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決闘バトルロイヤル part4

85Judge End ─アドバンス・カーニバル─ ◆ytUSxp038U:2024/09/12(木) 21:20:56 ID:/fKPqQI.0
◆◆◆


ロケットを追い掛けるか、発射地点へ向かうか。
暫し悩んだ末に風が選んだのは後者。
考え込む振りだけして実はこれといった理由も無しに適当に言った、ということではない。
自分達に限らずロケットの目撃者が口を揃えて言うだろうが、あのトンチキな飛行物体はかなり目立つ。
殺し合いで悪戯に注意を引くのが如何に危険か、理解してないとは考え辛い。
恐らくだが、目立つのを承知の上でロケットを使わねばならない事態に陥った。
となればロケットに乗っている者は、負傷している可能性が高い。
具体的にどれ程弱っているかは分からなくとも、万全でないなら自分達にとって好都合。
仕留めるには絶好のチャンス。
尤も断言出来る程の根拠も無く、勘頼りの部分があるのは否定できないが。

とはいえ士郎からは反対されずアッサリ承諾。
思い切りの良い人間は個人的に嫌いじゃ無いが、そんな即答で良いのか。
風の内心を知ってか知らずかロケットが飛んで行った方向へ進み出し、慌てて士郎の背を追い掛けた。

片や夢幻召喚を行った少女、片や未来の英霊に置換(侵食)される少年。
人の限界を優に超えた身体能力を持ち、当然移動速度も常人とは比べ物にならない。
飛行物体よりは流石に落ちるとしても、大きなトラブルにでも見舞われない限りは追い付けない訳ではなかった。

「っとに最悪…!ワラワラワラワラ湧いて虫かっての!」

残念ながら不運が降り掛かり、余計に時間を割かれる羽目になったのである。
ゲームにおける参加者以外の存在、主催者が会場に放ったNPCのモンスター。
数体程度ならともかく、10を超える数が一気に襲って来ては流石にのんびり構えてもいられない。
しかもOCGで言えばレベル5以上、攻守2500前後のモンスターも少なく無かった。
ホカクカードで戦力確保を行う不動遊星なら良い機会と思うだろうが、士郎達からすれば迷惑以外の何物でもなく。
結果、いらぬ労力を強いられ風の機嫌は急降下している。


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