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仮投下・修正用スレ
184
:
13人の超新星(修正版)
◆WslPJpzlnU
:2010/01/31(日) 18:40:46 ID:pNHdHYB60
●
(やっべーーーー超ぉーーーーーーーー楽しぃーーーーーーーーーーーーーー!!!)
仮面に表情を、服に歓喜を押し隠してキングの胸中は狂喜乱舞する。
今ならばこの仮面という人間文化も理解出来る。自分を曝け出さないということは責任からの解放、違う誰かを演じることを無意識の深度にまで根付かせ、普段は出来ないようなことも声を大にできる。
途方もない開放感だった。
そして謝辞と賛辞をない交ぜにして、仮面に隠した視線は紫の鎧姿を見る。
(浅倉威! やっぱお前サイコーだよっ!!)
ベノスネーカーから降り立つその姿はミラーワールドを出入りする仮面ライダー、その1体である王蛇の装いだ。それでもあの言動は、浅倉以外のものである筈がない。
(ミラーワールドで巻き起こるオールスター総当たり戦! ジョーカーもダイヤのカテゴリーKもいるとはね!!)
そして何より、
(この状況っ! プレシアだってマヂギレってもんだろー!!)
それが何よりも楽しかった。
神様面をしてふんぞり返ったあの女が口角泡吹かして青筋たてているのかと思うと、腹筋が崩壊しそうだ。
ざまぁみろ、という思う。より正確に表すならば、ざまぁwww、って感じだ。
「……ぐ」
と、視界の端でカテゴリーKが動いた。
腰を落とした巨体に応じて折れ曲がったガードレールに手をつき、二本角の下に埋め込んだ双眸がキングを見る。だが、その目に映るのは黒尽くめの怪人、ゼロの姿だ。
吹き飛んだ拍子に離れて落ちた双剣が消失、直後にカテゴリーKの手中に現れる。転移した訳ではない。顕現を解き、しかる後に再び創造したのだ。
両手の剣で身構える異形の目にあるのは警戒、そして少しばかりの怯え。
(ビビってるビビってる! 戦いはやっぱイニシアチブだよね!!)
まさか本当にカテゴリーKの重量を吹き飛ばしのが、純粋な腕力だと信じ込んでいるのだろうか。
ただ単に、殴ると同時に念動力で全身を突き飛ばしてやっただけだというのに。
使用後に訪れる疲労感も今や快感だ。苦労の伴う娯楽は比較対象となり、純粋な娯楽以上の愉快を与えてくれる。むしろ疲れるほどに楽しくなっていくのだ。
(ブラフかかってゴクローさん! もぅちょい僕の“魔王サマごっこ”に付き合って欲しぃなぁ!)
折角巡り巡ってきたアンデット同士の戦場、極めつけにこの格好なのだ、超人のフリをして場を引っ掻き回してやりたい。精一杯自分の掌の上で踊り狂ってもらおうではないか。
(さて)
と、キングはゼロの姿を振り向かせた。カテゴリーKが立つ延長線上、キングを越えた先に立つのはカリスの姿だ。今や彼はある意味自分の同類だ。別人の姿に変装して戦っているのだから。
『貴様はどうする?』
仮面の変声機能がキングのそれを歪めて響かせる。
思わぬところで役に立ったな、とキングは思う。この2人を前にしてしまえば、声で正体が悟られただろう。
『CROSS-NANOHA』で見たゼロの口調に多大な尊大さを加味する調子で、ゼロの単眼に黒い姿が映る。
その姿は、
「うぅ」
苦悶の声を漏らす様だった。
鎌とも弓ともつかない武器を取り落とし、外殻に膨らんだ胸を抱きしめるようにして身をよじっている。胸の内で何かが蠢くかのように、それが身を破って現れようとしているかのように、その有様をジョーカーの膝は大笑いをする。
だがキングにはそれを笑う気にはなれなかった。
楽しくはある。しかし、いよいよか、という緊張感に仮面の中で汗が伝う。
(僕の正体が解らなくても、本能的にアンデットがいるのだと理解しているんだね)
変貌こそしていないが、そうした力の片鱗を発揮したのだ。本能的に感づいても可笑しくはない。
そして、最強のアンデット2体を前にして、絶滅の象徴は本能を抑え切れない。
「おおおおおぉ……ッ!!!」
月に吼えるように、仰け反ったカリスは身を反り返す。
直後、
「ぉアァぁ……!!」
全身が水を放った。
人の輪郭をした水流は、内側に秘めたカリスの姿をもやに変える。
そして現れたのは、ジョーカーの本当の姿だ。
「……ハぁーーーーーー……カぁーーーーーー……」
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