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POM転生記
100
:
名無しのごんべへ
:2021/07/11(日) 02:30:56 ID:P7CknuUk0
丘野さんのことはリュウタさんに任せて浜辺さんの元に戻ると
なんかオムツの大きさが大きくなってるし、赤ちゃんの泣き声がふたつ聞こえる。
「浜辺さん、もう1人生んじゃったんですか!?」
「はは、そうみたい。しかももう1人でそう、、、」
たしかにもう頭がもう1人でかかってそう。
浜辺さん、すごい安産体質なんだ。
板倉さんは最後の赤ちゃんは逆子みたいで小さい足が見えてる。
また未熟児みたい。
101
:
名無しのごんべへ
:2021/07/11(日) 15:21:19 ID:7BOshpUo0
あれ…板倉さんの2人目と丘野さんの赤ちゃん保育器に入れたら
赤ちゃんもう入りきらなくなってしまった…
もう一台持って来ないと。
「リュウタさん、保育器もう一台持ってきてくれない?」
「いやもうこの保育器で最後だって係の人が言ってた。
あとは救急隊が順次来るからそれまで待っててって。」
「そ、そんな…そしたら残りの浜辺さんと板倉さんの赤ちゃんたちはどうしたら…」
「児島さん、気にしてくれてありがとう。
私はまだオムツの中で赤ちゃんを保てるから大丈夫です。
それよりも板倉さんの赤ちゃんを。」
「浜辺さん…分かりました!
そしたら板倉さんの3人目は私が頑張ります! 浜辺さんは赤ちゃんがオムツからはみ出さないように安静な体制でいてください!」
「児島さん頼もしいですね!
流石私の赤ちゃんを身篭っているお母さんです!
頑張ってくださいね!」
そうだ。私もお腹に赤ちゃんのいる妊婦さんなんだ。
お腹の赤ちゃんを守りたい気持ちはきっとみんな同じなはず。
板倉さんも浜辺さんも赤ちゃんたちも私が守らないと!
102
:
名無しのごんべへ
:2021/07/13(火) 03:09:12 ID:i0zn/WdY0
「はぁはぁ、あぁ、出ちゃうぅ!」
ぬりゅり
意気込みよりも早く板倉さんの赤ちゃんは出てきちゃった。
今までの赤ちゃんより小さいし、両手におさまっちゃう。。。
「児島さん、私の赤ちゃんは保育器いいから早く板倉さんの赤ちゃん入れてあげて!」
後産も終わって動けるようになった丘野さんが自分の赤ちゃんを保育器からだして
リュウタさんに渡して私から板倉さんの赤ちゃんを受け取り保育器に入れる。
「んんんぅーー!あぁ、でたぁ!?」
ずりゅり
浜辺さんの赤ちゃんも無事に産まれたみたい。
今日このショッピングモールでは40人近く出産が起きたみたい。
ショッピングモールでの出産はニュースにもなったけど結局原因はわからずだったみたい。
私とリュウタさんはルームシェアで同じ家に住み始めた。
丘野さんと暮らすのかなって思ったら丘野さんは丘野さんで仕事的にも
浜辺さん達数人と寮暮らしのがいいみたい。
寮と私達の家は5駅分くらい離れてるけどリュウタさんは月一くらいで通ってるみたい。
103
:
名無しのごんべへ
:2021/07/13(火) 10:18:28 ID:dlQaWQqM0
ショッピングモールでの連鎖出産事件から6ヶ月。
国に引き渡した丘野さん、浜辺さん、板倉さんの
赤ちゃんたちは無事に育っているという話を聞いた。
結局あれから事件の真相は分からず、リュウタさんの一件と併せて
産後の丘野さんたちが引き続き調査中だという。
一方POMに来てから一年近く経った私たちは
妊娠確認してから6ヶ月も経ちお腹は日々大きくなっていった。
特に私は四つ子ということもあってもう臨月近くの大きさはあると思う。
そんな中、私はセントラル保育園での勤務は継続中で
担当だった桜木先生のひまわり組は離れ
別の新人の先生、緒方先生の補助として出勤していた。
緒方先生は私と年齢も近く妊娠6ヶ月ということもあって友達のように仲良くなった。
緒方菜緒(19) 妊娠6ヶ月
チューリップ組の担当。
まだ失敗も多いが明るく前向きな性格。
児島とは友達のように接している。
104
:
名無しのごんべへ
:2021/07/13(火) 10:49:56 ID:QlEkR76g0
「ひな先生、今日このあとご飯行かない??」
「いいよ!
ルームメイトも今日はパートナーのところでご飯食べてくるって言ってたし。」
「じゃあ決まり!いつものとこいこう」
緒方先生とは仕事おわってお互い予定がなければよく仕事後ご飯も行くようになった。
105
:
名無しのごんべへ
:2021/07/13(火) 19:42:22 ID:jmg0ORTA0
「この前まで4月かと思ってたのにもう7月だって!
新年度の準備大変だったねえ…つかれたー
慣れないことも多かったから色々迷惑かけちゃったねー
ひな先生のお陰ですごい助かったよーお疲れ様ー」
「そんなーなお先生のお陰で園児のみんなも
無事に過ごせたんだよー」
私たちは保育園から少し離れた焼肉屋に来ていた。
POMでもちょっとした贅沢をしたい時には焼肉を食べに行くらしい。
「でもあと数週間で保育園も夏休みに入るから
もう少しの辛抱よ!
そうだ!ひな先生!夏にどっか行かない!?」
そういえば私がこの星に来てから仕事を始めたり
引っ越しをしたり色んな事件に巻き込まれたりで
リュウタさん以外の友達も出来なかったし遊びらしい遊びをしてない。
せっかくだから夏を満喫したい!
……でも今までのことを思うとお腹の中の四つ子のことが心配だ。
丘野さんや浜辺さんみたいに街中で赤ちゃんが産まれたり
優子先生みたいに仕事中に産まれたりしないかを考えていた。
でもお医者さんには問題なく成長してるし
むしろ健康の為に体を動かすよう言われているけど…
そんな心配をしながらもなお先生と私の夏の計画は少しずつ具体化していった。
106
:
名無しのごんべへ
:2021/07/14(水) 03:59:10 ID:FqYoVYTg0
緒方先生曰く若いうちは体が弱い人以外は流産や早産はないみたい。
赤ちゃんも多産でも赤ちゃんは未熟児にならないみたい。
POMの妊娠ってほんとにすごい。
この世界でも夏といえば花火大会や海とかイベントは変わらないみたい。
リュウタさんも研究忙しそうだけどどこかいきたいなー。
夏休み前日
「みんな夏休みは気をつけて遊んできましょうね!」
「「「「はーい!」」」」
みんな素直な返事してて可愛い。
夏休みみんなも楽しみにしてるんだね。
107
:
名無しのごんべへ
:2021/07/14(水) 08:49:21 ID:jHnM556s0
「明日からいよいよ夏休みかぁ……」
その後、ひとまずの作業を一通り終えて昼休み。
私や奈緒さんは新人なので、今年は夏休み中の出勤はないらしい。
てなわけで、お昼ごはんついでに今後の予定を確認なんかもしたりしていた。
いきなり遊びに行くのも忙しいので、とりあえず数日はゆっくりしてから。
その後は、奈緒さんの知ってる海水浴場に行く、なんて決めてたりする。
お腹が大きくなっての海水浴、私も慣れてないから気になるな、なんて思ったりもして。
楽しみだなぁ……。
108
:
名無しのごんべへ
:2021/07/14(水) 11:33:21 ID:FqYoVYTg0
海水浴に行くのに水着も買いに行くから楽しみだな。
ちゃんと大きいお腹ようの水着もあるって言ってたしどんなのか楽しみ。
そして数日ゆっくりして今日はなお先生と一緒に水着を買いに行く日。
板倉さんのとこではなく、なお先生おすすめのお店に行くことにしてる。
ウィンドウショッピングやスィーツ食べに行く予定もあって楽しみ。
109
:
名無しのごんべへ
:2021/07/14(水) 11:50:23 ID:DOf.kf8E0
8月。
私たちは聖堂から近い海岸セントラルビーチに来ている。
私はそもそも地球にいる時にも
プールや海水浴なんてほぼすることもなかったので
どんな水着を着たらいいか分からず
なんとなく地味目の紺色の競泳水着を着た。
とはいっても臨月近い大きさのお腹なので腹部の生地はパンパンに引き伸ばされている。
一方海水浴場では…
私は驚いた。確かに街中では当然のように妊婦さんたちを目にしていたが
この時期の海水浴場には右も左もビキニのような大きなお腹を露出した
水着を着た妊婦さんだらけだった。
まるでマタニティスイミング会場…
いや派手な水着も多いからマタニティフォト撮影会場のような雰囲気に見えた。
三つ子を妊娠している妊婦さんを何度か見てきたが
それよりももっともっと大きなお腹の妊婦さんも
ビキニを着て自慢げにお腹を揺らしている様子もチラホラ見かける。
一体お腹に何人の赤ちゃんがいるんだろう…
4つ子5つ子…いやもっとかな…
「お待たせ!」
緒方先生は颯爽と登場した。
普段は職場のジャンパースカートに身を包んでいたが
今日は白いビキニに麦わら帽子、
私より背も高くツヤツヤの黒髪はまるで女優さんのようだ。
もちろんお腹も太陽に照らされ光り輝き丸みを帯びている。
110
:
名無しのごんべへ
:2021/07/14(水) 12:22:26 ID:iTJkF4RA0
※投稿時間が被ってしまった為、一部内容が省略される内容になってしまいました。
失礼しました。
時系列は狂っていないと思うのでそのまま進めて頂いても
買い物等の話題を後から思い出しても
話の進行は今後の投稿する方にお任せします。
111
:
名無しのごんべへ
:2021/07/14(水) 16:07:44 ID:kTIp5fKY0
「緒方先生のビキニ可愛いですね!」
「ふふっ。ありがとう。
今日のために新しい水着買っちゃったんだよね!」
褒められて嬉しそうな緒方先生も可愛いな。
「早速海入ろうか!」
荷物を置いて私たちは早速海に行く。
ぐりゅんぐりゅん
「わあ!?」
「どうしたの??」
「海の水に赤ちゃんがびっくりしたのかみんな中で動いてて。」
流石に四つ子だから1人が動くとみんなシンクロして動いてて
びっくりしちゃった.
112
:
名無しのごんべへ
:2021/07/15(木) 02:10:40 ID:jaVX5Egk0
「おぉっと!!」
あまりにもお腹の赤ちゃんたちが激しいので思わずよろけてしまった。
私はとっさに両手でお腹を守ったのと同時に
浅瀬で後ろ向きに倒れそうになった。
その時…
「危ない!大丈夫ですか!!」
「あ、ありがとうございます……
あれ!?斎藤さん!?」
「あれ児島さんじゃない!!!お久しぶり!!!」
そこにはリュウタさんと初めて会った時以来の斎藤さんの姿があった。
斎藤さんも他の海水浴に来てた人たちと同じように赤いビキニを見にまとっていた。
そして久しぶり見た斎藤さんのそのお腹は
三つ子のいた浜辺さんや板倉さんのお腹よりも遥かに巨大だった。
お腹が巨大過ぎて斎藤の顔よりもまずお腹が目に入ってしまった。
私はてっきり丘野さんも斎藤さんも
同じくらいの妊娠期間だと思っていたけど
どうやら違うようだ。
113
:
名無しのごんべへ
:2021/07/15(木) 04:59:42 ID:/BtaGmU60
「ふふ。地球人出身のあなたにとってはすごいでしょ?」
「え、はい!」
私が先にお腹に目が入ってるのに気づいて斎藤さんが笑ってる。
「びっくりするのも無理はないわ。
私のお腹には6人いるのよ.」
斎藤さんはお腹を愛おしそうに撫でてるけど、6つ子ってすごいな、、、
「で産み月なんだけどのんびりさんみたいで誰も出てこなくて。
海に行きたい気分になったから同じ産み月過ぎて暇してた友達と遊びにきたのよ。」
6つ子なのに生まれないから海にってPOMの妊婦さんってすごいな。
114
:
名無しのごんべへ
:2021/07/15(木) 20:16:16 ID:swcIGbYc0
「琴美どうしたの?大丈夫?あら!!!」
「あ!あれ!優子先生じゃないですか!」
「あら児島さんじゃない!久しぶり!元気!
お腹大きいわね!赤ちゃんできたのね!」
「板倉さんも!皆さんが斎藤さんのお付き添いの?」
「そうなのよ。私がこの街で新人警官だった頃
お世話になった人たちなのよ。」
そうだったのかあ。
丘野さんや浜辺さんたちからは聞いたこともなかった。
「ひな先生どうしたの!」
あとから駆けつけたなお先生を斎藤さんたちに紹介してその後もパラソルの下で5人で談義した。
そういえば板倉さんも優子先生もおへその見える水着を着ているけど…
よくよく見るとあの頃の大きさ程ではないけど明らかに膨らんで見えるなあ…
板倉さんは出産してから半年経ってるし優子先生も一年近く経ってるから
この星の妊娠頻度を考えると妊娠中かもしれない…
115
:
名無しのごんべへ
:2021/07/16(金) 03:24:19 ID:TCxINeWY0
夕方になりペンションに戻ってきたら優子先生たちと同じペンションだった。
今日は外でバーベキューだったからそこで再会して驚いちゃった。
「ここの海鮮バーベキューが美味し過ぎて毎年みんなできちゃうのよ。」
「そうそう。ここのオーナーのみかさんとはもう顔馴染みなの。」
優子先生たちは隣のテーブルに座って話しかけてくれる。
みかさんも斎藤さんくらい大きいお腹しながらバーベキューの用意をテキパキこなしてる。
116
:
名無しのごんべへ
:2021/07/16(金) 07:14:34 ID:TNdxbvc60
「ねえ、ひな先生?ひな先生すごい人たちと知り合いなのね。
警察の偉い人に産婦人科の院長さん、
板倉さんなんて知らない人の方が珍しいわ。」
「え、あ、そうなんだあ。
なんていうのかなあ…たまたまっていうか…」
「しかも板倉さんの出産を介助したんでしょ?
すごいなあ…もし私の双子ちゃんが
保育中に産まれちゃったら介助してね!」
「え!なお先生のお腹の子、双子だったの!?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「あら!私と一緒ね!」
「板倉さん!」
板倉さんが私たちの話を聞いていたようで
焼き上がった肉と野菜を盛ったお皿片手にやってきた。
「板倉さんやっぱり今お腹に赤ちゃんいるんですね!」
「ええ。今あなたたちと同じ6ヶ月で双子なんだけど高齢出産だから
流石に育成サプリを取るようにしてるの。」
「育成…サプリ?」
「ひな先生知らないの?胎児の成長を進めるサプリ。」
「う、うん…」
「サプリ飲んでるからお腹の双子も順調なんだけど
適度に摂取しないと巨大児になりすぎちゃうから
気を付けないと…
でも優子が頻繁に検診してくれるから助かってるの。」
この星にそんなサプリがあったのか。
117
:
名無しのごんべへ
:2021/07/16(金) 17:24:54 ID:TCxINeWY0
「それでも赤ちゃんの成長に問題があるから流石に今回が最後って言われてるけどね、はは。」
板倉さんは少し寂しそうにお腹を撫でてる。
次の出産で50歳近いってことだもんね。
「さて、しんみりした話は後にしてバーベキュー食べよ!!」
斎藤さんたちが色々な海鮮をお皿に乗せてくれた。
「「いただきます!!」」
海鮮美味しいし、また来たいな。
夜は少し遠出してみかさんに案内してもらって少し人里離れた
くらい広場に歩いてやってきた。
「わー!!星空綺麗!!」
「宝石が散りばめられたみたい!」
懐中電灯がなければ下も見えないくらいの場所のため、星がすごい綺麗に見える。
118
:
名無しのごんべへ
:2021/07/16(金) 18:03:15 ID:TCxINeWY0
「あ、流れ星(地球の家族や友達がげんきでありますように)」
「なにしてるの?」
「地球では流れ星って滅多に見れないから、見れたときにお願いするとお願いが叶うっていわれてるの!」
「私もお願いしよう!」
緒方先生も流れ星を見つけておねがいごとしてる。
「ここ綺麗でしょ??
あまり人がいないし静かでゆっくり星がみえるのよ!」
ミカさんがやってきて説明してくれる。
こんな綺麗な景色リュウタさんも一緒に来れればよかったな。
「あ、私ちょっとおトイレ行ってくるね。」
「あ、私も。」
「ここ、洋式と和式一つずつだから斉藤さん、お腹も大きいし洋式使ってね。」
「助かります。」
暫く星空を眺めてるとふとミカさんがトイレに行こうとして斉藤さんも一緒に行ったみたい。
暫くしても戻ってこない2人。
2人とも産み月だったし大丈夫かな?
トイレもこの時間は電気が消えてるみたいだし、優子先生たちと様子を見に行くことにした。
119
:
名無しのごんべへ
:2021/07/17(土) 04:11:50 ID:zwdllf4k0
「ゔゔゔゔゔゔゔゔゔ………」
夜の闇に動物の呻き声のような音が聞こえる。
もしかして野生動物でもいるのか…それとも心霊現象…
怖がりな私はそんなことも想像しながら
トイレの方へ恐る恐る懐中電灯で照らしながら向かった。
その時…
どんどんどんどん!!!!
突然何か大きな物音がした。
「な、なに!?」
「児島さん落ち着いて。多分トイレの方よ。」
どんどんどんどん!!!!
「みか!大丈夫!みか!!」
斎藤さんの声がする。
「さ、斎藤さん大丈夫ですか?
心配でみんなで見に来ました!」
120
:
名無しのごんべへ
:2021/07/17(土) 05:02:32 ID:d2kbo5DU0
「あ、優子、優佳!
私の方は踏ん張ったら赤ちゃんの頭が出ちゃって。。。
それよりミカがうめき声がして返事がないの。」
扉が開きかけてる方を開けると洋式にトイレに座り足を両壁につけてアソコが丸見えの斎藤さんが
いた。
しかもまだ羊膜に包まれた赤ちゃんの頭が全部でた状態になってる。
それでも隣から聞こえるミカさんの呻き声を心配している。
ミカさんの方は和式なんだっけ?
鍵がかかってて開けられない。
121
:
名無しのごんべへ
:2021/07/17(土) 13:45:51 ID:zwdllf4k0
「私の方は…ってきっと陣痛来てたはずよ。
あなたもっと早く言いなさいよ。」
「ミカさん!大丈夫ですか!
みんな助けに来ましたよ!」
「ンッンッンッンッゔゔゔゔゔゔ!!!
で、出そう!!!!」
やっぱりミカさんも赤ちゃん出そうなんだ!
どうしよう…
「ひな先生!私を肩車してくれない!?
優子先生に斎藤さん見てもらってる間に
私がトイレの上の空いてる部分から
よじ登って中から開けるから!」
「わかった!」
私は斎藤さんが踏ん張る隣で緒方先生を担いで
隣の部屋に入れるように踏み台になる。
緒方先生が両脚が私の肩に乗り
踏ん張った瞬間緒方先生の全体重が私に乗っかる。
私のお腹の中の赤ちゃんたちがゴロゴロ
急に暴れ出した。
「うっ!あううっ!!!」
「ひな先生大丈夫!!?」
「え、ええ!それよりなお先生どう!見える!?」
「見えた!ミカさん!今行きますからね!」
緒方先生が中から鍵を開けると
入り口側にお尻を突き出した四つん這いで
排臨状態のミカさんの姿があった。
122
:
名無しのごんべへ
:2021/07/17(土) 14:13:52 ID:d2kbo5DU0
「ぅぎゃあ、ふきゃあ!」
あれもう斉藤さんの赤ちゃん産まれたみたい。
早いな。
「これでよし!また出てきたら教えて。
陣痛が来ていないから息むの大変だと思うけど
踏ん張りたくなったらいきんでねー。
あら。ミカの方は今回もまた立派な赤ちゃんね。」
優子先生が斉藤さんの赤ちゃんの処置を終えてミカさんの方を確認している。
たしかに今まで見てきた赤ちゃんの頭より一回り以上大きくみえる。
「ミカは赤ちゃんが居心地がいいみたいで毎回赤ちゃんが4000gあるのよね。
その分1人しか妊娠しないけど。」
優子先生は赤ちゃんの大きさを確認している。
123
:
名無しのごんべへ
:2021/07/18(日) 03:15:16 ID:kncqZMrw0
とりあえずトイレで出産するのは衛生的に良くない。
私たちでミカさんと斎藤さんに肩を貸しながら少し離れた場所に移動した。
と言ってもこの広場付近にはトイレ前にしか外灯がないし
車で移動する距離まで行かないと病院や商業施設はない。
ペンションまで2人を連れていくにも少し難しそうだ。
いくら優子先生がいるからと言って半年前のショッピングモール以上に
充分に出産出来る環境が整っているとは言えない。
トイレ前のベンチまで2人を移動させたけども座って休むというより
2人はほぼ同じような姿勢で床に座り込み
ベンチに顔を埋めお尻を突き出した状態で息んでいた。
124
:
名無しのごんべへ
:2021/07/18(日) 03:38:42 ID:Y6aMoe6k0
「ゔゔゔゔゔっっっっっっ!」
ミカさんの赤ちゃんは大きいみたいでなかなか出てこようとしないから
優子先生がついてみてて、斉藤さんは板倉さんが介助してくれてる。
私はミカさん、緒方先生は斉藤さんの股間に懐中電灯の光を当てて、
赤ちゃんの様子が見れるようにする。
懐中電灯の光と星の光が頼りだけどちょっと懐中電灯の光が弱まってきてる気がして
不安が、、、
125
:
名無しのごんべへ
:2021/07/18(日) 12:52:30 ID:qrWYsvDQ0
「うーん…ミカの赤ちゃん前検診した時は4000g
だったけど6000gは超えてそうね…
通りで大きいお腹なわけだ…」
「え!大丈夫なんですか!?」
「特別珍しいケースではないけどPOMでは難産な方かもしれないわね。
大丈夫、ミカは前に7800gの子を産んでるから。
そういう体質なのよ。
それよりも琴美の赤ちゃんたちを確保しておく場所の方を
先に考えてあげないと…」
そう言い終わったと同時に斎藤さんが声を上げる。
「あっあああああああああ!!!!出る!!!!
2人目出すっっ!!!!!!!!」
ブシュッゴロッ
あっという間に斎藤さんの2人目が出て来た。
優子先生が臍の緒を着ると1人目と一緒に板倉さんが抱えた。
126
:
名無しのごんべへ
:2021/07/19(月) 02:08:51 ID:.7ff7lNc0
「琴美の赤ちゃんは保育器もいらない大きさだから唯一助かるわ。」
優子先生は赤ちゃんに問題ないことをかくにんしてまたミカさんのところに戻る。
斉藤さん、四つ子なのにハイペースですごいな。
「ふぅふぅ、あぁん、おおぎぃ、ぎもちいい!!」
ミカさんはなかなか出てこない赤ちゃんに焦りもなく出てくる感覚に酔いしれている。
普通地球人だと巨大な赤ちゃんって大変なイメージあるけど
ミカさん、ほかの妊婦さんよりも気持ちよさそうw
127
:
名無しのごんべへ
:2021/07/19(月) 12:25:06 ID:zuUhQeIE0
おんぎゃーおんぎゃー
ふんぎゃーふんぎゃー
あれ…なんでだろう…板倉さんの腕で泣く赤ちゃんたちの声を聞くと
なんでか乳首の辺りが痛くなってくる。
板倉さんはおもむろに着ていた服を脱ぎ
人目をはばからずこの場で大きな乳房を晒した。
もうすぐ50歳とは思えないぴかぴかと輝く張りのあるおっぱいだ。
そして慣れた手つきで2人の赤ちゃんに母乳を与え始めた。
あれ…まだ板倉さん赤ちゃん産むまでに一年以上あるのに母乳出るの?
もしかして!!!
私は自分のブラジャーの中をもそもそいじる。
……やっぱり。
私の乳首もかすかに濡れている。
私も母乳が出て来ているんだ。
「あら。児島さんももう母乳出る頃ね。あげてみる?」
板倉さんはそう言うと1人目の赤ちゃんをゆっくり私に抱かせてくれた。
※
>>113
で斉藤さんが六つ子妊娠と記載あるので
そちらで認識しています。
必要があれば変更して展開しようと思います。
128
:
名無しのごんべへ
:2021/07/19(月) 18:59:20 ID:.7ff7lNc0
赤ちゃんに乳首を近づけてみるとごくごく飲んでる仕草してる。
ほんとに私から母乳が出てるんだ。
「んんんーーー!!3人目でそう!」
相変わらず斉藤さんは赤ちゃんが詰まることもなくスムーズに出てきてるから高スピードで出産してる。
もう3人目も出てきちゃう。
あと3人まだいるけどミカさんよりはやく出産終わりそう。
ミカさんは牛歩の進みでまだ発露まで行ってないみたい。
129
:
名無しのごんべへ
:2021/07/20(火) 00:06:22 ID:kHDb1R1g0
「あぁー琴美もうちょっと我慢しててよ!
児島さんごめん!もう1人持ってて!」
板倉さんがそう言うといそいそとおっぱいを仕舞い
斎藤さんの2人目を私に託した。
「おぅわぁちょっと!」
私は恐る恐る2人目を抱いたが赤ちゃんは泣くこともなく
私のおっぱいにしっかり捕まっている。
もしかしておっぱいを欲しがってるのかな。
私はもう片方のおっぱいを出し2人目の赤ちゃんに母乳を与えた。
ゆっくりゆっくり吸いつく2人の赤ちゃんを見てかわいいなあ赤ちゃん早く産みたいなあ
という気持ちになった。
「あれひな先生。おっぱい上げてる姿が様になってるね!
まるでお母さんみたいね!」
「えっそ、そう?」
私は思わず顔を真っ赤にしてしまった。
その時…
「ああああああああああああ
次の赤ちゃん出すよ!!!!!!
いい!!!!!!!!
ふんんんんんンッンッ!!!!!!!!
あああああああああ出る!!!!」
どぶしゅっ!!!!
斉藤さんの3人目が噴出された。
板倉さんが受け止めて臍の緒を切った。
130
:
名無しのごんべへ
:2021/07/20(火) 01:44:16 ID:oFAVSjns0
「ほんとに琴美の安産には天晴れだわ。
赤ちゃん普通のサイズなのに安産だもんね。」
優子先生は斉藤さんの赤ちゃんを少し確認してミカさんの方に戻る。
「ふぅふぅ、、、あぁ、ごめん、優佳、ごめん、また、でそう、、、、」
「え?もう??」
さっき産んだばかりなのにもう4人目の赤ちゃんが出てきそうになってるみたい。
私はもう赤ちゃん抱えられないし、板倉さんも3人目の赤ちゃんを抱っこしてて
懐中電灯が斉藤さんに当てれてなくて様子は見えていない。
131
:
名無しのごんべへ
:2021/07/20(火) 12:01:59 ID:KOivWE8g0
「どうしよう、片手で赤ちゃん取り上げられるかしら…」
「ふんんんんんんんンッンッ!!!!
最悪私の胸の上に置いて!!!
私が抱えるから!!!!」
斉藤さんの4人目がもう出そうな雰囲気だ。
でもこれまでの進み具合からしたら次もきっと安産だろう。
私たちもこの環境に慣れ始めたその時…
「あ!電池切れそう!!!」
緒方先生の持っていた懐中電灯の点滅間隔が長くなり
やがて点灯しなくなってしまった。
その場の光はトイレ前の外灯と月夜の明かりだけになった。
132
:
名無しのごんべへ
:2021/07/20(火) 14:18:00 ID:oFAVSjns0
「今日が満月でよかったわ。
まだギリギリ確認できるわ。」
トイレの外灯は辛うじてついている感じだけど、
満月な分、普段より明るくて全く見えない状態じゃなくてよかった。
「ふぅんん!!!!
もう無理ぃぃぃぃぃ!!」
「あ、まっ(ずりゅり)て!」
板倉さんがまだ赤ちゃんを斉藤さんに渡している頃に斉藤さんの
4人目の赤ちゃんが出てきちゃった。
板倉さんが止めるまでもなく斉藤さんの4人目の赤ちゃんは芝生の上に生まれちゃった。
133
:
名無しのごんべへ
:2021/07/20(火) 19:30:44 ID:igzXDm.I0
「あぁ!なお先生!4人目生まれちゃったから
代わりに抱えて!!!」
「ええ!わ、わかった!!!」
芝生に産まれ落ちた赤ちゃんを緒方先生が抱える。
もちろん私と一緒で産まれたばかりの赤ちゃんを抱くのは初めてらしい。
「んぎいいいいいいいいいいいいいい
あああああああああああああああ
出るうううううううう!!!!」
今度はミカさんの方から声が聞こえる。
こちら側からだと暗くてよく見えない。
「やっと頭が全部出たわ。
これから一気に出さないと赤ちゃんの首が絞まってしまうかも…」
どうやらミカさんの赤ちゃんも本格的に出て来たようだ。
134
:
名無しのごんべへ
:2021/07/21(水) 20:55:26 ID:xamTYDFw0
「ふぅふぅ、ちょっと、あかちゃん、まって、って!!」
グリュウ
斎藤さんはまだ4人目の赤ちゃんの臍の緒の処理もできていないのにもうまた赤ちゃんの頭出てきたみたいで、今誰も抱っこできそうな人がいないから困ってる。
斎藤さんすごいな...
「んんーーーー!!あぁん、あつぃ、これ、やっぱ、いぃいい!!」
「肩はつっかえてそうね。びくともしないわ。」
ミカさんは本当に大きい赤ちゃんを産んでるの?って声は喘ぎ声を出しててすごい気持ちよさそう。
135
:
名無しのごんべへ
:2021/07/24(土) 21:24:28 ID:HRGa5Sug0
「はぁっ!はあっ!はあっ!
児島さんっ!赤ちゃん!!!私の胸に置いて!!!」
「えっ!?」
「2人とも私の方に!!ハァハァハァ!!よこして!!!
残りの2人を!!!児島さんが取り上げて!!!」
ええっ!私が!!!と内心思っていたがそんな言葉を発してる余裕もなかった。
おっぱいにしゃぶりつく2人の赤ちゃんをあたふたと
慣れない手つきで斉藤さんの暗い手元に置いた。
斉藤さんには赤ちゃんたちの息吹をちゃんと感じれたようで
がっちり2人を両腕で支えた。
その時
「ンッンッんああああああああああ!!!!
児島さん!!!!準備して!!!!
出るうううううう!!!!」
両手が空いたのも束の間、
斉藤さんの5人目の頭がぬるぬると外の世界に出てこようとしていた。
137
:
名無しのごんべへ
:2021/09/25(土) 02:48:26 ID:qDutysd.0
ぐりゅり
「おっと!」
ふぎゃぁ!ふぎゃあ!
頭を支えた瞬間もう5人目が出てきちゃった。
そして
「あ、こじま、さん、はやく、はやく!
うぅ!!」
「え!もう?」
今出てきたばかりなのにもう最後の赤ちゃんの頭が半分出てきちゃってる。
すごいな。。。
もう斉藤さんが一回息んだだけですぐ赤ちゃん出てきちゃいそう。
「うぐぅ。。。。!
おおぎぃ!むりぃ〜!!」
ミカさんはなかなか肩が出ず体制を変えてるみたい。
斉藤さんの赤ちゃんの頭とミカさんの赤ちゃんの頭同じ数週?ってくらい全然違うもんね。
138
:
名無しのごんべへ
:2021/09/26(日) 22:16:14 ID:4lkPDr8Q0
「ふっふっふぅぅ……………
っっんんん!!!!!!!!!!!!!!!!
いたああああああああああああああああああい!!!!
ああああんんんん!!!!!!!!」
今まで深い呼吸をし続けていたミカさんが
突然腰を天に押し上げ絶叫し始めた。
バシャあああああああああああ
ミカさんの声と併せてスプリンクラーの放水のような
猛烈な勢いで羊水が噴出された。
今まで詰まっていた赤ちゃんの肩が出てきたようだ。
その赤ちゃんの大きさは斉藤さんの赤ちゃんの
倍…いや3倍以上の大きさはあるのではないだろうか…
これじゃあ赤ちゃんも出てこないわけだ…
「ミカさんの赤ちゃんももうすぐ出てきそうね!」
その時だった。
「ハッハッハッハッ
ああああああああああああ
んんんんんんんんんんん!!!!!!!!
うけっとめって!!!!!!!!」
ブシュッズリュッ
斉藤さんから少し目を離した瞬間
斉藤さんの5人目が産まれ落ちた。
私は地面に落ちる寸前に受け止めた。
139
:
名無しのごんべへ
:2021/09/26(日) 22:35:08 ID:dFeemWZU0
「斉藤さん、6人全員産まれましたね!
お疲れ様です。」
私は斉藤さんに赤ちゃんを渡す。
「ミカさんの赤ちゃんも次で出るわよ。
大きいからゆっくりいきんで!」
「んぐぐぅぅぅぅぅ!
