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VR出産

77名無しのごんべへ:2022/08/13(土) 09:45:17 ID:.AMaEQBg0
それに産科医の旦那だし何かあっても大丈夫だろう。
「新婚旅行遅くなってゴメンな。」
どうやらこれ新婚旅行なのか。
産科医だし多忙だったんだろうな。
「大丈夫だって。それに臨月でも旅行行きたいって言ったのは俺だろ?
今日くらい赤ん坊たちも大人しくしててくれるよ!
ほら、列車のろう?」
俺は心配してるミカゲを促して列車に入った。
これくらいの張りならまだ生まれないし大丈夫でしょ!

78名無しのごんべへ:2022/08/19(金) 05:57:36 ID:JUtPXdic0
列車の車内は豪華な装飾、フカフカの座席…
現実では手の届かないリッチな旅行だ。
VRの良いところだ。

リクは前回の出産でいきなり破水したので少しビビっていた。
同じパターンってことはないと思うが、双子ということもありゆっくりゆっくり移動した。

79名無しのごんべへ:2022/08/19(金) 10:51:44 ID:DnxVT4Fo0
「ふわふわだね。」
「長時間座ってても腰が痛くならないように作られてるからいいと思って。
でも腰が辛くなったら隣の車両にある寝台用のベットで横になってもいいからね!」
「わかった。」
しばらく景色を見て話していた。
12時前に昼食のために食堂車に向かう時にお腹が強めに張る感じがした。
(せっかくなら豪華列車の夕飯の豪華料理VRでいいから食べさせてくれ!)
と願いつつ食堂車に向かう。

80名無しのごんべへ:2022/08/25(木) 09:05:41 ID:hiGZiuHs0
昼もお洒落なカフェの様な食事だった。
いい匂いがする。
しかし食べては見るものの、味らしい味はない。
匂いで風味を感じる程度だった。
(まぁ…ゲームだしな…)
リクはやっぱりと思いつつも心の中で少し肩を落とす。
しかしせっかくの豪華旅行だ。
「美味しいね!」
風味だけでも味わおう…リクはそう決めた。

ランチを食べ終わり自分たちの座席へ戻ってきた。
双子の入ってるお腹は想像以上に重い。
前回はすぐ出産だったからそうは感じなかったが、けっこう疲れる。
「ちょっと一休みしようかな」
「そっか。俺も昼寝するからゆっくり休んでね」
そう言ってパートナーは二段ベッドの上に上がっていった。
リクもベッドに横になるが…
「…んっ…」
張りというより、鈍く締め付ける様な痛み。
(これは…始まったな)
しかしすぐに収まり、まだまだ微弱陣痛の様だ。

81名無しのごんべへ:2022/08/25(木) 12:07:34 ID:F8D7fk8k0
(これならまだまだだし大丈夫かな?
もう少し列車の旅を楽しませてくれよ。)
リクはお腹を擦りつつ双子に心のなかで願った。
横になって暫くして用を足したくなり起き上がった。
朝から今日はよくトイレに行ってる気がしてくる。
パートナーは昨日も夜勤でそのまま来たせいか眠っているようだ。
パートナーを起こさないように部屋を出てトイレを探す。
(妊夫はトイレが近いって聞くけど漏れないようにいかないと)

82名無しのごんべへ:2022/09/19(月) 11:47:47 ID:9cfM2aY60
「ふぅ…」
トイレの場所が分からず少し戸惑ってしまったが、無事に用を足すことができた。
部屋に戻り、再び横になろうとした時
鈍く締め付ける様な痛みがやってきた。
(歩いたから、陣痛が進んだのか?)
先程よりも固くなったお腹を触りながら、
(もう少し我慢してくれよ?)とお腹の子供たちに語りかけた。

83名無しのごんべへ:2022/09/19(月) 12:17:37 ID:7ZDgx2mU0
「ふぅー」
やっと収まった。
俺は張りのなくなったお腹を擦る。
景色でも観ようかなと寝台に備え付けてある冷蔵庫からミネラルウォーターを持ち座席の方に移動する。
まだミカゲは寝てるし起こさないでいこう。
1車両を6つに区切ったような部屋で3組1車両のため寝台部分も景色を眺めるのも個室で助かる。
しかも冷蔵庫の飲み物もサービスらしい。
お酒もあるけど飲めないのが残念。

「ふぅぅぅー、また張り強くなった?」
スマホでミカゲに入れさせられてた陣痛アプリを起動させて間隔をみると15分くらいか。
あれ?思いの外感覚は狭まってるかな?

