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囚われの姫騎士

1名無しのごんべへ:2014/12/05(金) 01:15:59 ID:qqhS70Wo0
ピチョン…ピチョン…
岩で囲まれた牢屋の中。
一人の少女が捕らえられている。

彼女の名前はリリシア。
劣勢に立たされたカルディア王国のために立ち上がり魔王軍と戦い続けた姫騎士だ。
だが、多勢に無勢。
ついに魔王軍に居城は陥落され、カルディア王や民を逃がすため殿を引き受けた姫騎士リリシアは魔王軍に捕まってしまった。
今では魔王軍の居城になってしまったカルディア王国の居城の地下牢に繋がれている。

だが、彼女は脱出を諦めてはいない。
好きあらば逃げ出そうと体力だけは温存していたのだった。


リリシア(18)
カルディア王国の王女。
金髪で腰までの髪を持つ少女。
女神の加護を受けている処女で、体術に長けており魔力もそれなりにある。
伝説では、女神の加護を受けた少女が妊娠するとすさまじい魔力を持つ子供が産まれるという。
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無能Labさんで連載中のストーリーが滞りぎみなので
最初だけ利用して違うストーリーにしたくて立てました。
リレーよろしくお願いします。

2名無しのごんべへ:2014/12/13(土) 01:39:26 ID:mZOOfYQ.0
カツン…カツン…
石段を降りる音が地下に響く。
石で囲まれた地下牢に、一人の男が現れる。
長い黒髪と眼帯、禍々しい黒い鎧。
魔王、ザルディスその人だった。
地下牢の牢屋番に鍵を開けてもらい、ザルディスはリリシアの牢屋に入っていた。

「これはこれはリリシア様。私を覚えていますでしょうか?」
「ええ。忘れもしないわ。一年前、和平を申し込んで…それなのに数ヵ月後には私の国に攻めこんで!」
「フフフ…カルディア国王が悪いのですよ。リリシア様を、妃にしたいといったのに断るからです。」
「当然だわ!魔族の王妃になるなんて真っ平ごめんだわ!」
ギロリ、とリリシアがザルディスをにらむ。
「おお、怖い怖い。しかし、貴女は今の状況を分かってらっしゃるのでしょうか?私が命令すれば貴女は死ぬことになるのですよ?」
「フン…そんな風に脅して私を手込めにするのでしょう?生憎、私は貴方の脅しには屈しないわ。」
「…ふむ、ではこんなのはどうでしょう?」
そう言うとザルディスは水晶を取り出す。

「…タリア!」
そこには、リリシアの妹、タリアの姿が写し出されていた。
「フフフ…逃げ遅れたのを捕まえたのですよ。タリア様に手を出して欲しくなければ…」
「くっ…貴方に忌みものにされろ、というのね…」
「そう言うことです。明日返事を聞きます。一日考えてください…」
そう言ってザルディスは鍵をかけて戻っていった。
牢屋には無言のリリシアが残されていた。

タリア(16)
リリシアの妹。第二王女。金髪ショート。
リリシアを慕っているか弱い王女である。
彼女も女神の加護を受けた処女である。

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裏設定としてタリアにもリリシアを人質にした同じような契約を強制しています。
最終的に姉妹同時出産もありかと。

3六道:2014/12/13(土) 16:45:28 ID:yVFtBa0A0
数分後。
コンコン…
今では魔王の手に落ちた王宮。
そのタリアの部屋がノックされる。
「…居ますわ、勝手に入ってくださいまし。」

ドアに声をかける少女。
タリア・カルディア。彼女は自室に軟禁されていた。

「これはこれはタリア様。昨日のご返事を伺いに参りました。」
現れたのはザルディス。にやり、と笑みを浮かべている。
「私が貴方の部下の性奴隷になれば…姉様に手を出さない、でしたわね…」
唇を噛みしめタリアは呟く。

「ええ。覚悟は決まりましたか?」
「覚悟もなにも…選択肢は1つしかないではありませんか…」
「とおっしゃいますと?」
「受けますわ、その契約を…」
悔しそうな目で呟くタリア。
ザルディスはどす黒い笑みを浮かべていた。


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