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決闘バトルロイヤル part4
88
:
Judge End ─アドバンス・カーニバル─
◆ytUSxp038U
:2024/09/12(木) 21:28:21 ID:/fKPqQI.0
弓を投影し狙い撃つのが嘗ての聖杯戦争でのセオリーなれど、可能な限り魔術は温存しておきたい。
肉体の侵食はもとより、今後を考えれば風の前で手の内を明かし過ぎるのも避けたかった。
ここは支給品を有効に活用させてもらう。
シンケンマルのディスクを回し、異なる形状の武器へ変化。
刀身へ刻まれた「火」の一文字は、侍戦隊を率いる殿専用装備の証。
重厚な刃を以て外道衆を斬った剣の名は烈火大斬刀。
志葉家の当主が豪快に振るい、世界の破壊者と結んだ絆の証は悪を為す兄の手に渡った。
外見に違わず敵を一刀両断可能だが、もう一つの使い道もある。
刀身部分を倒し、大筒モードとも呼ばれる遠距離形態へ変化。
ディスク装填が済んだ大筒を風に渡し、最後の支給品を取り出す。
「銃…じゃなくて牛?」
「モウギュウバズーカって名前らしいぞ」
「見たまんま過ぎでしょ…」
風の呆れはさておき、立派な武器であるのには変わり無し。
烈火大斬刀同様、こちらも元はシンケンレッドこと志葉丈瑠が使う装備だ。
牛折神の特性を備えた大筒は、人の世を脅かすアヤカシを葬るのが本来の役目。
残念ながらシンケンジャーと同じ志の戦士の手には渡らなかったが。
威力を最大に高める為のディスクを装填し、照準を合わせる。
士郎も風も銃火器は使い慣れた武器とは言い難いが、標的の位置が分かっていれば然程問題にはならない。
反動の大きさも今の身体機能なら耐えられる。
「準備は良いか?」
「いつでも」
それぞれ狙いを付け、胸中で燻る罪悪感を噛み殺す。
合図は一瞬、引き返す道を自ら壊し底へ底へと突き進む。
千の屍以上を築き上げようとも助けたい者の為に、引き金を引く。
外道を地獄へ送り返す光輪が発射、轟音を立てて屋敷の二ヶ所が吹き飛んだ。
(死んだかな……)
煙を上げる屋敷を見て、生き残るのは難しいだろうと風は思う。
大筒モードの烈火大斬刀は本来、シンケンジャー全員のディスクを装填し放ってこそ最大級の火力を発揮する。
一枚だけでは威力も低下、現にシンケンレッドが筋殻アクマロに撃った時はあっさり防がれた。
だがそれは、外道衆の中でも上位の実力者であるアクマロだから出来た芸当。
壁越しの人間三人を跡形も無く消し飛ばす程度、ディスク一枚でも十分可能だ。
烈火大斬刀を士郎に投げ渡し、これで本当に人を殺し戻れなくなったのを噛み締める。
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