84名無しのごんべへ:2022/10/14(金) 04:50:38 ID:K/0pUYqw0
でも列車の乗車時間が9時から翌日20時だから、下手したら出産に35時間かかる可能性もある。
今やっと14時くらいだから、あと30時間くらいか。
ゆっくりたっぷり楽しみたいから、あんまり早く陣痛に進むのもしんどいな?
陣痛が進まないようになるべく大人しくしていよう。

と、思ったけれど。
やっぱり退屈なので、このVRで作られた豪華列車がどうなってるか知りたくて、端から端まで探検してみることにした。

85名無しのごんべへ:2022/10/14(金) 10:36:29 ID:YGV2QVuY0
ミカゲはぐっすり寝てるし俺は一人で回ることにした。
食堂車や展望車、一般座席とかあとお土産売り場まである。
一通り見て俺たちの座る車両の正反対最後部車両の展望車で一息つくことにした。
ここでドリンクや軽食はサービスで頼める。
俺はオレンジジュースをもらい、席に腰掛けた。

86名無しのごんべへ:2023/01/03(火) 23:51:40 ID:ipOaiYR20
「いい眺めだな」

列車は海沿いを走行している。
ゆっくり眺めを楽しもうとするが-

「うぅっ…!」

再び痛みが襲う。
時計を見るとやはり15分間隔くらいだ。
いつ破水するかわからない。
痛みが引いたら念のため部屋に戻ることにした。

部屋に入るとミカゲはまだぐっすりのようだった。
(とりあえず横になってテレビでも見るか…)

テレビを見ながら陣痛をやり過ごすこと1時間-
(痛っ…またきた…!)
リクは腹をさする。
明らかに感覚が狭くなっているのを感じた。
(これもう10分おきくらいだよな…)
かなり順調に進んでいるようだ。
これはせっかくの旅行を楽しめそうにない。

87名無しのごんべへ:2023/01/04(水) 00:48:22 ID:VGUMUx160
「ふぁあ・・・」
ミカゲはあくびをしつつ起きてきた。
「あ、ミカゲ、起きた?」
17時位にようやくミカゲが起きてきた。
「あぁ。せかっかくの新婚旅行なのに1人にしてゴメンな。」
「いいよ〜。外見てたり列車徘徊してたから。
ミカゲ疲れてるんだし、まだ夕飯までに時間があるし休んでてもいいよー。」
「流石にもう起きるよ。身体つらいとかない?大丈夫?」
「うん、ちょっと張ってる感じあるけど大丈夫。」
僕はまた陣痛が来て張ってるお腹を擦りながらいう。

88名無しのごんべへ:2023/01/09(月) 18:25:04 ID:GA.Sf.vA0
「陣痛か?」
心配そうにミカゲが近寄ってきた。
「うーん、予定日まだ先だし多分大丈夫。
それより夕飯いこうぜ!」
このままだと夕飯食べそこねそうだ。
いくらバーチャルとはいえ豪華な夕飯みたい。
ミカゲは心配な様子だったけど俺に押されて食堂列車に行く。
夕飯はフレンチのコースのようだ。
ほんとに味してほしい。
見たことない料理ばかりだ。
時たまくる陣痛にお腹をさすりながら食事をとる。
「やっぱり陣痛じゃないのか?後で診てあげるよ。」
ミカゲは俺のお腹を擦る時間を測ってたみたいだ。
さすが、医者だな。

89名無しのごんべへ:2023/01/11(水) 12:49:47 ID:SFgRMaSE0
食べ終わり、部屋に戻ろうかと言う時だ。
明らかに痛みは増し、感覚も短くなっていた。
「うぅ…イタタタタっ…」
「歩ける?」
ミカゲが手を貸してくれ、やっとの思いで部屋に着いた。
「ふぅぅ〜…んんん!はぁ…はぁ…」
ベッドに座り腹をさする。
「まずいな…もう5分感覚くらいじゃないか?」
「そうかも…」
ミカゲは険しい表情を浮かべた。
すると内線で列車の受付に電話をする。
「家内に陣痛が………はい……はい……スミマセン。…私は医師なので大丈夫です…よろしくお願いします」
電話が終わりミカゲが戻ってきた。
車掌に確認したところ現在山間部を走行していて、産科のある病院の最寄り駅まで相当の時間がかかるらしい。
「車内で生まれる可能性も十分ある…まあでも俺が着いてるから!」
「うん、ありがとう…ふぅ…ふぅ…」
(むしろ車内で生まれる設定ですよ…)
リクは心の中で突っ込んだ。

