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【第1回放送〜】平成漫画バトル・ロワイヤル【part.2】
9
:
『死にたくry』
◆UC8j8TfjHw
:2024/09/15(日) 19:20:13 ID:/Z9m.dHw0
「あーあーうるせぇなーー…。私のボソボソ声に合わせてボリューム小さくしてくれよ。聞こえてっからよー」
「いやさすがに冷静でいられるかァ────────ッ!!!!!!!!」
フェンス越しに対峙される一対一。
汗を流す両者。
──といっても、ダクダクに慌て汗をかくチルチャックと対象的に、りこなは軽い引き汗なのだが。
人が目の前で死ぬとこなんて見たくないチルチャック。
故に彼はフェンスを強く握りながら、説得を試みたいのだが…。
先に、『説得』に入ったのは自殺予備軍──りこなの方だった。
「…はぁ、ったく。…先天的というべきか。親も教師も友達でさえ、わたしを『常にやる気がない』ように見えるらしく。損ばかりの人生だったぜ…」
「…は?! 実際やる気ねぇだろお前??」
「……まー、その通りだ。すなわち──」
「────わたしはこの『バトル・ロワイアル』にも全くやる気がでない! だから死ぬ。それだけだぜ。じゃ、あばよ」
「いやいやいやいや!!!??? だからちょっと待てつってんだろォーー!!!!! 待て待て待て待て、待てっ!!!!」
後ろを向いたりこなへ、大慌てでフェンスを揺らさらずを得ない。
よく考えなくても、チルチャックにとってこんな知らない女…、どうなろうが彼の人生に何の影響もなく、止めに入る必要性などありゃしない。
ただ。
三人の我が娘と、りこなで重なり合う物があるのだろう。
自分の娘くらいの歳である少女の自死となれば、おのずと止めに入らずいられない。
その為、血気果敢に声を荒げるチルチャックであったのだが………、
「し、死ぬなって!!! 現実を見ろよガキ!!!! 生きてりゃいいこと沢山あんだよ??!!! おい!!!!」
「…あー? ………現実を、見ろ…………? 生きてりゃいいこと、ある………………?」
「…あぁそうさ!!!! 死ぬなんてバカのやることだぜ…!!! だからよ──…、」
「はい、スリーアウト。チェーンジだぜ」
「………は?!!!」
「『現実を見ろ』…『生きてりゃいいことある』…『死ぬことはバカのやること』……。薄っぺらい三大屁理屈にこりゃお笑い草だぜ……」
フフッ、と鼻笑いが癇に障る。
りこなは矢継ぎ早、口を開いた。
「いいか? 自分で言うのもあれだけどよ、この何十人もいる参加者の中で一番現実を見据えているのは…わたしなんだよ」
「自殺って一番現実逃避じゃねぇかよっ!!」
「……まぁー………聞け」
「あぁ??!!!」
「あん時、バスん中でお前は隣に誰が座ってたか覚えてっかよー?」
「…………は?? …ハゲメガネのオッサンだけどよ……それが何の関係あんだよっ!!!!!?」
「ほーほー。そいつァ恵まれたモンだぜ……。恵まれていて、そして呆れるな。おいー?」
「何が言いたいんだよっ??!!」
「いいか? わたしの隣に座ってたヤツはよー……」
…
……
あのときのバスの話だぜ。
──殺し合い……。ヒヒッ!! 殺しまくって、皆殺しにして………。
『…あー?』
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