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【第1回放送〜】平成漫画バトル・ロワイヤル【part.2】
61
:
『新田さんに憧れて〜マジヤベーぜ!!』
◆UC8j8TfjHw
:2024/09/20(金) 20:42:14 ID:sqOBXRAQ0
鶏冠頭のツンツン金髪。
常にメンチを切り続けるその目はギョロギョロと。
何よりも特徴的なのは彼の口を覆い隠すマスク。
そのマスクにはでかでかと『殺』の文字が刻印されており、町中で出逢うものなら絶対目を合わせちゃいけない、そんな凶暴さの格好であった。
その男、凶暴につき────。
殺人ニワトリ(本名:山中 藤次郎)は、怖いもの知らずのヤンキー。
例え、相手がスジ者だろうとおまわりだろうと、気に食わない相手には容赦なく鉄拳を突きつける男。それが彼だ。
停学三回、補導歴無数……、後先考えず喧嘩に明け暮れる殺人ニワトリは狂犬と評すべきか、バカと評すべきか。
どちらにせよ、関わるべきでない人間であることは間違いない。
ただ、そんな彼にも一人。
心の底から畏怖する『男』が存在する。
「やっべー……。やべぇーぜ……、まじやべぇって………。マジ…!!!」
──毒蛇、鷹を前にして肉と化す。
圧倒的力の序列ゆえに、不良の殺人ニワトリでも臆することしかできないそんな男が、今。
「やべぇ……。何がやべぇって……、…とにかくやばすぎるんだよっ!!! ゴラァッ!!!」
この殺し合いに参加していることを、手元の紙でニワトリは確認した。
その『名前』を見た瞬間、全身を襲う寒気と震え。そして、殺気…。
ニワトリが顔中汗びっしょりに濡れ果てるのは、決して夏夜の熱さからではない。
理由づけとして、彼は今震えて震えて全身ガタガタと身震いしている。
名前──たった四文字のみだが、そいつが出す絶望的パワー、死のエナジーに屈して、恐怖に包まれたのだ。
「やべえ…………」
「な……、なぜあなた様が…………。ここに………」
「────新田義史……さんっ…………………っっ!!!」
異名『血と金と暴力に飢えた男』。新田義史。
人を殺すことなど耳糞を掘り出す感覚でしかなく、大金と女をゴミのように扱い、そして数々の『外道伝説』を噂される…──もはやカリスマの域に達した……闇の帝王。
名前を呼ぶことすら恐れ入る悪魔に、殺し合いをさせるとは。
どんな惨劇になるかなんて殺人ニワトリには、想像もできない。
「…まじやべえ。やばすぎるぜ……。こいつぁアよおっ!!!!」
従って、殺人ニワトリは注意喚起をすることとした。
渋谷の街にいる全参加者に向かって、注意を。
彼の右手に握られるは、支給品である拡声器────…。
ニワトリは恐かった。
「………新田さん……。許してくだせい…………」
行動に移したくなかった。
「……でも、このまま犠せい者が増える様を黙って見ることなんか………。俺のポリシーに反する………ッ!!!」
だが、自分がやらなきゃいけなかった。
「…俺はやるぞ…………。俺は、やるんだッ……………!!」
新田の魔の手から、参加者たちを逃がすために。
風吹き荒れるビルの屋上。
ふとバランスを崩せばそのまま転落死するくらいの風圧だったが、殺人ニワトリの『正義燃ゆる炎』はそれくらいじゃ消えなかった。
カチッ、と起動させた彼は、見上げりゃ広がるドーム状のバリアーへ、──いや、突き抜けて更に遥か上空の星空へ飛ばす勢いで。
拡声器の元、ニワトリの咆哮をあげるのだった────。
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