それから2時間ほど経った頃にはすっかり陣痛の感覚も無くなっていた。
「はぁぁぁ痛ぁぁい!!フゥゥゥんん〜〜〜!!」
リクは四つん這いになり腹をさする。
(思ってたより進行が早いぞ…!)
ミカゲはずっと背中をさすってくれたり水を飲ませてくれたりしていた。
「リク、ちょっと触るよ」
するとミカゲは持ってきた手袋をはめ、穴に指を入れてきた。
「ヒャう!?」
「ん〜〜…5センチと言ったところか…」

90名無しのごんべへ:2023/01/11(水) 16:25:35 ID:RMgsqcYM0
(陣痛結構つらいのにまだ5cmなの!?)
「ふぅ〜ふぅ〜〜うぅう〜まだ、なの····」
てっきりもう10cm近いことを期待してたのに!
「初産だし少し時間はかかるかもしれないね。」
ミカゲは俺の腰をグイグイ抑えてくれる。
少しだけ楽になるけど今までより腰の痛みが増えた気がする。
さすが、医者なせいか俺の痛いとこ的確に揉んでくれる。

91名無しのごんべへ:2023/02/12(日) 01:33:05 ID:JwY.gEKY0
痛みはマッサージで幾分楽になるが、リクに新たな異変が…
(なんか…気持ち悪い…)
ここへ来て痛みと共に吐き気まで出てきた。
突如胃から迫り上がる感覚に襲われる。
「うっ…!」
リクは咄嗟に口元を押さえる。
ミカゲはそれを見逃さなかった。
「リク?もしかして吐きそう?」
リクが答える間もなく袋を用意してくれた。
「ほら、大丈夫だから」
(うぅ…我慢できない…)
リクは差し出された袋を手に取った。
「はぁ…ヴッ、ゲェ〜〜…うっぷ、ゲェ〜〜〜!」
耐えきれず嘔吐してしまった。
ミカゲは背中をさすりながら声をかけてくれる。
「よくあることだから、我慢しないで」
「うぅ…ごめ…おぇぇ〜〜っ」
陣痛中に嘔吐してしまうことがあるのはリクも知っていた。
しかしゲームで自分の身に降りかかるとは…
ミカゲは流石、慣れているのかすんなり対処してくれる。
何度か吐いてようやく吐き気が治った。

92名無しのごんべへ:2023/02/12(日) 21:15:10 ID:/EO7Z9Gs0
「もう一回内診するから脚開くぞ」
いつも内診だけは痛いから身構えてしまう。
「うぅ、きたぁぁ!?ぅうう〜〜」
「リク、力入れないよ?
ふぅ〜ふぅ〜だよー」
ミカゲは俺の太ももを擦りながら声をかけてくれるが、それどころじゃない。
「7センチか。初産だけどすごい順調だよ。」
順調なのは嬉しいがもっとのんびり来るかと思ったら陣痛の間隔狭まるの早いし、辛い。
「うぅぅう〜〜」
俺は陣痛のたびに身体に力を入れて、その度にミカゲが声をかけてくれる。

93名無しのごんべへ:2023/08/17(木) 15:58:33 ID:FoQ3PXe.0
痛みの間隔がなくなってから1時間は経っただろうか。
リクはミカゲに抱きつき腰を揺らしていた。

「ふぅぅぅっ!!はぁっあああぁっ…もう…いきみたいっ!!」
じわじわと来ていたいきみの衝動が突然強くなった。
「リク!ちょっと待って!」
ミカゲは即座に内診をするとすでに全開寸前だった。
「あっという間にこんな…!リク、もう少しで全開だから我慢して!」
(そんな…!)
「うううぅ〜〜いきみたいよおぉぉっ」
我慢と言われても勝手に下半身に力が入ってしまう。

94名無しのごんべへ:2023/08/18(金) 00:35:11 ID:/r3ppy9g0
「もうちょい、待って、な?」
ミカゲは俺の背中を擦りながら声をかけてくれる。
「はぁ、はぁ、もぉ、むりぃい!
だしちゃうぅうう!!」
俺は首を振りながら息みたくて仕方がない。
「ほら、息まないで。
ちょっと、ごめんね」
ミカゲはそう言うと俺のモノを擦りだした。
やば、力は抜けるけど、ミカゲうますぎ!?

