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決闘バトルロイヤル part4

73Judge End ─アドバンス・カーニバル─ ◆ytUSxp038U:2024/09/12(木) 21:11:22 ID:/fKPqQI.0
空を見上げたらロケットが飛んでいた。
何を言ってるんだと思われるだろうが、イリヤからしてみれば言葉通りの光景が見えたのだから仕方ない。

ジャック達と別れ移動を開始、雪で彩られた道を進みどれくらい経った頃か。
どこからか唸るような音が聞こえ、不思議に思い頭上を見た。
視界へ飛び込んだのはロッケト…と正確に言って良いのかは分からない奇妙な物体。
いつだったか、ニュース映像で打ち上げがどうたらと流れた白い乗り物とは明らかに違う。
相当な速さで飛んで行き、確認出来たのは一瞬。
しかしあれだけの大きさが飛んでいれば、地上にいる参加者が気付かない筈も無く。
イリヤのみならず、同行者の遊戯と司も思わず呆気に取られていた。

「な、なに今の。ギルくんが乗ってるのにちょっと似てたような…?」
『それ帰っても本人には言わない方が良いですねー。見た目のトンチキ具合は今飛んでった方が上ですが』

マスターの少々ズレた発言に返しつつ、飛行物体の向かう方角を探知。
炎を吹かしてはいるが、あれの動力源は間違いなく魔力。
流石に英雄王の宝物庫から出した宝具と比べるのは酷であるも、速度の面だけで見れば優秀な移動手段だろう。
目立ち過ぎるというデメリットに目を瞑ればだが。

如何なる経緯でロケット(仮)が作られたかはさておき、重要なのは何故ロケット(仮)を使うに至ったか。
美的センスは置いておいて、会場をスピーディーに移動可能なら使わない手は無い。
が、今しがた言った通りあの飛行物体は相当目立つ。
目撃するのが友好的な参加者だけとは限らない、むしろゲームに乗った者からは格好の的となる。
もしロケット(仮)に乗っているのが司のような争いとは一切縁のない、「普通」の世界に生きる者だとしても。
悪目立ちする危険性に全く気付かないとは、幾ら何でも考え辛い。


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