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決闘バトルロイヤル part4
95
:
Judge End ─BLADE CHORD─
◆ytUSxp038U
:2024/09/12(木) 21:34:01 ID:/fKPqQI.0
「不意打ちかました卑怯な奴の割りには、良い腕してるな」
「…どうも、って言うべきか?アンタに言われても、嫌味にしか聞こえないぞ」
「褒めてるのは本心からだよ。ま、女の子の扱いは最悪だけど」
嘘偽りを混ぜたつもりはない。
零から見た士郎に、おおよそ剣の才能というものはまるで感じられなかった。
だが一つの道を究めた技は無くとも、戦い方が巧い。
自身の武器と肉体のみならず、時には零の攻撃すらも利用し勝利へ繋げんとする貪欲さ。
魔戒騎士とは異なる形の強さを否定はしない。
だからこそ残念に思う。
「俺らよりもずっと年下の女の子が大事な人を守りたいって頑張ってる時にさ、別の女の子唆して殺し合いに乗るなんざダサいと思わないのかよ?」
言葉では無く剣を交わし分かる事実もある。
赤銅色の少年には、他者を甚振り殺す下衆な性根は無い。
己に取って譲れないものの為に、愚直なまでに突き進む。
融通の利かなさとも取れる部分は友を思わせ、個人的には嫌いじゃない。
チノ達すらも容赦なく殺すという、誤った決意さえなければ。
「そうだな、ロクでもない奴ってのは自覚してる」
辛辣な言葉を反論せず肯定。
誰に一々指摘されるまでもなく、己の行いが悪に分類されるとは十分理解している。
もし何かが違えば、殺し合いを止める為に奔走した可能性とてあったのだろう。
所詮はIFの話に過ぎない、たらればを口にした所で何も変わらないし救えない。
こんな時に、いつだったかあの神父に言われた言葉が蘇る。
自分はもう選択を終えているのだ。
振り返って考え込む段階はとうに昔に過ぎ、進む以外の道を望まない。
「けど悪いな、こればっかりはどうしても譲れないんだ」
言い切った姿を見てしまえば、零でなくとも分かる。
言葉で止まる相手では無い、どうしても邪魔をしたくば力以外に方法は無いのだろう。
これ以上の会話は最早不要と、口の代わりに剣を振るい訴える。
なれば守りし者として応えるまで。
その間違った決意が他の者に牙を剥く前に、ここで折らせてもらう。
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