95名無しのごんべへ:2023/09/02(土) 16:00:38 ID:9kcs93Bo0
「ひあぁぁん!?」
気持ちよさで腰が抜けてくるし、萎えていたペニスが勃っている。

「あぁん!やぁやめぇぇぇ…」
どびゅーびゅびゅー
こんな時に何やってるんだと思ったが、生理現象には勝てず、あっという間に射精してしまったのだ。
「はぁ…はぁ…うぅぅ…」
快感と羞恥心が一気に押し寄せてきた。

ミカゲのテクニックにはされるがままであったがが、これでようやく全開になり本格的にいきめるようになった。

96名無しのごんべへ:2023/09/03(日) 00:12:53 ID:KYgtmtoE0
「もう次の陣痛で息んでいいよ。体制どうする?仰向けで大丈夫?」
ミカゲは飲み物をくれながら声をかけてくれる。
「ふぅーふぅー、大丈夫」
俺は足をガバッと開いて次の陣痛を待つ。
トントン
「失礼します」
そんな時にちょうど駅員さんが入ってきた。
うぅー股を広げて丸見えだから恥ずかしい。
「予備のタオルをお持ちしました。
飲み物とか何か必要なものがあればまたお呼びください」
宿泊電車だから予備のタオルを結構積んでてくれたらしく、
たくさん持ってきてくれた。
あとスポーツドリンクと水も持ってきてくれたみたい。
「ありがとうござ「んぐぅ、きだぁあああ!?ふぐぅううう!?」」
駅員さんがいる時は我慢したかったが、陣痛が来てしまい、
ミカゲの声を遮って我慢できず息みだした。

97名無しのごんべへ:2023/10/14(土) 00:36:24 ID:WuQDVE/k0
「ゔ、ぅうゔゔーーーーんっ! …やだ、恥ずかしい…っ、だめ、見ないでぇえ!」
俺は赤ちゃんを産むトコロを駅員に見られたくなくて、とっさに両手で股間を押さえて息んだ。
そこで気づいたんだけど
(…あれ? おチンチン無いな!?)
そう言えばそうだった。
このVRでは出産の為に女性型のアバターだったんだった。
ずっとヴァーチャルで過ごしてるから馴染みすぎて、リアルとごっちゃになってたみたい。
じゃあ、さっき竿を扱かれて射精したつもりになってたけど、このVRの中では女性器を攻められて絶頂に達したってこと?
ずっと出産してたから、女として性行為するなんて考えてもなかった。
まあ、リアルでは俺の部屋の俺のベッドの上で男の俺が射精してるんだろうけど。
(は~、戻ったらまたパンツ洗わないと)
でもまあ、リアルのことは後で考えるとして、今は出産に集中するか。

98名無しのごんべへ:2023/10/15(日) 02:52:19 ID:V2GyR5Kg0
駅員さんは「失礼しました!」と慌ててでてっちゃったけど、
わざわざ色々用意してくれたのに申し訳なかったな。
産んだらお礼言わないと。

「リク、ほら、もう直ぐ出てくるから集中しような?」
ミカゲは俺の腹を摩りながら声をかけてくれる。
「う、うん、またぁぁぁ、ゔぅううう!!んんんーーー!!」
俺は床に手をついて思いっきり息んだ。
「うん、うん。上手だよー」

99名無しのごんべへ:2023/10/16(月) 01:53:04 ID:DcSR.pW20
「はあっ、はあっ! あぁあっ、…ゔーーー…んっ!!」
「そうそう、その調子。次はもうちょっと長く息んでみようか」
「はあ、はあ、…わ、わかった…、あ、来た…、息むよ! うぅうううんっ、うぅゔゔゔーーーーっ!!」
流石は産科医、ミカゲは俺の腰を揉んだり水を飲ませたりしながら的確な指示を出してくれる。
そして俺はその指示に従いながら、3回の出産で4人産んだ経験を活かして必死に息むんだけど…。
「あぐぅううっ!? …ダメ、全然出ない…っ!出来ない!… 痛い! 腰が痛いようっ!」
かなり長いこと全力で息んでるのに、全く進んでる気がしない。
何でだ?
骨盤にがっつり頭がはまってる感覚はあるんだけど…。
「だいじょーぶ、上手に出来てるよ。リクはすごく頑張ってって偉いね。焦らなくていいからね」
そのとき俺は、ミカゲと向かい合って立ってその首に縋り付いてたんだけど、ミカゲは泣き言を言う俺を優しく慰めて、なんと頭までナデナデしてくれた。
え、や、優しっ!
しんどい時にそんなに優しくされたら、好きになっちゃう〜!

