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【第1回放送〜】平成漫画バトル・ロワイヤル【part.2】

8『死にたくry』 ◆UC8j8TfjHw:2024/09/15(日) 19:19:55 ID:/Z9m.dHw0




 十数分前。
パッと見は小学生──チルチャック・ティムズのスタート地点は屋上だった。


「ライオスに、マルシルにセンシ……。おい…、一人でも欠けたらやべぇじゃんかよぉ」


 んぐ、んぐっ


「…ぷはぁー……。おいおい頼むぜぇ…? ──特にマルシル…! 俺らン中で真っ先に死ぬの間違いなくお前だからなぁ?」


 あんぐ、もぐもぐ…

  くいっ、んぐっ、んぐ…


「つか、クソ不味ぃなぁ!? このエール!! 全然冷えてねぇし肉と全く合わねぇ!!」


 瓶ビールをついで、牛皿を口にいれる。
眺めるは、参加者名簿を。──新聞を読むように地下置きでペラリっ。
二十八歳にも関わらず『ハーフフット』という種族の為、容姿はガキそのもののチルチャックは、オヤジさながらの寛ぎをしていた。
泰然自若がモットーの彼は、この有り得ない状況下に置かれようとも、冷静さを保つ。
…頭の中で必死に言い聞かせ、平静を維持していたのだ。

そんなチルチャックの横を、ふと少女が横切る。


「…ったく、現在時刻一時……。今から九時間睡眠しても起きた時にゃあ大遅刻だぜー……。わたしの睡眠どうしてくれんだ無能主催者がっ……」


「…ぁあ……?」


ブツブツと一人、不満を漏らす少女に思わず顔が向く。
大きな黄色リボンを頭に付け、髪はややショート気味。
とにかくどんな事柄にもやる気が出なさそうな、そんな目が特徴の──推定小学生らしき少女だった。
チルチャックが今してるような、けだるい目。
そんな目と不意に合わさった。


「あーー? なんだガキか……。とりあえず、わたしからお先させてもらうぜ……」

「………っ?? 何するか知らんが勝手にしろ」

「んじゃ、さっさと自殺しますかーー」

「おう」


牛玉ねぎをつまむチルチャックを通り過ぎ、少女はフェンスへと向かう。
高い高い壁をどうにかよじ登った後、スタンッと。
遥か下の、真っ暗な地面に向かって飛び降りようとしていた…………。









「って、おいっ?!!!!!!!!!!!」


 ギョッと目が丸くなるチルチャック。
箸を投げ捨てた彼は、大慌てで少女──和田璃瑚菜に向かって急接近するのだった。


「なになになになにっ???!! なにしようとしてんの??!! お前ぇ?!!」

「うおっ! びっくりするじゃねーか!!? ……自殺するに決まってんだろ。4-3-2のジサッツーだぜ。文句あっか」

「大ありだわいっ!! 開幕即決意決めるヤツなんかいねぇよ??!!! 考え直せよっ!!!!」


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