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決闘バトルロイヤル part4
51
:
地獄絵巻・序
◆ytUSxp038U
:2024/08/20(火) 22:06:42 ID:ewdI.nn60
「おっといけません。拙僧、足柄の鬼子と違い猪や熊と戯れる趣味はありませぬ故」
軽口を叩く余裕を存分に見せ付け、木の葉のようにひらりと躱す。
別に当たらなくても良い、目的はリンボへの攻撃ではなく真嗣の救出。
潰された目と繰り返す荒い呼吸に息を吞むも、怯んでいる場合じゃない。
彼を助けられるのは自分だけだ、デイパックに手を突っ込み目当ての物を取り出す。
武器としては使いこなせないと思っていたが、もう一つの用途がコレにはあった。
(メグちゃん……)
身の丈程もあるバズーカ砲へ跨り、発射準備完了。
振り落とされないように、後ろから真嗣を抱きしめる体勢で固定。
後は飛び立つだけだが、本当にこのまま行って良いのかと自分自身の心が問い掛けた。
メグのことも連れて逃げるべきじゃないのか。
しかし今から抵抗するだろうメグをどうにか引っ張り、バズーカ砲に乗せるのは現実的じゃない。
リンボにあっさり阻止され、今度こそ全員殺されるんじゃないのか。
だから、選ぶしかない。
メグを放置し真嗣と共に急ぎこの場を去る事を。
「……っ」
自分がやらねば真嗣を助けられない。
後ろ髪を引かれる思いを必死に振り払い、火を噴き飛び立つ。
制御に集中しないと激突し、地面へ真っ逆様だ。
分かっているがメグを置いて行った罪悪感の重さは、きっと自分一人なら耐えられなかった。
けど今は、傷を負った仲間の存在が泣き言を許さない。
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