その時、列車の汽笛が一度鳴った。
どうやら、0時を過ぎて日付が変わった合図らしい。
いつの間にか真夜中になってたのか…。
という事は、この列車に乗ってるのはあと20時間ってことか。
そんな事を考えていると、突然、俺のまだピタリと閉じた股間の割れ目から勢いよく水が噴き出した。
まるで汽笛が合図のように、一気に破水したのだ。
「え、えぇえ!? …やだ、破水しちゃった…。羊水、止まんないよぉ…」
血液混じりの羊水はバシャバシャと大量に足の間からあふれ続けて、向かい合って立った俺とミカゲの下半身や、豪華な個室の上等な絨毯をぐちゃぐちゃに汚していった。

100名無しのごんべへ:2023/10/16(月) 09:54:13 ID:gRuDJnno0
「もう子宮口は全開だし破水したのはいいことだよ。
赤ちゃんも出やすくなるしね」
ミカゲは破水で戸惑っている俺の背中を優しく撫でてくれ、
落ち着かせてくれる。
「あ“、きた、うぅううううーーーん!!」
さっきまでとは違い、赤ちゃんが降りてきてる気がしている。

101名無しのごんべへ:2023/10/17(火) 02:59:30 ID:CFtl.Bbo0
「ふぐぅううっぅ、うぅううううんっ、ん〝ん〝ん〝ん〝ーーーーっ!!」
ミカゲの首にぶら下がるようにしながら、全力で息む。
しうすると、ちょっとずつ確実に赤ちゃんが進んでいるのが分かった。
(そうそう、この感じ! この、子宮から出してるって実感が良いんだよな〜)
俺はVR「Birth」の醍醐味にテンションが上がって来た。
やがて、破水してからボタボタと漏れていた羊水が完全に止まった。
赤ちゃんの頭が嵌まって、栓になったんだろう。
「凄いよリク! 息むのが本当に上手いね! とても初産だとは思えないよ」
「はあ、はあ…、ハハ、ありがと」
まあ、実際初めてじゃないんだけど、褒められて悪い気はしない。
それはさて置き、流石にちょっと疲れて来たかな。
「ね、ねえ、ミカゲ…、俺、もう、立ってるの辛くて…。横になりたいかも…」
実際に胎児よって広げられた骨盤はゆるゆるのがくがくで、今にもへたり込みそうだ。
「ああ、そうだね、気づかなくてごめんよ。そうだな、ベッドも床も汚れちゃったし、隣の個室の綺麗なベッドを借りようか」
えー、移動すんの? もうここで良いんだけど。
(そういうプロブラムなら仕方ないか…)

102名無しのごんべへ:2023/10/17(火) 09:41:57 ID:t7pq7Chw0
「歩けそうかい?」
ミカゲが手を出してくれたけど、結構もう体がガクガクで動ける気はしないが
俺は敢えてミカゲの手をとった。
俺はミカゲに支えてもらって立ち上がった。
股の違和感ヤバい!
「ふぅーふぅー、ゆっくり、頼む」
「あぁ。陣痛がきたら言ってくれ」
俺はほぼミカゲに体重を預けてゆっくり一歩一歩、子鹿のようにブルブル
しながら歩き出した。
隣の個室の前までは順調に移動でき、あと一歩のところで
汽笛と共に電車がガクッと揺れた。
その反動で俺とミカゲはバランスを崩し、俺は倒れないようにブルブルの足に
力を入れて踏ん張った。

103名無しのごんべへ:2023/10/18(水) 02:34:45 ID:N7fMgz820
「おっと、危な…、て、…ヒッ!? ぎぃいいいいいっっ!!」
よろけまいと踏ん張った途端、俺の股間をとんでもない痛みと圧迫感が襲った。
「ああああーーっ、やばいやばい! お股破けちゃうーーーっ!」
何か大きなモノに押し広げられて、会陰がパツパツに突っ張っているのがわかる。
「リク、落ち着いてね! すぐ看るから大丈夫だよ」
豪華列車とはいえ、通路は狭く人一人分の幅しかない。
その狭い通路でミカゲはどうにか身をよじり、バスタオルを巻いた俺の足の間に潜り込んだ。
「え…、 発露しちゃってる!? リク、息んじゃだめだよ!」
ミカゲは慌てて、俺の股間を両手で押さえた。
踏ん張った衝撃で、一気に進んだらしい。
「はっはっはっはっはっっはぁあっ、 …ダメ!息まなくても出るっ!」
今ちょっとでも息んだら、勢いよく飛び出して絶対に通路の床に落とすのが分かる。
流石にそれはまずいと思って必死に力を抜いてたけど…。
(あ、でも一人目は甲骨難産の設定だったっけ)
じゃあ、落とすって事かないか。
なら…。
「リク、何とか部屋のベッドまで頑張って!」
「はああ、はぁああんっ、だめ、出ちゃう、息んじゃうぅ!… んぁあああああーーーっ!!」
俺はなんかそれっぽい事を言いながら、両手を通路の壁に突っ張って、腰を落としながら思いっきり息んだ。