はぁはぁ、でるぅぅうううう!」
ズルズル ずぼっ
ミカさんの赤ちゃんもスルッとまでは行かないけど
なんとか産まれたみたい。
私たちは斉藤さんの赤ちゃんを手分けして抱きつつペンションに戻った。
結局星空どころじゃなかったなー。
140
:
名無しのごんべへ
:2021/09/27(月) 00:27:45 ID:37jFtu8w0
夏休みは壮絶な出産アクシデントに出くわし
楽しいよりも衝撃の方が大きかった。
あれから6ヶ月
今は1月。
POMでも1〜12月の暦があり8月には海に行き
12月はクリスマス、1月にはお正月と
地球とほぼ同じような催しがある。
ただ季節というものが存在しない。
8月はなんとなく暑くて
1月はなんとなく涼しいけども
ずっと春や秋のような過ごしやすい気候だ。
そんな中、私たちは妊娠10ヶ月を迎えた。
緒方先生やリュウタさんの双子がいるお腹は
地球の妊婦さんの臨月以上の大きさはきっとある。
そして私は……
4つ子がいるお腹が他のPOMの妊婦さんよりも
大きいらしく保育園や街中でも
チラチラ見られたり声掛けられたり
注目されることが多くなった。
お腹が大き過ぎて不便なことも増えてきたけど
斉藤さんや板倉さんが言っていたように
妊娠する前よりも子宮から活力がみなぎってくる感じがして
ずっと体調も良く仕事やプライベートも充実していた。
141
:
名無しのごんべへ
:2021/09/27(月) 00:48:50 ID:z3cG.qtM0
「リュウタさん、支度できた??」
「うーん、ちょっと待って!」
冬休みだし、今日は私とリュウタさんは2人で温泉旅行へ行くことになってる。
有名な温泉宿予約してゆっくりできるみたいなの。
楽しみだな〜。
142
:
名無しのごんべへ
:2021/09/27(月) 00:54:53 ID:37jFtu8w0
修正
妊娠6ヶ月から6ヶ月後なので妊娠12ヶ月です。
×妊娠10ヶ月
○妊娠12ヶ月
143
:
名無しのごんべへ
:2021/09/27(月) 01:20:28 ID:z3cG.qtM0
まだこれで半分も経ってないと思うと一回の妊娠期間って長く感じちゃう。
「あ、聞いてた通り列車の席ふわふわだ。」
リュウタさんは赤ちゃんがびっくりしない程度にぴょんぴょんしてる。
妊婦さんの体にも優しい座席仕様になってるみたい。
「一応出産が始まってもいいように列車の中に分娩ルームがあったり、部屋の物置にも
いろいろある。」
今回のった寝台特急だったので1部屋1部屋くつろげる仕様になってる。
ゆっくりコースで目的地まで1日ってとこかな。
144
:
名無しのごんべへ
:2021/09/28(火) 11:11:38 ID:KOdS2mOY0
「それにしても本当に良かったの、私が旅行券貰っちゃって?」
「ああ、いいのいいの。
舞美は例の出産連鎖事件の調査の真っ只中だし
このままだとせっかく当たった旅行券も
使用期限が来ちゃうから児島さんと行って来なって。」
「あ、そうか。
もうリュウタさんって呼ばない方がいいのか。
丘野リュウコさん!」
「べ、別にリュウタでいいよ。二人の時は…」
色々あって半年前リュウタさんは丘野さんと結婚した。
POMでは出産と同じく結婚や子どもを育てるのも自由に選択することが出来る。
ただ仕事に専念して結婚しない人や自由に生活したい人など
結婚を選択しない人も多いみたい。
そんな中、ある事件を追って調査していた
リュウタさんと丘野さんはお互い惹かれあって
結婚を選択したみたい。
ちなみにこの星では結婚を選択した人に
改名の権利が与えられるらしく
地球での岩槻リュウタだと男性っぽく差別的な目を受ける可能性を懸念して
丘野さんの名字を借りて"丘野リュウコ"と改名したそうだ。
そういえば私はもうすっかり過去の話だと思っていた
ショッピングモールの出産連鎖事件…
どうやらリュウタさんの転生や人体実験と
何か関係性があって丘野さんとリュウタさんは
真相に近付いているらしい…
145
:
名無しのごんべへ
:2021/09/28(火) 11:33:24 ID:lyuvrMtU0
ただ結婚はしたけど、まだ私とリュウタさんが一緒に暮らしてる。
丘野さんは寮の方が職場に通いやすいしリュウタさんも今の家のが通いやすいからって
別居婚みたいになってて休日一緒に合わせてやすんで一緒にいるみたい。
「わー見てみてすごい雪景色!」
ここの国でも雪ってあるんだ。
そこまで寒くならないから雪って降らないと思ってたけど。
146
:
名無しのごんべへ
:2021/09/28(火) 12:43:01 ID:s9mAmCCI0
まもなく〜忍び湯〜忍び湯〜
降車の方は〜ご準備お願いします〜
「次だよね?」
「ああ、そうだな。思ったよりも早く着いたな。」
これから行く場所をあまり調べてなかったけど
思った以上に和風の雰囲気ある地域みたい。
147
:
名無しのごんべへ
:2021/09/28(火) 13:26:06 ID:lyuvrMtU0
「うぅ、寒い。あったかい格好してきなさいって言われたの
こういうことだったんだ。」
私たちの住んでるとこは涼しいくらいだったのにこっちは雪が降ってるだけあって
寒いからコートいる?って思ったけど丘野さん達の助言聞いててよかったわ。
「あ、あそこのバス停みたい。出発までもう少しあるね。」
バス停は妊婦さんのために各バス停には待合室がありいるもある。
148
:
名無しのごんべへ
:2021/09/29(水) 10:08:10 ID:.xlQVjws0
待合室はオシャレな木造の建物で
中では暖房が強く効いていて上着着るのは暑いくらいだ。
流石POMでは有名な観光地、周りは趣を保ちつつ綺麗に舗装されている。
「こんにちはー」
「あ!こんにちはー」
「お腹大きいですねーもう産まれるんですか?」
「い、いえまだ12ヶ月でーお腹の子は四つ子なんですよー」
待合室には私たち以外に3人ほど座って待っていた。
その中の一人の妊婦さんが私に声を掛けて来た。
149
:
名無しのごんべへ
:2021/09/29(水) 10:38:34 ID:9ZmT/lqU0
「わーすごい綺麗なお腹ですね。
羨ましいわー。」
「今何ヶ月なんですか?」
「私は27ヶ月になるの。
赤ちゃん自体は大きくないけど全然産まれなくて、、、
で私と一緒でなかなか産まれないのんびり屋をお腹にもつ仲間と
ここの温泉は安産効果もあるって聞いてきちゃったわけ。」
妊婦さんが困ったようにお腹を撫でてる。
予定日からズレる妊婦さんもいるんだ。
しばらくしてバスが来たからバスにみんなで乗り込んだ。
同じ旅館みたい。
その頃はリュウタさんも混じって談笑していた。
150
:
名無しのごんべへ
:2021/09/29(水) 19:30:02 ID:mZZgs4wA0
バス停で出会った妊婦さんたちは
春香さん、夏希さん、秋穂さんというらしい。
3人はどうやら私たちがこれから向かう温泉宿と
同じところに泊まると聞いて余計に親密な仲になっていった。
「えっと…ここねえ。」
雪が積もる竹林を抜けるとそこには大きな宿があった。
宿の看板には
『忍び湯の宿 忍び鴉』
と書いてある。
「しのびがらす……なんだか忍者屋敷みたいな名前だな。」
「この民宿は有名なところなんですか?」
春香さんたちに聞いてみる。
「忍び湯周辺ではそこそこ歴史のある所らしいけど…
私たちは初めてねえ。」
151
:
名無しのごんべへ
:2021/09/29(水) 22:16:39 ID:9ZmT/lqU0
受付で記帳すると私たちは鶴の間に案内された。
「わー!見てみてリュウタさん景色のいい露天風呂が部屋についてるよ!」
私はリュウタさんと部屋を見て回る。
さすが、POMだなって思うのは鸛の間って出産が始まった妊婦さんが集まって出産できる
部屋もあるみたい。
その間に露天風呂が隣接されていて露天風呂でも出産できるってムードいいな。
私たちは早速大広間の温泉に入ることにした。
152
:
名無しのごんべへ
:2021/09/29(水) 23:35:00 ID:.xlQVjws0
「さ、行こう!リュウタさん!」
「いや…そのお……」
私は旅行の雰囲気に呑まれ妊娠していることを忘れ
そそくさと脱衣所で服を脱いだ。
それに対してリュウタさんは身体にタオルを巻いてもぞもぞしている。
「どうしたのリュウタさん?体調悪いの?」
「い、いやあ……ここ来るまで気付かなかったけど……
そういえば俺女湯入るの初めてなんだよな……
ひなの身体もお腹大きくなってなんだかエッチだし……
お、おっぱいも大きいし……」
「なあーんだそんなこと?気にしないで!
もうリュウタさんも女の子なんだから一緒!」
恥ずかしがってもぞもぞしてるリュウタさんがなんだか愛らしく思えた。
153
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 01:01:38 ID:mi/mu5c20
「あら、児島さん達も温泉きたの?」
春香さん達も早速温泉入りに来たみたい。
みんな温泉来たらまずは温泉よね!
恥ずかしがってるリュウタさんをよそにタオルを剥がして入ることにした。
「ほら、リオ、グズグズするとまた怒られるぞ!」
「兄ちゃん待って!
たまにお腹が下したみたいに痛くて、、、」
兄ちゃん!?って言葉にリュウタさんと顔を見合わした。
2人が声がする方に行くと従業員の人と同じ着物を着たリュウタさんくらいの子と
10歳くらいの子がいる。
POMではまだ妊娠しない時期の子ってことはリュウタさんみたいに
地球人の男性?
手を見るとNo.が辛うじて見れてるから確信した!
地球人の男性だ!
「(こそこそ)ひな、おれって。」
「(こそこそ)地球人だよね?あの子何歳だろう?」
私たちはリュウタさんより小さい子の方が気になっている。
どう見ても妊娠ができる年齢に見えないもん。
リオ(元22歳 現13歳) 双子妊娠 26ヶ月
研究施設にいたがリュウタと同じく弟のレオと脱出してきた
旅館の前で疲れて倒れてるところを拾われ働き始める
妊娠したこと女将に聞かされている
弟もいるため自分が落ち着かなければと思っている
レオ(元15歳 現在10歳) 1人妊娠 26ヶ月
兄と共に落ちてきた地球人
兄と共に旅館で働いている
身体が小柄で見た目は8歳くらいに見える
154
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 11:31:44 ID:Qny8Lplw0
「ハッハッハッハッ産まれるうううううう」
「な、なに!?」
私たちが入ってる温泉の遠くから女性の甲高い声が聞こえた。
「ほらレオ、始まったぞ!行くぞ!」
「兄ちゃん待ってよ!まだお腹痛いんだって!」
(リュウタさん…)
(ああ…隣の温泉に向かって行ったな…
着いて行ってみるか…)
「ひなさんたち、どうかしました?」
「あ!いえーちょっとあっちの温泉が前から気になっててー
私たちお先に行ってますねー」
春香さんたちとの場を離れて兄弟が向かって行った
温泉へこそこそ追いかけて行った。
155
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 11:46:06 ID:pc0kkD9k0
「はぁはぁ、頭、でちゃった、、、、」
「お客さん、大丈夫ですか?
この温泉ではよくあることでして。
ほら慎重にお運びして。」
「はい。」
女将さんとさっきの兄弟がいる。
もう赤ちゃんの頭が出ちゃってる妊夫さんを兄が上半身を弟が下半身を持ち上げている。
「温泉と敷物どちらで出産されますか?」
「はぁはぁ、この子温泉好きみたいだから温泉で。」
「わかりました。」
私達も後ろからコソコソついていくと鸛の間にきた。
敷物の方は今はいないみたい。
「ハァハァ、産まれそう!」
「あぁん!わたし、もぉ!」
温泉の方を見ると敷居で区切られた
156
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 11:49:39 ID:pc0kkD9k0
中で他に3人の妊婦さんたちが出産してるみたい。
敷居の方も一つに付き一つ上から産み綱が準備されてたけど、温泉の屋根からも産み綱が準備されてる。
あの兄弟は産気づいた妊婦さんを運んだり温泉の掃除をしてるみたい。
157
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 13:05:51 ID:Qny8Lplw0
「ハッハッハッハッんんんんんん!!!!出る!!!!」
おんぎゃーおんぎゃー!!!!
「おめでとうございます!4000gの元気な赤ちゃんですよー!」
慣れた手つきで赤ちゃんを取り上げる兄。
「あ、おめでとうございますー」
真似するように介助する弟。
その時、弟の方と目が合ってしまった。
「あ、あなたたち!」
ま、まずい!何か聞かれてしまうのか!
「あなたたちももしかして赤ちゃん産まれそうですか?
すごいお腹大きいしぃ…」
そ、そうか私たちはお客さんで別に悪いことしていなかった。
158
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 13:20:07 ID:pc0kkD9k0
「あ、いえ。
声がしてなにか気になっちゃって、ははは」
「見学ですか?こちらに席があるのでどうぞ。」
「ありがとうございます。」
私達はさっきから腰を擦ってる兄やお腹痛そうな弟の様子が気になるしそのまま見学してくことにした。
「うぅ〜兄ちゃん、俺腹下したのかな、、、」
「今はまだ3組お客さんが産気づいてるんだ。
我慢しろ。」
(弟の方は定期的に陣痛が来てるのかしら)
159
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 13:59:19 ID:Qny8Lplw0
見学出来る長椅子は温泉よりも少し高い位置に設置していて
雪景色と共に温泉全面が見渡せる。
とても絶景ではあるのだけど
出産中の妊婦さんたちや温泉に入っている春香さんたちが丸見えだ。
なんか覗きをしているみたいだけど…みんな同性だから問題ないのか。
と思いはと隣に目をやると私のタオル越しの
胸元やお腹、太ももを舐めるように
チラチラ見ているリュウタさん。
そうか。こういう人もいるのね。
リュウタさんはもう女の子みたいなもんだから
何も気にならなくなったかな。
むしろ私に興味持っちゃってなんだか可愛い。
160
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 14:30:18 ID:pc0kkD9k0
「リュウタさん、気になる??」
「やっぱりひなはだんだん、POM星の体付きになってきたなーって。」
あ、私はこっちに来てPOM星の妊婦さん生活2対応した体つきだけど、元男性のリュウタさんは変わらないもんね。
「地球人同士でこうも違うとはなーって。
研究がいあるよな。」
リュウタさん、そっちかー!
「あ、あの今地球人って。。。」
出産介助が終わっ手片付けも済んだ兄のほうが飲み物を持ってきてくれたんだけど聞こえちゃったみたい。
「私とリュウタさんは元地球人なの。」
「あ、あの仕事終わったら話したいんですけどいいですか?」
「もちろん!」
私達は部屋の名前と兄弟の寝泊まりしている部屋を聞きまだ仕事のある二人が戻っていった。
夕飯の山の幸をいっぱい食べて一息ついたけど約束の時間になっても二人が来ないので心配になってリュウタさんと二人の部屋に行ってみる。
161
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 14:49:08 ID:Qny8Lplw0
係員の間……
関係者以外立入禁止……
って書いてある。ここかな。
コンコン
「失礼しまーす…」
ふすまの入口をゆっくり開けると
そこには畳の部屋で誰もいない。
「どうなさいました?」
「わ!!!」
この宿の女将さんのようだ。
泥棒しているつもりもないのに
何故だか必要以上に驚いてしまった。
びっくりし過ぎてお腹の赤ちゃんたちがゴロゴロ動き始めちゃった。
女将さんに例の兄弟と会う旨を話した。
「ああ、リオとレオですか。
もう22時過ぎなので温泉の掃除等も終わっているはずですが…
鍵は私が持っているのでちょっと見に行ってみましょうか。」
私たちは女将さんと一緒に今日入った大浴場の方へと向かって行った。
162
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 15:04:28 ID:pc0kkD9k0
ガチャ
「うぅぅぅ。。。」
お湯が抜けた大浴場の露天風呂の中で蹲ってる弟にあたふたしている兄がいた。
「リオ、どうしたの?」
「あ、女将さん、、、レオが!」
弟の方は本格的な陣痛が始まったみたいね。
「陣痛が始まったみたいだけどおかしいわね。
すごい苦しそうだけど。。。」
「多分地球人の男性だからです。
事情は話しますので私達の部屋のが近いので私達の部屋に。」
すまないねーと女将さんは申し訳なさそうにしてるけど弟の一大事だしね。
慣れた手付きで女将さんが弟の方を内診するとまだ子宮口は4cm開いてるみたい。
地球人のお産だしどうみても弟の方は小さいから出産大変よね。リュウタさんより小さいし。
163
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 17:03:02 ID:0XSReo4U0
「ふぅ…ありがとうございましたぅ。ご協力感謝します。」
女将さんが額の汗を拭いながら言う。
そう言えば女将さんも当然と言えば当然
着物姿が不自然に前に突き出てている。
きっと妊娠中なのだろう。
私たちと同じくらいのお腹の大きさだ。
「女将さん、着物の帯キツくないですか?
どうぞ私たちのことは気になさらず
業務外のことだと思って着物脱いで下さい。」
「そ、そう?それではお言葉に甘えて…」
スルスルと早々と花柄の着物を脱ぎ捨てると
女将さんは白い肌着と黒いスパッツ姿になった。
そこから漏れ出るお腹は思っていた以上に大きく
私の四つ子のいるお腹よりも大きかった。
今まで着物の帯に締め付けられていたのだろう。
冬崎しのぶ(39)
妊娠25ヶ月 3つ子を妊娠中
忍び鴉の女将。
出産準備の為、翌月に宿を休館しようと考えている。
ひなよりも胎児の数は少ないが
胎児が成熟しきっている為
しのぶの方が腹囲は大きい。
164
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 17:17:01 ID:3smciaLA0
「なるほど事情はわかりました。
あなたたち地球人の男性は出産が大変なんですね。」
女将さんとリオさんに事情を説明した。
レオさんはそれどころではないし。
「この世界きにてなんか施設に入れられて気づいたら腹デカくなるし
逃げてここまできたところを女将さんが拾ってくれたんです。」
リオさんもやっぱ研究所に入れられてたみたいね。
「少しでも休まるように温泉入りましょうか?
ここの温泉は出産の時リラックス効果が得られるって有名なんですよ。
すみません。後で掃除するのでいいですか?」
「あ、全然使ってください!」
「あ、僕も元地球人で男で経験あるので辛いのわかります。
少しでも楽になるなら。」
私たちは支えてレオさんを個室露天風呂に浸からせる。
そういえば甲斐甲斐しく世話をしてるリオさんも脂汗かいてるし顔色悪いし大丈夫かな?
165
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 19:19:58 ID:0XSReo4U0
「ふぅ…ふぅ…」
「レオさん、お水です。」
「はぁはぁありがとう。」
私も出来ることはないかとリオさん、女将さんのしのぶさんと
一緒にレオさんの介助をした。
「ひなさん、リュウタさんありがとうございます。
レオの介助の続きは私たちでしますので
お休みください。
もし必要であれば我々から声掛けるかもしれないので
その時はよろしくお願いします。」
「そ、そう?大変になったら言ってくださいね。」
166
:
名無しのごんべへ
:2021/09/30(木) 19:39:26 ID:mi/mu5c20
私達は用意されている布団に横になった。
「リュウタさん、気になってる?」
「ひなだって。」
同じ地球人って考えるとやっぱり親近感が出ちゃって気になっちゃうのよね。
リュウタさんは特に男同士だし。。。
「ひな、やっぱり見に行こう!」
「うん!」
私たちは結局レオさんのところにやってきた。
「あら、お客様。」
「やっぱり心配できちゃいました、へへ。」
「お心気遣いありがとうございます。」
女将さんはレオさんの背中をさすってあげてたみたい。
「リオさん、大丈夫ですか?」
リュウタさんはリオさんもお腹をさすってるのに気づいて声をかけたみたい。
167
:
名無しのごんべへ
:2021/10/01(金) 01:49:33 ID:ewpodWGc0
「実は知ってるんです…俺…」
「ん?」
「人体実験をしている奴の正体…」
「え!!!なんだって!!!」
「研究所にいた記憶が少し残っててそこでは…」
「うっっ!!!!!」
「兄ちゃんどうしたの!?」
レオさんから人体実験の件について聞けると思った瞬間
リオさんが突然表情をゆがめはじめた。
「リオさん大丈夫です?」
「もしかしたら…きたかもしれない…陣痛……」
「なんですって!!」
168
:
名無しのごんべへ
:2021/10/01(金) 02:14:56 ID:ZqOKqNHU0
「うぅ…..ゲホっおぇえ…」
「リオさん、大丈夫ですか?」
リオさんは陣痛に耐えながら蹲り嘔吐しちゃった。
リュウタさんは背中をさすって嘔吐が終わるの待ってる。
たしか昔私産む時に陣痛で嘔吐したって話してた気がする。
その時お医者さんが自然なことで身体が色々出したいって合図だよって聞いたとか。
実際みるとリオさん顔色悪いし大丈夫かな?
「はぁ…はぁ…最近、腰とお腹の、張りで、寝れてなくて….」
リオさんはずっと前駆陣痛があったみたい。
「リオ、相談したら休ませたのに.」
女将さんはこの2人を本当の子供のように大切にしてるみたい。
169
:
名無しのごんべへ
:2021/10/01(金) 12:32:36 ID:P3o2xmkY0
レオさんの陣痛が始まり何時間が経っただろうか。
私たちは長椅子に座って休んでいるうちに
うとうと寝てしまった。
その時…
「いたああああああああああい!!!!」
「もう少しよ、レオ!」
レオさんの絶叫と共に起きた。
辺りは夜明けを迎えようとしていた。
レオさんの赤ちゃんの頭がすっぽり出て来ていた。
産まれるまでもうすぐだ。
170
:
他も更新も期待
:2021/10/01(金) 13:07:20 ID:ZqOKqNHU0
「肩がぴっちりで回らないわね。」
ただレオさんの身体が小さいため赤ちゃんの肩が出ないみたい…
リオさんはまだ子宮口が半分くらいみたいだし…
「ひなちゃん、リュウタちゃん、お久しぶり〜!
丘野さんから連絡受けてきたわ!
向こうは忙しいみたいだけど、私は他の助産師さんに任せてこっち来れたわ。
地球人の男の子が出産って聞いてすぐに飛んできたの。」
リュウタさんが丘野さんに連絡してくれてそれの繋がりで優子先生が来てくれた。
「先ずは弟くんの方産んじゃいたいわね。
あーまだ小さいから骨盤も小さいわ。これは肩抜くの大変だね。
頭が出てよかったわ。」
2人の様子を見て優子先生が甲骨難産で肩が詰まっちゃってるレオさんの方に
近寄る。
171
:
名無しのごんべへ
:2021/10/01(金) 20:13:05 ID:JYiC5sRI0
「うーん…なるほどね……
でもそこまで大変なお産じゃないわ!
もうあと30分くらいで産まれるはず!
リュウタちゃんの時の方がよっぽど大変だったわよー
何者か分からない人物が暴れてたしねー」
優子先生はレオさんを触診した後にリュウタさんの方へ向かって言う。
「そ、それはどうも…この度は大変ご迷惑をおかけしましたー」
口を尖らせて顔を真っ赤にするリュウタさんを見て
私は笑ってしまった。
「そ、そういえば優子先生、
お腹随分大きくなりましたね!何ヶ月なんですか?」
「ああ!そういえば前会った時に言ってなかったわね!
私もひなちゃん、リュウタちゃんと同じで12ヶ月!
しかも四つ子よ!奇遇ね!
もしかしたら同じくらいの時期に産まれちゃうかもね!」
優子先生のお腹は半年前と比べると全然違う。
お腹が大きくて白衣がとてもキツそうだ。
私のお腹よりも大きく見える。
172
:
名無しのごんべへ
:2021/10/01(金) 20:42:51 ID:pzfQQT.k0
「お兄ちゃんの方は具合もあるそうだけど大丈夫?」
リオさんはずっと声を抑えて耐えている。
一応頷いてるっぽいけどどうみても大丈夫そうじゃない。
「お兄ちゃんはまだ半分くらいしか開いてないわね。赤ちゃんもまだ高そう。
ん?お兄ちゃんの方は双子ちゃんかな?」
「そうです。リオは双子だと前の検診で言われたと。」
「持ってきてよかったわ。ちょっとエコー見せてね。
お兄ちゃんの方、双子ちゃんだけどしっかり育ってそうね。
心音もしっかりしてるし。
ただお兄ちゃんも細いし赤ちゃんしっかり育っちゃってるからでるの大変そうだわ。」
優子先生はすぐに色々見てくれてまだまだだ掛かりそうなのと状態見たらレオさんの方に。
「ひなちゃん、リュウタちゃん、弟くんの足を抑えてくれる?」
私達は優子先生に言われたとおりにレオさんの広げてある足を胸の方に抑える。
レオさんの赤ちゃんが丸見えの状態になった。
173
:
名無しのごんべへ
:2021/10/01(金) 21:57:33 ID:ewpodWGc0
「ちょおーっと痛いけど我慢してねー
これで出産を早く終わらせるからねー」
優子先生はそう言うとゴム手袋を両手にはめて
ゆっくりレオさんの赤ちゃんに指を近付けていった。
「ひなちゃん、リュウタちゃんしっかり持っててねー
せーのっ!!!!」
ズボっ
優子先生はそう言うと人差し指と中指の2本の指を
右左両方ともレオさんの膣に一気に差し込んだ。
力技で赤ちゃんを引っこ抜こうとしているんだ。
174
:
名無しのごんべへ
:2021/10/01(金) 23:31:54 ID:ZqOKqNHU0
「ひぃいいいい!
っ、痛い!抜いて!うぅぅ。」
レオさんは、痛みで身体が跳ねて既に限界まで広がってる中に指が入り痛みで暴れちゃう。
「ちょっと、我慢してね。
女将さん体抑えてくれてもいいですか?」
「わかりました。
レオ、もうすぐだからね。」
女将さんが痛みで逃げれないようにガードしてる。
「ほら、次の陣痛がきたらいきんでごらん。」
「はぁはぁ…んんーーーー!」
レオさんの生きみにあわして赤ちゃんを引っ張ってる。
ただ何度かいきんでも思ったより赤ちゃんの肩が出てこようとしない。
175
:
名無しのごんべへ
:2021/10/02(土) 01:13:55 ID:EAG/ogJs0
「んっんっんっ!!!!
もうちょっとっ……
奥までっ…いれるからねえ………」
「いたあああああああああ!!!!」
どしゃああああああ
一気に羊水が噴き出てきた。
赤ちゃん出てくるまであとちょっとだ。
「もうちょっとで出るよお!!!
3人とも弟くんをしっかり掴んでてねえ!!!」
176
:
マヤ
:2021/10/02(土) 01:32:11 ID:iduNjEfg0
「いだぃいだぃいいいい!」
レオくんは陣痛よりも中に手を入れられ引っ張られる痛みに
会陰の引っ張られる感覚と赤ちゃんが無理矢理引っ張られて内蔵を引きちぎられる感覚に
息むどころではなかった。
「ん….ふぅ…赤ちゃんも頑張ってるから弟くんも頑張ろうね。」
レオさんの下は会陰からでた羊水と血でみずたまりができている。
赤ちゃんの肩も無理矢理引っ張っている効果もあり少し回転したみたい。
177
:
名無しのごんべへ
:2021/10/02(土) 10:40:51 ID:EAG/ogJs0
「よし!肩が抜けた!!!
1、2の3で出すからね!!!
いい?せーのっ!!!
いちっ!にのっ!!さんんんんんんん!!!」
「いったああああああああああああ!!!!」
ズリュッ……ドボン
レオさんの赤ちゃんが温泉の湯船に落ちていった。
ザバァッ
汚れを洗い流すように優子先生が
湯船から両手で掲げると赤ちゃんは泣き始めた!
178
:
他も更新も期待
:2021/10/02(土) 11:48:06 ID:bVgWHNeM0
「はーい。おめでとう。」
優子先生はレオさんに赤ちゃんを抱かせてあげてる。
「はぁはぁ、赤ちゃん…」
「よく頑張ったわね、レオ。」
女将さんも嬉しそうにレオさんの頭を撫でている。
「さてとお兄ちゃんのほうはどうかな…」
優子先生は臍の緒の処理を女将さんに任せて
リオさんの元に行く。
リオさんはずっと声を我慢して陣痛を逃していた。
「ん…お兄ちゃんは…変わってないわ。
ひなちゃん、お兄ちゃんも同じくらいから陣痛始まったんだっけ?」
「はい。」
「軟産道強靭かもしれないわ…
まだ子宮口もだけど柔らかくなるはずの産道も柔軟さが不自由分だし。
赤ちゃんの大きさから見てもこのままじゃ赤ちゃん出てこれないわ…。
赤ちゃんものんびりやさんなのかまだ位置も高いからいきみの衝動はないけど陣痛は充分だしキツいわよね。」
優子先生はリオさんのお腹を撫でながら言った。
179
:
名無しのごんべへ
:2021/10/02(土) 13:54:20 ID:EAG/ogJs0
「多分お兄ちゃんの赤ちゃんはまだ1日はかかるかもねえ…
ひなちゃんたちは昨晩からずっとつきっきりだったんだよね?
女将さんもお疲れ様でした。
もう夜も明けるから皆さんお休みしたらいかが?
もし産まれそうになったらまたお手伝いお願い。」
私たちは相談して一先ず解散して
優子先生とリオさんは温泉に残り、
レオさんとレオさんの赤ちゃんは女将さんと一緒に係員の間へ、
私とリュウタさんは自分たちの部屋へ戻ることにした。
180
:
名無しのごんべへ
:2021/10/02(土) 14:45:05 ID:/xk/NNs20
「ふー疲れたねー!」
「だね。リオさん大丈夫だといいけど。」
「優子先生いるから大丈夫じゃない?」
「問題児リュウタさんがいうなら、大丈夫よね。」
「ひな〜」
私はじゃれ合ったまま疲れて眠っちゃった。
夕方ゆっくり丘野さんたちへのお土産も選んだりして
旅館に帰ってきた。
私達は夕飯も食べ終わったし気になってリオさんのもとに戻った。
「ふぅーふぅーーっあぁあ!」
「つらいねー、お兄ちゃん。
けどまだ7cmなの。
赤ちゃん出てこれないからいきむの我慢してね。」
優子先生とリオさんはいつの間にか鸛の間の布団に移動してた。
リオさんはよつん這いになってお尻を突き出した感じでいきみを逃してた。
「あ、ひなちゃん、リュウタさん。」
優子先生は私達に気づいて声をかけてくれる。
「リオさんどうですか?」
「まだ全開にならないみたい。
産道もまだ固いしねー。
こっちの世界ではないことだから地球みたいにバールーンとかもないし...
お兄ちゃんの体力的にも
手を入れて無理矢理こじ開けるしかないわ...」
181
:
名無しのごんべへ
:2021/10/02(土) 22:37:40 ID:EAG/ogJs0
ガラガラガラ……
「すみませーん…」
その時、鸛の間のふすまが開き人の声がした。
「産み湯の方は今日もうやってないんですよねえ…
あ!ひなさん!」
「あ!春香さん!どうしたんですか?」
「実は夏希が産気づいちゃって…
産み湯を使おうかと思ったら臨時休業って書いてあって…」
春香さんの後ろには一緒に旅行に来ていた夏希さんが
俯きながら秋穂さんの腕に捕まっている。
夏希さんは床を見つめ脂汗を浮かべている。陣痛が始まっているのだろう。
「どうせだったら私が見ましょうか!
まだこの子も産まれそうにないし!」
リオさんの腰をさすりながら優子先生が頼もしく答えた。
182
:
名無しのごんべへ
:2021/10/02(土) 22:50:47 ID:8BzRn37I0
「先生は産婦人科のお医者さんなんです。」
「わー助かります!」
春香さんと秋穂さんでゆっくり夏希さんを海の湯に浸かられてあげてる。
「もう赤ちゃんの頭出てきそうね。陣痛が来たらゆっくり息みましょう。」
優子先生は夏希さんの状態を確認して伝える。
POMの妊婦さんは早いわ。
私とリュウタさんでリオさんの腰を擦ってあげる。
183
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 01:00:34 ID:tXfUNtIc0
「ふぅふぅ……」
「秋穂、どうしたの?一緒にラマーズ法やったら
酸欠になっちゃった?」
「い……痛いかも………腰………」
「え!もしかして!!」
「赤ちゃん…産まれるかも……」
夏希さんに肩を貸してる秋穂さんにも陣痛が来てしまった。
慌ただしくなっていく様子が私たちにも伝わってきた。
「だ!大丈夫ですかあ!優子先生!」
「ええ!二人ともすぐ赤ちゃん出て来るはず!
こっちの湯船で二人分見ちゃう!
さ!秋穂さんもここで浴衣脱いで湯船に浸かって!」
184
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 01:17:11 ID:J4/T7oQ20
バシャッ
「優子先生、ごめんなさい。
私もは破水して赤ちゃん出ちゃったみたい」
春香さんは逆子だったみたいで赤ちゃんの足が見えてる。
「あらあら。
ふふふ。仲良しねー。
浴衣脱いでいらっしゃい。」
優子先生はテキパキ三人の介助の準備してる。
凄い。
「ふぅふぅ…あぁああん!」
「きもちぃいい!」
「あぁん!大きいい!」
春香さん達は順調に進んでるみたい。
185
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 02:01:07 ID:tXfUNtIc0
裸になり湯船に浸かった春香さん、夏希さん、秋穂さんは
シンクロするように陣痛が強くなっていった。
最初に陣痛の来た夏希さんを中心に右に春香さん、左に秋穂さんが
互いを支え合うように指を絡ませ手を繋ぎながら息んでいた。
「はっはっふぅーーーはっはっふぅーーー」
「夏希ぃー秋穂ぉー私の赤ちゃん!!!!
大きすぎるよぉーーーー
あっあっああああああん!!!!」
「大丈夫よー春香さんー
あなたの膣は柔らかいから逆子でもちゃーんと
出てきてくれるわよーほらほら!」
「あああああああああん!!!!
あんまり強く触らないでええええ!!!!」
優子先生は3人同時出産を楽しんでいるようにも見えた。
186
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 02:10:39 ID:J4/T7oQ20
「んんーーーーー!!」
「でるぅううううう!」
「はぁはぁ….うぉおおおお!」
ズリュリ
ブチュッ
ブリュッ
「凄いわ。春香さんはあと頭だけね。
夏希さんと秋穂さんの赤ちゃんも横並びで一気に出てきちゃたわよ。」
本当にあと一回のいきみでみんなの赤ちゃんもう出ちゃいそう。
さすがPOM星の女性達だわ。
仲良しだとあーやって産めるの凄いわ。
「ひな、なんか凄いね。」
リュウタさんも魅入ってる。
187
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 04:03:20 ID:tXfUNtIc0
「ああああああ気持ちいいいいいいい」
「夏希ぃぃぃもうちょっと陣痛感じてたいいいいいい」
「アッアッアッだめっあたし!もう出ちゃう!!!!」
「春香!逆子もう出る!!?」
「うん!!!!次息んだら出る!!!!」
「じゃあみんなでいきむよ!!!!
せーのっっっっ!!!!!!!!」
「「「んんんんんんんんんんんんんん!!!!
あああああああああ産まれるうううう!!!!」」」
ブリュッ
ドバシャッ
ドポンッ
春香さんの逆子も併せて3人一気に産まれた。
「ほーら!こんなに大きな赤ちゃんたち!
お母さんたちは仲良くがんばりましたよー!」
「ハァハァハァ…気持ちよかったぁ……」
「また温泉で赤ちゃん産みに来ようね…」
3人の赤ちゃんたちは6000g近くありそうな大きな赤ちゃんだった。
優子先生は産まれたばかりの赤ちゃんたちを
春香さんたちのおっぱいの上に一人ずつ乗せて行った。
188
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 07:34:34 ID:2eA1ENDw0
「あれを生み出すPOM星の人たちすげぇわ。」
リュウタさんは唖然としてる。
「リュウタちゃんはあんなに大きくなる前に産まないとダメよ。
3000gには抑えないとね。
ふふっひなちゃんは6000gでもいいけど。」
気持ちいいのよって優子先生が春香さん達の処置が終わってやってきた。
「お兄ちゃんはどうかな…。
んー変わりないか…しょいがない。
子宮口と産道マッサージしようか。」
マッサージ?ってなんだろう?
「2人ともリオさんをここに。分娩台あればいいけどないから
足を産み綱にかけて。」
優子先生は2つの産み綱に輪っかを作ってその中に
リオさんの足を置かせると股が丸見えの簡易分娩台みたいになってる。
「ひなちゃん、リュウタちゃんでおさえといてね。
りおさん暴れると思うから。」
そういうと優子先生はゴム手袋はずして
手にマッサージオイルを塗ってる。
189
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 16:06:54 ID:tXfUNtIc0
「はーいじゃあちょっと失礼するわねー」
「あいた!いたたたただだだだだだ!!!」
「あーでももう赤ちゃん出かかってるから
一人目はすぐ出てくるわねー
……………………せーのっ!!!!」
ブシュッ
ジタバタ動くリオさんが一瞬動きを止め楽になった表情になった。
あ!!!
リオさんの股の間から赤ちゃんの顔が覗いてる!
優子先生のマッサージの効果があったのだろうか
今までつっかえていたリオさんが破水した。
190
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 16:39:29 ID:QWYQuAv60
「お兄ちゃん、もう我慢しなくていいわよ。
オヘソの方を向いて目開けて息んでね。」
「はぁはぁ....んんんーぅうううう!」
リオさんは優子先生に言われたようにいきんでる。
「いいわよー。弟くんの赤ちゃんより大きいわね。」
リオさんのいきみで会陰が膨らんでる。
確かに弟くんの赤ちゃんより一回りくらい大きそう。
さっき春香さんたちの赤ちゃん見てるから小さく感じるけど。
191
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 19:27:38 ID:tXfUNtIc0
「大丈夫大丈夫!さっきの子達よりも
全然小さいから出っ…すっ…のっ…がっ
難しくっ…ないっはずっ!!!」
優子先生が力を入れながら
ゆっくりゆっくり赤ちゃんの頭を回してゆく。
「リオさん!赤ちゃん出てきますよ!あともう少し!」
「ふんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!」
デュプッ
「わああ!出たあ!!!リオさん産まれましたよ!」
192
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 19:54:35 ID:2eA1ENDw0
「ふぎゃあ!ふぎゃ!!」
リオさんの元気な赤ちゃんが産まれた。
「あら?え?????」
優子先生が赤ちゃんを見て戸惑ってる。
何か赤ちゃんに異常があるのかな?って思ったら...
POM星の赤ちゃんにないイチモツが!?
「優子先生??」
「ん...これは丘野さん達が調べてる事件と関係ありそうね...
ちょっとひんやりしてごめんね...
