j　l,　　　　ｌ　f;;;;j　 }　 　　l
: : : : ヽ_ ｀ _ノ　　　　 ヽ_ ´_ ノ;;:: 　　 |
: : : : : : ´"''"　　 '　　　"''"´　　u.　　l
: : : : : : . .　　　　　　　　　　　　 　 ／
＼: : : : : : :.　ー -- - - 　 　 　 ／
／ヽ: : : : : : : : : : 　　　　　　 イ＼
: : : : : : : : : :　　　 　 　 　 　 　 　 ＼






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　 __　- ´´￣　　 　 　 ｀¨ ‐ ､
　　　　　　　　　　, -'"´: 　 　 　 　 　 　 　 　 丿 　 ヽ　　　　　　　　　「僕の周りの建物、地面、遠くの山々…その全てが
　　　　　　　　／. : : : :　　　　　　　　　　＿／　　、　丶　　　　　　　　　まるでガラスのように透明になったみたいだ…」
　　　　　　 ,,.'. : : : :　　　　　　　 　 　 　/　/::::::ヽ　ｌ 　 ヽ、
　　　　　 /. : : : : :　　　　　　　 　 　 　 {　 {:::::::::ﾉ　!　　　ヽ
　　　　 /. : : : : :　　　　　 　 　 　 　 　 丶　｀　´ ノ 　 　 　 ヽ _　　　　　「光が全てをすり抜けている…」
　　　 /. : : : : :　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ー‐ ´　　　　　 　　 　|
　　 ./. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　/. : : : : :　　　　　　　　　Ｕ　　　　　　　　　　　 ｀i｀ ﾆ二--　i
　 /. : : : : :　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´ 　 　 　 l
　,'. : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　 ヽ、: : : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　ヽ､:_: : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　 ｀¨i : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ

234： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:49:53 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　　　　　　　「きっと地球は溶解しつつあるんだ」






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｏ
　　　　　_,,,､､r-ー ' ´
　　　　　ｒー ''''''¨¨´　　　　　　　_　,,　､､　r　-　ﾟー 　､､､,,,,,___
　　　　　　　　　　　　 ,､ r　'　´　　　　　　　　　 ｡　　　　　　　 ￣｀¨''　ー　､､,,_
　　　　　　　　 ,､r ' ´　　　　　　　　　ﾟ　　　__,,,,,,,,､､､､ﾟ ,,,,,__　　　・　　　　　　　　｀''　､
　　　　　,､r '´　　　　　　,､rﾟ ｡-　'''¨´´￣ ﾟ　　　・　　　・　　￣｀｀¨'''　｡ ､　　　　　　　 ｀
　　　　　　　　　　 ,､r '´　,,､､r　-｡ﾟ　ー　r'ゝ､_,r'ヾゝ-'´!､　ー　､、ﾟ　　　¨｀ヽ ､
　　　　　　　 ,､r'´　 ,､r'´　　　　　　　ゞ'´　_,,,,､､､､､,,,,,_　 ヾ・､ﾟ　　｀ﾟヽ｡､　　　　｀ヽ､
　　　　　r '´　　, r'´　　 , r' ´｡ 　　.rﾟ､ _r'´　　　　　　　｀ヽ . ,ゝﾟ｡ ヽ　　 ｀ヽ､　　　　ヽ
　　　　　　　, r'　　　,r'´　　,r '　　　 ＼｀¨''｀¨''　‐　''¨´''''¨´/ 　 ヽ　 ｀ヽ､　　ヽ､
　　　　　　r'　　　 ,i'　　　,i'　　　　　　　｀¨''　ー---─ '''¨´　　　　 ヽ　　 'i　　　ヽ
　　　　　　{　　　　{　　　{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　　}　　　 }
　　　　　　'i,　　　 i,　　　i,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ　　 ﾉ　　　丿
　　　　　　 ヽ　　 .ヽ　 　 ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , r'´　　,r'　　　,r'
　　　　　　 ｀ヽ､　 ｀ヽ､　　｀'''　ー-　､､,,,,,,,,,,,,　＿　,,,,,,,､､ r '´　　,､r'´　 , r '´

235： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:50:25 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　　　　　　　-―‐…―‐-
　　　　　　　　　　 ／　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　／　　　 　 　 　 　 　 /　　　　＼ヽ／￣￣＼
　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　|/ 　　 　 　 ＼
　　　　　　　 /　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　 　　　/,'　　　 　 　 　 |　　　　「僕の体重はもうほとんど無くなってしまった」
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　／‐=＝|　 　 　 ||　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　|　　　　　　 　　／／¨｀ヽ |　　 　　||　　　　　__　,　|　　　　 「キュゥヴェラクの言った通りだ
　　　　　　　　　　　　　　　/／::::::::::::::::|| 　 　 　|ヽ　i| 　　i:::|/／　　　　　彼らは玩具をもてあそぶ時期を卒業したのでしょう」
　　　　　　　|　　　　‐＝彡/::::::::::::::::::::::|　　　　 |　 ￣ ､,--‐′
　　　　　　　i　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::i| 　　　　|, ‐ ､
　　　　　　　ヽ　　　 　 　 　 　 ヽ:::::::／|　　　　 ||　　|　　　　　　　　　　　「おそらくもう後何秒も残っていないんだ」
　　　　　,--､＿＼ 　 　 　 　 　 　 ＼　|　　　　 |ヾ メ
　　　　　| 　　　　　＼　　　　 　 　 　 ｀ヽ　　 　 |
　　　　　i　　　 　 　 　 ヽ　 　 　 　 　 　 } 　 　 |
　　　　　|　　　ヾヽ､　　　 ｀ー　 　 　 　 /　　　｀ヽ､
　　　　　｀ヽ＿＿}　 ¨｀ …-．.,,,,_＿,,..／　ヽ..,_＿ヽi 〉

236： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:50:47 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐　´￣｀　‐- .
　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐´　　　　　　　　　　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 'ﾊ　　　　　　　「さようなら、カレルレン、キュゥヴェラク」
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　 ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾊ　　　　　 「僕はあなた方を気の毒に思います」
　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 .ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　ﾍ　　　　「僕は僕の種族が到達したものを見た」
　　　　　　　　　　 |　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　.}
　　　　　　　　　　　ｉ　 : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : ＿　　　　/　　　　「たとえ理解はできないにしても」
　　　　　　　　　　 ,.-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣　　 ￣｀'ヽ'
　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　 ヽ,
　　　　　　　 /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾊ
　　　　　　　,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :　　　　ﾊ
　　　　　／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : 　　　　 ﾊ
　　　　/: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :　　 ヽ､: : : 　　　　 ｉ､
　　　/': : : : : : : 　 ｉ: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : :　　　ﾍ: : : : 　　　　ﾊ
　　 /　: : : : : :　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾍ : : : : 　　　　ﾊ
　ノ'　: : : : : :　 ／ｉ　: : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　 ﾍ: : : : : :　　　 ﾊ

237： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:52:16 ID:Lp.JONG20


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238： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:52:32 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　 　 　 __　- ´´￣　　 　 　 ｀¨ ‐ ､
　　　　　　　　 　 , -'"´:　　　　　　　　　￣￣　　　 ヽ
　　　　　　　　／. : : : :　 　 　 　 　 　 　 ,　 ￣　 ヽ　丶　　　　　　　「僕たちがこれまでに成し遂げたことは
　　　 　 　 ,,.'. : : : :　　　　　　　 　 　 　/　/::::::ヽ　ｌ 　 ヽ、　　　　　　すべてあの星々の中へ昇っていったんだ」
　　 　 　 /. : : : : :　　　　　　　 　 　 　 {　 {:::::::::ﾉ　!　　　ヽ
　 　 　 /. : : : : :　　　　　 　 　 　 　 　 丶　｀　´ ノ 　 　 　 ヽ _　　　　「地球人は単なる一種族にすぎない…
　　　 /. : : : : :　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ー‐ ´　　　　　 　　 　|　　　　オーバーマインドを構成する多くの種族のうちの――」
　　 ./. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　/. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿　i　　　「けれどもいま、地球人はあなた方オーバーロードが
　 /. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　　　 決してなれないものになったんです」
　,'. : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　 　「彼らの未来は始まったばかりなんだ――
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　 ヽ、: : : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　ヽ､:_: : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　 ｀¨i : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ

239： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:53:03 ID:Lp.JONG20




「もうほとんど息ができない」







「地球が無くなろうとしているのに、月がまだ空で輝いているなんてなんだか変な気分だ」


「彼らがあれを残していってくれてよかった」

「これからはあれも淋しくなるだろう――」



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240： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:53:27 ID:Lp.JONG20