104名無しのごんべへ:2023/10/18(水) 02:45:38 ID:vvAnVs4.0
「ちょっと、待ってよ!」
ズリュっと滑るように一気に赤ん坊の頭が
飛び出すように出てきた。
ミカゲが慌てて赤ん坊の頭を支えてくれる。
「ふぅーふぅー、でちゃ、った?」
俺は一気に出したことで肩で息をしながらミカゲにきいた。
「あぁ。頭が一気に出たみたいだけど、リクがうまかったから裂けてはないよ。
双子なのにしっかり育ったいい頭だ。」
ミカゲは赤ん坊の頭とおれの会陰の状態を見てくれている。

105名無しのごんべへ:2023/10/21(土) 00:08:05 ID:VVLNEQ3Q0
「はぁ、はぁ、よかった、はぁ、ふぅー」
俺は一仕事終え、くたっとなって壁に体を預けながらへたり込んだ。
「リク、今のうちに移動できそう?」
「あ、うん。まだ陣痛も弱いし、今のうちなら何とか……」
ミカゲは赤ん坊の頭を支えつつゆっくり隣の部屋のベットまで連れていってくれた。
「すごい汗だな、気持ち悪いだろう」
そう言ってミカゲはシャワーでお湯をだし、お湯を絞ったタオルで体を拭いてくれた。
「ふぅ、ありがとう、ミカゲ」
俺は次の陣痛を待っていた。
「あ、また来た……っ、ゔぅううっ!!」

106名無しのごんべへ:2023/11/27(月) 15:53:40 ID:KIa2HrlQ0
さすが甲骨難産と言おうか、今まで以上に強烈な陣痛が来て必死に生きんだが肩がピッタリとハマりびくともしなかった。

「頭はしっかり出てきたのに、これ以上が進まないね、これは甲骨難産かもしれない」
「…ふぅーふぅー、甲骨…難産?」
俺は知識のないふりをして、そう答えてみた。

107名無しのごんべへ:2023/11/27(月) 21:53:54 ID:BeMSIdhg0
「肩がしっかりしてるせいで引っかかってる感じだな。
俺、肩幅広いし俺似なのかな?」
ミカゲは苦笑いしながら今の状態を把握してくれようとしている。
ミカゲは医者ではあるが、休日などで鍛えてるようで肩幅がしっかりしている。
体格もいいしな。
「リク、膝を持ってくれるかい?」
ミカゲに言われて膝を抱えるように膝を掴む。

108名無しのごんべへ:2024/02/11(日) 10:50:50 ID:teKRKwBc0
「これで少しは広がりやすくなると思う。。。」
そういうとミカゲは胎児の頭を支えた。

そして再び陣痛が襲う。
「うぁ…きたっ……うぅぅんんんんん!!」
リクがいきむとミカゲは胎児の頭を上下に動かし娩出を促す。
「あああっ痛い痛い!痛ぃぃ!!」
やはり肩の方が大きいようで股に激痛が走る。
ミカゲは会陰と胎児の間に指を入れ、少しでも広げようとしていた。
「病院だったら切開ができるんだけど…」
確かに病院なら会陰切開をしてもう少しスムーズに出すだろう。
ここでは清潔とは言えない環境なため難しい。

「痛いぃいい!!ゔぅぅんっ…ゔゔゔぅんっゔあぁああ!!」
いきむ度に股が裂けてしましそうな痛みに絶叫する。
しかしいきまずにはいられない。
ミカゲは再びいきむのに合わせて胎児の頭を上下に動かす。
何度か繰り返すうちに、ようやくじわじわと肩が露わになってくる。
「んぁぁあ゛あ゛あ゛っ痛ぁぁい!!早く出してぇ!」
今までにない痛みの感覚にさすがのリクも降参といったところか。。。

「リク!もう少しで肩が出るから大丈夫!」
今はいきむと肩が出てきそうな、いわば発露のような状態だ。
(もう少し…!!)
「はぁっ…はぁっ…あぁ来たっ…うううゔゔゔぅんんん!!」
リクは渾身の力でいきんだ。
「良いよその調子!」
このいきみでようやく肩が完全に見えてきた。
「リク!もう少しで赤ちゃん出るから力抜いて!はっはっはっ呼吸するんだよ!」
ミカゲは裂傷を防ぐためリクに力を抜くことを促す
「ぅん…はっはっはっ…はぁっはぁ!はぁああああ!痛あぁぁぁい!!」
--ズルン…バシャァ…

