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決闘バトルロイヤル part4

57地獄絵巻・序 ◆ytUSxp038U:2024/08/20(火) 22:10:44 ID:ewdI.nn60
◆◆◆


「とんだ茶番だったな」

自分の協力者と、哀れな少女達だけが残った戦場跡。
誰に向けるでもなく、呆れを籠めた呟きが寒風に溶けて消える。
何度思い返しても時間の無駄だと、最上は辟易したように顔を顰めた。

そもそもだ、リンボがその気になれば先程の6人を全滅に追いやるのは容易い。
良子の練習台が欲しいなら、一人を除いて殺せば良い。
骸人形のストックがいるのなら、目当ての人物を拘束し良子の前に引き摺り出すだけで良かった。
リンボの能力自体は最上も評価しているだけに、先の結果は無駄としか言いようがない。
体力、魔力、時間。
それらを削って得られたのはガキ一人の脱落と、そいつの首輪のみ。
支給品は既に同行者に取られていたらしく、殺害も八房によるものでない為骸人形にも変えられない。
本当に何の意味があったのやら。

リンボがどんな悪趣味に走ろうと構わないが、遊びも度が過ぎればこちらの害となり兼ねない。
釘を刺しておくべきかと口を開きかけ、

「逸りなさるな最上殿。此度の優子殿の件は、最上殿にも益のある話ですので」
「何…?お前のくだらん趣味じゃないのか?」
「まあそれもありますが」

あっけらかんと肯定され、頭を抱えたくなった。
案の定個人的な露悪趣味のようだが、こほんと咳払いを一つ返される。
適当に煙に巻くのでないとすれば、優子に手を汚させたのには意味があるらしい。
黙って続きを促す。


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