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Fate/clockwork atheism 針音仮想都市〈東京〉Part3

75LIVE A LIVE(後編) ◆0pIloi6gg.:2025/03/06(木) 13:07:22 ID:pH7EOQgU0




 『きらきらひかる
 「Twinkle, twinkle」 
  煌 々 瞬 く

  おそらのほしよ
 「little star」
  小 さ き 星 よ 』

 『まばたきしては
 「How I wonder
  汝 の 正 體 を」 

  みんなをみてる
 「what you are」
  此 処 に 顕 せ 』




 ああ――――うたが、きこえる。

 いつかの歌だ。
 見知った歌。
 なのに、知らない歌。
 既知と未知が重なり合って綴られるノスタルジー。
 
 煌々光るお空の星よ。
 そう歌いながら、取り返しのつかない何かを求める歌。
 はじめて夜空の星を見上げた時に覚えた、感動と隣接する根源的不安。
 途方もなく美しいなにかを見つけたと同時に、途方もなく恐ろしいなにかに見つかってしまったようなあの感覚。
 それが骨身を揺らす。
 気合と根性、前時代的な熱血論だけで動かしていた身体が恐慌に震える。

 こわい。

 いてもたってもいられなくなるほど。
 悪魔の皮を被っても、拭い去れないほどの恐怖が湧いて出る。
 煌星満天の奥で座り込んだ暮昏満点をなにかが揺らしている。
 
 怖い。

 時間が止まって感じられたのは初めてのことだった。
 おお、瞬間よ止まれ、汝はかくも美しい。
 どこかでそんなフレーズを聞いた気がする。
 あれはどこでだったろうか。何の本でだったろうか。
 兎も角止まった時間、正しくは引き伸ばされた"瞬間"の中で満天は誰にも共有できない慟哭をあげる。


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