ちゃんと普通の男の子よ!ほらちゃんと精巣もあるし。」
優子先生は超音波機械で赤ちゃんの体を念入りに見てる。
「身体に異常はなさそうだわ。
ただリュウタちゃんの研究室で色々調査が必要かも」
「あぁ。帰ったらすぐ始めるよ。」
「さてともう1人いるのよね?」
優子先生は赤ちゃんを私たちに渡してリオさんの方に戻る。
「羊水が止まっちゃったし羊膜別々ね。
まだ赤ちゃん見えてこないね。
頭が上の子今の子より大きいからまた頑張ろうね!」
リオさんに優しく声をかけてる優子先生。
「はぁはぁ...あか、ちゃんは?」
「元気だから安心して!
ちょっとこれからのことはもう1人の子を産んでから話しましょう!」
193
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 21:20:02 ID:tXfUNtIc0
リオさんが一人目を産んでから1時間ほどして….
ガラガラガラ
「リオ….大丈夫?」
「兄ちゃん来たよ」
「しのぶさん…レオ…」
時間が空いた女将さんと体調が回復したレオさんがやって来た。
優子先生からリオさんの一人目の赤ちゃんについて二人に説明した。
「え……そうなの……」
「しのぶさん、兄ちゃんの赤ちゃん男の子じゃいけないの?」
レオさんはこの星は女性しかいないことについて
あまり詳しく知らないようだ。
私やリュウタさんは男の子の赤ちゃんでも何も珍しくないが
優子先生や女将さんは初めて見る男の子の赤ちゃんを
驚愕の眼差しで見つめている。
「もしかして一人目が男の子ってことは二人目も…」
女将さんがそう言うと
「いたたたた!!!優子先生!!!
二人目の陣痛来たかもっ!!!」
リオさんがまた強い痛みを感じ始めた。
194
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 21:54:13 ID:QWYQuAv60
「陣痛の付き具合はいいわね。
ただ逆子だからかまだ赤ちゃん降りてきてないからもう少し我慢しましょうね。」
優子先生はリオの背中を擦りながらいった。
「ふぅ〜ふぅ〜うぅ....。」
リオさんは布団を掴み赤ちゃんが下がってるの待ってる。
「兄ちゃんの赤ちゃん、俺と兄ちゃん間違えてるのかな?おっぱいほしい?」
リオさんの赤ちゃんを抱っこしてるレオさんのおっぱい吸ってる。
「昔お母さんに見せてもらった兄ちゃんの小さい頃にそっくり。」
「地球でなら男の子でもなんの違和感もないのよね。
この世界で何度も地球人の男の子の出産もみてきたけど男の子は初めてだわ...」
優子先生は地球でも産婦人科医さんだったから地球人のお産に似てる元男の人の出産の第一人者だもん。
その人が知らないとなると初かしら?
「私も地球では何度も」
195
:
名無しのごんべへ
:2021/10/03(日) 23:25:45 ID:tXfUNtIc0
「でも安心して。リオとレオは地球から来た子だからといって
見放したりはしませんよ。
ずっとここにいてもいいんですからね。」
「しのぶさん…」
「うっ!!!!!!!いたっ!!!!!!!!」
「女将さんどうしました?」
「はぁ………ふぅ………もしかしたら………
赤ちゃん………産まれてしまうかも………」
「え!女将さんまで!でも出産予定日は来月じゃ…」
「いやもうこれだけお腹も大きければ
十分生産期と言ってもおかしくないわ。
よし。女将さんも私が見ます!」
優子先生は頼もしく志願した。
レオさんが言うには今旅館には春香さんたち3人と
私とリュウタさんしかお客さんはいないようで
来週には休館予定だったのが不幸中の幸いだった。
196
:
他の話も更新希望です
:2021/10/03(日) 23:45:00 ID:2eA1ENDw0
「あーもう赤ちゃんみえてますね!破水してないですけど
もういきんじゃって大丈夫ですよ!
赤ちゃんも充分育ってて保育器も必要ないわね。」
優子先生は女将さんの内診をして状態を確認してる。
「うぅ…うぐぅ….!?」
リオさんの赤ちゃんはもう1人の赤ちゃんがでたからスペースがあいたことで
動いてるみたい。
ばしゃー
動いてるうちに蹴って破水しちゃったのかしら。
子宮口にかろうじて足の指が見えてる。
197
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 00:13:39 ID:J3i6/yFA0
「リオぉ…がんばってねえ…ハァハァハァ…
私もがんばるから……一緒に元気な赤ちゃん…
ハァハァ…産みましょう…」
「ふぅ…しのぶさん……ありがとう……」
息むリオさんと息む女将さんは
励ましながら囁き合っている。
まるで本当の親子のようだ。
しかししのぶさんのお腹は昨日今日見た妊婦さんたちのお腹の中でも一番大きい。
三つ子と言っていたけどこんなにも破裂しそうなお腹になるのか…
私も26ヶ月を迎えたらこれ以上大きくなるのかな…
「あっあっ!出るぅー!!」
四つん這いになった女将さんは黒いスパッツを
自身でずるりと下ろして大きく熟したお尻を
優子先生へ剥き出しにした。
198
:
他の話も更新希望です
:2021/10/04(月) 00:28:04 ID:YhEngKZU0
ズリュリ
「赤ちゃんの頭がでたわ。
にしても女将さんいいお尻してるわ。
今までも安産だったんじゃないですか?」
優子先生が嬉しそうに女将さんのお尻を見てる。
「ふふふ…そうなんです…安産すぎて、たまに仕事で…産んじゃうこともあるのよ」
「私と一緒ですね。
私もこないだの出産はこのリュウタちゃんの出産介助しながら
産んじゃったんだよね、ひなちゃん。」
「はい。あの時はびっくりでした。」
女将さん出産中なのに余裕なの凄いわ。
199
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 00:55:07 ID:J3i6/yFA0
優子先生は女将さんの大きなお尻のシルエットを
指先で舐めるように撫で始めた。
優子先生の目元はなんだかいやらしく見えて来た。
触られている女将さんも満更でもない表情だ。
いやらしい吐息を吐く女将さんの隣で
リオさんはそんな女将さんの表情を見て欲情しているようにも見えた。
「ちょっとちょっと!なんで俺の名前突然出すんだよ!
た、確かにそんなこともあったけども…
そ、それになんでそんなエロい触り方してんだよ優子先生!
リオさんも女将さんも真面目に息んでんだろ!」
「何言ってるのよ、POMの経産婦は
性的興奮を感じた分だけ安産に近付くのよ。
あなただって私が裸で産んでる姿を見て
痛みが和らいでたじゃない!」
「そ、そんなわけないだろ!
俺は地球人なんだから!」
「そんなことなかったわよー
心の中は地球人かもしれないけど
その若い女性の身体はPOMの女性に
近いものだったわよ。」
その時私はあることに気付いた。
「ん?待って!
もし助産師経歴が長い優子先生の言ってることが正しければ
リュウタさんとレオさん、リオさんの身体の作りは似たものなのかも…
そしたらリオさんに性的な刺激を加えたら
赤ちゃん産みやすくならないかなあ。」
200
:
他の話も更新希望です
:2021/10/04(月) 01:11:47 ID:YhEngKZU0
「ひなちゃんナイスアイデア。」
「確かリュウタさんも前にぼにゅ「わーーーーひな!」」
前に母乳飲んで欲情してたって言おうと思ったらリュウタさんに止められた。
「お兄ちゃんの赤ちゃんに母乳吸ってもらうのも...って今レオくんの母乳吸って
寝ちゃったわよね?」
「あ、俺の赤ちゃんがそろそろご飯の時間だ!」
レオくんが赤ちゃんを連れに行った。
201
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 02:04:43 ID:J3i6/yFA0
「じゃあちょっと私がやってみましょうか…」
私はリオさんの近くに行って乳首をチロチロいじってみた。
「あっちょっと!何するですか!」
満更でもなさそうな表情だ。
「ひなちゃん、結構効果的かもね!
ほら!リュウタちゃんもやってみなさいよ!」
「えっ…俺はいいよ…元男同士だから
そんな気分にならないし…」
「じゃあ私がいじってみようかなー」
優子先生はそう言うと無防備なリオさんの股間をいじり始めた。
202
:
他の話も更新希望です
:2021/10/04(月) 02:19:32 ID:YhEngKZU0
「あぁん!せんせ、やめぇぇぇ…」
びゅーびゅびゅー
さすが産婦人科の先生だけあって?リオさんの感じるところを
執拗にいじってるせいかいじるたびに私がいじってるほうと
逆の小さい乳首から母乳が吹き出してる。
「兄ちゃん、俺の子連れてきたよ!」
レオさんがレオさんの赤ちゃんを連れてきた。
203
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 02:41:01 ID:J3i6/yFA0
「レオさん!レオさんの赤ちゃん、
お兄さんのおっぱいの上に置いてあげて。
こんなにいっぱい母乳が出てるのにもったいないでしょ?」
「兄ちゃんすごいな…じゃあ置くよ。」
レオさんの赤ちゃんは反射的に勢い良くリオさんのおっぱいに吸い付いた。
「あっあっ!!」
リオさんは身体の各部から刺激を受けて
声にならない声が宙を舞う。
ズポっ
刺激を加えたのが良かったのかリオさんの赤ちゃんの下半身が出てきた。
「うーんやっぱり…」
優子先生が覗くとその下半身を凝視した。
私も太ももから覗き込むとやはり
リオさんの2人目の赤ちゃんも男性器がついていたのだった。
204
:
他の話も更新希望です
:2021/10/04(月) 02:51:55 ID:YhEngKZU0
「レオさんの赤ちゃんは女の子よね??」
「おちんちんはないよ。」
「ん…地球にも女の子はいるからね、
でもその割に今までは女の子しかいなかった。
リュウタちゃんの双子の赤ちゃんも後で調べてみたいわね。」
レオさんが赤ちゃんの股を確認しながら呟くと
優子先生はんーって悩んでる。
「うぅううう!あがっ、グフッ!?」
お腹で赤ちゃんが動いてるみたいでお腹にちっちゃい紅葉のような手形が
浮かび上がってる。
リオさんはその痛みに腰をそらせて苦しそう…
リオさんの欲情に赤ちゃんも反応してるのかしら?
205
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 11:32:33 ID:J3i6/yFA0
「もうすぐ外に出られるからねー
お母さんがんばってるからねー」
優子先生はリオさんのお腹を優しく撫でると
激しい動きは治った。
もしかしたら激しい性的な刺激よりも
母性のような優しい包容力が効くのかな
なんて私は思った。
私はリオさんの上半身に上から優しく抱きついてみた。
「がんばってねリオさん。私たちと一緒にがんばりましょう。」
リオさんの呼吸は少しずつ整っていく。
赤ちゃんの下半身も少しずつ少しずつ外に出てこようとしていた。
その時……
「ああああああ!!!!出る出る!!!!」
隣で女将さんが突然大きな声を出した。
女将さんの陰部から一気に赤ちゃんの頭が飛び出してきた。
206
:
他の話も更新希望です
:2021/10/04(月) 12:16:58 ID:YhEngKZU0
「あら、いい大きさの頭ね。」
優子先生が今にも出てきそうな女将さんの赤ちゃんの頭を支えてあげてる。
「はぁはぁ、あか、たんの頭が出る瞬間は、いつも、快感何よ、ね。」
女将さんは顔を熱らせ気持ちよさそう。
「4000gの頭がいいのよね。
ひなちゃんも産む時は大きい赤ちゃんに育てましょうね!
あ、リュウタちゃんはダメだからね!」
「わかってるよ!むしろ大きくならない方法教えてよ!」
リュウタさんも初産見てると赤ちゃん大きく育ちガチだからね。
私はどうなるんだろう?
207
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 12:57:59 ID:o5ajgXxo0
「ああああああいたああああああ」
「ハァハァハァハァハァハァ…赤ちゃん…
出てきてぇ……」
リオさんと女将さんが同時に息む。
春香さんたちの出産を見る限りきっと
女将さんの1人目の赤ちゃんの方が先に出てくるだろう。
「す、すごい…」
「リュウタさんどうしたの?」
「あ、え、なんでもない。
女の人のアソコからこんなに大きい赤ちゃんが出てくるのを
目の前で観たのは初めてかもしれない…」
そうか。リュウタさんが出産中だったこともあって
他の人の出産をまじまじと見るのはこれが初めてなのかもしれない。
リュウタさんは一人もぞもぞしてる。
もしかしてエッチな気分になってるのかも…
208
:
他の話も更新希望です
:2021/10/04(月) 14:41:50 ID:YhEngKZU0
「ふふふ。
リュウタさん、興奮しちゃった?」
「ちっちがう!?」
リュウタさん照れちゃって可愛い。
まー元々男性だったわけだし恥ずかしいのかな?
「せんせ、たぶん、次で、でますぅうううううう!」
ぶしゅーーーー
ズリュっ
「女将さん、産まれましたよ!」
「すごい…」
女将さんのいきみで赤ちゃんはでてきてその勢いで母乳が噴射してる。
女将さんはすごい気持ちよさそう。
「あぁん!?もう次来ちゃう…」
女将さんは赤ちゃんが通ってきてる感覚に腰振りたそうでゆらゆらしてる。
209
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 20:03:26 ID:v9NgVXao0
「リュウタちゃん、ちょっと突っ立ってないで
女将さんの方見てもらっていい?私はリオさんを見るから!」
「え、え!俺が!!!さ、触っていいの!?」
「何言ってるのよ!このまま赤ちゃん出てきたら
床に頭打つでしょ!」
「お、おう……」
私はリュウタさんがどんな気分で女将さんの
お尻を直視していたのか察した。
でもなんか見ていて面白いからそのまま観察してみた。
リュウタさんは女将さんのお尻を
優子先生みたいに擦り付けるように触り始めた。
210
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 21:16:14 ID:bIoR1zLI0
「んんんぅぅーーーーーー!」
ぐりゅり
「わぁ!?
ゆ、優子先生、赤ちゃん出てきた!」
ふふふ。触ってた股間から一気に女将さんの赤ちゃんの頭が出てきて
戸惑ってるリュウタさん可愛い。
「はははっ。そりゃあ赤ちゃん出てこないと赤ちゃんも女将さんも困ちゃうでしょ。
リュウタちゃんたら。」
優子先生は笑いながら答えてる。
211
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 22:27:46 ID:J3i6/yFA0
「どどどどどうすればいいんですかあ?」
「女将さんはそのままでも大丈夫よ。
待ってれば赤ちゃんが出てくるから受け止めればオッケーよ。
あとはプリプリのお尻をマッサージしてあげて!」
「え!プリプリ…あっはい!受け止めます!」
リュウタさんは汗で湿っている女将さんのお尻を
凝視しながら揉み解すように触っている。
赤ちゃんを出しやすく揉んでるっていうよりも
リュウタさん自身が好きなようにモミモミしてるよなあ。
真剣に揉んでるリュウタさん見て
興奮するとこういう表情になるのかあと
ニヤニヤして見ちゃう私がいた。
212
:
名無しのごんべへ
:2021/10/04(月) 23:41:35 ID:bIoR1zLI0
「あ、あぁっ、んんんぅぅーーーーー!
りゅ、りゅた、さん、うけとめ、てぇええええ!あぁあああ!」
グリュ、ジュルっ
「わぁ!?おっと。
出てきた!」
「っぎゃあ、ふぎゃ」
女将さんが息むと肩がするっと出てきて落ちないように
慌ててリュウタさんがキャッチすると赤ちゃんが泣き出した。
リュウタさんが抱いている産まれたばかりの赤ちゃんが泣いてアタフタしてる。
213
:
名無しのごんべへ
:2021/10/05(火) 00:00:57 ID:Caxir1AU0
さあ女将さんの赤ちゃんも二人出てきたわけだけど
リオさんの逆子もそろそろ出さないと
赤ちゃん産道に詰まって窒息してしまうかも。
「うーんこっちはまだ出そうにないなあ…
そうだ。ここは水中出産も出来るんだったよね?
滑りを良くするために温泉の方へ移動させましょう。」
優子先生の提案で赤ちゃんの下半身が出た状態でリオさんを産み湯へ移動させることになった。
女将さんも最後の3人目もまだ出そうにない状態だったので
二人仲良く一つの産み湯で産むことになった。
「さあていよいよ佳境。
私も湯船に浸かって赤ちゃんたちを受け止めるわよー。」
優子先生はそう言うと白衣を脱ぎ捨て下着姿になった。
流石私と同じ四つ子の妊娠12ヶ月。
女将さんに負けないお腹の大きさである。
ふと隣を見るとリュウタさんは女将さんの赤ちゃんを抱いたまま
優子先生の豊満な乳房とお腹に釘付けになっていた。
214
:
名無しのごんべへ
:2021/10/05(火) 00:22:32 ID:A4rw01fk0
私リュウタさんは赤ちゃん抱いてるし私が今度女将さんの元に行く。
まだ次の陣痛が来ていないみたいだし女将さんは座って次の陣痛を待つ間に
1人目の赤ちゃんにお乳をあげている。
「ふふふ。よく飲むわね。」
女将さんの赤ちゃんはよくお乳飲んでる。
「さてとお兄ちゃんは赤ちゃんびっちりだし体制変えようか。
レオくん、お兄ちゃん後ろから支えて足を広げてくれる?」
「わかった!」
レオくんが後ろからリオさんに後ろから支えて膝を掴んで開いてる。
215
:
名無しのごんべへ
:2021/10/05(火) 01:00:46 ID:Caxir1AU0
「ちょっとここをこうして…」
「いたたたたた…」
優子先生は今度は湯船の中で
リオさんのお腹の中の赤ちゃんを探るように触診し始めた。
「多分ねー赤ちゃんの位置が変わればぁ…
もうちょっと出やすくっ…なるんだけどっ…
ねっ!!!!」
「おぅ!!!!!!!!」
ボゴッ
湯船の中から大きな泡が出た。
赤ちゃんが出やすくなったのかな。
その時
「あ!!!出る!!!」
隣にいる女将さんが急に声を上げる。
もしかして3人目!?
「女将さん!もう出ちゃいます!?
それならこっちに入って産みましょう!
リオさんの子ももう産まれますよ!」
「女将さん!赤ちゃん、私が持ってます!」
「うっ!あっありがとう!
ううあっ!あっ!!!くるくるっ!!!
赤ちゃん出てくる!!!!」
女将さんは赤ちゃんを私に託すと
大きなお尻を揺らしながら湯船の中に身を沈めた。
216
:
名無しのごんべへ
:2021/10/05(火) 01:19:37 ID:t6ethJTo0
ぶくっボコボコ
女将さんのお尻の辺りのお湯が大きな泡が出たかと思いと
3人目の赤ちゃんが2人の赤ちゃんが通ってきて開いている産道をスムーズに抜けて
お湯の中にするって出てきちゃったみたい。
お湯の中でもごもご赤ちゃんが動いている。
昔赤ちゃんはお湯に入れてもお腹の中と間違えて大人しいって聞いたけど
ほんとみたいね。
「あらあら。この子まだお腹の中と勘違いしてそうね。」
ばしゃー
お湯の中から女将さん自ら赤ちゃんを掬いあげてる。
「ふぎゃあ!」
お湯から出るとようやく産まれたことを理解したみたいで赤ちゃんが泣き始めた。
217
:
名無しのごんべへ
:2021/10/05(火) 02:47:51 ID:Caxir1AU0
「はいどうぞ!」
「ハァハァハァ…気持ちよかったあ…
ほらぁ私の赤ちゃんよー
リオもがんばってね…」
「はぁはぁ…しのぶさん…
赤ちゃん産んでる姿初めて見たよ…
地球にいる…母さんみたいに綺麗だったよ…」
「リオぉ…もし地球に帰れなかったら…
私がこの星のお母さんでもいいのよぉ…
ほらレオもおいで…」
女将さんは産まれた赤ちゃんにお乳を上げながら
リオさんに寄り添ってリオさんとレオさんの頭を撫で始めた。
まるで仲睦まじい家族のようだ。
「アットホームな雰囲気な中恐縮だけど
まだやることが一つ残ってるわよー
リオさんあと一踏ん張りで赤ちゃん出てくるからねー
がんばってねー」
218
:
他の話も更新希望です
:2021/10/05(火) 03:02:54 ID:t6ethJTo0
結構長い間、リオさんの赤ちゃん産道にいるから大丈夫なのかなって
リオさんの出かかってる赤ちゃん見ると足がモゴモゴ動いてる。
「はぁはぁ、んんぅーーーーーー!!」
「そうそうおへその方を見て、お兄ちゃん、いいいきみよ。」
リオさんは優子先生の指示通りいきんでるけど、
漸く胸の辺りまで赤ちゃんが出てきてるのに何度いきんでも出てこない。
「手が引っかかってるのかな?」
たしかに胸まで出てきてるのに両手とも出てくる感じがしていない。
219
:
名無しのごんべへ
:2021/10/05(火) 11:45:04 ID:Caxir1AU0
「もうこうなったら引っ張るしかないかなあ。
思いっきりやり過ぎちゃうと
赤ちゃんに支障が出るからみんなの力を貸して欲しいの。」
「はい。どうしたらいいですか?」
「リュウタちゃんとひなちゃんとレオさんで
リオさんを押さえてて。
私が少しずつ出口を広げて引っ張るから。」
私たち3人はリオさんの両脚、身体を押さえてスタンバイした。
220
:
他の話も更新希望です
:2021/10/05(火) 12:20:47 ID:t6ethJTo0
「リオさん、かなり痛いけどもうちょっとで赤ちゃんでてくるから。
いつまでも痛いままじゃないから我慢してね!」
優子先生はリオさんに声を掛けてる。
リオさん自身も限界みたいで首を縦に振ってるけど
目の焦点があってない。
「よし!
まずは広げてあげるから我慢してね!
3人ともしっかり押さえててね!」
優子先生はそう言うともう手を突っ込める余地のない会陰に無理矢理
てをすべり込もうとさせてる。
221
:
名無しのごんべへ
:2021/10/05(火) 12:43:07 ID:srCyrA3g0
「よおし。腕が出るよお。よいしょっと!」
「あああはあっ!!!!」
リオさんの赤ちゃんの両腕が出てきて
首から下が外の世界に出てきた。
あとは首だけだ。
「あともう少しですよ、リオさん!」
「がんばってね、リオ」
女将さんが湯船からリオさんの手を両手で握る。
222
:
他の話も更新希望です
:2021/10/05(火) 13:08:51 ID:t6ethJTo0
「はぁはぁ、んんぅぅーーーーーー!」
ズボっ
「はぁい!
リオさんも赤ちゃんもよく頑張りました!
元気な男の子よ。」
「ふぎゃあ!ふぎゃあ!」
「ぜぇぜぇ….」
リオさんは胸に赤ちゃんを抱っこしながら肩で息を整えている。
「ゃあ…ぎゃあ!」
「兄ちゃんのもう1人も泣いてるな。」
レオさんが1人目の赤ちゃんも連れてきてくれて2人をだかしてあげると
2人とも母乳を飲み始めてる。
「ふふ。一回りくらいお兄ちゃんのがちっちゃいわね。」
優子先生はその間に女将さんとリオさんの状態を確認して問題がないことを確認してくれたみたい。
旅行を終えて私とリュウタさん、一緒にのんびりした優子先生とあとみんなで話して
ひとまずリュウタさんの研究室で面倒を見ることになったリオさんの双子のラオくんとオレくんを
連れて帰ることになった。
特殊な赤ちゃんの面倒が見れる人ってなって赤ちゃんたちが大きくなるまでは
元地球人の私とリュウタさんで面倒をみることになった。
223
:
名無しのごんべへ
:2021/10/05(火) 22:43:01 ID:Caxir1AU0
あれからリュウタさんの研究室では
丘野さん、斉藤さんたち警察と協力して
ショッピングモール事件の真相を突き止めていった。
リュウタさんも赤ちゃんたちと泊まり込みになることも多くなった。
レオさんが言っていた転生後の記憶…
あれはなんだったのか私は分からないままだったが
その後、レオさん、リオさんも警察に呼ばれて
事情聴取を受けたそうな。
あれから3ヶ月が経って4月。
本来なら桜の季節なのだけど特別気温も変わることなく時が過ぎ
私は妊娠15ヶ月になった。
同じく妊娠15ヶ月の緒方先生と保育園で
忙しく過ごすことが多くなった。
224
:
名無しのごんべへ
:2021/10/06(水) 03:50:23 ID:153zkHrM0
「おはようございますー。」
「あ、ひな先生おはようございます。
今日はラオくんとレオくんも一緒の日なんですね!」
「そうなんです。
2人ともなお先生におはようは?」
「あー。」
「あーうー。」
「ふふ。よくできました。」
私は0歳児を担当してるタネ組の五木先生にレオくんとラオくんを
預けた。
毎日研究所に連れて検査ばかりだと成長と体調を心配され
赤ちゃんにとってよくないからと毎日は連れてけない。
私もリュウタさんも働いてるため、つきっきりで面倒見てはいられないので
園長先生に話し定期的に私の働いてる保育園に連れてきている。
働いてるママさんと他のこと同じようにゼロ歳児クラスのタネ組に預けている。
225
:
名無しのごんべへ
:2021/10/06(水) 20:16:35 ID:DjNRH1uU0
「そういえば五木先生、お腹大きくなりましたねー!
あと一ヶ月で産まれるんでしたっけ?」
「ええ。来週で妊娠26ヶ月目。
産休とりたいところだけど0歳児のクラスじゃない?
長期休暇とる隙があんまりなくてー
でもきっと大丈夫よ。
赤ちゃん産まれても結局0歳児だから
タネ組に赤ちゃん加わるだけだし!」
「困ったことがあったら私にも言ってくださいね。
園の中では助け合っていきましょう。」
タネ組の担任の五木先生も妊婦さんだ。
もうすぐ赤ちゃんが産まれるというのに
パワフルで仕事も速くて丁寧だ。
226
:
名無しのごんべへ
:2021/10/06(水) 22:21:22 ID:6Fc2ErvY0
「じゃあ、2人ともあとでねー!
五木先生、お願いしますー!」
「ひな先生にバイバイしようね!」
「あぅあう!」
「あうー!」
ふふ。2人ともニコニコでバイバイしてくれてるのかな??
さてとチューリップ組の準備を始めないと。
2人を預けてチューリップ組に行った。
227
:
名無しのごんべへ
:2021/10/07(木) 19:30:56 ID:ipb4j88Q0
4月から緒方先生と二人でチューリップ組に
移ることになったが実は私の中で転職を考えていた。
保育園での生活やPOMでの生活も慣れ始めてきたが
このお腹の大きいうちに挑戦してみたいことがあった。
それは板倉さんの娘さんが手掛けているファッション雑誌の専属モデルだ。
板倉さんのお店に顔を出した時に娘さんが来店していて
その時声をかけてもらった。
保育園の仕事も充実していたが中々出来ない仕事だと思って
園長先生に相談し許諾を受けていた。
なのでこの保育園での生活もあと少しだった。
228
:
名無しのごんべへ
:2021/10/07(木) 21:54:23 ID:d8NAYbCM0
もちろんラオくんとオレくんがいるから保育園には顔出すけどね。
保育園はここ、かかりつけ病院は優子先生が専属で見てくれるしね。
だからもう二度とこないわけではないしちょくちょくくることにはなってる。
POMの性別じゃない2人を公表できないしね。
今日も仕事終わったし2人を迎えにいく。
「五木先生、お疲れ様です。
2人をむかえにきました!」
私はタネ組に迎えに来た。
229
:
名無しのごんべへ
:2021/10/08(金) 01:34:52 ID:PU1KAKDM0
「はーい。お母さんですよー。おかえりなさい。」
「お、お母さんじゃないですよー」
「ああ、そうだったわね。また間違えちゃった。
でも一つ屋根の下で生活していたらもう家族じゃない。」
「家族…か…」
丘野さんたちに教えてもらったが
POMで赤ちゃんを産んだ後、赤ちゃんを国に預けるか育てるかを決められるが
引き取って育てる方が少数派らしい。
というのもこの星の人たちは
個人の仕事やプライベート、生活スタイルを重視する傾向にあるのもそうだが
国に引き渡した方が充実した保育や教育を
成人するまで受けられるからだ。
子どもにとってはそちらの方が幸せだと考える人も多く
子どもを育てる家庭は経済的余裕やコミュニティが整った一部地域のみのようだ。
「そういえば児島先生はいつまでこの保育園に
在籍されてるんでしたっけ?」
「夏休み前の7月までですね。」
「あらもうすぐねー。といっても私も
もうすぐ赤ちゃん産まれるから
その前に産休になっちゃうかもしれないけどね。」
そんな談話をしてラオくん、オレくんを引き取って
その日は帰宅した。
230
:
名無しのごんべへ
:2021/10/08(金) 02:01:40 ID:fsS3ga9Y0
「ただいまー。」
ご飯を作ってるとちょうどリュウタさんが帰宅したみたい。
「お、チビたちただいまー!」
「あー!」
「あぅー!」
リュウタさんに構ってもらって2人とも上機嫌。
リュウタさんも子供好きだけど、私と同じで産まれたら国に預けるを
選択してる。
まーリュウタさんの場合、双子たちみたいに男の子ならうちで育てることになるけど
性別が毎回隠れてるみたい。
「リュウタさん明日よね?優子先生にみてもらの?」
「あぁ。毎月の健診だろ?
明日は俺も一緒だよー。
オレ、ラオ、嬉しいか?」
「「きゃっきゃ。」」
私たちの定期検診と一緒に優子先生に2人の検診もしてもらうのだ。
「明日2人注射よね?ワクチンの。」
「あーそうだったと思う。
注射で泣かないといいけど。」
こっちでも赤ちゃんからワクチン接種があるみたいで手帳に書いてあった。
231
:
名無しのごんべへ
:2021/10/10(日) 19:19:21 ID:h9ctVJrM0
「はいじゃあお腹出して!」
優子先生に言われて私の四つ子のいるお腹を出す。
「すごい綺麗で大きなお腹ねえ!
流石モデルさん志望のお腹は違うわー」
「あ、ありがとうございます。
でも私特別何もしてないんですよ。」
「なにそれ嫌味ー
私だってあなたくらいの綺麗なお腹なのよ!」
「あーいえそういうわけでわー」
そんな談笑をしながら私の15ヶ月の四つ子ちゃんたちの健診は終わった。
四人ともとても健康だそうだ。
私自身も何も問題なく身体の変化に順応出来ているらしい。
「今日はリュウタちゃんとこの前の赤ちゃんたちも一緒だったわね。」
そして3人の診断も進んでいった。
232
:
名無しのごんべへ
:2021/10/11(月) 02:08:35 ID:mJxE0P6U0
「リュウタちゃんの赤ちゃん達も順調よー。
大きさも今は規定範囲ね。
これ以上大きくなるとまた大変よーーー。
ただ…んーまた性別隠れちゃってるわ。」
リュウタさんの赤ちゃん達も順調みたい。
「さてと坊や達もぽんぽん診ましょうね。
チクチクはあとでねー。」
「あー!」「おーおー!」
オレくんは私がラオくんはリュウタさんが抱っこして診察を受ける。
優子先生は産科医だけじゃなくてニースや小児科も診てたみたいで
身体も超音波を使って生殖機能も診てもらってる。
233
:
名無しのごんべへ
:2021/10/11(月) 03:04:11 ID:go70nvlE0
オレくんラオくんは至って健康状態だと優子先生は言っていた。
しかしこの星では男性の成長経過は貴重らしく
優子先生も参考書でしか知らないらしい。
やはりリュウタさんでの研究室での検査がまだ必要のようだ。
それから数週間後。
「はいでは、今日は皆さんが仲良くなれる為に
遠足に行きます!
これから行く場所は保育園から少し歩いた
聖堂山に行きます!
皆さんは先生たちの言う通りついてきて下さいね!」
「はーい!!!」
今日は保育園での遠足だ。
緒方先生と私を中心にチューリップ組が聖堂山に向かうことになっている。
他にはタネ組の0歳児たちが五木先生と補助の先生たちと一緒に着いて来ていた。
その中にはオレくんラオくんももちろんいる。
補助の先生の中には園長の園部先生も着いて来ていた。
園長先生は私が入園してから15ヶ月以上経ってもまだ産まれていない。
お腹はこの中の誰よりも大きい…
一体何人の赤ちゃんが入っているのだろう…
それ以前に遠足中に産まれてしまうのではと少し心配していた。
234
:
名無しのごんべへ
:2021/10/11(月) 07:37:44 ID:mJxE0P6U0
聖堂山は途中まではゴンドラで行けて途中から歩くコースになっている。
本格的な登山ではないため、保育園児達の足で1時間くらいで登れる。
タネ組さん達はまだ歩けない子が多いため、みんなカートに入って引いてもらって登る。
チューリップ組が先頭で後ろからタネ組がついてくる感じで登る予定になっていた。
「ひなせんせー。きれいねー。」
保育園児達はゴンドラから見れる景色に興奮していた。
235
:
名無しのごんべへ
:2021/10/11(月) 23:53:02 ID:go70nvlE0
ゴンドラからは聖堂や警察署、ショッピングモール、海岸、
私たちが今まで行ったことのある場所のほとんどが見渡せた。
ゴンドラはチューリップ組を
緒方先生のグループと私のグループの2班、
タネ組は五木先生のグループと園長先生のグループの2班、
他のクラスも2班ずつ分かれてゴンドラに乗っていた。
そしてゴンドラから全クラスが降りたのを確認し
私たちは子どもでも難しくない頂上までの道を登り始めた。
236
:
名無しのごんべへ
:2021/10/12(火) 01:48:58 ID:T1HhZrGc0
「せんせー。お花きれいね!」
「あ、ちょうちょー。」
「ほら、みんな山の一番てっぺん上がったらいっぱい遊ぼうね!」
みんな自由にフラフラしちゃうから1時間ではつくはずもなく...
そういえば気づいたらタネ組が1番見えなくなっちゃったけどのんびり歩いてきてるのかしら?
結局3時間かけて山の頂上についた。
「園長先生たち遅くないですかね?」
1時間経っても園長先生たちが登ってくる気配がなく、心配になってくる。
プルルル
「あら?リュウタさん、どうしたの?」
「ラオとオレが1時間くらい泣き止まない反応があって何かあったのかと。」
研究のためにラオくんとオレくんにつけている状態把握装置が一時間泣いてる2人に異常を検知したみたい。
もしかして五木先生と園長先生になにかあったのかな?
私は緒方先生にチューリップ組の子たちを任せてリュウタさんから送ってもらった2人のGPSを辿ってタネ組のもとに向かうことにした。
真ん中の辺りで止まってるみたい。
237
:
名無しのごんべへ
:2021/10/12(火) 23:07:09 ID:CTChBrdk0
登りの時は子どもたちに注意を払っていて気付かなかったけど
四つ子のいるこのお腹で山を登り下りするのは中々過酷だ。
登りよりも下りの方が大きいお腹で重心を崩しそうでハラハラする。
額に汗をかきながらGPSの場所まで急いだが
園長先生たちがいない…
あたりを見渡すと歩道から外れた木陰に
タネ組の赤ちゃんたちがいるカートと一緒に
うずくまる園長先生と五木先生がいた。
238
:
名無しのごんべへ
:2021/10/12(火) 23:56:13 ID:rdK6C12k0
「ふぇえええ….」
「うぇえええ…」
ラオくんとオレくんは私を見つけてさらに泣き出してる。
他の子達はお昼寝したり入れてくれたおもちゃで遊んでくれてたり泣いてない。
「2人とももう大丈夫だからね!
園長先生、五木先生大丈夫ですか?」
「はぁはぁ…ひな、せんせ…、2人して出産、始まっちゃって…んんーーーー」
五木先生はカートを掴んでいきんじゃってる。
スカートが濡れてるしもう破水しちゃってるのかな。
「はぁ…はぁ…児島せんせ…」
「園長先生!?もううんじゃってません?」
園長先生の方を見るとズレた下着から赤ちゃんが出てきちゃってる。
お腹が大きくて赤ちゃんをとれないみたい。
赤ちゃんそんなに大きくないし園長先生何人お腹にいるんだろう…
239
:
名無しのごんべへ
:2021/10/14(木) 18:49:47 ID:Mx/1sWtg0
「ご、ごめんなさいねえ…児島先生…はぁはぁ…
他の園児たちは大丈夫ですか?」
「はい。頂上に着いて緒方先生を中心に
他のクラスの先生がまとめてくれています。」
「それは良かったです…ハァハァハァ…
では児島先生はタネ組の赤ちゃんを
頂上に連れて行ってください。」
「で、でも園長先生と五木先生はどうするんです!?