肩が抜けると体幹も一気に娩出された。

109名無しのごんべへ:2024/02/12(月) 01:35:35 ID:w.nWGC1E0
「はっ、はっと、はぁはぁはぁはぁ・・・」
一気に排出されて余韻で荒い息だけこだまする。
「っぎゃあ、ふぎゃあ!」
暫く荒い息だけでの静寂だったが、静寂を止めるかのように
赤ん坊の声が泣き始めた。
「リク、産まれたよ!
男の子だよ」
ミカゲはタオルに包んだ赤ん坊を抱っこして俺に声をかけてくれる。

110名無しのごんべへ:2024/02/20(火) 22:23:27 ID:EUfMHHIU0
「リク、とりあえずお疲れ様。次の陣痛来るまで休んでいいよ。」
1人目の出産が終え、時刻は夜中の1時を迎えていた。
疲労感は強いが、アドレナリンが出ているせいか目を瞑るも眠気は来なかった。
それから約6時間が経過し、時折ウトウトすることもあったがそれと共に鈍い痛みのようなものも感じるようになった。

111名無しのごんべへ:2024/02/21(水) 09:48:17 ID:iZE4Dw3Q0
「陣痛が戻ってきたぽいね。
今度の子はのんびりさんだね」
ミカゲは俺の腹が張ってきたのを見逃さなかった。
「ふぅー、なんかまだ鈍い痛みで耐えれる」
俺は横向きで腹をはすりながらミカゲに報告する。

112名無しのごんべへ:2024/02/29(木) 19:48:02 ID:q88e8Xhg0
それから3時間が経ち、明らかな陣痛の波は来ているもののなかなか胎児は下に降りてこず鈍い腰の痛みが続いた。
「ああぁぁ、くっ…ああっ…イイっ…はぁぁぁぁ…あぁぁー」
陣痛の波と共にミカゲが腰をグイグイ抑えてくれる。
痛みの苦痛とマッサージの気持ちよさで言葉にならない言葉が漏れていた。

113名無しのごんべへ:2024/03/01(金) 00:09:52 ID:ARUvaTmQ0
「つらいな。もう少しだからな」
ミカゲは陣痛が来るたびに俺を励ましてくれる。
「ふぅーーーーうぅーーーあゔぁ、まだ、いたいのくるぅぅぅー」
俺は横になったり仰向けやうつ伏せと色々な格好で陣痛を待っている。
「だいぶ陣痛もついてきたし、そろそろだと思うんだよな」

114名無しのごんべへ:2024/03/12(火) 00:27:30 ID:u1RgcAQM0
「はぁ、はぁぁっ……っあ゙あ゙ぁぁっ!!!」
そろそろ陣痛の間隔も分からなくなってきた。
感覚的にもうだいぶ下まで降りてきたようだが、まだ姿を表さない。
そういえば2人目はランダムだったな、もしかしてまた逆子なのか?
選ぶ時は余裕ぶっ超えてたけど、いざ体験するとかなりしんどい…
陣痛の波と波の間にあるほんの少しのつかの間にそんなことを考えていた。

115名無しのごんべへ:2024/03/12(火) 01:47:15 ID:MD0waGNA0
「ちょっと内診するよ」
ミカゲは俺が休んでる間に手を入れて確かめてくる。
「んー、2人目は足位だね。ちょっと向きが悪くて出にくいのかも。
りく、体制変えてみようか?」
ミカゲに言われてゆっくり体制を変えてみる。

116名無しのごんべへ:2024/03/17(日) 22:08:19 ID:V7BVnG8U0
「うぐぅぅ…痛い…っ、あぁあああ〜〜、いたいぃいい゛ーーっ!!」
ミカゲに手伝ってもらって痛みに耐えつつ何とか姿勢を変えることができた。
「はぁぁっ…ふっうぅぅーっ…いっ痛いっ…腰が…」
膝立ちになり重力の力を借りたおかげか、一気に赤ちゃんが下にさがったようだ。

117名無しのごんべへ:2024/03/17(日) 23:38:52 ID:xw7a6AJ60
「ふぅーふぅーんんんー、あぁ、ああ、出てくるぅうう!」
俺は我慢できず一気にいきんだ。
「うん、うん、いいよー少しずつ出てきてるからね」
ミカゲはうまく赤ん坊を支えて出してくれるようだ。
「よしよしーいい子だ」
ミカゲは赤ん坊にも声をかけてゆっくり引っ張ってくれる。

