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魔女の使い魔

9名無しのごんべへ:2018/11/12(月) 16:22:19 ID:DNGCwB2A0
 伝書鳩を出した二週間後。伝書鳩が帰ってきた。
脚につけた筒には紙が入っている。戻ってきてしまったのだろうか?
しかし、その紙の内容を読んだライーザは嬉しそうにしている。
聞くと、ラウラがこっちへ来るのだという。向こうも、疎遠になってしまった事を気にしていたようだ。
互いに顔を見合わせていると、ドアがノックされた音が響いた。
「ライーザ、久しぶり!」
 と思ったら、女性が勝手に入ってきた。
その女性は、ライーザを親しげに呼ぶと、ハグをしている。
ふたつの顔が並んでいるのを見て、ピンと来た。この女性は、ライーザのお姉さんじゃなかろうか。
母親のラウラは何らかの事情で来れなくなったから、代わりにお姉さんが来たんだろう。
「ちょ、ちょっと……。離してよ。もぅ! 紹介するわね、ラウラよ」
 何とか女性を引き剥がし、こちらに向き直って紹介してくれた。
ラウラさんか。……え!?
ラウラさんっていうと、お母さんじゃなかったっけ?
どっからどう見てもライーザのお姉さんにしか見えない。
それに、どっからどう見ても妊娠しているのが明らかな大きく膨らんだお腹。
「この子があなたの使い魔の人間クンね。始めまして、ライーザの母です」
 少しおどけた風な自己紹介も耳に入ってこない。
頭の中がはてなマークで占領されている。


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