ここで産むのはまずくないですか!?」
「わ、私たちは大丈夫よ…うっ!!!!
赤ちゃん!!!!出てくるぅぁ!!!!」
「ちょっと待ってて下さいね!」
とりあえず私は身体を締め付けているであろう
園長先生と五木先生のエプロンを外し
二人のジャンパースカートを捲り上げて下着を脱がした。
園長先生の赤ちゃんはもう出て来そうだ。
240
:
名無しのごんべへ
:2021/10/14(木) 19:08:02 ID:u0rX.ME.0
ニュルッ
「っぎゃあ、ふぎゃあ!」
あっといまに園長先生の赤ちゃん産まれちゃった。
園長先生誰よりも大きいお腹なのにそれにしては赤ちゃんが大きくないし何人いるんだろう?
赤ちゃんをこのままにしておくわけにもしておけないから私もエプロンを解いて園長先生の赤ちゃんを抱っこする。
園長先生のポケットに入ってた出産処置用のハサミと糸でへその緒を処置してあげる。
「私、手伝います!」
2人をこのままにもしておけないから二人の介助をすることにした。
241
:
名無しのごんべへ
:2021/10/14(木) 20:18:51 ID:Mx/1sWtg0
私もいくつもの出産現場で介助をしてきて
すっかり慣れたもんだなあと自画自賛してしまうほど
テキパキと臍の緒を処置出来るようにまでになった。
でもこのまま赤ちゃんを放置すると体温が低下して良くないと
優子先生から聞いたことがある。
そうだ。二人の脱いだエプロンをハサミで切って赤ちゃんを包もう。
「園長先生!お腹の中の赤ちゃん、あと何人いますか?」
「ハァハァハァ…あと5人…でもきっと…
すぐ出て来ちゃうと…思う…」
「五木先生は?」
「私は…ハァハァハァ…3人…」
園長先生が六つ子で五木先生が三つ子…
全部で9人…
この3人分のエプロンの生地で足りるかな…
242
:
名無しのごんべへ
:2021/10/14(木) 20:48:11 ID:u0rX.ME.0
「だぁー!」
「あうー!」
唯一起きていたラオくんとオレくんが困ってる私を見て
声をかけてくれてる。
「あ、タオルが数枚あるわ。」
0歳児組だから汚すのが当たり前だからと数枚タオルが入れてあってキレイなのも2.3枚あるしなんとかなるかな。
「はぁはぁ....ひな、せんせ...また...!?」
園長先生、もう次の陣痛が始まってる。
ほんとに早そう。
243
:
名無しのごんべへ
:2021/10/16(土) 10:44:07 ID:qxqrCS1s0
「あっあっ!!!!あたしも出てくる!!!!」
「五木先生も!!!!」
私はエプロンの生地を切り分けていると
ベビーカートに捕まってお尻を突き出している五木先生が声を上げた。
「あっ!!!!!!!!んんんんんんんんん!!!!!!!!」
五木先生は顔を真っ赤にして息を止めた。
スカートを捲り上げたから覗いた五木先生のお尻から
ミチミチ音をたてながら赤ちゃんが顔を見せ始めてきた。
「こ、児島先生!!!!次の赤ちゃん!!!!出てきます!!!!」
園長先生は自身の股を両手で強く握りしめて
私に声を掛ける。
園長先生の二人目の赤ちゃんも顔を見え始めてきた。
244
:
名無しのごんべへ
:2021/10/16(土) 15:10:35 ID:YWMbmAL60
「オレくん、ラオくん、この赤ちゃん見ててね。」
園長先生の一人目の赤ちゃんをカートに載せて二人の準備に入る。
赤ちゃんを不思議そうに見てるけどウトウトしてるし二人とも寝ちゃうかな?
他の子はぐっすりだし。
私は二人の股の下にエプロンを敷く。
万が一二人いっぺんに出てきたら赤ちゃん二人ともキャッチできる自身はないからね。
245
:
名無しのごんべへ
:2021/10/17(日) 01:54:06 ID:s8yFifqA0
「ふんんんんんんんんんんん!!!!!!!!」
「うっうううううあああ!!!あああっあっ!!!!」
二人の叫び声に合わせて二人の赤ちゃんたちが
ミチミチ生々しい音を立てて少しずつ外の世界に出てこようとしていた。
お願い!もう少し時間差で出てきて!
私は心の中でそう願った。
しかしいつ同時に産まれてもおかしくない状態に
両手で受け止められるようスタンバイしている自分もいた。
「んんんんっうっ!!!もう我慢出来ない!!!!」
「ごめん!!!!児島先生!!!!受け止めて!!!!」
ぼしゃぁぁあああ!!!!
ずりゅどぼっっ!!!!!!!!
二人の赤ちゃんは羊水と共に同時に噴出された。
私は奇跡的に右手の手の平に五木先生の赤ちゃん、左手の手の平に園長先生の赤ちゃんを受け止めることに成功した。
246
:
名無しのごんべへ
:2021/10/17(日) 02:47:45 ID:ElcXPCZw0
「1人ずつ処置するので園長先生ちょっと赤ちゃん持ってくださいね。」
園長先生の2人目の赤ちゃんを渡して先に五木先生の赤ちゃんの処置をする。
エプロンにお絵かき用のマジックを入れたままだったのを思い出して布にい1ってかいた。
これでどっちが何番目に生まれた赤ちゃんかわかるよね?
五木先生の赤ちゃんの臍の緒を切ってまたカートに入れる。
声が出てるけどタネ組のみんないい子でお昼寝しててくれる。
園長先生の赤ちゃんまで処置を終えるとまた2人は次の赤ちゃんの陣痛が始まったみたい。
247
:
名無しのごんべへ
:2021/10/18(月) 02:58:50 ID:cnFTqs760
「ふんっっっっっ
ハァハァハァ…はぁ…
うんんんんんんんんんっっっっ
!!!!!!!!!!!!
いたああ!!!!!!!!」
赤ちゃんをするする産んでいた園長先生が突然痛み出した。
POMの住人は快楽を感じながら出産すると聞いたけど…
転生した人が痛みを感じるのは見てきたけども
このケースは初めてかもしれない。
もし私が対応出来ない事態になったらどうしよう…
「園長先生、大丈夫ですか!?」
私は園長先生の排臨状態の膣を開いて確認すると…
大きく拡がったであろう産道に赤ちゃんが同時に
二人出て来ている状態だった。
248
:
名無しのごんべへ
:2021/10/18(月) 09:11:45 ID:nTVuJGJo0
「え...どうしよう?」
赤ちゃんが二人いっぺんに出てくる場合があるって聞いてないよ。
そりゃあいくらPOM星の妊婦さんは安産で快感って言ってもこれじゃあ痛いわよね。
<もしもしーひなちゃn!、どうしたの?>
「優子先生、じつは...」
どうしていいかわかんないから優子先生に電話して状況を説明した。
一応このまま自力で出てくる場合もあるし、難しそうなら一人の赤ちゃんの頭を産道に押し戻しちゃったほうがいいって言われちゃった。
優子先生たちだと両方一気に出しちゃうらしいけどリスクが低いのは押し戻しで痛みより快感がはしるみたい。
私は少し様子をみてどうしようか考えることにした。
249
:
名無しのごんべへ
:2021/10/18(月) 22:35:46 ID:cnFTqs760
「ハァハァハァ…んっんっんっ!!!!いたい………」
数十分経っても園長先生は痛みを感じている様子だ。
やらないよりかはやった方がいい。
そう思った私は人差し指と中指を立てて園長先生の膣に思い切って入れてみた。
「園長先生、ごめんなさい!指入れますねえ…」
「あっあっハァハァハァ!!!!」
私の指は確実に硬い何かに当たって押し込まれる感覚があった。
赤ちゃんの頭部だ。
ごめんね赤ちゃん。
きっとこの押し込まれた赤ちゃんは私の手で
後から産まれる運命になるのか。
そんなことを思いながらも私の指は
どんどん奥まで進んでゆき
そのうち拳も園長先生の胎内に少しずつ入って行った。
250
:
名無しのごんべへ
:2021/10/19(火) 01:02:54 ID:LQ3zzBDM0
これで赤ちゃんが下がったかな。
ゆっくり手を引き抜いていくと引き抜いた手の隙間もあってぐりゅりと残した赤ちゃんのあたまが滑り出てあっといまに頭が完全に出ちゃった。
「あぁん、あぁあああ....出るぅうう!」
2つの頭を出さそうと産道も広がったおかげで今にも肩が出てきそう。
「はぁはぁ....きたぁぁああ!」
五木先生の法はまだ排臨だから園長先生の方に集中できる。
五木先生も
251
:
名無しのごんべへ
:2021/10/19(火) 01:59:19 ID:ZdIqRxd60
「あっあっああああっ!!!!んんんんんっっっ!!!!!」
産道の詰まりが取れたからなのか
園長先生の1人目2人目の赤ちゃんの時よりも
赤ちゃんはもりもり勢いよく外に出てくる。
もう肩まで出てきている。
次の息みでもう3人目が出てくる!
「んんんんん!!!!!!!!!!!!
んはぁあああああああああっっ!!!!!!!!」
とばしゃっ
どばしゃっぐりゅぐりゅ
羊水と共に3人目が私のお腹目掛けて飛び出してきた。
私は反射的に園長先生の2人目をカートに入れて
3人目は私のお腹がクッションになったのか無事に両手でキャッチ出来た。
ふと顔を上げて園長先生の開いた脚を見ると
もう4人目の頭が出てきている。
次園長先生が息んだら出てきそうだ。
252
:
名無しのごんべへ
:2021/10/19(火) 02:18:35 ID:LQ3zzBDM0
さっき押し込んじゃった赤ちゃんも他の赤ちゃんと同じくらいだからそりゃあすんなり出てくるよね。
一度二人を一気に排出しようとしただけあってまだまだ余裕がありそうだから早く3人目の赤ちゃんを処置しないと。
手際よく赤ちゃんのへその緒を切ってまたカートに入れる。
「あぅ...ぎゃあ!」
「あ、ごめん起きちゃった?」
お昼寝してたラオくんが起きたみたい。
指しゃぶってるしミルクかな?
ラオくんとオレくんは基本ミルクでも問題ないけど家とか余裕があれば私のおっぱいを飲ませてるけど
今手が離せないしな...
253
:
名無しのごんべへ
:2021/10/19(火) 04:31:55 ID:ZdIqRxd60
その時、カートに掴まっていた五木先生は
自分でジャンパースカートを脱ぎ始めブラジャーのホックも外し始めた。
五木先生はあっという間に産まれたままの姿になった。
「い、五木先生?」
「はぁはぁ…ほら…赤ちゃんたちお腹空いてるでしょ。
おっぱいあげないと。」
五木先生の乳首からぽたぽたと母乳が滴り落ちていた。
普段からタネ組の赤ちゃんたちにおっぱいをあげているのだろうか
ラオくんオレくんを抱き両乳に彼らの顔を埋めた。
2人とも安心感に浸るような表情だ。
まるで五木先生が本当のお母さんのようだった。
254
:
名無しのごんべへ
:2021/10/19(火) 09:21:53 ID:LQ3zzBDM0
「あぁ...あぁん...ふたり、ともぉ..あぁあ...くるぅぅぅうう....!?」
ぷしゅーぐりゅっ
5ヶ月過ぎて吸う力も強くなってきた双子におっぱいをあげたことで子宮の収縮が強くなったせいか大量の羊水とともに一気に赤ちゃんの頭が出ちゃった。
先に五木先生の赤ちゃんが先になりそうだわ。
私は五木先生の股の間に挟まっている赤ちゃんの頭を支えた。
さっきも結構羊水出てたからタオルで掴むびしょびしょになっちゃうから手で直接支えよう。
もう肩も出始めてるし次のいきみで出てきちゃいそう。
「あ...あぁん?
つよく、すっちゃ....あぁああああああ!」
ズルリ
ばしゃー
思ったとおり赤ちゃんが出てきたタイミングで水溜りができるくらいの羊水も排出された。
255
:
名無しのごんべへ
:2021/10/19(火) 20:55:26 ID:3Cp.scVg0
「五木先生!2人目、受け止めましたよ!
ラオくんオレくんありがとうございました!
2人を一旦カートに戻して下さい!」
「ハァハァありがとう児島先生…」
安堵の表情の五木先生。
でもまだ五木先生は残り1人、園長先生は残り3人…
そんなことを考えてる間に園長先生の4人目が
徐々に徐々に外へとずるずる出てきている。
「五木先生、ごめん!2人目持ってて!」
「はい!」
「ああああああああ出るううぅ!!!!」
園長先生の叫びと共に園長先生の
4人目の赤ちゃんがスポンと空気鉄砲のように
空中に放り投げられるように出てきた。
私はバスケのパス練習をしているかのように
軽やかにキャッチした。
256
:
名無しのごんべへ
:2021/10/19(火) 22:37:57 ID:LQ3zzBDM0
「園長先生の四人目の赤ちゃんと。」
タオルに包んでえ4って書いてまた
カートに寝かせたかったけどもうカートがいっぱい。
起きてるレオくんラオくんを降ろして座らせて
赤ちゃんをカートに寝かしてあげる。
これ帰りどうやってみんなを連れて帰ろうかな?
カートに載せきるかな?
257
:
名無しのごんべへ
:2021/10/20(水) 11:46:11 ID:QpGp44AE0
「あーうーうー」
「え!レオくんラオくん!?」
地べたにレオくんラオくんを移動させた瞬間、
2人はほぼ同時に二足で立って移動し始めた。
ちゃんと赤ちゃんの面倒を見たことないけど
こんなに早く立てるものなの?
そういえばカートのタオルを取ってくれたり
私の言葉を理解していているように見えたけど…
もしかしてこの子達…普通の人よりも発達が著しく早かったりするのかな…
レオくんラオくんは五木先生の近くまで歩いて
腰をさすっているように見える…
労うことも出来るのだろうか…
私は感動よりも不思議な気持ちの方が強かった。
258
:
名無しのごんべへ
:2021/10/20(水) 13:37:53 ID:U6nqqUsU0
五木先生の最後の赤ちゃんはまだ見えてきてないから先に園長先生のほうかな?
園長先生の方をみるとすでに息んでいて出てきそう。
指先が見えてるので逆子かな。
「園長先生失礼しますね。」
私はぱっくり空いた園長先生の会陰を指で開くと小さい手が出てきちゃってる。
横向き出でてきちゃってる!?
私はまた慌てて優子先生に電話をかけて事情を説明する。
259
:
名無しのごんべへ
:2021/10/21(木) 02:57:24 ID:z5V1J/Lg0
「え?また指突っ込むんですか?」
「出来る出来る!もう立派な助産師さんになれる
ひなちゃんなら出来る!」
「え、いや助産師になるつもりは…」
優子先生曰くさっきの同時に出てきた赤ちゃんたちと
同じように指を入れて位置を変えるとのことだった。
産道が緩んでるからさっきよりは楽だと言っていたけど…
とりあえずはやってみようか…
260
:
名無しのごんべへ
:2021/10/21(木) 09:25:14 ID:5AWBeLXU0
「園長先生、また我慢してくださいね!」
私は声をかける赤ちゃんの手の横から手を滑らせて中に入れる。
たしかにさっきよりもすんなり入る。
私は赤ちゃんの腕を掴みゆっくりおしこんでいく。
園長先生がキツくないかみると痛みよりも感じてるみたい。
「あぁああん!?あかちゃ、うごきゅぅううう!?」
ぶしゅー
手を押し戻すと向きが変わり、赤ちゃんが動いた感覚に感じたみたいで腰を浮かせて胸からは母乳が吹き出してる。
すごい気持ちよさそう...
「あ、あ児嶋せんせ、大きいのが!?」
五木先生が叫ぶため後ろをみると五木先生の股から赤ちゃんのお尻が見えていた。
261
:
名無しのごんべへ
:2021/10/21(木) 19:29:44 ID:TbXvToag0
五木先生の最後の子は逆子か…
産まれるまでに時間がかかりそうだけど
処置が遅いと窒息してしまうかもしれない…
「あっああああああ!!!!あっ出そう!!!!」
園長先生はそう言うと腰に力を入れると
赤ちゃんの片腕と頭が同時に飛び出した!
5人目が産まれるのも時間の問題だ。
262
:
名無しのごんべへ
:2021/10/21(木) 22:17:59 ID:Ei1Xx9QE0
先に園長先生の出産が終わるかな?
もう片方の腕を支えてあげると赤ちゃんがバンザイした感じになった。
「あ、あぁあああ!?」
ズリュリ
「ふぎゃあ!」
5人目の赤ちゃんも無事に産まれた。
もう陣痛がきてるみたいだし6人目もすぐかな?
五木先生の方はまだ進んでないみたい。
よかった。タオルも足りそう。
オレくんもラオくんもいつのまにか2人でねむってる。
今は普段お昼寝の時間だしね。
五木先生がおっぱいあげてくれれたから眠くなったのかな?
263
:
名無しのごんべへ
:2021/10/23(土) 00:29:20 ID:8Piil0KA0
五木先生に疲れが見え始め掴まっているカートから手を離し
頭を地面につけ呼吸を整えている。
「五木先生、大丈夫ですか?体制を変えましょうか?」
五木先生、膝で園長先生の隣まで移動し
ドシっと地に背中をつけ、仰向けになった。
これで園長先生と五木先生の出産状況を同時に見ることが出来る。
あと一人ずつだ…頑張ろう…
「ハァハァハァ…五木先生…あともう少しですね…
頑張りましょう…ハァハァハァ…」
園長先生は五木先生の手を取って激励の言葉をかけた。
264
:
名無しのごんべへ
:2021/10/23(土) 09:03:24 ID:VZAAytUs0
私がきたのがお昼頃だったけど今はまだ3時前で2人の出産がハイペースなのがわかる。
「はぁ….はぃいいい!」
五木先生は返答しつつ息んでいる。
「はぁはぁ…..あぁあ、きたぁああ!」
園長先生の産道は5人産んだこともあり、伸びきっており6人目の赤ちゃんはほぼ息まなくても出てきてるみたい。
園長先生の子ももう頭が見え始めている。
265
:
名無しのごんべへ
:2021/10/23(土) 18:26:17 ID:CMwhU9s.0
「うううんんんんん!!!!私も来た!!!!」
園長先生が息む隣で五木先生の赤ちゃんの両脚がぴょろんっと飛び出してきた。
2人も産んだ後だからもしかしたら逆子でもスムーズに出てきてくれるかもしれない。
園長先生も最後の子が出てくるのも時間の問題だ。
266
:
名無しのごんべへ
:2021/10/23(土) 20:18:59 ID:zzPbpeVE0
まだタオル余ってたし2人の下にタオルをしいてもし一人の赤ちゃんが出たときに汚れないようにしないとね。
先は園長先生なきもするな。
もう頭が引っ込まなくなっている。
息まなくてもスルスルでてきてる。
すごいな。
267
:
名無しのごんべへ
:2021/10/24(日) 22:32:51 ID:N8aViuuY0
「はっはっはっはっはーーー
はっはっはっはっはぁーーー」
息むのを辞めた園長先生は小慣れたように息を整え始めた。
最後の赤ちゃんがするする外の世界へ出てきてくるのが分かる。
「ふんっっっっっ!!!!
あああああああああっっあっ!!!!!!!!
出したい!!!!!!!!
赤ちゃん出てっ!!!!!!!!」
隣で大きい声を出しながら息む五木先生。
逆子も息みと合わせてぐぐぐっと外は外へと押し出されて行く。
どしゅぅぅぅっっっ
バシャああああああっっっっ
ほぼ同時に2人の羊水が私目掛けて噴出した。
お陰で私の腹部は羊水でびしゃびしゃだ。
そんなことを気にしている場合ではない。
もうこの調子だと2人とも同時に産まれるぞ。
「児島先生ぃぃ!!!!
赤ちゃん引き抜いてえええ!!!!」
「え!あ!はい!」
園長先生の赤ちゃんも産まれそうな横で
私は両手で五木先生の逆子をゆっくり力を入れながら引っ張った。
その時
「出るうううああああ!!!!」
園長先生がそう言い放つと園長先生の最後の赤ちゃんが
私目掛けて飛んできた。
それと同時に五木先生の逆子も私の力でスポンと産まれ出た!
私は反射的に大きなお腹で園長先生の赤ちゃんを受け止めた。
「うっ!!!!」
幸いにも私の大きくなったおっぱいとお腹の上がクッションになって
五木先生の赤ちゃんも無事受け止めることが出来た。
268
:
名無しのごんべへ
:2021/10/24(日) 22:43:37 ID:39nJ5UVk0
「園長先生も五木先生もお疲れ様です。」
2人の赤ちゃんのへその緒を切って渡してあげる。
カートが二人の赤ちゃんでいっぱいになってる。
みんなでタネ組の子たちを抱いてくしかないかな?
「あぁー!」
「うぅーーあんあー!」
ラオくんたちも起きたみたい。
五木先生と園長先生が休息をとってる間、さっき立ってた2人だけど立てる様子はないし結局ハイハイすらできそうな素振りもないから何だったんだろう??
お座りしてお腹が空いたみたいで私を呼ぶように手を上げてて可愛いけど。
カートに乗り切れないから2人を抱き上げた。
269
:
名無しのごんべへ
:2021/10/25(月) 01:57:24 ID:Npav/b/Q0
「せんせーおつかれさまですー」
「おつかれさまですー
えんちょーせんせーいつきせんせー」
え!?今オレくんラオくん喋った?
2人が地面に着くとさっきよりもしっかり地を踏んで
二足で歩き始めた。
オレくんは五木先生の近くに
ラオくんは園長先生の近くに行き
頭を撫でて労っているようにも見える。
私は唖然として何も声をかけられなかったが
五木先生と園長先生は終えた出産にぐったりしている。
も、もしかしてこの2人はこの星の子どもとは違った
特殊な成長を遂げているのかもしれない…
プルルルル
「はい!児島です!」
「ひな先生、そっちはどう?」
「あ、なお先生!ちょうど今園長先生と五木先生の出産が終わったところ。」
「え!出産!?知らなかったんだけど!」
遠足を先導していた緒方先生の耳には
今の事態が届いていなかったようだった。
これまで起きたことを説明しこの日は予定よりも
早めに遠足を引き上げることになった。
270
:
名無しのごんべへ
:2021/10/25(月) 02:15:13 ID:6v/u1mEU0
「ひなまま、おっぱい。」
「ぼくもおなかすいたー。」
遠足後すぐにリュウタさんを呼び、優子先生にもきてもらった。
喋れるし歩けている2人を見てリュウタさんも優子先生も驚いている。
「身体つきはまだ5ヶ月なのにすごいわ。」
優子先生は2人の身体の隅々まで見て見た目は他の5か月のこと変わらないし
まだミルク以外も受け付けないみたいで
離乳食もまだダメみたい。
診察が終わると五木先生から貰って以降飲んでなかったからかお腹が空いてたみたいで
私のおっぱいを2人で争うように飲んでいる。
こうしてみるとまだ赤ちゃんなのに。。。
おっぱいを飲み終えて聞いてみると地球の記憶があるというのだ。
向こうではまだ5歳くらいだったらしく、穴に落ちて気づいたらこっちでリオくんのお腹の中でとても驚いたみたい。
地球でも双子の男の子だったみたいでその記憶があるから喋れて歩くこともできるみたい。
リュウタさん達男性はリュウタさんみたいに大人でも思春期前後の身体になるみたいだけど、
もっと小さいとお腹の中に来ちゃうってことなのかな。
とりあえずリュウタさんの研究所には元地球人の人もいっぱいいるため、
明日優子先生も一緒にラオくん、オレくんを連れてリュウタさんの研究室に行くことになった。
271
:
名無しのごんべへ
:2021/10/25(月) 02:59:23 ID:Npav/b/Q0
翌日
私はラオくんをリュウタさんはオレくんを背負って
優子先生と一緒にリュウタさんの研究所に向かった。
お腹の中に4人もいる状態でラオくんを背負うのは中々しんどくもある。
セントラル研究所。
ここは私たちが行った聖堂と
斉藤さんたちがいる警察署の近くにある研究所で
POMの人間の生態系や医療について研究している。
場合によっては警察と連携を取り事件性のある
人体解剖や化学物質の検証等もする場合もある。
研究所内は聖堂と似ていてSF映画に出てきそうな
見たことのない機械が沢山立ち並んでいる。
272
:
名無しのごんべへ
:2021/10/25(月) 06:27:44 ID:ju/3NKYM0
「ここが俺たちのラボだよ。
POMの妊夫を扱うとこの地球科だよ。」
リュウタさんのIDカードで入っていく。
双子はよく来ているため驚いてるのは私だけみたい。
優子先生も良く双子関係でくるしね。
「りゅうまま、つみき!
「いつもの!」
双子たちはリュウタさんがいつも別のことしている間、
暇な時にいつも遊んでる双子のプレイルームに行きたいみたい。
身体は5ヶ月だが、精神年齢は5歳だから遊びたい盛りみたい。
ただ身体の成長はまだ生後5か月のため、体は正直で若干眠そうにもなってる。
目を擦って指しゃぶりしている。
「だーめ。今日はちょっと検査しようね。
それからだよ.」
リュウタさんはテキパキ色々準備している。
273
:
名無しのごんべへ
:2021/10/25(月) 12:37:33 ID:6v/u1mEU0
検査した結果やはり身体は5か月の成長くらいだ。
たてて歩けるのは記憶のおかげでバランスを取れてるから歩けてる
らしく、これといった特徴はないみたい。
今もラオくんが私のおっぱい、オレくんがリュウタさんのおっぱいをごくごく飲んでる。
飲み終わると乳幼児だし疲れちゃったのか腕の中で眠っちゃってる。
274
:
名無しのごんべへ
:2021/10/25(月) 19:47:39 ID:ZhgkEsm60
「ひな、優子先生…聞いて欲しいんだけど…」
「え?なに?」
「これはあくまで仮説なのだけど…」
急に深刻な表情で私たちに話をするリュウタさん。
リュウタさんが言うには
地球から転生して来た人間に共通して言えるのは
"穴に落ちた"ということである。
そして女性だった人は転生前とほぼ同じ年齢の女性に転生し
男性だった人は10代もしくはそれよりも若い年齢で転生している。
もしかしたらこれは共通の組織または特定の人物によって起こされた
実験的な事件なのではないかと言う。
この地球科ではその仮説が共有されており
斉藤さん、丘野さん、浜辺さんたち警察にも
研究結果等が送られているらしいが
未だに誰が何の為に引き起こした事件なのかが
解明されていないと言う…
リュウタさん個人の考えでは
このPOMに男性を繁殖させようと企む人物が
いるのでは…なんて言っていた。
果たして真実はどうなんだろう…
275
:
名無しのごんべへ
:2021/10/25(月) 20:44:54 ID:EyewG9NA0
一度ラオくん達を身籠ったリオさんには現状警備をつけているみたい。
ラオくん、オレくんは大きくなるまでは私達といるのが安全だから大きくなるまでは私とリュウタさんで面倒を見るのがいいだろうと。
2人ともすっかりリオと私とリュウタさんがままって思ってるしまーいいんだけどね。
可愛いし。
午後も2人の検査が続いた。
「やー!」
「これで遊ぶの!」
見た目は5ヶ月、中身も5歳児ため途中で飽きて駄々をこねてしまって手を焼いてしまう。
276
:
名無しのごんべへ
:2021/10/26(火) 02:50:11 ID:XZ5VycOU0
「リュウコ。双子ちゃん喋れるようになったのね!」
「はい響さん。」
「あらこちらはお客さん?」
知らない女性がラボの中に入って来た。
「あ、はい。いつも話してる同居人のひなです。
それと俺の出産の介助をしてくれた優子先生です。」
「ああ、あの!前から聞いてます!
はじめまして。リュウコの上司の響京子です。」
そうか。ここではリュウタさんは丘野リュウコ名義だった。
上司の響さんは背が高く黒髪をなびかせ眼鏡をかけている
なんとなく妖艶な雰囲気がある綺麗な女性だ。
白衣の下のニットのお腹はやはり大きい。妊娠中だ。
「ひなさんとは一度お話がしたかったんですよ。」
「え?私とですか?」
「ええ、というのも私も元々地球の女性だったんです。」
「ええ!!」
277
:
名無しのごんべへ
:2021/10/26(火) 09:06:37 ID:xYnnPBPY0
「でね、一度地球でも出産してるのよね。
36時間かかって産んだんだけどこっち来てもう3度出産してるんだけど、
POM星での1回目の出産が地球と全然違って気になって
研究を始めたのよ。
私も元研究職だったから探究心に勝てなくてね。」
ふふって笑いながら京子さんは笑っていた。
「あら双子ちゃん達、お眠なのかしら?
ひなさんにすごい懐いてるわね。」
大人が何人かいる中で双子達は私の服を掴んで座り、
指しゃぶりをしてうとうとしている。
2人を抱き上げるとそのまま眠っちゃったみたい。
278
:
名無しのごんべへ
:2021/10/27(水) 01:48:54 ID:/Q8AwtkU0
「そういえばこの前の研究の結果で少し気になることがあって…」
「気になること?」
「ええ。あなたたちも現場に出くわしていた
ショッピングモールの連続出産事件…
あの出産はどうやら陣痛を促進する怪電波の影響らしいの。
ただ成熟しきった胎児…
そうねえざっと20ヶ月以後の妊婦にのみ効果があるとかないとか…」
「響さん、その電波とこの双子とどう言う関係が?」
「研究の結果、その怪電波を受けた胎児の半数は
脳と生殖器の発達が何倍も早いらしいの。」
「脳と生殖器!?ということはこの双子も!?」
「今はまだ分からない…でもこの双子の親やその弟さん、
そしてあなたみたいな元男性だった人たちは
決まって出産するには未発達な少女として転生し妊娠している…」
「つ、つまりどういうことなんですか?」
「あなたたち元男性だった地球人はもしかしたら
このPOMで男性を産む為に仕組まれた
実験台なのかもしれないということよ。」
「え!でも俺の最初の子は女の子だったはず!」
「落ち着いてこれはまだ仮説であって確定ではないわ。
確実に男が産まれるわけではないのかもしれない。
現に双子の親の弟さんは女の子を産んでいるわ。
今私はそのことについて調査中なの。」
実験台…でもリュウタさんは
妊娠しているものの普段通りに生活している…
何か知らなくてもいいことを耳にしたようにも思えた。
279
:
名無しのごんべへ
:2021/10/27(水) 06:02:26 ID:YG46h2IY0
「今、元男性として地球から来たと発見されているのは
あなたと兄弟だけだけどお兄さん曰く、研究所にはまだいるみたいなのよ。
ただ男児を産んだとは聞かないみたい。」
ということは双子が初めての男の子の可能性があるってことかな?
「だからこそこの子達を守りつつ、お兄さんにも何人もの警備をつけているのよね。
一度男児を出産してる功績がその何者かに狙われないようにね。
地球だと昔よく男腹とか女腹っていう言葉もあったしね。」
京子さんは双子の頭を撫でながらいう。
「リュウコも一度目は女の子でも今回性別隠れてて見れてないんだから
一応気には留めててね。」
そういえば私の赤ちゃんたちはほぼ早い段階で
女の子って股間見えてわかってるけどリュウタさんは
毎回隠れてるって言ってたわね。
私の子も1人性別見えてないみたいだけど一卵性だから女の子だと思うし。
リオさん以降元地球人の場合は優子先生性別も見ててくれてるみたい。
今のところ優子先生のところに通う元POMの女性はみんな女の子を妊娠してるのを
確認したみたいだけど。
280
:
名無しのごんべへ
:2021/10/28(木) 02:53:41 ID:ajivmtl60
それからというもの私たちの健診と共に
ラオくんオレくんの研究結果を何度か京子さんから
教えてもらう日々が続いた。
あれから3ヶ月…
7月になり私は保育園を退職した。
園長先生や五木先生を始め沢山の人に感謝され
緒方先生は泣きながら私のことを送り出してくれた。
そして8月、私は妊娠19ヶ月を迎えた。
お腹はとてつもなく大きくなり
道に歩いているPOMの一般的な妊婦さんたちよりも
遥かに大きいのが自分でも分かる。
お腹が収まる服がなく、POMの妊婦さんらしく
お腹を丸出しにしたファッションをするようになった。
街中を歩いていると沢山の人に大きなお腹をチラチラ見られたり
「触っていいですか?」「ご飯行きませんか?」
「テレビの取材いいですか?」等声をかけられたりすることが増え
POMでは大きいお腹の妊婦が
魅力的な存在なんだなあと今更実感している。
そんなお腹を活かしてファッション雑誌のモデルに転職したのは
とても良いタイミングだったのかもしれない。
281
:
名無しのごんべへ
:2021/10/28(木) 09:06:17 ID:4Umuxt.60
「HINAちゃん、こっち目線ちょうだい!
いいわー!」
HINAとしてデビューしたけど直ぐに話題になって
雑誌も掛け持ちするようになった。
「はい。オッケー!
HINAちゃん、ほんといいお腹ね!
ハリといいツヤもいいし。」
モデル界では有名なカメラマンの天月さんに褒めてもらった。
「ありがとうございます。
でも天月さんもいいお腹してますよ。」
「はは。ありがとう。
私はもう5回出産して今回6回目だしハリは減ってきたわよ。」
天月さんもその他スタッフさんももちろん妊婦さんばかりだ。
皆さん優しくてモデルの仕事も楽しいし、保育園も楽しかったけど
こっちも楽しい!
前よりも帰るの遅くなったし、人目に触れる現場には連れてけないから
双子達と一緒に過ごす時間は減ったけど新しい雑誌が出るとリュウタさんが買ってるみたいで
双子がニコニコして持ってきて「ひなまま、いるの」って喜んでみてくれてる。
282
:
名無しのごんべへ
:2021/10/28(木) 12:53:55 ID:z83za1SM0
モデルに転職したばかりだからか
今まではソロでの撮影だったけども
今回は2人で撮影する予定になっている。
天月さんはフランクで撮影しやすかったけど
初めましての人と2人で撮影となると緊張するなあ…
私もまだお腹出して写真撮るのに恥ずかしい気持ちが少しあるし…
「MISATOさん入りまーす!」
「よろしくお願いします。」
黒髪の背の高い女性が入って来た。
………ん!!!?アレは!!!!
「浜辺さん!」
「しっ…その名前で呼ばないで…
児島さんお久しぶり!
あ、ここではHINAさんだったわね!」
白いシャツのボタンを外して大きいお腹を
露わにしたバッチリメイクの浜辺さんが現れた。
しかしどうしてこんなところに…
それにお腹の子は誰の子なんだろう…
(児島さんももう知ってると思うけど
ショッピングモールの出産事件の怪電波…
アレがこのファッション誌のスタジオから
微弱だけども確認されたんです…
それで私はモデルの姿で潜入捜査をしています…
あなたもここに来ると聞いたので
少し手を貸して欲しいんです…)
浜辺さんは私の耳元でそう言った。
283
:
名無しのごんべへ
:2021/10/28(木) 14:05:08 ID:4Umuxt.60
「(こそこそ)わかりました。」
POM星に来てから事件によく遭遇する気もしないでもないけど、、、
とりあえず今の仕事を精一杯やんないと!
ペアの人が浜辺さんだったこともあり、
緊張せずに伸び伸びやれて巻きで終わることができた。
今日は久しぶりに早く帰れそう。
この時間ならラオくん、オレくんのお迎えも行けるし久しぶりに保育園の先生たちにも会えそう。
最近離乳食も食べてくれるようになったし、美味しいものつくらないと。
未だに母乳欲しがるから夜寝る前と体調が悪い日は母乳あげて寝かせているけど基本離乳食を2人とも食べれるようになってきた。
私は荷物を片付けながら帰る準備をする。
浜辺さんはまだ撮影があるみたいで夜に電話をくれるみたい。
284
:
名無しのごんべへ
:2021/10/29(金) 02:08:46 ID:BB8Dmgnk0
その日の夜
プルルルルルルル
「はい児島です。」
「児島さん、お疲れ様。浜辺です。」
「浜辺さーん!何で言ってくれなかったんですかー!」
「これは極秘だったんです。
事前に漏れてしまってはいけない事項だったから…」
「そうだったんですね。
でもその捜査、結構危険なんじゃ…」
「今のところ、スタジオ内に危険な道具や
それを持ち込んでいそうな怪しい人物はいませんでした。
でも沢山のスタッフがいるようなので油断はできませんね。
もし仮に大人数の出産を起こすのが
犯人の目的だとしているなら
セントラルガールズコレクションが
危ないかもしれませんね。」
「セントラル?ガールズ?コレクション?」
「児島さんはまだ知りませんか?