「光だ！」

「僕の下から――地球の内部から上へ向かって光が噴き上げてくる」


「岩も、地面も、何もかもを貫いて――」




.　!　　 .ｉ　　　│　 　 !　　　　ｌ　　　　ｌ　　　　/　 　 　 　 　 　 / 　　　 ／　　　　　　／ 　　　　　 ,／
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241： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:53:57 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　　　　　　　 -　 ‐　 、
　　　　　　　　　　　. '　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　 .::::.　　　　　　　　丶　　　　　　　　だんだん明るくなる、明るく
　　　　　　　　　 .::::::::::::....｀ ´ - −
　　　　　　　　　.::::::::::　::::: 　 ‐z::.ｭ　　　　　　　　　　 ああ、眼がくらむ
　　　　　　　　　::::::::::::::::::::　　　　　 　 /
　　　　　　　　　 '.::::::::(ﾄｪ:: : 　 ,　　　, '
　　　　　　　　　　 ､::::::ｪｪ: ￣　　　ｲ 、　　　　　　　　光が広がって――――
　　　　　　　　 . : : : : ::::::::: : . . .;　 ////ﾂｔ　、
　　　　　. : .' : : : : : : : : : 、　／　/ |/////// ｭ 、
　　 ,. .: : : : : : : : : : : : : :.::::::::.＼/　,|///////////z 、
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242： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:54:21 ID:Lp.JONG20


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243： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:54:37 ID:Lp.JONG20


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　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ　　。　 ＼ 　 　 |　　　ﾟ o ／　　ﾟ　　。　゜
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　　　　　　　　　　　　　　゜　ｏ　｡　　　　ｏ　　　ﾟ　　　。　　ﾟ　　。　ﾟ
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244： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:55:11 ID:Lp.JONG20


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245： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:56:03 ID:Lp.JONG20


┏──
　　　彼らは何ものをも残していなかった――
　　　彼らは地球の物質を、その最後の原子にいたるまでを吸い取っていったのである
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛



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　　　　　┏──
　　　　　　　　ちょうど小麦の粒に蓄えられた栄養が胚芽を養い育てるように、
　　　　　　　　地球は彼らのために滋養分を供給したのだ――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛

246： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:56:25 ID:Lp.JONG20


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247： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:56:42 ID:Lp.JONG20


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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;／ 　 　 　 三　 三＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::: : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;／　　　　 　　　　 三三ヽ;;;;;;;;:::::: : : :＋:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::: : : ;;;;;;;;;;;;;;/ 　　　_　　　 　　　三三 ヽ;:::::: : : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::: : : ::;;;;;;;;;;;;;;;/ 　　　　　　　　　　　　三三ヽ: : :;;;＊;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;: ::::::::::::::::: : : : : ;;;;;;;;;;;;/　　　　　　　　 　　　　　　三三ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;＋;: : :::::::::::::: : : : : ::;;;／　 　　　　　　　　　　　　　 三三 ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;: : ::::::::::::::: : : : : :;;／　　　　　　　　　　　　　　　 　　三三　＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: :
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : :::::::::: : : : : :／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三三.　 ＼;;;;;;;;;;::::::;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;+;;;;: : :::::::::／　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　三三　 ＼;;;;;;;;;:::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : ::::::／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.三三 　 ＼;;;;;;;;;;;;;:
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : :: : ::::::::::ゞ,＿ノ　　　ゞ,＿ノ　　　　　　　　ゞ,＿ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : : : ::::::::::::::::: : 　　　: : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:
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248： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:57:03 ID:Lp.JONG20



┏──
　　　冥王星の軌道を去ること60億キロの彼方で、
　　　カレルレンは突如として真っ暗になったスクリーンを見つめて座っていた
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　/―Ｙーヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::(●)(●)ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::::::::⌒｀´⌒::::＼
　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::,-）＿＿＿（-、|
　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::l　　|-┬-|　　l |　　＿＿＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　＼::::::::　　　`ー'´ 　 ／　 | |　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　ノ:::::::　　　　　　　　　＼　| |　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::　　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　|:::::::　　ｌ　　　　　 　 　 　 　 　 | |　　　　　　　　　　|



　　　　　　　　　　┏──
　　　　　　　　　　　　　記録は完全だった。使命は終わったのだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛

249： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:57:20 ID:Lp.JONG20


┏──
　　　年月の重みが彼にのし掛かっていた
　　　それと、いかなる論理も拭い去ることのできない悲哀が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛


　　　　　　　　/＼Ｙ／ヽ
　　　　　　　/　 (＞)(＜)ヽ
　　　　　 ／し ::::⌒｀´⌒::::＼
　　　　／ U　,-）＿＿＿（-、|
　　　　|　　u, l　　|-┬-|　　l |　　＿＿＿＿＿＿＿_
　　　　＼　　　　　`ー'´ 　 ／　 | |　　　　　　　　　　|
　　　　ノ　　　 　 　 　 　 　 ＼　| |　　　　　　　　　　|
　 ／´　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　　　　　　　|
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　|

250： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:57:40 ID:Lp.JONG20


┏──
　　　彼は地球人のために悲しんでいるのではなかった

　　　彼の悲しみは、彼自身の種族に――
　　　その征服し得ない力によって、永遠に偉大なるものから遠ざけられている種族に、
　　　向けられているのだった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 / _ノＹﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　（-) (-）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 ⌒｀´⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　| 　 ,-）　　　　（-|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　| 　l 　 r──y.　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　｀ニニ´／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／　　　　　　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 i　　　　　　　 l .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|　　　　　　 　| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|　　　　　　 　| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__ソ　　　　　　　丿_ｿ

251： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:58:00 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　_　 _
　　　 　 　 　 /　Ｙ　ヽ
　　　　　　　/　　　　　ヽ　　　　　　これだけの業績がありながら――
　　　　　 ／　　　　　　　＼
　　 　 　 |　　　　　　　　　 |　　　　物質世界に対してこれだけの支配力を持ちながら――
　　 　 　 |　　　　　　　　　 |
　　　　　 ＼ 　　　　　　 ／
　　　　　　／　　　　　　ヽ
.　　　　　/　　　　　　　　　 ､
　 　 　 /　 |　 　 　 　 　 |　}
　　　 （__ノ |　 　 　 　 　 |ノ
　　　　　　 |　　　　 　 　 |
　　　 　 　 | 　 　 　　, -く
　　　 　 　 |　　r´¨`Y　　|
　　 　 　　 ｀ー´　 　｀ー´

252： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:58:15 ID:Lp.JONG20



「私の種族は、その全生涯をどこかの塵にまみれた荒野で過ごした未開種族と、
　その卑小さにおいていささかも変わりはないのだ…」


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　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　;'　　;'　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ﾟ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　;;;;;;;;; ﾟ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 　　　';　　''､　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ﾟ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　;;;;;;;;;;;;;;;; ｡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　ヽ､,,,,_';､　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 。;;;;;;;;;;;;
　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ﾟ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　　　　　;;;; ;;; ﾟ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　;;;;;;; ﾟ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ｡;;;;;;;;;;;;;;;;　　;;;;;;;;;;;;;;　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ﾟ ;;;;; ｡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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　　;;;;;;;;;;; ｡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　 |;;; U|　;.　U 　|　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ｡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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　　,,､-‐''"~　　wii　wv　　　　"ﾞ"ﾞ　　　w　　"ﾞ　　iiv　　w　　　　　w　　　 "''‐-､,,
　　　　wii　　ww　　　　"ﾞﾞ　　ww　　iivw　　w　　　　wv　　"ﾞ　w

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253： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:58:32 ID:Lp.JONG20


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　　　その荒野の先に山々がある
　　　力と美の住まうところ、雷鳴がその氷河の上に戯れ、空気は冷たく澄みさった美しい場所が
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254： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:59:34 ID:Lp.JONG20
>>253修正



┏──
　　　その荒野の先に山々がある
　　　力と美の住まうところ、雷鳴がその氷河の上に戯れ、空気は冷たく澄みきった美しい場所が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛


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＿＿_,ｨ――‐､／　　　　/::ノﾉ::::::::::::::::!;_:::::::::::::::::::::／ ./:::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼――――‐
　　 ノ.ﾉ::::::::::::::!_｀'ｰ-､､_/;/_/:::::::::::::::::::::l;;_:::::::::::::／;;; /:::::::::::::::::＼――――――――――‐‐'::::::::::::;;;;;;;;;;;
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　　　￣￣￣￣￣

255： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 20:59:53 ID:Lp.JONG20



　　　　　　　┏──
　　　　　　　　　　だが自分たちには、ただ見守り驚嘆することしかできない
　　　　　　　　　　その高所をきわめることは絶対にできないのだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛


.　　　　　　　　　　　　/ノＹヽヽ
.　　　　　　　　　　　 /:::（0)(0）ヽ
　　　　　　　　　　.／:: ⌒｀´⌒　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 　 　 　　　／|
　　　　　　　　　　|:::: )ノ(、_, )ヽ, （.|　　　　　　　　　　　　　　　　　lひ,＼ 　 　　 ／(⌒
　　　　　　　　　　| :::.l　,;‐＝‐ヽ　l.|　　　　　　　　　　　　　　　　　: 　,>　>/￣｀´　<ｰ/
　　　　　　　　　　＼　:::｀ニニ´／　　　　　　　　　　　 .　　　　 　 Ｖ γ＾ ヽ 　 　　Ｖ
　　　　 　 ＿_＿　　i!｀ー---―´八　 ＿＿＿　　　　　.　　　　 　 i.＾)ゞ､__ノ　　●　}i
　　　　／:.:.:.:.:.:.:|::::::i|: ヽ､ニニ彡'ハl!:::::l:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　　　　　　 八 ｒ-､｀-'-' ｒ-､　八
　 　 ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::|:|＼: :､＿_／: /|:|::::::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',　　 . 　 　 　 / (＾ゞ-'　 　 ゞ-'.个 (_
　　　|:.:.:.:.:._,.イ!___j:.:.|: :ヽ:＿＿／ |:.|　 .|ヽ._:.:.:.:.:.:.:.l　　　　　 ＿.＾)　 il ,'￣　￣　'.　 li　' ,＿_
　　　!:.:.／_／i⌒||:.:.:|: : : : : : : : : :|:.:｀Ti ｀＼＼:.:.:.:!
　　 ゝ'´: : : :L=」!:.:.:.:.|: : : : : : : : : |:.:.:.L=」: : : : :｀.ｲ
　　 /: : : : : ｲ:.:..|＼:.:.:|r､: : : : : : :V:.:∧7 ト; : : : : i
　　/: : : : :/:.ﾄ-ｲ`ーr=ﾍ`＜: :＿,.frﾄ-ｲﾞｉ .i!: : : : : i!

256： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:00:11 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　/::.:.:.:.: : : : . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　　 /::..:.:. : : : : : . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　 ./::::.:.:.:.: : : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　〃::::.:.:.:.:.:.: : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ.::::.:.:.:.:.:.: : : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　 .|::::.:.:.:.:.:.:.: : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　 .|::::.:.:.:.:.:.: : : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　 .i::::.:.:.:.:.:.: : : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　 ..i::::.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　.,'::::.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　 /::::.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　V::::.:.:.:.:.:.: : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　 V::::.:.:.:.:. : : : : : . . . . . . .
　　　　　　　　　　　　　　　　/:ﾆY
　　　　　　　　　　　　　　　　}ﾋiY’
　　　　　　　　　　　　　　　　|U |　 /ﾆＹﾆヽ　　　　　　　　　だがわれわれは最後まで諦めることはない
　　　　　　　　　　　　　　　 .i　 .i. / ::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 {　　{.　⌒｀´⌒　＼　　　　　　　どんな運命が待ち受けていようと、
　　　　　　　　　　　　　　　 .ﾊ　 ヽ　＿＿ （-、|　　　　　　　我々は決して絶望的になったりはせずに待つだろう
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　ﾊ｀ ⌒´ 　 ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　 .i　　　　　　　　　.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　　　　|　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　 　 |. 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　 　 |ヽ　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 　 　 　 　 | .}　 .i
　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　　　 　 　 .| .i　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　＿ 　 　 .| i 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 / .∧　　　|{ﾑ　}
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　　/: : : .∧　　 |｀¨´: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　 /: : : : : ∧　　|: : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |　　 i: : : : : : ::.}　　|: : : : : : : : : : : : : : : : : :
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.|　　 i:::::::::::::::::::.i::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
(⌒;;;;,,.⌒）::::::::::::::::::::::::::::::::::.|:::::::/::::::::::::::::::::.ﾊ::::::|::::::::::::::::(;;　｀)⌒;;,,.⌒）
（⌒;;;;;⌒;ソ⌒;;)::::::::::::::::::::／:::::::}::::::::::::::::::::::::{::::::::＼(⌒;;⌒ヽ;;　｀)⌒;;,,.⌒
;;;; )(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,.⌒）:::::::ゝ､_..＜::::::::::::::::::::::::(⌒;;;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,."）
⌒;ソ⌒;;;;'''）ヽ）;;;;;;;,,,,,,）ソ''⌒;;）⌒;ソ⌒;;;;!"'''）ヽ）;;;;;ｿ;;,,,,,,）ソ''⌒)⌒;;;;'''）
⌒;;;;!"'''）ヽ）;;;;;ｿ;;,,,,,,）ソ;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;;;;'''）ヽ）;;;;;;;,,,,,,）ソ'';｀)⌒;;;;'''）ヽ）;;;;;;;

257： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:00:41 ID:Lp.JONG20


　　　　　　 　 /ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　/ （0)(0）ヽ
　　　　 　／　￣｀´￣　＼　　　　　われわれはこれからもオーバーマインドへの奉仕を続けるだろう
　　　　　|　,-）　　　　（-、.|
　　　　　| l　＿＿＿＿　l |　　　　　なぜなら他に道はないからだ
　　　　　 ＼ 　 `ー'´ 　／
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |　　　 だがその奉仕のうちに、おのれの誇りまでも失うことは決してないのだ
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|

258： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:00:55 ID:Lp.JONG20


　　　　　　 　 /ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　/ （0)(0）ヽ
　　　　 　／　￣｀´￣　＼　　　　　われわれはこれからもオーバーマインドへの奉仕を続けるだろう
　　　　　|　,-）　　　　（-、.|
　　　　　| l　＿＿＿＿　l |　　　　　なぜなら他に道はないからだ
　　　　　 ＼ 　 `ー'´ 　／
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |　　　 だがその奉仕のうちに、おのれの誇りまでも失うことは決してないのだ
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|

259： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:01:58 ID:Lp.JONG20
大事なことなので2回（略
すみません>>258はミスです

260： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:02:16 ID:Lp.JONG20




　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ
　　　　　　/　 (0)(0)ヽ
　　　　 ／　　⌒｀´⌒＼　　　　・・・・・・・・・・・
　　　　|　　,-）　　　（-、.|
　　　　| 　 ヽ＿＿ ノ　l .| ＿＿＿＿＿
　　　　 ＼ 　｀ ⌒´　 ／ |　　|￣￣＼　＼
＿＿_／　 　 　 　 ＼　　|　　|　　　　|￣￣|　ｶﾀｶﾀ　ｶﾀｶﾀ
|:::::::/　　＼＿＿＿　| ＼|　　|　　　　|＿＿|
|:::::::|　＼＿＿＿＿|つ⊂|＿_|＿＿／　／
|:::::/　　　　　　　　|￣￣￣￣|　　〔￣￣〕

261： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:02:31 ID:Lp.JONG20


┏──
　　　映像が変わった
　　　――ただ一個、燦然と輝く星がスクリーンの中央で光彩を放っている
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛


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　　　　　　　　''';;, ,,,,　　:::::::,,,;;-=ﾆ二三;;;　 ;;;三二ﾆ=-::;;'''''';;;,,,　　　　　,,,,,;;;;'''''':::::::::::::::
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262： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:02:58 ID:Lp.JONG20


┏──
　　　この距離では、その太陽がいくつかの惑星を所有していると
　　　――そのうちの一つが永遠に失われてしまったと、誰が想像できるだろう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i|
::ヽ　　　　ゝヾﾞﾞゞゝ　　　　　　　　　　　　　　 ,,,-‐ー-､､
:::::::＼,,彡"ﾞ　　ヾﾉﾉ　　　　　　　　　　　　　,i" 　.i|　　　ﾞ::i,
　　　:::ヽ"　　　ゞ;;;　　　　　　　　　　　　　iﾞ　　　i|　　　:::::i
　　　　:::ﾞ､　　　　　　　　　　　　　　　　 　!　　　 i|　　　:::::::i
　　　　:::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞi,,　　　i|　　　:::::::i
　　　　　:::|　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞi､　　 i|　:::::::::::/
　太陽　　:|　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ___i|＿､;;／
　　　　　::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞi|
　　　　　:::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .i|
　　　　::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!j
　　　::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木星
　::::::::::::/　　o　　Ｏ　　　o　　　〇
::::::::::／　水星　金星　 月　　火星
:::::ｲ"ﾞ
-"ﾞﾞ::j!

263： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:03:36 ID:Lp.JONG20


　　　┏──
　　　　　　カレルレンの胸中を去来するのは、幾多の思い出だった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛



　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , ―､ ,─ ､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　─ Y ─ ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / γ＿Υ＿ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 ヽ￣人￣ﾉ　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　´￣｀　´￣｀　 　＼
　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　、　　　　　 　 　 , 　 　＼
　　　　　　　　　 　 　 　 |　 　―｝　　　　　　 　 ｛─　 　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 | 　 ′ ′ 　 　 　 　 　 `　 ヽ 　|
　　　　　　　　　 　 　 　 |　 |　 　＼ _＿＿＿__ ノ　　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　＼ 　 　 　 `　´￣｀　 ′　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |
　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　|
　　　　　 　 　 　 　 ヽ　　　|　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　/
　　　　　　　　　　　　 ＼＿|　　　　　　　　　　　　　 　 　 |_ ノ
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　 　 　 |


┏──
　　　無言のうちに、彼はかつて知己を得た多くの人間達に別れを告げた――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──┛


三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ − ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ − ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ − ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ − ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三二 ﾆ − ‐ ‐
三三三三三三三三三三三二 ﾆ − ‐ ‐
三三三三三三二 ﾆ − ‐ ‐
三三三二 ﾆ − ‐ ‐
二 ﾆ − ‐ ‐
‐ ‐

264： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:04:05 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 __ 　　　 ＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .，: :´: : :ヾ〃´: : : : :｀ : .､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / ／. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : : : .
　　　　　　―　ストムグレン事務総長　―　 　 　 　 　 　 /〃. . . : : : : : : : : : :.:ｉ : : : : : : : : :＼ : : : : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:/. . . : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : ヽ: : : : '，
　　　　　　　佐々木（涼宮ハルヒの憂鬱） 　 　 　 　 　 /.:/ . . . : : : : : : : : : /, :.|＼ : : ＼: : ＼ : : ｉ: : : :.‘.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:/. . . : : : : : :.:/: :.:.//, :.| 　 ヽ: : :.＼: :.}:.: :|: : : : : ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _　　　　/.:/. . . : : : : : :.:/'| : ///.:/| 　 --＼─:.:Ｙ: :.ﾘ: : : : : i
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　）　　 /.:/. . . : : : : : :.:/　} ///イ:.:|´ 　 　___＼: 从/: : : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　　／ ）{: : : :ｉ´￣/￣j7//　 :::/ 　 ,彡芸冬ミ〉: |- ､: : :.八
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　/　　／ ／.:小}:.:|:|: : :{xfﾃ芸ミ、／　　 ′{ﾟ:::::::::|l/.:.:.以 ｝ : : : : ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/　／ ／〃 : 乂从{: :.ぐ{ ｛ﾟ:::::::}　　　 　 　 ､つ刈l: : : l,／: : : :./ : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /__/／ ／/: :/: : : : : |:.:.＼人 ､つУ　　　　　　　｀¨"'|l : : 八.:.:./: /: :ﾉ 丿））
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /´ ＿,　 }｛./: :/: : : : : : | : : : i:｀ヽ｀¨"　 　 `　　　 　 　 八:./ : ://／／／
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　＼｛ / Ｌ　一'⌒>: :八 : : ｉ|: :ｉ|:ヽ　 　 　 ー　´　-=彡 イ : :/ ′
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / 　 ぐ>　>　　　x＜八＼: : ＼从: :ﾄ､个　　　　 　 　 ／乂辷彡′
　　　　　　　　　　　　　　　　　__/　　　(_／　　 ／　　 　 　 ｀¨¨´ ハ:|＼乂＼ハ＞-＜　　| （
　　　　　　　　　　　　　　　xく/＼　　　　 -− ´　　　　　　　 　 　 　 ＼　／::/＼ 　　　 ／ ＼__
　　　　　　　　　　　　　 　 |::::＼　ヽ....../ﾄ　　　　　　　 　 ,r───‐…=7::::i〈　 　 ｀Ｙ´　　　 /｝::＼
　　　　　　　　　　　　　 　 |::::::::::＼＿_j:カ　　　　　　　　/{:::::::::::::::::::::::: /::::::{∧　∧77∧ 　 /　:::::::::i｀::...､
　　　　　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::::::::::/　　　　 　 　 /:::i:::::::::::::::::::::::/:::::::::|　∨ヽ///ハ／　/:::::::::|::::::::::::::::...、
　　　　　　　　　　 　 　 　 .::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　 「 ::::i::::::::::::::::::::/:::::::::: |　 ‘， 〉/〈　　 ／ ::::::::::; ::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　 .::::::::::::::::::::::/｝　　　　　　 ／.::::::::::::::::::::::: / ::::::::::: l　　 ∨//∧／　 .::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::｝
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .:::::::::::::::::::::/::'　　 　 　 ／.::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::|:. 　　 V/／　　 .:i::::::::::::::,::::::::::::::::::::::/::.
　　　　　　 　 　 　 　 　 .::::::::::::::::::::/:::|　　　　／.::::::::::::::::::::::'，::: /:::::::::::::::::::,! :.　　　　　　 .:　 |::::::::::::::::,:::::::::::::::::/::::::.

265： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:04:23 ID:Lp.JONG20


　　　　　＞ '.´　　　　　　　　 　 　 /､,. -=ニ二ヽ､
　　　.イ 　 /　　　　　　　 　 　 ,　7　_ ＞'T
.　 /　　　/　　　　　　　　　　 /　 iヾ-z_. : |
　7　　　/　　　　　　　,ｲ| 　 / i　 |　　　ﾍ i
　i　 　 ,'　　 　 　 　 /==!　7　 V｜　　　 !|
　|.ィニi 　 　 　 |　 Y沁 V ﾄ `　 ヽ　　　　|! .|
　i　　 |　 　 　　| /弋ン　Vl　　 　 -==､　i| ｊi
.八　 {:|　　　 　 |′　　 　 ヾ　　 ィxヾ　i 7i/:i
　　ヽ　i ﾊ　　 .i |　 　 　 　 　 　 {jり　》/ : . .:!
ヽ.T:::::::ﾘヽV　 |ヾ　　　　 　 　 〉 `ヽノ/ : . : ｜./V
::::ヽ､:::::::::::::V　|-z__　　　　　　 　 　 /. : . : . :|/. : ',
::::::::ハ::::::::::::∨!:::::::::>￣｀`ヽ.　　 　/Vi: . : :i､. : . : .
:::::::::::∧::::::::::::::::::／　　　　　　　 .ｲ　 ヾ V .i ＼. : .
::::::::::::::∧::::::::://＞　　 _ .　 ＜-t　　　　 ヽ:',　 ヽ:.
:::::::::::::::::::ヽ:::::| | 　 .ィ´::::::ヽ､/ij　}
:::::::::::::::::::::::::::i i,イ:::::::::::::::::::::ｿ / .i￣ Y
::::::::::::::::::::::::::i>ﾍ===zz=＜__x-- ' 　 7､
:::::::::::::::::::::::/∧　＼:::::::::ヽ､∟ __,....ノｲ　≧
:::::::::::::::::::://::::ﾍ　　〉:::::::::::::::＼ .|　　 　 r-'
::::::::::::::::://:::::::::::`:´:::::::::::::::::::::ハﾘ､　ﾉ`´


