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【第1回放送〜】平成漫画バトル・ロワイヤル【part.2】

6『死にたくry』 ◆UC8j8TfjHw:2024/09/15(日) 19:19:19 ID:/Z9m.dHw0
 AM.1:00。
少女二人が、閑古鳥鳴く深夜の街を練り歩く。
互いにシャワー後である為、火照る肌がツルンと潤しい。
この辺りは都内屈指の光輝街・渋谷といえど比較的暗くどんよりした街裏。
故に、パッと見は小学生の姉妹にしか見えない彼女らが、この時間帯にこの街を歩くとなれば、別の意味で危ないことだろう。
もっとも、今は殺し合い中で、そんなアブないおじさんは町中どこにもいないのだが。
…多分。


「夏菜師匠…、私…臭く…ないですよね?」


「ん? うん。まあ〜、あれだけ洗ったし。ヘドロ臭さはないよ〜?──」

「──…切絵おねいちゃん、カナはニオい取れてるよね……────、」


(──あっ!!! しまった〜!! そんなこと言ったら………!!!)



「…ふへへ……、ふひっ………!」



「ヒッ!!!!」
(や、やっぱり!! 『じらい』踏んだっ!!!)


「…そんなに気になるなら……今私が嗅いであげますよっーー!!!! 夏菜師匠の柔肌の匂いーーー!!! 夏菜師匠の乾かしたてのフワフワ髪ーー!!! ミルキーさ薫る全身……、チェックしてあげますからねーー〜〜っっ!!!!!!」


 スリスリ、
 スリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリ────────────────ッ


「ぐへえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!! 高速頬ずりぃ〜〜〜〜〜〜っっ」


 鼻息を荒くしながら、幼女へ頬ずりする看護婦──本場切絵は、『看護婦』と呼ぶにはかなり幼い見た目の女子生徒だ。
切絵が何故ナース服を着てるかというと、更衣室にこれ一着しかなかったから、それだけである。
汚水でうっかり制服も汚してしまい、何を着るか困り果てた矢先、見つかったこれ。
小柄な切絵にもフィットするサイズであることから、女児向けコスプレ用の服と推察できるが、それにしてもスカートの丈がやたら短く素肌はスースー露わになる。

そんな彼女にもにゅもにゅ抱き着かれる幼子──折口夏菜はさっそう白目状態。
別に、切絵の力が強すぎて悶苦しているわけではない。
単純な話、ナース姉の愛着ぶりが気持ち悪いだけだ。


「はぁ、はぁ…。…んんっ〜〜〜〜…! 可愛いですよぉ…夏菜師匠〜!! …失礼ながらこのカワイさ……、こまる師匠に匹敵しますよォーー!! うまるさァーーん!!」

「おまえが埋まれっ!!!」




……
と、そんな感じで犯罪ラインをギリギリ超えかけつつ歩く二人組。
切絵はともかく、被害者の幼女にとっては、言わば『赤ドラ』。
──切りたくても切れないそいつとタッグで心底疲労していた。


「はぁ〜あ……。パパ、ママ、…マイク……、助けに来てよォ……」

「…ハハ。夏菜師匠…、月が綺麗ですねー」

「あ? なんか言った?」

「あい・らう゛・ゆー…っ! ほんと、月が綺麗です! ねっ! 夏菜師匠…! ん〜〜っ!!」


促されるまま、夏菜は真上の星空を眺めてみた。
──もっとも視線を反らした瞬間、抱き着きキスしてくるのも要警戒しながらであるが。


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