セントラルガールズコレクション通称CGCは
POMの各都市のモデルさんが集まり
ファッションショーをする一大イベントです。
沢山の妊婦さんがオシャレをして溢れ返ります。
私たちの事務所も恐らく参加予定のはずです。」
「でももし私たちも怪電波にやられたら…赤ちゃんは…」
「大丈夫です。研究所では既に対怪電波用ワクチンが開発されています。
それを接種していれば問題ありません。」
「良かった。あ!そういえば浜辺さん、浜辺さんのお腹の赤ちゃ…」
「あ、すみません。そろそろ携帯の電池がなくなりそうなので一度切ります。
また次回の撮影で会いましょう。」
そう言って浜辺さんとの通話は終わった。
CGCのことも気になるけど…
浜辺さんのお腹の赤ちゃんは誰の子なんだろう…
この星では気にすることないのかもしれないけど
私のお腹の赤ちゃんたちは私と浜辺さんとの赤ちゃんだから…
やっぱり浜辺さんのことは気になる…
285
:
名無しのごんべへ
:2021/10/29(金) 02:24:28 ID:fxH7DS120
浜辺さんは私のお腹の子ができるときは妊娠してたしきになる。
浜辺さん、そろそろ臨月だった気が...
臨月でも普通の働いてるのはすごいけど確か四つ子って言ってた気がするしガールズコレクションも臨月の妊婦さんいっぱいって聞いたから不安があるな。
優子先生に一応連絡しておこう。
双子達は当日リュウタさん預かってくれるし。
286
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 03:01:03 ID:0QiFgjIw0
「あ!ああ浜辺さんね!
誰の子だったかなあ…琴美だったか…舞美だったか…」
「ええ!助産師なのに知らないんですか!」
「うーん…ちゃんと調べれば分かるけど
違う病院で診てもらってるからそればかりはねえ。
こんだけ妊婦さんが沢山いると
誰が誰の子を妊娠出産したのか
正確に思い出せないこともあるのよねー」
優子先生の病院で健診中に聞いてみたもののこんな具合だ。
「あーでもまだ臨月ではないわよ。
だってあなたが今19ヶ月でしょ?
19ヶ月前にひなちゃんと聖堂行った時には
浜辺さんのお腹はパンパンだったから
きっと19ヶ月よりも前よ。」
「あ、そうでしたっけ。
でもかなり大きかったような…」
「あ、そうだ。
ワクチン打つんだったわよね。
変わった副反応があるけど大丈夫?」
「え?赤ちゃんに影響あります?」
「多少だとは思うけど胎児の成長を早めてしまうので
今よりも大きい赤ちゃんになってしまうかもね。」
私は副反応の心配はしていたが
怪電波による影響の方を優子先生は心配していたので
ワクチンは打つことにした。
四つ子の赤ちゃんたちもかなり大きくなって来たけど
母子共に大丈夫だろうか…
287
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 06:01:52 ID:32IAIoaY0
「……こういうのもなんだけど、もしかしたらあなた、そういうタイプかもね……?」
「そういうタイプ……?」
含みのある優子先生の言い方がついつい気になる……。
「なんていうのかしらね、変わった人とかそういうの、ではないんだけど……たまーにいるのよ、大きな赤ちゃんで、重いお産しかできなくて、でも無事に産めて、苦しいけどハマっちゃうって人が……」
「苦しいけど……ハマっちゃう……」
「不思議なことにね、どんどんお産は重くなるのに、それに耐えられてしまうのよ。不思議と」
「でも、それがなんで?」
「そういう人ね、本当に赤ちゃんが大きくなるのが早かったり、そういう刺激に敏感だったりするの……まるで、大きい赤ちゃんを生んでくれって感じで」
288
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 10:05:40 ID:TIOHb3Ks0
「そうなんですね。」
「ひなちゃんはPOM星の身体だし、POM星の中でも出産向きなお尻や腰回りだから大きい赤ちゃん向きでもあるわよ。
だからこそみんなの憧れるモデルさんでもあるのよ。」
そう言われると嬉しいな。
「赤ちゃん大きくなるからリュウタちゃんには打てないからお留守番でよかったわ。
さっきもぎりぎり今の状態キープしてねって言ったところなのよ」
ほんとに女性で良かったかも。
「そういえば私も浜辺さんたちに頼まれて行くんだけど、ネオってモデルあったことある?」
「ないですよ。
トップモデルじゃないですか!?今回の華ですし。」
ネオは突如出てきて一気にヒットしたモデルだ。
大人の女性に甘える仕草とかホストみたい。
小柄で華奢なのにお腹の大きさとツヤで小中学校のあこがれらしい。
「あの子の体つきとかみてるともしかして地球人の男性じゃないかなって。。。でもあのお腹だから二人以上は妊娠してそうだしってことで気になるから、私もワクチン打って協力することにしたのよ。」
289
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 10:39:03 ID:32IAIoaY0
言われてみれば、たしかにそんな感じに見えるかも……?
「そういうわけで、ネオにそれとなく探りを入れて欲しいなって……もし予想通りだったら、こっちもたくさん準備がいるから」
「はい、多分一番近くにいれますもんね、私」
そう、ネオも看板役だけど、私もその次の次くらいには見られている立場だ。
話す機会くらい、きっとあるだろう。
そして迎えたCGC当日、私達はさらなるピンチに直面するのだった……。
290
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 11:00:46 ID:4YMaNAjM0
「「ひなママ、いってらっしゃ〜い!」」
「ひな、気をつけてね!」
「うん、ふたりともリュウタさんの言うこと聞いていい子でいてね。
テレビで見えるからねー。」
双子たちに見送られ事情を話しているリュウタさんに心配されつつも会場に向かった。
「わー広いー!」
「こんな大きいステージでひなちゃんの晴れ姿楽しみだわ。」
私のマネージャーとして優子先生が入ることになっているため二人で会場を訪れた。
「あなたがHINAさん?」
ステージを見に来ていた私達に声かけられ後ろを見るとNEOさんがいた!
291
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 13:17:42 ID:32IAIoaY0
いざ実際に会ってみると、思ってた以上に細く華奢に感じる。
ボーイッシュな上に、なんか成長途中の骨格って感じというか……中学生の時の特に華奢な子って感じがする。
そんなんでお腹だけはとにかく大きく角張り気味で、POMで一般的にきれいとされる感じとはちょっと違うけど、この赤ちゃんがぎちぎちに詰まってるようなお腹が雰囲気に似合ってて人気らしい。
「今日はよろしくお願いしますね!」
「こちらこそよろしく」
ネオさんは微笑んでこちらと握手。
指先までスラッとしてて、ちょっと羨ましいな……。
292
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 14:16:56 ID:TIOHb3Ks0
「ぼ、あ、わたしは臨月なので今回のCGCで終わりなんですけど、
HINAさんは何ヶ月って聞いてもいいんですか?」
ネオさんは私のお腹を触りながらニコニコして聞いてくる。
確かに産まれちゃうとまた妊娠してお腹大きくなるまでモデルはできないもんね。
「私は19ヶ月なの。四つ子なの。」
「わー一緒ですね!
私も四つ子なんです。初めての出産でまさか四つ子妊娠すると思ってなくて。。。
体質なのかお腹の赤ちゃんたちもうぎゅうぎゅうに詰まってるみたいって言われてます。」
ほら、と私もネオさんに促されてネオさんのお腹を触るとくっきりと赤ちゃんの足の形が。
293
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 14:54:50 ID:32IAIoaY0
本当に、狭いスペースに赤ちゃんがぎっしり入っているような感じ……。
今はちょうど最初の衣装を着ているんだけど、なかなかにタイトなジーンズだ。
本当に、POMの人とは思えないくらいに細い腰だ……。
スタイルも良くてキュッとしまってて、魅力はすごい。
私は、流石にこれと比べるとかなりムチッとしてるかな……。
294
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 15:36:14 ID:TIOHb3Ks0
「ネオさーん、準備お願いします!」
「はーい!じゃあまた。」
ネオさんは声のする方に行っちゃった。
「やっぱりあの身体みるとたぶん。。。」
優子先生はネオさんがいなくなって声をかけてきた。
「やっぱ、そうだよね。」
「一応色々用意してきてよかったわ。」
優子先生は色々なケースを考えて用意してきてくれたみたい。
295
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 16:12:57 ID:32IAIoaY0
「ワクチン、投与したいけれど……」
優子先生が悩ましげにいう。 そりゃそうだろう。
一番狙われるだろうけど……でも、今のネオさんだとこれ以上赤ちゃんが大きくなるのはつらすぎる。
なんというか、究極の選択だ。
「ネオさんに、素直に説明します?」
「したいけれど、あまり不安にさせたくないのよね……」
296
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 16:18:20 ID:TIOHb3Ks0
「唯一の救いは生み月ってことだけど。
最悪生まれても私が介助できるし。」
CGCが全国放送だから下手したら流れちゃうってことよね。
「HINAさんもスタンバイお願いしまーす!」
私も呼ばれてしまい、準備に向かった。
297
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 16:36:39 ID:32IAIoaY0
ショーが始まり、私とネオさんを含めたモデルさんたちが次々とランウェイに現れる。
私は目立つのと同時に、ネオさんの引き立て役だ。
目立ちすぎてはいけない。
それでも、このお腹と服は目立たせなければならない。
その難しいところを両立させるのがモデルの本分だ。
主張しすぎず、かといって地味じゃなく。
さり気ない仕草でそれを見せ、ちょうどネオさんと列を替わった、その時だった。
私には、わからなかった。
優子先生も、これは対応できなかった。
だって……。
会場の通信や照明、音楽の操作に、怪電波が混ぜられていたのだから……。
298
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 17:22:38 ID:TIOHb3Ks0
「ふぅー...ぁぁ...。」
ショーをしていくうちに少しずつネオさんの息が荒くなった気がするけど気の所為かな?
ランウェイ歩いてるときは汗もかかず微塵も感じないけどはけた時に
腰をさすったりしてる気がするけど。
ネオさんの異常よりも先に事件がついに始まった。
バシャー
じょー
ずりゅり
「キャー!」
「え、いやぁ!!」
「な、なに!?」
ランウェイを歩いてる3人のモデルの子が二人は破水、一人はまだ産み月になってなかったのか一気に頭が出てきたみたいでミニスカート下から赤ちゃんの頭が見えている。
299
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 17:31:44 ID:32IAIoaY0
一気に会場が騒がしくなる。
混乱する中、産気づいたモデルに優子先生が言葉をかけているのを見た。
ここでようやく、私は例の怪電波騒ぎだと理解した。
「ネオさん!」
万一のときは誘導を任されているので、私は即座にネオさんに駆け寄る。
「大丈夫……なんか、お腹が急に重くなった気がして……どうしたんだろ……」
300
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 20:05:54 ID:TIOHb3Ks0
「大丈夫ですか?
動けそうなら移動しますが。」
「うぅ...むりかも...いたたっ」
ランウェイの入り口のメインだけど今回の華に呼ばれてる
ネオさんに一番スポットライトが当たるようにセットされてるため、一番目立ってる。
陣痛を痛がってるのをみるとやっぱり...。
ネオさんは蹲ってお腹を抑えて陣痛に耐えている。
今逃げ遅れたのはネオさんと産気づいたモデルの子3人とカメラマンさんがみんな産気づいちゃってる。
私と優子先生はこのとき出産出て一杯でカメラでネオさんの様子が放送されているのに気づいていなかった。
301
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 20:27:29 ID:32IAIoaY0
「カメラ止めて!」
誰がそう叫んだのかわからないけど、その声でようやく気がついた。
そうだ、ネオさんを……。
「車椅子持ってきて!」
無事なスタッフにそう言って、私はネオさんにつきっきり。
だいぶお腹が張ってるようで、かなりつらそうだ。
(ここで、ネオさんが産気づいちゃったら……)
不安が頭をよぎる。
「HINAさん、車椅子きました!」
そのスタッフの声で、落ち着くことができた。
なんとかネオさんを車椅子に乗せてその場から去ると、怪電波の範囲外なのか、ネオさんのお腹の張りは落ち着いてきたようだった。
ただ、その後の検診で別の問題に直面した。
ネオさんと私の赤ちゃんが、過剰成長しているというのだ。
まるで、PFMシンドロームのように……。
302
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 21:14:38 ID:TIOHb3Ks0
「うぅ!?」
お腹の赤ちゃんが大きくなって元々産み月で
赤ちゃんもギリギリだったせいか妊娠に耐えれないと判断しネオさんの身体はそのまま陣痛を起こさせたみたい。
「ひなちゃん、ネオさんの状態どお?」
優子先生が様子を見に来てくれた。
「ネオさん、私は医者なの。
様子見させてね。」
持ってきた持ち運び超音波で確認している
「赤ちゃんもうギリギリみたいね。
大きさも大きいし出産になっても問題ないわね。」
303
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 21:25:35 ID:32IAIoaY0
「待って…今、無理……っ」
出産の準備をさせようとすると、なんとネオさんがそれを拒否していた。
「なんで、もう産んで大丈夫よ?」
「違う、ぼ……私が、私が無理っ……!!」
ネオさんが無理……?
「優子先生、もしかして……」
リュウタさんと同じパターン、あの体格にお腹、そうかもしれないと思って伝える。
「……このままお産になっても、骨盤がまだなじまない、ってことね……一旦陣痛を抑え込んで、それなりに時間をかけてなじませるしかないかも」
304
:
名無しのごんべへ
:2021/10/30(土) 21:44:56 ID:TIOHb3Ks0
「ただこれ以上赤ちゃんをここに止めとくのはネオさんの身体に良くないから5日が限界ね。」
ネオさんのお腹の中の赤ちゃんがさらに成長した結果、
ぎゅうぎゅうになっていていてこのままだと子宮が伸びきっちゃって陣痛がうまくつかない可能性があるみたい。
だから早く産ませてあげる必要があるから優子先生はつきっきりで骨盤少しでも広げれるようにマッサージやヨガなどをすることになった。
私の家にネオさんと優子先生が来ることになった。
305
:
名無しのごんべへ
:2021/10/31(日) 01:21:18 ID:CZL1A.CA0
突如中止となったセントラルガールズコレクション。
CGCはPOMに関わる多くの企業のスポンサーを抱えている為
このまま中止する訳にはいかないということで
5日後の祝日に再度開催されることになった。
「せ、先生…陣痛を抑える薬を…お願いします…」
「ああ鎮痛剤ね。鎮痛剤、鎮痛剤…」
「い、いや痛み止めではなくて
赤ちゃんが産まれるのを止める薬を…」
「え?」
「私…やっぱり…5日後のガールズコレクションに…
出ます!出ないわけにはいかないんです!」
このまま陣痛促進剤で赤ちゃんを産んだ方が
ネオさんの身体には楽なんだろうけど…
POMのナンバーワンモデルのプロ意識からか
このままお腹に留めておきたいという強い意志を
ネオさんの瞳の奥に感じた。
306
:
名無しのごんべへ
:2021/10/31(日) 01:41:29 ID:crn9yb7Q0
「わかったわ。
でもそのかわり今日から少しでも股関節を柔らかくするストレッチ
しましょう。」
ひとまず陣痛を抑える薬で治まったみたい。
ネオさんは陣痛が来ないように安静と安全性を考えて私の家に一緒に帰ることにした。
ガチャ
「ただいまー。」
「ひなまま、おかえり」
「おかえりなさーい!」
双子が嬉しそうにお出迎えしてくれる。
「ひな、おかえり。
優子先生、ネオさん、いらっしゃい。」
先にリュウタさんには説明して客間を用意してもらっていた。
「初めましてネオです。」
「ひなの同居人のリュウタです。外ではリュウコって言ってます。」
「リュウタ、、、それにこの子達。」
ネオさんもリュウタさんの名前や双子達の反応見て確信した。
元地球人の男性だ。
307
:
名無しのごんべへ
:2021/10/31(日) 15:06:30 ID:CZL1A.CA0
「ネオさん…やっぱりあなたは…
地球から転生してきた元男性なんですね…」
「!!!!」
「安心してください。私たちはあなたの味方です。」
色んな出来事に動揺するネオさんだったが
私たちはリュウタさんの研究所のことや
ショッピングモールでの事件のこと、
そしてガールズコレクションには
潜入捜査として出演していること等
今までの経緯を説明した。
「そう、だったんですね…
実は私…いや僕は地球では売れないモデルをやっていて…
たまたま撮影をしていた時に移動車が事故をして
意識を取り戻したらこの星に女性として生まれ変わっていました。」
「生まれ変わった直後の記憶って覚えています?」
「はい。ある研究所にこの身体で裸で横たわっていました。」
「研究所!?それから…?」
「ある人物からPOMの星のことを聞かされて
『ここでの研究に協力すればお前の望みを叶えてやる』
と言われ僕の望み、トップモデルになることを交換条件に妊娠を決めました。」
「ある人物…その人の名前は分かります?」
「はい。ドグマと自身で名乗っていましたが
本当の名前かは分かりません。
姿も見たことないので分かりませんが
研究所の責任者というのは分かりました。
この星では妊娠してお腹の大きい人がより魅力的とされると聞いて
ドグマの研究と僕の望みが都合が良かったのか
待遇の良い事務所や住まいを与えられ大事に扱われていました。
しかし研究所ではどうやら成人に至らない少女にまで
妊娠させる研究をしているらしく
何か嫌な雰囲気を感じていました…」
謎の人物ドグマ…謎の研究所…
そういえばレオさんが転生した後の記憶があるって
言ってたけどもしかしてこの話と合致することがあるのかも…
少しずつ真相が見えてきた気がする…
308
:
名無しのごんべへ
:2021/10/31(日) 17:22:31 ID:lUMFv92Y0
「ひなまま、ねおねえたんもいっしょ?」
ラオくんとオレくんは部分的には理解できたみたい。
「一緒よ。
ネオお姉ちゃんはお泊りするけど赤ちゃんのためねんねが必要なの。
だからいい子にしなきゃだめよ!」
双子にもわかるよう説明してあげる。
「まだ一歳になってないですよね?すごいですね。」
「この子達も元地球人男の子たちだったみたいで...」
私は双子たちのことも説明もする。
「だからまだ離乳食なんですよ。こんなに言葉話せても。」
「でも赤ちゃんの時から意思疎通できるのはありがたいですね。僕の子はどうなんだろう?」
診察をほぼ受けてないってことで優子先生がこれからみることになった。
309
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 11:27:37 ID:fW77Jsm20
「赤ちゃん、最初に出てきそうなこの子がちょっと小さいかな?
二卵性みたいね。
もう一つの方は3人ともしっかり育ってるし保育器必要ないわね。普通はいっぱい入ってる方の子たちのが小さくなりやすいんだけどね。」
ネオさんのお腹のエコーを診るとたしかに1人だけ他の子より2回りくらい小さい子がいる。
「あ、ここ見て。」
優子先生が示した先には他の子にはないものが映っていた。
「まだ正確にはわからないけど、小さい子だけ男の子かもしれないわ。」
ラオくんとオレくんは関係者以外には秘匿されてるけどCGC中で出産になったら...
310
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 11:41:09 ID:1PleNz7w0
「あの……」
そんな中で一番最初に声を出したのは、やっぱりネオさんだった。
「何かしら?」
「この小さい子がきちっと育ちきるまで保たせること、できますか……?」
「えっ……でもそれじゃ、あなたのキャパを超えちゃうわよ?」
「いえ、いいんです……僕からしたら、我が身可愛さで優先しちゃうの、本当にイヤで……」
ネオさんの言葉は拙いけど、その目に見える決意は本物だ……私でもわかる……。
「キャパ超えたら本当に辛いわよ、きっと、陣痛が来てるのになかなか産めないままランウェイを歩くことになるわ」
そんな言葉にも、ネオさんは折れる気配はない。
「やりますよ、僕、トップモデルのネオなんですから」
311
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 12:01:31 ID:fW77Jsm20
「そうね...状態を見る限り小さい子のほうが大きくなるまで待つと他の子たちが大きくなりすぎるちゃうのよね。
恐らく他の子の栄養が10としてこの子は4くらいしか行き渡らない感じなのよね。
それにPOMではキャパオーバーになるとこれ以上は成長しなくなっちゃうのよね。
だから逆に産んで母乳とかで管理させたほうがいい気がするのよね。」
すでにキャパがオーバーしそうなネオさんのお腹で育てるより出してあげたほうがってことか...
ネオさんがそれでもということでCGCまではお腹で育てあとは自然に任せることになった。
CGCまではハリどめ飲んでトイレの行き来以外はベットで優子先生が一日一回様子を見に来ることになった。
私もリハーサルやらで忙しかったため、CGCのあとちょうど休暇をとってたのでネオさんのお世話をすることにした。
312
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 12:15:23 ID:1PleNz7w0
育ち具合を確認してる優子先生によれば、ネオさんはかなり予想より頑張ってるみたい。
一番小さい子もそれなりに育ってきていて、これならCGC当日には10とまではいかなくても7��8くらいまでは育ちそうとのことだ。
ただ、そのぶん他の子も育っているので、言うなれは14,14,14,8という感じで、人数より二人ほど多いような負担がかかるらしい。
それでも安静にしてる効果はかなりあるみたいで、仮にCGCを諦めるなら10も夢じゃなさそう、とかなんとか。
ただそこまで安静にしているので、私の付添が必要って感じ。
そんな私も、赤ちゃんがかなり大きくなってきてて、もう10を超えてるとか……
313
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 12:32:03 ID:d6OkeemI0
そして1週間経ってCGCの日になった。
ネオさんの小さい子も保育器はしょうがないけど1週間前に比べると入る期間は
短くなるみたい。
ただ2日前から成長が止まったみたいでもうキャパオーバーみたい。
CGCが終わったら陣痛促進剤で出産にしようと計画してはいる。
ネオさんがこの時すでにキャパオーバーになって張り止めが効かなくなり、
陣痛が始まっていたことにわたしと優子先生は気付けていなかった…
314
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 12:43:38 ID:1PleNz7w0
「ふぅ……っ、9.5か……あと、もうちょっとだったんだけどなぁ……仕方ないか……っ……」
さらに二回りほど大きくなったお腹を抱えて、少しくるしそうなネオさんが言う。
小さい子がなんとかぎりぎりまで育ったのはいいけど、もう十分大きい子達が更に育っていて17,17,17,9.5というありさまらしい。
まぁ、私のお腹も一人あたり15くらいになってて似たようなもんだけど……。
こうなると私もネオさんも着替え一つするにも大変で、他のスタッフの手伝いがないとだめなくらいになっていた。
315
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 13:01:28 ID:fW77Jsm20
そして延期になっていたCGCがまたスタートした。
何人かのモデルのこがあのとき出産しちゃったことで
入れ代わりで何人か新しい妊婦モデルさんもいる。
その中でも私のお腹はやっぱりひときわ輝いてるらしい。
ネオさんのお腹もPOM星にはないパンパンのお腹が物珍しくて更に受けているようだ。
316
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 13:18:02 ID:1PleNz7w0
流石に重いのか、ネオさんは前よりかなりゆっくりした足取りでランウェイを進んでいる。
私もそれに歩調を合わせ、流れを止めないように。
私とネオさんは特にボディーラインのでるタイトな服が多いから、かっこよく見せるためにもそういうテンポが大事だ。
そして、一度舞台袖に戻ったら着替えて次の出番を待つ。
ふとネオさんのほうに目を向けると、随分お腹を気にしていた。
317
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 13:32:03 ID:fW77Jsm20
「ネオさん、大丈夫ですか?」
「ふぅ..大丈夫。
久しぶりに動いたから...」
ネオさんはお腹を触りながら困った顔をしているけど大丈夫ならいいかな?
優子先生も待機してくれてるし、控室には保育器や諸々出産準備もあるから大丈夫かな。
私はネオさんの状態が気になりはあるもののショーに集中していく。
たくさんのスポットを浴びて私達を見てもらうのはすごい気持ちいい!
318
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 13:54:54 ID:L5WqgNrY0
しかし、本当にタイトな服ばっかりだなぁ……。
「ふぅ……ふぅ……次、また僕の出番だっけ?」
「あ、私達みんなもう少し後ですね。休憩しましょう」
「あ、そうか……すまない……ふぅ……ふぅ……」
「ちょっとネオさん、お腹触らせて?」
返事をする前に触ってみたけど……カチカチだ!
319
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 14:08:04 ID:fW77Jsm20
「もしかして陣痛が始まってるんじゃないですか?」
「違うよ...ちょっとお腹が張ってるだけ。ふぅ、ふぅ...」
だいぶ辛そうだけど安静にしてる時から前駆陣痛で
お腹が張ってたみたいだし、今日は動いてるしそれもあるのかな?
椅子に座って休憩中だけどネオさんは座ってるのも苦しそう。
だいぶお腹は限界まで来てるみたい...
POMではここまでなる前に出産になるみたい。
お腹張っても快感になるだけってPOMの妊婦さんの身体ってすごいよね。
私も普通なら動けなさそうだけどまだまだ全然
余裕で大きくなるよって優子先生に言われて驚いてるけど。
ネオさんは辛そうだけどランウェイを歩いてるときはそんなことを微塵も感じさせないのはほんとにプロだなって思う。
私も頑張らないと!
320
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 14:35:54 ID:L5WqgNrY0
ゆっくりだけど堂々とした歩き、さすがって感じ……。
負けじと私もポーズを決める。
それを何度か繰り返して、4回目くらいの控室。
全体の半分くらいが終わったくらいかな……。
「ふーーーっ、ひぃーーーーーーーっ、ふぅうーーーーッ……っッ………!」
ネオさん、控室ではかなりつらそう。
うつむいて、拳を握って必死に耐えてる。
「ネオさん、本当に……」
「大丈夫……ッ、トップモデル、がッッ……途中で引っ込むなんて……できなッ、いよッ……」
321
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 14:47:16 ID:d6OkeemI0
「ちょっと流石に見させてね。」
控室に呼んでいた優子先生がさすがに出産の進み具合を確認するために近づいてきた。
椅子に座って股を少し開いた状態で陣痛に耐えているネオさん。
ミニスカートだから衣装も脱がなくても下着だけずらしただけで確認できそう。
「っつ!?」
「お腹はだいぶ下がってきちゃったわね。
辛いでしょ?
内診するから力抜いててね。
ふぅーふぅーでちょっと我慢してね。」
322
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 14:57:56 ID:1sU3ziEI0
「ふぅーーっふぅうーーッふッぅ��ぅぅッ……!!」
「もうちょっと力抜いてねー?」
「ふッぅ��ぅぅーッー、あッそこ触らないでいきむのッ我慢できないッ!!」
ネオさんの悲痛な叫びに手を止めて優子先生が言う。
「かなり凄まじいわね……一人目の子がだいぶ下がってるけど、子宮口はまだまだ3cmくらい……本人も途中で抜けたくないみたいだし、耐えさせるしかないわね」
「あっ、ありがとッう、ございます………ッッッ!!」
優子先生の見立てでは、一人目が骨盤に入り込みかけてて、それがいきみたさの原因らしい。
323
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 15:06:13 ID:d6OkeemI0
ただリュウタさんやリオさんたちと同じで元男性だけあって出産の進みは遅いみたい。
「HINAさん、ネオさん、スタンバイお願いします!」
「っ...ぁい!」
「すぐ行きます!」
辛そうだけどヨロヨロとネオさんが立ち上がった。
骨盤に赤ちゃんが降りてきてるせいか歩き方もがりまたになって動きにくそうだったのに
先に歩いていってるネオさんはカーテンを抜けるとランウェイでいつものように歩いてる。
流石にたまにお腹を擦ってるけど誰も気づいていないようだ。
324
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 15:23:11 ID:rV3RqzaA0
そこからはもう、見ていて感心するのと心配になるのとを繰り返していた。
ランウェイではキビキビ歩いて、戻るとひたすらつらそうに。
しばらくするととうとういきむのを我慢できなくなっちゃったみたいだけど、優子先生でもこれは止めようがなかったし、赤ちゃんもほとんど進んでないらしかった。
元男性でもネオさんは特に骨盤が狭くて堅く、赤ちゃんを通せるまでには相当かかるのが間違いなさそうだとか……。
私だったら、こんなに我慢できるだろうか……?
325
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 15:36:34 ID:d6OkeemI0
「あと10分くらいでまたステージだけど大丈夫?」
優子先生は少しでもネオさんが楽になるようにお尻をテニスボールで抑えてあげていた。
「ふぅーー...ふぅーーー!」
ネオさんは椅子に座ってられず控室で四つん這いで陣痛にたえ、頷くだけ返事ができない状態だ。
「あぁ...むぅ...うぅうう!」
息んでいるのもあるが赤ちゃんが出産が降りてきて腸を刺激しているらしく、お腹がゆるくもなっているみたいで、
出さないように我慢してるみたいで息みたいのと羞恥心で耐えているみたい。
326
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 16:10:38 ID:oanmGPmg0
「ネオさん、うんち出しちゃう?」
すぐに密封できるビニール袋を用意して優子先生が優しくいう。
ネオさんがこくこくとうなずいたから、私は一旦その場を離れた。
流石に、そこまで見ちゃうのはデリカシーが無いってやつだ。
しばらくして戻ってきたけど、ネオさんも出し切った割には状況が変わらないみたい……。
「こうなったらあとは時間勝負ね……ネオさんがへばらないことを祈るしかないわ」
327
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 16:26:09 ID:d6OkeemI0
次の衣装は水着か。
私はお腹の艶が魅力だからかビキニだけど
ネオさんは小中学生向けなのもあってスクール水着のような形だ。
着る方も着せる方も大変だけど、いくら妊婦さんようの水着だといっても四つ子のネオさんにはぴっちりしていて
お腹が少し締め付けられるみたい。
「うぅーーー...!ふぅーふぅー...」
お腹が下がっているもののネオさんの体のラインが綺麗にでている。
328
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 16:54:03 ID:XYIx3QF60
かなり苦しんでるけど、それでもモデルの仕事をきっちりこなしてしまうネオさん、なんかとんでもない人だ。
負けたくないけど、ここまでなれるかって言われると……。
水着が終わったらすぐ着替え。
私達の出番もまだまだある。
私はまだまだ楽なので、着替え終わったらネオさんを介抱することにした。
329
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 17:15:44 ID:d6OkeemI0
「うぅ...。」
終盤に差し掛かったところで骨盤はまだまだ狭いけど子宮口は7cmほど開いてるみたい。
着替えをしていた時に
ネオさんが青い顔をして口元を抑えて耐えている。
「大丈夫?吐く?」
優子先生が背中を擦りながら顔にビニールを近づけている。
「げほっ...げほっ...おぇ...股....おく...なんか...挟まって...きもちわるぃ...」
お腹が大きくて手が届かないみたいだけど股間に手を当てようとしてる。
優子先生はすぐに股の方を確認している。
330
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 17:29:05 ID:XYIx3QF60
「結構開いてきて、その分降りてきてるけどまだまだ……ネオさんの骨盤が狭いから、余計に圧迫感を感じるのね」
破水もまだだし、何もできないというのが優子先生の結論らしい。
「はぁ、はぁッ……わ、わかりました……っっぐぅ��ぅぅ!!」
ネオさんもまだ耐えるつもりでいる……。
せめて、こうなったら支えてあげないと……。
331
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 17:39:23 ID:d6OkeemI0
ランウェイの入り口まではもう私達が支えないと崩れ落ちちゃうくらいにキツそう。
メイクも何回も直している。
「ふぅ...うぅ...ょし!」
弱々しさもある気合でお客さんたちから見えるところに来ると骨盤が開いてきたことや赤ちゃんの頭が降りてきて子宮口に挟まっていることもあり、
最初のようには歩けずがに股になるのを気をつけて歩こうとしている。
そしてラスト5着まで来た。
いよいよクライマックスが近づいてきていて私とネオさんががラストスパートで出ていくことになる。
ネオさんも限界まで来ていた。
優子先生曰く破水してもおかしくないところまできてるみたい。
これだけ動いていることもあり、骨盤もだいぶ開いてきてネオさんの骨盤でも一人目の小さい赤ちゃんだけならそろそろいつ生まれてもおかしくないみたい。
それでもネオさんは何事もないような感じでランウェイを歩いている。
332
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 21:39:20 ID:XYIx3QF60
大した人だ……フィナーレまでやりきっちゃいそうだよ……。
私だったら、ここまでは絶対ムリだ。
これがトップのプライドなのかな……。
フィナーレまでほんとにやりきったよ、この人。
なんて思った、その時だった。
ネオさんが力尽きたようにしゃがんだかと思った、次の瞬間。
破水、したのだった。
333
:
名無しのごんべへ
:2021/11/01(月) 23:18:57 ID:d6OkeemI0
「ふぅーふぅー...あぁゔぁあ...」
まだ壇上だけどネオさんはそのままいきみ始めちゃった。
このとき全員カメラは切られたと思っていたが、潜伏していた研究員によって1カメラは止められていなかった。
「うぅうう ....ぐぅううう!」
ネオさんは破水したことでもう我慢できず無我夢中でいきんでるみたい。
334
:
名無しのごんべへ
:2021/11/02(火) 17:40:27 ID:jbz5nGK.0
ネオさんは、カメラが止められてることは知らない。
だからだろうか。
必死に赤ちゃんを隠すように体勢を変えながらいきんでる。
更に、他のモデルさんたちが一気にネオさんを囲み、カメラに映らないようにしてくれた。
頑張れ、ネオさん……!
335
:
名無しのごんべへ
:2021/11/02(火) 18:09:40 ID:SwgPrMpc0
「カメラ止まってるわよね?」
カメラマンさんたちに確認してもらい、優子先生がネオさんの元に向かう。
ネオさんの股が1番よく映るところのカメラだけ研究員によって自動でつき、
映っているとは気づかず…
「ネオさん、大丈夫?
もうカメラ切ってもらったから大丈夫。
楽な体勢とろうか?
ちょっと診るわね。」
手で隠そうとしているネオさんの手をずらして優子先生が状態を見てくれている。
カメラが切れたということでモデルの子たちは下がっていく。
POM星の出産とは違い苦しんでいるのがみてとれるため、
モデルの子達は何があったのかと不安そうにしている。
私はタオルを持ってネオさんの元に行く。
336
:
名無しのごんべへ
:2021/11/03(水) 10:17:39 ID:ESEjyR7c0
「うっうっ!!!!脱げないっ!!!!」
こんな時に限ってネオさんが最後に着ていたのは
身体にピチピチにフィットした黒い皮のパンツだった。
脱ぎにくくはあるものの幸いにも破水したことが分かりにくかった。
「優子先生!一度ステージ捌けさせましょう!」
他のモデルさんたちが観客からネオさんを隠しながら
私たちはステージの上手から苦しむネオさんを移動させた。
「ネオさん!大丈夫ですか!?」
「天月さん!」
ステージ横から駆けつけてきたのは
いつも私たちを撮影してくれているカメラマンの天月さんだ。
もちろんCGCの撮影もしていたが
私たちの事務所のモデルしか担当してないので
ネオさんに駆け寄るのは不自然だなとふと思った。
その時天月さんのカメラに目をやると
カメラの動画録画ランプが赤くついている…
さっき優子先生がカメラを止める指示を出していたのに…
337
:
名無しのごんべへ
:2021/11/03(水) 10:44:50 ID:fxlPcreQ0
天月さんは気になるけどネオさんに気を取られてて言えなかったのはあとで後悔することになったけど...