　　　　　―　ホフマン・ラインホールド　―

　　　　　エドワード・エルリック（鋼の錬金術師）

266： ◆aPlPNXeb6g：2013/03/31(日) 21:04:46 ID:Lp.JONG20


　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::` 丶､:::`ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　/:／:::::::::::::::::::::|ヽ::｀`丶､＼`ヽ､＞､:::::::::::::::ヽ｀ヽ:::､ヽ
　　　　　 // /::::::::::::::::::|l::|　 ＼　　　＞'´, -‐ｧ`丶､､::::::ヽ､ ';::',＼
　　　　　/'　':::::::::::::::::::::| ',|　　　＼　/ｒ'ﾍｚソ　　　 ｀ ＼::ゝ,　',::',
　　　　 / 　|:::::::::::::::|:::::|　',　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ|ﾉ　}::ヽ
　　　　　　 |::l::::::::::::',',:::|　 ヽ__　　　　　　　　　　　　　　　__／::::l
　　　　　　 l::|;:::::::::::ヽヽ| '´＝ ヽ　　　　　　　　　　　　 　ヽ:::::::;::|　　　　　　　　　＿　　 , - '
　　　　　　 ',:|',::|::::::::::ヽ ﾒヾノ　　　　　　　　　　　　　　　　|､:::::ﾄ､　　　　　　 ｒ'::´:::::::＞'´::;;;;;;;
　　　　　　　ヽ',::lヽ'､:::::＼　　　　　､　　　　　　　　　　　　l　ヾ|　　　　　　　ﾉ:/::::;;／:::;;;;::::::::::
　　　　　　　 ヽ '､＼＼:.ヽ､　　　　└､´　　 ,. -　　　　　 /　　＼　,. - ' ＜:;;;/／::;;;;;;::::::::::::／
　　　　　　　　　　ヽ＼　＼｀　　　　　　, -'´　　　　　 　 /　　, - '　　　 , ､＞::::;;;::::::::::::::::／:/
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　　　　　　 / , -'´　　　 ／::;;;;／::;;;;:::::::::::::::;;;;:::/::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　　　／'´　　　　　 /::;;;;;;;;;/:::;;;;:::::::::::::::;;;;;;;:/::::;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀丶 ､　　　　,...／´　　　　　　 /::;;;;;;;／:::;;;;:::::;::::::::::;;;;;;;;::|;:;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀` ヾ´ ノへ　　　　　　/::;;;;／:::::::;;;::::;;;;::::::::;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ／,へトヽ',＼　　　　/::;／::;;;;:::::;::::;;;;;;:::::::;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　＼ト､ '､　',',:::＼　　 |:::/:::;;;;;;;:::::::::;;;;;;|:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| （:＼ヽ_>,J　} }::::::＼._.Y:::;;;;;;;;;;;:::::|::;;;;;;|::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　', ',::::::＼ヽ:く.,| | :::::::/::/::::;;;;;;;;;;;;;::::/:;;;;;;;|::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ', ',:::::::::::＞､.| |　 ::|:: l:::::;;;;;;;;;;;;;;;:/::;;;;;;;;;|::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /! ',:::::／::::::｣.｣　 ---l:::;;;;;;;;;;;;;/:/:;::;;;;;;;;;|::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ:::l　／!:に二 -‐―‐|:::;;;;;;;;;;;/:/:;;;;::;;;;;;;;:|::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/:::;;;;;;;;;;|:|　　　　　　　 |::;;;;;;;;/:/:;;;;;;;;::;;;;;;;;;|::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


　　　　　　　　　　　　　　　　―　コンラッド・シュナイダー　―

　　　　　　　　　　　　　　　　ロイ・マスタング（鋼の錬金術師）
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