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リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル13
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「殺す前に聞いておこう。お前の名前は?」
「俺は天の道を往き、総てを司る男――天道、総司」
「そうか。俺はソルジャー・クラス1st――アンジール・ヒューレー」
二人は再び、剣を構えた。
これで、思い残す事は何もないだろう。
戦士として戦い、戦士として葬ってやるまでだ。
魔晄の輝きを宿したその瞳に、再び殺意が込められた。
「ハァッ!」
アンジールはその片翼を羽ばたかせ、カブトへと突貫した。
振り下ろす大剣を、しかしカブトは難なく回避する。
そのままカブトの横を通過したアンジールは、振り向き様に片手を翳した。
刹那、アンジールの手から灼熱の業火が放たれた。
マテリアルパワーの一つ、ソルジャーが使う“魔法”。
「チッ」
「ハァァァァァッ!!」
仮面の下で、舌を鳴らしながら地面を転がって回避した。
しかし、ファイガは容赦なくカブトの周囲を焼き尽くす。
火球の直撃を避けた所で、周囲の炎による熱がカブトを蝕む事に変わりは無い。
炎を振り払う様に足掻くカブトに、アンジールは大剣を構え再び突貫した。
戦力を見誤ったのはアンジールであった。
マスクドライダーの装甲は、炎に焙られた程度で傷つきはしない。
それどころか、内部の装着者には熱は全く届かない。
ただ反射的に腕を振り払ったのを、アンジールは炎による攻撃が利いていると勘違いしたのだ。
きぃん! と、甲高い金属音が鳴り響いた。
アンジールの大剣を、カブトクナイガンが受け止めたのだ。
そのまま大剣の刀身を滑らす様に、クナイガンを振り抜いた。
切先が胸元を切り裂く前に、アンジールが上体を後方へと逸らす。
追撃の右回し蹴りを放てば、左腕の厚い筋肉で受け止められた。
マスクドライダーの蹴りを生身の筋肉で受け止めるなど、考えられない。
しかし、驚愕の暇など与えられる筈も無く、アンジールはその手で受け止めた脚を弾いた。
体勢を崩した一瞬の隙に、再び大剣を振り下ろされる。
「プットオン」
――PUT ON――
咄嗟の判断だった。
アンジールの大剣がカブトに届くよりも先に、重厚な装甲がカブトに装着されていく。
先程アンジールの一撃を受け切ったマスクドアーマーが、再びカブトの身を包んだのだ。
腕を交差させ、その装甲でバスターソードによる一撃を受け止める。
ずどぉん! と、轟音を響かせて、カブトの身体と共に、コンクリートの地面が崩壊した。
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