「うぐぅうう!(ぐりゅり)
あぁあ~#?®$#!!」
ネオさんが息むと赤ちゃんが小さいだけあって赤ちゃんの頭がパンツ越しにぷっくり
膨らんだけどパンツの収縮でいきむの止めると無理矢理押しもどちゃったみたいでネオさんは言葉にならない悲鳴をあげ、足をバタバタしている。
「大丈夫大丈夫だから。
脱がせにくいから切るわね。」
「ぐぅううううう!!
ゔあぁああああ!?」
ずぼっ、ぷしゅー
優子先生がハサミでパンツの股あたりに切り込みを入れると
更にネオさんが息むと赤ちゃんの頭が一気に羊水とともに出てきた。
ちっちゃいな...
「2100gくらいかな。
ひなちゃん!もう生まれるから保育器持ってきてくれる?」
「はい!」
私が保育器を取りに行くとスマホに鬼のように通知が来てる...
リュウタさんからの留守電にネオさんの出産がTVに出てると聞いて慌てて戻った...
338
:
名無しのごんべへ
:2021/11/03(水) 12:21:32 ID:McBcATDY0
幸いにもレザーパンツのおかげではっきり写っていないし、赤ちゃんの性別もわからなかったとはいえやられてしまった。
まさか天月さんが……。
しかし、今は生まれた赤ちゃんが先決だ。
丁寧に保育器に収めて、ネオさんの様子を見る。
今までよく頑張ったというべきか、意識が朦朧としていて、とても大きな子二人を続けて生むのは無理だ。
残されてる手段は一つ、とても辛いのしかない……。
一人生まれたから出来たネオさんの子宮のキャパ、それを生かしてネオさんを休ませる……。 でもそれは、まだお腹にいる子がもっと育つ諸刃の剣だ。
でも、やるしかない……。
339
:
名無しのごんべへ
:2021/11/03(水) 12:57:24 ID:GcjkKVj20
「休ませたいけどもって数時間かも...」
優子先生は弱い陣痛止めの薬を注射したみたいだけど
数時間で産気づかさないとネオさんの出産できるキャパを超えちゃうみたい。
とりあえずすぐにメディアに駆けつけられる前に
私の家にネオさんと赤ちゃんを運んだ。
3時間ベットで休ませていたけどまた陣痛が始まったみたい...
優子先生的にも赤ちゃんのためにもネオさんのためにももう出産したほうがいいということ。
また問題があってこの家をメディアに嗅ぎつけられちゃったみたいで響さんの協力のもと響さんの山奥で研究用に借りている別荘に隠れることにした。
移動は車のためネオさんを支えて車の後部座席に載せた。
ここの車は子沢山な場合でも大丈夫なように15人用とかある。
運転席に響さん、隣に優子先生、
その後ろに横にしたネオさん、
次の席に私やリュウタさんでその後ろに双子と保育器に入った赤ちゃんを載せている。
340
:
名無しのごんべへ
:2021/11/03(水) 16:25:18 ID:GcjkKVj20
「あかちゃん、ちいさいねー!」
「ひなままうんだの?」
双子は興味津々みたい。
「ネオお姉ちゃんが産んだ子よ。
二人のがお兄さんだからオリコウサンしてようね?」
「「はーい!」」
二人とも聞き分けが良くて助かる。
「よかった。子宮口はまだ閉じてなさそう。
赤ちゃんはまだのんびりしてくれてるし陣痛もまだ弱いから今のうちに休んでてね。」
座席を倒してネオさんの状態を優子先生は確認している。
ネオさんは出産した直後よりは元気そうだ。
POM星の女性に比べると回復は遅いけどPOM星空気のおかげで回復力は早いみたい。
341
:
名無しのごんべへ
:2021/11/07(日) 12:21:08 ID:Ldi6.4k.0
「ふぅー...ふぅー…ぁぁ...。」
「ネオさん、大丈夫ですか?」
「ふぅー…まだ、大丈夫だよ」
車に乗ってから1時間程が経過した。
山道に入ってから、車の振動か普通に子どもが降りてきたのかネオさんが辛そうにしている。
「ネオさん大丈夫?
あと10分くらいで着くからもう少し我慢してね…」
「はぃ…分かりました…」
342
:
名無しのごんべへ
:2021/11/07(日) 12:34:14 ID:UyUobRVs0
ただそれからすぐだった。
ぷしゃーと水が流れる音がしたのでネオさんが破水したのかと思ったら
違った。
「ごめん…破水して赤ちゃん降りてきちゃった…」
運転してた響さんが申し訳なさそうにいった。
破水して陣痛も始まったみたいで車のブレーキを踏んで止まった。
「困ったわ。この国車運転できるひといないわよね?」
優子先生も運転したことないみたい。
「んんーーーーすぐ出すから、はぁはぁ…まってて…2人…」
響さんはいきみ始めた。
「ふぅ…ふぅ…せんせ、こっちも…」
ネオさんも赤ちゃんが子宮口に頭が入ったみたい。
343
:
名無しのごんべへ
:2021/11/07(日) 20:50:52 ID:xK3A8t0Q0
「んっっっっあっっっ!!!!どうしよう!!!パンツ下ろして!!!!」
響さんの赤ちゃんの進行が思ったよりも早く
運転席のハンドルに両脚を乗っけた状態の
響さんのスカートの間から大きな赤ちゃんの頭が
パンツ越しにムクムクと外に出てこようとしていた。
「あー!!!ちょっと早い早いって!!!」
助手席の優子先生が響さんの背もたれを倒して
産む体制を整えてる。
その瞬間
「いったああああああああああああい!!!!」
ネオさんが大きな痛みを発した瞬間
ネオさんの2人目の赤ちゃんが頭を見せた。
とても大きい…小顔のネオさんと
同じくらいの頭ほどの大きさで
こんなに大きな赤ちゃんをこのまま産めるのだろうか…
344
:
名無しのごんべへ
:2021/11/07(日) 21:05:34 ID:UyUobRVs0
「ネオさんの方も赤ちゃん出てきたわね。
想定通りの大きさだわ。
破水させちゃうから一気に陣痛強くなると思うけどもう息んんでいいからね!」
優子先生は自分の席を倒してネオさんを座らせた状態で優子先生の席に足をかけれるようにしている。
パシャー
「うぅううう、きたぁあああ!!」
破水したことで一気に陣痛が強くなったみたいで
息むと一気に赤ちゃんの頭が眉間まで出てきてる。
一人目の赤ちゃんの2倍はありそうな大きさの赤ちゃんだけど一度赤ちゃんを産んでるだけあって股関節が開いてることもあり眉間まではすぐ出たみたい。
「あぁ!?あかちゃん、はやいわはぁはぁは...」
響さんの赤ちゃんはパンツをずらすまもなくパンツを押し上げて出てきちゃってるからあまりの速さに響さんは驚いてるみたい。
345
:
名無しのごんべへ
:2021/11/08(月) 02:51:58 ID:cjgQPdos0
「響さん!脚をこっちに向けることできますか!?」
「んんんんんん!!!!でぎない!!!!
あっあっ!!!!あっでるぅ!!!!」
運転席の狭い空間のハンドルに両脚を置いて息んでいた為
響さんはその状態から身体を後方に反転させることは難しかった。
そして響さんのミニスカートの間からは
パンツに包まれた赤ちゃんがみるみるうちに
フロントガラス側に顔を出しついに…
「あっああああああああああ!!!!
はぁ…赤ちゃん出たぁ……」
パンツをラップのように包む形で
響さんの赤ちゃんは完全に外に出た。
響さんは下に落ちないよう太ももで受け止めている。
346
:
名無しのごんべへ
:2021/11/08(月) 03:13:38 ID:BmCqNWGw0
「おめでとう。」
優子先生がその赤ちゃんをパンツの中からだぢて
抱き上げて響さんに赤ちゃんを抱かせてあげてる。
「はぁ、はぁ、、、こっちきてからほんと安産過ぎて、
いつも介助が間に合わないのよね。」
響さんは苦笑いをしている。
「ふぅふぅ、んんーーーー!」
ネオさんも自分の太ももを掴み、いきんでいる。
未熟児だったとはいえ、1人産んでるだけあって順調に大きい赤ちゃんは出てきている。
「ネオさんもいいわよ。
ショウお兄ちゃんが開けてくれてたから少しは出やすくなったかな?」
ネオさんは未熟児で産まれるってわかった時から男の子の転生の可能性を話す前から
小さく産んでしまう責任持を感じて男の子だけは自分で育てるって話してた。
だから名前もネオさん自らつけていて、
ショーで産まれたのでショウくんってつけていた。
347
:
名無しのごんべへ
:2021/11/09(火) 17:45:10 ID:XN7Hi09g0
「優子先生、この車少しずつうしろにさがってない?」
後ろにいたリュウタさんが気づいた。
山道で坂の途中のため止まってても下がってるみたい。
「ふぅーふぅー、あーもう、運転するわ...」
「大丈夫?」
「ふぅーーーふぅーーー、大丈夫。
一回やったこと、あるか、うぅうう!?」
陣痛が来てるみたいだけど響さんはエンジンをつけた。
ゆっくり車が動き出した。
「うぅ、ぐぅう、つうう!?」
ゆっくり動いてるせいか山道の舗装されていない道で
強く揺れるせいか息むのも揺れて大変そう。
「まだ羊膜に包まれてるから外しちゃうね。
息みやすくなるからね。」
出てきた赤ちゃんを診るとたしかにまだ膜に包まれたままみたいで頭の天辺に羊水が溜まってる。
348
:
名無しのごんべへ
:2021/11/13(土) 17:29:14 ID:EHOeqtVM0
「…っんん゛、っはぁあっ、はあーっ!…あ゛あ゛あ゛っ、痛い痛いっ、いたぁあああいぃいいっ!!」
羊膜を外したところ、一気に頭が出てきた。
「はぁぁっ……ふぁぁあ゙あ゙ぁぁっ!!!」
安堵しているのもつかの間、間髪入れず陣痛が来たようだ。
「んぅぅうーふぁあ゙あ゙あ゙っ!!!」
赤ちゃんが大きいせいか、何度いきんでも肩がなかなか出てこない。
バシャッ
「あっああああああ!!!!あっ出る!!!!」
陣痛に耐えながら運転していた響さんだが、2人目の方も破水して赤ちゃんが出てきてるみたい。
「ふぅふぅ、ちょっと、あかちゃん、まって、って!!」
何とかシフトレバーをパーキングに入れた瞬間、
グリュリ
「あっっ、出ちゃった…」
「あら、響さんもう生まれちゃったの。ひとまずここじゃまた車下がりそうだから、平坦な場所まで行けるかしら?」
「別荘すぐそこだからそこまで行くわ。」
349
:
名無しのごんべへ
:2021/11/13(土) 17:55:37 ID:1JmTDPMM0
「んんんーーーー!はぁ…はぁ…でなっ」
響さんがまた運転を再開してくれたけどその間もネオさんは息んでいた。
「ちょっと足を抑えるわね。
ひなちゃん、抑えれそう?」
私はネオさんの空いてるとこの席を倒してもらってネオさんと同じ列に行くと
ネオさんの足を抑えた。
「ちょっと手を出すお手伝いするわね。」
優子先生はネオさんの中にゆっくり手を入れる。
350
:
名無しのごんべへ
:2021/11/13(土) 21:27:26 ID:EHOeqtVM0
「ひぃいいいい!うぅぅ。あああああ!!!」
ネオさんは、既に限界まで広がってる中に指を入れるためかなりの痛みがあるみたいだ。
「もうすぐだから、ちょっと我慢してね。
次の陣痛がきたらいきむよー」
「はぁはぁ…んんーーーー!」
ネオさんのいきみにあわして優子先生が赤ちゃんを引っ張ってる。
ただ 何度かいきんでも思ったより赤ちゃんが出てこようとしない。
「んっんっんっもうちょっとっ、奥までっ…いれるからねえ……」
「いたあああああああああ!!!!」
ズリュッ…
「肩でたわよ!」
351
:
名無しのごんべへ
:2021/11/13(土) 22:23:13 ID:1JmTDPMM0
「あぁゔぁ…うぅ…」
「もう力入れなくていいよ。
はぁはぁって息をして。」
優子先生はまだ息もうとするネオさんに優しく声をかけてる。
「はぁはぁ…あぁあああ!」
ずるっずぼっ
「おめでとう。やっぱり大きいわね。
4000gくらいはあるわね。」
「ぎゃあ、ふぎゃあ!」
「はぁ、はぁ…おおきい。」
ショウくんの2倍の赤ちゃんってことよね。
ただ見た目だけだとショウくんの2周り以上大きいわ。
本当に同じ年月過ごしたとは思えない。
ネオさんは今回のが元気そうで顔色も良くて良かった。
ただ赤ちゃんの大きさに驚いてる。
「みゃぁ…ぎゃぁ!」
「ひなママ、箱の赤ちゃんも泣いてるよ?」
妹が生まれたのがわかったのか、ただ時間でショウくんもお腹が空いたのか
泣き始めてる。
352
:
名無しのごんべへ
:2021/11/13(土) 23:21:10 ID:EHOeqtVM0
「あらあら、おっぱいが欲しいのかしら?
リュウタちゃん、ちょっとおっぱいあげてくれない」
「えっ、おれ!?」
「しかいないでしょ!ほらショウちゃんが困ってるでしょ!」
「おぅわぁちょっと!」
リュウタさんは恐る恐るショウちゃんを抱くと、ゆっくりおっぱいを吸い出した。
「リュウタちゃん。おっぱい上げてる姿が様になってるわね!」
「えっそ、そう?」
リュウタさんは少し顔を赤くして照れていた。
353
:
名無しのごんべへ
:2021/11/14(日) 00:03:34 ID:OUZs5fMc0
「ショウくん..小さくて怖いんだけど。
潰しちゃいそうで。」
「まーオレくん、レオくんよりも全然小さいもんね。
私も最初産まれたときに保育器入れようとしたときに抱っこしたけど怖いもん。」
「大丈夫よリュウタちゃん、上手いわよ。」
リュウタさん、ビクビクしてる。
双子たちも来たときには3000グラムはあったし。
「リュウままのおっぱいおいしいよね?」
「いいなー...」
「ひなままお腹すいたー!」
緊張してるリュウタさんをみてる双子たちはショウくんを羨ましそうに見てる。
離乳食始めたけどまだ乳離させてないからね。
「二人は着いたらご飯作ってあげるから待っててね。」
「「はーい!」」
354
:
名無しのごんべへ
:2021/11/14(日) 09:43:09 ID:SCm5dQls0
「着いたわよー」
なんやかんやあったが、やっとのことで響さんの別荘に到着した。
「ネオさん玄関まで歩ける?」
「ふぅ……っ、うぅ…何とか…」
3人目の陣痛が始まったがまだまだ弱いらしく、優子さんとリュウタさんでネオさんを支えながら別荘の中へ入った。
355
:
名無しのごんべへ
:2021/11/14(日) 10:44:15 ID:YSFs.Pk.0
響さんは自分の赤ちゃん二人を抱っこして別荘に先頭で行っちゃった。
「二人ともあそこまで歩けそう?」
「はーい!」
「だいじょうぶー!」
こういうときは二人が歩いてくれるの助かる。
私はゆっくり保育器をおろす。
ショウくんおっぱいのんだから満足して寝てるから今のうち。
「二人とも私から離れちゃだめよ。」
二人ともお利口で私の後ろをついてきてくれて別荘までたどり着いた。
階段はまだ身体的に登れなさそうだから抱っこで乗せてあげた。
戻ってきてくれたリュウタさんと保育器を持ち上げて別荘に入れた。
ネオさんはリビングのソファーで陣痛に耐えてた。
356
:
名無しのごんべへ
:2021/11/14(日) 13:27:44 ID:SCm5dQls0
「ふぅーふぅーうぅ....。」
「陣痛の付き具合はいいわね。
でもまだ赤ちゃん降りてきてないからもう少し我慢してね。」
優子先生はネオさんの背中を擦りながら言った。
「ううっ…ああああっ!はぁはぁ…」
ネオさんはクッションを掴み赤ちゃんが下がってるの待ってる。
「ひなままお腹すいたー!」
「そうね、2人ともご飯にしよっか!
ちょっと待っててね、すぐご飯作るから」
ネオさんの様子を見ていると、双子がご飯を要求して来た。
バタバタして昼ごはんも食べさせていなかった事に気づき急いで2人の離乳食を作った。
357
:
名無しのごんべへ
:2021/11/14(日) 14:23:27 ID:YSFs.Pk.0
ネオさんは缶詰のフルーツとかなら行けるかな?
響さんは消化のいいもののがいいのかな?
私達の分もお昼ごはんを用意する。
とりあえず私達用にうどんを用意した。
「ひなーできた?
おなかすいたー!」
双子にご飯あげてたリュウタさんがやってきた。
「もうすぐできるよ!」
「結局ふたりとも離乳食のあと俺のおっぱいもっておっぱい上げたから余計にお腹減ったー!」
双子は満足して眠ちゃったみたい。
358
:
名無しのごんべへ
:2021/11/14(日) 21:08:57 ID:SCm5dQls0
「はーい、できたよ!
リュウタさんの分は少し多めにしといたよー」
「おーセンキュー」
私は、全員分のうどんをテーブルに並べた。
「そして、これがネオさんの分です」
パンやご飯があれば良かったが、急な事であったため別荘の中に簡単に食べれそうなものが缶詰のフルーツくらいしかなく、それをを開けることにした。
359
:
名無しのごんべへ
:2021/11/14(日) 21:37:49 ID:OUZs5fMc0
「ふぅーふーうぅーーー...ありがと...んんぅ...」
ネオさんの口元に一口サイズに切ったフルーツを持ってく。
流石に一日以上何も食べれてなかったから少しでも食べてくれるといいと思ってたからなんとか半分くらい食べれたから良かった。
食べれたこともよかったのか赤ちゃんが降りてきたみたい。
「二人目の赤ちゃんが広げてくれたから降りてきたら早そうよ。」
優子先生は様子を見ている。
360
:
名無しのごんべへ
:2021/11/16(火) 14:28:26 ID:WtANlQHk0
「ん?次の子は逆子みたいだね、
赤ちゃんの足出てきたわよ!」
「うぅーーんっ…あ゙あ゙ぁっ…はぁー…
はぁ…ふぅぅぅっ……うっ…ぅぷっ』
「どうしたネオちゃん?」
「き…気持ち悪い……」
急に食べ物を食べたのが悪かったのか、ネオさんは吐き気を催した。
「ひなちゃん、袋を持ってきてくれる?」
私はビニール袋をカバンから出し、優子先生に持っていった。
「ネオちゃん、我慢しなくていいですかな」
「うぐっ…ぉえ゙え゙ぇ……けほっけほっ……えっく…げえぇっ」
「もう大丈夫?」
「はぁ、はぁ、ぅ、ぅん。ふっうぅぅーっ……痛いっ…」
ひとしきり吐いたおかげか嘔吐感は治まったみたいだが、陣痛はさらに強くなったようだ。
361
:
名無しのごんべへ
:2021/11/16(火) 14:47:01 ID:F6MUQ0jg0
「足からだし少しずつ降りてきてるわね。
早く楽にしてあげたいしゆっくり引っ張るわ。」
「んん、ぎたぁぁぁ、ふぅ、んんんーーーーー!!」
「上手いわよー。」
「んんんんーーl,ふあぁああ!?」
ジュル、ズルズル
ネオさんの息むにゆっくり優子先生が赤ちゃんを引っ張るからお尻もすんなり抜けてすぐに脇腹まで出たみたい。
赤ちゃんがバンザイしてるみたいで頭と手が出るだけになった。
二人目の子より少しだけ小さいからかな?
362
:
名無しのごんべへ
:2021/11/19(金) 00:40:07 ID:7ZGxyIdc0
しかしそこからネオさんの逆子は進行が止まってしまった…
逆子をこのまま詰まらせておくと赤ちゃんが窒息してしまう…
陣痛を遅らせる薬を摂取してまで耐えていたネオさんの
身体もそろそろ限界を迎えようとしていた。
でもこのPOMでは帝王切開をすることは
道徳的に悪いこととされてるからどうしたらいいんだ…
「流石にこの状況が続くとまずいわね……
元男性の出産にこれを使ったことはないけど…
使うしかないみたいね…」
優子先生が渋々言葉にする。
「これってなんですか!?」
「これよ。強化陣痛促進剤。
POMでは最も強い陣痛促進剤と呼ばれているわ。
赤ちゃんが詰まってどうしても産まれない時は
子宮口を大きく広げて産まれやすくするわ。
ただPOMの経産婦でも痛みを伴うものだから
ネオさんがどこまで耐えられるか…」
「つっ!!!使って下さい!!!!
赤ちゃん!!!!産みたい!!!!」
ネオさんの真剣な表情は母親になる覚悟を
決意したような表情になっていた。
363
:
名無しのごんべへ
:2021/11/19(金) 09:29:19 ID:Z9yMFazc0
「わかったわ。
薬が効いてきたらすぐわかると思うから...
産めばすぐ収まるからもう少し頑張ってね。」
優子先生はネオさんの状態に気を配りながら促進剤を打っている。
「ふぅーうぅ...おぇ...っぅ...」
「苦しいよね?
ほら吐いても大丈夫よ?」
暫くするとネオさんの額に脂汗が出てきてる。
薬が強いみたいで
364
:
名無しのごんべへ
:2021/11/19(金) 09:38:50 ID:Z9yMFazc0
我慢する間もなく、嘔吐しちゃってる。
ただ子宮口は開いてきてるみたい。
「うぅ....ゔぅぉおおぉおおお!?」
スルッぴよん
ネオさんが苦しそうな声をしていたけど体を反らせて叫んだかと思うと赤ちゃんの腕が先に両方とも出たのだ。
「もう頭だけよ。
手が出たからその隙間があくからあと少しよ?」
赤ちゃんが滑り落ちないように優子先生が支えてるけど緩さが出たせいかゆっくりもう赤ちゃんの頭が顎まで出てきてる。
365
:
名無しのごんべへ
:2021/11/20(土) 22:17:29 ID:AOFhopVo0
「次の陣痛で出すからねー」
「は…ぃ……っんん゛来た…っ、…んぁあああああっ!」
陣痛が来た瞬間、優子先生が赤ちゃんの足を引っ張り出し
にゅるんと胎児が滑り出てきた。
優子先生が出てきた胎児をしっかりと受け止めた。
赤ちゃんはすぐに大きな産声をあげた。
「おめでとう。次の子は3800gかな
強化陣痛促進剤打ったから、次の陣痛もすぐに来るかもね」
366
:
名無しのごんべへ
:2021/11/20(土) 23:30:20 ID:/fLhdxco0
「はぁ...はぁ...きたぁあああ!?」
ネオさんが声を上げる。
促進剤を使っている効果でもう頭が見え始めてる。
「あとちょっと頑張ろうね?」
優子先生はネオさん!い声をかけてる。
ネオさんは限界のはずなのにいきんで赤ちゃんを出そうとしていた。
それを優子先生がお腹を押してサポートしてる。
367
:
名無しのごんべへ
:2021/11/21(日) 22:43:10 ID:XGW392FU0
「うっ、ぅぐぅうーーー、っんは、はぁ、はぁ」
頭が見え隠れするようになってからしばらく時間が経ったけど、そこからなかなか進まない。
「うーん、最後の子はこれまでの子達より大きそうだわ。
ネオちゃん、もう少しだから頑張ろうね。
ちょっと進みが悪いわね。押すだけじゃ無理そうかな…」
優子先生は少し考えた後、
「ネオちゃん、このままだとネオちゃんも赤ちゃんにも危険が及ぶ可能性があるわ、
少し強引なやり方になるけど赤ちゃん引っ張っていくわね?」
ネオさんは、痛すぎて声も出せないようでただ頷いた。
「ひなちゃん、リュウタちゃん、ネオちゃんの足を抑えてくれる?」
私達は優子先生に言われたとおりにネオさんの広げてある足を抑えた。
368
:
名無しのごんべへ
:2021/11/21(日) 23:12:35 ID:v9r4N1GA0
「ちょっと、ううん、結構痛いけど、ここ耐えたら痛みから開放されるから頑張ろうね?」
ネオさんは頷いてくれてる。
「んぎゃぁああ!?」
今ですら限界のネオさんの会陰に指を滑り込ませて
頭に手を支えている。
「痛いよね?
少し息めそう?」
「っつ...」
ネオさんは痛みに耐えながらもコクコク頷いてる。
369
:
名無しのごんべへ
:2021/11/22(月) 14:44:22 ID:BccnEZ5k0
「ん!いだあ゛あ゛ぁぁぁぁぁあ!」
優子先生からの指示は一応聞こえてたようだが、あまりの痛さに息むより声が出てしまうみたい。
それでも優子先生は赤ちゃんの頭を引っ張り無理やり頭まで出した。
「ネオちゃん!頭出たよ!
次は肩出すからね。肩まで出たら楽になるからもう少し頑張ろ。」
ネオさんは頷く気力もないらしく、ただ痛みに対し叫んでいた。
370
:
名無しのごんべへ
:2021/11/22(月) 14:58:41 ID:PTVspBuE0
「ふぅ、ぎゃあああぁ...げほっおえぇ...」
「ほら、片方の肩出たわよ。
もう1つもすぐよ!」
優子先生はネオさんが息ついたところで一気に片腕を抜いた。
痛みでネオさんは吐いちゃってる。
「もう一つの肩で終わりだから頑張ろう?」
優子先生はねおさんの口元を拭いてあげて声をかけてあげる。
ネオさんは一日以上出産に時間をかけているのにまだ意識を保ってるのがすごいけど、早く出産を終わらせて寝かせてあげたい。
371
:
名無しのごんべへ
:2021/11/23(火) 19:10:06 ID:z1BF4M8c0
「はぁはぁ…っうっ…ああ……つうーっ」
ネオさんはもう体力が尽きたのか弱い息みしかできなくなってる。
「ネオちゃん!もう少しだからね!
ちょっと無理やりになるけどもう片方の肩も出すわよ!」
そう言うと、優子先生は手をさらに奥に入れた。
「いたあああああああああ!!!!」
ドシャーーーー
あまりの痛さに力が入ったのか、その叫び声と共にもう片方の肩が出てきた。
372
:
名無しのごんべへ
:2021/11/23(火) 19:44:22 ID:neaPXmzA0
「もう息まなくていいわよ。
リラックスしててね。」
優子先生がネオさんに声をかけるとそのまま赤ちゃんをゆっくり引き抜いた。
ずりゅ
「ぎゃあ!ふぎゃあ!」
「お疲れ様。4010gの女の子よ。」
「はぁはぁ...うまれた...」
ネオさんはやっと痛みから解放されて暫く赤ちゃんを抱いてたけど眠ちゃった。
次の日動けないネオさんに再確認して優子先生と響さんで響さんとネオさんの赤ちゃんを施設に運んでいってくれた。
「わぁ...小さいのにほんとに吸ってる...。」
私達は昼頃に目が覚めたネオさんのショウくんのおっぱいあげるのをフォローをしている。
373
:
名無しのごんべへ
:2021/11/27(土) 22:49:05 ID:qBs59yaw0
ネオさんの出産から4ヶ月が経過し、私は妊娠23ヶ月を迎えた。
ワクチンの副反応のせいか、赤ちゃん達は全員5000g近くまで育ち、
お腹はとてつもない大きさになった。
しかしこのお腹のおかげで、トップモデルの仲間入りを果たすことができた。
今日は、私とリュウタさん、ラオくんオレくんショウの健診と共に、CGC事件の進展があったようでリュウタさんの務める研究所に行く予定となっている。
374
:
名無しのごんべへ
:2021/11/28(日) 00:08:14 ID:wnXFo0nM0
「ひなまま、オレかっこいい?」
「うん、かっこいいよー!」
「ラオも?」
「うん、カッコいいよ!」
今日は二人の誕生日でもあるため、夜パーティしようかって話たら二人ともいまからオシャレしたいって言い始めて準備を手伝ってあげた。
「今日は研究所行ったらネオお姉ちゃんとショウくんと響さんとゆうこせんせいがくるの?」
「そうよ。」
二人はお祝いしてもらえるのが嬉しいみたい。
ぴょんぴょんはねてる。
ちなみにネオさんは隣に引っ越してきて今はまた妊娠して1ヶ月になったので成長痛で大変そう。
今回は双子みたい。
今は妊娠して間もないからモデルもできないから一応私の付き人ということでモデルのノウハウ教えてもらってる。
375
:
名無しのごんべへ
:2021/12/13(月) 23:53:26 ID:nf/jx7cw0
「実はね。私から発表したいことがあるのよー。」
「ちょっと優子先生。まだケーキにろうそくも刺してないのになんですか急にー。」
私たちは研究所の会議室の机や椅子を移動させて簡単なパーティー会場を設営した。
しかし私やリュウタさん、優子先生は妊娠23ヶ月。
前に突き出たおなかが大きすぎてキャスターの付いた机を動かすのも一苦労。
パーティーの準備はネオさん、響さんが進んで行ってくれた。
「実は僕からも大事なお知らせがあるんですよ。」
「え?ネオさんからも?それっていい知らせですか?」
「もちろんいいお知らせですよ。僕から言っていいですか優子先生?」
「ええ。もちろん。」
「実は今度開催されるあるフェスがあって
本当だったら僕がイメージガールの候補だったのだけど
この通り赤ちゃんたちを産んでしまったので
キャンペーンガールができなくなってしまったんです。
そこでフェスの運営の人にある人を推薦したんです。」
「ある人?」
「そう。その人は…HINA。児島さんを推薦しました!」
「えええ!!!私!!!!」
「大丈夫。児島さんは愛嬌もあるしそこそこ経験はあるし
それにその綺麗で大きなお腹!!
多分この星の人の誰が見てもあなたのお腹は美しいと思うはずです!」
「そ、そうなのかなあ……
ちなみにそのフェスっていうのはどんなものなんですか?」
「フェスの名前は出産フェスティバル通称”産みフェス”。
野外ステージで沢山のアーティストが出演して歌を歌うフェスです。」
「あーなんだ。地球の音楽フェスと一緒ですね。」
「そういうフェスを連想して頂けると近いですね。
ただその音楽を聴きながらお客さんたちは陣痛促進剤の入ったお酒を飲みながら
ステージ前の芝生や特設のプールや温泉や大自然の中で赤ちゃんを産みます。
名前の通り赤ちゃんを産むフェスですね。」
「え!えええ!!!なにそれ!!!!」
私はどうやらとんでもないイベントの大役をすることになるみたいです…
376
:
名無しのごんべへ
:2021/12/14(火) 03:21:27 ID:tYR8TmzY0
「実際行われるのは来月だからひなさん自体は産みフェスで産むわけじゃ
なくてあくまでイメージガールなので広報とゲストとして登場するだけです。」
私は生みフェスで産むわけじゃないのか。
ちょっと一安心してる。
同じタイミングで妊娠したけど優子先生に赤ちゃん取り上げてほしいし、
リュウタさんと一緒に産みたいしね。
「でもこの世界特有のイベント楽しみかも。」
「TVでも生中継で放映されるので2人ともひなママがTVに映るんだよー。」
ネオさんは待ち疲れて先にジュースを飲んでる双子に頭を撫でながら声をかけた。
ショウくんは響さんが持って来てくれたベビーベットでスヤスヤ寝ている。
「で、優子先生からの発表はなんですか?」
377
:
名無しのごんべへ
:2021/12/15(水) 01:21:56 ID:dDm2Wveo0
「私はぁ……これよ!」
優子先生は待ってましたとばかりに自分のバッグから一枚の写真を取り出し
私たちに向けて机に置いた。
そこには一人の綺麗な女性が写っていた。
その女性は黒の皮のジャケットに皮のパンツ、
髪型はオールバックで顔は赤いアイシャドウの濃いメイク、
そしてジャケットの下に露になったお腹はとても大きく
4つ子のいる私のお腹と同じくらいはありそうだ。
「とても綺麗な方ですね。モデルさんみたい。
この方がどうかしたんですか?」
「この女の人…見たことない?」
「え?会ったこと……あったかな……リュウタさん知ってる?」
「うーん…知らないなあ…」
優子先生に目を向けると優子先生は親指を立ててドヤ顔をしている。
「ん?優子先生どうしたんですか?」
「だからー…んっ!んっ!!」
優子先生の親指は自身の顔を指していた。
「もお!にぶいわねえ!この写真の女の人…わ・た・し!!!!」
「えええええええ!!!!!!」
「優子先生急にこんなにおめかししてどうしたんですか!?」
「実は……
私も期間限定でモデルを始めることにしたの!
しかもひなちゃんと同じく産みフェスのキャンペーンガールとしてね!」
「ええええええええ!!!!!!」
急な展開に皆が驚いている中、
ネオさんだけは落ち着いて口を開いた。
「実は皆さん僕の付き添いを数日間していてくれたじゃないですか。
その時に事務所の方からあの美人のモデルさんを紹介してくれと言われたのが
児島さんと優子先生だったんです。」
「お、俺は入っていなかったんですね…」
「リュウタさんは双子の妊娠だからじゃないですかね。
うちの事務所が産みフェスのキャンペーンガールとして
お腹の大きなモデルさんを探していたそうです。
だからきっと4つ子を妊娠中の児島さんと優子先生を選んだんだと思います。」
「ということでよろしくね!ひなちゃん!」
なんだかすごいことになってきたな…
378
:
名無しのごんべへ
:2021/12/15(水) 01:58:03 ID:sak4E/uo0
「リュウタさんは産みフェスのときは双子とショウくんの面倒よろしくね!」
「えー俺も見たかった!」
「テレビでも見れるし頑張れリュウタママー!」
実質ネオさんは私の付き人だし大勢のところにショウくん連れていけないからまー当然お留守番だよね。
「うーしょうがない。美味しいもの食べながらみんなでひなままの有志TVでみようね。」
リュウタさんは渋々納得して双子に抱きついて言った。
双子はキョトンとしていてるけど。。。
発表も終わっていよいよ誕生日会の始まりになった。
379
:
名無しのごんべへ
:2022/05/29(日) 01:34:54 ID:nHTnsWAU0
「ハッピーバースデーラオくん、オレくん。」
「わー!」
「ありがとー!」
双子達は自分達が主役になってて凄い嬉しそうにしている。
プレゼントも各々選んで渡してるから興奮してるみたい。
喜んでるみたいでよかった。
380
:
名無しのごんべへ
:2022/06/17(金) 02:07:06 ID:WkbcSZJQ0
誕生日会もひと段落してラオくん、オレくんは
プレゼントを片手に持ちながら疲れて寝てしまった。
「二人とも寝顔までそっくりねー」
「そうね…こうやって二人が楽しそうに出来るのも今のうちかもねえ…」
「え。優子先生どういうこと!?」
「きっとこの子たちはこの星の保育園幼稚園や小学校に普通には通えないと思うの…」
「そ、それは男性だからですか?」
「分かりやすく言えばそうね。
転生してきたひなちゃんやリュウタちゃん、ネオちゃんからしてみたら
何とも思わないかもしれないけど女性同士で生殖活動をしている
この星の人間からしてみれば異質な存在…とでも言えばいいのかしら
あなたたちの感覚で言うなら宇宙人が存在してる…
なんて感じる人もいるかもしれませんね…」
「そ、そうか…」
「転生している事例が警察や産婦人科の中で最近耳に入ることはあっても
公になることは今のところはないからね…
ましてや男性器を持った人間は世に出ていないんじゃないかしら…」
さっきまで無邪気に遊んでいたラオくん、オレくんたちが気の毒になってしまった…
「あ。そういえばさっき話した産みフェスなんだけど…
実は以前話していた”ドグマ”が関係しているそうなの。」
「ドグマ?なんでしたっけ?」
「セントラルガールズコレクションで出産を引き起こす怪電波を発したり
ネオちゃんやリュウタちゃんを研究していたであろう謎の団体よ。
もう忘れたの?むしろその解明の為に同居していたんじゃないの?」
「え。そうだったっけ?ひな?」
私たちはPOMの生活に慣れすぎて警察署の保護の元、
同居していることをすっかり忘れていた。
幸せな日々が続いていた分そのまま忘れていた方が
よかったのかもしれないとさえ思ってはいた。
「実は産みフェスのキャンペーンガールとして立候補したのは
ドグマの目的を探るのも兼ねてなの。」
「え。なんか探偵ごっこみたいでかっこいいですね!」
「なに言ってるんですかリュウタさん!優子先生!