118名無しのごんべへ:2024/03/19(火) 14:25:58 ID:yItr25ts0
「はぁっ…はぁっ…痛いぃぃぃっ!あ゙ぁぁっ!!!」
ミカゲの掛け声に合わせ必死にいきんだ。
「リク!、足完全に出てきたよ!!、次の陣痛で胴体まで出すから!!」
やはりしっかりと介助してくれるパートナーはありがたい。
そう思いながら再び陣痛が来るのを少しでも息を整えながら待った。

119名無しのごんべへ:2024/03/20(水) 01:22:36 ID:bLdiehTk0
「ゆっくりいきんでね。大丈夫。ちゃんと出てくるからね」
産科のミカゲの言うことだから安心して任せられるけど。
俺は余裕なくて懸命にいきんでいた。
「ふぅーーうぅううーーーー!!」
「上手上手。ほら、もう一回いきめるか?」

120名無しのごんべへ:2024/03/25(月) 07:43:11 ID:dw.HGJdU0
「はぁ…はぁ、うっ、来た…っ、うんーーーっ、んん゛ーーーー!!」
ミカゲの声掛けに合わせ再びいきんだ。
「よし!胴体出たぞ!
あとは頭だけだからな、もう少しだけ頑張ろうね。」
そう言いながら、ミカゲは俺の頭を撫でてくれた。
そんなことされたら惚れちまうだろ。
俺は陣痛により熱くなった身体が、さらに熱くなったように感じた。

121名無しのごんべへ:2024/03/25(月) 15:38:12 ID:gVYV25GQ0
「よーし、最後もう一回いきめるかい?」
「はぁはぁ、う、あぁ、く、くるるぅうううう、んんんんぅううーーー!」
俺は最後の力を振り絞ってぐっといきんだ。
「ふわぁああ!?」
その瞬間、ズルっと俺の股を塞いでいた頭が一気にでてきた。
そして大きい声で産声が聞こえた。

双子はきついけどいいなー
そしていつものようにブラックアウトし、終了した。
俺は一旦時計をみて、シャワーを浴びて次どうするかを考え始めていた。

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124名無しのごんべへ:2024/04/06(土) 16:30:48 ID:nTVVbbZk0
(病院、学校、車に電車…、今まで現実世界でもありそうな状況ばかりだったから次は非現実的な場所でもいいかもな。
とりあえず、どんなシュチュエーションがあるか再度確認だな。)
そんな事を考えつつシャワーを浴び、軽食を取った後に再びモニターを確認した。
車、助産院、家、道路、公園…、さらにスクロールを進めると宇宙、アマゾン、闘技場といった出産には似つかわしくない場所も書かれていた。
(戦いながら陣痛に耐えるのも面白そうだな、我慢比べみたいな感じのやってみたい。)
そう思った俺は、
闘技場、双子を選択し2人とも逆子、ついでに2人目は巨大児まで追加してしまった。

125名無しのごんべへ:2024/04/06(土) 20:55:22 ID:D2jM.Ktk0
そしていつものように一瞬暗くなったかと思うと
そこには新しい景色が広がっていた。
「ここは闘技場か。重ええな腹」
俺は今までより重たい腹を支えながら地下牢みたいな部屋を見渡す。
恐らく闘技場の待合室みたいなとこか?
てか腹は隠してるけど、露出高い服だな今回。

126名無しのごんべへ:2024/04/07(日) 20:26:20 ID:.9AIp8YM0
まるで女子プロレスラーのような服装であった。
「10分後に組み合わせ抽選始めるから最終準備しとけよー」
スタッフから声が掛けられた。

どんなルール何だろうと考えていたらぼんやりと頭の中にルールが浮かんだ。
[この試合は双子の臨月妊婦限定のものである。
参加者達は一斉に陣痛誘発剤を投与され、陣痛に耐えながら試合を行う。
先に産まれた方が負けで、勝ち進み優勝すると大金が貰える。
多胎出産の特別ルールとして、1人目が産まれた後処置時間を考慮し5分間のインターバルが設けられている。]

127名無しのごんべへ:2024/04/07(日) 22:34:28 ID:ZTdufy9.0
面白そうじゃん!
俺は準備運動しようとしながら抽選を待った。
「よーし、組み合わせを発表する。
2351番と8627番、798番と900番、そして最後が1027番と208番だ。」
俺は208番だから最後か。
様子が一旦見えるわけだな。
俺たちは参加者用の見学スペースにきた。

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