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決闘バトルロイヤル part4
97
:
Judge End ─BLADE CHORD─
◆ytUSxp038U
:2024/09/12(木) 21:36:16 ID:/fKPqQI.0
「そうさせない為に私がいるのを忘れた?」
自身の突きが皮一枚すら裂けなかった時点で、既に閃刀姫は次の動きへ切り替えた。
敵の機動力は目を見張るものがある、けれどこちらを侮ってもらっては困る。
伊達に列強国の戦力として前線に立ち続けた訳ではない。
今となっては自慢に思うどころか、愛しいもう一人の閃刀姫との旅を邪魔する祖国に忌々しさを向けているが。
それはともかく、突風に背を押されたと見紛うスピードを発揮。
黒騎士が齎す死を己が剣で払い除け、背後を見ぬまま「離れて」と一言。
言われた通りに動く気配を感じつつ、数度目となる黒騎士との剣戟へ持ち込んだ。
咆哮一閃の刃に獰猛な竜を幻視しつつ、心は掻き乱されずに防御。
痺れる両手と後退を余儀なくされる衝撃、やはり力は向こうが上か。
分かった上で受け止めたのだ、よろけたロゼを食い千切らんと刃が唸る。
予想通り、わざと体勢を崩したのをチャンスと睨んだらしい。
黒い刀身に愛剣を添え受け流せば、反対に向こうへ隙が生まれた。
横薙ぎに振るった剣を危うい体勢から防御、身体能力に物を言わせれば無茶も通るか。
そうする事も読んでいる、向こうが力を籠めるより早く跳躍。
頭上からの襲来すら防ぐも、鎧越しの腕を蹴り着地。
黒剣が仕留めに来るも一手遅い、真紅が駆け抜け枷を填められた首に牙を突き立てた。
「ああもう!しつこく首狙い過ぎじゃない!?」
首輪の下にも寒気が走り、危機感に急かされ剣を翳す。
鎧に覆われた肌は未だ無傷、白さを保ったまま。
文句を言われようと襲って来た輩と会話を交わす気は無い、返答は殺意を十全に乗せた剣だ。
(何だろう、この変な感じ……)
斬り合いを通じロゼが敵から感じたのは、何とも奇妙な力量。
強いか弱いかで言えば間違いなく前者。
純粋な身体能力は確実に自分やエアトスを超える。
打ち合いを続け先に腕が使い物にならなくなるのは自分の方。
鎧を着込んでいるにも関わらず、敏捷性も油断ならない。
しかし勝ち目の無い相手でもない。
確かに敵は強いが、不意を突かれる場面も少なくない。
こちらの攻撃は全て防がれたとはいえ、危う気な場面もチラホラ見られた。
優れた動体視力が余裕の対処を可能にしたと言えば聞こえはいいものの、どこかアンバランス。
何と言うか、戦い自体には慣れているが同じ剣士相手には不慣れな面が多々見られる。
ロゼから見た黒騎士はそういう印象だった。
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