危ないじゃないですか!
ただでさえ私たちはもうすぐ赤ちゃんが産まれるっていうのに!」
「そう。だから私たちはあくまでキャンペーンガールを全うして
その裏で警察に動いてもらうのよ。もちろんそのコネクションは既に繋いであるわ。」
「もしかしてそれって…」
「そうよ。浜辺さんが私たちの護衛でついてくれるの!」
そういえば浜辺さんはガールズコレクションでの調査から会っていない。
私のこのお腹の赤ちゃんたちのお母さん…いやお父さん?
あの時、浜辺さんのお腹も大きかったけど…その話も出来ていなかった…
また浜辺さんと近々会えるとなるとこれからの産みフェスが少し楽しみになってきた。
381
:
名無しのごんべへ
:2022/06/17(金) 09:10:52 ID:xcPJ1Z6g0
「児島さんも地球から来た以上、あ、私もだけど男の子のこを生む可能性がないわけじゃないから産みフェスでもしそんなことになったら大事件だからね!
私もまだ女の子しか産んでないから大丈夫だと思うけど」
優子先生は自分のお腹を触りながら笑っている。
私達がフェスの出る以上そういったリスクもあるのか。
382
:
名無しのごんべへ
:2022/07/16(土) 15:47:55 ID:HTAuk8r60
それから1ヶ月が経ち私は妊娠24ヶ月を迎えた。
1か月前よりさらに大きくなり、先週の検診で赤ちゃん達の推定体重が全員5000gを超えた。
「レオくんもラオくんもリュウタママのこと言うことしっかり聞くんだよ!?」
「「はーい!!」」
「じゃあ行ってくるから私の事しっかりテレビで見ててね!」
「はーい!ひなママ、行ってらっしゃ〜い!」「行ってらっしゃ〜い!」
「行ってきま〜す!」
そう。今日はついに産みフェスである。私は重たいお腹を抱えながら早々と家を出た。
383
:
名無しのごんべへ
:2022/07/16(土) 17:39:38 ID:eibFy0Ug0
「ひなさん、おはようございます!」
「ネオさん、おはよう。よっこいしょ。」
一応売れっ子だから会場までは運転手さんが運転してくれる。
もちろん産みフェスには付き人としてネオさんがついててくれる。
ネオさんとつくまで念入りな打ち合わせを行っていく。
384
:
名無しのごんべへ
:2022/07/16(土) 18:40:04 ID:HTAuk8r60
「ひなさん入られます〜す」
「おはようございま〜す」
「「おはようございます!」」
現場に到着し、リハーサルに進んでいく。
観客が入るまであと3時間。
それまでに最終リハ、衣装合わせ、メイクなどやることは山積みである。
385
:
名無しのごんべへ
:2022/07/16(土) 20:42:20 ID:cipW0OsE0
「あら、ひなちゃん、またお腹大きくなった?」
スタイリストさんが衣装を着せてくれてるけど
どうやらお腹周りが前より大きくなってるみたい。
「最近また大きくなるようになってきちゃって。
まん丸く成長してくれてるからいいんですけど」
妊婦さんによっては赤ちゃんが多いと凸凹しちゃうことあるって聞くけど私はつやつやの妊娠線もないお腹だから。
386
:
名無しのごんべへ
:2022/07/16(土) 21:06:18 ID:HTAuk8r60
「ビキニタイプの服を多めに持ってきててよかったわ。」
そんなことをスタイリストさんと話しながら着替えを進める。
ここに来たばかりの頃は大きなお腹を出すことに抵抗が会ったが今はむしろどんどん見て欲しいと思ってしまう自分がいる。
「よし!服はこれで完璧だね。
次、メイクに行ってもらおうか。」
「はーい。いつもありがとうございます。」
ファッションショーやフェスといった大人数の出演者のいる場面では、本当に時間との勝負である。雑談などする暇もなく次の場所へと移っていった。
387
:
名無しのごんべへ
:2022/07/16(土) 21:35:18 ID:cipW0OsE0
「あ、ひなちゃん!」
優子先生だ。
「あ、おはようございます!」
優子先生着替えが終わってメイク室に移動するみたいだから一緒に移動することにした。
「産みフェス楽しみね!」
「はい。どんな感じになるのかワクワクします。」
388
:
名無しのごんべへ
:2022/07/17(日) 19:16:53 ID:oYVVGmCU0
メイクが終わりいよいよ本番30分前。
私は、ネオさんや優子先生と一緒にステージの袖から観客席をチラリと見た。
「わー、沢山のお客さんが入ってますね!」
「今年も沢山お客さんいますね!、このお客さん達みんなこの産みフェスで出産するんですよ。
ひなさんは初めてだかは少しびっくりしちゃうかもしれないですね」
ネオさんからそんなことを言われ、私はより産みフェスがどんなものかとワクワクした気持ちでいっぱいになった。
389
:
名無しのごんべへ
:2022/07/17(日) 19:48:46 ID:Khgcr3gk0
「対怪電波用の薬飲んでるわよね?」
「はい。飲んでます。」
怪電波によって産気づかないようにさっき薬を飲んだ。
「さあ、私たちの出番よ!」
司会のお姉さんに呼ばれ、キャンペーンガールのわたしと優子先生がステージに上がった。
ステージは何事もなく進み、広場ではもう何人かの妊婦さんは産気づいてるみたいだ。
「んんぅ、あぁん、わたし、も、きちゃったかも。」
司会者のミオリさんもいつのまにか産気づいていて立ったまま司会を続けながら産むみたいで
下に赤ちゃんきゃっtいようのクッションを置いている。
390
:
名無しのごんべへ
:2022/07/18(月) 22:02:14 ID:Qo/UCm0g0
「だ、大丈夫ですか!?」
「あっああああ!!!赤ちゃん出るうううう!!!!!!」
私たちよりもお腹が小さい司会のミオリさんだったが
お腹にいる赤ちゃんは一人と聞いていた。
産まれるには十分なお腹の大きさだ。
「さあ!産みフェス!始まったわけですがあ!
このステージで最初に赤ちゃんを産むのはミオリさんかしら!!!!
それともそこのあなた!?それともそこのうずくまってるあなた!?
産まれそうな妊婦さんたちはステージに上がってらっしゃい!!!!」
わああああああああああああああ!!!!!!
アドリブを利かせた優子先生がミオリさんの代わりに会場を盛り上げる。
この後も歌手やダンサーの司会進行をミオリさんがする予定だったが
これでは難しそうだ。
優子先生は冷静にマイクを取り、場を繋いでいるが
私は何もできずにオロオロしてしまった。
「児島さん…児島さん…
安心してください…今は怪電波の影響はありません…
ここは優子先生に一時任せて児島さんは
一度ステージから下がりましょう…」
ステージ袖から女性の声がすると思ってふと目をやると
黒髪のポニーテールのスタッフさんが私を誘導してくれた。
「あ、はい…!!!!!!浜辺さん!!!!!」
私を誘導してくれた黒いスタッフTシャツに身を包んだスタッフさんは
久しく顔を合わせていなかった浜辺さんだった。
391
:
名無しのごんべへ
:2022/07/18(月) 23:20:29 ID:huax81h20
「やっほー!ヒナちゃん、久しぶり」
浜辺さんはニコニコ話しかけてくれる。
「どうしたんですか?」
「(コソコソ)潜入捜査なの。」
浜辺さんが警護に当たってくれるだけで安心して緊張がほぐれていく。
392
:
名無しのごんべへ
:2022/07/19(火) 00:28:52 ID:C0VZmKuk0
「ヒナちゃーん…なんて随分キャラ変わりましたね。」
「シッ…今私は一人のスタッフとして潜入してます。
なのであくまでモデルのHINAしか知らないというていで接しさせて下さい…」
「そ、そういうことなんですねえ…」
久しぶりに会う浜辺さんは少し明るい表情にも見えた。
それにスタッフTシャツから明らかにはみ出ているお腹もかなり大きくなっている。
以前モデルの撮影現場で会った時は
確か私が妊娠19ヶ月だった頃だから5ヶ月前か…
あの頃の浜辺さんのお腹は地球人の臨月相当はあったけど
今はそれよりももっと大きくなっている…
一体何ヶ月で誰の子なんだろう…
「あのぉ…浜辺さん…」
「シッ…そろそろあなたもステージに戻らないと本当のスタッフさんたちに心配されてしまいます。
ひとつお伝えすることがあって半年近く調査して分かったことがありました。」
「え?」
「謎の集団ドグマは怪電波を出すこと自体が目的ではないらしいのです。
ドグマは地球から転生してきた男性の遺伝子を利用し、
その人間たちに男性を産ませてPOMを男性で支配しようとしている…
かもしれないことが分かりました。」
「ということは…どういうことなんです?」
「色んな場所で出産が始まるこの産みフェスで怪電波を発する必要はなくて
もし産まれた新生児の中に男性器を持った赤ちゃんがいたら…」
「…!!!ドグマに誘拐される危険が!!!」
「HINAさーん!ミオリさんの出産が終わり次第次のスケジュールへ移ります!」
遠くの方からイベントスタッフさんからの声がかかった。
「警護の方は私に任せて。児島さんは児島さんが
今出来ることを全うしてください。それでは…」
そういうと浜辺さんはステージ裏へと姿を消した。
393
:
名無しのごんべへ
:2022/07/19(火) 00:54:10 ID:SWoD3aUY0
ステージに着替えて戻るとちょうどミオリさんの出産の佳境に入っていた。
ステージから見える広場からは色々なところから、
甘いような産気づく声や息む声に混じって初声も聞こえている。
ほんとに地球では考えられない景色だと思う。
「はぁはぁ、んんぅ、あぁん!そろそろ、おお、きい、頭が、あぁん!」
ミオリさんは相変わらず立ったまま息んでいた。
顔も火照り、潤んだ瞳はとても陣痛がきて
いきんでいる姿に見えないけどそろそろ馴染まないと。
ミオリさんのミニスカートをさらに捲ってるせいで赤ちゃんの頭がもう発露していて
今に元に出しちゃいそうだ。
394
:
名無しのごんべへ
:2022/07/19(火) 01:18:38 ID:C0VZmKuk0
「さあさあ!ミオリさんももうすぐ赤ちゃんが産まれそうです!
ステージに上がってきた妊婦さんたちも
広場で息んでいる妊婦さんたちもがんばって!」
優子先生の一声でステージに上がってきた妊婦さんたちは10人程度。
皆ミオリさんのように直立で息み、発露状態である。
客席の最前列には経産婦たちが集まり始めてきた。
「さあ!みんなあ!私の掛け声と一緒にミオリさんたちを応援しましょう!!!
せーのっ!!!!オイッ!!!!!!オイッ!!!!!!オイッ!!!!!!!」
マイク片手に右腕を振り上げる優子先生は
さながら激しいバンドのボーカルのようだった。
私はすごい光景だなと動揺しながらも
優子先生と同じく腕を振り上げてミオリさんたちの安産を願った。
395
:
名無しのごんべへ
:2022/07/19(火) 02:27:07 ID:6wmF5jEA0
「うぅぅうう!!うぉおおおお!!」
ミオリさんが歓声に合わせて息むと「ずぼっ」と言う音と共に赤ちゃんの頭が一気に飛び出した。
「ミオリさん、赤ちゃんの頭が出ましたねー大きい赤ちゃんですね!ヒナちゃん、今の感想ミオリさんにインタビューしてみて。」
「は、はい!」
私は突然ふられて戸惑いつつもミオリさんのもとに向かう。
ミオリさんの赤ちゃん、すごい大きい。
生後何ヶ月?ってくらい大きい赤ちゃんの頭が顔を見せていてもう口元が動いていて可愛い。
「ミオリさん、今の気分はどうですか?」
396
:
名無しのごんべへ
:2022/07/21(木) 00:25:51 ID:5cebDiyU0
「あぁああああ!!!あぁあああああああ!!!!
出ちゃうううう!!!!!掴まらせてぇ!!!!!!」
ミオリさんはそう言うと私の両腕を掴み、
私のお腹の上に顔をうずめる様にもたれかかってきた。
「え!ちょっと!!!!」
POMの身体に慣れてきたのか4つ子のいるお腹に耐えうる筋力が付いていたからか
私の身体でミオリさんをがっちり受け止められていた。
「さあ!ミオリさんの赤ちゃんはまもなくこの世に生を受けます!
ヒナちゃん!開いた股を客席に向けてあげて!」
「えぇえ!あ、はい!」
私はそのままゆっくり回転し、私の視線とミオリさんのお尻は客席側へと向けた。
397
:
名無しのごんべへ
:2022/07/21(木) 00:33:14 ID:RFygcnYk0
「ふぁあ!?
でるぅううううううううううう!でちゃううううう!!」
ミオリさんの声とともにズルリと音を立ててクッションの上に生後1ヶ月位じゃないの?っていうくらい大きい赤ちゃんが産み落とされた。
「はぁはぁ、大きいな。ふふっ」
ミオリさんは息を整えながら大きい赤ちゃんを抱き上げて微笑んでいる。
398
:
名無しのごんべへ
:2022/07/21(木) 23:35:41 ID:5cebDiyU0
産まれた赤ちゃんは女の子だった。
優子先生をふと見ると私に目を合わせてうなずいていた。
その時、今日やらなければいけないことを把握した。
”産まれた赤ちゃんが女か男かを確認する”
そして”男の子が産まれた場合、浜辺さんに報告し確保する”
そのあとステージに上がった妊婦さんたちも次々に赤ちゃんを産んでいった。
私はステージ上や客席をインタビューをしながら産まれた赤ちゃんたちを確認する。
双子や三つ子の出産もあったが産まれた子たちに皆男性器はなかった。
一安心し、MCを優子先生に回した。
399
:
名無しのごんべへ
:2022/07/22(金) 00:39:27 ID:HQGnRBfI0
「みんな、無事に生み終わったかなー?」
このまま無事に産みフェスが終わったらいいんだけど。
と思っていたけど。
「うぅうううう!!でないよぉおおおお!!ぐくううう!」
「すみません!アリサの様子が!」
「アリサ!アリサ!」
「なんでぇ、出ないし、いたいよぉおおお!
前と全然ちがうのぉおおお!むりぃいい!」
ステージの下の広場でスタッフを呼ぶ声が聞こえた。
その様子を見ると産まれたばかりの赤ちゃんを抱っこした女子高校生くらいの子たちが同い年の女の子を心配そうに声をかけている。
そこには他の妊婦さんとは違い、喘いでおらず苦しそうに息んでいた。
400
:
名無しのごんべへ
:2022/07/23(土) 23:46:27 ID:wHgFIsu20
ステージ進行をする優子先生を他所に
私はステージ上から女子高生たちが集まる方を凝視した。
それを察してか舞台袖から視線を感じた。
浜辺さんだ。
浜辺さんは私と目が合うと私が凝視していたステージ下へ
「あっちで何かあった?」
と指を差した。
私は客席から悟られないように小さく頷いた。
ステージ下へまた目を向けると
2,3人のスタッフTシャツを着た人たちに囲まれていた。
「大丈夫ですかーアリサさんですねー私たちが救護室まで連れていきますねー」
まずい!もしかしたら陣痛に苦しむ女子高生は転生した人間かもしれない!
もし男の子を出産したら赤ちゃんやアリサさんは実験台にされてしまうかもしれない!
「いえ!ここは私が対応します!
皆さんはあちらの奥の出産を対応してあげてください!」
すかさず浜辺さんが陣痛に苦しむアリサさんの前に入り、
ひょいと軽く担いでステージ裏の駐車場の方へと連れて行ってしまった。
さすが浜辺さん、仕事が早い。
「さあーて!フェスも賑わってきました!
次はDJリンゲツとダンスグループ、ベリーボンバーズの皆さんの登場でーす!」
出産が始まってしまったMCのミオリさんの代わりに優子先生が上手く繋ぎ、
やっと私たちは舞台袖へと戻り一息ついた。
401
:
名無しのごんべへ
:2022/07/24(日) 00:45:17 ID:/QSFwtBI0
「ふふっ。ひなちゃん、大丈夫?疲れてない?」
優子先生は飲み物を渡してくれてそれを飲む。
「全然大丈夫です!
むしろ楽しいですね!!」
アドレナリンのせいか全然疲れも感じない。
「そういえばさっき浜辺さんが連れてった子大丈夫ですかね?」
「あぁ。あの子ね。ヤバそうなら私に連絡が入ることになってるから大丈夫よ。」
402
:
名無しのごんべへ
:2022/07/24(日) 18:25:54 ID:DC9OKyqI0
「んああああああああああああああああああああ!!!!!!!
痛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!
出るううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!」
あぎゃあああ…あぎゃあああああ…
楽屋の奥の方から産声がする。
もしかしたらさっきのアリサさんかもしれない。
次の出番まで少し時間があるから行ってみよう。
優子先生と二人で声がする部屋へ向かうと
予想通りそこには股を開き大の字に寝そべる出産を終えたアリサさんと
新生児を抱えた浜辺さんの姿があった。
「浜辺さん!」
「やっぱり…」
「どうしたんですか?」
「アリサさんはやっぱり転生人よ。そしてこの子…赤ちゃんは男の子…」
403
:
名無しのごんべへ
:2022/07/24(日) 19:41:14 ID:/QSFwtBI0
「はぁはぁ、転生人って、え!?赤ちゃん、なんかへん?私、知らない、前はちゃんと、産めたのに、な、何その子!?」
アリサさんは現状が把握できてないみたいで驚いている。
産まれてきた男の子も奇形と思ってるみたいだしどうなってるんだろう?
パシャーー
アリサさんの丸見えになっていた股間からまた破水したみたい。
「アリサさんだっけ?お腹のこって何人かわかる?」
優子先生はステージになってたときとは違ってお医者さんの表情になってる。
404
:
名無しのごんべへ
:2022/07/24(日) 20:48:00 ID:DC9OKyqI0
「んっ!!!んんんんん!!!赤ちゃんはっ三つ子!!!!
あと二人!!!お腹にいるぅ!!!!!!!」
アリサさんが一人目を産み終えたお腹は
ミオリさんの出産前のお腹よりも大きかった。どおりで大きいわけだ…。
「息んでるところごめんねーアリサさん、あなた出身は?」
「んんんんんんんん!!!!!わからない!!!!!!
記憶喪失で……14歳くらいから施設に保護されて暮らしてるの……
あああああああああ痛あああああああああああい!!!!!!!!」
浜辺さんは眉間にしわを寄せた。
「なるほど…このケースか…」
「このケース?」
「最近記憶喪失だった過去を持つ転生人がいることが分かったの…
そしてその人たちは出産時に強い痛みを持ち男児を出産…
その妊婦さんは皆元男性だったわ…」
「というとアリサさんは…」
「ほぼ確実と言っていいわね。元男性ね。
しかしここの星での記憶しかないようで…
もしかしたら転生後に記憶操作…されているかもしれないわね。」
「記憶操作……」
「きっと都合がいいのよ。記憶を消した方が…」
405
:
名無しのごんべへ
:2022/07/24(日) 21:15:33 ID:/QSFwtBI0
「そこで男の子を産んじゃったら公に問題ができちゃうからね。」
浜辺さんも困ったようにいう。
「浜辺さん、他にも同じ状況になっていないか、なってたら連れてきてくれる?」
「わかったわ!」
浜辺さんは広間に戻ってっちゃった。
「ひとまずアリサさんの出産無事に終わらせないと。
アリサさん、私医者なのちょっと内診させてね。」
優子先生は医療用手袋をはめて内診してる。
406
:
名無しのごんべへ
:2022/07/24(日) 23:10:58 ID:DC9OKyqI0
「うっ!んんっ!!!!」
「なるほどね。安心して!残り二人も1時間もしないうちに産まれるわ。」
慣れた手つきで触診する頼もしい優子先生の姿は
初めてリュウタさんを診察していた姿を思い出させた。
あの時も今くらい優子先生のお腹はパンパンだった気がする。
「よかったですね。アリサさん!
…でもさすがに1時間もここで見ている時間はなくないですか?」
「あ。そうねえ。でもこのまま産まれた男の子を
ほったらかしにするのも危ないし…
もし時間が来ても産まれなかったら
ひなちゃんだけでもMCでつないでくれない?」
「え!あたしがですか!」
「ええ。私とひなちゃん、若さも人気もあなたの方が勝ってるんだから大丈夫よ!」
「そ、そうかなあ…」
407
:
名無しのごんべへ
:2022/07/24(日) 23:38:43 ID:/QSFwtBI0
「大丈夫だって!残りはフィナーレくらいだし、ね?」
優子先生だけはいてくれると思ったけどしょうがないか。
ひとまず休憩が終わるまで私もここで待機してアリサさんを見守ることにする。
この広間の来場者数3万人って出てるけどアリサさん以外にもいそうで怖いな。
「そういえば最後シークレットゲストって誰だろう?私も聞かされてないんだけど、サプライズな出産をお見せしますって台本に書いてありましたけど。
てっきりミオリさんの出産かと思いましたけど。」
台本が変わってないってことは別のサプライズゲストがいるってことなのかな?
誰なんだろう。私達にも教えられてないってことは嫌な予感しかしないな。
408
:
名無しのごんべへ
:2022/08/17(水) 01:54:19 ID:vyFwnIt.0
アリサさんの残りの二人は20分程度で苦しむことなくスポンと産まれた。
こちらは二人とも女の子だった。
「意外と安産だったわね。」
「優子先生、この二人の女の子たちは
そのままスタッフに預ければいいですけど…
この…男の子…どうします?」
「うーん…浜辺さんのところまで移動して警察に引き渡しましょうか。」
「じゃあそこまでこの子を抱えて移動するってことですよねぇ…
私たちの今の衣装で移動すると…ちょっと目立ちません?」
私と優子先生はまるでアイドルのようなフリフリのスカートに
胸元までしかない短いジャケットを着て4つ子のお腹を丸出しの衣装なので
明らかにお客さんたちの中にいたら浮いてしまう。
「今浜辺さん、リゾートエリアにいるみたいですね。
リゾートエリアって休憩終わったら私たちが行くところですよね?」
「あ!もしかして休憩残り10分もないんじゃない!?」
「あ!そうだった!!!!」
「そしたら浜辺さんも着てた黒いスタッフTシャツに着替えて
その男の子を抱いてリゾートエリアに急いで移動しましょう!
もしファンらしき人たちに囲まれたら
「今急いでるんで!」とかあしらってそそくさと駆け抜けましょう!」
メインステージでの私たちの残りの出番は日が暮れたフィナーレだけだが
休憩終わりにはハワイのようなビーチを模した屋内人工海岸がある
リゾートエリアの販売エリアを巡回することになっている。
409
:
トキ
:2022/08/18(木) 09:00:50 ID:o89W3zmU0
「わかりました!
僕、ちょっとタオルで身体包むけど我慢してね。」
「ふぅえぇんん!」
私は赤ちゃんの身体が見えないようにタオルで包み、抱き上げると泣き出した。
「ひなちゃんこの子お腹空いてるんじゃない?」
私があやしてると優子先生が言う。
「母乳飲む?」
胸元しかないTシャツのおかげですぐに胸をさらけ出せた。
「のんびりしてる場合も行かないからミルク飲ませたまま少しずつ歩きましょう!」
優子先生に言われて赤ちゃんに母乳を与えるため、スタッフ用のTシャツを上からきて
赤ちゃんにミルクを飲ませながら歩き出した。
410
:
名無しのごんべへ
:2022/08/18(木) 23:38:07 ID:NsA8i3i.0
アリサさんはメインステージのスタッフの人に
「2人出産し終えた」と伝え、その場を後にした。
リゾートエリアへは徒歩で約5分程度。
ステージ衣装からスタッフTシャツに着替えた私たちだったが
やはり4つ子のいるお腹を抱えた二人組は目立つらしく
途中「YUKOさーん!」「HINAちゃーん!」など
存在に気付くファンの人たちは数名いたが来場者の人たちは
音楽を楽しんだり、仲間と談笑したり、陣痛の快感を噛み締めていたり
各々がフェスを楽しむことに集中していて私たちの移動はすんなり出来た。
リゾートエリア____
ここではビキニやパレオ、競泳水着などライブTシャツよりも水着で
音楽や飲食を楽しんでいる妊婦さんたちがほとんどだった。
まるで妊婦さんだけのマタニティナイトプール。
中にはカップル妊婦さん同士がお腹やおっぱいをこすり合わせていちゃいちゃしている姿や
水着を着たままビーチで出産を行っている妊婦さんの姿が見られ
メインステージよりも更に解放的な印象が目に付いた。
411
:
名無しのごんべへ
:2022/08/19(金) 00:40:03 ID:DnxVT4Fo0
「なんかすごいですね!」
「ここは、独特なエリアよね。」
でもなんか楽しそうでいいなー。
私と優子先生で浜野さんを探す。
「あ、あそこにいるわ!出産の介助してるみたいだね」
優子先生が浜野さんを見つけたみたい。
浜野さんは赤ちゃんが二人一気出てきちゃった妊婦さんの介助していた。
妊婦さんの股間からは頭と足が見えてる。
その近くではスク水を着た妊婦さんが脱がずに息んでいて股間が赤ちゃんの頭で膨らんでいる妊婦さんもいる。
なんかすごい大変そうだけど楽しいな。
412
:
名無しのごんべへ
:2022/08/21(日) 22:28:53 ID:3Fp51pto0
「はあ!!!!はああ!!!!!気持ちいいいいいいい!!!!!
一気に出したい!!!!!!イキみたいいいいい!!!!!!!!!!!」
「落ち着いてくださいねーゆっくりぃー頭から出てる子を先に出しますねー」
浜辺さんが介助してる妊婦さんは気持ちよさそうだ。
恐らく転生した人ではないだろう。
「あのー浜辺さーん…」
「あ!児島さ…じゃなかったヒナちゃん!次はここでお仕事ですか?」
そういえばここでは浜辺さんと私はあまり面識ない設定だったんだ。
「そ、そうなんですけどぉ…この子ぉ…アリサさんの…」
「あぁ!そしたらちょっと待ってて下さいね。
あっちこっちで出産が連続しているのでこれが終わったら対応します。」
「あぁああ!!!水着の中に赤ちゃん産むの気持ちいいいいいいいいいい!!!!!」
隣居たスクール水着の妊婦さんも出産が進んでいた。
413
:
名無しのごんべへ
:2022/08/21(日) 23:07:59 ID:RQRq0QU20
「あぁん!ひっこむらめぇぇ!?れも気持ちいい!
あ、あ、もっとぉおおお!?」
大きな赤ちゃんの頭が息むとでて、息むのを止めると引っ込むみたい。
結構大きい赤ちゃんそうだけど全然痛くなさそう。
寧ろ出入りしてる排臨状態を楽しんでるみたい。
助けて上げたほうがいいのかなと思いつつも本人はすごい気持ちよさそう。
「m
414
:
名無しのごんべへ
:2022/08/24(水) 23:22:42 ID:pGMIM52U0
「ううぅーーー!ぎもぢぃいいいい!?
うゔぉぉおおおおお!!」
ぶりゅっ、ぷしゅーーーー
「あがぁああああ!?おおぎいぃいい!」
何度か拝臨を繰り返しておかげ?小玉スイカくらいの大きい赤ちゃんの頭が一気に出てきちゃったみたいで
おっぱいが噴出して潮吹いたったみたい。
すごい気持ちよさそうに白目を剥いてピクピクしちゃってる。
「あ、あぁぁああ!係員さん、私も出ちゃうぅうう!!」
ビーチサイドにばしゃーと近くにいた妊婦さんも破水しちゃったみたいで水溜りができている。
415
:
名無しのごんべへ
:2022/08/25(木) 00:28:02 ID:ad5qOhOY0
「ひっひっっっっっふぅうううううううううううううう!!!!!!!!」
「あああああああああああん!!!!!!!!!!
私も産まれるうううううううううううううううう!!!!!!!!!」
「わ、私も赤ちゃんの頭が出てきたああああああああああああああああ!!!!!!!」
ビーチでバカンスを楽しんでいた褐色肌の金髪ギャルたちから
女優帽にサングラスをかけているセレブなマダムまで
あっちでもこっちでも連鎖的に出産が始まっていった。
ざっと見渡したところで10人以上はビーチで大股を開いて息んでいる。
流石に私と優子先生と浜辺さんだけでは対処しきれない。
「はぁーー-い!!!
もっとおしりを大きく揺らしてー---
お腹も大きく揺らしてーーーーー
赤ちゃんに会える快感を楽しんでいきましょーーーーー」
どこからともなく赤い花飾りと赤い花の首飾りを身に着けた
7,8人のフラダンサーが現れ踊り始めた。
当然ながらおへそを出して踊るダンサーの皆さんのお腹は
今にも産まれそうな大きさの臨月腹だ。
416
:
名無しのごんべへ
:2022/08/25(木) 00:42:11 ID:rfiBIt7A0
そういえばフィナーレにダンサーさんたちが踊るって言ってたような。
お腹を見る限りこの人たちもここでフラダンスしながら生むことになるのかな?
「あぁああ!いいぃいいい!」
「あ、あぁ、あ、あかちゃん、でりゅーぅううう!」
近くの産婦さん達も元気な人はフラダンサーと一緒にお腹とお尻を振っている。
その中には赤ちゃんの頭が出てる人もいる。
なんかすごいわ。
417
:
名無しのごんべへ
:2022/08/25(木) 22:23:17 ID:ad5qOhOY0
ブッブリュッ
「あっっ!!!!!!!出たぁあああああああああ!!!!!!!!!!!」
「はあい!!こちらのお母さん、元気な赤ちゃんを産みましたよお!!!!!
私たちのダンスで新しいの命の誕生を祝福します!!!!!
皆さんも手拍子でお祝いしてあげて下さーー-い!!!」
ドンドコドンドコドンドコ……
ダンサーの皆さんはさっきのゆったりしたダンスから
腰とお腹を素早く激しく揺らすダンスに切り替わった。
「ねえ…児島さん…あのダンサーさんたち怪しくない?」
浜辺さんが小声で私に耳打ちしてきた。
「そ、そうですか?私は朝から色んなステージ見てますけど
どれもこれも見たことのないようなとんでもない現場にしか見えないんですけどね…」
「さすがの私もひなちゃんに同意するわあ。」
優子先生も近くに寄ってきて会話に参加する。
「あのフラダンスの人たち…今日のフェスの出演者の人たちの
名簿の中にない人たちかもしれないんです…」
「え?でも私たちが最後に出るフィナーレにあの人たちが出るんじゃないんですか?」
「どうやら違うみたいなんです…
確かにフィナーレに出演するダンサーさんは合計8名。
でも今登録されてる出演者を確認したところ見た目が少し似てはいるけども
背丈や髪型、妊娠期間が登録されている人物と若干違う気がするの。」
「ということは…あの人たちが今回の黒幕…?」
「そうとも言い切れないわ…
もしかしたらドグマから使われてる幹部なのかも…
私たちみたいにああやって産婦さんに近付いて
男児が産まれたら回収しに行ってるのかもしれないわ。」
私たちは少しの時間、フラダンサーたちの様子を伺うことにした。
418
:
名無しのごんべへ
:2022/08/25(木) 23:09:36 ID:F8D7fk8k0
「あ"、あぁああ!?ぐふぅうう!?」
「ミノリ!ちょっと大丈夫?ふあぁあ!?きたぁあああ!?」
「いだぁああ!?ぎもぢよくないぃいいい!なにぃいい!?」
イチャイチャお互いの股を触ってイチャついてたカップルがいたけどそっちの方から声がしてる。
どう見ても一人痛がってる気が。
「うっふぅーん、かわいいカップルさんたち、がんばってー」
あ、先にダンサーの人たちに見つかっちゃってる。
苦しそうな妊婦さんの方にいくほうほうないかしら。
419
:
名無しのごんべへ
:2022/08/26(金) 01:49:42 ID:OTktfecI0
陣痛の痛みに苦しむ一人の妊婦さんの周りにダンサーの人たちが取り囲む。
他の産婦さんたちとは違った対応に見えた。
私でもなんとなく怪しいと感じた。
思わず私は覗き込むように近づいて行った。
「あーら!あなたももうすぐ産まれそうな大ー---きなお腹ー--!
はい!出産促進ビール!
せっかくだからここで赤ちゃん産みませー--ん?」
ん!?このダンサーさん…私の存在に気付いていない?
さすがに出演者だったら私の顔を見て
「あ!」とか「HINAさんですか?」とか言うはずだ…
この人たちますます怪しい…
「い、いえ。結構です。今は業務中なのでぇ…」
私はスタッフの振りを通した。
「あああああああああああああん!!!!!!!!
赤ちゃん産まれちゃううううううううううううう!!!!!!!!!」
その時だった私の背後で優子先生がしゃがみこんでしまった。
「だ!大丈夫ですか!!!」
(ひなちゃん…ここは私が陣痛が来たフリをして彼女たちを引き付けるから
あの妊婦さんが男の子を産んだらすかさず取り上げて…)
(そ、そういうことですね。分かりました。)
優子先生のお腹は他の妊婦さんよりも大きい為
男児が産まれる可能性を想定したからか
ダンサーの2、3人が優子先生の方へ駆け寄る。
優子先生の誘導作戦は成功したようだ。
420
:
名無しのごんべへ
:2022/08/26(金) 01:59:22 ID:tutJymjs0
ただまだ数人、苦しんでる妊婦さんのとこにいる。
「ふぅ〜ふぅ〜、あぁああ!いだぁああい!なんでぇえええ!?」
そんなことお構いなしに苦しんでる妊婦さんは声を上げている。
「あ、ふぅううん、みのりぃいい、んん、だいじょうぶぅう?」
「あつなぁ、んんー、痛いよぉお」
あつなさんはみのりさんを心配しつつもこっちは通常のお産みたいで顔を火照らせ喘いでいる。
みのりさんもあつなさんもまだ破水まではしてないみたい。
「スタッフです!ちょっと様子見せてください!内診させてくださいねー」
頃合いを見て私はスタッフ証を見せてスタッフを装ってみのりさんのもとに行く。
421
:
名無しのごんべへ
:2022/08/27(土) 20:21:27 ID:UQZ6et9U0
みのりさんのお腹を触ってみる。
大きさから見てもお腹の子は一人のようだ。
念の為、お友達…パートナー?の
あつなさんの子の様子も触診したが同じく単胎みたいだ。
今までの経験からするとみのりさんの赤ちゃんの様子は
逆子でもないし、地球人の通常の陣痛のようなので今のところは大丈夫そうだ。
問題はみのりさんたちを見張っているダンサーの人たちだ。
優子先生の作戦もあってこちらに残ったのは2人。
どうやって振り払おうか…
「スタッフさーん!ここは私たちに任せてくださーい!」
「い、いえ!この妊婦さんの痛みは普通じゃありません!救護室に運ぶ必要があります!」
「んー?あなたーもしかしてー産みフェスのスタッフじゃないんじゃないのー?」
「す、スタッフ証がありますよ!」
「ん、んんんー???このスタッフ証、許可済みのハンコが押してないわー」
しまった!!!浜辺さんのスタッフ証にはハンコが押してあった!!!
ど、どうしよぉ……
「そ、そういうあなたたちこそ本当にスタッフなんですか!!?
出演者一覧にアーティスト写真や名前の記載がありませんでしたよ!」
「私たちはいいのよースタッフなのにそんなことも知らないのー?」
”私たちはいい”…どういうことなの?この人たちは黒幕の上層部の人たちなの?
422
:
名無しのごんべへ
:2022/08/27(土) 21:51:33 ID:PE5RwPHg0
もうしょうがない!
「私はHINAです。他のスタッフさんの手伝いをしているんです。だからここは私に任せてください!」
私は帽子をとりダンサーにいう。
「あらーあなたも出場者さんだったのねー」
「とにかく私がこの二人を見るので皆さんは他の人に行ってください!」
私は2人を追い出した。
ふぅ〜身バレしちゃったけどしょうがないよね。
「ふぅ〜ふぅ〜、ほんと、にHINAさんですか?ウゥゥう」
あつなさんは陣痛に耐えながら言った。
423
:
名無しのごんべへ
:2022/09/06(火) 00:23:34 ID:YSIy9bmI0
「はい。HINAです!ステージ衣装のままだと
人が寄ってきてしまうのでスタッフの格好しています!」
「えええ!!こんなところで会えて嬉しいです!!!
