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決闘バトルロイヤル part4

76Judge End ─アドバンス・カーニバル─ ◆ytUSxp038U:2024/09/12(木) 21:13:22 ID:/fKPqQI.0
「騒がしいと思って来たけど、人ん家の前で五月蠅くしちゃ駄目だろ?」
「っ!?」

同行者達ではない、知らない声。
身構えるイリヤの横では司も顔を強張らせている。
声の主は目の前、正確に言うと少し見上げた先。
閉じた門の上にしゃがみ、軽薄な笑みでこちらを見下ろす男。
夜闇と同化しそうなコートを羽織った彼は、揶揄うような表情で一件無害そうにも見えないことはない。

(この人……)

だがイリヤとて、クラスカードの回収に始まり幾つもの死線を潜り抜けて来た少女。
今更上辺だけの情報に惑わされはしない。
男の目は全く笑っておらず、自分達の一挙一動を見極めている。
敵か否か、前者であれば攻撃に躊躇は抱かぬだろう刃の如き瞳だ。

「待ちな、俺達はここへ襲いに来た訳じゃない」

緊張感が漂う中で、真っ先に男との対話を試みたのは遊戯だ。
強敵達との、時には命をも賭けた決闘(デュエル)を経験して来たが故にこの程度では動じない。
ジャック達との遭遇時は向こうが遊星の仲間だったからスムーズに情報交換が行えたものの、毎回そうなるとは限らない。
警戒を抱かれるくらいは想定内。

「俺達はロケットを追ってここに来た。若しかしたらこっちの仲間が負傷してるかもしれないし、そうでなくてもお互い殺し合いに乗ってないなら協力できる筈だ」

伝えた内容に嘘偽りは含まれていない。
やましいものが何も無いのだから、余計な隠し立てはせず堂々と口にするまで。
次はそっちがどう出るかを視線に乗せるて尋ねる。


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