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決闘バトルロイヤル part4

59地獄絵巻・序 ◆ytUSxp038U:2024/08/20(火) 22:13:45 ID:ewdI.nn60
「それと、どうせ気付いているんだろうが聞いておく。追跡して来る奴はどうする?」
「無論、こちらとの接触を望むのなら応じてやりましょう。そろそろ追い付いても良い頃合いです」

魔法のじゅうたんで移動中、自分達を追いかける気配には気付いていた。
降りて待ち構えるか振り切るかを最上が思考する傍で、此度の戦闘をリンボが発見。
反対意見を言う暇もなくあれよあれよと乱入し後回しとなったが、結局会うつもりらしい。
使える者か、害になる者か。
灯花の時のように式神を使って様子を見るのが最善、しかし召喚可能なのは一体のみとのこと。
であれば自分達が直接会わねばなるまい。

追跡者の事は気になるがもうそろそろゲーム開始から6時間が経つ。
ルールブックにも載っていた放送が始まるまで、残り僅か。

「良子殿。姉妹水入らずへ邪魔をするのは不本意ですが、そろそろ宜しいですかな?今後の事で話したい事があります故」
「…っ!あ、あなた…あなたなんですか…!?あなたが良に……苺香さんも…!」
「これはこれは…おかしなことを仰りまするなァ。そこな娘を手に掛けたのは良子殿ですぞ?そして優子殿も、あの小童を死へ誘った。
 姉妹共に互いを守護すべく手を汚すとは、かくも美しき姉妹愛には胸を打たれるばかり!」
「うん、そうだよね。良とお姉、どっちも大好きだから殺したんだよね。えへへ…お揃いだ」
「…っ。良……なんで……」

打ちひしがれるまぞくに憐れみこそ抱くも、手を差し伸べはしない。
放送後はまた大きくゲームの盤面が動き、自分もより直接的に動く必要が出るかもしれない。
だがどのような過程を経たとしても、辿り着く結末は一つ。
世直し実現、変わらぬ決意を宿し天を睨んだ。


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