!!!あっ!!!あっ!!!赤ちゃんがっ!!!お腹でごろごろ回転してるぅ!!!!」
「大丈夫ですか!?」
「私は…あっ!大丈夫ですっ!!
それよりっ…あんっ!!!!みのりをお願いしますぅ!!!」
あつなさんはそう言うと痛みに苦しむみのりさんに抱き着いた。
汗ばむ二人の丸々としたお腹はこすれ合っていた。
「い!痛ああああい!!!!!赤ちゃん死んじゃうのぉ!!!!!!!」
「みのりさん!安心してください!
私は何人も赤ちゃんを取り上げてきました!
今の痛みは赤ちゃんが産まれようと一生懸命がんばっている証拠です!」
みのりさんの痛がる様子はやはり他のPOMの産婦さんとは違った。
以前優子先生が転生人の出産の時に声を掛けていた様子を真似て助産してみた。
424
:
名無しのごんべへ
:2022/09/06(火) 01:40:17 ID:f/Qlt0NQ0
「あ、あぁ!痛い!もう無理ぃ!」
みのりさんの股を覗くと既に破水して会陰がもっこり膨らんでいて頭の黒い髪の毛が見えている。
「みのりさん、もう赤ちゃんそこまで来てますから!陣痛が来たら息んでください」
私はみのりさんを励ますように声をかける。
「ふぅーふぅーうぅん、あぁん!?私ももぉ出ちゃうぅうう、いきそうぅう!?」
あつなさんの方ももう発露近いみたいで喘いでいる。
425
:
名無しのごんべへ
:2022/09/23(金) 20:34:35 ID:gcp91Zvo0
痛みに耐えかねたみのりさんは仰向けの状態から身体を起こし
膝立ちになり痛みを訴えながら状態を反らしている。
「あつなああああああああ痛いよおおおおおおおおおおお
大好きなあつなとの赤ちゃん!!!!!早く出したいよおおおおお!!!!!!」
「みのりいいい!!!!!あたし!!!!みのりのこと本当に愛してる!!!!!!
私も大好きなみのりと赤ちゃん!!!!!産めて幸せなの!!!!!!!!!!!」
周りの目など気にすることなく愛を叫び合う二人の声がビーチに響いた。
そしてあつなさんも上体を起こすと痛みに苦しむみのりさんの口を塞ぐように
くちゅくちゅと濃厚なディープキスをし始めた。
お互いまた指と指を絡め手をつなぐと力強く抱き合い
それまで大きなお腹で距離があった互いの下半身の距離を縮めていった。
「いたあああああああああああああああああい!!!!!!!!!!!!」
「出るううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!」
愛を確かめるように強く抱き合うのと同時に
大きなお腹をつぶし合って同時に胎児を外へ押し出そうとしていた。
これがPOMの愛の形なのかと驚愕した私はそれを凝視することしか出来なかった。
426
:
名無しのごんべへ
:2022/09/23(金) 22:24:21 ID:2HifEyvs0
「うぅーーでりゅぅうううう!?」
「あぁん、わ、たしも、いただぁああああ!?」
ズリュリ、ぶしゃーという二重に響く音ともにあつなさんとみのさんの股から大きい赤ちゃんのあたまが一気に出てきちゃった。
みのりさんの股はちょっと避けちゃってるからあとで優子先生にお願いしないと。
あつなさんの方の会陰はゴムみたいにきれいに伸びてる。
「うぅう、おおぎぃいい!!
くるしぃいいよぉおお!?」
みのりさんの方はものすごい苦しそうだ。
427
:
名無しのごんべへ
:2022/09/23(金) 23:36:25 ID:gcp91Zvo0
濃厚な接吻を交わしながらお腹をつぶし合うように抱き合う二人。
赤ちゃんたちの頭が会陰からもりもりと同時に外に噴出され
このまま順調に肩まで出てくる様子だ。
「いたあああああああああああい!!!!!!もうダメえええええ!!!!!!!」
「わたしがっっ!!!!終わらせてあげるから!!!!!!
みのり!!!!!愛してる!!!!!!!!!!!」
「みのりさん!!あとちょっとです!!無事に産まれますよ!!」
「みのり!!!!!私が3・2・1で抱きしめるから!!!!
その時に一気に息んで!!!一緒に赤ちゃん産もっっ!!!」
痛みに悶える汗まみれのみのりさんの瞳を強く見つめて諭すと
あつなさんは深呼吸をする。
二人の大きなお腹の先端はつぶされ合って今にも反動ではじけ飛びそうだ。
「みのり…行くよ…3っ…2っ…1っ!!!!!!!!
ふんんんんんんんんんん!!!!!!!!!!!!」
428
:
名無しのごんべへ
:2022/09/23(金) 23:48:13 ID:2HifEyvs0
ジリっと肩がみえはじめたから私はみのりさんの赤ちゃんの肩をつかんで引っ張った。
これで一気に出せるけど、二人で最後までいきたそうだから待つ。
「ふぅううう、うくうう!?くるぅううううう!?」
「ひゃあぁあああ!あかちゃん、ぎもちぃいいいいいいい!」
バシャー、プシューと二人の赤ちゃんが一気に飛び出てきた。
私は慌ててみのりさんの赤ちゃんを見ると女のコみたい。
よかったー。
429
:
名無しのごんべへ
:2022/10/01(土) 21:01:19 ID:sMHfNTZ20
「ハァハァハァハァ……ハァハァ…ハァ……」
「みのり…無事でよかった…愛してるよ…みのり……」
へその緒が付いた産まれたばかりの新生児を他所に
みのりさんもあつなさんも抱き合ったままいちゃついている。
POMの人たちはこんなにも産んだ赤ちゃんに興味ないのかなと
少しの間考えてしまった。
しかしみのりさんは陣痛に痛みを感じていたのに男の子が産まれて来なかった…
陣痛促進のお酒の影響なのかどうなのか……
もしそうすると余計に男性児の回収が難しいぞ……
そんなことを考えていると優子先生と浜辺さんがこちらにやってきた。
「そっちはどうだった、ひなちゃん。」
「赤ちゃんは二人とも女の子でした。
それより優子先生の誘導作戦は?」
「流石の私もずっと痛がる演技は難しかったわ…
フラダンサーの人たちに見抜かれてしまった…」
「そのダンサーのことなのだけど…私たちが他の産婦さんを介助してる間に
どこかへ行ってしまったのよ。」
確かに周りを見渡すと経産婦さんたちの出産はひと段落を迎え、
辺りにはダンサーの人たちの姿はなかった。
430
:
名無しのごんべへ
:2022/10/01(土) 21:27:29 ID:GQEQYus.0
「あ、優子先生、ちょっとお手洗いいってきます〜」
ふと尿意を感じてお手洗いに向かう。
お腹の子が大きいし重いからすぐに膀胱が圧迫しちゃう。
用を足して一息ついていると隣に勢いよく入ってきた音がした。
「(小声)え、どうしよう···赤ちゃんに、なんかついて、る····ょ··。なにこれ·····思わず、トイレ来ちゃったけど、スタッフさんに相談すべきかな·····?」
もしかして!?
私は思わず隣の壁をノックをしちゃった。
「どうしたんですか?」
「あ、あの····私の赤ちゃん、逆子みたいなんですけどお尻が出てるんですけど、足の間に変なものがあって····怖くてみんなの元から離れちゃったんです···双子だから赤ちゃん絡んじゃったのかな·······」
震えた声で説明してくれるけどもしかして!?
431
:
名無しのごんべへ
:2022/10/04(火) 00:26:49 ID:4x5NGRb.0
「大丈夫。安心してください。私が取り上げます。
せっかくのフェスの中ですがもしかしたらの事態があるかもしれません。
ここで産みましょう。」
「え…あれ?あなた…もしかしてHINAさん!?」
「あーっバレてしまったわねえ…仕方ない…
えーっとそのぉ……そう!今は難産の人を助けるボランティアの時間なの!」
何とかごまかしてその場は乗り切れた。
トイレの中なら男の子が産まれても無事に確保できる。
432
:
名無しのごんべへ
:2022/10/04(火) 00:56:54 ID:ECINKvYE0
「私、HINAさんの大ファンで!
今日もフェスに参加したんです!そんな人に赤ちゃん取り上げてもらうなんて。」
妊婦さんは凄い嬉しそうにしてくれて私も嬉しいかも。
「ありがとうございます。
あ、足開いて状態見せてもらっていいですか?」
「あ、はい。
私の赤ちゃん、大きいって言われてたんですけどまさか奇形なんですかね?」
妊婦さんは不安そうにしている。
433
:
名無しのごんべへ
:2022/10/08(土) 19:40:03 ID:30qjgfJY0
妊婦さんの太ももの間を覗くとそこには
逆子の赤ちゃんのお尻が詰まるように顔を出していた。
……間違いない。この足の間にあるのは男の子のおちんちんだ……
色んな産婦さんの場面に遭遇したけど
赤ちゃんとはいえこんなに間近でおちんちんを見たのは
初めてで少しドキドキしてしまった。
「あの…HINAさん……私ユイって言います……そのぉ…お願いがあって……」
「え?はい。ユイさんどうしました?」
「そのぉ……キス……いや…セックスしてくれませんか…?」
「え!?この場で!?」
「はい……せっかくのこんな場だし…
大好きなHINAさんとセックスしながら赤ちゃん産めたら最高の幸せです…
ダメですか……?」
ユイさんの股から顔を上げてユイさんを見ると
とろんと潤んだ瞳でこちらを見つめていた。
恋する女の目だった。
さっきまですっかり忘れていたけどもPOMでは女性同士の繁殖は当然で……
憧れの存在という私と半裸で密室状態となると……
性的な興奮を感じてもおかしくない状態ではあることに気付いてしまった。
出産が進むユイさんの大きなお腹が徐々にこちらに近付き
私のスタッフTシャツからはみ出た4つ子のお腹にピトっといやらしく接触した。
434
:
名無しのごんべへ
:2022/10/08(土) 21:15:15 ID:GESWkJyE0
「いいですよー。でも見られると恥ずかしいので締めますね」
私はダンサーが入ってこないように自然に扉を締めた。
「出産中のセックスって私やったことないんですけど、ユイさん教えてくれますか?」
私はユイさんにキスをしながらユイさんお腹をいやらしく触る。
435
:
名無しのごんべへ
:2022/10/08(土) 22:46:48 ID:30qjgfJY0
大事な男の子の赤ちゃんを回収する為だし
ファンサービスの一環として
これくらいならいいかと軽いノリでキスしたものの
積極的なユイさんの手つきや唇使いに
段々と本当にいやらしい気持ちになっていた私がいた。
ユイさんも陣痛促進ビールを飲んだのだろう。
私の口の中にもアルコールの匂いが広がった。
陣痛が来ているユイさんは痛みを感じることなく少しずつ息を荒くしながら
私をトイレの壁へ壁へと押す力が強くなってくる。
ユイさんは発露状態の股を私のふとももに絡ませ私たちの股は
ユイさんの胎内から出た羊水で濡れていった。
そして絡み合う私たちのお腹は強く押し合い
そのうちグッグッと押しつぶすようにユイさんの方から私のお腹に押し付けてきた。
ちょっと…このままだと私の赤ちゃんたちにも影響しちゃうかも…
そんなのことを気にする様子もなくユイさんからは欲情した吐息が漏れる。
…ん?待てよ…これはさっきの……
さっきのみのりさんとあつなさんと同じような様子だ……
POMの人はみんなみのりさんたちみたいに激しく愛し合うのだと思っていたけど…
ちがう!
そんな人は見たことがなかった!
もしかすると……あの人たちが飲んだビールに陣痛を誘発する以外にも
冷静さを失うほど性欲を高める効果や
妊婦のお腹を潰すような攻撃性を誘発すると考えると……
きっとユイさんにもビールの効果が!!?
436
:
名無しのごんべへ
:2022/10/08(土) 23:00:10 ID:GESWkJyE0
「はぁん、あぁん、ひ、なさぁん、んんぅ、んぁ」
ユイさんは気にせず私にキスをしてくれる。
ユイさんの赤ちゃんはぴっちりハマってるのかなかなか動かないけど痛みもなくただ感じてるだけみたいだ。
「うぅん、ぁああん、ひなさんもっとぉ〜」
「んんぅ、きもちぃい、ユイさぁん」
私もユイさんの股を触りながら答える。
私の赤ちゃんたちも気持ちいいのかもぞもぞお腹の中で活発的に動いてて気持ちいい。
理性飛びそうだけど無事にユイさんの赤ちゃんとりあげないと。
437
:
名無しのごんべへ
:2022/10/12(水) 01:06:34 ID:Vv8GHYD20
「んんあああああああああ出るうううううう!!!!!!!!!!」
ユイさんはそう言うと私の手をギュュッ!!!!と握り
全体重で引っ張るようにお腹をのけ反らせた。
ユイさんの陰部からは赤ちゃんの両脚がすっぽり出てきていた。
やはり出てきた脚の間にはおちんちんがついていた。
何故か私は本能的にそのおちんちんに私の四つ子のいる大きなお腹を
いやらしく撫でるようにこすりつけていた。
私はもしかしたらまだ地球人の女としての本能が残っているのかもしれない。
438
:
名無しのごんべへ
:2022/10/12(水) 08:16:51 ID:Cxf28mAY0
「はぁはぁ、HINAさぁん、どぉ?」
ユイさんは足が出たことで少し楽になったみたい。
おちんちん触ると勃起してるー。
「足が出たみたいです。ゆっくり引っ張りますね?」
私はまだユイさんの赤ちゃんと戯れたかったけど、
早く生んで保護しないとという気持ちがまさりゆっくりユイさんのいきみに合わせて赤ちゃんを引っ張る。
439
:
名無しのごんべへ
:2022/10/13(木) 00:22:08 ID:5uN42P160
私が赤ちゃんの下半身を強く下へ下へと引っ張ると同時に
赤ちゃんのおちんちんがびくんびくん動き益々大きくなり反っていく。
男の子の赤ちゃんを沢山見てきたわけではないけど
おちんちんの大きさが乳幼児のものにしては流石に大き過ぎる。
もしかして……ビールの効果もあって
赤ちゃんの性欲や性器にも影響しているのかも……
なんていう憶測も過ってしまった。
「HINAさああん!!!!!!!!赤ちゃん思いっきり出したいっっ!!!!!!!」
あかちゃんの勃起したおちんちんを凝視しながらいろいろ考えているうちに
赤ちゃんが外へ外へと押し出されていく。
440
:
名無しのごんべへ
:2022/10/13(木) 00:37:53 ID:z1w/1k3.0
「大丈夫ですよ。お股もきれいに伸びてますよ!」
私は我慢できず赤ちゃんのおちんちんを撫でつつ、片手で赤ちゃんの身体を支える。
そしてもう頭以外は出てきている。
「もう頭だけだよ!」
「はぁん!?
ぎもぢぃいい!最後、イッてイッてうみだぁーーーいぃいいいい!?」
ユイさんはそう言うと一気に息んでいる。
ズボっと栓が抜けるような音とともに赤ちゃんが出てきた。
「ふぎゃぁ!!」
一気に赤ちゃんは泣き出した。
私はユイさんにバレないように臍の緒を切り赤ちゃんをタオルで包んでお股を隠した。
441
:
名無しのごんべへ
:2022/10/19(水) 18:40:28 ID:KQMG4Hqk0
「ハァハァハァ……私の赤ちゃん……よかった……かわいい元気な赤ちゃん……
HINAさんありがとう……HINAさんと抱き合いながら……
赤ちゃん産めて…私…幸せです……」
両脚をふるふる震わせながらタオルに包まれた赤ちゃんを裸の乳房に抱き寄せるユイさん。
「良かったですね。元気なおと……元気な赤ちゃんですよー」
危ない危ない。危うく男の子と口走ってしまうところだった。
と言ってもPOMの人たちにとって男性の概念はないのかもしれないけど…。
「赤ちゃん、おっぱい飲んでくれるかな……
うっ!!!!!!!!!!ハァハァハァハァハァハァ!!!!!!!!!
赤ちゃん!!!!!!!!もう一人の赤ちゃんがぁ!!!!!!!!!!!!」
ユイさんは母乳を与えながらかがみ始めた。
そうだ。ユイさんのお腹の赤ちゃんは双子だった!!!!
また落ち着いて取り上げないと……
442
:
名無しのごんべへ
:2022/10/19(水) 19:48:35 ID:YNdd2FOg0
「もう一人の赤ちゃんの位置見ていいですか?」
「はぁはぁ、はぁい、あぁん、どうぞ!」
ユイさんは股をガバっと開いた。
私はゆっくりユイさんの伸びきっている
会陰に手を入れる。
らくらく手が入っちゃう。ユイさん苦しくないかな?と
様子を見ると顔を火照らせて気持ちよさそうにしている。
大丈夫そうね。
443
:
名無しのごんべへ
:2022/10/20(木) 00:58:21 ID:BZ3UXlsg0
「んっんっ!!!!!ハァハァハァハァハァハァ!!!!!!!
ハアアアアアア……ハアアアアアアア……少し……痛いかもぉ………」
痛い?でもさっきは気持ち良くなっていたし…
もしかして男の子を産むのに転生人もPOM人も関係ないのか?
今日一日で沢山の男の子たちを見てきた……
これは戻ったら浜辺さんたちにも知らせないと……
「ハァハァアアア!!!!!!でるぅう!!!!!!!!」
ユイさんは第一子を抱きながらがに股で息むと
会陰から黒い塊がムリムリと外に出てくる。頭が出てきた。
444
:
名無しのごんべへ
:2022/10/20(木) 01:19:29 ID:KaNZNEmY0
「はぁはぁあああ!あぁん!でそぉおお、んんんぅぅう!いたぁああい、けど、ぎもちいいいのぉおお!」
ユイさんから出てきている赤ん坊はやっぱり大きいわね。
痛みと気持ちよさに喘いでいるみたい。
「赤ちゃんの頭見えてきますよ!」
「あぁん!おっぱい溢れそう、HINAさぁあん、吸ってー!」
ユイさんは胸が張って今にもおっぱいを噴出させそうなくらい張ってる。
445
:
名無しのごんべへ
:2022/10/23(日) 23:37:22 ID:gGOeS3mc0
ビールの影響なのだろうか張ったおっぱいは
今まで見たことないようなくらい水分を含んでおりたっぷんたっぷんで
まるで破裂寸前の水風船のようにぷりんぷりんにまん丸だった。
「ハア…ハアハア…おっぱい痛い!!!!!絞り出してぇええ!!!!」
「そ、それじゃあ行きますよ……えいっ!!!!」
ユイさんの乳首からはめいっぱいシャワーを捻ったような
強い水圧の母乳が思い切り噴出した。
そんな勢いの母乳を私は吸うこともできずせっかく着替えた
黒いスタッフTシャツは全身水浸し状態になってしまった。
446
:
名無しのごんべへ
:2022/10/23(日) 23:51:58 ID:iNZi6.Gk0
「すごい、いっぱい出ちゃったぁああ・・・はぁはぁ。」
ユイさんも驚いてるみたいだ。
このおっぱいで何人赤ちゃん育てられるだろうって考えつつ、さらに絞ってあげる。
「はぁはぁ、んんーーオオギィいい!ぎもぢぃいい!!」
ユイさんは顔を真っ赤にしながらいきんでいる。
今回の赤ちゃんも頭を見る限り大きい赤ちゃんが出てきそうね。
本当に大きい赤ちゃん産んでみたいなって思えてきちゃう。
447
:
名無しのごんべへ
:2022/10/24(月) 01:50:22 ID:fv0XBAiQ0
その時だった。
ドクンっドクンっ……ゴロ…ゴロゴロゴロゴロ……ぎゅるっ………
私のお腹の赤ちゃんたちが突然ごろんごろんと激しく動き出した。
「あっ…あっ!!ちょっと……うごきすぎっ……くすぐったい……いたっ…」
なんでだろう…ユイさんとセックスしてたからかな…
でもさっきは動いてなかったし…
もしかして身体中にかかった母乳に反応しているの?
ごろっ…ごろっ…
まるで返事をするように赤ちゃんたちは子宮の中で蠢く。
何か赤ちゃんが元気になっているような気さえした。
よし…それなら……
「HINAさん…私を本気で抱いてくれるんですね……」
私はびしょ濡れのスタッフTシャツを脱ぎ捨てて上半身裸になった。
さすったお腹はごろごろと外側からも確認にできるほど激しく動いていた。
「ユイさん…もう一度おっぱい絞りますね。私、おっぱいを全身に浴びたいんです。」
448
:
名無しのごんべへ
:2022/10/24(月) 03:17:34 ID:v42/cEFI0
「ふふっ。いいですよぉおお!?」
ユイさんは、顔を火照られて腰をユラユラ揺らしてくれる。
私は優しくはち切れそうな乳房を優しく触る。
「あぁん!?そこぉおお、らめぇええ」
ユイさんは感じてるのか、赤ちゃんと会陰の隙間から羊水じゃなさそうな粘着のある液体が垂れている。
乳房も張って血管も見えてて今にもはち切れちゃいそう。
私はコリッと揉むように乳首を摘んだ。
ぶしゅーぴゅーーーぷしゅーーー
わぁ、さっきよりも太く勢いよくおっぱいが溢れてる。
449
:
名無しのごんべへ
:2022/11/08(火) 02:04:08 ID:9aH1odwo0
上半身ユイさんの母乳まみれになる私。
なんだか身体が温かくなってきて気持ち良くなってきて少し眠たくなってきたかも。
これってもしかして母乳にアルコールが混じってるから酔っぱらっているの…
と考える理性はまだ残っていたけどこのままフワフワした感覚でいたい気持ちもあった。
私のお腹の赤ちゃんたちもぐるんぐるん回っていてそれもまたなんだか気持ちいい感じ。
「ハァハァ……あぁあ!!!!!!!痛いっ!!!!!!!!!
出てきてるぅ!!!!!!!!!!!!ああああっっ!!!!!!!!!」
ユイさんが両乳房に手を添えながら再び叫び始めた。
私はさっきみたいに冷静に対処しようと思ったけども
なんだかフワフワした感覚でユイさんの股下にしゃがみこめない…
どうしようという焦りとこのまま少しぼぉーっとしたいという気持ちとが
行ったり来たりしてユイさんが陣痛に苦しむ姿をとろんとした目で見つめていた。
450
:
名無しのごんべへ
:2022/11/08(火) 03:40:06 ID:W2HzjDJU0
「HINAさぁああん!?
さわってぇえええ!」
ユイさんは、私の手を引いてユイさんの股間に手を伸ばしてくる。
ユイさんの会陰が赤ちゃんを出そうとヒクヒクしてる。
私の手をゆっくり産道の中に導いてくる。
451
:
熊猫
:2023/09/18(月) 07:43:37 ID:IDhRITQo0
**************************************************************************************
当掲示板管理者の熊猫です。
直近書き込みである「2022/11/08」から10ヶ月以上が経過しておりますが、
その後の投稿がない状態が続いております。
一週間後の09/25 24:00まで待ちます。
それまでに投稿がないようでしたら、「落ちた」ということで、過去スレに移動させていただきます。
(3行以上のストーリー的に何か進展があるような投稿のみとし、それに当たらない投稿はノーカンとします)
各位よろしくお願いします。
くまねこ
**************************************************************************************
452
:
名無しのごんべへ
:2023/09/22(金) 22:56:21 ID:t2EozCgg0
少しばかり正気を取り戻した私は、2人目の赤ちゃんを必死に引き出した。
「ハァハァ……あぁ、あぁ、痛いっ!!!!!!!!けど、ぎもちいい!!!!!」
お兄ちゃんが開けてくれたおかげか、2人目はスラスラと出てきた。
「もうすぐでます!!力抜いて、はっはっはっはって素早く息を吐いてください!」
「…わかり…ました…うぅっ…はぁっはっはっはっはぁぁっ…」
赤ちゃんをゆっくり引き抜いて残りの羊水と一緒に赤ちゃんが出てきた。
「ぃぎゃぁ…ふぎゃぁ…」
あぁ、やはり男の子だった。私は再びユイさんにバレないように臍の緒を切り赤ちゃんをタオルで包んでお股を隠し渡した。
453
:
名無しのごんべへ
:2023/09/23(土) 02:07:30 ID:sSilC3Nk0
「はぁー痛かったー。」
「おつかれ。
赤ちゃんたちはスタッフにお渡ししてきますね!」
赤ちゃんは施設へにサインがあったので自然に受け取れてよかった。
「大丈夫です。赤ちゃん奇形?じゃなかった?」
「え、えぇ。大丈夫よ。
お友達の名前がわかれば合流できるようにするわ」
ユイさんから友人の名前を聞き、赤ちゃんを抱いてその場を後にした。
454
:
名無しのごんべへ
:2023/09/25(月) 00:51:40 ID:rWD4PkOE0
「はぁー痛かったー。」
「おつかれ。
赤ちゃんたちはスタッフにお渡ししてきますね!」
赤ちゃんは施設へにサインがあったので自然に受け取れてよかった。
「大丈夫です。赤ちゃん奇形?じゃなかった?」
「え、えぇ。大丈夫よ。
お友達の名前がわかれば合流できるようにするわ」
ユイさんから友人の名前を聞き、赤ちゃんを抱いてその場を後にした。
455
:
名無しのごんべへ
:2023/09/28(木) 01:03:46 ID:.hOtGBAs0
はぁー随分と時間がかかってしまったぁ…
優子先生たちは大丈夫かな……
私は元居たリゾートエリアの中心へ戻った。
辺りは出産を終えて砂浜やベンチで昇天している
お腹の引っ込んだ女性たちだらけだった。
フラダンサーたちの姿ももうない。
「あ!優子先生!!浜辺さあん!!!」
「あ!あそこに児島さんがいますね!」
「いたあ!ひなちゃん!誘拐されたんじゃないかと思って心配したわよお……
しかしなあに?その格好?変なことでもしてきたのぉ?」
「え?」
そうだ。ユイさんの母乳に出産促進ビールの成分が
混ざってるんじゃないかと心配して
びしょ濡れになったスタッフTシャツは脱ぎ捨てたままだった。
お陰で私は黒いハーフパンツ以外は脱ぎ捨て
パンパンに張ったおっぱいも巨大な4つ子のいるお腹も
丸出しの格好で普通に歩いていた。
POMでお腹を出して歩いている人たちのファッションを沢山見てきた上に
産みフェスで露出が多い人ばかりを見てきたこともあって
いよいよ私のファッション感覚もマヒ状態になってきた。
456
:
名無しのごんべへ
:2023/09/28(木) 10:34:19 ID:IJYrWqyU0
「ハハハ。まー色々あって。
あ、でもこの双子ちゃん保護しました!」
私はユイさんの双子の赤ちゃんを見せる。
「こっちはみんな女の子だったから渡したわ。
大体の妊婦さんは終わったみたいだし控え室に帰りましょう」
浜辺さんは妊婦管理しているPCを開いて確認していう。
457
:
名無しのごんべへ
:2023/09/28(木) 17:59:18 ID:rxz3y0Cc0
「母乳を浴びたら自分も酔っ払ったんじゃないか…ってことねえ…」
「そうなんです。酔っただけならいいんですけど自分も陣痛促進の効果があったら困るなと思って…」
私は控え室で元着ていたアイドルのような衣装に着替えながら
ユイさんの介助の時にあったことを
優子先生と浜辺さんに話した。
「優子先生、医学的に考えてどう思いますか?」
「うーん…陣痛促進のドリンクは今まであったけど
母乳にまで影響するほど強い促進剤は聞いたことないわね…
そもそもリゾートエリアにいた人たちは
随分とイチャイチャしてたのもその影響なのかも…
それにオトコノコについてるオチンチンっていう
ものが大きく剃り立つのは性的興奮状態なんでしょう?」
「え?あぁ…まぁ…そもそも産まれたばかりの赤ちゃんの
その….おちんちんが大きくなることは絶対にないんです。
そういうのは大人になってから….だと思うんです….多分」
「どうしました児島さん?顔が赤いですよ?」
わ、私だってそんなおちんちんが
どういう時にどうなるかなんて分からないって!
そんなことを考えるとつい顔が熱くなってしまった。
POMの女性よりもそういうことに意識が
いってしまうのはまだ転生前の感覚が
残っているんだなと再確認した。
458
:
名無しのごんべへ
:2023/09/30(土) 19:09:32 ID:hFr81m4U0
「さてと、ラストフィナーレ出し行こうか?」
とりあえずこの子達も施設の乳児園いれるし早く帰らないとね」
優子先生が片方の赤ちゃんを抱っこしてくれて私たちは余韻に浸ってる人たちの前に行き、ラストフィナーレの舞台にたった。
459
:
名無しのごんべへ
:2023/10/25(水) 21:51:30 ID:tMebJwWY0
元いた楽屋に戻ると本ステージの衣装に私と優子先生は着替えた。
私はイメージカラーがピンク、胸元までの丈のピンクの皮のショートライダースジャケットにビキニのピンクのトップス、スカートは重力に逆らう様に跳ねたいかにもアイドルいったようなピンクのフリルのスカート、足元はピンクのレザーブーツ。
そして四つ子のいるお腹を見せつけるかのようなコーディネートだった。
一方優子先生のカラーは紫。
同じく紫のジャケット、ビキニ、スカート、ブーツ。
私と同じく四つ子のいる妊婦腹は強調されている。
「し、しかしこの衣装本当にすごいですね…」
「ステージに上がる前にこれを塗るといいわ!」
そういうとカバンから塗り薬の様なものを取り出し
私のお腹に塗りたくった。
「あんっ!!!冷たい!!!!」
「これは怪電波防止用のローション!
もちろん自分を守るために塗るのだけど
このローション塗ると大きなお腹が
より色っぽく光ると思わない?」
そう言うと優子先生は自分のお腹に
両手でこねくり回すようにローションを塗りたくり
あっという間にプリプリに輝く
潤いのある妊婦腹へと変貌を遂げた。
460
:
名無しのごんべへ
:2023/10/25(水) 23:37:46 ID:f04O1.C20
「さあて、皆さん!無事出産は終えましたかー?」
「これより産みフェスフィナーレ行きましょー!!」
私と優子先生とでステージにやってきて手を振った。
広間には出産が終わった観客さん達で盛り上がっている。
「よーーーーし!最後はインタビューしていきますねー!
HINAちゃん、誰から行こうか?」
「そうですねー?じゃあそこのあなた!!」
私は、双子に母乳をあげてる方にマイクを持って行く。
461
:
名無しのごんべへ
:2023/11/12(日) 19:18:53 ID:Gk7gYFRY0
「こんなに可愛い赤ちゃんたちを産めましたあ!!!
でもまだお腹に2人残ってるのでフィナーレで一気に産んじゃいたいと思います!!!」
両腕で双子を抱え母乳を与えている女性にインタビューしてみたところ
女性の露出された腹部はまだ大きく丸く膨れ上がっている。
POMの女性は時間差で出産することも多いのだろうか。
出産を終え、赤ちゃんを抱いている女性ももちろんいるが
まだお腹が大きく3人4人は孕んでいるであろう妊婦さんは半数はいた。
きっとフィナーレで出産しようと待っている人もいるのだろう。
その中には陣痛の絶頂で今にも産まれそうな妊婦さんもいる。
その人たちの為にも早く進行を進めないと!
「それでは長かった産みフェスもこれで最後です!
私、HINAとYUKO!歌もダンスも上手ではありませんが一生懸命練習しました!」
「知ってる人は一緒に踊ってください!
それでは聴いてください!『揺らして!大きなLOVE BELLY』!」
私と優子先生はフィナーレで
『揺らして!大きなLOVE BELLY』
というアイドルソングのような歌とダンスを披露することになっていた。
今日までの短い期間、ダンススタジオで時間を取ってレッスンをしていた。
462
:
名無しのごんべへ
:2023/11/14(火) 15:31:48 ID:pXgg29S60
「んんーー!あぁん、でちゃうぅううう!!」
「気持ちぃぃいい!!」
私たちの歌声に合わせて陣痛のきていた妊婦さんたちが一斉に息み出したみたい。
ラストスパートにふさわしいわね!!
私と優子先生は目を合わせるとさらに盛り上がるように観客に声をかけていく。
「さーーーあ!ラストフィナーレ、私たちも盛り上がっていくよ!!」
「みんなも一緒に!!」
463
:
熊猫
:2025/02/17(月) 12:02:50 ID:eAgUbYIg0
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当掲示板管理者の熊猫です。
直近書き込みである「2023/11/14」から約15ヶ月が経過しておりますが、
その後の投稿がない状態が続いております。
一週間後の02/24 24:00まで待ちます。
それまでに投稿がないようでしたら、「落ちた」ということで、過去スレに移動させていただきます。
(3行以上のストーリー的に何か進展があるような投稿のみとし、それに当たらない投稿はノーカンとします)
各位よろしくお願いします。
くまねこ
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464
:
ぷに丸
:2025/02/24(月) 23:05:05 ID:B6HEdqKs0
♪揺らせ!O!NA!KA!大きなO!NA!KA!♪
♪最高の気持ち!それは産むとき♪
♪大好きなLOVE BELLY〜〜〜!♪
私たちは激しく踊り大きなお腹を揺らし、歌い続ける。
観客の妊婦さんたちはビールや音楽でトランス状態のようになっている。
「アッっ!いっくぅうううううううううう!んぎいもぢぃいいいいい!!」
「もっとぉおおお、おっぎな赤ぢゃん降りでぎでぇえええええ!!」
私たちの踊りに合わせるようにそこかしこで、妊婦同士キスをしている。
ステージ上からでもわかるくらいの乳首は勃起し、会場のライトが汗だくのお腹に反射して、
テカテカと光っている。
「好きぃいいいい!もっどぉおおおお〜〜〜!」
「イグッ!イグッ!イグッ!イグッ!イグッ!イグッ!イグッ!イグッ!」
歌のサビに入るところでは、妊婦たちは大きなお腹を思いっきり押し潰すように、
思いっきり抱き合い始める。
それにより胎児は強制的に産道に降ろされ、彼女たちの膣をメリメリと押し広げる。
胎児の頭が通過する、地球では出産で一番の痛みを感じるときに、
彼女たちは脚をガクガクと震わせ、失禁する者もいるほどの快楽に酔いしれていた。
465
:
ぷに丸
:2025/02/24(月) 23:21:17 ID:B6HEdqKs0
♪産めば最高のKIMOCHI♪
♪出産それが私の一番のLOVE♪
♪産むためにいるの♡この大きなお腹♪
♪大好きなLOVE BELLY〜〜〜!♪
「「「ぉんぎゃぁああ!!おんぎゃぁあああ!!!!」」」
「「「う゛ん゛ぢゃうぅううううう!」」」
「「「い゛っぢゃう゛ぅううううううううう!!!」」」
私たちが歌い終えると、紙テープがバンっ!とステージから飛び出す。
歌のフィニッシュとともに、多くの妊婦たちが合わせるように赤ちゃんを産み落としていた。
歌の余韻のように赤ちゃんの産声が会場じゅうにこだまして大合唱だ。
また、その産声をかき消すくらい多くの女性が出産の快楽でイキ果ててしまい、
ビクビクと臍の緒が出ている股間と脚を痙攣させながら、荒い息遣いで、オーガズムの叫び声を上げ続けている。
(あんなに気持ちよくなるんだ。。。POMの出産。。。ちょっと羨ましいかも。。。)
私は出産の快楽に浸る妊婦たちを見ながらちょっぴり羨ましさを感じた。
なによりも、練習した歌とダンスが大成功し、多くの妊婦さんたちをこの快楽に導いたという達成感があった。
「完璧にできたわね!見てよあの妊婦さんたちの幸せそうな顔!お疲れ様!」
優子先生は汗だくで息を荒くしながら、同じく汗だくの私の信じられない大きさのお腹をなでてくれた。
「はい!ありがとうございます!でもやっぱりこのお腹は重くって、ちょっとミスしちゃいましたけど(笑)」
私も自分のお腹を撫でながらお互いのライブの成功を称えあった。
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